白嵐の防波堤



<オープニング>


「ラウレック様の御使いを助けて……」
 エリアードの元に駆け込んできたエンジェルは、ピルグリムの体液が付着した破片を差し出し、苦しい息の下で、助けてと繰り返した。
「あの像の中には、妹がいるの……。ピルグリムにやられちゃう前に、助けて……」

 村を襲ってきたピルグリム。
 村にいたエンジェルたちは、なすすべもなく、全員が家に閉じこもり、白い嵐が通り過ぎてくれるのをただ祈った。
 だがピルグリム達は、村の入り口にあった家を打ち壊し、中に隠れていたエンジェルを引きずり出して貪り喰らった。
 ピルグリムがいるのを察知してか、村にやってきたギア1体がピルグリムと戦い始めたが、多勢に無勢。ギアがピルグリムの波に飲み込まれるまであと僅か……そんな時。
 小さなエンジェルが、ギアに向かって走った。
 ギアはエンジェルを捕まえると強くなる。何処かで聞いたそんな噂を信じて。
「わたしの命をあげる。だから村を助けて!」
 戦場に無防備に走り出てきたエンジェルに気づくと、ギアはひと飛びでその元へと向かった。エンジェルの言葉を理解したのか、あるいはただ単に戦闘の中で力を求めていただけなのかは解らないけれど。
 次の瞬間、ギアはエンジェルを取り込み、再びピルグリムの群れへと突入したのだった――。


「皆様にはこの村へ向かっていただきたいのです」
 エリアードは口早に告げると、自ら羊皮紙に村までの道順を記した。
「現在この村では、ギアとピルグリムの戦いが繰り広げられています。幸いというべきか、村を襲っているピルグリムは、このギアによって駆逐されつつあります。……ですが、このピルグリムと合流しようと、新たなる群れが村へと向かっています。これ以上ピルグリムの数が増えては、ギアは倒れ、群れは村に雪崩れ込むことでしょう」
 新たな群れのピルグリムの数は30体ほど。姿かたちは様々で、うち、比較的体の大きなものが1体いるが、融合型は含まれていない。新たな群れが目指しているのは、村ではなくギアのようだが、ギアを倒し終えたあと、群れの目的が村に向かないとも限らない。
「今すぐに向かえば、群れが村に到達する数分前に到着できるでしょう」
 そう言いながらエリアードは羊皮紙に情報を書き加えてゆく。
 今いる場所と村を結んだ、地図を下から上にまっすぐ貫く線が、冒険者が村に向かうルート。
 村から左に、ほぼ真横に引いた線がピルグリムの侵攻ルート。
 ギアがいるのは村の左側。ちょうどピルグリムの侵攻ルートの延長線上にあたる。
 村には囲いがない為、何処からでも入ることが可能だ。
 それだけのことを説明すると、エリアードは略図を描いた羊皮紙を冒険者へと差し出した。
「急ぎこの村に向かい、村人にこれ以上の被害がでる前に、ピルグリムの群れを駆逐して下さい。お願いします」

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参加者
荷葉・リン(a00070)
天狼の黒魔女・サクヤ(a02328)
死徒・ヨハン(a04720)
呪氷と冥影のシ徒・アイレン(a07291)
唸る豪腕・ログナー(a08611)
銀風・ユウリア(a12192)
鈴蘭谷の・プリムラ(a14092)
爆煙世界の巡礼者・レイード(a15172)
黒焔の執行者・レグルス(a20725)
護りの蒼き風・アスティア(a24175)


