≪百門の大商都バーレル≫北方セイレーン王国への協力要請



<オープニング>


●七色会議
「ついに、この時が来たか」
 険しい表情を浮かべながら、チキンレッグの王フライドが溜息を漏らす。
 外洋航海に出た護衛士達からギアの軍勢がランドアース大陸に迫っているという報告を受け、フライドは七色鶏冠の護衛士団長を集めて緊急会議を行っていた。
 その場には北方セイレーンの代表として、グロリオサGGの護衛士団長セレンも同席しており、外洋航海の報告書に目を通している。
「……思ったよりも事態は深刻なようだな。このままギアの軍勢がランドアース大陸に向かっているとすれば、真っ先に狙われるのはチキンレッグ領と考えて間違い。……となると、まずは市民の避難を優先するべきか」
 テーブルの上の置かれたランドアース大陸の地図を見つめ、藍色の鶏冠団長レグホンが市民の避難を優先させた。
「しかし、剛力の聖域潜入部隊からの報告書を読む限り、俺達の敵はザウス神なんだろ? だったらどこに逃げても同じ事。このランドアース大陸が焦土と化すまで戦いは終わらない。ならば避難民を優先するより、沿岸部の守りを固めておくべきじゃないのか?」
 剛力の聖域潜入部隊からの報告書を読みながら、赤色の鶏冠団長シャモが最悪の事態を想定して作戦を練っていく。
 橙色の鶏冠団長コーチンもギアの襲撃によって貴重な文化財が損なわれる事を恐れ、一時的に交易船を使ってカーネルまで運びだす事を提案した。
「ボクはまだ死にたくないのぉ〜ん!」
 身体をぶるぶると震わせながら、緑の鶏冠団長プリマスロックが涙を流す。
 そのため、黄色の鶏冠団長コーニッシュが焼きたてのクッキーを渡し、『とりあえず、これでも食べて落ち着いてくださいね』とプリマスロックを励ました。
「……とにかくチキンレッグ領内が戦場になる事は間違いない。七色鶏冠で手分けをして市民を避難させた上で……、沿岸部の守りを固めギアと戦うしかないだろう……。もちろん、その戦いには同盟諸国の協力も必要だ。……ザウス神の標的は我々だけでないのだから……」
 クールな表情を浮かべながら、青色の鶏冠団長ヒナイが眼鏡をキラリと輝かす。
「それでセレンちゃんはどう思っているのかしら? まさか報告書を読むために、ここまで来たわけじゃないでしょ」
 含みのある笑みを浮かべ、紫色の鶏冠団長シルキーがセレンの肩を抱く。
「……君達が『禁忌』を犯してしまった以上、我々も協力せざるを得ないだろう。しかし、我々が協力するためには、ひとつだけ条件がある。フライド国王の身柄をこちらに預けてほしい。これはエメラダ女王が提示した条件だ。その代わり、ドゥーリル灯台の正しい使い方を教えよう。本来ならばドゥーリルの灯台が悪用されないように、我々が監視しておかねばならないのだが、この状況では仕方がない。ドゥーリルの灯台を修復する事が出来れば、飛行要塞レアに乗り込むための道が出来る。大神ザウスを倒す事が出来れば、ギアの侵攻を食い止める事が出来るはずだ」
 いつになく真剣な表情を浮かべ、セレンがフライドの答えを待つ。
「……なるほど。人質と言うわけか」
 とフライド。
 しかし、セレンは……。
「いや、『苛める相手がいなくなるのは寂しい』からという理由です」
 と答えを返す。
「……つまり、俺の事が心配で危険な目に遭わせたくないというわけだな。まぁ……、そこまで言うんだったら仕方がないか」
 セレンの言葉を都合よく解釈し、フライドがコクンと頷いた。
 ……一瞬の沈黙。
 ふたりとも笑顔が凍りついている。
「と、とりあえず色々と準備をした方がいいんじゃないか? ウェルダンが来てからじゃ、手遅れになっちまうだろ?」
 引きつった笑みを浮かべ、赤狼の霊査士・ガイ(a90048)が汗を流す。
 ……どちらにしても急がねばならない。

