【降魔】〜旅人



<オープニング>


●旅人
 そいつはもう随分と長い間、歩き続けていた。土埃や返り血で汚れた外套を羽織り、疲れ果てた体を引き摺る様にしながら、俯いて、俯いて、何かを探して。
 何処までゆくか、何が目的なのかすら、永遠に失われたままで。

 やがて、疲れ果てたか、それは遂に蹲った。
 人と変わらぬその身を案じてか、通りがかった人の良さそうな娘がそれに声を掛けた。
「あの、もし」
 それは酷く疲れた様子で、反応も鈍くのろのろと体を起こした。一言も発せず、顔を上げ虚ろな目を向けると、ゆらゆらと安定しない足取りで近づいてゆく。
「……大丈夫ですか?」
 それが、不審に思いながらも放っておけなかった娘の、最後の言葉になった。
『……』
 真新しい鮮血に染まる大地を見下ろし、同色に濡れた右腕の白刃とを見比べ、それは踵を返した。
 沈みかけた日に影法師は東へと長く伸び、そいつはそれに導かれるように歩いた。

●依頼
「ちょっと見ただけならヒト族の旅人のような格好で、リザードマン領の街道、町近くをうろうろしてるモンスターがいるみたいなんです」
 酒場ではスイが冒険者に向けて討伐に向かって貰う魔物の説明をしていた。
「相手は武人に近いタイプみたいですけど、特に攻撃が強くて、頑丈さとかは弱めの……ちょっと狂戦士にも似た感じの能力みたいですね」
 一刀での接近戦が主。多彩な技は持ってない様だが、その分一撃が強力なのではと、言う。ただ刀を抜いて、斬る。それだけの動作に無駄が無く、疾く、鋭い。
「霊査だと、何体か別のモンスターとも戦ったりしてた事があるみたいです」
「……」
 結果は言われなくても分かる事だ。冒険者は先を促す。
「モンスターは今は人気のない野原に居るみたいで、場所も大体分かるんですけど」
 どうやら単独と言うわけではなく、陰に潜んで支援している魔物も居るらしい。
「こっちの方は良く見えなかったのでほとんど分からないんですけど、姿を見せないようにして、コッソリついてきてるみたいですね。……なんででしょう?」
 姿を隠しつつ支援、と言う事は接近タイプでは無いのかもしれないが、分かる事と言えばその位。スイは首を捻っていたが、仮説を考えても確証には至らない。
「……ごめんなさい。今回は私に分かるのはそれだけになります。ちょっと手強い相手になるみたいなので、大変かもですけど――」
 霊査士の少女はやや緊張した難しい顔のまま、集った冒険者達を見回し、
「少しずつでも悲しい事を無くしていけるように……どうか、よろしくお願いします」
 言って、その翠色の頭をペコリと下げた。

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参加者
還送せし者・アーシア(a01410)
同盟諸国の信奉者・イド(a13607)
医術の騎士・レオル(a18184)
囀り風見烏・サガン(a18767)
燬沃紡唄・ウィー(a18981)
天地の連歌・ロキ(a30225)
月闇の樹氷・アスト(a31738)
緋き黄昏・リョウヤ(a33714)
金牙百光・ユン(a35696)
世界を駆巡る暴風・ノーラ(a40336)
NPC:風追い人・マロニエ(a90225)



