ある暑い日に



<オープニング>



 自分の目に映る光景が、夏の陽炎に揺らめいている。
 蝉の声は空高く、太陽はさらに空高く。太陽が最も近く感じる、季節は八月。緩やかに泳ぐ大気が、朝の涼しさから暑い熱気に支配者を変える昼の一刻。
 冒険者だろうが何だろうが、暑いものは暑い。石畳の上に足音を刻めば、思わず口から「暑……」と声が漏れた。
 身体が涼しい所へ涼しい所へと流れていくのは、仕方の無いことなのだろう。修練場の近く、陽光を優しく遮る木陰に足を踏み入れようとしたその瞬間。
 目の前に。
 ヒトノソリンが降ってきた。
「なぁ〜……んっ!」
 ふわっ、と降り立った少女を追って、舞い上がったスカートが一瞬遅れて太腿に降りる。慌ててスカートの裾を押さえつつも、微妙に着地失敗したと思しき彼女、ヒトノソ忍者・クーニャ(a90310)はこちらに手を振ってきた。
「とと、みっともないところを見られてしまいましたなぁ〜ん……」
 木の上で涼んでいたところ、こちらの姿を見つけて飛び降りてきたのだろうか。クーニャの瞳に、ちょっと驚いた自分の姿が映っているのが見えた。……きっと自分の瞳にも同じように、慌てた彼女が映っているのだろう。
 リアクションに困っていると、当のクーニャは服の埃をはたきながらこちらの名前を呼んで笑い掛けてきた。
「暇だったら水遊びに行きませんかなぁ〜ん?」と。


 『ケモーノ村』
 ──毛織物等の織物が盛んなことからきた名で意味的には「毛物」村。しかし名前を「獣」と混同される事が多かったせいか、近年はペットを連れた人々がよく訪れるようになり、いつしか村人達もペット用の服を作るのが主産業になりつつある──

「……と、その村の外れに水深10メートルばかりの小さな湖があるのなぁ〜ん」
 湖と呼ぶには少々規模が小さいが、地元の人に倣ってそう呼ぶことにしよう。
「その湖の場所にはかつて村長の屋敷があったらしいなぁ〜ん。けど、いつしか川の流れが変わって水没……今では湖になっているそうでござるなぁ〜ん」
 そこに泳ぎに行くついでに、その村で色々と服も見てみたいのなぁ〜ん、とクーニャは唇に言葉を乗せた。
「服?」
「なぁ〜ん……拙者、尻尾がちょっと大きいからなかなかぴったり合ったのが見つからないのなぁ〜ん。先日も仕方なく男物の下着を前後逆──」
 は。と言葉を止めてぶんぶん首を振るクーニャ。一応彼女も女の子ということで、人並みに服に気を遣ったりはしているらしい。
 普通の店で見つからないなら、そのケモーノ村で探してみようということなのだろう。
「ということで、一緒に行きませんかなぁ〜ん♪」
 紫水晶にも似たクーニャの視線は、期待。
 さてどうしよう、と考えた顔を肯定的に取ったのか、クーニャはこちらの腕を取ると、ててっと駆け出した。
 ──避暑代わりにこういうのも悪くないかもしれない。

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参加者
NPC:ヒトノソ忍者・クーニャ(a90310)



<リプレイ>

●いらっしゃいませ、店長です
 渡る風の他に水面を揺らすものはなく。
 遠い歓声以外に鼓膜を揺らす音もなく。
 ……かの湖も湖畔の村も掌の中に。光景が一望できる湖畔で一人、ストラタムは蜻蛉を運ぶ風に撫でられた髪に指を絡めて、そっと囁いた。
「賑やかな一日になりそうですね……」

