純白の【温泉(女湯)】



<オープニング>


●男湯、女湯
 サーイ村に伝わる白濁の湯、タマ温泉。そこには美白に繋がる湯があるという。
 いつもはサーイ村の人しか入れないタマ温泉だが、サーイ村で行われる結婚式にあわせて一般開放されるという。
 白濁とした湯はいつも心地良い温度を保ち、サーイ村の人々の肌をつるつるにしている。
 そんな湯は近くの村人から羨望の目で見られており、この一般開放の時には沢山の人々が詰め掛けるそうだ。
 人が多ければ、何時だって問題は起こる。筋骨隆々が集まるサーイ村ではあるが、沢山の人が詰め掛ける温泉の一般開放時には流石に全てを取り締まることは出来ない。
 困った末に、彼等は冒険者達へ警備の依頼を送ったのであった。
 ――ついでに、一緒に風呂を楽しんでもらえればと、そんな優しげな心を添えて。

●女湯
「いらっしゃいませ、今日はようこそ遠い所からおいでくださいました」
 やけにガッシリとした体格の女主人が迎えたこの場所には、男女混浴といったものはない。
 男湯と女湯はちょっと高めの仕切りで区切られており、覗こうと思えば覗けないことも無さそうだ。これでは確かに、警備の依頼が来るのも頷ける。
「僕は、浸かりながらカリンバを弾ければいいんだけど、覗きかぁ……女の敵はけしからんな」
 男湯に入って行く客を見やりつつ、独奏霊査士・ニキータ(a90138)は呟く。
「ところで女将、思うにもっと仕切りを高くすれば最初から解決するのではないのかね? それに、所々小さな穴が開いているようだが?」
 ニキータの意見は至極最もだ。それに対し、必要以上に筋骨隆々たる女将は、
「ぬぅぉぉぉ! 確かに仰る通り!! 然し、普段は一般解放してませんので」
「一般開放しなくても男達に下心があれば……まさか、この村には覗きなどいないと言うのかい?」
「ふぅぉぉぉ! 全くその通りで御座い、そのような不埒な輩はおりますまいぃ!!」
 おいおい。
 流石のニキータも呆れるやら感心するやら。
「で、警備するのかぁ……まぁ、皆に頑張ってもらおうか」
「ぶふぉぉぉぉぉ! ありがとう御座いまっする!!」
 女将は両腕を首の後ろに回して反り返り、大胸筋と腹直筋をメキメキと強調させる。反動で女将の浴衣のがバリッと悲鳴を上げたが、女将の耳に入っていない。
 勘弁してくれ……そう呟きたかったが、目の前の女将とは生まれ育った文化が明らかに違う。そもそも同じ世界の人間なのかと疑いたくなる。
 気を取りなおしてニキータは、
「こほん、フィセル君」
 呼び出すと、すぐにニキータの傍に黒衣を纏うエルフの少女が現れる。
「先に女湯に出向いて仕切りを一通り調査してくれ。穴の位置を知れば防ぎやすくなるだろう」
「……」
 一言も文句を言うことなく、調査に向かった黒衣を纏う少女にニキータは微かに申し訳なく思った。

 暫くして、黒衣の少女は帰って来た。
「フィセル君、お疲れ様だ。それじゃ、僕達も入ろうじゃないか」
「……」
 素直に黒衣を纏うエルフの少女はニキータに同行する。同時に背後から女将が呼びかけてきた。
「ごほぉぉぉぉぉ……それではよろしくお願いしまいまっする!!」
 だから、その語尾はやめてくれってば。後、その呼吸法も。
 後方からまた、ビリッと音が聞こえると同時に衣擦れの音が聞こえた。一瞬の刹那、バサリと布のようなものが床に落ちた音も。
 何が起こったか振り返らなくとも分かる。寧ろ同じ女でも振り返りたくない。
 ドスドスと巨大なマンモーのような足音を立てて、女将は慌てて何処かへ駆け出して行ったようだ。
「やれやれ……あ、そうそう、覗きを見つけたからと言ってあんまり派手にしないでくれよ。僕とミッドナー君が気絶しない程度にね」
「……」
「しかし、仮に冒険者に覗きがいるとするなら……その場合は、僕達は離れるようにするから手加減しないように。あ、でも温泉を赤く染めないように気をつけてね」
「……」
 余りにも馬鹿馬鹿しいのだが、それでも黒衣を纏うエルフの少女は素直に頷いた。
 男湯と女湯。両者を分けるのは不完全な一枚の仕切り。欲情に従う獣と化した男達には無いも同然。
「そもそも、僕達を呼ぶ以前にあの女将達がいれば僕達って必要無さそうな気が……」
 もう、真面目に考える事に疲れたニキータは大いに溜息を吐いて女湯に向かった。

