レイメイの誕生日〜宝石市に行こう〜



<オープニング>


「綺麗な石に興味はないかなぁ〜ん?」
 そう道行く冒険者に尋ねたのは、幼さ残る白き交渉人・レイメイ(a90306)だった。
「アクセサリーから、綺麗な石で飾った武具まで、いろんな綺麗な石が集まるそうなのなぁ〜ん。丁度、綺麗な石で飾った武具が欲しいと思ってたところなぁ〜ん。だから、行こうと思うのだけど、あなたたちも一緒にどうかなぁ〜ん?」
 レイメイは首を傾げながら、そう訊ねる。
「市が終わる頃には、皆でご飯を食べに行こうなぁ〜ん♪」
 それだけ伝えるとレイメイは他の冒険者へとその旨を伝えるべく、その冒険者の前から去っていくのであった。

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参加者
NPC:幼さ残る白き交渉人・レイメイ(a90306)



<リプレイ>

●宝石市を見て回ろう
 天気の良い日の昼下がり。
 幼さ残る白き交渉人・レイメイ(a90306)の誘いで集まった冒険者たちが、宝石市へと足を運んでいた。
「自分が欲しいものは他人も欲しいもの……だからなくなる前に早めに見て回るべきです。値切るのなら『コレも買うからまけて』ってやるといいかもしれませんね」
 早速、市の騒ぎの中へと足を向けようとするレイメイへ楽風の・ニューラ(a00126)が一言、アドバイスを添えた。
「そうなのなぁ〜ん?」
「えぇ」
 首を傾げたレイメイに、ニューラはこくりと頷く。
「参考になるなぁ〜ん。心に留めて、いざ探して回るなぁ〜ん」
 レイメイはにこりと微笑んで、一緒に回るという者たちと共に、騒ぎの中に足を向けるのであった。
「ほら、レイメイさん。これはどうです?」
 アクセサリーを扱った店の前で足を止めた蒼流の舞闘士・ニルギン(a55447)がその中から一つ、髪飾りを手に取った。
「貴女がもっと愛らしくなるように……」
 ニルギンは手に取ったその髪飾りをレイメイの頭に近づけてみせる。
「あ……ありがとうなのなぁ〜ん」
 ニルギンの言葉に、レイメイは照れながら礼の言葉を述べた。
 アクセサリーをじっくり見て回るのは後にして、儀礼用の武具を探すため、レイメイたちは市の中をまた歩き回り始める。
「この翡翠のクローバーの施された短剣はどうでしょうか?」
 武具を扱う店の前で月夜に舞い降る銀羽・エルス(a30781)が目に付いた儀礼用短剣を指差して、レイメイへと訊ねた。
「クローバーかぁ……いいなぁ〜んね」
 ちょっと心が揺らいだのか、レイメイも興味津々にその儀礼用短剣を覗き込む。
「私も決めかねますね。レイメイ様、どっちがいいと思いますの?」
 エルスもその隣の店先でいくつかのアンクレットを手にしながら、レイメイへと訊ねた。
「鈴のついている方なんか、エルスさんに似合いそうなぁ〜ん」
 候補とエルスを見て、レイメイは彼女に合いそうなものを選んで答える。
「レイメイちゃんは、どんな品を探してるのかな?」
 店先に並ぶ他の武具も見ているレイメイに、飛翔紅狼・ハヤト(a62004)が訊ねた。
「まだ、何にしようか決めかねているなぁん……」
 目移りしてしまっているところを気付かれたのかと恥ずかしそうにしながら、ハヤトの問い掛けに、レイメイは答える。
「誕生日に買うのだから、誕生石のついた武具なんてどうかな?」
「それもいいなぁ〜んね」
 ハヤトのアドバイスに、レイメイはこくこくと頷きながら、同意した。
 また武具に目を向け始めるレイメイに、ハヤトは自分自身の欲しいものを探しながら、ヴァルナを見つけて声をかける。ヴァルナから受けた初めての依頼から後のことを話しながら、彼は心許せる友のため、贈り物を探すのであった。
「やっぱアクセサリー、かな」
