ネズミーランド



<オープニング>


●ネズミーランド
 グドン地域に面したチキンレッグ領の国境付近にある村が、大量のネズミによって支配され半ばゴーストタウンと化している。
 この村は度重なる襲撃によって過疎化が進んでいたのだが、グドン達が食べ散らかした食料をも絞めて、大量のネズミが棲みついたのがキッカケらしい。
 ネズミ達は村に備蓄されていた食料を食い散らかし、徐々に数を増やしている。
 しかもネズミが大量発生した事で猫グドンまで現れ、わずかに残った村人達が避難する事も出来ず食料庫に閉じ込められたままだ。
 このままではいずれ食料が尽き、村人達が餓死してしまうだろう。
 そこで猫グドンを退けてもらい、大量発生したネズミを駆除して欲しい。

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参加者
星射抜く赫き十字架・プミニヤ(a00584)
衝撃の緑鱗・ズク(a07531)
さぁ冥王星を助けに行こう・ミニー(a24962)
忘れた頃にやってくる・アゲート(a35416)
チキンレッグを愛して・オルミナ(a42606)
徒桜・ルカ(a45942)
眠いだるい・リフリル(a49784)
白き衣の癒し手・ルシルク(a50996)
どこまでも悩み多き家長殿・ミルクレープ(a52152)
緋炎の守護者・レン(a52973)
純白虎魂・ミズナ(a57609)
夜明けの・トゥルティ(a58831)


<リプレイ>

●猫グドン
「猫退治、猫退治、同族退治〜」
 楽しそうに鼻歌を歌いながら、さぁ冥王星を助けに行こう・ミニー(a24962)がネズミの巣窟と化した村に向かう。
 村の中には猫グドンが徘徊しているため、ネズミの着ぐるみを着込んで誘き寄せる事にした。
「食べたら、片付ける。これは基本なぁ〜ん。分からず屋な猫グドンに制裁なぁ〜ん」
 ネズミの着ぐるみからヒョッコリと顔を出し、煎餅道士・オルミナ(a42606)がニコリと微笑んだ。
 猫グドン達は食料庫のまわりをウロついており、ネズミを鷲掴みにして喰らっている。
「うう……、まさか猫グドンの気を惹くために、退治班全員が鼠の着ぐるみを着用する事になるとは……。本当なら武士としてはお断りしたいところですが、……これも人々を守るため! あまり人様に見せたい姿ではありませぬが、一時の屈辱と割り切って甘んじて受けましょう。ただし、この怒りは必ずグドンに返す!」
 恥ずかしそうに頬を染め、緋炎の守護者・レン(a52973)がネズミの着ぐるみを着込む。
 『猫グドンを倒すまでの我慢だ』と自分自身に言い聞かせ、巨大な棍棒をブンブンと振り回し……。
