Encore au magasin de chocolat



<オープニング>


「キミたち。ショコラは好きかい?」
 軽く首を傾げて、烏珠の霊査士・モニク(a90270)が言った。今日は珍しく、正面から声をかける事にしたようだ。と言うより、どうも出かける瞬間に思い出し、唐突に声をかける事にしたようだ。
「去年も、誘ったが、行きつけの、ショコラ専門店に、行く。ラッピングが、すんだ物を、売っている。だが、簡単な物なら、店の厨房で作らせてくれる、そうだ。私は、ショコラショーを飲む。作るなり買うなりは、キミたちの自由に出来る。が、あまり、厨房を、汚しすぎない、ように」
 モニクはそう言った後、黙って頷く。去年、冒険者たちが帰った後で、片付けに苦労した事を思い出したようだ。忠告をしたモニクはしばらく考え、必要な事は話したと納得したように頷く。
「で、キミたちは行くかい?」
 軽く髪を揺らし、モニクは冒険者たちへ尋ねた。

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参加者
NPC:烏珠の霊査士・モニク(a90270)



<リプレイ>

●Fabrication de sucrerie
「今年もこの季節がやって来たのですわねぇ……」
 実感はないが、しっかりショコラを作るオウカ。
「今回もがんばるですよぉ」
 えいえいお〜と拳を振り上げ、元気よく言うタッシュ。従業員へ厨房を借りる礼を伝えた後、タッシュは真剣にトリュフを作り始めた。
「今年も……厨房をお借りしますね」
 去年もこの場を借りたリラは、まず従業員へ挨拶の声をかける。去年よりも少しは手際がよくなったはずと、リラは贈る相手への心を込めてトリュフを作っていた。
「せっかくのランララだし……」
 料理は苦手なわけだが、なにもしないのはつまらないだろうと、サクミはそう呟いて真剣にショコラを作る。
 従業員へ挨拶の声をかけた後、料理をあまりした事がないらしいマイシャは不安そうにしていた。それでも、想いを……願いを込めて、大切な相手へ贈る為のショコラ作りに励んでいる。
 忙しくてなかなか会えない相手へ贈る為、セリア(a16819)は作り慣れないお菓子作りにチャレンジしていた。セリア(a16819)はレシピを確認し、愛情を込めて贈り物となるお菓子を作っている。
 ビターのショコラを使った甘さ控えめのクラシックショコラを作るショコラ(a08750)。失敗を懸念し、多めに焼いている様子。ショコラ(a08750)は形よく上手に焼けた物を選んで、丁寧にラッピングした。
 砂糖漬けにしたオレンジの皮を細かく切り、リュウはオランジェットを作り始める。手順は抜かりなく、最後の仕上げにココアをふりかけてばっちり作り上げた様子。
「簡単な物なら、私も出来る、かな?」
 不器用ながらもエルスはレシピを教わり、真剣にショコラを作る。作っている最中の味見で、エルスはちょっぴり舌を火傷した。
 圧倒的に女性が多い厨房で周囲を見回し、肩身が狭いと考えながら、ソウセイはショコラ作りに励む。落ち込ませてしまった大切な相手を元気付けようと、そんな想いで彼は厨房に立っていた。
 ケーキ作りは久しぶりなので、ちゃんと作れるか心配ですと言いながら、ケーキ作りに励むテイルズ。どんな物を贈れば相手が喜ぶかはわかっている為、渡す物に関してはテイルズ、あまり心配はしていなかった。
 紅茶好きな相手の為に、紅茶風味のショコラを作るルルナ。ゆっくりと丁寧に作りながら、色々と考えて不安になってしまったようだ。それでも、せっかくだから渡したいと、ルルナは出来上がったショコラを綺麗にラッピングした。

「料理は苦手ですけど……でも、今回くらいはね」
 そう言って笑みを浮かべるミレイラル。少しくらいの失敗は大目に見てもらい、とにかく形にしようとがんばる。
 相手の好みがわからないなりに、心を込めてザッハトルテを作るレイン。相手に喜んでもらえれば嬉しいと考えつつ、不安を覚える部分の作業について、レインは従業員にアドバイスをもらった。
「……へえ、専用のフォークなんてあるのか」
 ショコラの味はもちろん、形にも気を配りながら作業するアストは息をついた後、次に使う製菓道具へ興味を示す。笑みを浮かべたアストは楽しそうだ。
「悪いけど、ショコラ作りのアドバイス、お願いします」
 グレンディルは従業員へそう声をかけ、頭をさげた。優しく大切な義理の弟となった人物へ贈る為に、グレンディルはショコラを作る。