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参加者
グリモアシーカー・アカシック(a00335)
貧乳様の巫女・イチカ(a04121)
蒼首輪の猫・ルバルク(a10582)
緑の記憶・リョク(a21145)
ランドー・ルシュド(a28710)
バーレルっ娘・ユミ(a30003)
碧明の若樹・キズス(a30506)
蒼天の守護者・ツカサ(a30890)
天烏の花衣・ツバメ(a32416)
生涯現役・ガガ(a40119)
肉体を凌駕せしネタ魂を持つ・シュトロハイム(a41059)
美白の歌姫・シュチ(a42569)


<リプレイ>

●フライド王
「……ふうっす。フライド様の身柄を北方セイレーンさんに預けるっすか。かなり、不安っすね。それでもっす、今回の条件を飲むしかないんっすよね……」
 王直属護衛部隊ツイスターを引き連れ、緑の記憶・リョク(a21145)がカーネリア号に乗り込んだ。
 カーネリア号は数々の戦いを潜り抜けてきた船で、今までに何度も改良が加えられている。
 今回の任務はチキンレッグ王国の国王フライドを、北方セイレーン王国の首都ソフィアまで連れて行かねばならないため、陸路よりも早く移動する事の出来る海路が選ばれた。
「それでランドアース大陸が救われるのなら安いものだ。俺の代わりならいくらでもいるからな」
 含みのある笑みを浮かべ、フライドがビスケの頭を撫でる。
 ビスケはフライドの飼っている猫で、赤狼の霊査士・ガイ(a90048)から友好の証として貰ったものだ。
「だからと言ってそんな格好をしていたら目立ちますよ? 今後は敬語を使わず同じ冒険者として扱います。ソフィアに着く前に命を狙われたら、シャレになりませんからね」
 フライドの格好が目立っていたため、グリモアシーカー・アカシック(a00335)がフライドの腕を掴む。
 しかし、フライドは『威厳が無くなる』と言う理由から、マストにしがみついて着替えを拒否する。
「そう言えば、フライド様ってさ。……エメラダ様と何があったの?」
 キョトンとした表情を浮かべ、碧明の若樹・キズス(a30506)がフライドの顔を見る。
 そのため、フライドは気まずい様子で視線を逸らし、黙ってアカシックの後をついていく。
「ほっほっほっ、よほど気まずい事があったようじゃのぉ。まぁ、本人が嫌がっているのじゃから、わしらが触れるわけにはいかんじゃろ?」
 土塊の下僕を使って荷物を運び、リザードマンの隠者・ガガ(a40119)が船を出す。
 カーネリア号の操舵はリョクが担当し、しばらく平穏な時が流れていたのだが……。
「か、海賊船にゃ!」
 北方セイレーン領の領海近くに差し掛かった頃、蒼首輪の猫・ルバルク(a10582)が遠眼鏡越しに髑髏の帆をつけた海賊船を発見した。
 海賊船はカーネリア号を発見すると仲間達に合図を送り、徐々に逃げ道を塞いでいく。
「はっはっはっ、わざわざ海路を使って移動するとは愚かな奴らだ。さぁ、フライド王を渡してもらおうか」
 高笑いを上げながら、海賊達のリーダーが右手を上げる。
 それと同時に海賊達が弓矢を構え、リーダーの合図をジッと待つ。
「クッ……、恐れていた事が起ころうとしていますね……」
 悔しそうな表情を浮かべ、蒼天の守護者・ツカサ(a30890)が拳をギュッと握り締める。
 ……偉大なる海王・ウォールグレイ。
 バーレル護衛士達はウォールグレイの末裔を名乗る者達と戦いを繰り広げ、海賊達を束ねていた首領を討ち取った事がある。
 最近、海賊事件が無かったので安心していたのだが、仲間達を集めて復讐の機会を窺っていたらしい。
「何とかしてここを切り抜けないと……! 申し訳ありませんが、フライド王をお願いします」
 ここでフライドを失うわけには行かないため、キズスがツイスターに指示を出す。
 しかし、誰もストリームフィールドを活性化していなかったため、海賊達が弓を放てば無傷では済まない。
「土塊の下僕を盾代わりにすれば、少しぐらいは防げそうじゃが……」
 険しい表情を浮かべながら、ガガがダラリと汗を流す。
 海賊船が一隻だけならガガ達にも勝ち目はあるのだが、海賊達が力技で押してきた場合はフライドを守り切れない。
「だからと言って諦めるわけには行きません。例えフライド王を渡したところで、海賊達が約束を守るわけがありませんからね」
 警戒した様子で海賊を睨み、アカシックがダークネスクロークで身を守る。
 こんな事になるのなら、影武者だけでも用意しておくべきだったと後悔しつつ……。
「とにかくフライド様を脱出用の舟に!」
 海賊達の一斉攻撃を喰らえばカーネリア号であっても沈むため、キズスがフライドを連れて舟にむかう。
 それに合わせてヒーローになり切れない盾・オレサマ(a45352)が、君を守ると誓うを使ってツイスター達と共にフライドを守る。
「フライドちゃんは任せたにゃ!」
 鎧聖降臨を使って守りを固め、ルバルクが仲間達を引き連れ船首にむかう。
 海賊達の船をすべて沈める事は出来ないが、何隻か道連れにする事くらいは出来るはずだ。
「……やるしかないようですね」
 ウェポン・オーバーロードを発動させ、ツカサが唇をグッと噛み締める。
 海賊のリーダーはゆっくりと秒読みを始め、ツカサ達の顔を見つめてニヤリと笑う。
「七色鶏冠章にかけて船は、沈めさせないっす!」
 フォーチュンフィールドを発動させ、リョクがカーネリア号の舵を握る。
 ……それと同時に大量の弓矢が雨となって降り注いだ。

