美味いぞしっぽ



<オープニング>


 てくてくてく。白銀の霊査士・アズヴァル(a90071)が冒険者の酒場まで通いなれた町並みを歩いていると、冒険者の酒場の傍で見覚えのある男がいた。
「おやお久しぶりですね。何かありましたか?」
 見覚えのある男。以前に依頼を持ち込んだ、緑林亭の主人こと菓子職人のリアンにアズヴァルは声をかけた。依頼を持ち込む時に入りあぐねるのは、良くある事だと思い、当たり良く振舞う。
「いえ、私の方ではないんですが……ちょっと私のお師匠の方で問題がありまして」


「尻尾、ですか」
 集められた冒険者達は、何故尻尾を集めるのか分からない。だが、依頼は依頼なので、取りあえず、アズヴァルの説明を待った。
「そうなんです。皆さんには豚グドンの尻尾を取ってきてもらいまーす」
 そんな困惑気味の冒険者をアズヴァルは爽やかかつ鮮やかにスルー。手には幾つかの黒い皮袋が握られており、どうやらこの袋に尻尾を入れるようにと言うことらしい、が。
「奴等の尻尾なんか集めて、一体何に使う気なんだ?」
 尻尾を取って来る事に疑問の湧いた冒険者の1人が問うと、アズヴァルは口の端を少し吊り上げる。
「料理の材料なんです。リアンさんが旅先で修行していたお店の内の1つ、世話になったお師匠さんの1人が……」
 直球勝負で言うと、そのお店はどちらかと言うと普段は滅多に食材として扱わない物を食材として取り扱うお店、所謂ゲテ(ごふんげふん)らしい。以前はグドンが小さいうちに切って集めていたので、それほど苦ではなかったようだ。しかし、時が経つと段々グドンの数自体が少なく、体躯は大きくなり、店のメニューからは尻尾が入荷した時のみに出てくる隠れメニューとなってしまったのだそうな。
「そこまでは、飲食店で割かし良くある事なのですが。ただ、以前にそのお店をご贔屓にされていた常連さんが近々長旅に出るので、出る前にもう一度食べたいのだとか」
「なるほど。店の親父としてはそんな常連の希望は聞いてやりたい物だ。その常連がいい客なら尚更な」
 酒場でたまに出てくる珍味を思い返し、うんうんと頷く老齢の冒険者。どうやらたまに出る季節物のつまみが恋しくなったらしい。
「尻尾っていっても、どうやって食べるの?」
「どうやらタレを付けて焼くそうです。こりこりとした食感がなんとも言えない……そうですよ」
 食材の調理法を問われ、頭に疑問符を浮かべながら答えるアズヴァル。大まかに聞いてはいるが、食べた事が無いので具体的な説明が出来ないと苦笑する。
「20頭程居るそうなので、粗方しっぽを取ってきちゃってください。余れば尻尾焼きが戴けるかも知れませんよ?」
 豚グドンの居る場所は、問題の店から半日ほど北東に行った所。小さな群れを作っているので発見するのは簡単だろう。正確とは言い難いが、大まかな目安になる程度の地図をアズヴァルは広げて見せた。
「尻尾を切った後のグドンは皆さんにお任せします。……まあ逃がして差し上げてもいいかなと今回は少し思ったりもするのですが」

マスターからのコメントを見る

参加者
明告の風・ヒース(a00692)
菫青石の術士・ミヤ(a00879)
ニュー・ダグラス(a02103)
天狼の黒魔女・サクヤ(a02328)
流天の護竜・シア(a02373)
黒衣の堕天使・エリアル(a02463)
ヒトの重騎士・フロス(a05507)
百舌の魔女・ロゼ(a05515)