<リプレイ>

「覚悟は……痛み……から……逃げる……本能への……抗い……だったよね……イドさん……」
 はらはらと落ちる包帯の下から癒え切れぬ傷口が覗く。
 金牙百刃・ユン(a35696)は、彼女には珍しくその無表情に薄い微笑を浮かべ、相変わらずの訥々とした調子で言葉を紡いでいた。楓華での戦で負った重傷の身での参戦だった。
「む〜怪我なんてしてないしてない。大丈夫大丈夫っ!」
「レオル殿は大丈夫みたいで御座るな。なら、拙者の代わりに前に」
「……いいから。やれ。回復くらいはしますから」
 強がって見せる医術の騎士・レオル(a18184)も同じく重傷。前衛職の二人は本調子には程遠い。
 矢面を嫌がるマロニエを癒しの術の遣い手・アーシア(a01410)が独特のやり方で激励するが、
「ん。狂戦士2におまけが1か……」
 黒服の忍びは難しい顔をして呟くのみだった。
 集まった冒険者達の数は11名。2体の魔物に二手に分かれて対処するとしてもこなせない依頼では無いが、個体としての能力に開きがあるだけに崩されると弱いのは冒険者の側だろう。
「『もう一体』が見つからぬ以上は『旅人』優先、遠距離攻撃中心と言う事で良いでしょう」
 同盟諸国の信奉者・イド(a13607)が考えた末の結論はそれだった。高い攻撃能力を持つ敵を生半可な班編成では抑えきれないだろう。
「でも、もう一体の存在がちょっと気になるなぁん。旅人さんにくっついていかないといけない理由でもあるのかなぁん?」
 黒色のノソリン耳をぱたぱたさせ、世界を駆巡る暴風・ノーラ(a40336)が首を傾けた。
「一緒に……いたい……理由が……ある……?」
 ヒトノソリンの少年の言葉にユンも少し思案気に俯き、
「……姿を……見れば……わかる……かな……」
 顔を上げると、彼方へと視線を送った。
 可能なら隠れていると言うもう一体を見つけ先に倒す事が出来れば――と冒険者達は考えていた。
「ハイドに近い能力で隠れているなら、よ〜く見れば発見できる……かも知れない。物は試しです」
 おどけた調子で笑いながら、愛の詩・サガン(a18767)も遠眼鏡の先に荒れた野原を覗く。
 荒涼とした荒れ野には、空を飛ぶ鳥も無ければ、大地を駆ける獣の姿も無かった。緑の恵みにも乏しく、無機質な岩が形作る僅かな日陰には蹲って休む者がただ一人、ぽつんと存在していて、
「……せめて、霊査にもう少し具体性があれば良かったのですが」
 それ以外にそれらしい物は見当たらなかった。首を横に振って肩を竦めるサガンに、天地の連歌・ロキ(a30225)は小さく溜息を吐いて、出掛けに聞いた霊査士――スイの言葉を思い出す。

『ごめんんさい、分かりません』
 それがどのような形でどんな目的を持って、どの位の距離に居てどのタイミングで仕掛けてくるのか、何一つ分からないと言うのだ。ただ、確実に敵に味方する者が居る事だけが分かっていて、
『それが……とても近くに居るような感じもして、でも、物凄く遠い場所に居る感じもして……』
 抱いた印象をそのまま受け取れば、余計混乱してしまいかねない様な曖昧な物だった。

 それでも、地勢を把握しておいてマイナスになる事も無い。また、少なくとも「居ない」可能性が高いと思える場所を作れれば、警戒すべきポイントも絞れるだろう。
「注意深く探せば見つかるかもしれません。細かく砂地の一粒を見るくらいに」
 ロキが告げると、サガンも数体の土塊の下僕を生み出して周囲の探索に散らせて行った。
「彷徨う魔物って多いなぁ……。ね、マロニエ……。ボクのドールが白っ子なら、ヴァイパーはなんて名前になるの……?」
 結果を待つ間は特にする事も無く、燬沃紡唄・ウィー(a18981)はふと思いついて尋ねてみた。
「……白ヴァイパーで良いんじゃ無いのかなぁ」
 マロニエはかなり適当に答えた。
「流石に範囲攻撃なんか撒いちゃったら、相手に気付かれちゃいますよね……」
 そこはかとなくがっかりするウィーの隣では、誓月冰樹・アスト(a31738)が頭を悩ませていた。
 範囲攻撃でも選択系の攻撃は基本的に存在を気付いていないモノを対象とは出来ないが……射線上近くに居れば或いはあぶりだす事も出来るかもしれない。尤も、魔物の能力はアビリティと同一とは限らない上、ニードルスピアの射程に入る距離なら既に先制されている可能性も高かったが……。
「気付かれました」
 ――と、アーシアが遠眼鏡を下して仲間に振り返った。
 旅人に此方の存在を気取られた様だ。彼女は彼我の距離にも気をつけてはいたが、全体としてお世辞にも隠密性が高いとは言えない捜索、致し方ないと言えた。
「随行する魔物は見つからず、か」
 だが拘っても仕方ない、と、緋き黄昏・リョウヤ(a33714)は呟いて、
「迎え撃つぞ。備えを」
 身に纏う邪竜の黒炎を発動させた。ウィー、アスト、ノーラもそれに倣い、レオルとユンは仲間へ鎧聖の加護を降臨させてゆく。
(「何かあったら他の人に気を使わせちゃうだろうから頑張らないと」)
 レオルは心中で呟き、ゆっくりと近づいてくる人影に目をやった。
(「昔、ホワイトガーデンにいた頃も、誰にも悲しまれないよーに死ぬ時は一人でするんだっていわれてたもんな〜」)