 もちろん、猫グドンを誘き寄せるために必要な『着ぐるみの見た目』『マタタビの匂い』『鼠の鳴き声』の三点セットが揃っているので、こちらの準備に抜かりはない。
「のわあああああ! ね、ね、ね、猫グドン達がこっちに来たぁ〜!」
 青ざめた表情を浮かべながら、どこまでも悩み多き家長殿・ミルクレープ(a52152)が悲鳴を上げる。
 猫グドンはミルクレープ達に気づき、大きなネズミがいるのだと勘違いをして近づいてきた。
「……愚かな。我が剣は、流れ行く水が如し、何者にも止められん!」
 殺気に満ちた表情を浮かべ、レンが瞳をキラリと輝かせる。
 猫グドン達はヨダレをダラダラと垂らしながら、棍棒を振り上げてレン達に襲い掛かっていく。
「ネズミのパレード〜、ひか〜る♪ 黒くて大きい耳がひか〜る♪」
 すぐさまスーパースポットライトを放ち、ミニーが楽しそうにステップを踏んだ。
 そのため、猫グドンは身体が麻痺し、獲物を前にして身動きが取れなくなった。
「ゴミを捨てるんじゃないなぁ〜ん!!」
 不機嫌な表情を浮かべながら、オルミナがマインドトーク付きで猫グドンの顔面に右ストレートを叩き込む。
 それと同時に猫グドンが宙を舞い、クルクルと回転しながら地面にグサリと突き刺さる。
「悪さは許しません!! しっかり反省して下さい!!」
 一気に間合いを詰めて懐に潜り込み、ミルクレープが鮫牙の矢を放って猫グドンにトドメをさす。
 猫グドンは思わぬ不意討ちを食らって血反吐を吐き、信じられない様子で空を見上げて絶命した。
「一名おかえりなぁ〜ん」
 満面の笑みを浮かべながら、オルミナが猫グドンの両足を掴んで、デンジャラススイングを放つ。
 そのため、猫グドンは全く抵抗する事が出来ずに、頭から家の壁にズブリと突き刺さって息絶えた。
「じゃーん、じゃーん、じゃーん♪ はっは〜、これがミニーの罠いりょくだぁぁぁぁ〜」
 麻痺から回復した猫グドンの行く手を阻み、ミニーがトラップフィールドを発動させる。
 次の瞬間、ミニーが落とし穴にストンと落下し、派手に尻餅をついて悲鳴を上げた。
「あれれ? こんなはずじゃなかったのにー!」
 恥ずかしそうに落とし穴から這い上がり、ミニーが納得のいかない様子で愚痴をこぼす。
 その間に猫グドンはミニー達に背を向け、脱兎の如く逃げ出した。
「逃がしませんよぉ〜!」
 先頭を走っていた猫グドンを狙い、ミルクレープが影縫いの矢を放つ。
 それと同時にミニーが粘り蜘蛛糸を放ち、猫グドンが動けなくなったところで、スパイラルジェイドを炸裂させてトドメをさした。
「……これも窮鼠猫を噛むというのだろうか」
 自分が恥ずかしい格好でいることを思い出し、レンがいそいそと着ぐるみを脱ぎ始める。
 緊張の糸が切れたせいか、何だかとっても恥ずかしい。

