助けて! カボチャマン!! 〜初摘み新茶は危険な香り!!〜



<オープニング>


●初摘み新茶は危険な香り!!
 正義の使者・カボチャマン。
 カボチャマスクを被った正義の味方がフィーネの街に現れるようになってから――早一年以上。
 フィーネの街に危機が訪れるたび何処からともなく数十人単位のカボチャマンが押し寄せて、怒涛の如く街を救って去っていく。その光景は最早フィーネの街の名物でもあった。
 だが、それでも街にはびこる悪が消え去ることはない。寧ろ近隣から押し寄せてくる始末。
 この春もまた、まるでそれがお約束であると言わんばかりに――フィーネの街に危機が訪れた。

 彼ら――『新茶販売促進委員会』がフィーネの街にやって来たのは、春の陽射しをあまねく受けた街路樹が瑞々しく鮮やかな新緑に染まり始めた頃のこと。爽やかな初摘み新茶の香りと共にやって来た彼らを、フィーネの人々は初め諸手を上げて歓迎した。
 カボチャマンへの愛ゆえにカボチャ料理やカボチャ菓子を愛するフィーネの人々は、何故かカボチャ団子やカボチャ饅頭といった楓華テイスト溢れるカボチャ菓子を特に好んでいる。その為フィーネは、お茶の時間に紅茶よりも緑茶が多く消費されるという、ランドアースでは珍しい街となっていた。そんな街の人々が旬の新茶を運んで来た彼らに歓びの声を上げるのも当然のことであろう。だがしかし、フィーネの人々と『新茶販売促進委員会』の蜜月は程なくして終焉を迎えることとなる。
 彼らが、新茶を使った菓子の販売を始めたのだ。
 街の片隅で『新茶のお菓子、始めました』などという貼り紙と共に、ささやかに控えめに売出しを始めれば良かったのかもしれない。だがうっかり『カボチャ菓子より美味しい新茶菓子』などと銘打って大々的な宣伝を行ってしまった彼らは、フィーネの人々の逆鱗に触れてしまう。
 途端に街中で新茶ボイコットが起こり、菓子どころか新茶そのものまでもが売れなくなるという状態に追い込まれた『新茶販売促進委員会』。不適切なキャッチフレーズを早々に取り下げ謝罪声明でも発表すればまだ良かったのだろうが――彼らは、あろうことか街の人々に牙を剥いた。
 追い詰められた『新茶販売促進委員会』の面々は、街のあちこちで人々に襲い掛かり、フィーネの人々に無理矢理新茶クッキーや新茶シュークリームを食べさせるようになったのである。
 こうなると最早販売促進もへったくれもないが、彼らの意識は「兎に角カボチャに勝てばいい」というものに摩り替わってしまっているらしい。
 更に彼らは新茶菓子を食べさせるだけでは飽き足らず、『街で捕らえた人々をお茶の新芽で擽る』といった目も当てられないような拷問を始めたから始末に負えない。その上残虐非道な彼らはフィーネでのカボチャ菓子販売シェアNO.1を誇るエティゴ屋を拉致し、毎日広場で公開処刑と称して十字架にかけたエティゴ屋を擽りまくるという手段に出た。
「こ、このエティゴ屋! カボチャマンファンの名にかけて、決して新茶には屈しませんぞ……!!」
 毎日の拷問に必死に耐え抜き、カボチャ万歳を叫び続けるエティゴ屋。
 彼の悲壮なる勇姿にフィーネの人々は涙し、『新茶販売促進委員会』への徹底抗戦を表明する。
 そしてついに、ひとりの少年がペンを手に取った。

●助けて! カボチャマン!!
『フィーネのまちに 新茶はんばいそくしん委員会 が やってきました
 新茶はんばいそくしん委員会は カボチャのおかしより 新茶のおかしが おいしいと 言って
 みんなに むりやり 新茶のおかしを たべさせて います
 そして まちのみんなを お茶っぱで くすぐり はじめました
 エティゴやさんも ゆうかいされて まいにち くすぐられて います
 たすけて! カボチャマン!!
 新茶はんばいそくしん委員会をやっつけて また へいわなフィーネのまちに もどしてください』