●旅人
 人影は一人ぼっち、荒野の一歩一歩を踏みしめるように歩いていた。
「……この旅人に似た魔物は、以前も旅人だったんでしょうか? 旅の途中、志半ばでこうなってしまったのなら、ちょっと同情します」
 あくまで『もう一体』を気にしつつ、サガンが呟いた。
 魔物は人に良く似た姿をしていた。依頼でなければ魔物とは気付かずに通り過ぎて居そうな程だ。それが随分とくたびれた様子で、俯くままにとぼとぼと歩いていた。
「彷徨う旅人、地に注がれる視線は本当はもう何も求めてはいないのでしょうね」
 死に場所を探しているのだろうか、とも思う。
「終わりの見えない旅路はさぞ苦しいことでしょう……」
 ロキが両手剣――アルフィルクを鞘から解き放つ。
(「……これ以上、大地が涙や血で染まらないように」)
 それが彼女の戦う理由か。旅人はふと足を止め、一度だけ空を仰いだ。
 空はもう、馬鹿みたいに澄み渡っていて、眩しいほどに明るくて、踊る青の光が綺麗だった。
「……さて、遊ぼうか……?」
 一瞬の静寂を破る声。
 ウィーが薄い微笑み滲ませ、術扇が開く音を響かせた。

 射程に入る一線、それを踏み越えた旅人に先ずアーシアの慈悲の聖槍が撃ち込む。続けてウィーの獅子、山羊、蛇の頭部を象る異形の黒炎が轟音を響かせ、
「速攻で片付けるぞ」
 リョウヤの放つ悪魔の如き炎弾は、ドールの虹色を帯びて旅人へ向かった。
 旅人は特に避ける素振りも見せず、僅かに身を捩りながら淡々と前進していた。幾ら高い能力を持とうと殺し切れるものでは無い術の攻撃。毒に蝕まれ、魔炎に焼かれ、汚れ切った外套はじわりと濡れ色になっていく。
「ほら、おとなしくするなぁん」
 ばさばさばさ――。
 と、木の葉が中空を舞った。ノーラの紋章術が生み出したそれは七色に変化しながら旅人を包み、その身を縛と封じ込めようとした。
「相手の攻撃を止めるのは大事なぁん」
 一瞬、木の葉の緑色の中で旅人はその動きを停める。少年が小さく息を吐く。ダメージを気にも留めず進むそう頑強では無いだろう魔物は、それでも不安を感じさせる存在だったから。
「もう一体は……?」
 アストが旅人からその後方目掛けて針を雨と降らせた。しかし反応は無い。ユンとレオルも其々後方で警戒するが、サガンの土塊の下僕も含めて敵の所在を看破する事は出来ずに居た。
(「普通に考えれば、あの旅人を守ってるって事なんだろうな」)
 突かれて一番困るだろう背後を気にしながら、レオルは考えていた。
 ハイドインシャドウなら何も居ないと思えた場所に注意する事で発見出来る事もあるが、モンスターの姿や能力次第では、視界に捉えてもそれと気付かない可能性もある。周囲に有るのは禿げた地面と無造作に転がる岩、それの作り出す陰ぐらいな物だったが……。
「ん?」
 と、少年は影の一つに違和を感じた。
 それは夕暮れ時の様に長く伸びて、太陽の光の向きとすら因果を持たない陰だった。
「居た!」
 ――と叫ぶ声が短く、緊迫して響く。
 隠密に優れた敵を、どうして一方的に先に見つかると楽観していたのか。一流の忍びが技を駆使したとしても、地の利を持つのは普通は守り手側だ。
『……』
 影は主に敵対する者共の命脈を立つべく、既に間近まで忍び寄っていた。