<リプレイ>

●しっぽを狩れ
「要は食材を取ってくれば良いんだよね……楽しみ楽しみ♪」
 豚グドンのしっぽを切って持ち帰る。そんな珍妙な依頼に参加した冒険者一同は、おのおのご機嫌気分で街を出立していた。グドンが群れていると思われる目的地まで、必殺料理猫・ロゼ(a05515)は楽しみでしょうがない様子だ。
「後でしっぽ焼きのレシピも知りたいな〜……」
 必殺料理猫であるロゼからすると、今回の依頼はかなり心の琴線に触れたらしい。ゲテ…いや究極の味を求める者としては秘伝のタレが気になってみたりと、色々と気になる部分が多く、夢は膨らみ上機嫌、と言った具合であった。
「皆に俺から言っておきたい事があるんだが、いいだろうか?」
 共に歩いていたニュー・ダグラス(a02103)がごほんと軽く喉を鳴らした。どうやら何か思うことがあるらしい。
「別に構わないが……どうした」
 普段から口数の少ない、菫青石の術士・ミヤ(a00879)が短く肯定の意を示す。すると、
「ケツだけは綺麗に残しとけよ、ケツだけは。他は多少潰れてもかまわねえがな」
 そう、声高らかにダグラスはにこやかに笑みを浮かべる。漢の笑みだ。他の面々も彼の言葉に苦笑する。
「しかし、ノソリン車を用意したかったのですが……借りれないとはついてません」
 一方で明告の風・ヒース(a00692)は対照的にあまり顔色が思わしくなかった。それは彼がノソリン車を借りれなかったからであった。元々ノソリン車はあまり数が無いので、そう気軽に借りれるものではないのである。
「ぶったにくぶったにく〜♪」
 そう歌いながら歩くのは天狼の黒魔女・サクヤ(a02328)。流天の護竜・シア(a02373)と黒衣の堕天使・エリアル(a02463)の2人と共に、仲良く連れ立って目的地までの道のりを歩いていた。
「あまり調子に乗ると転ぶぞ、サクヤ」
「大丈夫ですわ、サクヤが怪我をしても私がちゃんと治療致しますから」
 サクヤの心配をするシアにエリアルがフォローをする。
 元々今回の依頼でエリアルは治療する事を主軸にしている為、仮に今怪我をするような事があっても、然程の心配は無い。分かっていても、つい保護者の様に考えてしまうシアだった。

●カリノジカンダ……(ぉ
 大まかな地図に従って、目的地まで歩みを進めると、ヒトの重騎士・フロス(a05507)をはじめとした冒険者達の視界にグドンの群れが飛び込んできた。今のところ、向こうに気づかれている様子は無かった。
 林の傍に陣取り、もぞもぞと木の実を取って口に運んだり、大き目の石をひっくり返して何やら石の下にあったものを取って食べているようだ。
「グドンの尻尾を食すとは……嗜好は人それぞれとは言うものの、恐れ入る」
 そんなグドンの群れを見て、感心するやら呆れるやらといった気持ちになったフロスであったが、これも依頼である。依頼を受けたからには果たさなくては。そう考え直して、手に持ったフレイルに力を込めた。
「よっしゃ! 行くぞてめぇらっ!」
 林の中をハイドインシャドウで身を潜めながら、グドン達の傍まで接近していたダグラスが気合と共に大声を上げて、紅蓮の咆哮を発動させた。不意をつかれた豚グドン達はダグラスが急に現れた事に目を白黒させる。
「よし、俺達も行くぞ!」
「ヒース、今だ!」
 サクヤが眠りの歌奥義を歌い始めると同時に、シアがヒースに合図を出した。ヒースもダグラス同様にハイドインシャドウ改で林に潜伏していたのだ。
「さあて、肉付きの良さそうなのから行きますよ!」
 合図と共にハイドを解いて愛用の弓を構えて、矢を放つ。放たれた矢は動揺していた豚グドンの影に突き刺さり、動きを封じ込める。他のグドン達もサクヤの歌で殆どが寝こけてしまい、辺り一面にグドンが寝こけるという、珍しい光景を作り出していた。
「仔グドンは……居ないみたいだな、良かった」
 眠っているグドンの中に仔グドンがいない事を確認したフロスは、ほっと安堵する。店の親父の為に殺す事は避けようとしていた彼女は、後々成長するだろう仔グドンを殺さないよう、特に注意していたのだ。
「ギ……ギィ〜ッ」
 眠る事無く残ったグドンは、一番冒険者達から離れていた2匹だった。だが、その2匹も眠り臥した仲間を見て、我先にと逃げようとする。
「悪いけど、逃がさないよ」
 そう言うや否や、ミヤは気高き銀狼を奥義を放った。銀狼は逃げたうちの1匹に襲い掛かって押さえつけるが、もう1匹は押さえられず、林の奥に逃げられてしまう。
「ありゃあ、素早いね〜」
 同じくロゼも銀狼を放とうとしたが、距離が足りなかった。しかし、20匹のうち19匹も残ってるならば、量としてまったく問題はない。