 オリエは従業員に希望する形のショコラがあるか、まず尋ねた。残念ながらないと分かり、ショコラを作る事になるオリエ。
「クルミも混ぜるとアクセントになるかな」
 上手く出来るとよいのだけどと、小さく呟きながらもオリエは楽しそうだ。
「調子はどうですか?」
 初めてのランララを前に緊張している様子のリオンへ、リューシャは柔らかな笑みを向けて、声をかけた。2人はクッキーを作っている模様。材料の一部がなかった時の為にリューシャが材料の準備を整えるなど、かなりこだわってのクッキー作りである。懸念していた材料不足はなかったようで、リオンとリューシャは楽しくクッキー作りに励んだ。

「私はチョコシュークリームを作ろうと思ってるのなぁ〜ん。ラスさんはなにを作って、誰に贈るつもりなのなぁ〜ん?」
 ラスに尋ねられ、マヒナはシュー生地を作りながら、笑顔で答える。逆に聞き返されたラスはなにが出来るかは秘密と楽しそうだ。恋する乙女たちの様子も楽しそうに眺めている。
「ルフィちゃんもフミカもがんばりましょう♪」
 コトナは笑顔で言う。
「……美味しく作れたら……喜んでくれるでしょうか……」
 喜ぶ相手の姿を想像し、ルフィリアは頬を染める。初めてランララでお菓子を贈るフミカもやはり、ルフィリアと同じく、心配しつつも喜ぶ相手の姿を想像し、頬を真っ赤に染めた。
 互いに教えあったり手伝ったり。ルフィリアもコトナもフミカも真剣な表情でお菓子作りに励んでいる。
「ほらールフィちゃん、顔についてるにゃ?」
「コ、コトねぇ……だって、顔についてます……」
 どうやら真剣なあまり、顔へショコラが飛んだ事に3人とも気づかなかったらしい。出来上がったショコラを前に笑い会う彼女たちは、とても楽しそうであった。

●Suite de la fabrication de sucrerie
 チュリートとシュリは2人、同じ人物へ贈るお菓子を作りにこの場にいた。
「ね、あの人って青いイメージだよねー」
「そうだねー」
「あ、綺麗なブルー♪」
 シュリが言った言葉に頷き、次の瞬間チュリートは固まる。綺麗なブルーはいいが、それをショコラの中に入れるのはいかがな物か。
「……あれ、チェリちゃんそんな青い顔してどうしたの?」
「……ううんなんでもないのしゅりさん!」
 首を振り、棒読みで答えるチュリートだが心の中は大嵐。ショコラで死人が出ないよう、祈るチェリートあった。

 セリア(a28813)はねだられた時に困ると、そう言う理由でショコラを作るつもりだ。しばらく悩んで、彼女は猫の顔をかたどったショコラを作った。
「出来るだけ、甘くないチョコ……」
 贈る相手の味覚を考え、エルは頭を悩ませる。しばらく考え、ガトーショコラを作る事にしたらしい。甘さを控えたガトーショコラの上に、エルはメッセージを添えた。
「去年、チョコレートをプレゼントしたらとっても喜んでもらえたのなぁん」
 だから今年も贈るのだと満面の笑顔で言い切るナーテュ。贈り物の意味が少々違っている気もするがそこはそれ。贈る相手の鎧を模したショコラをナーテュは作る。
「オゥヶイ!!! 気合入れて作るわよ♪」
 腕まくりをしてガマレイは言う。いつも上手く想いを伝えられないけれど、今度こそ上手く行きますようにと、そんな願いを込めながらガマレイはショコラを作っていた。
「今年はまだ贈る相手もいないけど……」
 そう呟いてぐっと握り拳を作るポーラ。来年の為に、今から腕を磨くつもりらしい。お菓子作り初心者のポーラは、簡単なショコラ作りに挑戦していた。

