確率世界の恋愛力学side A



<オープニング>


●不確定世界のカレ
 石畳の道路に、呼気が弾む。
 些か活発過ぎるきらいこそあったものの、彼女は概ね出来た娘だった。
 そんな彼女が、珍しい朝寝坊で慌ててパンを咥えて。全速力で角を曲がった所で、彼と正面衝突したのは、とってもハッキリ偶然だった。

 ふにゅ

「あ、あああああ……」

 ふにゃん

「きゃあああああああ――!」

 ……激突は、「多分」偶然だった。
 勿論、共に倒れた彼の手が彼女の柔らかい胸にあった事も。彼女が咄嗟に彼の頬を引っ叩いてしまった事も、互いに街中で罵り合ってしまった事も。
 その後親に寝耳に水で再会させられ「コイツ、今日から婚約者な★と一つ屋根の下に置かれたも、「恐らくは」極微量の確率結果。
 だからこそ、当然――
(「何なのよ、まったくもう……」)
 ――お風呂場で三回も鉢合わせした事、彼の周りにいやに若い女の子が多くて、彼女がやきもきした事や、彼が雨の日に捨て犬の面倒を見てやっている所を目撃した事エトセトラも。彼女は、唯の確率問題であると断じたい所ではあったのだが……
(「……馬鹿。知らない」)
 他ならぬ、散々悪態を吐いていた彼女が。
 何時の間にか、彼が気になって仕方が無い事実を鑑みれば、「チープな別の可能性」が否めない。
 さて――

 Q:「偶然」、街角でぶつかって印象最悪で(以下略)にまでなる確率は?

 愚問である。
 可能性は、道端歩いててモンスターにぶつかる事と比べてもどうか。
 偶然も、幾重にか自身を重ねれば、運命となる。
 当人が、どう燻っていたとしてもそれは変わらない。
 ヒトは、それを何かのお導きと云ふのであるから。

●超絶対的アタシ真理
「此の世を覆う不定形の運命の結集なのですよ」
「は……?」
 ピーカン霊査士・フィオナ(a90255)のテンションは、何時に無くボルテージストップ高であった。
 彼女は、ハトがマメボウガン喰らったよーな顔をする冒険者に構わずにやおら拳を握っていた。
「これぞまさに、恋愛時空。
 運命的意志ってヤツっす。アタシが決めた、今決めた。もう間違いなく、確率世界を泳ぐ都合の良い可能性を引き寄せる恋愛力学は今宵フィーバーなのですよ! 所謂一つのアタシジャスティス!」
「……ああ、もういい。分かった、落ち着け」
 概ね、妄想(ぼうそう)だろうから。
「黒表紙の運命本にもきっと、そう……」
「いきなり世俗的にすンな」
 見ての通り、お分かりの通りである。
 霊査士から即座に的確な説明を受ける事を至難超越と見た冒険者は、報告書に目を通す。
「興奮の理由はコレか。確かに人間関係はアレだが。
 ……何か、えらいどっかで見たシチュエーションだな」
「いえっす。まさに、物語もかくやっす。
 まさか世の中に二人も三人も、こういう輩が居て。
 そういう輩が、このフィオナたんに話が回るとか、もう何ていうかそれはそれで超運命?」
「聞くな」
「アタシにも恋愛因子が集まってるショーメーでしょうくぁ?
 くっくっく……これはですね、これから続く超アタシの時代をとくと見やがれという事なのですよ」
(「……それは無ぇ」)
 閑話休題。
「ま、仕事としては概ねオーソドックスっす。
 何でも街のお祭りの為に用意された祭器が盗賊にかっぱらわれたらしく、それを奪還する仕事で。
 同行者に例の彼女がくっつくそーですが、まぁ、祭器の確認役っすね」
 一通りエキサイトした後、フィオナは言う。
 ぜぇぜぇと息を切らせる彼女の頭は何故かカウンターの向こうで昇降を繰り返していた。
「何故、スクワット……」
「や、トレーニングを……」
「街角でぶつかる為の?」
 フィオナはニコっと笑って親指を立てる。
 確かに、面だけ見りゃ清々しいまでにいい笑顔なのだが……
(「だから、狙うようなヤツは間違いなく……」)
 うん、選ばれてない。
「七月七日、七月七日、七月七くぁ!」
 成る程、自称美少女には試練の時である。
 その努力は世界の果てを向いているのだが。

