<リプレイ>
●オトコギ丸 「……いました。大ダコです!」 遠眼鏡を覗き込みながら、銀の剣・ヨハン(a21564)が鎧聖降臨を発動させた。 それと同時に大ダコがオトコギ丸に急接近し、勢いをつけて巨大な足を振り下ろす。 「足寄こせ。出来れば8本全部」 飢えた表情を浮かべながら、祖前霊止・アスト(a58645)がオトコギ丸の舵を握って死角を狙う。 しかし、大タコの足が八方に伸びているため、他の船と連携を取らねば死角を狙う事は難しい。 「山育ちで、でけぇタコなんざ、そうそう目に掛からねぇからな。……散らすには充分だぜ」 すぐさま海に飛び込んで大ダコを引きつけ、銀楼桜華・ヒレン(a47525)がスパイラルジェイドを炸裂させる。 次の瞬間、大ダコは3本の足を振り回して、オトコギ丸に攻撃を仕掛けてきた。 「こっちに来るんじゃないなぁ〜ん」 緑の突風を使って大ダコの足を攻撃しながら、ヒトノソリンの紋章術士・シェルト(a52822)がダラリと汗を流す。 攻撃力が高いとはいえオトコギ丸は単なる漁船なので、大ダコとマトモに戦えばあっという間に沈んでしまう。 「……気をつけてください。大ダコは船を狙っています!」 険しい表情を浮かべながら、ヨハンが君を守ると誓うをヒレンに使う。 大ダコは船を沈める事ばかり考えているため、ヨハン達にはほとんど興味を持っていない。 「そんな事は分かっている! こっちに来るんじゃねぇ!」 バッドラックシュートを放ち、ヒレンが大ダコを牽制する。 しかし、大ダコはオトコギ丸を巻き込む勢いで、3本の足を絡ませていく。 「……まさか俺達の船まで沈める気か? たくっ、他の船は何をやっているんだ!」 強引に舵を回して大ダコから離れ、アストがチィッと舌打ちする。 一応、他の船も戦闘には参加しているのだが、強度的な問題から大ダコに攻撃を仕掛ける事が難しい。 「早く大ダコから離れるなぁ〜ん」 大ダコから逃れる時間を稼ぐため、シェルトがエンブレムノヴァを放つ。 その隙にアストが舵を回転させて、少しずつ大ダコから離れていく。 「こ、こら! 俺の事を忘れていないか!」 オトコギ丸が急に移動したため紐がキュッと締まり、ヒレンがオトコギ丸めがけてチェインシュートを撃ち込んだ。 危うくアッチの世界に旅たとうとしていたため、口からひょろりと魂が抜け出ている。 「だ、大丈夫ですか!?」 ヒレンのダメージを半分ほど喰らい、ヨハンが青ざめた表情を浮かべて紐を引く。 それと同時に大ダコがオトコギ丸に接近し、巨大な足を容赦なく振り下ろす。 「ふ、船が沈むなぁ〜ん!」 大ダコの一撃を喰らって甲板が吹っ飛び、シェルトがバランスを崩して尻餅をつく。 「こんな所で倒れるわけにはいきませんよ」 雄叫びを上げて高々と剣を掲げ、ヨハンがヒーリングウェーブを発動させる。 しかし、オトコギ丸が沈みかけているため、ここで港に戻らなければ船が沈んでしまう。 「大ダコの足を狙って攻撃を仕掛け、一気にこの海域を離脱する! みんな、準備はいいか!」 覚悟を決めて大ダコを睨みつけ、アストがエンブレムシャワーを放つ。 次の瞬間、大ダコの足が千切れ飛び、甲板の上にゴロリと転がった。 「これで、もう一本だ!」 飛燕刃を放って大ダコの足を切り裂き、ヒレンが怪しくニヤリと笑う。 美味いかどうか分からないが、良い土産になりそうだ。 「……後は任せたですなぁ〜ん」 そう言ってシェルトが他の船を見つめて大きく手を振った(タコの足:後6本、そのうち1本負傷)。