「残りもニードルスピアで……」
「いや、あまり無体はしない方がいいだろう。後々困るのは店の親父だ」
 フロスは寝ているグドンに対してもニードルスピア奥義を放とうとしたシアを窘めた。しっぽを切り取って持ち帰れば依頼は済むのだし、資源保護というと言葉が適当ではないが、彼女が言うとおり、店の親父が後々困るのだ。
「うむ、確かに退治しなきゃならん奴等だが、こいつらが居なくなると困る奴もいるんだ」
 フロスの言葉にダグラスも同意するかのように反応し、最後に「邪魔するなら寝て貰うぜ」と告げた。
「そんな事してるよりも、せっかく寝てるんだ。手早く切ってしまおう」
 懐からナイフを取り出して、グドンのしっぽを根元を押さえて切りながら、ヒースが作業する事を勧めた。冒険者達は各々にダグラスが預かってきた黒い皮袋を持って、寝ているグドンのしっぽを根元から次々と切り落とし、切り落とした先からエリアルが癒しの水滴で治療していく。
「これで依頼は完了だね♪」
 手に持った袋を頭上に掲げて、ロゼは楽しそうに微笑んだ。

●しっぽにタレを
「しっぽ取って来てくれたか、いや助かるなあ」
「おまけにこいつも頼まあ」
 そう言って、店の親父の前に出されたのは酷い有様の豚グドン。銀狼で組み伏せられた豚グドンは、実は一撃で絶命していたのである。銀狼は影縫いの矢と違い、相手に手傷を与えるアビリティでもあるので、そんな事があってもまったくおかしい話ではない。それは兎も角。
 具体的に言うと、血塗れの豚面をしたヒトガタの生き物がぼてりと床に転がっていた。これを食べる、と言う事は、ベクトル的には同族食いとあまり変わらないような気がします。人間の食への探求と言うよりも寧ろ、タブーに挑戦とか、そんな感じ。
「豚肉の味がするのか楽しみなんだ!」
 カウンターに腰掛けて、期待の眼差しを親父に向けるサクヤだったが、店の親父は怪訝そうな顔をして豚グドンとサクヤ達に視線を向けた。
「あー、いやその。本気かお前ら? こいつらのしっぽは確かに珍味で俺は料理してっけど、体の方は扱ってねえぞ」
「まあ……物は試しと言うし、一応お願い出来ないか」
 思っていたよりも反応が芳しくないと思ったヒースは、やや下手になって店の親父に頼み込んだ。
 そんな彼らを見て、自分からグドン相手にしっぽを取ってくるよう依頼した冒険者に対し、そう無碍にも出来ないと考えた店の親父は、「不味くても責任とらねえぞ」と言い残して厨房の中に運び込む。
「グドンって首から下、人間に近いんだな……」
「……そう言えば、柘榴が人間の味がするなんて言い出したのは誰でしたでしょう」
 ミヤの呟きを聞き、なぜかそんな言葉が頭によぎったアズヴァルはつい口から漏らしていた。