 優しい笑みを浮かべて、お菓子作りに励むシファ。同じ旅団の仲間たちと一緒にお菓子作りに来たわけだが、皆の様子を見て幸せな気持ちになっているのだ。
「女の子同士で……て言うのはなんだか楽しいですね」
「こうして……皆さんと一緒になにかをしていると言うだけで……わくわくします……」
 笑顔でそう言いながら、レイジュは材料を調える。レイジュの言葉に頷き、やはり微笑を浮かべるエリザベート。特別得意ではないが、お菓子作りが好きなレイジュは楽しそうだ。
 自らと仲の良い冒険者たちの微笑ましい様子に、ピアノは幸せそうな表情を浮かべた。幸せな気持ちをおすそ分け出来るようにと、ピアノはショコラにホワイトショコラでなにやら書き込む。
「菓子など作った事がないのじゃがのう……」
 やってやれない事はないと頷き、リィは呟く。根拠はもちろんなく、実際に作り始めれば湯煎とはなんじゃと首を傾げ、他の冒険者たちの手際に感心する事しきり。売り物のショコラに気を取られたりしつつ、リィはお菓子作りを進める。
「少しは手つきがマシになったかしら?」
 実はお菓子作りを習っているキュールは自らの手際を見て、そんな呟きをもらす。キュールは贈る相手への想いを込めて、ショコラを作っていた。
 お菓子作りの手順を、確実にこなすセロ。最も彼女、作りながら何人かの冒険者たちの進み具合を気にし、ちらちら様子を見る。
「『ランララ』ってうたってるみたいでぴったりです!」
 らんらんらー♪ と歌声を上げ、ソウェルは楽しそうにクッキーの型を抜く。贈る相手は音楽が好きだから、ソウェルは余計に楽しい気分になのかもしれない。
 普段お菓子を作ったりしないティオは、それでも心をこめてお菓子作りに挑戦していた。
「あげる人が決まっているわけでは……ない、です、が……」
 だんだんと声のトーンを落とし、口ごもるティオ。それでもお菓子作りは楽しそうだ。
 緊張の面持ちでこの場に挑むのはハナメ。作るよりも当然ながら、食べる方が好きなのである。それどころか、料理が苦手らしい。教えてもらったりしながら、ハナメはとにかく美味しいショコラ作りを目指していた。
 去年に引き続き、今年もお菓子を届けようと、慎重にお菓子作りを進めるセファ。今年は少し大人っぽい感じのお菓子を届けようと考え、少しお酒を入れたり甘さを抑えたりしている。
「セロ様、これ……だ、大丈夫ですかなぁ〜ん?」
「わぁ、美味しそうです……! 喜んでいただけるといいですね」
 不安そうにセロへ尋ねたセファの作ったショコラを見て、セロは歓声を上げた。言われたセファは頬を赤らめつつ頷く。
「あじみはソウェルがするですよー♪」
 期待に満ちた眼差しでソウェルは元気よく言った。

「う〜ん……こないなもんでえぇんやろかなぁ〜ん? なかなか難しおすなぁん……」
 不器用ながら、真剣にショコラを作るヒメラ。モニクも作ればいいのにと気にしてもいた様子。
「モニクさん。お手すきですかー? 手伝ってくださーい」
 リオはモニクへそう声をかけ、手伝いを頼む。あまり器用とは言えないモニク、溶かす為のショコラ刻みは手伝ってくれる。甘い物についての会話も少しは出来たようであった。
「お菓子作りなら自信はあるのですよ……♪」
 シンシアはそう呟いて、トリュフを作る。去年はあげる事が出来なかったからか気合が入っている様子。満足行く味のトリュフを作ったシンシアは、少し大人っぽいラッピングをして、モニクへ味見を頼む。
「私は、好まない味、だが……酒を好む者なら、喜ぶと、思う」
 菓子類に入ったアルコールの味を苦手とするモニクはしばらく考え、シンシアへそう感想を告げた。