「……うちにこんな手紙が届いたんです」
 そう言って藍深き霊査士・テフィン(a90155)を訪ねてきたのは、毎度お馴染みの旅芸人一座の座長であった。カボチャマンとはこの一座の人気芝居の主人公。カボチャランタンを模したマスクを被った男が世にはびこる悪を斬る――つまり勧善懲悪モノのヒーローなのである。
「ヒーローたるもの、やはり子供達の期待に応えねばとは思うのですが……」
「……もうどう考えたって、冒険者様の出番かと思いますの」
 手紙と一緒に送られてきた新茶クッキーを摘みながら、霊査士は「そう思われるでしょう?」と蜂蜜カボチャマンことハニーハンター・ボギー(a90182)を振り返る。
 ボギーは神妙な顔つきで頷き、力強い口調で請合った。
「勿論なのです! ボギー達がカボチャマンになって、今回もばっちり悪を成敗してくるのですよ!」
 フィーネの街を救うため、カボチャマンが今日も行く。

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参加者
NPC:ハニーハンター・ボギー(a90182)



<リプレイ>

●フィーネの街は新茶の香り
 晴れ渡る青空をゆくお天道様が、今日も明るくフィーネの街を照らし出す。
 この麗かな陽気の中で悪を働くなど許される事ではない。
 そう、日頃から正義の使者・カボチャマンと敵対している悪役トウナス仮面ことノリソンですら、今日はオープンカフェでタルトをつつき、和やかなティータイムを
「菓子屋にはトウナス仮面饅頭を売り出して貰い、玩具屋にはトウナス仮面人形を置いて貰って……トウナスグッズでフィーネを支配でござるなぁん」
 過ごしているかと思ったら地道に悪の計画を練っていましたね!
 ここはカボチャマンを呼ぶべきだろうかとカフェのウェイトレスさんが思案し始めた、その時。
「ごはぁッ!」
 通りかかったノソリンを撫でようとしたトウナス仮面が、ノソリンの尻尾にはたかれ吹っ飛んだ。どうやらトウナス仮面、ノソリンには弱いらしいが――何とそのノソリン、新茶菓子満載の荷車を牽いた新茶販売促進委員会のノソリンだったのである!
「きゃあああ! トウナス仮面が新茶販売促進委員会にー!!」
 絹を裂くようなウェイトレスさんの悲鳴と共に『トウナス仮面新茶に敗れる!』の報が瞬く間にフィーネの街を駆け巡る。カボチャマン以外には無敗を誇っていた彼の敗北に、街中に散っていた新茶達が俄かに活気付いた。一斉に新茶菓子を手に襲撃を始めた新茶達に混じり、全身甲冑に身を包んだアドミニが人々を威圧する。
「トウナス仮面にカボチャマンなぞ片腹痛い! 茶畑の肥料にしてやるわ!!」
 だが襲われた子供が「助けて! カボチャマン!!」と叫んだ刹那、頭上から眩い光が降り注いだ!
「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ! 我が名はカボチャマン・サンシャイン! そんなに新茶が好きなら、思う存分味わいなさい!」
「な、何っ!?」
 思わず頭上を振り仰いだアドミニの瞳に映ったのは、カボチャマン・サンシャインことアスティアが描き出す紋章陣! 輝く紋章からは一気に木の葉の渦が溢れ出す!!
「サンシャイン・グリーン・バインド!!」
「ぐはあっ!?」