「んー」
 至る所にペット用の水飲み場があったりする妙な村を歩きながら、夏の色を塗り替える刹那の風に起こされて、クリスは暑さに負けていた意識を引き戻す。
 彼女の目の前で揺れていたのは、リュリュのお尻から伸びる緑の尻尾。太陽の祝福を受けた少女の小麦色の肌が目に眩しい。
「服かぁ……ヒトノソは尻尾が大きいから、大変だよね」
 なぁん、と金のポニーテールを縦に揺らしてお返事一つ。『水着が無ければ葉っぱでいいなぁ〜ん。葉っぱが無ければ裸でいいなぁん』を地で行くリュリュだが、やっぱりそこは女の子。近くの店や露天商をきょろきょろ見ながら首を傾げた。
「でも、ペット用がメインだと、人用のお尻が大きく開いた服とか売ってるのかなぁ〜ん?」
「心配しなくても、そこの店に尻尾と耳に穴が開いてるこんな服があったなぁ〜ん♪生耳・生尻尾なぁ〜ん! 激ラヴなぁん!」
 質問に捧げる笑顔の回答。トルテが突き出したのは、ヒトノソリンのヒトノソリンによるヒトノソリンの為のノソぐるみ。ていうか着ぐるみ。
「……それは自分で持ってきたんじゃなく、本当に店にあったのか?」
 らったった〜と踊るトルテはガルスタの言葉を聞いていない。こんな田舎の村に、ヒトノソ専用の服やら何やらがあるわけが……と彼が振り向けば、その店の看板いわく。
『尻尾種族によく似合う服、始めました』
「……不自然なタイムリーさだけど、動き易いパンツとかが手に入るならまぁ、嬉しいしね……」
 クリスの言葉を背に、夏は邪魔なシマリス尻尾を揺らして扉を開くガルスタを出迎えたのは、手に台帳、出迎えの声も元気な店長らしき──
「いらっしゃいませ」
 ──セイレーン。
「ナルヤ殿!? 一体いつから店長さんになったなぁ〜ん!?」
「んー、村の人は商売に疎くてなぁ。尻尾種族をターゲットにした村の新しい特産品とか色々アドバイスしてる内に、うちが一日店長させてもらうことになったんよ」
 お客さんやで〜と呼びかければ、巨漢のリザードマンがノリスを伴って奥からのっそりと姿を現す。ナルヤと同じく臨時店員と化したツァドは、ノリスの愛犬モコモコのレインコートの寸法を測っていたらしい。
「皆さんお揃いで。良ければ今開発中の尻尾の人用ドレスについて意見していって貰えませんか? 私、ファッションについては不勉強でして」
「クーニャさんも手伝ってなー。上手くいったらお礼に村の人が美味しい物くれるかもしれんし」
「うーん……ドレスなら、普通の物に穴を開けるより、逆の発想で尻尾が邪魔にならないよう作るといいと思いますの。布一枚でも、ほら」
 言葉と共に、手近なシルク生地を掴んだレティシアの手が一閃。
 サリー風、と言えばいいのか。クーニャに巻きつくたった一枚の布がドレスに、帯に、スカートに。それは折り紙にも似た布一枚の芸術。
「ほら、ぐるぐるーです……の……?」
「あ〜れ〜……レティシア殿、絡まってるなぁ〜ん!?」
 どて。
 マミー風味になって転がる二人の頭と耳を、髪を梳くような慣れた手つきで撫でながら、尻尾無いけどいいですか、とティーがおずおず手を上げる。
「私、ワンピーススカート系の水着が欲しいです……♪ティルさんは服とかいいんですか?」
「ティルは……このリボンだけでいいなぁん……」
 ティーに水を向けられたティルは、ふとシャツの襟を引っ張って自分の胸元に視線を落とす。……スマートに引き締まりすぎた己の身がそれはそれで切ないというか。消沈8。
 そんな彼女を慰めるように、ティルと同じレースのリボンを蝶ネクタイのように首に巻いた子猫がにゃぁ〜んと一声鳴いた。
「? どこの子なぁ──」
「──〜ん! その子はうちの子ですなぁ〜ん!」
 ぱたぱた駆け込んできたフラワの主張が正しいなら、何故その猫はぷい。と主から顔を背けているのか。
「実は名前付けようとしたら、逃げちゃって困ってたなぁん」
「? どんな名前なぁ〜ん?」
「け、『ケモリン』?」
「……気に召さないようじゃな゛ぁ〜ん」
 ふーっとフラワに毛を逆立てる子猫は、服を見繕いながら口を挟んだナムールの言う通りとばかり、名前の付けニャおしを要求すると目で語っている。
 フラワが名前を取り下げたのは、言うまでもない。