マスター:YAMIDEITEI 紹介ページ
 YAMIDEITEIっす。kneg?
 side Bとのリンクです。二人も三人もの三人目はリプレイ「ツンデレ」他参照の事。以下詳細。

●依頼達成条件
 ・祭器の奪還

●リスティ・ミラー
 数奇な確率世界で生きる女の子。十七歳。
 気立ても器量も良いけど、活発で手が早い。
 意外と世話好きな言うなれば「委員長気質」。(尤も、当然ガッコは行ってませんが(笑))
 祭器の確認役で同行します。

●イルス・カラー
 数奇な確率世界で生きる男の子。十八歳。
 怠惰で何時もやる気無さそう、ちょい不良。けども、やる時はやる熱血漢で、何事も手抜きをする割には才能満載なヒト。
 言うなれば「主人公タイプ」。(何の事やら)

●お祭り
 ローカルなお祭り。
 雰囲気を味わう事は出来るでしょう。

●盗賊
 何時もの皆さん。数は数十。
 街道に出没するようです。

 カップルも歓迎。恋愛因子になってみませんか?
 以上、宜しければ御参加下さいマセ。

参加者
しっぽ自慢の・リコ(a01735)
蒼く揺れる月・エクセル(a12276)
駆け昇る流星・フレア(a26738)
竜胆・メモリア(a30175)
リリカル武闘少女・ミオ(a36452)
明日への光・ラナ(a40955)
弓使い・ユリア(a41874)
紅宵燐・ルルイ(a42382)
エンジェルの忍び・レフィール(a49282)
世離好・ハルキ(a49586)


<リプレイ>

●kneg?
 空は、梅雨の合間の晴天を覗かせていた。
 お祭りの為の祭器の奪還を請け負い、街道を行く十人の冒険者達が出会った偶然は――
「街角でぶつかった赤の他人が実は婚約者!?」
 何だ、その。
 例えば、そういうご都合主義。
「なんて素敵な出逢いなのっ、しかもその後も順調に偶然が!?」
 ……悪趣味(ピーピング)に決意を燃やす駆け昇る流星・フレア(a26738)、
(「お二人の恋の行方を見守りたいですわ。その為にも、祭器の奪還を――」)
 柔らかく、白い頬を薔薇色に染めた明日への光・ラナ(a40955)はさて置くとしても。

 Q:「偶然」、街角でぶつかって印象最悪で(以下略)にまでなる確率は?