 あっさりと木の葉に絡め取られるアドミニの姿にフィーネの人々が熱狂する。勢いに怯んだ新茶達が逃げ出そうとしたがそうは問屋が卸さない。新茶達の前に二人のカボチャマンが立ち塞がった!
「かぼちゃを愛する皆の心意気、確かに受け取ったっ!」
「カボチャマン・リターンズ見参! 喰らえ、ビタミンビーム!!」
 蔓延る悪には負けられないと気合満点のマーガレットとクリスが、ビタミンビームことスーパースポットライトを放って新茶達を足止めする。続けて放たれた技は――!?
「「ぱんぷきん・ダンス・いりゅーじょん!!」」
 二人が繰り出したのは一糸乱れぬ左右対称の剣舞!
 不思議な力を持ったその舞が新茶販売促進委員会の気力を奪い去っていく!!
 だが気力を失った新茶達にマーガレットが南瓜プリンを差し出し、これからは心を入れ替えるようにとクリスが諭しにかかった瞬間、轟と燃え盛る木の葉の群れが凄まじい勢いで二人の間を掠めて行く。
 恐る恐る振り返った二人のカボチャマンが見たものは、楓華風の衣装を纏ったドリアッド女性。
「ふふ、今の季節はお茶が優先でしょう」
 だが衣装こそ違えど「これでお茶を焙じて下さいね」と新茶達に差し入れている火鉢と炭は見紛いようがない。彼女こそはたびたびフィーネを騒がせている――消し炭の女神だ!
「そんな訳ですので……カボチャマンさん、退いて下さい」
 きゅっと音を立てて嵌めなおされる術手袋に、流石のカボチャマン・リターンズも思わず気圧され後退る。だが、カボチャマンが彼らだけだと思うのは大きな間違いなのである!!
「悪い人はお仕置きなのですよぉ〜! 葉っぱに絡まって反省して下さぁ〜い!!」
「え? あ、きゃあぁあぁっ!?」
 全てを焼き尽くす炎を放たんとした消し炭の女神の背後に、一人のカボチャマンが忍び寄って素早く紋章を展開する。反射的に振り返った消し炭の女神は、アスティナの撃ち出した木の葉の渦の中にあっけなく沈んでいった。カボチャマン達は数々の正義の技で鮮やかに悪を成敗していく。だが、一区画隔てた隣の街路では、人々に新たな悪が迫ろうとしていた!
「カボチャで作ったクレープはいかがですか〜♪」
 道端のクレープ屋台に南瓜を愛するフィーネっ子達が群がっていく。順番待ちをしている彼らにテルミエールがカボチャ饅頭を配り始めたのだが――何とそのカボチャ饅頭、南瓜餡にこっそりと抹茶餡が混ぜ込まれていたのだ!
「悪のみりきに取り付かれ、黒魔女てるみーただいま見参ですわ!」
 うっかり新茶菓子を食べてしまった人々が愕然とする中、テルミエールは鎧聖降臨で魔女っ子ウェイトレスに変身を遂げる。その瞬間屋台の影からクゥが飛び出し、黒魔女てるみーに眩い光を浴びせかけた。
「カボチャマンライトブルー参上!!」
「おっと、そんな技は効きませんことよ!」
 しかしスーパースポットライトも黒魔女てるみー相手には効果がない。が、窮地に陥ったカボチャマンライトブルーのために、クレープ屋がカボチャマスクを装着する! 彼の掌から噴出するのは――眩く煌く蜘蛛糸!!
「ならば、このカボチャマンパープルの技を喰らいなさい!」
「そんな! クレープ屋もカボチャマンだったなんて!!」
 黒魔女てるみーを捕らえたクレープ屋ことラーズとクゥが「捕獲完了!」と高らかに宣言する。だが、戦いはまだ始まったばかりだ! 頑張れ! カボチャマン!!
 
