≪百門の大商都バーレル≫エギュレ図書館再調査



<オープニング>


●エギュレ図書館再調査
 前回の失敗を踏まえてエギュレ神殿図書館の再調査をする事になった。
 今回の調査はドゥーリルの灯台に重点を置き、正しい使い方について書かれている文献を探す事にする。
 セレンの話では古代ヒト族がドゥーリルの灯台を作成した理由も分かるかも知れないという事だから、みんな気合を入れて頑張ってくれ。
 ただし、今回の調査で何の成果も得られなかった場合は、エギュレ神殿図書館の中断される事になるから覚悟しておくんだぞ。
 それじゃ、頑張ってくれよ。

マスター:ゆうきつかさ 紹介ページ
 今回の依頼はエギュレ神殿図書館の再調査です。
 いくつか班(偵察班、調査班、迎撃班)がありますので、どれかひとつ選んで参加してください。
 またドゥーリルの灯台の謎を解くためには、セレンの協力が必要になってきます。
 彼とうまく付き合う事で、何か道が開けるかも知れません。

参加者
湯の瀬遊撃隊旅団長の・ホノカ(a00396)
天聖の拳・ユーディ(a03846)
貧乳様の巫女・イチカ(a04121)
蒼首輪の猫・ルバルク(a10582)
緑の記憶・リョク(a21145)
銀蟾・カルア(a28603)
ランドー・ルシュド(a28710)
碧明の若樹・キズス(a30506)
蒼天の守護者・ツカサ(a30890)
円環の吟遊詩人・ロッズ(a34074)
小さな探究者・シルス(a38751)
美白の歌姫・シュチ(a42569)


<リプレイ>

●偵察班
「今度こそ、何かわかるといいのですが……」
 ドゥーリルの灯台に関する書物を見つけるため、蒼天の守護者・ツカサ(a30890)がエギュレ神殿図書館の調査を開始した。
 今回の調査で何の成果も得られなければ、二度と調査が行われる事が無いため、遠眼鏡を使って本棚の上までくまなく調べている。
「個人的には……、謎は謎のままの方がミステリアスで……好きなんですけどね……。今度こそ……謎を解き明かすのに利用させていただきます……」
 物音を立てないように気をつけながら、貧乳様の巫女・イチカ(a04121)が警戒した様子で辺りを見回した。
 次の瞬間、インベイジョンキャンサーがゾロゾロと現れ、次々と長い脚から強烈な蹴りを放っていく。
 その一撃を喰らって吹っ飛ぶツカサ。
 すぐさま震角・ルシュド(a28710)が援護に入り、大型盾を使ってインベイジョンキャンサーの攻撃を受け止めた。
「さすがにギアまでは誤魔化せないか。でも、ここで逃げるわけには行かない。……終わらせるんだ。過去の憎しみ(調査失敗)を……、断ち切るんだ。苦痛の連鎖(灯台磨き)を……」
 険しい表情を浮かべながら、ルシュドが紅蓮の咆哮を使う。
 しかし、インベイジョンキャンサーの動きを封じる事は出来ず、体当たりを喰らって吹っ飛ばされた。
「とにかく……本隊からギアを遠ざけましょう……。下手に追跡されると……、面倒な事になりますから……」
 仲間達が移動を開始した事を確認し、イチカが派手に動いてインベイジョンキャンサーを引きつける。
「せめてパワーポイントさえ近くにあれば!」
 ウェポン・オーバーロードを発動させ、ツカサがワイルドラッシュを叩き込む。
 念のため鎧聖降臨を使って防御力を高めておいたが、先程の一撃で致命傷を負っているので動きが鈍くなっている。
「……ここで全滅させておくしかないか」
 大型盾を使って敵の攻撃を受け止め、ルシュドがホーリースマッシュを放つ。
 インベイジョンキャンサーの長い脚は獲物の身体を貫くほど鋭いため、マトモに喰らえばツカサのように大怪我を負ってしまう。
「どうやら、そのようですね。何とかしてここを切り抜けないと仲間達が……」
 ブーメランを使って敵を牽制しながら、ツカサがスーパースポットライトを放つ。
 なるべく優勢に持ち込むため、先程からパワーポイントを探しているのだが、インベイジョンキャンサーが邪魔をして先には進めない。
「いや、これだけじゃ終わらないみたいだよ」
 ホーリースマッシュを放って敵を倒し、ルシュドがチィッと舌打ちした。
 インベイジョンキャンサーが倒された事で他のモンスターが気づき、ルシュド達の逃げ道を塞ぐようにしてまわりを囲む。
「ここが……敵のテリトリー内である事を……忘れてました……。どちらかが倒れるまで……終わりそうにありませんね……」
 アホ毛をぷらんと大きく揺らし、イチカがボソリと呟いた。
 しかし、ここで逃げるわけには行かない。
 ドゥーリルの灯台に関する書物を見つけ、仲間達がこの場所に戻ってくるまでは……。