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参加者
NPC:永き曲を独り紡ぐ霊査士・ニキータ(a90138)



<リプレイ>

●入浴の前に
 ある男がピッチリとしたボディスーツを着た筋骨隆々な女将に話しかけた。
「あんたはロッカクキンさんか?」
「のぅっ! 私はフッキンと申しまっする」
 どうやら当てが外れたらしく、渋々退散したようだ。

 それは兎に角。
「さーて、目隠ししてもらえるかな。エディ?」
 例の純白を着て変装したつもりでも、脱げば結局、男。
「覚悟はしているんだ、このくらい……って、何も見えねー!?」
 布製の目隠しを厳重に結ぶ。開き直った男とはいえ抹殺されるよりはマシだ。

 そして脱衣所では、
「いっちば〜ん!!」
「待つのじゃ、バスタオルを巻いてから入るのじゃ!」
 プラチナの制止は聞こえていない、潔くと言うより派手に脱ぎ散らしてロゼッタが温泉に飛び込もうとした時、不意に奇妙な視線を感じた。
「そこかーッ」
 条件反射で視線の先へ風呂桶を遠投っ! スコーン、と乾いた音と共に岩陰から蛙が潰れたような悲鳴が聞こえた。
「早速っ!?」
「フィセ君、調べに行ってくれ」
 まだ、殆どが着替え中だった。黒装束を脱いでいたフィセルはそのままの格好で悲鳴が聞こえた先へ走った。
「じゃからタオルを纏わぬかーっ!」
 あられもない格好のフィセルを見て、慌ててプラチナも後を追った。

 風呂桶を喰らって気絶した覗きはすぐに意識を取り戻したが、粘り蜘蛛糸で雁字搦めにされた後だった。
 そして、自分にまたがっている少女は、にこにこと笑顔を浮かべ強弓を構えていた。
『うわ、やめ……!』
「おやおや……こんなところで何をしているのですか?」
 笑顔はそのままだが声のトーンが低い、怒り転じて悦びと化す。
「まぁ……仕方ないですね。冒険者がこんなところに彷徨いてるだなんて。ちょっと重傷負っても仕方ないですよね〜」
 エスティアが紫色の煙を放出しようとした瞬間、後頭部を風呂桶で叩かれた。
「何するんですか〜?」
 風呂桶を片手に、フィセルは首を微かに横に振った。
「自分の理性くらい自分で制御するのじゃ!」
 天誅を下すなら他人を巻き込んではいけない。
「それは兎も角、辛子粉がこんなところで活きるとはのぅ」
 その手には『激辛』と書かれた布袋が。
「大丈夫、ちょっと痛いだけですからね〜」
『ちょっ、やめ……っ!?』
 手の平一杯の辛子粉を口に叩き込む。同時に強弓に稲妻の矢が番えられた。
「だから、あなた達がわるいんですよ〜」
『ーーッ!!』
 スズ、一番目に散る。

●平穏はほんの一時
(「まさか湯船のド真ん中に仁王立ちしてるとは思うまいなぁ〜ん!」)

 一騒動あったが、何事もなかったかの様に女性陣は温泉へ。暫く経つにつれ、女性湯治客も増えてきた。
 え、さっきの不届き者? そんなのどうでもいいじゃないか。
「温泉〜〜久しぶりだなぁ♪」
「覗きは許せないんですぅ〜。でも……温泉なの〜♪」
 ヴェルクとフィーナは乳白色に濁っている温泉にじっくり浸かりながら一息ついた。一方で仕切りがある方で穴を塞いだり何か仕込んでいたり、それはまだ秘密。

「……いいなぁ、これ」
 風呂桶を片手でくるくると回しながらプレストは浸かっていた。
 周囲を一瞥。
「いいなぁ、みんなスタイル良さそうだ。自分は隠すのが楽でいいけど……」
 自分の発言で益々落ち込んで行くプレストだった。

(「あの人には、あの人に見つかっては……」)
「どうしましたの?」
 温泉の隅のほうで膝を抱えているリツキに、レムが声を掛ける。
「ななな、何でもないデスヨー……?」
 何でもないなら何故驚く。
 大いに不審がったが、どうやらバレていないようだ。