<リプレイ>


「それは大変なのなぁ〜ん! とっても大変なのなぁ〜ん! 大変が大変なのなぁ〜ん!」
 エリアードから話を聞いた鈴蘭谷の・プリムラ(a14092)は、大急ぎで石斧や不要な荷物を置いた。唸る豪腕・ログナー(a08611)も武器である棍棒をその場に残す。邪魔になる物を持っていては、走るのもままならない。
「ギアの前に身を捧げた少女か……」
 無茶をするなぁ、と黒焔の執行者・レグルス(a20725)は、息をついた。ピルグリムはなかなかしぶとい。だが、小さな女の子が命を懸けて護ろうとした村で、これ以上暴れさせはしない。
「一刻を争う……可能な限り早急に向かわねばな」
 言いながら、銀風・ユウリア(a12192)はもう村に向かって走り出していた。こうしている間にも、村では戦いが繰り広げられ、群れは村を目指して進む。少しでも有利に戦いを進めようとするならば、僅かな時間も無駄にできない。
 エリアードの指す方向へ、冒険者は迅速に動き出す。ピルグリムの群れに、エンジェルを乗せたギアが、エンジェルの村が、呑まれてしまわぬうちに着かなければ。
「力は力を呼び、更なる災厄を招く……」
 運命とはつくづく皮肉なモノだと、死徒・ヨハン(a04720)は呟いた。だが、真に荒れ狂うのは戦を欲する人の心。ならば死を運ぶ風となろう。
「さて……白き庭での晩餐会、存分に愉しみましょうか」
 死の香りに引き寄せられるように、ヨハンは黒い修道衣の裾を翻して走った。


 可能な限り速く。だが、皆がばらばらになってしまわぬよう、他の冒険者のペースにも気を払いつつ、冒険者は村を目指した。地図を頼りに進めばその先に、村らしき影がぽつんと見えてくる。その入り口まで到着すると、冒険者は二手に分かれた。
 A班は村内のピルグリムを倒し、ギアを外へと連れ出す役割を。もう一方のB班は増援のピルグリムが村に入るのをとどめる役割を担い。
 A班となった天狼の黒魔女・サクヤ(a02328)、爆煙世界の巡礼者・レイード(a15172)、護りの蒼き風・アスティア(a24175)の3人は、そのまま村に入った。
 レイードはギアがいるという村の左を目指して進みながら、取り残されたエンジェルがいないかどうかと見渡した。幸い、ギアがピルグリムと戦っているうちに無事な建物に逃げ込めたようで、家々の扉は堅く閉ざされ、外にはエンジェルの姿はない。
 戦場は何処かと探すまでもなく、戦いの音や気配に導かれて進めば、ギアの姿が、次いでピルグリムが目に入る。ギアに倒されたものは路に転がっており、まだ立って動いているピルグリムは4体。
 その中で一番弱っていそうなピルグリムへと、レイードは闘気を注ぎこんだ巨大な剣を叩きつけた。それがとどめの一撃となって、ピルグリムは白い体液を吹き上げて倒れる。
 ひらりと華麗な足捌きで敵の攻撃をかわしながら、アスティアはギアを窺った。ギアの胸辺りに目を閉じて祈るエンジェルの姿がある。
「こんな危険を冒さなくてもみんなが笑顔でいられるように……」
 願いをこめた蒼き輝きを放つサーベルが、素早くピルグリムを切り刻んだ。
 皆を支援する為凱歌を高らかに歌うサクヤが攻撃の矢面に立たぬよう、レイードとアスティアは声を掛け合って位置を決め、剣を振るう。ギアから放たれた光は、身を焼く熱線となってピルグリムを焦がし。
 ギアと冒険者との攻撃に、あっけない程の時間で4体のピルグリムすべてが倒れ、動かなくなった。
 だがこれで戦いは終わりではない。
「撃破終了だな。どうやって外に誘導する?」
 サクヤはこちらへ向き直るギアを指し、アスティアに尋ねた。
「このまま外に出すと、B班が挟み撃ちになってしまいます。なんとかこちらに引きつけて、村の横手から出さないと……」
「……威嚇してみるか」
 レイードはギアに向かって振った剣を翳し、元来た方向へと身を翻した。ギアは迷うことなく追ってくる。全速力で走らなければ追いつかれてしまいそうなスピードで。
「まだ外には出ないで下さい」
 窓から不安そうに覗いているエンジェルに注意を呼びかけると、アスティアとサクヤはレイードを援護する形で村を走り抜けていった。