●新茶を倒せ! カボチャマン!!
 鮮やかに澄み渡る空の下で、新茶クッキーを手にした新茶販売促進委員会が街の人々に襲い掛かる。すかさず悪を引っ捕えたグウェンは、有無を言わさず新茶販売促進委員会の口にカボチャ団子をねじ込み淹れたての新茶を注いで思い切りその頭部をシャッフルし始めた。
「どうだ! お互いが助け合い産まれる味覚のハーモニーっ! これこそが最大のうま味を引き出す事を忘れちゃいけない!!」
 だがグウェンの説得に新茶が屈しようとしたその時、彼らの前に怪しい仮面の男が
「待て〜い! カボチャマンなんざ俺が始末してごぶふあぁぁあっ!?」
 立ち塞がろうとして、突如頭上から飛び降りてきたカボチャマンに踏み潰された!
「カボチャマンシリウス参上! それ以上の悪事はこの私が許さない!!」
「くっ! 悪は……死なず!!」
 天に向かって吼え、仮面男が復活を果たす。だがその時既にカボチャマンシリウスことシーリスは、街娘の手を取り「お怪我はありませんか、美しいお嬢さん?」などと囁いていた。
「こらこっちの相手せんかい! 俺は新茶販売促進委員会長代理補佐心得見なら」
「長い、長いすぎるッ! もうお前ら茶促でいいじゃんか!!」
「何やてぶふあぁぁあっ!?」
 非情なる言葉に振り返った新茶販売促進委員会長代理補佐心得見習いことグレッグストンは、正面から蜘蛛糸を喰らって悶絶した。「カボチャマンシリアス、今日も元気に悪人成敗!」と次なる悪を求めグランスティードで颯爽と駆け去っていくセイガの背中を見送りながら、突然の急展開に立ち竦んでいる雑魚の新茶達を「はいはい、とりあえず大人しくしようね?」とグラリアが捕らえていく。
 だが、路地裏からは新手の新茶達が迫りつつあった!
 南瓜パイを手に街の人々に混じり「がんばれ〜カボチャマ〜ン」と声援を送っていたルリアにも新茶が迫る。ルリアはカウンターで一人を沈めたが、いかんせん数が多い! そこに現れたのは――!
「悪はカボチャと一緒に煮込むです!」
 駆けつけたカボチャマン・ブルーベリーことリフが土塊の下僕達と共に新茶達へ飛びかかる。快闘パンプキンヘッドを名乗るアリュナスも加勢したが、複数の敵を相手に出来るアビリティを用意していなかった二人ではその場にいた新茶達全てを捕らえることは適わない。リフには舞飛ぶ胡蝶という手段もあったが、周囲の観客が襲われる可能性がある以上敵を混乱させる訳にもいかなかった。
「覚えてろカボチャマン!」
 二人から逃れその場を逃げ出そうとする新茶達。
 だが彼らの前に新たなカボチャマンが立ち塞がる。マスクの左頬に燦然と輝く向こう傷、肩に乗ったカボチャマンスタイルのテディベア。そう、彼こそは――!
「カボチャマン・シュヴァルツ&カボチャマン・クマ君華麗に登場っ!」
「ぎゃー! またシュウさんがボギーのクマをー!?」
「だからシュウの人などいない!」
 テディベアを奪われたハニーハンター・ボギー(a90182)の抗議を紅蓮の咆哮で一蹴するカボチャマン・シュヴァルツ。咆哮でついでに麻痺させられた新茶達の前に、一人のカボチャマンがふらりと現れる。「戦いはすれ違いから始まるものである。世知辛い話だな……」としみじみした口調で呟いたテンユウは、おもむろに新茶達へと指を突きつけた。
「貴様らは自ら新茶の立場を陥れたのだ! 茶の葉が泣いているぞ!」
 熱い魂の篭もった言葉が新茶達の胸を打つ!
 そして丁度駆けつけた所だった悪の新茶怪人・ユリアの心をも揺さぶった!!
「そ、そんな! 僕は取り返しの付かない事を……!」
 登場と同時にいきなり己の悪行を悔いたユリアががくりと膝をつく。その姿を哀れに思ったのか、観客の中から一人の子供が彼女に駆け寄り「おねーちゃんもカボチャマンになればいいんだよ」と無邪気な笑顔で覗き込んできた。そう、今からでも遅くはない!
「人は皆、心にカボチャの種を持っている……」
 顕現したペインヴァイパーの陰に隠れたユリアが、ボギーから受け取ったカボチャマスクを装着する。
「カボチャマン・シード、只今誕生!」
 今ここに、新たなるカボチャマンが誕生した!
 だが光ある所には影もある。新たなカボチャマンの誕生と共に、新たなる敵が現れた!!
「おーほほほほっ! アテクシの名はプリンセス・T・グリーン! お茶っ葉さん、カボチャマンを捕らえておしまいなさーいっ!!」
 緑色の後光を背負い現れたのは、プリンセス・T・グリーンことリーナ! 彼女が翻した深緑のドレスの中からは茶葉が舞い、茶葉に紛れて描かれた紋章からは木の葉の渦がカボチャマン目がけて襲い掛かる! だがカボチャマンは負けられない。新たなる敵に敢然と立ち向かうのは、カボチャマンタンジェリンことアーケィだ!!
「新茶を粗末にする者には新茶のバチが当たる! くらえ、新茶葉の反逆!!」
「な、何てこと! アテクシがお茶っ葉に絡めとられるなんてえぇえぇっ!!」
 見事な緑の束縛カウンターを喰らったリーナがあっけなく路上に沈む。
「……はー……今日もいいお天気、平和だねぇ」
 民家の屋根で現実逃避をしていたパークが、長閑にお茶を淹れて一息ついた。
 耳栓を装着した彼が騒ぎを見なかった事にしている間に、街は平和を取り戻したのである。

