キノコン



<オープニング>


●毒キノコ
 カーネルの森にキノコの化け物が現れた。
 この魔物はダメージを受けるたび、毒の粉を辺りに撒き散らすため、森に迷い込んだ旅人達が毒に犯されてしまっている。
 しかもキノコの毒よって混乱した旅人達が、魔物達と共に近隣の村を襲っているらしく、このままでは被害が拡大するばかり……。
 そこでキノコの魔物を退治して欲しいんだ。

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参加者
我が邪炎に滅せぬは唯一つ・イールード(a25380)
ストライダーの翔剣士・マユラ(a35188)
鉄拳制裁・グロウベリー(a36232)
怨嗟の黒狐・シイナ(a37130)
衝撃の弾幕少女・ユーロ(a39593)
青眼の重騎士・バガン(a41260)
美白の歌姫・シュチ(a42569)
青・ケロ(a45847)
神凪巫子・ロディ(a47769)
流水円舞闘の使い手・オルガ(a49454)
はじまりの歌声・エルル(a52481)
緋炎の守護者・レン(a52973)


<リプレイ>

●旅人達
「今度は毒キノコですか。……暑いと色々なモノが出てきますね……」
 呆れた様子で溜息をつきながら、月の夜に・ケロ(a45847)が事件のあった村に向かう。
 この村はカーネルの森のそばにあり、たびたび被害に遭っている。
「しかも、混乱した者達が奇襲を仕掛けてくるらしいな。女性からのアプローチなら歓迎だが……、正気を失っているのなら意味が無いな。その上、ムサイ親父も多いと聞く……。そんな親父達に抱きつかれたら、色々な意味でトラウマになりそうだな」
 青ざめた表情を浮かべながら、我が邪炎に滅せぬは唯一つ・イールード(a25380)がコホンと咳をした。
 確率的にムサイ親父に飛びつかれる可能性が高いため、色々な意味でトラウマになりそうである。
「……そろそろね。みんな、準備はいい?」
 警戒した様子で辺りを睨み、衝撃の弾幕少女・ユーロ(a39593)がゴクリと唾を飲み込んだ。
 村のまわりにはたくさんの茂みがあるため、旅人達が何処に隠れているのか分からない。
「きゃあああ! た、助けてください〜」
 突然、茂みの中から旅人達が飛び出してきたため、ストライダーの翔剣士・マユラ(a35188)が悲鳴を上げて尻餅をつく。
 旅人達はヨダレをダラダラと流しながら、いやらしい笑みを浮かべている。
「……やはりな。そこに隠れていたか」
 あちこちに足跡が残っていたため、イールードが旅人達に当て身を放つ。
 それと同時に他の茂みからも旅人達が飛び出し、次々とイールードに飛び掛っていく。
「や、やめてください、正気に戻って……」
 今にも泣きそうな表情を浮かべ、マユラがレイピアを振り回す。
 しかし、旅人達は理性を失っているため、マユラの服を掴んで連れ去ろうとする。
「クッ……、このままではマユラさんの身が危ない!」
 毒の粉を警戒して黒頭巾を被り、ケロがマユラを助けに行く。
 そのため、旅人達はケロに飛びつき、必死になって邪魔をする。
「仕方ないわね。ちょっと強引かも知れないけど……」
 粘り蜘蛛糸を使って旅人の動きを封じ込め、ユーロが何とかマユラを助け出す。
「し、死ぬかと思いました……」
 ボロボロになった服を押さえ、マユラが瞳を潤ませる。
 服が破れてしまったせいか、大きな胸が隠せない。
「……使えるわね、それ」
 マユラの胸をマジマジと見つめ、ユーロが彼女の肩をぽふりと叩く。
「えっ? ええええええ? じょ、冗談ですよね? む、無理ですよおお!」
 青ざめた表情を浮かべながら、マユラが嫌々と首を横に振る。
 次の瞬間、旅人達がマユラの胸を見つめて瞳をキュピィーンと輝かせた。
「……みんなも期待しているわ」
 クールな表情を浮かべながら、ユーロがキッパリと言い放つ。
 その間に旅人達がマユラの胸を狙って襲い掛かってくる。
「そ、そんなあああああ」
 小動物のような表情を浮かべ、マユラが悲鳴を上げて逃げ出した。
 旅人達はマユラの胸に惹かれているのか、唸り声を上げて追いかけていく。
「……悲しき男のサガですね」
 スーパースポットライトを放ち、ケロが旅人達の動きを封じ込める。
「うっ……、女性の旅人は居ないのか。何だか損をした気分だな」
 気絶した旅人達を縛り上げ、イールードが残念そうに溜息をつく。
 旅人達のほとんどはムサイ親父で、色気のカケラもないようだ。
「まぁ、いいんじゃないの。これで旅人達は救われたわけだし……」
 そう言ってユーロが旅人達に対して毒消しの風を使うのだった。