 深緑なる欺き・ローシェン(a32932)は、同行していたキラに声をかけ、近々誕生日を迎える知り合いのため、プレゼント選びをしていた。
「男物だけどごつくなくて、邪魔になんなくて、色も綺麗だけど派手じゃないヤツ」
「ローシェンさんは石言葉とかは気にするの?」
「あ、石言葉とかあるんだっけ? 悩むなぁ……」
 キラの問い掛けに、ローシェンは益々考え込んでしまうものの、最終的には指輪を購入していた。
「レイメイ、気に入ったものは見つかったの?」
 溢れる光物に、うっとりしながら探し物をしていた水天一碧・ロゼッタ(a39418)は、途中で会ったレイメイに声をかけた。
「まだなのなぁ〜ん。シンプルなのが扱い易いのかなぁん? それとも、宝石いっぱい散りばめられたようなものがいいのかなぁん?」
「儀礼用って言うくらいだから、少し豪華でもいいんじゃないの?」
 レイメイの悩みに、ロゼッタは自身の意見を言う。
「そうなのかなぁ〜ん。まぁ、もう少し悩んでみるのなぁ〜ん」
 レイメイはそう答えた。
「女はよく宝石言葉で意思を選ぶらしいがお前さんはどうなんだ?」
 ひょこっと横から覗き込んで、黒焔の執行者・レグルス(a20725)はレイメイへと訊ねた。
「びっくりしたなぁ〜ん。えっと、あんまりそういうのは気にしないかなぁ〜ん。やっぱ、見た目とか使い易さとか……」
「そうか。まあ、思うに石は相性だと思うんだよな、これだ! って直感でさ……」
 そう言って笑いながらレグルスはどれにするのか決まったら声かけるようレイメイに言っておいて、彼自身の探し物を探し始めた。
「わわっ!?」
 溢れる光物に、テンションが上がりっぱなしの海藍の詠・クセニア(a61495)は、石畳に足を取られて躓いていた。
「あ、レイメイ様っ! あの店でこれを見つけたの♪ レイメイ様は見つかった?」
 蒼い玉のついた髪飾りを見せながら、クセニアはレイメイへと訊ねる。
「もう少し、かなぁ〜ん」
 いくつかに候補を絞ったレイメイはその候補を指差しながら答えた。
「終わった後のお食事会も楽しみだわ。そのときに、決まったものを見せてね」
 そう言って、クセニアはまた、躓きそうになりながらも市の中を歩き始めた。
「レイメイは冒険者としては先輩だな。良かったら今までの依頼の話とか聞かせてくれ」
 武具を見ながら神官騎士を目指している・グラン(a52083)がレイメイへとそう言った。
「冒険者になって初めて受けた依頼はグドン退治だったなぁ〜ん」
 候補にしている武具を手にしたまま、レイメイは少し話をする。グランはその話に耳を傾けた。
「レイメイさんは白のイメージがありますし……白地に金で飾られた儀礼用盾が似合いそうです……」
 候補の中に盾も考えているレイメイに、静寂を奏でし者・シーアス(a44387)がアドバイスを送る。
「あの盾なんかがそれに当てはまりそうかなぁ〜ん?」
 白地の盾を見つけ、レイメイは更にそれも候補に加え、どの武具を買おうか悩むのであった。

 翠色の魔術師・ウェンデル(a47704)は、友達である紅色の剣術士・アムール(a47706)と共に市を歩き回っていた。
 アクセサリーや原石を取り扱う店を見て回った後で、武具を取り扱う店で二人は足を止めた。
「うふふふっ。私にとって結構興味のあるものですわ」
 宝石のはめ込まれた杖を発見したウェンデルがその杖を手にとって、そう呟いた。
「細身の剣なのに、宝石があしらわれているのは珍しいことではありませんこと?」
 隣で、アムールも興味を惹かれたのか、一振りの剣を手にした。その剣には赤色の宝石がはめ込まれている。
「わたしはこれにしますわね」
「では、わたしはこちらの杖で」
 二人はそれぞれ気になった武具を買い求めるのだった。

