≪勇猛の聖域キシュディム≫風来坊、『金杯の練場』へ



<オープニング>


 手には円形の小箱が握りしめられている。その中身は、漆黒の顔料であった。遠く、楓華の地から渡ってきたといういわれの品物であるが、その真偽を確かめる術を、その君主は有していない。しかしながら、黒水王・アイザックを欺こうなどという気概を持つ商人が、リザードマン王国に存在するのだろうか?
 
「急な報が……」
 手櫛で直すことすら失念しているのだろう、やや乱れたままの前髪を青白い額に垂らしたまま、薄明の霊査士・ベベウは居間に集まる護衛士たちに伝えた。
 現在、『金杯の練場』では闘技大会が開催されている。そこへ、王都よりホアキン商会の面々が品物を運びいれる手筈となった。どこからともなくその事実を聞きつけた、彼――そう呼ぶにはあまりにも畏れ多い人物――が秘密裏に出奔してしまった。
「ホアキン商会のバリッチ殿には、キシュディムからも王府からも闘技大会への協力をお願いしてあることから、陸路の安全を守るために護衛士が着くものと決定していたのですが……。どうやら陛下は、チキンレッグ街道を先駈けるおつもりのようで、すでに城門の脇で皆のことを待っておられるのです。二手に別れる必要があるでしょうね、まずは陛下とともに街道を急ぐ一派、そして、バリッチ殿の商隊と同行する一派に、です」
 先行した一派には、グドンなど危険の排除の他、後続の商隊のため野営地を確保しておくなどの働きが求められる。後続の一派には、商隊の運ぶと三十名からなる人々の身の安全を守らねばならない。
 目元に触れていた前髪の一房を、ようやくと指先ですくいあげると、ベベウは困惑と好奇とが入り交じった不思議な表情を、その灰の瞳に垣間見せながら、同士たちにこう伝えたのだった。
「隊商に参加する者たちは、アイザック王が護衛に加わっていることを知らないはずです。ご存じなのはバリッチ殿くらいのものでしょう。陛下は何やら扮装を巧みにしてお出かけとのことですから、その趣向にそぐわぬ行動は取らぬよう注意を」

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参加者
逆理の裁者・シャルトルーズ(a05949)
きゅーたま・アムル(a06772)
赤誠ノ餓竜・バルメガ(a10689)
贖罪の一矢・ピン(a12654)
博士・ユル(a32671)
剛健たる盾の武・リョウ(a36306)
隠遁の歴史家・カスミ(a40120)
蒼鴉旋帝・ソロ(a40367)
紡がれた蒼の軌跡・コチョウ(a41285)
空游・ユーティス(a46504)
孤独を映す鏡・シルク(a50758)
亜麻色の髪の天使・アクラシエル(a53494)
NPC:黒水王・アイザック(a90110)



<リプレイ>

●道すがら
 聞き慣れない、短いが優雅な響きのある言葉が聞こえてきて、リザードマンの商人バリッチは振り返った。そこには、湖面を渡る微風のように凛として優しげな笑みを湛える、蒼鴉旋帝・ソロ(a40367)の姿があった。警備に着くキシュディム護衛士――彼はそのひとりである。
「よろしくお願いいたします」
 孤独を映す鏡・シルク(a50758)が親しげな声音でそう告げると、バリッチは人好きのする笑顔と挨拶とを返してきた。挨拶は人間の基本――それが、シルクの信条である。次いで、上品に腰を折る仕草で辞儀をしてみせたのは、紫がかった銀の髪が氷のような冴えを含むエルフ。逆理の裁者・シャルトルーズ(a05949)が、まるで娘のようにしか見えない美貌の持ち主でありながらも自身よりもずっと年上であることを、バリッチは知っている。
 彼は満足げだった。さらさらと梳かしあげられた髪が、春の心地よい風に舞いあげられているからでもあるし、隊商に先駈けてチキンレッグ街道へと向かった一派のひとりに施した、『クマドリ』なる楓華の伝統的な化粧の出来映えが素晴らしかったからでもある。今頃、黒水王たちはどうしているだろうか――。皓闇・ユーティス(a46504)が小首を傾げた直後のことだった。前方から声がした。
「先行班の王さん連中、ドッカーンってやったみたいだぜ。まったく、いいよな〜」
 路傍に積みあげられたグドンの亡骸を前にして、うろたえた様子の旅人らしき男に、赤誠ノ餓竜・バルメガ(a10689)は駆け寄って言葉をかけた。そして、彼は絶句した。顔面に奇妙な化粧をした男が、「死体の処分を押しつけてやれ」なる言葉を残していたというのである。
「こんなことなら……オレも暴れに行きたかったゼ〜」
 うなだれたバルメガに対し、顎の線にあわせて切り揃えられた金の髪を、風に揺らめく帳のように揺すりながら、闊達な調子で笑う少女が声をかけた。
「あっはっは、退治は陛……親分に任せましょうか」
 彼女は名を、きゅーたま・アムル(a06772)といった。彼女は足元に寄り添うように続いていた、漆黒の甲冑をまとう獣へと視線を落とすと、瞬く間に拡大されてゆく体躯の背に飛び移った。そして、先ほど同じ笑い声を発すると、亡骸の始末は仲間たちに任せ、隊商と先行した一派とを繋ぐ連絡係としての役割を唐突ながらも果たすために、チキンレッグ街道を疾風のごとく駆けていった。
「陛下……暴れているのですね……いえっ、アイさんでしたっ」
 慌てて指先で口元を覆ったシルクに対して、深々と肯いてみせる男の姿がある。彼は奇妙にねじくれた唇をしており、また、肩にかかって背へと這うまでに伸ばされた髪は濡れ羽色、その瞳もまた闇のような漆黒をしている。
「無茶をされんことを祈るばかりだ……気持ちはわからんでもないが……。大人しく執務をこなしてはくれんものだろうか……」
 カレイド白衣・ユル(a32671)はそう呟くと、細くて長い溜息を吐いた。自分本位にして狂気乱吹たるユルに、これほどまでの心労を感じさせるとは、黒水王という人物――やはりただ者ではないのだろう。
 
