チキンレッグ領のウーズ



<オープニング>


●国境付近
 神々との戦いで領土の半分が焼け野原となったチキンレッグ領内で、廃材や瓦礫を取り込むウーズが確認された。
 このウーズは取り込んだものを鎧のようにして身に纏っており、敵の攻撃を察知するとニードルスピアの如く飛ばしてくる。
 しかも今までモンスター地域を監視していた七色鶏冠が動けなくなっているため、似たようなモンスターがチキンレッグ領内に入り込んでいるようだ。
 そのうちの一体は甘い匂いを漂わせて、グドンやモンスターを引き寄せる力を持っている。
 それほど苦戦する相手ではないが、グドン達を呼ばれると面倒だから気をつけてくれ。
 そして、もう一体は酸性の毒を吐くウーズだ。
 とても素早い動きをするので、途中で見失わないようにな。
 それじゃ、頑張ってくれよ。

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参加者
快傑ズガット・マサカズ(a04969)
百舌の魔女・ロゼ(a05515)
翠玉の残光・カイン(a07393)
突貫爆砕・ウィルダント(a26840)
嵐を呼ぶ魔砲少女・ルリィ(a33615)
エンブリオ・ピリオド(a43291)
偽神の少年鏡・ゼロ(a50162)
飛翔紅狼・ハヤト(a62004)
瑠璃茉莉・フェリーチェ(a63102)
闇の熾火・アリスローゼ(a63400)
綾なす火炎の小獅子・スゥベル(a64211)
清浄なる銀色の音の・ティートリー(a64939)
NPC:温泉エルフ・ティアナ(a90006)



<リプレイ>

●赤ウーズ
「……ウーズってドラゴンズゲート以外で初めて見るな。とりあえずエストランジメント(エンブレムシャワー)で、ちょっと遠距離攻撃だね」
 ウェポン・オーバーロードを発動させ、偽神の少年鏡・ゼロ(a50162)が赤ウーズと対峙する。
 赤ウーズは自分の身体に取り込んだ廃材を飛ばし、ゼロ達に対して攻撃を仕掛けてきた。
 しかし、ゼロもエンブレムシャワーを放って反撃したため、仲間達が避難するまでの時間を稼ぐ事が出来た。
「ただでさえ復興も大変だってのに……、厄介なモンスターもいるもんだなァ。カラダの傷は疼くが、こんな事で弱音を吐いていられねェしなぁ?」
 険しい表情を浮かべながら、突貫爆砕・ウィルダント(a26840)が赤ウーズを睨む。
 赤ウーズは再び廃材を体内に取り込み、攻撃を仕掛けるタイミングを窺った。
「本当に大丈夫ですか? 無理はしないでくださいね」
 心配した様子でウィルダントに声を掛け、天を染める青花・フェリーチェ(a63102)が援護にむかう。
 それと同時に赤ウーズが身体をモゾモゾとさせ、大量の廃材を飛ばしてきた。
「七色鶏冠が動けない時こそ、こーゆう事はちゃんとしないとにょ。フライド王が帰ってくるまでに、バーレルを少しでも復興させたいしね。赤ウーズ退治はりきって行くにょ」
 鎧聖降臨を使って法衣をホノカースーツ改に変化させ、嵐を呼ぶ魔砲少女・ルリィ(a33615)が温泉エルフ・ティアナ(a90006)に合図を送って廃材を避ける。
「魔砲少女エルフsisters、ただいま見参!!」
 大きくぷるんと胸を揺らし、ルリィが可愛らしくポーズを決めた。
 そのため、赤ウーズが廃材を大量に取り込み、さらに身体の色を真っ赤にさせた。
「本当に赤いのはこのオレだ! ……変身ッ!!」
 雄叫びをあげて鎧聖降臨を発動させ、ウィルダントが黒炎覚醒で強化した心攻撃を放つ。
 その一撃を喰らって赤ウーズの身体が魔炎に包まれたが、すぐに廃材を飛ばしてきたため後ろに吹っ飛んだ。
「ウィ、ウィルダントさん!?」
 ギリギリのところまで赤ウーズに近づいてエンブレムノヴァを放ち、フェリーチェがウィルダントの傍に駆け寄った。
 大量の血を流しながら、虚ろな表情を浮かべるウィルダント。
 意識が朦朧としているためか、立っているのがやっとである。
「すぐに助けるにょ!」
 ティアナと連携を組みながら、ルリィが赤ウーズに攻撃を仕掛けていく。
 しかし、赤ウーズは怯む事無く、大量の廃材を取り込んだ。
「ふむ、なかなかの生命力だな、これは。だが、そろそろ一気に吹き飛ばしてみるかな? ムーンライトブレイカー!!」
 赤ウーズとの間合いを一気につめ、ゼロがエンブレムノヴァを放つ。
 その一撃を喰らって大量の廃材が吹っ飛び、地面にザクザクと突き刺さっていく。
「ゴミ屑一つ残らずふっとばしてやるにょ! バスタースパーク!!」
 赤ウーズが完全に弱っていたため、ルリィが紋章筆記で強化したエンブレムノヴァを叩き込む。
 そのため、赤ウーズは攻撃を避ける事が出来ず、大量の廃材を撒き散らして跡形も無く消滅した。
「これじゃ、掃除のやり直しだな。まぁ、元通りとまではいかなくても、出来る限りの事はやっておくか」
 包帯を使って傷口をきつく縛り、ウィルダントが廃材を担ぐ。
 赤ウーズが暴れたせいで廃材があちこちに散らばっているが、仲間達と協力し合えば何とか片付ける事が出来そうだ。
「……廃材を取り込んで、そのまま片付けてくれるなら、とても便利だったのですけどね」
 廃材を荷車に積み込みながら、フェリーチェがクスリと笑う。
 それでも廃材を取り込みながら移動を続けていたため、他の場所にあった廃材は綺麗に無くなっているかも知れない。
「ふう、こっちの赤ウーズは終わりだね。他の所のウーズ班は大丈夫かな?」
 廃材をすべて荷車に積み終え、ゼロがホッとした様子で汗を拭う。
 ……後はこの廃材を作業場まで運ぶだけである。