 温泉の隅で、たった一人で拗ねているリザードマンの少年が一人。
(「リザードマンって、男女の見分け方が難しいもんね……」)
 艶々の鱗のおねーさんかいないのが寂しい。
「父ちゃ〜んっ」
 突然、背後から誰かが抱きしめてきた。
「おわっ、その声はティファーナですかっ!?」
「父ちゃ〜ん、いつ来たの〜? あれ、違う?」
 大いに驚くオルフェに素で間違えたティファーナ。
「えっと……僕まだ、おじちゃんじゃない、です」
 そうじゃないだろ。

「ふん、まあまあな湯だね。まあそれでも疲れは癒されるかな」
 目隠しをされたエディは、アレクシエルとガマレイとエリザベイトに掴まれつつ誘導されながら湯に浸かった。
「ここの温泉は美容にいいんだって。まぁ、元から美肌のあたいには関係ないかしら?」
「ふふん、美白なら僕だって負けてないよ?」
「何の寝言かな?」
 後頭部を桶の角で叩かれた。

 皆が寛ぐ中、女湯の隅の方にキズスがいた。
「別に女性陣の裸に興味はありませんが面白そうなので以下略」
 訪れた湯治客に疑惑の目で見られているが、飽くまで本人は警備だと言っている。
 だが、キズスの奸計は意外なところから崩された。
「なにしておりますですの? 隠れてませんで、一緒に入りましょ?」
 一糸纏わぬ姿のルイが腕を引っ張るが、なかなかキズスは離れようとしてくれない。尻込みしていると勘違いしたルイは、
『独りだけじゃ、寂しくて悲しいの。一緒だから、楽しく幸せなの♪』
 誘惑の歌を歌い、キズスを何とかして温泉に引き込みたかった。
 しかし、誘惑の歌でまた違うのが誘われたのだった。
「キズス〜? こ〜んな所にいたのね〜?」
 歌を聞きつけたらしく、黒いオーラを背負ったエクセルが現れた。
「いいえ、これは警備の為であり」
「問答無用っ、違う下心が見えるわ!!」
 慌ててキズスは逃げるが、その先が女湯の前では……。
「本当に良いお湯ですねぇ……それなのにっ!」
「最初からそれが目的で!」
 サヤがニキータとミッドナーを退避させながら、色々な物が入った風呂桶を投げ、ヘイゼルがバッドラックシュートを投げる。
 転倒したキズスを待っていたのは、巨大剣を構えて殺る気満々のエクセルだった。

 結果、無残にボコボコにされたキズスが、例の純白を着せられ更に顔だけ出させて冷泉に沈められたのだった。
「頭だけじゃなく、体全身冷やして反省してください」

●敵襲!
「さてと……」
 温泉の縁にカリンバを置くニキータにミサが声を掛けてきた。
「ニキータさんよ……風呂で演奏すんのは優雅で良いんだが、濡れても平気なのか?」
「ああこれはだねぇ、温泉で弾ける楽器として戴いたものなのだ。直接濡らさなければ、意外と弾けるんだよ」
 微妙に心配が残るが、本人がそう言うのだから構わないのだろうと、ミサが去っていく。去って行くミサを目で追うくとまた違う冒険者が目に入った。
「君もまた、随分と酷い目に遭ったようだね」
 その全身の傷に気づいたニキータが、ダフネを呼びかけてきた。
「ええ、ゆっくりできればと思ったのですが……あの、演奏の邪魔になりませんか?」
「暫くは無理だろうね。邪魔だなんて、唯の演奏家に気を払う君は偉いよ」
 ふと、ダフネは何か思い立ち、問いかけた。
「癒者なら、あれくらい逞しくないと駄目かなー?」
「あれは例外だよ。真似出来ないと思うよ……」
 互いにあの女将を思い浮かべ、ダフネは感心し、ニキータは深い溜息を付いた。