●風来坊
「晴れた空に風が気持ちいいですね、アイさん」
 空模様を読むことを得意とするそのセイレーンは、隊列の先頭を歩む青年に声をかけ、彼が振り返ったところでさらに言葉を重ねた。闇に囚われ水に棲みし巫女・コチョウ(a41285)の予想は、今晩もよく晴れるだろうというもの。
 楓華の伝統的な化粧法『クマドリ』により、アイザックは今やどこからどう見ても、一国の君主であるといった風情を失している。王という身分を隠すための目的は見事に果たされていた。そして、副次的な効果も存分に発揮されている。街道を急ぐ旅人たちのすべてが、その顔を目にするなり、まるで水が流れるように彼のことを避けてゆくのである。
 獣の毛皮を肩に羽織り、風を切って歩く『風来坊のアイさん』を真似てみせるのは、贖罪の一矢・ピン(a12654)。そして、君主の戯れに付き合いながらも、実は彼以上に楽しんでいるのでないかと思われるのが、剛健たる盾の武・リョウ(a36306)である。風来坊となった王のため、ピンは風に吹かれてたなびく旗指物を持参したのだった。そこには、黒の地に鮮やかな金の文字で『封鈴華散』なる文字が染め抜かれている。
 
 ――始末する事、封の如く
 ――鳴り響く事、鈴の如く
 ――登場する事、華の如く
 ――悪を捌く事、散るが如し
 
 黒水王がいたく気に入った一節は、三段目の『登場する事、華の如く』の部分であった。理由はよくわからない。まさか、自身を花になぞらえようとは考えにくいが。
「さぁアイさん、隊商が安全に『金杯の練場』まで着けるよう、グドンを駆逐に参りましょう!」
 亜麻色の髪の天使・アクラシエル(a53494)の、やや話しかける好機を逸した感のある言葉に、黒水王は『クマドリ』のなされた目を丸くした――が、そのあまりの表情に、アクラシエルがまばたきをしたところ、彼もまたまばたきをして、充血した目に久々の潤いを与えたのだった。王は誤解をしていた。『クマドリ』を施されているからといって、いつも目を見開いていなければならない理由などないというのに。
「兄上」
 このたったひと言で男を狼狽させた後、そのドリアッドの紋章術士は、自身には思い人があること、けっしていかがわしい意味ではないこと、を言い添えた。やや残念そうな面持ちであったのだが、アイザックの顔は勇ましいままである。化粧のせいだ。王道を志す者・カスミ(a40120)は、もう一度「兄上」と呼びかえをやりなおしてから、自身が今日のために用意してきた趣向の説明を行った。それは、『オトリツブシ』なる悲劇に見舞われた流転の女が、兄と慕う人物に拾われて――といった筋書きであった。まんざらでもない様子で肯いてみせたアイザックに、カスミは朗々と口上を述べた。
「ロリエン浪士、トウゴウカスミ。兄上に拾っていただいた御恩を返させていただききます」
 