●村人達
「……村を襲うキノコの魔物ですか。武人としては、魔物を討伐したいところですけど、未熟な私では足手纏いになるだけですね」
 残念そうに溜息をつきながら、緋炎の守護者・レン(a52973)が村に足を踏み入れる。
 冒険者達に捕まった旅人達はキノコンの毒によって再び混乱する事を防ぐため、近くにある湖まで避難する事になった。
「それにしても、毒のモンスターとは厄介ですね。ともあれ、これ以上の被害は防がないと……」
 香水を振り掛けたマントで口元を覆い、鉄拳制裁・グロウベリー(a36232)が眼鏡をすちゃっとやる。
 辺りにはキノコンの毒が漂っているため、油断していると旅人達と同じ末路を辿る事になりそうだ。
「これ以上、暴れるようならキノコ鍋にして食べちゃうから! ……あ、毒があるんだっけ。それじゃ、食べる事は出来ないかぁ……」
 ハッとした表情を浮かべ、宙翔る歌声・エルル(a52481)がガックリと肩を落とす。
 この村の何処かにキノコンが隠れている事は確かだが、毒性が強いので食べるわけにはいかないようだ。
「とにかく村人達を助けよう」
 険しい表情を浮かべながら、神凪巫子・ロディ(a47769)が一軒ずつ扉を叩いていく。
 一応、建物の中に人の気配はあるのだが、ロディ達を警戒しているのか、誰も扉を開けようとしない。
「皆さん、我々は冒険者です! 今から皆さんを安全な場所へお連れします!」
 扉を激しく叩きながら、グロウベリーが大声を出す。
 それと同時に建物の中から悲鳴が聞こえ、ガタゴトと何かを運ぶ音がする。
「あからさまに警戒しているようですね。まぁ、色々と怖い目に遭ったのかも知れませんが……」
 濡れたタオルで鼻と口を覆い、レンガ困った様子で溜息をつく。
 迂闊な行動をすれば村人達が警戒してしまうため、ここからは慎重に行動しなければならない。
「えーっと、わたし達は味方だよぉー。だから話だけでも聞いてくれるかなー」
 なるべく警戒させないように気をつけながら、エルルが囁くようにして村人達に話しかける。
「ほ、本当に……味方なのか?」
 少しだけ扉を開けてエルルの顔を確認した後、建物の中にいた村人がゆっくりと口を開く。
 本当は逃げ出したい気持ちでいっぱいなのだが、立て篭もっているのにも限界があるため、最後の望みに賭けているようだ。
「もちろん、味方だよ。……って言うと逆に怪しいか。一応、助けに来たんだけど……」
 苦笑いを浮かべながら、ロディがさらりと答えを返す。
 そのため、村人達は胡散臭そうにロディを見つめ、何も言わずに扉をパタンと閉める。
「こ、こらぁ! せっかく助けに来たのに、その態度は何ですか! こっちだって命懸けなんですからね!」
 紅蓮の咆哮を使う勢いで扉を叩き、グロウベリーが文句を言う。
 これ以上、刺激を与えるのもマズイと思っていたが、このままではキノコンの毒が濃くなっていくため、のんびりしている暇は無い。
「こっちだって命懸けなんだよ! 泣くぞ、ゴラァ!」
 村人達も切羽詰っているため、扉の向こうでワンワンと泣き出した。
 本当は怖くて仕方が無いので、早く助けて欲しいようだ。
「だから落ち着け!」
 興奮した様子で扉を蹴り壊し、グロウベリーが村人の胸倉を掴む。
 村人は青ざめた表情を浮かべ、何度もコクコクと頷いた。
「とにかく私達の指示に従って避難してください」
 水で濡れたタオルで村人の口を覆い、レンがキノコンの胞子が届かない場所まで避難する。
 そのため、他の建物からも村人達が次々と顔を出し、キノコンの胞子を吸い込み混乱した。
「ば、馬鹿か、お前らはっ!」
 紅蓮の咆哮を使ってツッコミを入れ、グロウベリーが村人達の動きを封じ込める。
 それに合わせてレンが眠りの歌を歌い、次々と村人達を眠りにつかせていく。
「ふぅ……、何とかなったようみたいだね。これで一安心……かな?」
 そう言ってエルルが高らかな凱歌を歌って、村人達の毒を抜くのであった。

