【エメルダの気まぐれ】表と裏のパーティ



<オープニング>


「エメルダ様、本当によろしいのですか?」
 周囲には他に誰もいないのに、侍女は声を潜めてエメルダに尋ねた、縫い上がったばかりのドレスを膝に広げて眺めていたエメルダは、ほんのわずかだけ間を置き、そしてにっこりと答える。
「ええ」
「でもハンゼル様は……」
 言いかけた侍女を立てた人差し指1本で制し、エメルダはもう片手で淡い薔薇色のドレスを押しやった。
 テーブルの上にはドレスと同じ色の招待状。
 流れるような洒落た書体で書かれたそれは、エメルダと宝石商ハンゼルの婚約パーティへの招待状だった。
 少年少女をハンゼルの店の店員が売り飛ばしていた事件から2ヶ月弱。あの事件はハンゼルには関わりないこととされた。その裏で冒険者たちが調べたことは外に公表されず、知るのはエメルダとその侍女、関わった冒険者たちだけ。
「ハンゼルが事件に関わっている決定的な証拠というのではないし。公表したってお金の力で握りつぶされるわ。相手に対策を練られるだけ損でしょう」
「それはそうですけれど……後ろ暗い方だと分かったらご婚約は破棄されるかと思っていましたので」
 ハンゼルのことを知った後、エメルダは何事もなかったかのように婚約の話が進むのに任せ。そして婚約披露パーティが催されることになった今、侍女をそっと手招きする。
「高価な宝石を買えるのはお金持ちだけ。ハンゼルとうちとの婚約パーティとなれば、お金持ちはこぞって集まるわ」
 エメルダは招待状の束を侍女に渡した。上質の紙で作られた招待状には香がたきこめられ、ふわりと誘うように鼻腔をくすぐる。
「お父様によれば、利用できるものすべてを利用するのが商人なんですって。ハンゼルとお父様は似たもの同士。お金持ちが集まる機会を逃しはしないわ」
 だとすれば、それはハンゼルの尻尾をつかむ最大のチャンス。
「そのために集められる宝石の方々には申し訳ないけれど……きっと冒険者が助けてくれると思うから」
 依頼を出してきて。
 エメルダはそう言って侍女を送り出した。


 そして冒険者の酒場に依頼が貼り出される。
『誘拐事件の調査・解決をしてくれる冒険者募集』

「この依頼の内容は、引き受けてくださる方にしか教えられないんですよ」
 不用意に話が広まると、相手に逃げられてしまう可能性がある。リゼルは依頼を受けると言ってくれた冒険者だけに依頼の詳細を話した。
 人身売買に関わっていると思われるハンゼルの尻尾をつかみ、もう2度とこのような悪事が出来ないようにすること。それがエメルダからの依頼だ。
 ハンゼルからエメルダに贈られたアクセサリーを手に、リゼルは霊視を試みる。
「……やっぱりパーティの時に大きな取引を考えているようですね。表の婚約パーティを隠れ蓑に、裏で生ける宝石のパーティが開かれます。相手も大物ばかりですから、ハンゼルさんも手下に任せきり、とはいかないようです」
 いくら人身売買の現場を押さえても、それとハンゼルが関わっていることを示せなければ、また手下に罪がなすりつけられ、ハンゼルの悪事は止まらない。
 今度こそ、決定的な現場や証拠を押さえなければならない。
「婚約パーティに潜入する為の招待状はこちらです。ただ、前回ハンゼルさんに顔を憶えられている人は気をつけてくださいね」
 婚約パーティというだけならロマンチックなんですけど、と微苦笑しながらリゼルは薔薇の香りがする招待状を冒険者たちに差し出した。

マスター:香月深里 紹介ページ
 エメルダの気まぐれ、第9作目です。
 この依頼は前回の『宝石商のお仕事』の続きシナリオとなりますので、前回参加されていない方は、そちらのシナリオをご確認くださいませ。
 依頼の成功条件は、
『ハンゼルの悪事の動かぬ証拠をつかむこと』
 弱い証拠だと握りつぶされて終わってしまいますので、そうできないくらいはっきりした証拠をつかんでくださいね〜。
 婚約パーティに出席する方は、ドレスアップを忘れずに☆
 ではでは〜。華やかなパーティと宝石たちを取りそろえ、皆様のお越しをお待ちしています。

参加者
蒼穹の騎士・ショーン(a00097)
九天玄女・アゼル(a00436)
想いの歌い手・ラジスラヴァ(a00451)
妖精弓の射手・シズク(a00786)
御隠居・クァル(a00789)
天速星・メイプル(a02143)
真白に閃く空ろ・エスペシャル(a03671)
世界の探求者・ヴァル(a07519)