『カランカラン!!』

 その時、仕切りの方から鳴子がやかましく鳴ってきた。仕切りを警戒していた女性冒険者達が騒ぎ出す。
「曲者だ、であえですー!」
 ネミンが叫ぶも、本人は現実逃避。関わりたく無い事実もあるよね。
「イッツ、ギブユゥゥゥウッ!!」
 悪戯な笑みを浮かべ、ガマレイが『蠢くモノ』の封を少しだけ開けて男湯側に投げ込む。絶叫と悲鳴が聞こえてきたが構わない。
 それでもしつこい奴はしつこく残るんだ。
『うぐぐ……後少し!!』
 1人目の覗きがようやく仕切りの上に手を掛けて登った時、視界に映ったのは極楽ではなく、満面の笑みを浮かべているシュゼットだった。
「覗き見する奴は指先一つでダウンさぁぁぁぁ!!」
 ビシッと、覗きの額を指殺。覗き、敢え無く男湯に墜落。
 2人目の覗きがロープを使って仕切りを登っていた時、女湯側から別のロープが渡された。但し、先端が環状になっており、首に掛かった。
 そして、首に掛かったロープに力が込められる!
『ぐべっ!?』

「あ〜〜」
 男湯から誰かが吹き飛ばされてくる。墜落かと思ったらモフッと何者かに受け止められた。
 女だ。この湯を浴びて美しくなった女性なのだろう。
「……お肌つるつるじゃねぇか」
 但し、その女性は物凄く筋骨隆々だった。
『ぬぅおぉぉぉ、お主も覗きかぁぁぁ!!』
 唯の巻き添えなのだが、聞いてくれる耳は無い。
『それだけ見たくば、幾らでも覗くが良いわぁぁぁ!!』
 ベアハッグで全身複雑骨折の後、彼女同様のアマゾネス軍団がコータローを何処かへ連れ去った。

 3人目の覗きの手が仕切りの上に掛かった時、覗きの真上を風呂桶が掠めた。
「次は無い……」
 冷たい声でファウンが仕切りの向こうの覗きに警告する。しかし、劣情のケダモノにそんな警告は無意味。首を覗かせようとした時、無数の投げナイフが覗きの髪を頭皮すれすれに削いだ。
「次は無いと言った筈です……」
 ところがこれでも怯まなかった。それどころか、シュゼットが撃退した筈の覗きまで登ってきた!
「きゃぁ!? タオルがーっ!」
 覗き2人は悲鳴が聞こえた方に瞬時に向き身を乗り出し、眩い閃光を見た。麻痺してそのまま女湯側に落下する覗き2人。
「……なんてね♪ 駄目でしょ? 素直に振り向いちゃ」
 閃光を発したリースはきっちりと水着を着ていた。これが、覗きと言う愚か者の本能なのだ。
 更にマユミが、首吊り状態で口から泡を吹いているヒナタを女湯側に引きずり込む。
「ふぅ……秋の風が涼しいですわ」
 温泉の縁の岩に腰掛け、サブリナが生まれたままの姿で挑発するが、彼等には見えていない。18人近い女性冒険者に取り囲まれているのだ。
「……いい、度胸だなお前達。覚悟はできているな?」
「安穏たる時間を乱す者は許しません!」
『うわあ、助けてくれぇっ!』
「覗きが今更何ですか!」
 エウリューシアが放った粘り蜘蛛糸を筆頭に、描写するのも耐え難い阿鼻叫喚の地獄が展開された。無数のアビリティと山盛りの風呂桶が一斉に……!

 とどめに変な色の温泉卵が投げつけられ、ボロ雑巾のようになった覗き三人。それでも覗きの一人が肉体を凌駕して起き上がろうとするが、
「大したものね、煩悩だけは」
 アムリタは覗きの股間に斬鉄蹴を入れる。悶絶して再び気絶した覗きのカツラが外れた。
 最終的にシオンとアルトとヒナタは、セクシーな純白を着せられ、男湯に投げ返されたという。
 合掌。

 だが今度は脱衣所が騒がしくなってきた。そして女装した変態さんが突入してきた!
「奴はバルバロッサじゃ!」
 プラチナに一発で見破られるが、ミストフィールドを展開して湯船へ全速! ……するが、ユキノとルナの石鹸の泡入り風呂桶と粘り蜘蛛糸で頓挫!
「この痴れ者!」
「女性の敵め〜」
 立ち込める濃霧を、不思議な風の流れが打ち消した。
「ご機嫌如何? 今日は風が強いね」
「覚悟はとっくにできてるだろうし、遠慮なく殺らせてもらうわ」
 更には不適に微笑むリースとクラウが待ち構えていた。
『うわ、わわわ……!?』
 180度背を向けて逃亡しようとしたが石鹸を踏んで転倒。ついでに、後ろに廻っていたステンノのバスタオルを弾みで掴んで摺り下ろす!
「……バルバロッサのバカー!!」
 胸元を隠しながら顔面を平手打ち! ついでに薔薇も舞っているが細事だ。
「女の子になんて事を!」
 更にはクラウの薔薇の剣戟が舞い、
「虚け者」
 アムリタが気高き銀狼を放ち、冷泉へ蹴り転がす。