●青ウーズ
「うわっ……、凄いニオイ。このニオイのせいで、グドンが集まってくるんだね」
 瓦礫の山に隠れて遠眼鏡を覗き込み、闇の熾火・アリスローゼ(a63400)が青ウーズを観察した。
 青ウーズの身体にはいくつもの穴が開いており、そこから甘いニオイが漂っている。
「被害を受けた大地を更に荒らすとは……、実に許しがたいです。全力速攻がスゥの信条……」
 激しい怒りを感じながら、弑する奇策士・スゥベル(a64211)が青ウーズと対峙した。
 それと同時に青ウーズが身体を大きく膨らませ、甘いニオイを噴き出してショボンと萎む。
「さて、余計な輩が来る前にとっとと片付けますか」
 辺りから唸り声が聞こえてきたため、翠玉の残光・カイン(a07393)が黒炎覚醒を発動させる。
 青ウーズだけならそれほど苦戦する事はないが、グドンやモンスターを相手にした場合は色々と面倒な事になる。
「これ以上、チキンレッグ領で好き勝手にはさせない。俺達が平和を取り戻すんだ!」
 イリュージョンステップを発動させ、飛翔紅狼・ハヤト(a62004)が青ウーズとの間合いを詰めていく。
 次の瞬間、青ウーズがハヤトに甘いニオイを吹きかけ、逃げるようにして飛び上がる。
「さぁ、来るなら来なさい。……でもなるべくなら来るな」
 警戒した様子で辺りを見回しながら、カインがデモニックフレイムを放つ。
 しかし、青ウーズの生命力が高いため、反撃されて甘いニオイのする液体を浴びた。
「……気をつけて、グドンが来た! ロゼちゃん、行くよ!」
 グドン達の間をすり抜け、ハヤトが青ウーズを殴りつける。
 そのため、青ウーズが甘いニオイを漂わせ、さらにグドンの群れを興奮させた。
「ええいっ! 鬱陶しいんだよっ! てめぇは、大人しく死んでな!」
 不機嫌な表情を浮かべて青ウーズを睨みつけ、アリスローゼがデストロイブレードを叩き込む。
 その一撃によって青ウーズの身体が真っ二つに切り裂かれ、物凄く甘くて濃厚なニオイが辺りに漂った。
「クッ……、グドンの群れが興奮してやがるっ! さあ……、死にたい奴からかかって来いやっ!」
 次々とグドンの群れが襲い掛かってきたため、スゥベルがエンブレムシャワーを放つ。
 それでもグドンの群れは立ち止まる事なく、エンブレムシャワーの餌食になって倒れていった。
「げっ! まだ動く!? 離せ、コノヤロー!」
 グドンの群れに両足をガシィッと掴まれ、アリスローゼが悲鳴を上げてブロードソードを振り下ろす。
 しかし、甘いニオイを嗅いで感覚が麻痺しているため、なかなかアリスローゼの足を離そうとしない。
「早いとこ、沈んじまいな!」
 勢いをつけて飛びあがり、ハヤトがグドンの頭を両足で踏み潰す。
 それと同時にグドンの群れが我に返り、慌てた様子で逃げ出した。
「下手に見逃して領内を荒らされたら面目無いですからね。逃げる敵を攻撃するのは趣味じゃありませんが……仕方がありません」
 すぐさまグドンの行く手を阻み、カインがニードルスピアを撃ち込んだ。
 そのため、グドンの群れは次々と鋭い針の餌食になり、重なるようにして倒れていった。
「……たくっ! そんなに甘いニオイを振り撒きたいのなら、野に咲く花の肥やしにでもなればよかったのに……。まぁ、どちらにしても、これで一件落着ですね」
 ホッとした様子で溜息をつきながら、スゥベルが顔にこびりついた返り血を拭う。
 これで青ウーズを退治する事に成功したが、甘いニオイが消えるまで油断する事は出来ない。