<リプレイ>


 婚約パーティ2日前。
「ん〜。女装……かわいくやれるかな?」
 白閃空・エスペシャル(a03671)は、桜の花びら色のワンピース姿を鏡に映して確認し。その背のリボンを結んでやっていた想いの歌い手・ラジスラヴァ(a00451)は、大丈夫です、とにっこりする。
 男性として振る舞ってはいても、もともとエスペシャルは女の子なのだから。
 問題は……。
「エメルダのおば……おねーさん、まだ終わらんのかのぅ?」
 布地を手に悩んでいるエメルダに、御隠居・クァル(a00789)はのんびりと声をかけ、たちまち睨まれる。
「その喋り方、じじむさい態度。それが問題なのよ」
 可愛く拵えるよりも少々趣向の変わった魅力を、とエメルダはお針子さんに命じ、選んだ布地をクァルに巻きつけ、留めさせる。
「……これなら良さそうね」
 やっと満足したらしいエメルダは、クァルの鼻先に指を突きつけ。
「くれぐれも大人しくしていること。御しやすいと思われなければ宝石の価値はありませんのよ」
「うむうむ。千万承知じゃ」
「ほ・ん・と・う・に、そうあって欲しいものですわ」
 エメルダは突きつけていた指先でクァルの華をちょんとつつき、踵をかえした。
「あなたも宝石役ですの?」
 エメルダの視線に、リザードマンの重騎士・ヴァル(a07519)は苦笑して首を振る。
「確かに同盟ではまだリザードマンは目立つ存在だろうが、宝石向きではないな」
 ヴァルの答えに、エメルダは安堵の息を漏らした。さすがに、筋骨隆々としたリザードマンを御しやすい宝石に見せかけることは、エメルダにも出来かねることだったらしい。
 準備を終えると、クァルとエスペシャルは、ハンゼルの店に『生きた宝石』となるべく潜入を試みる。
 大人しく。冒険者であると悟られないように、普通の子供を演じ。
 ラジスラヴァは目立たぬようにハイドインシャドウをかけ、その様子を窺った。
 見守るうちに、クァルとエスペシャルは捕らわれ、奥へと連れて行かれた。捕らえられている場所まで確認しておきたかったが、店員がきょろきょろと警戒している処に着いていくことは出来ず。ラジスラヴァの前で奥へと続く扉は2人を飲み込んで閉ざされ……そこから再び2人が姿を現わすことはなかったのだった。


 パーティ当日。
 次々に着飾った客が到着し、ハンゼルの屋敷に華やかな色彩が咲き誇る。過剰なほどの装飾品をつけた者の姿が目立ち、豪華さとけばけばしさが屋敷を彩っている。
 そんな屋敷の中を、真新しいドレスを着たエメルダは父親やハンゼルにあちこちに引き回されては、客との挨拶に忙殺されていた。
 賑やかなさざめきの中、す……と受付を月に舞う白梟・メイプル(a02143)が通り過ぎる。招待状は持っているけれど、警備の記憶や記帳に存在を残したくはない。
 ハイドインシャドウをかけたその姿は、受付の目には留まらなかった。その効果が解けた後も、メイプルの落ち着いた色合いのシンプルなドレスは会場に溶け込み、パーティの風景として何の違和もなく。
 ハンゼルとエメルダの方を窺いながらも、メイプルはひっそりと会場の女性の輪の中にいた。
「う〜ん……向こう側かな?」
 妖精弓の射手・シズク(a00786)は会場の見取り図を描き、屋敷の全体像と頭の中で重ね合わせる。
 移動のことを考えれば表の会場と裏の会場は、それほど離れてはいないはず。そしてある程度の人数を入れて裏のパーティをしようというのだから、部屋はそれなりに大きいはず。
 無駄に広い屋敷だけれど、それでも裏のパーティに使えるような場所となると限られる。大まかに場所のあたりをつけると、シズクは会場へと戻り今度はハンゼルの様子を見張り始める。
 いつもの動きやすい格好の上にドレスを重ね着している為に少々暑いが、ドレスで着飾り化粧をしたシズクを、この間見た冒険者だとハンゼルが見分けることはないだろう。
 蒼穹の騎士・ショーン(a00097)は会場に次々に入ってくるカップルに目を注ぎ、その男女の組み合わせを頭に入れておく。
 その合間に薔薇色のドレスを纏ったエメルダに寄り。
「綺麗だな……。その格好に免じて、今日だけは大人しくしてろ。あの時のようにお前に暴れられると困る」
 釘を刺しておくと、エメルダはつんと顔を逸らし。
「任せると決めた時には邪魔は致しません。今日はせいぜいお姫様させていただきますわ」
 これ見よがしに丁寧なお辞儀をして歩き去るエメルダは、お姫様しているにしては少々肩で風を切っていすぎてはいるが。
 そのままハンゼルの隣に行き、婚約者らしく横に控えたエメルダに、林檎の樹の神女・アゼル(a00436)が優雅に会釈する。
「このたびはおめでとうございます」
 アゼルの金の髪は結い上げられ、つけている黒い仮面も優美な金龍の印が浮かぶ礼装仕様。デザインに機能を潜ませたドレスは動きを妨げずに揺れ。
 挨拶を返そうとしたハンゼルは、アゼルの仮面に気づき瞬間動きを止める。前回の事件の時、アゼルを見たことを思い出したのだろう。
「前の事件は残念なことでした」
 アゼルはハンゼルへの疑いを見せずにそう言うと、何事もないように婚約の祝いをのべた。ハンゼルも従業員のしたことを軽く憂うと、儀礼的に挨拶を返す。
 その後もハンゼルの視線が自分へと絡みつくのを感じながら、アゼルは壁際に立ち、華やかなパーティ会場を見るのを楽しんだ。
 挨拶、紹介、祝いの言葉。型にはまった披露パーティは華やかに空虚な1枚の絵のようだ。
 人は気ままに行き来し、会場や庭をそぞろ歩いている。だから注意して見ていなければ、その中の数人が姿を消していることは分からないだろう。
 1人、また1人。客が減ってゆく……いや、別のパーティへと招待される。
 ……ハンゼルはまだ動かない。エメルダはその隣で、客に微笑を向けている。まるで何も知らない婚約者のように。