 ちなみにこの日の事をきっかけに、この店は服飾業界でそこそこ名の知れるブランドになったとかいう話だが、関係無い話なので省くとしよう。

●水と踊る
「ッぷはっ」
 鏡のような水面を下から割れば、アルの周囲で水の飛沫が湖面に踊る。
 水に身を委ねれば吐息は空に溶けて、夜をそのまま織り上げたような長い髪は端から水に溶けて──肌に染み込む冷たい水が心地良い。
「あ〜、気持ちいいなぁ〜」
 服とか見に行くのは後でいいか。パンツ系とかチャイナ系とか……うとうととつぶやくアルの耳を「なぁ〜〜ん」と、普通のノソリンより更に間延びした声が抜けていく。
 目の前でぷかーとのんびり浮きながら寝ていた黒ノソリンを浮き輪代わりに、ビキニに包まれたサチの細い脚がぱしゃぱしゃと飛沫一つ一つに陽光を煌かせた。
 お耳ぱたぱたヒトノソ少女は、視線を合わせておさかなにご挨拶。
「村長さんのおうちにはもっとお友達たくさんいるなぁ〜ん?」
「……ところで、その黒ノソリン、どなたでござるなぁ〜ん?」
 サチの頭に手を乗せて、のらノソ? と問うクーニャに返すのは、聞けば忘れぬその響き。腹に染み入る重低音。
「な゛ぁ〜ん。な゛な゛ぁ〜ん」
「はっ、ナムール殿だったなぁん!?」

 弾ける水音も踊る飛沫も、手が届く距離なのに水と言う名のガラス越し。
「ティガーさん、泳ぎに行かないんですか?」
「いや……俺、実は泳ぐの苦手で。スティアライトさんこそ行ったらどうです?」
「……私も泳ぐの、苦手……なんです、実は」
 二人、饅頭を咥えて羨ましげな目で魚の跳ねる湖面を見やる。
「いいなぁ。俺もいつかあんなふうに……」
 思っているだけでは始まらない、よし行こう! と浅瀬に一歩を踏み出したティガーの背を見送りながら、クロウはバーベキューに使う鉄板を置いて一息。
「う〜、服に汗が貼りつくなぁん……もっと動きやすい服着てくれば良かったなぁん……」
「うむ。ヒトノソリンの忍びたるもの、まずは褌。そして体にフィットする服が理想なぁ〜ん」
 同性同族同職業。クロウに重々しく頷いたシスの言葉には経験者の響き。思わずクロウがシスのことを、師匠と呼びたくなるぐらいに。
「拙者は、ガラっと変えてフリフリでヒラヒラのもいいと思いますなぁ〜ん!」
「夏は死に掛けるけど着ぐるみもお勧め……後でクーニャも誘って三人で見に行くなぁん?」
「いえ、ここは是非魔女っ──ではなくて、三角帽子の似合う可愛い服が良いと思いますよ。ノソ忍の皆さんにはっ」
 拳を握って二人の意見に一言主張しながら、バーベキューの準備を手伝い始めたスティアライトの上に落ちる影。
「あ、ヒトノソの人達だ〜! ユンも修行して、ノソリンになってみたいなぁ……」
 修行を積めばノソリンになれる、と信じている彼女の名前はユン。
 ……いや、あえて称号付きで呼ばせてもらおう。最終破壊料理兵器・ユン。同盟の食文化に多大なダメージを与えると噂の少女(誇張表現を含みます)
「えへへー、料理は『危険だから作っちゃいけません』って言われてるけど、ちょっとお手伝いだけしてもいいかなぁ?」
 ちなみにこの後バーベキューがどうなったのかはご想像にお任せしたい。