●村人達
「ネズミさんや、猫さんに対して可愛いイメージがあったのですが……。何でしょうね、このどんよりとした雰囲気は……」
 気まずい様子で村を眺め、回復屋さん・ルシルク(a50996)がダラリと汗を流す。
 村に来るまでネズミと猫に対して抱いていた印象が、音を立ててガラガラと崩れていく。
 分かりやすく例えるならば、メルヘンタッチの少女漫画を購入したと思って家に帰って確認したら、バリバリに硬派な劇画調の漫画だった時と同じくらいの差があった。
「まぁ……、夢を見るのは自由ですからね。まさかここまでゴーストタウンと化しているとは予想もしていなかったでしょうし……、ご愁傷様です」
 色々な意味でルシルクの気持ちを察し、徒桜・ルカ(a45942)がなむなむと両手を合わす。
 しかし、村人達が猫グドン達を恐れて食料庫に隠れているため、いつまでも落ち込んでいる暇は無い。
「とにかく食料庫のバリケードを突破せねばならんようやな」
 物陰に隠れて遠眼鏡を覗き込み、真っ赤な鶏冠の・トゥルティ(a58831)が溜息を漏らす。
 次の瞬間、食料庫の前に残っていた猫グドンと目が合い、大きな鶏と間違われて命を狙われる。
「じょ、じょ、冗談やろ!? うちは美味しくなんかないでぇ〜」
 青ざめた表情を浮かべながら、トゥルティがスタコラと逃げていく。
 それに合わせて星に守護されし者・アゲート(a35416)が紅蓮の咆哮を使い、トゥルティを追い掛け回していた猫グドンの動きを封じ込めた。
「今のうちに村人達を助けてくれ。猫グドンはこっちで何とかしておくから!」
 猫グドンがワラワラと集まってきたため、アゲートが星鳥の杖を構えて相手を威嚇する。
 その間にトゥルティ達が食料庫に向かい、アゲートが加勢してきたレン達と共に、猫グドンを倒していく。
「一体、何の騒ぎだ! 何者だ、おまえ達は!」
 食料庫の中から男の声がした。
 みんな不安な気持ちになっているのか、食料庫の中がザワついている。
「……私達は味方です。ここまで皆さんを助けに来ました」
 食料庫の前に立って大声をあげ、ルシルクが扉をドンドンと叩く。
 しかし、扉の前には沢山の家具が置かれているため、すぐに村人達を助け出す事は出来ない。
「まずは食料庫の入り口に置いてある物を退かさなければなりませんね」
 険しい表情を浮かべながら、ルカが食料庫の扉を睨む。
 力技で扉を破壊する事も可能だが、それでは村人達にまで被害が及ぶ。
「いや、窓が飛び降りるって方法もあるんじゃないか。ちょっと高さがあるから、怪我をするかも知れないが、このまま飢え死ぬよりもマシだろ? 重傷にさえならなければ、ヒーリングウェーブで何とかなるし……」
 猫グドンを退治し終え、アゲートが仲間達に合流した。
 食料庫の窓は民家の二階ほどの高さがあるため、うまく飛び降りなければ怪我をしてしまう。
 しかし、ルシルク達が回復系のアビリティを持っているため、落下地点にクッション代わりの藁を敷いておけば何とかなると思ったようだ。
「さぁ、早くうちらの胸に飛び込んでくるんや♪」
 村人達の恐怖心を取り除くため、トゥルティが妙に爽やかな笑みを浮かべて両手を開く。
 あまりにも爽やか過ぎて胡散臭い雰囲気が漂っているが、村人達は覚悟を決めて次々と飛び降りていく。
「皆さん、お疲れ様です〜」
 幸せの運び手を使って村人達の心を満たし、ルシルクが楽しそうにクルクルと回る。
 幸い村人達に怪我はなく、ルシルク達の誘導に従って、村の外まで逃げていく。
「立ち止まるな! 一気に駆け抜けろ!」
 ネズミの群れが村人達を狙って物陰から現れたため、アゲートが土塊の下僕を使って壁を作る。
 それと同時にルカがスーパースポットライトを放ち、興奮状態にあったネズミの群れを麻痺させた。
「ふぅ……、これで一安心やな。それにしてもネズミの数が、さっきよりも増えとらんか!?」
 ハッとした表情を浮かべ、トゥルティが汗を流す。
 ネズミの群れはキィキィと鳴き声を上げ、家の中に隠れていた仲間を呼び寄せる。
「……マズイ事になりましたね。どうやらネズミ達を怒らせてしまったようです」
 険しい表情を浮かべながら、ルカがイリュージョンステップを使って、ネズミの群れを避けていく。
 一応、ソニックウェーブを放って攻撃を仕掛けているが、ネズミの数が多過ぎてほとんど効果が出ていない。
「と、とにかく村人さん達の安全を確保しましょう。ネズミの駆除はそれからです」
 そう言ってルシルクが村人達を連れて、安全な場所まで避難した。

