星の石



<オープニング>


 さいはて山脈も近い、とある場所に宝石が採れる鉱山があった。
 鉱山のふもとには小さな村があり、宝石加工を生業とする人々が様々な工房を構えていた。
 その村に、宝石にまつわる伝説がある。

 ――昔むかし、村の娘が旅立つ恋人の無事を祈って、夏の夜空の星に願をかけた。
 その時、空から流れ落ちた大きな星が近くの山に落ちた。
 翌日、娘が山に行くと、輝く石が無数に地面に埋まっていた。
 見ると、どの石にも『星』の形の模様がある。
『願いを聞き届ける為に、星が落ちてきてくれた』
 そう思った娘は、恋人に旅のお守りに、と輝く宝石を渡したという。

 村の鉱山で採れる宝石は様々な種類のものがあったが、どれもが白い光線のような模様が入ったスタールビーやスターサファイアなど。
 伝説にふさわしい見事な星の石だという。

「この時期、村では星祭りも兼ねて、観光客を呼ぶんだそうだ。工房を開放して、客が自分でいろいろ作るのを楽しめるらしい。
 宝石を研磨する工房はもちろん、石を使ってアクセサリーを作る工房や、ジュエルソードや宝珠のような武具を作る工房もあるそうだ」
「宝石を使った品は何でも揃っていそうですね」
 酒場では灰色ガケスの・スレイ(a90024)と、夜明けの風を道連れに・イレミア(a90313)が村へ遊びに行く相談をしている。

「夜は星が綺麗に見えるらしい。星祭りの時期には流星も多いそうだ。それをのんびり眺めるのもいいかもな」
 村の中心の広場には夜店も出ていて楽しめるし、そこから離れれば灯りも無く、暗い空に浮かぶ星が砂子の粒のようにくっきりと見えるだろう。

 良かったら一緒にいかないか? そう誘うスレイ達に、酒場にいた冒険者達もうなずいた。

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参加者
NPC:灰色ガケスの・スレイ(a90024)



<リプレイ>

 山々を望む村は観光客で賑わい祭りを楽しむ冒険者達の姿もあちこちに見える。
 原石や研磨した裸石を扱う店にはガルスタの姿。
「ブラックスターサファイアはあるだろうか?」
 妻への贈り物に……それを耳飾に仕上げたいとガルスタは石を2つ選ぶ。
 流星を伸ばした手で掴み取るような童心を思わせる喜びを浮かべ、ノリスは星の裸石を天の光にかざす。
 夜明けに浮ぶ薄れた星に詩的な感動を味わい、ノリスは粒の大きな石を得た。
「……わ、ぁ……凄い!」
 うふふと怪しげに笑いシンクは選ぶ。
「どの子がええんか選ぶの一緒して貰えへんやろか?」
 赤い輝石の中で紅玉が1番好きなん♪ そう言うカガリの左薬指を見たイレミアはお祝いも兼ねて極上の星紅玉を見出す。
「普通、スターは白色ですけど、これはレッドスタールビーですよ」
 紅玉を手にカガリは思う。うちも大切な人も友達も皆、素敵なお守りの謂れにあやかれればええなぁ――
「この星の石、結構綺麗なつくりですわ」
 ユリカは選んだ石を見て思いつく。
「せっかくですから、ティアラをつくろうかな、と思いますわ」
 どんな形に仕上げるか思案しながら、ユリカはアクセサリー工房へと向かう。
「作るからには最高のモンを、ってな」
 バルドは静かに闘志を燃やし素材から吟味する。
「よし、いっちょ頑張っかな」
 心血注ぎ納得する物が出来るまでバルドは絶対妥協しない。