●ドゥーリルの灯台
 ドゥーリルの灯台、地下四階にある巨大なパワーポイント内。
 バーレル護衛士はこの場所からホワイト・スウィンドラーを引きつけ、パワーポイント外で戦闘を行う事にした。
「鳴り響く警報……迫るギア軍団……そしてお祭りイベント……。何だかもう……世界の終っぽい感じですよね……。でも……、もう少し……悪あがきさせてもらいましょうか……手を全部出しきるまで……」
 紋章筆記で強化したエンブレムノヴァを放ち、貧乳様の巫女・イチカ(a04121)が後ろに下がる。
 それと同時にホワイト・スウィンドラーが、衝角をかざし高速で突進してきた。
「……世界の終りかあ。まだ、やり残した事があるのに……」
 ガイの笑顔を思い浮かべて鎧聖降臨を発動させ、震角・ルシュド(a28710)が敵の攻撃を避ける。
 そのため、ホワイト・スウィンドラーがバランスを崩し、勢いあまって壁に激突した。
「……これは重要な任務です。何を犠牲においても成功させなければいけません」
 ウェポン・オーバーロードを発動させ、バーレルっ娘・ユミ(a30003)がライトニングアローを撃ち込んだ。
 その間に北方セイレーンの辺境を守護するグロリオサGGの護衛士団長セレンが仲間達に守られ、パワーポイントを抜けていく。
「マ、マズイどす! 敵がパワーポイントに!」
 ホワイト・スウィンドラーがパワーポイントに入っていったため、迦陵頻伽の囀る空に・ツバメ(a32416)がハッとした表情を浮かべて汗を流す。
「やらせはしない。やらせる訳にはいかないんだ! 頭を抑えろ! 此処で止めるんだ!」
 すぐさま肉体を凌駕せしネタ魂を持つ・シュトロハイム(a41059)がパワーポイントから飛び出し、ホワイト・スウィンドラーめがけて体当たりを喰らわせる。
 それに合わせてツバメが粘り蜘蛛糸を放ち、ホワイト・スウィンドラーにスパイラルジェイドを炸裂させた。
「……邪魔よ。悪いけどあなたの相手をしている暇は無いの」
 ホワイト・スウィンドラーの懐に潜り込み、蒼く揺れる月・エクセル(a12276)がデストロイブレードを叩き込む。
 その一撃を喰らってホワイト・スウィンドラーが壁にめり込み、崩れ落ちた瓦礫の下敷きになった。