「宝石だけでも相当な価値がありそうだな」
 首にかけられた大粒のラプラドーライトの輝きをクァルは持ち上げて眺める。
「ん……。高く売れるんだろうね」
 エスペシャルは自分に下げられたモルガナイトにちらりと目をやると、裏パーティの会場に目を戻した。
 まだ宝石の販売は開始されていない。客たちは小声でくすくす囁き交わしては、グラスを口に運んでいる。
 そして、用意された宝石たちは、どうなることかと怯え、ひとかたまりになっている。冒険者にとっては何ということもない護衛でも、一般の少年少女たちにとってはそうではない。
 こうして売られていった宝石が幾つあるのか……。これ以上の被害を広げない為にも、生ける宝石売買はここで止めねばならない。
 エスペシャルとクァルは、宝石の間に紛れ込みながら時を待っていた。


 宝石店の店員が、ハンゼルにそっと耳打ちする。ハンゼルは頷きもせずその言葉を受けると、隣に常に寄り添っているエメルダに、急用が出来たことを告げた。
「私も一緒に行ってよろしいでしょう?」
 肘にかけられたエメルダの手をハンゼルは困った様子で解く。
「これは仕事上のトラブルでして。貴女には聞かせたくないのですよ」
 エメルダはちょっとむくれ、どこかで見ているはずの冒険者が気づくようにと、ハンゼルが動くまでの時間を稼ぐ。やっとエメルダを宥め、ハンゼルが会場を出て行くのを、メイプルがそっとつける。
 シズクもハンゼルの後を追い、所々にいる護衛を小声の眠りの歌で眠らせ、無効化する。数分で起きてしまうから、裏のパーティの状況次第では再びかけ直さなくてはならないかも知れないが。
 裏のパーティの部屋を確かめると、ラジスラヴァはハイドインシャドウで扉の近くに待機し、メイプルは会場に引き返して他の冒険者たちに情報を伝えた。
 その途中、メイプルはアゼルの手に自分の手を重ね。ハイドインシャドウをかけているメイプルは、そうしていても人目には留まらない。
「後ほど、エメルダ様をお連れください……」
 メイプルからの囁きに、アゼルは残されたエメルダに視線を置いたまま、こう唱える。
「誓いを交わす2人が、共に長き時を幸せに過ごせますよう……祈ります」
 それはエメルダへの祝福ではなく、メイプルに対する、君を守ると誓う、の言葉。数分で消えてしまう効果だから、実際の戦いの時には役立たない。だが、メイプルを大切に思う心だけは、アビリティの効果が消えてもずっとその傍らに。
 メイプルはアゼルの言葉を胸に刻み、表の会場から姿を消した。