●エティゴ屋を救え!!
 久方ぶりの平穏を取り戻したフィーネの街角では、マサキがカボチャマンの姿のままで水を配っていた。新茶菓子を食べさせられ喉の渇きを訴える人々に彼は大いに感謝され、自然に集まってきた子供達からも尊敬の眼差しを向けられている。
 その中から進み出た少女がマサキの腕を取り、誇らしげな表情で子供達を振り返った。
「どう、凄いでしょ? この人私の婚約者なんだから!」
「…………! このお茶の香り、まだ事件は解決していないのか!!」
 瞬時に顔を強張らせたマサキは、咄嗟にその場を取り繕って逃げ出した。
 一体、いつの間に婚約が成立してしまったんだ――!?
 だが、確かに事件はまだ解決していなかった。
 彼が駆け出した瞬間、街の広場から新茶販売促進委員会の声が響いてきたのだ。
「よく聞けカボチャマン共! 只今よりエティゴ屋の公開擽りの刑を執り行う!!」
 そう、エティゴ屋がまだ救出されていないのである!!
「葉っぱで擽りの刑って! めちゃくちゃ酷い拷問じゃないですか!!」
「こうしちゃおれんっ! 行くぞラン!! 今日も駆け行く風になれ、私!!」
 待ってろよエティゴ屋――そして良い子のみんな!
 オランジュを従えたシャオが一陣の風となって広場へ向かう。広場へ辿りついた彼らが見た物は、十字架に架けられ新茶達から擽り攻撃を受けているエティゴ屋の姿だった。新茶エステが体験できる場所はどこですかぁとアカネが訊ねているが、無論新茶達は聞く耳を持たない。彼らはもうカボチャに勝つ事しか頭にないのである。そこに、広場の塔から一人のカボチャマンが飛び降りた!
「俺の名はカボチャマン・Vスリャァァァアッ!」
 豪快に名乗りを上げたカボチャマン・Vスリャアことワスプは、真っ向から説得を試みようとした――
「カボチャに勝つ事ばかり考えて、商売を忘れてどうする! そんなので家族を養えるのか……って、げっ! あの一目で判るないすばでぃは、カボチャマン・ペ」
「ペンナイとか言うなあ! ボクはカボチャマン・ジェイド! 助けに来たよエティゴ屋さん!!」
 が、新たなカボチャマンの姿を目にし、慌てて物陰に身を潜める。
 突如現れたこの翡翠色のカボチャマン・ナタクこそ、通った後にはペンペン草も生えないというペンナ――もとい、カボチャマン・ジェイドであった! 新茶達に立ち向かう彼女へエティゴ屋も声援を送る!
「頑張って下され、カボチャマン・ジェノサイド!!」
「違ーーーーっ!!」
 乙女の絶叫が響いたその時、広場に新たな敵が現れた。
「私はコマンダー・センチャー! 貴様らを屠る者だ!」
 コマンダー・センチャーことガイアスがグランスティードを駆って突撃する。だが対するのは同じくグランスティードを従えたナタク。互いに回復アビリティを活性化していることを見極めた武道家二人は迷わず激突する――が、悪が敗れるのがカボチャマンのお約束。
「ええい、貴様らがこれ程とは!」
 不利を悟ったガイアスはすぐさまミストフィールドを展開し、霧に紛れて逃げ去ろうとした。
 だが悪が成敗されぬことはない。
 広場を覆った魔法の霧は、即座に展開された紋章の輝きの中に消え去った!
「……先人達はこう言った……『郷に入れば郷に従え』……と!」
 エンブレムフィールドで領域を上書きしたカボチャマン・フォックステイルことアルムが、頭を冷やせとばかりにガイアスと新茶達にバケツの水をぶっ掛ける。それでも「また会おうぞ!」と渋く決めて立ち去ろうとしたガイアスの前に、カボチャマン・イエローことフェルティシアが立ち塞がった。
 額には無論、燦然と輝くバナナのマーク!
「カボチャマン・イエローからは逃げられないのですよー」
 思い切り水浸しになった広場の上にバナナの皮が現れる!!
 こうして、最後の悪が宙に舞った。

 ありがとう、カボチャマン!
 フィーネの街とエティゴ屋を救った彼らのことを、人々は決して忘れない――!!


マスター:藍鳶カナン 紹介ページ
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双天牙・マサキ(a21623)  2010年06月30日 22時  通報
一体、いつの間に婚約が成立してしまったんだ−−!?

……いつも逃げてるからじゃね、マサキ(by背後。もちろん満面の笑みで)