●Librement et facilement le chocolat
「全く、なにやっているだべ」
 スパイスの効いたショコラショーを口に運び、厨房にひしめく冒険者たちへ視線を注いだアカネは呟く。羨ましいと思う気持ちを打ち消したいがゆえの呟きだ。そんなアカネもやっぱりショコラを買っている辺り、いくつになっても女性は乙女、と言う事かもしれない。
「本格的なショコラショーって、初めてですわ。あの変わったポットも面白いですわね」
 カウンター席を選び、ショコラショーを注文するイングリド。入れる様子も楽しみ、ショコラの試食をしたりと、楽しんでいる様子。
「ここに来た皆様に幸福が訪れますように……ですわ」
 ショコラショーを口にし、オウカは笑みを浮かべて呟いた。

「1年ぶりにあの甘い店に行けるって嬉しいな」
 楽しそうな表情でカムロは言う。去年初めてショコラショーを口にし、大変気に入ったのだ。モニクへ店の話題を振ったりしながら、やっぱり店で出してもらった物が一番美味しいとショコラショーを口にし、カムロは嬉しそうに言った。
「ショコラショーは柔らかいの? 不思議だねー」
 固まっているチョコと違うんだと興味津々な表情で、ルシェメイアはモニクに言う。モニクに近い席へ着き、実際にショコラショーを口にするルシェメイア。好みに合ったようで、嬉しそうな表情を浮かべた。
 モニクへ挨拶の声をかけた後、同じショコラショーを頼んだストラタム。カップの暖かさを慈しみながら、彼女は窓の外へ視線を向ける。冒険者たちの声を遠くに聞き、ストラタムは物思いにふけっていた。
 丁度贈り物を探していたユツキは、贈りたい相手のイメージに合うショコラを探して店内を歩く。タイミングのいい誘いが嬉しかったらしく、モニクへ礼を告げ、望んだ物を見つけた後はユツキもショコラショーを口にした。
「はい、モニクさん口開けて。あーん」
 モニクに近い席をしっかり陣取り、ショコラショーとクラシックショコラを注文したヒースクリフはそう言ってモニクへフォークに刺したクラシックショコラを差し出した。味見と受け取り、あっさり口を開けたモニクにヒースクリフはクラシックショコラを与える。なんと言うか、非常に餌付けっぽい光景であった。

「モニクー? ちょっと口を空けて? マヒナも。ほいっと」
 ラスはそう声をかけ、2人に出来上がったショコラを食べさせる。美味いだろと微笑みながら言うラスにモニクとマヒナは頷いた。
「モニクさんはお菓子を誰かにあげたりする予定はないのですかなぁ〜ん?」
 どうやらとても気になっていたらしい。そう尋ねたマヒナに、モニクは首を傾げて特にないなと答えた。

「確かに、手作りのプレゼントには心がこもっていると思いますわ。でも。買った物に心がこもっていないなんて事、ありますかしら?」
 手作りを贈れない事に対する後ろめたさがあるらしく、エルノアーレはぶつぶつと呟きながら、チョコレートを探している。
「本当は手作りがいいんですが……」
 相手を寝込ませる事になりかねないからと、シャンティは店内に並ぶショコラから、イメージに沿った物を探す。かわいらしい物を探しているようだがシャンティ、さすがにハート型は恥ずかしいからと避けていた。
 本来は手作りだとわかっているが、料理の腕前がシャレにならないロゼッタは店内のショコラを味見して、贈るショコラを選ぶ。ロゼッタがモニクから聞いた、お勧めのショコラは紅茶のガナッシュ。迷ったロゼッタが決めたショコラは本人の手でラッピングされた。
「時期柄ですから賑わってますね。どれにしようかな?」
 店に並ぶショコラを眺め、ミヤクサは考えていた。結構な人数が厨房にひしめく様子を見て、後で掃除の手伝いもしようと考えていた様子。

 なんやかやと時間は過ぎ、冒険者たちのお菓子作りが終わる。さすがに今年は掃除を申し出る者が多くいた。テーブルの上を丁寧に拭くリオンや手早く掃除を行うリューシャ。お菓子作りに精を出した後、冒険者たちはしっかり掃除を行い、厨房はぴかぴかになる。
「今日はありがとうございました〜♪」
 リュウが明るく礼を告げ、こうして冒険者たちはショコラに囲まれた1日を終えるのだった。


マスター:月草 紹介ページ
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作成日:2007/02/09
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