●調査班
「二度目の失敗は、許されないっす! この、七色鶏冠章にかけて、ドゥーリルの灯台の秘密を暴いてみせるっす」
 モンスターに気づかれないように本棚の裏に身を隠し、大凶の記憶・リョク(a21145)がトゥーリルの灯台と関係のありそうな資料を探す。
 調査の途中で少し気になる事があったので、セレンに青い宝石について聞いてみたのだが、彼は笑みを浮かべるだけで何も答えようとしなかった。
「……セレンさん。あなたはドゥーリルに関する情報を内密に入手しようと思っているようですが、この状況で調査を続行する事は困難だと思います。それよりも同盟と秘密を共有し、調査をした方がお互いのためになると思うんですが、いかがでしょうか?」
 仲間達が監視している事を強調し、小さな探究者・シルス(a38751)がセレンに交渉を持ちかける。
「何か勘違いをしているようだね? 残念だけど君達に隠れて情報を入手するつもりはないよ。……少なくとも今回はね」
 含みのある笑みを浮かべ、セレンがさらりと答えを返す。
 今回は別の目的があるのか、美白の歌姫・シュチ(a42569)を熱心に口説いている。
「だーめ、あとでね」
 艶っぽい笑みを浮かべながら、シュチがセレンの誘いをやんわりと拒む。
 もちろん、セレンに好意を持っている事は確かだが、それよりも今はドゥーリルの灯台に関する調査の方が大事である。
「うーん、駄目にゃね。古代ヒト族の歴史にはドゥーリルに関する記述が全くないにゃ」
 『ドラゴン殺し』と『神さりし理由』の二冊を見本にしながら、蒼首輪の猫・ルバルク(a10582)がドゥーリルの灯台に関する書物が無いか調べていく。
 しかし、どの書物に目を通してもドゥーリルの灯台に関する記述は見つからず、あっという間に本が山のように積まれていった。
「セレンさんは本当に何も知らないんですか? ……教えてください。どんな小さな事でも構わないので知っている事を!」
 今までの苦労を無駄にはしたくなかったため、シルスが真剣な表情を浮かべてセレンに頼む。
 そのため、セレンはしばらくシルスを見つめた後、観念した様子で溜息を漏らす。
「いくらドゥーリルの灯台に関する記述を探しても見つかるわけが無い。その名前はチキンレッグがつけたものだからね。でも、これだけは忘れないでくれ。君達のしている事が既に禁忌である事を……」
 クールな表情を浮かべながら、セレンがボソリと呟いた。
 それと同時にシュチがハッとした表情を浮かべて、本の山をガサゴサと漁っていく。
「……あった! やっぱり、あの灯台が作られた時代には、ドゥーリルではなく別の名前で呼ばれていたようですね。『地尽きる場所、風逆巻く大地へ至る光の道』。多分、これが謎を解く鍵になるはずですわ」
 ドゥーリルの灯台と類似性のある建築物について書かれた古文書を見つけ、シュチがホッとした様子でニコリと微笑んだ。
 残念ながらその意味を完全に理解する事は出来なかったが、『光の道』という言葉が妙に引っかかった。