●絶体絶命
「いっ、一体、何が起こったんだ!?」
 唖然とした表情を浮かべ、オレサマがダラリと汗を流す。
 大量の弓矢は次々と海賊達の身体を貫き、それに驚いた仲間達が蜘蛛の子を散らすようにして逃げていく。
「……北方セイレーンの艦隊が救援に来てくれたようですね」
 ホッとした表情を浮かべ、ツカサが額に浮かんだ汗を拭う。
 北方セイレーンの艦隊を率いているのは、グロリオサGGの副団長ローズ。
 海賊達を追い払った事を確認すると、そのままカーネリア号に横付けした。
「皆さん、お怪我はありませんか? 女王エメラダの命を受け、貴方達を迎えに来ました。これは女王様からの贈り物です」
 クールな表情を浮かべながら、ローズがフライドに首輪を嵌める。
「な、なんだ、これは!?」
 ハッとした表情を浮かべ、フライドが首輪を掴む。
 しかし、首輪がピッタリと嵌っているため、鍵が無ければ外せない。
「……鍵は女王様が持っています。今まで女王様の誘いを何度すっぽかした罰です。少しでも反省しているのなら、逃げずにソフィアまで来てください」
 呆れた様子で溜息をつきながら、ローズがフライドを自分の船に招き入れる。
 そのため、フライドが観念した様子で、ガックリと肩を落とす。
「……待ってください、フライド王! せめてエメラダ女王に伝言だけでも……。このままギアがランドアースに来れば、チキンレッグ領だけでなく東沿岸全域が戦場になる恐れがある上、希望のグリモアと北の列強グリモアを同時に攻められたら護り切る事が出来ません。これはひとつの可能性でしかありませんが、僕達がギアの侵攻を防げなかった場合は、次の標的になるのは北方セイレーンかも知れません。それならば僕達と手を組み、守るべきグリモアをひとつに絞っておくべきです。その事を僕達の代わりに伝えてください。彼女を口説けるのは貴方しかいないのですから……」
 フライド王の肩を掴み、アカシックが伝言を頼む。
 本当ならソフィアに行ってからフライドに言うつもりでいたが、この状況ではそれも無理そうだ。
「……分かった。出来るだけの事はしてみよう。ビスケとお揃いだな、この首輪……」
 魂の抜けた表情を浮かべ、フライドがコクンと頷いた。
 本当に途中で逃げるつもりでいたのか、酷く落ち込んでいる様子である。
「いくら人質になるからって、フライド様に変な事はしませんよね? セレンさんは何となく信用しているんですが、エメラダ様はどうも……。いえ、フライド様にも非がある事は分かっているんですよ? 以前にエメラダ様と何かあったようですし……」
 生暖かい視線を送り、キズスがボソリと呟いた。
「やっ、やっぱり、北方セイレーンさん達にフライド様の身柄だけを預けるのは、不安過ぎるっす! 俺も、フライド様と一緒に北方セイレーン領に残るっす!」
 嫌な予感が脳裏を過ぎり、リョクがローズの船に駆け込んだ。
 しかし、グロリオサ護衛士に取り押さえられ、カーネリア号まで連れ戻される。
 それでもリョクは諦めず七色鶏冠章を見せて抗議したが、残念ながら北方セイレーン達には効果がない。
「まぁ……、エメラダ女王も、この状況でフライド王の命を奪う事はないじゃろ? ……信じようじゃないか、フライド王の悪運を……」
 苦笑いを浮かべながら、ガガがリョクの肩をぽふりと叩く。
「……心配するな。俺が不在の間、バーレルを頼む」
 キリリッとした表情を浮かべ、フライドがリョク達を見つめてクスリと笑う。
 ようやく覚悟が決まったのか、その表情に迷いはない。
「待ってフライドちゃん。必ず迎えに来るから待っててにゃ」
 船に乗ったフライドに飛びつき、ルバルクが軽くキスをする。
 そのため、ローズがフライドを見つめて、『女王様には伝えませんから……』と冷たく言い放つ。
 こうしてフライドはローズの船に乗せられ、エメラダの待つ北方セイレーンの首都ソフィアにむかうのだった……。