 とるものもとりあえず急いだのが幸いし、B班が到着した時にはまだ群れと村との距離は大きく離れていた。
「囲いが無い村は何処からでも容易く侵入されます。広く散開して配置につきましょう」
 散開して配置につけば、戦場が広くなる分、回復を端から端まで届かせることが難しくなるが、ピルグリムの群れとギアを村内で戦わせないためには致し方ない。村を要とした扇形となるよう位置を調整しながら、ヨハンは前衛に立って朱き糸の感触を手探りに確かめる。
 迎え撃つ形に持ち込めた為、戦闘の前準備をするだけの時間の余裕があった。ピルグリムとの交戦前に、呪氷と冥影のシ徒・アイレン(a07291)とレグルスは黒炎の力を身に纏いつけた。ログナーが高々と掲げた手に、無数のスパイクを生やしたデストロイヤーが現れる。プリムラの両手は、ビートイングラムをしっかりと受け止め。
 白い異形のうち、地上を駆けるものが20程。空を行くものが11。村への道を塞ぐ冒険者に気づくと、迂回しようと右側へと群れが膨らむ。それに対応して冒険者も右へと位置を変え。
「先手必勝なぁ〜ん」
 紅蓮と青の炎を纏ったプリムラは群れへと踏み込み、石斧を横薙ぎに振るった。目前に来ていたピルグリムに、斧の軌跡が刻まれる。
「一体たりとも村へは行かせません!」
 荷葉・リン(a00070)は群れを押しとどめるように杖を翳し、もう片手で紋章を描いた。浮かび上がる紋章から放たれた幾条もの光が、プリムラが傷を刻んだピルグリムを範囲に含めて貫く。
 村に到達する前に殲滅出来るのが一番なのだが、そうするには相手の数が多い。ヨハンとユウリアは、押し寄せる波を止めようと、粘り蜘蛛糸での拘束を狙った。日を受けてきらめきながら、細い糸がピルグリムに絡みつく。が、糸を受けたピルグリムの半数ほどはそれを振り払い、村への障害物となっている冒険者へと攻撃を浴びせかけてきた。
 空から雨霰と肌を焼く燐粉が降り注ぐ。加護によって半減されているとはいえ、連続で加えられる攻撃は冒険者の生命を容赦なく削り取ってゆく。しなる尾は前衛を打ち据え、肥大した腕が力任せの一撃で冒険者を骨まで断とうと振り上げられ。
 圧倒的な数を相手の戦いは、受けるダメージとの戦いでもある。回復の手段を持つ冒険者はすべて回復に回ることを余儀なくされた。広い範囲に布陣していることもあって、回復に多く手を取られることになり、攻撃に回せる余裕がなくなってゆく。
 このままでは回復が持たなくなる……。
 レグルスは敵の攻撃の隙間を狙い、呪われた鎖を作り出す。
「闇の深淵より来たれ漆黒 九十九なる蛇と化してすべてを飲み込まん」
 その体内からは、ペインヴァイパーの紫のガスと重なりながら無数の鎖が放出され、ピルグリムを締め上げた。鎖は多くのピルグリムを縛りつけたが、レグルスも動きを縛られた。それに気づいたリンが、間髪を入れずに力強く歌を歌った。励ましの歌がレグルスに再び動く力を呼び起こす。
 敵の動きが縛られ攻撃が緩んだ隙を見計らい、ユウリアは身体の大きな個体へと、不吉なカードをを放った。
 カードは見事に命中したが、その様子を見た冒険者の数人があっと声を挙げる。
「先にリーダーを倒してしまうと、ギアを攻撃するという群れの目的が変わってしまうかも知れません。ギアが村の外に出てくるまでは、攻撃は避けて下さい」
 リンが今回の作戦の注意をユウリアに説明した。これまでにも、リーダーらしき個体を倒した途端、ピルグリムの目的が変化した、という報告があげられている。リーダーが与えるダメージが甚大であることを思えば、先に倒してしまいたい処だが、今回の状況では村人への危険を避ける為、目的は変更させない方が良いだろう、との判断だ。
 敵の数を減らすまでは持久戦を強いられる。村に行かせないよう動きを止め、受けた傷を回復させるのが最優先。リーダー格のピルグリムは拘束は狙えてもダメージを与えるのは避けねばならず。
 現状を見る限り、こちらの状況は厳しい。
「とにかく敵を減らすのなぁ〜ん」
 キルドレッドブルーの青と紅蓮の氷炎を乗せて、プリムラはピルグリムに斧を叩きつけた。魔炎魔氷が敵の動きを止めても攻撃の手は止めず、着実に目の前にいる1体1体を倒し、数を減らすことに重きを置く。
 ヨハンは拘束を逃れた敵へ闇の闘気を宿した鋼糸を走らせ、その生命を絶ちにかかる。
 ログナーはデストロイヤーを振り回しつつ紅蓮の咆哮を挙げていたが、なかなか思うように敵の動きを止められない。拘束は一旦諦め、闘気をこめた巨大な棍棒をピルグリムの頭部に叩きつけた。
「まともな姿で死ねると思うな!」
 ぐしゃりと手にピルグリムが潰れる感触が伝わる。つんのめりはしたが、かろうじて倒れずに済んだピルグリムへと、アイレンはデモニックフレイムを撃ち出した。たまらず倒れたピルグリムに代わって、炎がその形をとって立ち上がる。
「……行け」
 傀儡となしたそれを敵へと向かわせた。
 1体が倒れるごとに戦況は少しずつ有利な方向へと動く。だが、またたく間に回復は消費されてゆくのが非常に心許ない。
「少々骨が折れるな」
 そう呟いてユウリアは村の方を窺った。村を護ろうとギアに取り込まれている少女の為にも……今は全力を尽くそう、と。