●めるへん丸 「……巨大なタコか。当分、食料には困らないな」 オトコギ丸と戦う大ダコを眺めながら、流水円舞闘の使い手・オルガ(a49454)がめるへん丸の舵を握る。 めるへん丸は可愛らしさを重視させているため、大ダコの攻撃を喰らえば一撃で船が沈んでしまう。 そのため、なかなか大ダコに攻撃を仕掛ける事が出来ない。 「本当にカーネルって、よく船が襲われているよね。それだけ船の行き来が盛んで豊かな証拠かな?」 苦笑いを浮かべながら、紅瞳の月閃・シェード(a10012)が口を開く。 それでもバーレル護衛士達の活躍によって、海獣事件が激減した事は間違いない。 「そう言えば、大ダコって確か以前バーレルの人達が退治してたよね? それがまた現れたって事は、だんだんウェルダン量産タイプの活動範囲が広がってるって事なのかな? そっちの方も早く調べないといけないのかもね〜」 嫌な予感が脳裏を過ぎり、笑顔のヒーロー・リュウ(a36407)がボソリと呟いた。 以前、大ダコが大暴れした時は量産型のウェルダンが原因だったため、今回の一件も何らかの関係があると思ったようだ。 「……その場合は大ダコだけでは済みませんね」 険しい表情を浮かべながら、ガリーボーイ・トガリ(a90058)が大ダコを睨む。 大ダコはオトコギ丸に攻撃を仕掛けており、めるへん丸にはまったく興味を持っていない。 「ところでトガリ君。人参とか後ろの貞操とか大丈夫?」 何となくトガリの事が気になり、シェードがボソリと呟いた。 その言葉を聞いてハッとなり、トガリが気まずく視線を逸らす。 そのため、シェードは何も言わずにトガリの頭をヨシヨシと撫でた。 「……どうやらオトコギ丸が戦線を離脱するようだね」 オトコギ丸が大ダコから離れていったため、彷徨影翼・サマエル(a54204)が遠眼鏡を覗き込む。 大ダコはオトコギ丸に纏わりつくようにしながら、怪しく足をクネらせて追いかけていく。 「このままじゃ、オトコギ丸がマズイ事になりますね。‥‥すぐに助けに行きましょう」 すぐさま鎧聖降臨を発動させ、シェードが命綱を握り締める。 それに合わせてリュウが海に飛び込み、大ダコを引きつける囮になった。 「みんなでリュウを援護するぞ!」 スーパースポットライトを使って大ダコの気を引き、オルガがめるへん丸の舵を握る。 それと同時に大ダコが無数の足を振り回し、鬱陶しそうにめるへん丸を攻撃した。 「クッ……、思った以上に食いつきがいいな」 自分の身体に縛りつけた荒縄をマストに縛りつけ、サマエルがスーパースポットライトを放つ。 そのため、大ダコは身動きが取れなくなり、めるへん丸を攻撃する前にバランスを崩してブクブクと沈む。 「危ないっと……舵を任された以上、船を転覆させる訳にはいかないんでな」 ホッとした表情を浮かべながら、オルガが大ダコから離れていく。 その間にオトコギ丸が大ダコに攻撃を仕掛け、あっという間に二本の足を吹き飛ばす。 「魂を貫く闇となれ! ダークソウル!」 ウェポン・オーバーロードを発動させてサーベルを漆黒の長剣に変化させ、リュウが大ダコめがけてチェインシュートを炸裂させる。 次の瞬間、大ダコが麻痺から回復し、リュウの身体を足で掴む。 「こ、こら、放せ! このタコめ! きゅ、吸盤が気持ち悪い……」 青ざめた表情を浮かべながら、リュウが何度も海水を飲み込み咳き込んだ。 「……大丈夫か? 早く船に戻るんだ!」 粘り蜘蛛糸を大ダコの足に絡みつけ、サマエルがリュウにむかって声を掛ける。 しかし、リュウは大ダコの足から逃れる事が出来ないため、オトコギ丸が援護をするため戻ってきた。 「さぁ、早く! いまのうちに!」 オトコギ丸が大ダコを攻撃している隙に、シェードが命綱を引っ張っていく。 大ダコの締め付けを喰らってリュウは気絶していたが、すぐに救出する事が出来たので命には別状がなさそうだ。 「みんな捕まっていろ。大ダコから離れるぞ」 めるへん号の舵を回し、オルガが大ダコから離れていく。 このままでは沈んでしまうと思いつつ……(タコの足:後4本、そのうち3本負傷)。