●忘れられた屋敷
 空の上から見た湖は、まるで鏡のよう。体重を預けたフワリンの上から覗き込めば、浮き輪片手のルイ自身の姿が、水没した屋敷の上で反射して揺らいでいる。
「皆様、お屋敷はこっちですの〜!」
 空の高きから降りて来た少女と太陽に目を細めながら、水着を風に晒して地上に突き出た館の屋根に立ったシズナはつぶやく。
「冒険心をくすぐる水に沈んだ遺跡……未知なる秘宝を探すことこそ、ボウケンジャ──もとい、冒険者の使命です」
「御菓子と紅茶を用意してお帰りをお待ちしておりますの〜♪」
 お宝とかプレシャスとか……そういう物を求め、ルイに見送られたシズナが身を翻すように水面に水柱を立てる。それと入れ替わるようにして、ぷは、と水面に顔を出したガスが大きく息を継いだ。
 その屋敷は、時に取り残されたように半身を湖に横たえていた。
 小さな湖だ。冬になればこの屋敷も氷に閉ざされてまた違った彩を見せるのだろうか……そんな事を思いながらゴーグルを額に上げて頭を振れば、髪から羽ばたく水飛沫。それを見て真似がしたかったのか、頭の上で愛犬『獅子丸』がぷるぷると全身を振った。
「さすがに本格的に潜ると、子犬には少々危険ですかね。クーニャさんに預かってもら──」
 と。
「ななぁ〜ぁ〜ん!?」
 水面を割って飛び出した、ガスの声に応える悲鳴が二つ。
 暑い時は水辺よね〜と、ルイと同じようにフワリンの上で湖を渡る風と戯れていたメルミリアが、聞き慣れた悲鳴に慌てて視線を下ろす。
 そこには……我先にと水から逃げ出すように水上に突き出た屋根へと駆け上がって、抱き合うようにガタガタ震えているミソとクーニャの姿が。ついでに言うとその目には涙。
「ち、ちょっとどうしたの二人とも!?」
 噛まれたなぁん! 噛まれたなぁん!
 しっぽがなぁん! しっぽがなぁん!
「こ、怖くないから落ち着いてね? ほら、尻尾はちゃんとあるからね?」
 サラウンドで聞こえる二人の言葉を解読できたのは、保護者も同然のメルミリアだからこそ。暴れてズレたミソの水着を直してあげながら、彼女は二人の上がってきた水面を瞳で撫でた。

(「うむ、ヒトノソリンの尻尾は歯応えがいいな」)
 二人の尻尾を軽ーく噛んだ犯人は水底に。水底屋敷の影に潜んでいたガイアスは、まさに獲物を狙うワニ。
(「しかし、からかい過ぎたか。お詫びに珍しいものや魚でも捕って……む?」)
 ふと言葉を止める。何故今まで気付かなかったのか。そう。ガイアスは──