●キノコン
「……毒キノコか。禍禍しい色と形をしてるんだろうな」
 キノコンの姿を脳裏に浮かべ、流水円舞闘の使い手・オルガ(a49454)が風上を選んで移動する。
 村の近くにキノコンが居る事は確かだが、移動をしているせいか見つからない。
「どうやら、こっちのようですわね。例え茂みに隠れていても、空の上からは丸見えですわ」
 獣達の歌を使って空を飛ぶ鳥に話しかけ、美白の歌姫・シュチ(a42569)が森の奥を指差した。
 キノコンは薄っすらとモザイクが掛かっており、妖しくウネウネと動いている。
「ふん……。僕らに掛かればこんな相手、あっという間ですよ」
 自信に満ちた表情を浮かべ、怨嗟の黒狐・シイナ(a37130)が黒炎覚醒を発動させた。
 それと同時にキノコンが身体を激しく揺らし、大量の胞子を撒き散らす。
「うっ……、この程度の事で混乱するほどヤワじゃありません。だ、大丈夫ですよ」
 まったく悪びれた様子も無く、シイナが仲間達に蹴りを放つ。
 本人の意思とは関係ないため、仲間達もシイナの攻撃を予想する事が出来ない。
「イ、イカン! このままではキノコンを倒す事が出来なくなるっ!」
 悔しそうな表情を浮かべながら、青眼の重騎士・バガン(a41260)が鎧進化を発動させる。
 その間にキノコンが大きな頭をユラユラと揺らして森の奥へと逃げていく。
「……安心しろ。必ず俺が仕留めてやる!」
 イリュージョンステップを発動させ、オルガがキノコンの逃げ道を塞ぐ。
 そのため、キノコンは激しく身体を揺らし、オルガを混乱させようとした。
「残念だったな。口元さえ覆っていれば、そんなモノは怖くない。キノコだが薔薇になりな!」
 風上をキープしつつキノコンを狙い、オルガが薔薇の剣戟を叩き込む。
 次の瞬間、キノコンが大量の胞子を撒き散らし、大量の血を流しながら逃げ出した。
「す、凄い。モザイクで何も見えませんわ! すごく……大きい……です……」
 感動した様子で瞳を潤ませ、シュチが興奮気味に溜息を漏らす。
 キノコンの身体は所々モザイクが掛かっており、大人の事情でお見せ出来ない部分がある。
「……困りましたね。あのモザイク見ていると、何故か殺意が芽生えてきます……」
 デモニックフレイムをキノコンに放ち、シイナがバガンを殴り飛ばす。
「ぐはっ……。ほ、本当に混乱しているのか。何だか悪意を感じるのだが……。まぁ、いいか。今はキノコンを倒す事だけ専念しよう。さぁ、赤龍の一撃、その身に刻むがいい! 喰らえ!」
 素早く盾を構えてキノコンに体当たりを食らわせ、バガンが雄叫びを上げて兜割りを炸裂させた。
 次の瞬間、キノコンの頭がパクリと割れ、大量の胞子が舞い上がる。
「ぐはっ! これは効くな。胞子が多くて前が見えない!」
 険しい表情を浮かべながら、オルガがゲホゲホと咳き込んだ。
「うふふ……。お楽しみはこれからですわ」
 含みのある笑みを浮かべながら、シュチがフールダンス♪を踊りだす。
 それに合わせてキノコンが頭を揺らし、大人の事情で身体がモザイクに包まれていく。
「ここまでダメージを与えても倒れないなんて……。ひょっとして、頭は飾りなんですかね?」
 嫌な予感が脳裏を過ぎり、シイナがダラリと汗を流す。
 もしかすると頭の部分が胞子袋になっているだけで、本体とは言えないのかも知れない。
「……ならば頭ごと真っ二つにすればいい!」
 一気に間合いを詰めて薔薇の剣戟を放ち、オルガがキノコンにトドメをさす。
 次の瞬間、キノコンの身体から大量の血が流れ、空気が抜けるようにしてショボショボと萎んでいく。
「はあはあ……、恐ろしい相手だったな。だが、赤龍氣志團に敵無し!」
 ホッとした様子で汗を拭い、バガンが勝利を宣言する。
 キノコンが倒れた事で辺りの霧も晴れてきたため、しばらくすれば毒の効果も切れるだろう。
「まさか口にするのも憚られるモノの姿をしているなんて……。とても恐ろしいモンスターでした」
 そう言ってシュチが恥ずかしそうに頬を真っ赤に染めるのだった……。


マスター:ゆうきつかさ 紹介ページ
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