 ふと……ピルグリムの動きに迷いが見えた。
 ふらふらと頭を不安定に巡らせていたが、やがて左へと向きを変える。
 その視線の先を辿れば、駆けて来る人影、そしてギア。
 間に挟まれぬようB班が空けた通り道を、ギアを誘導するレイードはスピードを落とさず駆け、そして群れ直前で方向転換した。どちらを追うかと見守れば、ギアはそのまままっすぐに群れへと突入する。ピルグリムも目的とするギアへと一斉に集中した。
 もはや防衛線は必要ない。村への警戒は残したまま、冒険者は守りから攻めへと移った。
 レグルスの暗黒縛鎖がピルグリムを攻撃しつつ縛り。
 リンの放つ光が、アイレンが注ぐ無数の針が、ピルグリムの生命を削る。
 ギアの打ち出す火球が群れの真ん中で炎の花を開く。
「ギアを援護してくれ」
 レイードは皆に呼びかけながら、ギアに攻撃しようとするピルグリムへと火の如き攻撃をみまった。群れの中でギアが倒れるようなことがあれば、中にいる少女も無事ではいられない。
「回復させておいた方がいいかな」
 サクヤはギアも対象に含めて凱歌を歌った。
 アスティアのソニックウェーブが、空からギアを狙うピルグリムを撃ち落す。
 エンジェルが囚われているギアの胸部近くでしなるピルグリムの尾へと、ユウリアの練気の刃が続けざまに命中する。
 群れの攻撃がギアに集中しているうちに、冒険者は着々と群れを倒した。ギアと肩を並べて戦い、雲上の楽園を荒らす敵を屠る。共闘する仲間とみれば、ギアの力は心強い。敵の数が減れば、それに倍加して戦況は有利へと導かれた。
 群れが地に白く横たわり……最後に残ったリーダーへと、全力攻撃が注がれる。
 ギアの拳がリーダーを貫き、剣が閃き、棍棒が振り下ろされ。光が炎が刃が交錯しながら飛び。
「これで終わりなのなぁ〜ん」
 プリムラは一度収めた斧を素早く両手で振り下ろす。稲妻の輝きが斧からピルグリムへと流れ。
 体の大きな個体は打たれたように身を硬直させ……身をくたりと折り曲げながら大地に沈んだ。