「……んにゃ!? いま光の道って言ったかにゃ!? それじゃ、これと関係があるかもしれないにゃよ? 『ランドアースとフラウウィンドを繋ぐ奇跡の道』、『過ぎたる奇跡は神の怒りに触れた』。猫には意味が分からにゃいが、きっと何かのヒントだにゃ」
 慌てた様子でペラペラと本をめくり、ルバルクが関係のありそうな記述を見つけ出す。
 そのうち、重要なキーワードはふたつ。
 次第にバラバラになっていたパズルが、ルバルク達の頭の中で形を成していく。
「……フラウウィンドに続く奇跡の道じゃと?」
 聞きなれない言葉が出てきたため、リザードマンの隠者・ガガ(a40119)が不思議そうに首を傾げる。
 『ランドアースとフラウウィンドを繋ぐ』という言葉から、何処かの大陸である事は確かだが、その大陸が何処にあるのか分からない。
「一体、どういう意味なんっすか? まさかドゥーリルの灯台は、ランドアース大陸とフラウウィンド大陸を結ぶワープゲートだったとか……。でも、光の道って言っているくらいっすから、灯台の放つ光の上を歩いて行くって事っすかね? う〜ん、何だか頭が痛くなってきたっす」
 困った様子で頭を抱え、リョクが何とか意味を理解しようとする。
 しかし、曖昧な表現で文章が書かれているため、ハッキリとした事が分からない。
「……やはりアレがそうなのか。ドラゴンズゲードに関して詳しい知識のある者なら、修復が可能かも知れないな。だが、その事で俺達は神の怒りを買ってしまう事になる。その覚悟が出来ているのなら、俺も止めたりはしない」
 ドゥーリルの灯台にあった装置を思い出し、セレンが険しい表情を浮かべて口を開く。
 しかし、同盟の冒険者達ではドラゴンズゲートに関する知識が浅いため、灯台を修復するためには他国の協力が必要になってくる。
「まさかドゥーリルの灯台に、そんな秘密があったなんて……」
 今まで入手した資料を纏め、ハルスが信じられない様子で汗を流す。
 念のため紋章筆記で作成した写本をセレンに渡しておく事にしたが、何故か彼はそれを受け取ろうとはしなかった。
「ひょっとしてセレンさんは、この事を知っていたから、前回の調査でわたくし達の邪魔をしたんですか?」
 納得した様子でセレンを見つめ、シュチがボソリと呟いた。
 今まで入手した情報を纏める限り、沈んだ大陸がフラウウィンドである可能性が高いため、光の道を開く事で要塞ギアと戦う事になりそうだ。
「……なるほど。ランドアース大陸を守るためには、仕方の無かったという事か。その考えが変わったという事は、わしらを信じてみようと思ったわけじゃな」
 納得した様子でセレンを見つめ、ガガが大きな溜息をつく。
 それと同時に爆発音が聞こえ、辺りが急に騒がしくなった。
「……んにゃ!? 敵にゃ!」
 仲間達の叫び声が聞こえたため、ルバルクがセレンを守るようにして安全な場所に避難する。
 それに合わせてリョクが鎧聖降臨を発動させ、セレン達が逃げるまでの時間を稼ぐ。
 貴重な資料が手に入った以上、この場所には用がない。