●黄ウーズ
「……あれが噂のウーズか。逃げ足が早いって話だから、何かと鬱陶しいな」
 廃屋に隠れて黄ウーズの様子を窺いながら、やがて虚無に到る道・ピリオド(a43291)が溜息を漏らす。
 黄ウーズは非常に警戒心が強いため、物陰から物陰へと移動を続けている。
「見た目だけならひんやりして気持ちよさそうね。……あんまり触りたくないけど」
 遠眼鏡を覗き込みながら、大ランドアース人・ロゼ(a05515)がウェポン・オーバーロードを発動させた。
 黄ウーズは一見するとフルーツゼリーのようにも見えるため、何も知らない子供が見たら勘違いをして食べてしまいそうである。
「チキンレッグさん達のためにも、黄ウーズを倒すです〜」
 ノソリンのヌイグルミを愛でながら、清浄なる銀色の音の・ティートリー(a64939)が黄ウーズを睨む。
 本当なら事前にトラップを仕掛けておきたかったようだが、黄ウーズの習性が分からないのでそこまでする事が出来なかった。
「……神との戦いの後始末か。ビスケットを叩いて粉々にするように事件が起こりやがる」
 マッスルチャージを発動させ、快傑ズガット・マサカズ(a04969)がグランスティードで強化したデンジャラススイングを仕掛ける。
 しかし、黄ウーズが素早いため、上手く掴む事が出来なかった。
「クッ……、駄目か! だが、ここで諦めるわけには行かないっ!」
 鎧聖降臨を使って怪傑ズガットに変身し、マサカズが斬鉄蹴を炸裂させる。
 マサカズの攻撃を喰らって黄ウーズは吹っ飛んだが、致命傷を与える事が出来ずに逃げられた。
「逃がしはしませんですよぉ〜」
 仲間達と連携を組んで黄ウーズを袋小路に追い詰め、ティートリーがフールダンス♪を踊り出す。
 その事によって黄ウーズが釣られて踊り、まったく逃げる事が出来なくなった。
「無駄な、体力、ばっか、使わせんじゃ、ねぇよ!」
 ゼェゼェと息を吐きながら、ピリオドが黄ウーズに緑の束縛を放つ。
 大量に舞った木の葉で動きを封じられ、身動きの取れなくなる黄ウーズ。
「とっとと片付けましょ」
 それと同時にロゼが紋章筆記で強化したエンブレムノヴァを放ち、一瞬にして黄ウーズを魔炎に包む。
 しかし、黄ウーズは瓦礫の山に突っ込み、苦しみながら逃げていく。
「そろそろおねむの時間です〜」
 大声を上げて眠りの歌を歌い、ティートリーが黄ウーズを眠らせる。
 それでも黄ウーズは物陰に逃げようとしていたが、途中で力尽きて眠りについてしまう。
「面倒は嫌いなんだよ。できるだけ早く死んでくれなっ!」
 不機嫌な表情を浮かべて黄ウーズとの間合いをつめ、ピリオドが紋章筆記で強化したエンブレムノヴァを放つ。
 再び魔炎に包まれ苦しみながら、黄ウーズがジュクジュクと萎む。
 毒を吐き出す事なく、息絶えた黄ウーズ。
 もしかすると安住の地を求めて、チキンレッグ領を彷徨っていたのかも知れない。
「それにしても面倒な事が次から次へと起こるわね……」
 疲れた様子で溜息をつきながら、ロゼが黄ウーズの死骸を埋めた。
 黄ウーズの死骸はゼラチン状になっており、毒も消えて無害な状態になっている。
「さて、退治したら退治で荒れた町の後片付けだな」
 爽やかな笑みを浮かべ、マサカズが瓦礫の撤去にむかう。
 これでウーズの脅威は去ったが、チキンレッグ領が復興するまでには、まだまだ時間が掛かりそうである。


マスター:ゆうきつかさ 紹介ページ
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