「あいよ、お待ちどうさん!」
 あれからどうにか親父は下ごしらえを終え、しっぽ焼きを作り始めていた。元々しっぽ焼きは焼き加減と作り置きしているタレが料理の肝なので、事前に尻尾を香草と一緒に浸け置く程度で済んでしまう。寧ろグドンの肉の方に手間取っていた。
 何やら大蒜やベイリーフ、セージと言った多くの香草やレモンなどを大量に使い、四苦八苦していたのだが……たかだか焼き物にその手間のかかりぶりを見ると、一抹の不安が拭えない。
 そうして店の親父の苦労の結晶、豚グドンのステーキが出てきた。
「お腹を壊すから諦めた方がいいんじゃないか……?」
「じゃあシアが食べてくれよ。俺に食べさせたくないなら、不味いかどうか証明して見せてくれ」
「え?」
「そうだなあ、まずはシアだな。シアのちょっといい所見てみたいねぇ」
 いつの間にシアの背後にまわったのか、ダグラスがシアの腕を取って羽交い絞めにする。そして目の前には食べやすい形に肉を切ったサクヤがにんまりと。
「そうそう、シアも遠慮しないで食べてよ。そう食べられるものじゃないんだから」
「結構だ、俺に構わず皆で食べてくれ……ッ!」
 全身全霊を持って、否定の主張をするシアであったが、2体1では敵う通りも無く……抵抗むなしく、口の中に入れられてしまう。
「……」
「……大丈夫みたいだな。それじゃ俺も食うか」
「私も貰うわね」
 諦めて口の中に入れられた肉を咀嚼するシアを見て、大丈夫と判断したサクヤとエリアルは自分達の分に手をつけた。
「……なんか、豚の味しないね」
「ちと臭みが強いな。雑食だから仕方ないと言えば仕方ないが、これだけ香草を使っていてこの風味だと辛いかも知れん」
「……サクヤ、大丈夫か? しかし、良く食べられるな。ヒースにしろ、ダグラスにしろ」
 どうにか口の中に入れられた分は食べたものの、微妙に胸焼けを起こしてしまったのか、シアはあまり気分が良くなかった。

 グドンの肉を摘み始めた面々を余所に、今回の依頼の発端である常連の客が現れた。ミヤとアズヴァルは親父の前の席を空けて、座るように勧めた。
「今日は大入りだね、親父さん。そう言えば、貰った手紙を見たんだが……しっぽが入ったって本当か?」
「ああ、運良く手に入れる事が出来たよ。そこにかけてくれ、今焼くから」
 店の親父は冒険者達が取ってきた豚グドンのしっぽを取り出して、炭火の上であぶりだした。時折、傍に置いたタレが入った壷につけこんで、またあぶる。
 2〜3度それを繰り返した頃、親父は常連の客の前に、皿に並べて差し出した。
「そっちの可愛いお嬢さん達もどうかね?」
 親父は一緒に焼いていた焼きたてのしっぽ焼きを皿に乗せて、ミヤとロゼの目の前に置いた。
「あ、俺はいいんだ。アズヴァルにやってくれ。食べて貰う為にわざわざ来てもらったんだから」
 ミヤは顔の前で手を振って、いつの間にか店のカウンターに腰掛けていたアズヴァルにしっぽ焼きを置くように促す。一方、ロゼは既に手に取って食べていた。
「ん、これは……この食感、ただものではありません」
「親父、すまないが残りは包んで貰えないか。土産にしたいのだ」
 フロスは自分のしっぽ焼きをキシュディムのグリモアガードまで持ち帰るので、油紙で包むように頼んだ。今の寒い時期ならば、然程痛む事無く持ち帰ることが出来るだろう。
 親父は二つ返事で油紙に包み、フロスに手渡した。フロスは満足そうにして受け取ると、皿に残った1本に手を伸ばした。
「こりこりしてて美味しいですねえ。さすがと言ったところでしょうか」
「……本当にうまいのか?」
 怪訝そうな顔をして2人に問うと、アズヴァルが皿から1本、ミヤに差し出した。
「食べてみたらどうですか? タレが甘辛くて美味しいですよ」
「……! いや、遠慮する! 大丈夫だから全部食べてくれ!」
 目の前に差し出された串焼きを見て、両手を振って全身で遠慮の姿勢を見せるミヤ。元々、ゲテモノがあまり得意ではないミヤからすれば、正直しっぽ焼きは食べられる領域を越えた先のモノである。特に隣の卓でサクヤやダグラスが調理を頼んだ豚グドンの肉に到ってはゲテモノを越えてる様な感さえ受けていた。
「ふふふ、そこがいいんですよミヤさん。このギリギリのラインを見定めて、珍味を探す。究極、そして至高の味を求める料理人としてはしっぽ焼きを食べる事は当然の選択なのですよー!」
 そんなミヤとは対照的に、もふもふと口を動かして、舌鼓を打つロゼ。やはり人間と言う生き物が持つ、食への拘りと言うものは侮れない。その影でこそこそと自前で持ってきた胃腸薬を飲んでいたフロスが居た事は取りあえず見なかった、という事で。
 無論、隣の卓でもしっぽ焼きは食べられていた。先程食べていた肉と比べ、しっぽ焼きの方はこりこりとした軟骨のような味わいとタレの風味がなんともいえない味を醸し出している。
「これ美味しい。スープにしてもいいかも」
「そうですね、僕もこちらの方が美味しいと思います。なかなかのお味ですよ」
「こりこりって歯ごたえが堪らんな……」
「……先にこちらが良かったな」
 先程微妙な顔をしていたシアだったが、これは平気だと言葉少なめになりながらもしっぽ焼きを食べていた。