●迎撃班
「せっかく灯台の使い方が分かったのに……。どうして敵が!」
 なるべくセレン達に被害が及ばないようにするため、円環の吟遊詩人・ロッズ(a34074)が囮になってヘビープレッシャーを引きつけていく。
 ヘビープレッシャーは棘の生えた盾を振り回し、ロッズにしつこく攻撃を仕掛けてくる。
「こんな時だからこそ、敵も攻撃を仕掛けてくるのでしょうな」
 出来るだけ本棚に被害が出ないように心掛けながら、カイゼル・エーリッヒ(a21527)がヘビープレッシャーめがけてソニックウェーブを叩き込む。
 それと同時に迦陵頻伽の囀る空に・ツバメ(a32416)が粘り蜘蛛糸を放ち、ヘビープレッシャーの動きを封じ込める。
 しかし、他の場所からもヘビープレッシャーが現れたため、本棚から離れて大広間まで敵を引きつけておく。
「とにかく手に入れた資料を持ち帰らないと……」
 粘り蜘蛛糸を使ってヘビープレッシャーの動きを封じ、碧明の木葉・キズス(a30506)が行く手を阻む。
 その間に明日に向かって駆けろ・オレサマ(a45352)が鎧聖降臨を発動させ、仲間達の防御力を高めておく。
「尻尾の先まできっちりしゃっきり気合入れて行かないとね」
 仲間達のタイミングに合わせてソニックウェーブを放ち、湯の瀬遊撃隊旅団長の・ホノカ(a00396)が自分自身に気合を入れる。
 それでもヘビープレッシャーは怯む事なく、ホノカ達を押し潰そうとして両腕を素早く振り下ろす。
「そう簡単に潰されてたまるかよ!」
 険しい表情を浮かべながら、鈍色銀糸・カルア(a28603)が攻撃を避ける。
 本当なら本棚へのダメージを抑えるため、敵の攻撃は可能な限り受け止めるつもりでいたが、このままミンチになるのも嫌なので仕方なく攻撃を避ける事にした。
「みんな怪我をしないように気をつけてね」
 少しずつ本棚から離れていきながら、灼眼の打ち手・ユーディ(a03846)がソニックウェーブを放つ。
 迎撃班の数が多かったのでヘビープレッシャー相手でも重傷になる事は無いが、敵の防御力が高いので倒すのに時間が掛かりそうだ。
「……さすがにちょっと疲れたね」
 ホーミングアローを撃ち込んで物陰に隠れ、ホノカが鎧聖降臨を使って防御力を高めておく。
 迂闊に本棚の後ろに隠れるわけにもいかないため、すぐに飛び出してヘビープレッシャーの相手をする。
「そろそろセレンはんは逃げた頃やろうか?」
 飛燕連撃を使って敵を迎え撃ち、ツバメが疲れた様子で溜息をつく。
 エーリッヒ達と共に壁を作って敵の行く手を阻んでいるため、セレンが脱出に成功したのか確認する事が出来ない。
「あんまり無茶をするんじゃねえぞ」
 君を守ると誓うを使ってツバメを守り、オレサマがヘビープレッシャーの相手をする。
 キズスが粘り蜘蛛糸を使っているおかげで戦わずして逃げる事も出来るのだが、そのためにはセレン達が無事に脱出しておく必要がある。
「いったんパワーポイントまで退きましょう。このままでは危険ですっ!」
 仲間達に疲労の色が見えてきたため、ロッズがスーパースポットライトを放ってパワーポイントにむかって走り出す。
 さすがの敵もパワーポイントまで入ってくる事はないので、身体を休めるには最適な場所と言えるだろう。
「ここからだと一番近いパワーポイントは……、あっちだ!」
 ギリギリまでヘビープレッシャーを引きつけ、カルアがパワーポイントを目指す。
 本棚の被害を最小限に抑える事が出来たので、後はヘビープレッシャー達にトドメをさしていくだけである。
「その前に少しでも数を減らしておかないと……」
 破鎧掌やワイルドラッシュを使って攻撃し、ユーディがヘビープレッシャーを倒しておく。
「……怪我はない?」
 クールな表情を浮かべながら、氷紫炎・シグリ(a35924)が紅蓮の咆哮を使う。
 それと同時にヘビープレッシャーの動きが止まり、ユーディがワイルドラッシュを叩き込む。
「人見知りで甘えん坊だった娘と一緒に仕事が出来るなんて、親としては嬉しい限り……。やっぱり親子っていいね」
 幸せそうな表情を浮かべ、ユーディがハンカチで鼻をチーンとする。
 そのハンカチはシグリから借りたものだが、持った瞬間なぜか妙な違和感を覚えた。
「……それ。セレンさんから貰ったの」
 シグリがボソリ。
 途端にユーディが殺意のオーラを漂わせる。
「頼むから血生臭い事にならないでくれよ。ユーディの気持ちも分かるが、一応セレンは北方セイレーンからの使者として、こっちに来ているわけだからさ」
 呆れた様子で溜息をつきながら、カルアがユーディに対してツッコミを入れた。
 カルアもセレンに何度か釘を刺しているのだが、ほとんど意味がなかったようだ。
「まぁ……、セレンさんの事だから、ボク達が直接、手を下さなくてもローズさんが何とかしてくれそうだけど……」
 苦笑いを浮かべながら、ホノカがボソリと呟いた。
 ローズはグロサリオGGの副護衛士団長で、セレンのお目付け役のような存在である。
「……中間管理職も大変だよね」
 八つ裂きにされたセレンを思い浮かべ、キズスが乾いた笑いを響かせた。
 ただでさえセレンには怪しいところがあるため、ある事ない事をローズに吹き込んでおけば、適切に処理をしてくれそうである。
「……そろそろDGから出た頃かな? ボク達も早く此処からでないとね」
 ようやくパワーポイントに辿り着いたため、ロッズがホッとした様子で溜息をつく。
 それからしばらくしてセレンの避難を終えた仲間達が、パワーポイントで休憩していたロッズ達を迎えに来るのであった。


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