 黒き死の象徴・リキア(a41587)は白き冥界の魔物・リズロア(a46019)と共に市を見て回っていた。
「何か、お揃いのものがあったら……って思うのだけど、リアは何が良い? 俺は、儀礼用の、短剣が欲しいと、思うのだけれど……」
「キアが欲しいもので構わないよ」
 リキアの問い掛けに、リズロアはそう答えた。
(「こうして、今、一緒に居られるだけでも、嬉しいのだから……」)
 そう言った思いは口にせず、先を行くリキアについていくような感じで、リズロアは歩く。
 武具を扱う店を回り、黒い猫と白い狼をそれぞれ模した対のような儀礼用短剣を見つけると、二人はそれを購入することにした。

 行動を共にする者と合流する前に、闇に刃と舞う舞人・アケサト(a39642)は市を見て回って指輪を購入していた。
 紅翔剣姫・ロザリア(a38757)もまた、着物に似合いそうな楓華風の意匠の装飾がないか、探し回っていた。
 それぞれ購入を終えた頃、アケサトとロザリアの二人は市の喧騒から少し離れた辺りで合流する。
 アケサトはロザリアの頬をつつくなどの悪戯をしながら、彼女の左手の薬指に購入した指輪を嵌めた。
 それにまだ気付かないロザリアは合流前に購入した装飾をアケサトへと渡した。その際に、ふと左手の指輪に気付く。
「これは?」
「それはいずれ余の妻になるという証じゃ、受け取ってくれるだろ?」
 いつになく、まともに答えたアケサトに、ロザリアは驚いた。けれど、すぐに頷く。
 二人はしばし見つめあったまま沈黙した後、レイメイたちと合流すべく、市の喧騒の中へと歩いていった。

●皆で食事しよう
 日も暮れて、市が終わると一行は共に夕飯を食べるために、食事処へと移動した。
「改めて、お誕生日、おめでとうございます」
 ニューラはレイメイへとブルーのリボンでラッピングされた白い布袋を差し出した。
「ありがとうなぁ〜ん。開けていいなぁ〜ん?」
 訊ね、相手の返事を待ってからレイメイはラッピングを解き、中身を確認する。中には、ターコイズの細石が飾られた、四葉の形の髪飾りが入っていた。
 更に、ニューラは五月の陽光をイメージしたフルーツタルトも差し入れる。
「レイメイさんはこう言うのお好きでしょうか?」
 そう言って、シーアスが差し出したのは、森で採取してきたというさくらんぼだった。
「自然に生えてる美味しい木の実は大好きなぁ〜ん♪」
 レイメイはそう応えて、さくらんぼを摘む。
 店から出された料理の数々とフルーツタルト、さくらんぼをデザートに、和気藹々と食事会は進んでいく。
「そろそろ帰らなきゃなぁ〜ん」
 夜も大分更けた頃、レイメイの言葉で食事会はお開きとなった。
 食事処の店主に挨拶をし、レイメイもヴァルナやキラと共に、店を出る。
「レイメイさんっ」
 先に外に出ていたニルギンが彼女の名を呼び、引き止めた。
「良かったら、最後に一曲聞いていってください」
 そう言って、ニルギンは誕生日を祝う歌をレイメイへと贈る。
 彼が歌い終わると、レイメイの傍に居たヴァルナやキラが歌ったニルギンと、誕生日を迎えたレイメイへと拍手をした。
「お誕生日おめでとうございます。それでは、また」
 改めて一言告げてから、ニルギンは去っていく。
 レイメイたちもそれを見送ってから、帰路へと着くのであった。

終。


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作成日:2007/05/27
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