●ネズミの群れ
「凄い量の鼠なのね! まるで動く黒い絨毯!」
 次々とネズミが村の広場に集まってきたため、星射抜く赫き十字架・プミニヤ(a00584)が嬉しそうにナパームアローを放つ。
 ナパームアローによって吹っ飛んだネズミの群れは、プニミヤの仕掛けたトラップフィールドで作った落とし穴にポロポロと落ちていく。
「ふはははは、鼠がゴミのようなのね☆」
 満足した様子で笑みを浮かべ、プニミヤが再びナパームアローを撃ち込んだ。
 そのため、ネズミの群れは成す術もなく、ナパームアローの餌食になった。
「これだけ倒しても、ネズミの数が減っている様子はないな。だが、リザードマンの鱗は砕けないぜ!! ぎゃあああああああああ!」
 一斉にネズミの群れに襲われ、衝撃の緑鱗・ズク(a07531)が悲鳴を上げる。
 何とか逃げようとして這い出してきたが、ネズミの群れは覆い被さるようにして噛みついてきた。
「……何かネズミの喜ぶ成分でも分泌しているのかのぉ。まぁ、ズクには悪いが、しばらくの間だけ囮になっていてもらおうか。村を救うためにはネズミを完全に駆除しなければならないからのぉ……」
 ズクの悲鳴を耳にしながら、白月剣姫・ミズナ(a57609)が辺りにチーズを投げる。
 それと同時にネズミの群れがチーズに群がり、ミズナがレイジングサイクロンを使ってトドメをさしていく。
「ちょっとネズミさんが可愛そうなぁ〜ん」
 同情した様子でネズミを見つめ、真夜中の・リフリル(a49784)が溜息を漏らす。
 しかし、このまま何もしないわけにもいかないため、心を鬼にしてネズミの群れにレイジングサイクロンを放っていく。
「はあはあ……、何が可哀想なものか。こっちは死にかけたんだぞ!」
 色々な意味で身の危険を感じたため、ズクがネズミの群れに流水撃を叩き込む。
 レイジングサイクロンを放った事でリフリル達が麻痺状態にあるため、ズクは達人の一撃や、チェインシュートを使って彼女達を守る事に専念した。
「でっかい鼠捕りなのねっ!」
 再びトラップフィールドを発動させ、プニミヤがネズミの群れを落とし穴に落としていく。
 それと同時にナパームアローを撃ち込み、あっという間にネズミの群れを退治した。
「ネズミさん、さよならなぁ〜ん」
 紅蓮の咆哮を使ってネズミの群れの動きを封じ、リフリルがレイジングサイクロンを発動させる。
 その間もネズミの群れが次々と襲い掛かってきたが、大事な尻尾を噛み千切られたくないため、ズクの援護を受けながらネズミの群れを倒していく。
「巨大ネズミホイホイじゃ。みんな、ぶっ飛ぶが良いのじゃ!」
 一気にネズミの群れを引きつけ、ミズナがレイジングサイクロンを炸裂させる。
 何度も繰り返して攻撃を行っていたため、次第にネズミの数が減っていき、あちこちに死骸の山が築かれた。
「ふぅ……、ようやくすべて退治する事が出来たようだな。まぁ……、このままじゃ、人が住む事は出来ないが……」
 死骸の山からもわんと死臭が漂ってきたため、ズクがゲホゲホと咳き込んだ。
 このままネズミの死骸を放置しておけば別の問題も出てくるため、仲間達で手分けして村を綺麗に掃除する事になった。
「今後は村が汚れんように気をつけておかねばな」
 ネズミの死骸を麻袋に詰めながら、ミズナが疲れた様子で汗を拭う。
 仲間達が協力してくれたおかげで、村の掃除はスムーズに進んでいる。
 しかし、死骸から物凄い臭いが漂っているため、出来る事なら早めに終えて帰りたい。
「やっぱり綺麗にしておかないと、鼠が減らないからにゃー」
 ネズミの死骸を荷車に積み込み、プミニヤがせっせと運んでいく。
 しばらくして避難していた村人達も掃除に加わったため、日が沈む頃にはすべての作業を終える事が出来た。
「これからは村を綺麗にしておくなぁ〜ん。そうしないと、またネズミーランドになってしまうかも知れないなぁ〜ん」
 村人達に対して警告をした後、リフリルが冗談まじりに微笑んだ。
 そのため、村人達はスコップを片手に、苦笑いを浮かべるのであった。


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作成日:2006/12/01
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