「ふう、食った食った。これで心置きなく旅に出られるよ……次に帰ってくるのは冬を越した辺りになるんで、その時にはまた頼むよ」
「そ、そうだな。あんたが帰ってくる来年位にはどうにか食えるようになると思うさ」
 しっぽ焼きを食べ終わった常連の客が浮かべた喜びの笑みに、店の親父は苦笑した。

●おーあたーりぃー
 それは店の常連客が帰ってしばらく経った後起こった。
「……う、なんか調子悪い気がする……」
「むぅ…俺も微妙に具合が悪いような気がする……具体的に言うとこう、腹とか、こう、行くべき所に間に合わないと色々な意味で死んじゃうような気が」
 多分、命よりも先に社会的に死んじゃうかもね。うん。
「サクヤ……これはちょっと本当に食べないほうが良かったんじゃ」
 シアとヒースの男性陣2人は、急に腹部に走った激痛に顔をしかめた。既に顔は青ざめ、脂汗が額一面に浮かんでおり、先程社会的に死にそうな所まで行ってしまったダグラスに到っては……
「あ、親父…お袋……どうしてこんな所に居るんだ? え、こっちに来いって?」
 何か変なものが見えているみたいです。多分、豚グドンの料理を食べた男性陣の中で一番涅槃に近い位置に居ます。天国に最も近い男、ダグラス。一方でヒースは懐から手紙を取り出して、正面に居るエリアルに手渡そうとするが。
「ぼ、僕もちょっと駄目かも。誰か、ウィンディアにこの手紙を……」
「しっぽは美味しいのに、不思議ね……」
 と、中空を見やるようにして呟くだけで、ヒースの言葉は耳に届いていないようだった。今時は黒猫でも届けてくれるお話もあるのに、世知辛い世の中になったものです。
「あう、俺もちょっと具合が悪いみたいだ……エリアル、助けて」
 男性陣に猛威を振るっている腹痛が移ったのか、サクヤの顔色も余り良くなかった。エリアルは彼らの様子を見て、治療を開始した。

「しっぽ程度なら兎も角、グドンは普段何食べてるかわかりませんからねぇ……」
 大変な事になっているサクヤ達に視線を向けて、ポツリと呟いたアズヴァルだった。


マスター:石動幸 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
冒険活劇 戦闘 ミステリー 恋愛
ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:8人
作成日:2004/03/04
得票数:ダーク10  コメディ17 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。