●水晶装置
「やっぱり……セレンさんは戦力として考えなくて正解でしたね……。いやいや……、お荷物と言っているわけではないですよ……? セレンさんの見せ場は、これから……ですし……」
 自慢のアホ毛をぷらんと揺らし、イチカが光の源に入ってくる。
 セレンは光の源にある水晶を動かし、正しい方向へと向きを変えていく。
「修理中にうっかり起動しちゃって、僕だけがザウスの所にポーン、なんて事は無いよね……?」
 奇妙な水晶をマジマジと見つめ、ルシュドが気まずい様子で汗を流す。
 空中に浮かんだ水晶を触る事は出来ないが、これも何らかの役目があるのだろう。
「そんなミスをセレンさんがするわけないじゃないですか。ここでグスグスしてはいられませんよ。さぁ、頑張りましょう」
 ルシュドの肩をポンと叩き、ヨミがセレンの指示通りに水晶を動かした。
 その間もシュトロハイムがセレンの作業をメモしているが、あまりよくは分かっていない。
「それにしても……、灯台が直ったら一体何が起こるんやろな? 空中要塞レアへの道が開けるっていうけど、どうなるのかちょっとだけ楽しみどす」
 のほほんとした表情を浮かべ、ツバメがニコリと微笑んだ。
「いや、光の道を開いた時点で戦いは避けられない。フラウウィンドの悪夢を繰り返さないためにも、大神ザウスを倒さねばならないだろう。こうなってしまった以上、僕らに選択の余地はないのだから……」
 どこか寂しそうな表情を浮かべ、セレンが作業の手を止める。
 大神ザウスに歯向かう事がどれほど恐ろしい事か理解しているため、出来る事なら関わりたくはなかったようだ。
「……子供はいずれ、親を凌ぐもの。永遠の命を持つセイレーンでさえ、世代交代は起こります。ザウス様が我々を滅ぼそうというのなら立ち向かうだけですわ。古代の遺産を食い潰すだけの存在を神とは認めたくありませんけれどね。ところで空中要塞レアはザウスの雷を無制限に撃てたりしますの?」
 心配した様子でセレンに駆け寄り、シュチが優しい言葉をかける。
「そんな事を聞いて、どうするつもりだ。まさかレアを乗っ取ろうと考えているわけじゃないだろうな?」
 険しい表情を浮かべながら、セレンがシュチをジロリと睨む。
 シュチに限ってそんな事を考えているわけは無いのだが、反射的に睨んでしまったようである。
「勘違いしないでくれ。別に力が欲しい訳ではない。だが、敵の力を知っておくべきなんじゃないのか?」
 セレンの作業をメモしながら、シュトロハイムがフォローを入れた。
 その間もセレンの作業を見守っているが、水晶を小刻みに動かしているのでよく分からない。
「……すまない。ちょっと熱くなり過ぎたな。しかし、僕にもよく分からないんだ。それでもフラウウィンド大陸を沈めたほどの破壊力があるから、要塞レアが動き出した時点で僕らに勝ち目はないけどね。まぁ、神の言う禁忌が召喚獣であるのなら、ザウス神を倒すのにも有効かも知れないね。それにザウスにも恐れているものがある……」
 水晶の位置を動かしながら、セレンがボソリと呟いた。
「一体、ザウス神は何を恐れているのですか?」
 セレンの言葉が気になったため、ユミが不思議そうに首を傾げる。
 その正体が何なのか分かれば、ザウス神を恐れる必要も無い。
「……ドラゴンの力さ」
 含みのある笑みを浮かべ、セレンが水晶装置を直し終える。
 こうしてセレン達は大神ザウスとの戦いに備えるため、ドゥーリルの灯台を後にした。


マスター:ゆうきつかさ 紹介ページ
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