 まぁ、愚問である。
 だが、しかして。世の中は往々にして都合が良く出来ているモノだ。求めて止まない人間に、必ずしもソレが訪れるとは限らずとも――天文学的な確率論は、時に誰かを支持するのだろう。
 古今東西、今に伝わる物語が、そのモチーフが、極々稀に起き得る奇跡である事を肯定している。
「ここで何が起こっても神様の起こした悪戯よね」
 銀鱗鎧・メモリア(a30175)の言葉に続き、
「同盟では恋愛因子とかいうのが流行っているのか?」
 やたら必死で騒いでいた金髪ポニーを思い出した、エンジェルの忍び・レフィール(a49282)が、やや意地悪に冗句めいて笑みを浮かべる。
 道中の退屈凌ぎに、一行は多くの話を聞いた。「ミオももうすぐ思春期なのでー、恋バナは何でも興味あるなぁんよ〜」と告げたリリカル武闘少女・ミオ(a36452)と同じく、誰もがこの「確率世界のウィナー」とフィオナに称された同行者の数奇な偶然の連続に興味があったからだった。
「凄く、不本意な言われようなんですけどね」
 劣勢な展開に、「確率に愛された」リスティ・ミラーは罰が悪そうに頬を掻く。
 彼女は、フィオナから聞く限りでは、全力で運命に抗いたがるタイプにも聞こえたのだが……
「……昨夜も、何故か夜の丘で鉢合わせましたしね……」
 友人に散々からかわれたのか、それとも自分でも思う所があるのか。諦めが勝る口調からは、慣れたモノという風情が漂っている。事実、恐ろしく慣れているのだろうが、気が強い彼女が達観にまで到るにはどれだけの紆余曲折があった事か、先刻の話より想像するは難くない。
「リスティ殿が祭器を確認するということは、汝は祭りに携わる巫女か何かなのか?」
「いえ、そういう訳ではないんですけど。頼まれてしまいまして――」
 黒い小狼・ハルキ(a49586)の問いに首を振る彼女ともう一人、今度の祭りに関しての仕事を請け負う事になったのが例のイルス・カラーなのだから何ともはや。
 ヒトは環境にほだされる。それも、磁力が引き合うが如き運命交差の賜物か。
「血の繋がらない妹が十二人いたりしてね……?」
 未プレイですが。蒼く揺れる月・エクセル(a12276)がぽつと呟く。
「きっと、くっついたらくっついたで隣に美人のねーちゃんが越してきたり、何処ぞのお嬢様がイルスを見初めたりするんだぜ」
 レフィールが、ふざけて続けた。
 そんな可能性をも否定出来ないのが、霊査子曰くの恋愛因子である。
「私達はそんなんじゃ無いですってば」と否定する事すら疲れたか、リスティは深い溜息を吐いていた。
「……Kneg?」
 HAHAHA、ハルキさん。マジで聞かれても……
「純愛系ですものね」
 お嬢様(ラナ)がにっこりと笑う。
「それで? それで?」
「何度言ってもあの馬鹿ノックを覚えないし……!」
「許婚でも関係ないよ。次何かあったら振っちゃいなよ」
「ええ、もうそうしますとも……じゃない、付き合ってませんってば!」
 うーん、Kneg?←やっぱり聞くのか

●体裁の為とも言いますが
 戯言は、ともあれ。
「さて、そろそろかも知れないな」
 盗賊が出没する辺りに差し掛かった頃、玄羽の疾風・ルルイ(a42382)は、お返しにリスティに聞かせていたこれまでの冒険譚に一区切りを入れ、表情を引き締めた。
 繰り返せば、街道を行く一行の目的は、盗賊達に奪われた祭器の奪還である。
「これでいいでしょうか?」
(「しっかりついていかないと……!」)
 行商人に扮したきつねしっぽのれーさし・リコ(a01735)が言い、過去の苦めの経験からまだちょっぴり気負いを隠せない弓使い・ユリア(a41874)が頷く。
 当然集まった冒険者達の力量からすれば、お約束な盗賊連中を相手に戦う事は難しい事ではないが、彼等を倒しても品物の奪還に失敗すれば本末転倒なのである。
 従ってまず一行は、街道に現れるという彼等を囮でつり出し、アジトを突き止めるという計画を立てていた。まぁ、見た目からすれば「概ねは」歳若い少年少女の集団である。武装を目立たないようにして、それ相応の格好をすれば油断を誘い、御しやすい獲物と誤認させる事は叶うとの寸法であった。潜み迂回する別働隊を作っている事に加えば、万全に万全を期していると言えるだろう。
「概ねとか言うんじゃないわ……!」
 はい、エクセルさん(メイド仕様)御免なさい。