●その夜のこと
 眠たい目を擦りながら、それでも、他人の目がある際にはきちんと背筋を伸ばした姿勢となって――アムルが燃える炎に薪を投じている。彼女の傍らには、両膝を折り曲げてしゃがみこむピンの姿がある。少年はその胸に大量の小枝を抱いていた。
「かっこいいよ」
 片方の瞳を瞬秒だけ閉じて、アラクシエルは相棒と思う少年に言葉を送った。ソロの方は『望夜の面』をかむりなおした後、黒髪を手櫛でかきあげながら照れくさそうに否定の言葉を口にした。ふたりが手早く用意した食事は、護衛士たちばかりか商人たちにも、そして、黒水王にも振る舞われて好評を得た。
 皆からの暖かな拍手を浴びながら、焚き火から少し離れた切り株の舞台へと歩み出たコチョウは、そこで小さな竪琴『月下の吐息』の演奏をはじめた。たおやかな彼女の指先に爪弾かれ、月影を映したかにも思われる弦からは、優しくたゆたうかのような音色が紡ぎだされた。そのしらべにあわせて、セイレーンは春の訪れを謳う歌を唄った。
 静けさのなかに息づくようにして夜は深まり、そして、あまりに騒々しい宴を経つつも失われて――やがて新生の朝となった。
 
●仕上げは王に
 真紅の甲冑に身を固めるグランスティードが、猛々しい叫声をあげるグドンが象る波のような布陣の、その正面へと躍りでた。鉄騎斧を操る少女は、騎上で大きく息を吸いこみ、高らかに口上を発した。
「やーやー、我こそはキシュディムが護衛し……ちゃんと聞けー!!」
 ふてくされたように頬を膨らませ、愛らしいその唇も尖らせていたアムルだったが、向きを変えた群の行く手を塞ぐような位置へと駆けこむと、そこで勇猛の紋章が記された斧を天へと突きつけるようにして構え、金の前髪がおりる額から熾烈な輝きを拡散させた。
 グランスティードの騎上で『翡翠の秘剣』を振りぬき、糸のように引かれる軌跡を浮かべたカスミは、眼前の空間に妙なる記号を静止させた。紋章術士によって展開されたのは、耀う雨が織りなす美しくも酷薄な光景――。
 焚き火のまわりで夜通し、眠ることも知らない者たちによって繰り広げられた馬鹿騒ぎに、最初はシャルトルーズも鷹揚なところをみせいていたのである。しかしながら、それがあまりに度が過ぎたものとなり、なおかつ、首謀者が黒水王であるという点に、彼女はやり場のない怒りを覚えずにはいられなかった――手近なところに標的が現れるまでは。
「睡眠不足は肌の敵だというのに……死をもって贖いなさい」
 術士の足元から湧いてでた黒い影は、不穏な羽音にも似た呻りをあげながら空間へと飛び散り、毛皮に身を包む短躯の兵らに間断なく襲いかかっては、惨めな鳴き声をあげさせた。コチョウは胸に抱きしめる魔楽器を『胡蝶の祈り』へと変えていた。祈りを想いへと高めるという竪琴から奏でられた音色は、美しく清く正しいもの――。手負いとなり怒り狂っていたグドンどもですら、泥に沈みこむようにして眠りに耽ってゆく。
 商人たちの傍らにシャルトルーズたちを残し、バルメガが凄まじい勢いで突貫する。赤いたてがみをなびかせるグランスティードの背で、彼は大剣『バルゥヌーマ』を振りあげ、震える闘気で満たされたこの剣戟を、グドンの狭い額に振りおろした。
「戯れもほどほどにお願いします……鬱憤を晴らしたいのはわかりますが……怪我でもすれば更に目付け役が厳しくなること受け合いでしょう……どうかそのあたり考えて行動を……」
 断末魔を危機ながらアイザックにそう苦言を呈した後、ユルは爪先を地面に擦りつけるような足取りで前に進んだ。気味の悪い歪な形が連ねられた連珠を視線の高さに掲げる。紋章から飛びたった煌めく光条がグドンの群を打ちすえる。
「ムッシュ! 後ろにもグドンが!」
 ソロから発せられた警句に、その風来坊はまるで獲物に襲いかからんばかりに勢いよく振り返った。黒水王は、「むっしゅ?」と聞き慣れない言葉に首を傾げた後、ソロの瞳が伝える危機については心配無用とばかりに肯いて応えてみせた。その頃にはすでに、ソロがまるで湾曲する水辺のような形を杖『湖底蒼鴉』を手に、精神を澄ませ、まるで濡れたように輝く紋章を宙に描きだしていたからだった。
 こちらへと突進してくるグドンの数、それに、自身が背後に護る商人たちとの関係――。瞬秒の思考でシルクが見いだした結論、それは指先に気の力を収斂させ、手首を返すひと振りでそれを粘りつく糸へと変えてたなびかせる、忍びの術を使用するということだった。絡めとられた敵影を見遣りながら、アクラシエルが君主に伝える。
「アイさん、向後の憂いを断つためにも民に害なすグドン……やっちゃってくださいっ」
 黒水王の肩に重ねられたエンジェルの掌から、淡い光の波動が広がってゆく。すると、アイザックがまとう無骨な帷子は変貌し、楓華の風来坊に相応しい着流し風の出で立ちに変わった。気をよくした王を相手に、ピンは成果次第での酒のやりとりを賭けようとしたがにべもなく断られた。無理もない、ピンがまだ護衛士のなかでは年少組に含まれることをアイザックは知っていたのである。仕方なく多量の果汁を得ることで納得したピンは、光の矢を漆黒の弓『八咫烏』につがえた。
 用意されたとびきりの舞台に、アイザックはリョウを伴って駆けこんだ。すぐ後方から発せられた輝きによって、複数のグドンが驚嘆と魅了の表情を浮かべて凍りついたのを見るなり、アイザックはさも幸せそうに喉を鳴らした。長大な刃『ジャヴァージの牙』が、王の気高くも禍々しい闘気を存分に注がれて振りぬかれた後には、つぶれた毛皮と肉のかたまりしか残らなかった。
 この手の出来事に慣れているバリッチや古株の商人を除くと、少年も中年も年齢などは関係なしに、人々はその顔面を蒼白にしたのだった。この数日、幾度かの経験を経たとしても、命を狙われるという作業には、簡単に慣れてしまえるものではない。
 ユーティスはわが身を仄かな輝きで包みこむと、商人たちから希望を募った。彼らの手拍子にあわせて吟遊詩人が歌ってみせると、隊商の面々から不安げな様子が嘘のように消えていった。
 