 そして……表の光に隠れ、裏のパーティが開始される。
 売られるのは年若き宝石たち。その涙さえも輝きの1つとして。
 上品めかした微笑もやり取りも、人身売買の上を覆うガウンのようなもの。
 クァルは自分も売られながら、売買の様子を眺める。取引はすべてその場で完了され、書類や帳簿がある様子はない。証拠を残さないようにする為の方策だろうか。
 ハンゼルはにこにこと商人の顔で取引を眺めている。扉1枚隔てた向こう側で、冒険者たちが聞き耳を立てているとも知らずに。
「さあ、次なる商品はモルガナイト。淡きピンクの輝きをご覧ください」
 ハンゼルの手がエスペシャルの腕を掴んで引き出した。たちまち上がる競り値にハンゼルが満足そうに笑みを浮かべ。最高金額をつけた者へとエスペシャルを恭しく引き渡そうとした、その時。
 扉が乱暴に開けられ、ショーンが駆け込んできた。その後を何人もの人々が追いかけ、裏の会場へと飛び込んでくる。その中にはエメルダの父親の姿もあった。そして……
「こっちこっち」
 シズクに手を引かれてやってきたのは当のエメルダ。目撃者となるべく、扉のすぐ近くに立ち。
 ショーンの手の中には先ほどまで客を飾っていた宝飾品が幾つかあった。その中にはエメルダの婚約指輪も含まれている。エメルダの父親がこの場に来たのも、娘の指輪を取り返さんとしてのこと。
 奪い取られた宝飾品を取り返そうと追ってきた人々が、裏のパーティ会場に何事かと首を傾げた処に、ショーンはエメルダの指輪以外の宝飾品を返却する。
「無粋な手でお誘いして申し訳ない。ハンゼル氏の宝石密売所へようこそ」
 ざわり。会場のざわめきは、裏のパーティに参加していた人々と、そうでない人々で二分され。
 主要人物が逃げ出さぬよう、その動きをシズクの影縫いの矢がとめる。ラジスラヴァは宝石たちの縄を解き、ハンゼルの配下は眠りの歌で眠らせ、エスペシャルに武器を渡し。
 エスペシャルは受け取った細身剣を手に、自分を買った相手をじっと眺めた。
「……自分だけ罪に問われるのはつまらないだろう。全部ぶちまけたらどうだ?」
 その向こうでは、クァルが破鎧掌でハンゼルの護衛を吹き飛ばし、あるいは旋空脚で蹴りを入れ。
「こんな趣味よりも、盆栽集めの方がずっと楽しかろうに」
 クァルの呆れ色の呟きと共に増えてゆく死体の数は、参加者たちを怯えさせるには十分だった。
 ようやく影縫いの矢から解き放たれたハンゼルは、口々に裏のパーティのことを白状する参加者たちを残し、会場から逃げ去ろうとする。
 だが、手をかけた扉にはシャドウロック。
「今度は……逃げられません……」
 術扇を持つアゼルに寄り添うように立ったメイプルは、静かな微笑みをハンゼルに向け……その手から伸ばされた剛糸が調度品を裂く。
「証拠は、全てを見届けた私と宝石たち……そして、今ここにいる貴方……。舞台から消えるのは、誰?」
 パーティは終わり。
 表のパーティはその主賓を失うことにより。
 裏のパーティはその悪事を暴かれることにより。
 表の明るさは闇と沈み、裏の闇には光が射し込み。
 証人たちの前でハンゼルのしていたことは明るみに引き出され、もはや闇へとは帰れない。そしてまた、光の中を歩くことも許されない。
 呆然と立ちすくむハンゼルの足下に、ショーンはエメルダの婚約指輪を叩き付ける。
「お前には荷が勝ちすぎたな」
 我侭依頼を冒険者の元に持ち込むのが趣味のじゃじゃ馬を御するには、ハンゼルは少々小悪党にすぎた……ということか。
 人身売買をしていた者たちを捕らえ、引き渡してしまうと、ハンゼルの屋敷の中はひっそりと静まりかえった。
「折角のパーティが台無しになっちゃったね。気晴らしにボクたちだけでパーティのやり直しをしようよ」
 食べ物も飲み物もたくさんあるし、とシズクはグラスを皆に渡して回った。
「やっと終わりましたわね」
 アゼルはグラスを煽ると、ふ、と息をつき。
「……疲れた」
 いつもの口調に戻ったアゼルと、父親の背をどやしているエメルダを、メイプルは目を細めるようにして見る。いつか……本当の恋をして欲しい、そんなことを考えながら。
「エメルダさんは自分を犠牲にしてでも悪人を捕らえたいんですね」
 感激しているラジスラヴァは、捕まっていた生ける宝石たちを送り届けながら、エメルダの優しい心と勇気を宣伝し。……またきっとこの宣伝も耳ざといエメルダに知られ、激怒されることだろう。
 エメルダの望むのは、我侭お嬢の気まぐれ依頼。
 ただそれだけ……でありたいのだから。


マスター:香月深里 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
冒険活劇 戦闘 ミステリー 恋愛
ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:8人
作成日:2004/04/14
得票数:冒険活劇8  戦闘1  ダーク1 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。