 その後は、最も酷だろう。純白着用の上で覗き防止の辛子粉を顔面に馴染ませた後に、投げ飛ばして男湯へ強制送還となったバルバロッサであった。

●漢共は星となった
(「……い、いかん。のぼせてきたなぁ〜ん、えぇい、かくなる上は!」)

「ふぅ、1人は見かけたら5人はいると聞いていたが」
「それは黒い虫です」
 再び平穏が訪れ、ニキータのボケにミッドナーが返す。
「ミッドナーさん、冷酒です」
 プラチナが盆に浮かべた徳利をお猪口に傾ける。
「喜んで頂戴するわ」
 二人が酒で盛り上がってきたところ、ニキータの元にティファーナがやって来た。
「ねぇねぇニキータさん、どうすれば大人になれるの?」
 その答えは、
「少し賢くなるか現実主義にでもなれば嫌でも大人になってしまう。それに、僕はまだまだ子供だよ」
 何とも枯れた返答を、ティファーナは理解できなかったようだ。

「あづい……」
 純白のエディは温泉に入れられたままだ。
「あっ」
 急に世界が白くなった。いや違う、目隠しが遂に解けてしまったのだ。
「いやぁぁエッチィ〜〜」
「げはぁっ!?」
 裸を見られたと勘違いしたルビーナがエディをビンタで吹っ飛ばした!
「姉さん、覗きよ!」
「一緒に行くよ!」
 ルリィとユーロが手元に武器を召喚し、
「「2人のツインテールが真っ赤に燃える! 覗きを倒せと轟き叫ぶ! 双尾ラブラブ姉妹拳!!」」
「うぎゃぁぁぁ!?」
 エディはそのまま男湯に吹き飛ばされた。
「あらあら」
 のんびりと様子を見ていたアリアものどかに眺めていた。
 さらばだエディ、君の勇姿は3分程で忘れ去られるだろう!

「……」
 フィセルは静かに一人で入浴しているつもりだったが、誰かに触られている。
 豊かな胸をむにむに触られたり後ろから抱きつかれたり、全くの無反応。
 犯人はクレアだったが振り返ることなく、
「……怖いか?」
「はい?」
 覗きを怖がっているのと勘違いしたらしい。そこに、
「失礼します。ホワイトガーデン出身の冒険者で今は身と心の修業として見習いをしているヒラメキンと名乗るものでございまっする。女将が用意した飲み物を持ってきまっした」
 自称ヒラメキンなる人物が分かりやすい裏声で話しかけてきた。浴衣は纏っているが、何処からどう見ても……。
「……貴様のような奴がクレアを怖がらせる!」
「失せろ!」
「ごめんあそばせ。私、不埒者には容赦致しませんの」
 フィセルの粘り蜘蛛糸とクレアのエンブレムノヴァとアリシアのスキュラフレイムが同時に命中した。
「お、お客様ご無体な……」
 ノリスは退くが、背後で誰かにぶつかった。
「何処にもいないと思ったら……部屋の隅でガタガタ震える準備はOK?」
 エクセルだった。容赦なくデストロイブレードが振り下ろされ、4人がノリスを袋にしている時、
「オラオラァ! 女湯を覗くなんてとんでもない奴なぁ〜ん!」
 明らかに場違いな、服は縫いでも頭巾は脱がないヒトノソリンが紛れていた。
「みんなもそう思うなぁ〜んよね?」
 と言ってくるりと周囲を見渡す。
 四面楚歌、逃げ場無し。抹殺準備完了。
 女湯の殺気は、たった一人のヒトノソリンに傾けられた。
 そしてラスキューは星となった。

 その後、女湯は安泰となったのだった。
 意外な事だがこの過激な警備が村では評判を呼んだと言う。


マスター:壱又捌 紹介ページ
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作成日:2006/09/28
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白銀の山嶺・フォーネ(a11250)  2009年12月23日 01時  通報
初参加の依頼でした。初の依頼にしてはまた特殊なものを選んだなあとか…お土産は使えそうで使えなかったのが心残り。

白鞘・サヤ(a30151)  2009年12月22日 23時  通報
マスターの皆様、擦り付け合いは程ほどにw
お土産に頂いた投擲用風呂桶は重宝しました