●星の工房
 願いを叶える為に落ちた星。
「なんとも不思議な伝説ですが……ロマンチックなので」
 是非恋人への贈り物に、とフラレは耳飾りを造る。
 なかなか難しいですね、と悪戦苦闘しつつ恋人の喜ぶ顔を想いフラレは頑張る。
 心惹かれる星――空の如く澄み渡った蒼い石をシリュウは見つけた。
 大事な人が無事で帰ってこれるよう。怪我をせず帰れるようにと。
 シリュウの想いを受けた石はスミレに姿を変える。
 チェリッシュとエルアノーレが造るのは指輪。
「そんなにまじまじと見ないと覚えていられませんの?」
「あまり見つめるのも照れてしまいますわね」
 強気な言動に照れ隠し。
「わたくしは……そんなに見てませんわ」
 星をお互いの額の宝石に似せた形に加工してる時点でバレバレ。
「これは、二人の絆……ずっと一緒ですわよ♪」
 お揃いの台座に据えた二人の星が一際輝いた。
 驚かせたいからと恋人に黙って来たマナはピンクオパールを指輪にする。
「好きな人に薬指用の指輪を贈ると良いって、強い絆を意味するって聞いたのです」
 マナは婚約指輪という物をまだ良く解ってないらしい。
「うぉぉぅ、この! 貴様裏切る気か!」
「上手く出来るといいんですけど」
 カミュとフィーナがシーマに贈る為に格闘し真剣に熱心に作った物は、凶器に近い頑丈な腕輪と流星の如き石を連ねた首飾り。
「わぁ〜、結構上手に出来ました!」
 満面の笑顔のフィーナにカミュは苦笑い。
「一生懸命作ったから喜んでくれるよな?」
 こんな所に来るとは自分が一番吃驚だ、とレイディオンは溜息一つ。
 探したスタールビーは彼女の瞳と同じ色で。
 眉間に皺寄せ冷汗たらしレイディオンはぐったりして首飾りを作り上げた。
 ナツメさんに贈る簪を作ろう――ナシャとクローディアは石を隠して楽しげに。
「石はお互い秘密だよ?」
「渡す時に確認しようね」
 二人で贈った時どんな顔するかなぁ? それを見たクロちゃんはどんな顔するかなぁ? 二人は凄く素敵だから――ナシャはそんな事を考え、くすくす笑う。
 セリアが選んだ石は知人の瞳と同じ色のサファイア。
 誕生日には遅いけれどその分心を込め。
 星の石は願い事も叶いそう、上手く作れるよう星にお願いしてセリアは頑張って作る。
 ……ロッカも……伝説の娘さんみたいに……相手を思いたいな……
 一生懸命に腕輪を作るロッカに、器用なセイルは優しく丁寧に手を貸して手伝う。
 対になったそれはまるで二人の愛の証のようで、セイルは照れつつも嬉しくなる。
 二人の幸せを、素敵な夏の思い出となる事を二人は星に願う。

 誘えば良かったかなー。苦笑してヨシノは贈り物を造る。
 俺の事男として思ってくれへんかなーって贅沢言い過ぎかな。構ってくれるだけで幸せやのに。
 何故それ以上を思ってしまうのか、ヨシノは自問する。
「あの人にあげるですぅ」
 喧嘩っ早い乱暴者でルーシィを苛めるけれど……本当は仲間思いの優しい戦士へ。
 ルーシィの腕輪が戦いの中に生きる彼を守ってくれるよう。
「星の石よ、戦士に祝福を……ですぅ♪」
 いつかきっと会えると信じている人の為に――レジーナの記憶にはその名前は無く、顔も朧げでも。
「……いつか、再びめぐり合えますように」
 レジーナは御守りに祈るように口付けした。
 フィーやウィンに見つからないように隠れながらアルギュは星空の如く深い青の石をブローチにする。
 星の無い夜でも胸元に自分の星があれば明るいだろ――アルギュの気持ちは真剣だ。
 リョウトは石を一つ一つ磨き繋げる。悔いの残らぬよう丁寧に。
 リョウトが想うひとには、もう恋人がいる。だから一緒に日の下を歩く事はできないけれど。
 せめて星の石の輝きが、あのひとを護ってくれますように。
 シルトは夜を待たずに帰る。
 待っている人が、一緒に空を見上げたい人が居るから。
 シルトの手にはメビュルスへの想いを込めた星々を散りばめたバレッタが輝いていた。

「兄者は何をつくるのじゃ?」
 カゲトラは義兄弟のハヤトを見かけ、一緒に石探しをしようと誘う。
「星の石、この響きには心惹かれものがあるのじゃ」
 カゲトラが手に入れたのは焔のように煌く紅い星石。武具工房を訪れ五鈷杵に仕上げる。
 職人の手ほどきを受けセラとヨハンは武具を作る。
 セラが小さな石の星々を霊布に散りばめると、それは流星雨のようにも見え。
 ヨハンが一つ一つ、帰ってくるよと思いを込めた星々は、剣の鞘に夜空を流れる川の彩り。
 星の石の恋人はどうなったのか二人はふと思う。
「ちゃんと帰ってこられたのかな?」
「――帰るのよ、必ずね」
 シャーリーは宝珠を丁寧に、慎重に磨く。
――贈った時、彼女喜んでくれるかな? がっかりさせない為にも作業作業♪。
 シャーリーが感謝を込めた蒼宝珠は綺麗に輝いた。