 ゆっくりと……永遠に思われるほどゆっくりと、ギアは冒険者へと向きを変えた。
 その身体はもう、立っているのが不思議なほどに傷んでいる。大きく左に傾いだ不安定な態勢ではあったが、迷い無く冒険者へと足を踏み出す。
「あともう少しです。きっと助けます……」
 アスティアは目を閉じてぐったりしている少女に呼びかけると、ギアの完全機能停止に向け、ソニックウェーブを撃った。ログナーは牽制の攻撃を、レグルスはブラックフレイムを放ち、ギアを牽制する。
 リンは炎をあげる木の葉をギアに向けて飛ばした。万が一にも少女を傷つけることのないようにと、レイードとアイレンはギアの背後に回りこんで攻撃を行い。
 ヨハンの鋼糸がギアの関節めがけて伸び……
「……人外の力を求めるのは大いなる罪……。だが嵐は去り、今此処で汝の罪は晴れた。ならば汝を咎める禍根を断ち、癒しを与えよう……」
 言葉と共に、ギアは前のめりに倒れた。胸部を庇うように交差させた腕の片方が落ち。1本となった腕でなおもしっかりと胸部を護りながら、ギアは蹲るような格好でその活動を止めた。

 冒険者はギアの残骸を注意深く取り除いて少女を救出した。
 蒼白な顔で目を閉じる少女は死んでいるかのようだったが、サクヤが身体に異常のないことを確かめてからそっと揺すると、ぱちりと大きな目を開いた。
「大丈夫か? 痛いところはないか?」
 サクヤに聞かれた少女は、きょとんとした様子で見返し、そして思い出したようにはっと周囲を見やり、潰れた金属の塊に触れた。
「頑張ったな」
 レグルスに言われた少女は、泣きそうな顔で首を振った。
「がんばったのは私じゃないの……ラウレックさまの御使いが力を貸してくださったの……」
 ありがとう、と言いながら少女はギアの残骸の上に身を伏せて泣きじゃくった。その細い肩に、ログナーは自分の着けていたマントを掛ける。
「よしよしなのなぁ〜ん」
 プリムラは少女の金色の髪を落ち着かせるように撫でてやった。
 少女の気分が落ち着くのを待って、リンはその傍らに膝をついた。
「村の方もきっと心配していると思います。村に帰ってお友達と一緒に休みましょう」
 少女が背負うには重い戦いの記憶。今は村の皆に囲まれてゆっくりと休んで欲しい。
「リンしゃん、手伝うよ」
 リンが助け起こした少女のもう片側をサクヤが支え、いたわりながら村へと歩き出す。
 アイリンは村に向かう皆と離れ、ピルグリムの死骸の処分に取り掛かった。
 村や自分が助かったことを喜んでいいのか、ギアが倒れてしまったことを悲しんでいいのか、それともこれまでの恐怖に怯えていいのか……様々な思いに惑い、どの感情もはっきりと出せず、どの気持ちも処理できず、打ちのめされたような表情で足を運んでいる少女の頭にレイードは手を伸ばす。
「勇気があるのは良い事だ。……命があるのは、もっといい事だ」
 村を助けたいと願い、ギアへと走った。その願いが叶い、また少女自身も無事だった。それは喜ぶべきことだ。
「……良かったの? ……良かった……のね?」
 少女は自分に確認するように呟くと、長い長い息をつき。
「……ありがとう」
 ギアにとも冒険者にとも運命にともつかぬ感謝を言葉にして、淡く微笑んだのだった。


マスター:香月深里 紹介ページ
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参加者:10人
作成日:2006/08/09
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