「……お二人とも、別に何もいないのですよ?」
 ね、錫白? と愛鼠に呼びかけると、ユーニスは小さな口で大きく息を吸って、ちゃぽん、と。
 集まってきた魚に笑いかけて水中に目を凝らせば、雨のように間断なく降り注ぐ陽光が、水底の屋敷にユーニス型の影を落とす。
 ──水の匂い。
 深く潜っていたオキが感じたのは懐かしさ。銀の髪を左右に振って水を揺らすと、見えるのは同じように水中屋敷に向かう、浅葱色のトランクスも鮮やかなレーダの姿。
 壊れた玄関をすり抜けたオキの姿に、一斉に魚達が振り向いた。
 純白の新雪を足跡で侵す時にも似た期待感。人が踏み込まない世界は、静かに。綺麗に。儚く。出迎える。
 水に飲まれた玄関ホールでは、海草のように揺れるカーテンや絨毯、表面の色を削ぎ落とされたような白紙の壁画が、まるで絵本の中の光景のようにセルトの心を奪っていく。
 まぁ、セルト自身は、「わ、私は水遊びのつもりで来ただけだから、さっさと切り上げて夏夢用の猫服を探しに行くのじゃ」とわくわくしている感情を隠そうとしつつ、明らかに失敗して見えない尻尾をふりふりしていたが。
(「……しかし、色々ある物だな」)
 水のカーテンを抜けた陽光が、ここまで届く。ほにゃり、と水の抵抗を掻き分けてレーダの犬尻尾が左右に揺れた。
 この透明感なら空気も水も変わるまい。ただ住民が人から魚に変わっただけの世界。本が舞う書庫に、今すぐ生活できそうな広間。
 そこに。広がる水中通路の奥に。きしきしと澄んだ青の光を放つ何かが──いた。
(「クリスタルインセクト……!?」)
 水に揺らめくインセクトは、さながら遺跡を守るガーディアン。
 武器を携えていないのをこれほど不安に思ったことは無かっただろう。咄嗟に拳を握り締めた瞬間、水晶虫は──時間切れを示すようにぼんやりと消えた。
 「?」と拍子抜けした彼らの前に、一拍遅れて窓から飛び込んできたのは、サン。
(「わわ、今のはわしが偵察に使ってた子なので、敵じゃないのですことよー」)
 と、身振り手振りで伝えた後、空気袋を詰めたリュックの浮力と戦う少女が指差すのは、更に深き水の底。
(「隠し部屋とか財宝じゃないけど、大変なものを見つけちゃったんですよ」)
 ふと覗き込めば、そこにあったのは水底には似つかわしくない、真新しい金属の煌き……

「……?」
 ばしゃん、と。
 のんびりと水面で湖水を揺らしていたユーニスの目に、屋敷の調査に向かった冒険者達が次々と水底から顔を出すのが見えた。
 彼らの顔に映る色は一様に、焦り。
 そんなに慌てて……財宝でもありました? とティーやティガーが問い掛けるよりも早く、彼らは慌てて口を開いた。
「大変だ!」
「ワニが溺れてる! ──じゃなくてガイアスが沈没してる!」
 その声の遥か下。輝く宝石のような水面が遠く感じる水底で。
 ガイアスは身に纏うプレートメイルを呪いながら、薄れていく意識を感じていた。

●忘れられた一節
 空気は熱気を孕みながらも一月前の胸を騒がせる熱狂は形を潜めて、やや落ち着いて次の季節を迎える準備。
 眠るのに苦もなく、起きるのに辛くも無い静けさの中、いつしか微睡みの中にいたストラタムの眠りを妨げる少年の声は、突然聞こえてきた。

 ──思えば、クーニャが絡む依頼ではいつも失敗ばかりだった。
 覗きと間違われ、強制退場させられ……イメージは(たぶん)下がりっぱなし。そこで今回。
『ここは俺がびしっとコーディネートしてやるなぁ〜ん!』
『拙者の為にこの服を、なぁ〜ん……? ラハイナ殿、見直したなぁん……』
『ハッハッハ、今までのは仮の姿。これが本当の俺なぁ〜ん』
「なんつって、なんつってっ!!」
 何を考えているのやら。くぅぅと拳を振るラハイナ(妄想はハメコミ合成です)の背に、ストラタムは小さく声を掛けた。
「色々考えていらっしゃる所失礼ですが、そちらは村と逆の方向ですよ? それにもう時間的に……」

 昼でもなく、夕でもない。朱夏の日差しを遮る風は、寒さを孕む秋の色。そんな中庸の世界に響いた、登場する場所……というか段落を思い切り間違えた少年・ラハイナの声は高く。
 沈む太陽をゆっくり追いかけながら、ストラタムは歩き出した。
「さて、帰りましょうか」


マスター:麻生南 紹介ページ
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作成日:2006/09/02
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