「お」
 旅人は緑の縛を振り解き、まとわりつく下僕を蹴散らし、再び前進し始める。その歩みはゆったりと無造作に見えて、半可な魔物の吶喊よりもよほど鋭かった。風のようにスルスルと、何者にも妨げられる事無く、
「おおおおおお!!」
 突き進む進路にロキとイドが立ち塞がる。
 気合の咆哮はアビリティでは無い何の強制力は持たぬ物だが、紅蓮の咆哮にしても己に対しての効き目すら万分の一も無い。ただ、裂帛の気合だけが旅人の周囲で空気を震わせた。
「逃しはしないぞ、化け物。この地上のどこにも、貴様が安全な場所などありはしない」
 鎧を滑らかな流体曲面に変化させたイドが、膂力任せの一撃を叩き込む。巨大剣の遠目の間合い、居合い封じに敵の回転軸と逆行した足捌きからの攻撃。
 ――ヒュッ。
 風斬りの音が軽く耳朶を打った。
 続いて、地面を抉る爆音が轟いて、
「…………」
 剣を振り下ろした姿のまま固まるイドの横を、旅人は何事も無かった様に通り過ぎて行った。
「……強い」
 やがて膝から崩れ落ちてゆくイド。後方から見ていたアーシアでさえ、旅人が何時刀を抜いて、刀を納めたか分からなかった。
「イドさん!!」
「居た。――もう一体だ!!」
 ロキが上げた短い叫びに、更なる危機を告げるレオルの警告が重なった。

「君の相手、……こっちだよ……」
 前進する旅人にウィーがデモニックフレイムをぶつけるも、それで怯む様子は一片も見せず。
「く……」
 諸手で振るうデストロイブレードにも手応えを感じられず、ロキは回避へ意識を傾けた。
 だが、クロークの助けを以ってしても剣先は女の体を深く深く切り裂いた。ステップする体はダメージを受け大きくバランスを崩す。
「ちっ」
 ハイドインシャドウで潜んでいたマロニエが不意を打ってシャドウスラッシュを刻むも、次瞬には大きく飛び退り、片膝を付いて表情を歪めていた。
 アーシアの癒しの聖女でも単一では回復が追いつかず、戦場にはウィーの癒しの光も明滅を繰り返し始めていた。

 一方、完全に虚を突かれる一歩手前で影に気付いたレオルは、同じ敵を警戒していたユンとアストに、旅人に向かっていたサガンとリョウヤも加えこれと対峙していた。
「影……影、本当に……影みたい……」
 地面に染み入る黒い水の様な不定形の魔物が、今は真っ黒なヒト形のシルエットを取っていた。ユンはそれにチャクラムを投擲するが、不調の肉体は思う様には動いてくれず。
「支援はさせないぜ」
 チャクラムを躱した敵にリョウヤが緑の突風を放つ。木の葉は虹色の光に抱かれて影を後方へ弾く。
「逃すわけにはいきません、から」
 アストのブラックフレイムが追撃し、その影を追う様にしてサガンが間合いを詰めた。
「戦線維持……っと」
 影は影で作られた刃を飛ばして攻撃を仕掛けて来る。レオルは回復に回り後方を支えた。対旅人の前線も様子は芳しく無い。これ以上に邪魔立てが入れば、後は戦闘にもならない可能性があった。
 だから、少しの焦りもあったのかもしれない。
「!?」
 儀礼用の長剣から繰り出されるサガンの攻撃に耐えた魔物。その形が大きく沈み、
「しまった……」
 影は地を這って伸び、冒険者達の影へ手を伸ばした。背筋を悪寒が走り抜け、急激に自由を失う体。縛する魔力を打ち消すサガンの凱歌も、即座に響く事はなかった。