「うっへっへ、お嬢ちゃん、大人しく俺達にその荷物を……ごふっ!」
 盗賊達のアドバンテージが僅か十秒で終了したのも、まぁ、一種の確率論である。
 学習能力があれば、異常に歳若い少年少女の集団は逆に危険とも気付きそうなモノではあるが、そこはそれ。敵は、やっぱりイマジネーションすら薄い何時もの皆さんである。
 果たして――冒険者達の目論見は、見事に成功していた。
「さ、片付けるわよ」
 いかにもお宝風の箱(壊滅フラグ)を抱えたエクセルが、正面に現れた盗賊達に対して風の結界を作り出す。アキレス腱に当たるリスティの安全さえ確保してしまえば、冒険者達に死角は無い。
「はい。死にたいなら前に出てきな。できれば盗んだ物を返してくれると嬉しいんだけど?」
 前に出てきた盗賊を、フレアの足払いがあっさりと地面に転がし、
「止まって下さい」
「そういう事だ」
 リコ、ルルイの蜘蛛糸が、正面の盗賊達を絡め取る。
「余り加減は期待出来る所では無いぞ?」
「こらー! 殴ると逃げるぞ〜……じゃなくてー、えっと……あ、逃げると殴るなぁんよ〜!」
「えっと……抵抗はしない方が良いと思いますのっ!」
 やや浮き足立った盗賊達を、後方から回り込んだミオの、ラナの声が一喝し、
「諦めて下さいね」
 ユリアの白糸が縛り上げる。
「ち、何だこの餓鬼共は――!」
 焦った髭面の盗賊が思わず叫ぶ。
 その気持ちはとっても分かるのだが……
「汝。今、余を童扱いしたか」
 それを「彼」が聞き咎めたのも又、ある確率によって導き出された運命であった。
 短く低く告げたハルキの獣の炎が、哀れな髭面を掠めて近くの地面を焦がす。
「その炎は、的を喰らうのが特徴での。
 喰らいつかれたが最期、死に様は実に無残じゃぞ。傷は元より、肌は毒に爛れ、全身の毛穴からは……」
「……っ……!」
 あーる指定につき、以下略しとく。
 あながち唯の脅し文句にも聞こえないアレでソレなハルキの言葉を受け、盗賊達はじりと後ずさる。しかし、事実上の包囲を受け退路をも失っている彼等には、逃げる事も許されていない。
「……話は全て聞かせてもらった。死んだ方が良い」
 ユリアの声を聞いた盗賊達はまともに硬直する。
 それを告げる少女の目は実に冷ややかで――
「――違う違う、ストップストップ。台本コレじゃなくて……
 この弓は、人を撃つための物じゃない。けども、撃とうと思えば……人も、撃てる!」
 ……同時に放った矢が、狙った木の幹を逸れて後ろの幹に突き刺さる。
「……………コホン、大人しく降参してアジトの場所を言った方が良いですよ?」
 だが、結果オーライ。それに気付かなかったらしい盗賊達に一連のアクションは効果覿面だった。
(「決まった……」)
 ……そうか?

 ――――♪

 まぁ、そんなやり取りの間にもメモリアの眠りの歌が響き、
「逃げられては困るんでな!」
 背中を見せた盗賊の一人をレフィールの手刀が眠らせる。
 当然と言えば当然の事ながら、展開は至極一方的であり。
「分かった、分かった――! 降参するよ!」
 盗賊達が得物を放り出しそう叫んだのは、それから僅か数十秒後の事だった。

●ミラー&カラー
 かくして事件は無事解決を迎え、冒険者達は街の人々に大変感謝される事となった。
 お祭りは、無事に開催され、大変な盛況を見せている。
「素敵ですわ、夜店も出るんですのね」
 通りにずらと並んだ明かりに、ラナが瞳を輝かせる。
「むぐもぐ」
 買った飴を口に含んで辺りを見回しているユリアも、買い物を楽しんでいるようである。
 一行は、街の祭りに参加し、仕事の後の休息を楽しんでいた。
 まぁ、お祭りはお祭りとして。悪趣味とは言う勿れ。
「ま、恋愛因子とやらの行方は生暖かく見守らせてもらおうかな」
 レフィールが、にぃと笑う。
 ラナ等は別だったが、大多数のメインイベントは――ちょっとした知的好奇心の追求。
 噂に違わぬリスティのフラグっぷりと拝もうという趣旨である。
「しかし、不吉だわ。持ってきた覚えは無いのに、何故か荷物に自称美少女の印章が……」
 エクセルさん、多分バッドラック。