●ガラクタ丸 「タコのクセにアタシに逆らうたぁ生意気な。たこわさびにして酒のつまみにしてやる!」 今にも沈みそうなポンコツ丸を操りながら、十一月十四日旅団結成一周年・エアロ(a23837)が大ダコをジロリと睨む。 大ダコはオトコギ丸とめるへん丸の攻撃を受け、少しずつ足の数を減らしている。 「お、おい! この船、沈んでいるぞ! だ、大丈夫なのか、本当に……」 青ざめた表情を浮かべながら、メゾピアノ・エルカミーノ(a59250)が穴の開いた場所に布を押し込んでいく。 もともとガラクタ丸は船乗り達が道楽で作ったようなものなので、海に出て海獣と戦うようには出来ていない。 そのため、ガラクタ丸がいつ沈んでも、決しておかしな話ではないようだ。 「ガラクタ丸さん、がんばって!」 祈るような表情を浮かべながら、大きな栗の木の下の・リルル(a52901)がガラクタ丸に話しかける。 もちろん、ガラクタ丸には意思がない。 それでもリルルは信じたかった。 ガラクタ丸の底力を……。 「どうせ船が沈むんやったら、派手にドンパチやるか!」 吹っ切れた様子でガラクタ丸の舵を握り、真っ赤な鶏冠の・トゥルティ(a58831)が大ダコを睨みつける。 大ダコはガラクタ丸に気づくと墨を吐き、トゥルティの身体を真っ黒にした。 「な、なんや、この船は!? まさか不幸の女神まで乗っているんか?」 青ざめた表情を浮かべながら、トゥルティがペッと唾を吐く。 大ダコの吐いた墨のせいでガラクタ丸は真っ黒になり、あっという間に船に乗っていた冒険者達の戦意が喪失した。 「辛いのは、リル達だけじゃない……。きっと、ガラクタ丸さんだって、同じ気持ち……」 黒頭巾で髪をキッチリと縛って気合を入れ、リルルが小宝珠を布に包んで背中に背負う。 「危なくなったら、引っ張るから、よろしくね……」 命綱を腰に巻いて海に飛び込み、リルルが囮になって大ダコを引きつける。 既に他の二隻は沈みかけているため、ここで勝負を仕掛けねば大ダコを倒す前に全滅してしまう。 「……任せておけ。キミを見捨てて逃げるほど、ボクだって鬼じゃない」 ホーミングアローを使って大ダコを攻撃した後、エルカミーノが命綱を握り締める。 それと同時に大ダコが大量の墨を吐き、今までリルルがいたところに巨大な足を振り下ろす。 「あと3本……。この状況で勝てるのか?」 他の船が大ダコから離れていったため、エアロが黒炎覚醒を発動させる。 とうとう船に限界が来たらしく、これ以上戦闘に参加する事は出来ない。 「勝てる、勝てないの問題じゃないやろ。勝たなきゃアカンのや」 険しい表情を浮かべながら、トゥルティがガラクタ丸の舵を握る。 他の船と同様にガラクタ丸も沈みかけているため、早く避難しなければ間に合わない。 「足が多けりゃいいってモンじゃねぇぞコラァ! 喧嘩上等!」 すぐさまスキュラフレイムを放ち、エアロが大ダコの足をふっ飛ばす。 ……これで大ダコの足は残り二本。 エアロは高らかな凱歌を歌って自らの傷を癒した。 「タコ焼き……美味しそう……」 お腹を空かせた様子で大ダコを見つめ、リルルがニードルスピアを撃ち込んだ。 それと同時にエルカミーノが命綱を放し、ライトニングアローを放って大ダコの頭を貫いた。 「ふぅ……、間一髪やったな」 ホッとした様子で汗を拭い、トゥルティが大ダコを睨む。 大ダコは空に向かって足を伸ばし、ブクブクと音を立てて沈んでいく。 まるでガラクタ丸のように……。 「……って、うちらの船も沈んでいるやんか! 早くここから避難するでぇ!」 慌てた様子で悲鳴をあげ、トゥルティがガラクタ丸の舵を握る。 この船が港まで持たない事を分かっていながら……。
その後、トゥルティ達はワカメを絡み付けた状態で、近くの浜辺に流れ着くのであった……。

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参加者:12人
作成日:2007/01/02
得票数:ほのぼの5
コメディ13
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冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
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