●星祭りの夜
 ランタンの灯りを掲げた夜店から良い匂いが漂う。
 クローゼが初めて食べた物はなかなか美味で、彼は店主に調理法を聞く。
 やり手の親父は見返りにクローゼに店を手伝わせ、実践と称し売り物を作らせる。
 メレリアは夜店を食べ歩く。祭りの客は家族連れや恋人同士も多い。
「ん〜……やっぱり、カップルもいるのね」
 こういう時一人身ってつらいわね。飴を片手にメレリアは呟く。
 時折眺める星空は灯りにも負けず綺麗に見えてハーゼは感嘆する。
「すごいな!」
 母親のようでもあった姉が幸せであるようにとハーゼはお守りに願いを込めた。
 ――蓮の花の季節ですね。
 桃橙色のサファイア――パパラチアを選んだタケルは
「流れ星は明け方の方が多く流れると言いますよ」
 星に手を合わせるメリーナに話す。
 メリーナの掌には温かさが滲んでくるような、優しい気持ちになれそうな淡いピンクのローズクォーツ。
「これもスターが出る事が稀なんだって」
 イストテーブルが選んだのはスタースピネル。
 断じて、自身の恋路の為ではないよ。元気になってもらいたいだけ――
「綺麗な星空だなー……今にも落ちてきそうだ」
 ジュアルドの呟きにユエルは微笑む。
 恋人らしい事ってよく解らないけど、ユエルを大切に思ってるなら良い、かな?
 ジュアルドは夜店でお揃いのピアスを見つけた。
「これにしようか。二つで一つのデザインだし」
 初めて一緒に出かけた記念に。
 浴衣姿に下駄をからころ鳴らし、エメルディアは扇子片手に祭り客を微笑ましく眺め、藍闇の空を見上げては流れ行く星を見送って。
 ふと足を止め何かを物思い――またエメルディアは歩き出す。
 レムリットはファイリシオンに奢らせ出店巡りを楽しむ。
「人ごみには慣れんな」
「大丈夫か?」
 歩き疲れ座ったベンチは夜店の灯りも賑やかな人々の声も遠く。
 ゆっくり夜空を眺めるなど、初めてかもしれん――そんなレムリットの横で、ファイリシオンも満天の星に想う。掴めそうで掴めない……人も同じか。
「頑張って想いを込めて作ったなぁんよ♪」
 誰も居ない静かな場所で、チハヤは絆創膏だらけの手を握り指輪を取り出す。
「なぅ、レンさん喜んでくれるかなぁん……?」
 レン(a42516)は視界一杯に広がる星に奪われた心を引き戻し、髪飾りをチハヤの髪にそっとつけ小声で囁き赤面した。
「その……これからも一緒に、思い出たくさん作ろう、な?」
 見上げると星に手が届きそうで、リアはヴァンアーブルの腕に掴まり呟く。
「二人だけで星空に包まれてるみたいだろう?」
 すぐ傍の星。手は届くのに触れるのを躊躇するヴァンアーブル。
 でも、出来る事ならと傍の星――リアに問う。
「……口付けてもいいですか?」
「愛してる、ヴァン。ずっと一緒に居よう」
 何度でも言うぞ。キスと共に繰り返し……

 あーもー……とラティメリアはボヤく。
「えーえー。独り身ですよ。寂しいですよ。色々あって友人とも別行動ですよ」
 落ち着く為もあり、一人夜空を眺めるラティメリアにも星は等しく砂金を散らした如き輝きを見せてくれた。
 他に誰も居ない暗闇の中で、静寂の星空を見つめる者がいる。
 トミィは誰かと一緒にいる人が――トミィに無いものがある人が羨ましいだけ。
 瞳を閉じて平和を祈る。流星の降り注ぐ中、幻想的に踊る。
 カナトは届かないモノを掴む様に手を翳す。
 まだ判らない『何か』という曖昧な幻想。弱く開いた掌をカナトは確かな力で握っていく。
 理想はいつか叶う。そう信じ追い続けよう。掴めるまで。
「……あんたが思う『忍び』って、何だ?」
 そう聞くヴィレンに、しばし考えてスレイは答えた。
「『風』かな。見えなくてもそこにいる。荒ぶる風は竜巻になる。そよ風は優しい」
「そうか……ありがとな。良かったら食ってくれ」
 ヴィレンが投げた熟れた桃を美味そうにかじるスレイに言い残し彼は去っていく。
「空、綺麗だな」
 芝生にごろりと寝転んで、ヨイクは星の天蓋を仰ぐ。
――この世界に比べ、自分は限りなく小さな存在だけど『この世界を護る』意思の力だけは負けたくない――
 その意志を込めた星の盾を傍に置き、流星を見つめるヨイクを見かけたレン(a57577)はそっと話しかけた。
「こうして見る夜空も……良いものだね」
 金糸のように流れる星を見て、レンは願い事でも……願い事無いなぁ。
 見られた事がラッキーということで。