 喧騒より少し離れた外れの草むら。
「出歯亀なんて良くないわ。私は偶然通りがかっただけだケド」
「ん、勿論偶然よね」
「はふ〜、なんだかこういうのってワクワクドキドキ〜☆」
「こんな事もあるのかな」
 エクセルの、メモリアの、ミオの、ルルイの目の前で今まさに頬を染めたリスティと、ぶっきらぼうに視線を逸らしたイルスが何やらを話している。
 断片的に聞き取れる「は? 呼び出したのはそっちだろうが――」「何よ、そっちでしょ?」なんていうやり取りは、密かに傍らで小さく舌を出したリコの齎したモノだ。
 人為的な作用も、彼等の偶然の内なのだろう。
 二人は、如何にも普段通りとばかりに喧々囂々とやり合っていたが……
「あ――」
 軽く叩こうとしたリスティが、ふとした拍子にバランスを崩す。

 どすんっ!

「……っ……!」
「ち、この間抜け……」
 彼女は、咄嗟に体を入れ替えて受け止めるように草むらに倒れたイルスの腕の中に居た。
「……」
「……………」
 何となく、気まずい沈黙が辺りを包み――周囲から一斉にごくりと息を呑む気配が響く。
「……そこだっ! やれっ! ああ、もうっ! 何やってんのじれったい!」
 エキサイトしているのは、フレア。
 まぁ、何だ。何処も考える事は同じなのか、ある意味二人だけの世界を構築する彼等の周辺には、実に十数名以上の冒険者が潜伏していた。ある意味、すげぇ光景であるが。
「……」
 洋服の端をぎゅっと握るリスティの脳裏に、ルルイの言葉が蘇る。

 ――可能性、か。
 私も山を降りて、冒険者になってから……色んな出会いを経験したな。
 偶然知り合った相手が今ではかけがえの無い仲間だったり、何か運命的なものを感じたり……
 でも、それだけでは無い、とも思う。
 きっかけは偶然や運命や確率だったとしても、それをどう転がすか、更に一歩踏み出せるかは、個々人の意志や想い次第だと思うから。

「……」
「……………」
 張り詰めた空気に、息遣いすら分かる距離。
 視線を気まずく逸らす「カレ」に、彼女はこれ以上の甲斐性が無い事を知っている。
 だからこそ、空気に酔って――では無いが。その唇は、ある一言を紡ぎだそうとしていた。
「あのね――」
「――あのな!」
 でも、確率世界で結局こうなる。
「……」
「……………」
「そっちから言っていいよ」
「いや、譲る。早く言えよ」
「は? こういう時は普通男から言うモンでしょ?」
「何言ってんだ? ンな大した用件じゃねーよ」
 喧々囂々、喧々囂々。
 ちょっとした雰囲気は一瞬で消え失せて、日常が押し寄せていた。
 だが、この笑いたくなるような偶然とお約束は――実に彼等らしいと言えるのだろう。
「わたしにも良い出会いは無いかしらね……
 なんかわたしにいないのに応援してるのって不毛な気もしてくるものね」
 他人事の緊張から解き放たれたメモリアが、溜息を吐く。
 あんなモノにあてられれば、俄かにそんな気にもなろうというものであるが……
「大ッ嫌いッ!」
「おー、気が合うな。俺もだよ!」
 騒いでいる二人は、未だ半分抱き合う形でらぶらぶである。
 子供扱いが嫌いなお子様が、
「……Kneg?」
 再び呟いて、しょーもない恋愛力学的お祭りの夜が更けていく。
 紆余曲折に、お約束の連続。あと幾つの山を越えれば、二人は上手く行くのやら。


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