●秘かな歓待
 カスミは、勇猛の名が与えられた護衛士正装への着がえを済ませて、『金杯の練場』の一角に向かった。漆黒の臙脂の線が施された正装をまとう彼女が姿を現すと、人々は強いられた様子ではなく自発的に道を空けた。もっとも、小花の冠で髪を飾るストライダーの少女だけは駆け寄ってきたのだけれど……。
 ホアキン商会の天幕を尋ねたシルクは、そこでバリッチに話を聞くことができた。闘技大会のすべての会場に隊商を派遣し、また自らも現地に赴くつもり、とのことだった。
 王都から運ばれてきた荷が、数日ぶりにその戒めを解かれる際、商人たちはとても幸せそうな顔をしていた。彼らは休むよりも働きたいといった様子で、崩れたり、割れたり、零れたりした品がないかを調べると、店先に開けられていた空白へと品々を並べていった。その手伝いを終え、彼らと瞳を交わしてひと息した後、ソロはある言葉をかけて商人たちと別れた。
 仕事をがんばって――そういった意味の言葉だった。
 
 開かれた袋の口から、小さな粒がこぼれ落ちた。それは、赤、黄、白の綺麗なしている。そのうちのひとつ――赤だった――を素速く口に放り込むと、アムルは頬をもごもごとさせながら王に言った。
「名前だけは名乗っちゃだめですよ?」
 訝しげな視線を傾けつつやってきた、重槍を手にするリザードマン護衛士らしき青年に、すっと歩み寄って事情を説明したのはユルである。最初の疑念を、あの人物がアイザック王で間違いない、と告げて晴らしてやった後、彼は言葉を続けた。
「私たちはキシュディム護衛士です。このところ……楓華の装いが流行りでしてね……」
 即席ながらも繁盛する市の入口から、『金杯の練場』を囲む回廊のひんやりとした影へと、ユーティスが歩いてゆく。彼はリョウと言葉を交わしていたが、視界の先に黒水王の姿を見てとると、ぱっと顔色を明るくして声を張った。
「まあ、この雰囲気で大人しくしていてくださいっていうのも酷な話だものねー。お兄様ー、こちらですー」
 友人の白い指先に包みこまれた、水のたっぷりと滴る海綿が、黒水王の『クマドリ』の施された顔面から、黒い顔料による線条を洗い流してゆくのを、リョウはしばらく見つめていた。そして、君主がさっぱりとした顔となったところを見計らい、こう告げたのだった。
「兄貴、お疲れ様でした。旨い店で一杯やりましょう」
 市に建つ天幕の角に、所在なげなピンの姿を見つけると、アイザックは怒濤のごとき突進を開始した。黒水王は仮面の裏側から言葉を発していた。
「苺でいいな!」


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隠遁の歴史家・カスミ(a40120)  2009年12月02日 21時  通報
兄上……と呼んでみたのが既に遠い昔のように感じます。