「喰らえなぁん! 獄炎巨大球!!」
 ノーラが放つエンブレムノヴァの火球は、ミレナリィドールの助力も得てかなりの高火力と命中を誇っていた。前衛陣がほぼ防戦一杯になり、アーシアだけでなくウィーも回復に回らざるをえない状況の中、着実にダメージを蓄積させていく。
「……怪我して……なければ……逃げたり……しない……のに!」
 だがその後方は既に崩れてしまっていた。ユンがレオルを背負って慌てて退避する。一時は何とか凌いで見せようとしたレオルだが、満足に動けぬ体は見る間に血塗れとなってしまっていた。
「すまん、抜かれた!」
 立て直したリョウヤにサガンとアストが向かうが、三人掛りでも影の魔物を速攻で排除出来る程の攻撃力は無い。
 影は旅人と剣を交える前衛陣までを射程に捉え、先ずは黒服を刃の餌食とした。深手を負って自力では動けそうも無い仲間の姿に狼狽しながらも、ロキは旅人を抑えるべく剣を振るうが、
「くぁ……っ」
 飛燕の如く刃が飛んでその背を切り裂く。白色の羽根が朱に染まり、魂の力も枯渇した肉体は重力に抗う事を忘れて大地に倒れた。

 撤退を叫ぶ間もなく、戦列はズタズタに破られた。
(「希望のグリモアよ、ご加護を――」)
 ロキの直ぐ後ろでアーシアが踏みとどまるが、その背後にも影が忍び寄る。
 連携の取り辛い乱戦になってしまえば分は魔物側にあった。今は撤退さえも難しい。
『……』
 だが、魔物が慈悲の一片とて示す事は無い。背後からアーシアを貫く影の斬撃。合わせる様に旅人が迫り、腰の刀へ手を伸ばし――それを斬った。

(「覚悟とは、痛みを回避しようとする本能に抗う事……ですか」)
 やめた方が良い。勝ち目は無い。どうせキリも無い。そうまでして戦う理由も……
「……私の剣は私のものではない」
 朦朧とする意識に入り込んだ怖気を振り切り、イドが身を起こした。
 激痛はこれ以上の負荷を拒絶する肉体の叫びだったが、押さえ込み、イドは赤錆の剣を引き摺るように再び戦いの場へ向かった。

「……え?」
 旅人は体を崩したアーシアを素通りし、その後ろに居たモノを斬った。
 影は斜め二つに別れ、上部分を霧散させ、グラグラと揺らぎながら後方へ退いた。それは理解し難い行動だったが
「一気にしとめるなぁん!!」
 チャンスには変わりなかった。ノーラが最後のエンブレムノヴァを旅人に叩き込む。
 旅人は勢い良く炎に包まれ、そこで燃え尽きたようにゆっくりと崩れ落ちて行った。

●旅の終わり
「逃げられちゃいましたね……」
「………」
 無念そうなアストの呟きにウィーは応える事が出来なかった。
 旅人を倒した後、ユンとイドが戦線復帰して戦ったが、影の魔物は追い払うのが精一杯。それを追撃するだけの余力は、冒険者達には残されて居なかった。

「旅はいつか必ず終わるもの。疲れ果てた彼が安寧の大地に眠ることを……」
 荒野には人に似た魔物、魔物を斬る魔物、かつての冒険者の墓がぽつんと作られた。


マスター:常闇 紹介ページ
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