●星に願いを。
 天頂に輝く星々の中から、一つ、また一つ。光の尾を引き、星が流れていく。
 幸せそうな人達を微笑みながら眺めていたシンクは流れ星に願い事を呟く。
 ランドアースに笑顔が絶えぬよう。
 小高い丘に腰を下ろし、カイとミリアはプレゼントを交換しあう。
「……なんか、こうやって改まるとすごく照れるな」
「……そうね」
 カイの言葉に、はにかんでいたミリアも何だか恥ずかしくて。
 心を込めて作った贈り物と共に、二人は並んで静かに星空を眺める。
【OZ】の仲間達――シンジュ、ハジ、アトリ、ヘレンの4人はゆっくりと空を見上げている。
 楓華列島でもこの時期は特に星空が見ものだが、この村でも。
「手の届きそうな空、って感じだな。白い砂を撒いたみたいだ」
 シンジュは流れ星に秘密の願い事を託す。
 美味しい物食べて、かわいい服着ておしゃれして、けがと病気もしないで……ヘレンは指折り数え、
「みんなの願いがかなうようにお願いするですー♪」
(「来年も皆で揃って来れますよーに」)
 言葉に出さない願いを胸にアトリは笑う。
「あれ、ちびが好きなケーキの形してねぇ? あっちの星はシンジュの尻尾みてぇだ」
 アトリの示す星の形に、ほんの少しだけ笑い頷きながらハジは思う。
 ――会えなくなってしまった人は今どうしてるだろう。
 どこかでこの星を見てるかな? 元気だといいな。
「今年もたくさんの出会いと、お友達と楽しく過ごせますように……」
 あ、あと召還獣がほしいです……アリスンは祈る。
 アリスンの手には友達への贈り物。並んだ小さな星模様が可愛らしい。
 大好きなふぃーさん。
 大好きなウィンちゃん。
 二人で大好きなお星様を眺めて凄く幸せ。
 ウィンは流星にわぁーっと目を輝かせ願い事。これからもずっと……この大切な時を護れるように。
「お星様はね、願いを叶える為じゃなく、願いを持ってることを確かめさせてくれる為に降るんだって」
 その願いは、とても強くなれる――フィーはそう話す。
 ウィンの姿に気付いたヴァルは、手の蒼い石――いつも明るく、力になってくれる人へのお守り――と夜空と見比べ、ヴァルの想いを込める。
 幸せで、あるようにと。
 ルラとカルーはのんびり寝転がって空を眺める。
 夜空を駆ける光の筋に、二人は起きて願い事。幸せを願い、ルラは過ぎ去った流星を見送った。
「カルーは何をお願いしたのかな?」
「秘するが華ってコトで」
 秘密、と笑うカルーにルラも、
「わたしのも……内緒だよ〜♪」
 夜空を見上げるオウリの手には薔薇の花にカットした青い星の石の首飾り。
 あのお方のように、と作ったそれを握りしめ、渡すことは叶わないでしょうけれど……オウリはそっと口づける。
 わたくしと共に、ありましょう……。
 セライアは護符にした碧星の石を胸元で握り締め、星に祈りを捧げる。
「永遠の守護に応えられる、永遠の想いを届けられますように」
 あの人への想いを込め……まるで村の伝説の女性になったようでセライアは照れた。
 リリーナは胸元で祈る様に手を組み、幸せそうに星空を見上げた。
 つ――っと流れる星に願いをかける――リリーナの婚約者や友人、家族の顔を想い浮かべて。
「わたくしの大切な人達がいつも笑顔で過ごせます様に」
 リディアの願いは『いつまでも一緒にいられますように』
 傍らには大好きな恋人の誕生日の贈り物のペンダント。リディアの精一杯の想いを込めた青い星は流れ消える事はない。
 どんな時も星はきらきらと空で歌う――リアンシェはあの時の星に似た輝石を探す。
(「一ヶ月前のあの戦い、とても空は青くて、夜は一面の星でしたも」)
 守った大地と、壊れたものと、不帰人の為に本当に綺麗に瞬いていた。
 ミーナちゃは大切な人達の思い出を抱きしめ悲しみから立ち上がった。りあんは見守ってゆきたいのです――

 夜明け間近の白んだ空に、レインは首飾りを高く高く投げ上げる。
 彼の進む路の幸多きを望んでくれた、今は亡き『姉』に届けたくて。
 有り難かったと。有り難う、と……
 静かな微笑みで見つめるレインの瞳に、蒼い星の石が最後の流星となって煌めいた。


マスター:星砂明里 紹介ページ
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