夜の黒豹



<オープニング>


 最初の犠牲者はエトヴィン・ベル。34歳の快活な男で、体が丈夫なのが自慢だったという。働き者で妻と子供を心から愛する、良き夫であり良き父親であった。夜遅くまで葡萄園に残っている姿が目撃されたのを最後に、翌朝彼は無残な姿で発見される。その様相は詳しくは記すまい。人としての姿を辛うじて留めているだけの死体は、発見者の正気すら奪った。
 翌日、混乱冷め遣らぬ村を次の凶報が襲った。犠牲者はドロテーア・バルテン。68歳の老婆である。彼女は事件のあった事は知っていたが深刻な恐怖を感じてはいなかったようだ。その鈍感さが災いしたのであろうか。或いは長年続けた習慣を変える事を是非としなかった頑固さ故であったろう。夜の水汲みに出た老婆は翌朝、井戸の傍で絶息していた。エトヴィンよりも更に無残な肉塊と化して。
 残された爪跡から大型の猛獣に襲われた可能性が指摘され、恐怖という名の暴風が村に巻き起こった。幸い村長がひとかどの人物であったので人心を治める一方で速やかに冒険者への依頼が検討された。夜間の外出を控える警告が徹底され、これ以上の被害は無いと思われた。事実、被害はパッタリと止んだ。
 後は冒険者の到着を待つばかりと安堵の声が広がり始めた矢先……第三の犠牲者が出た。ドロテーアの犠牲から、7日後の事だった。
 言い替えよう、犠牲者たちである。
 夫婦と4人の子供たち、計6人の家族が一度に殺害されたのだ。小さな平屋建ての家屋は一面が血の海であった。残酷さは先の2件にも増していた。しかしそれ以上に村人達を恐怖せしめたのは、その家が完全なる密室であった事だ。
 昼過ぎまでかの家族の姿を見ぬことを不振がった村人が数人の青年団と共に頑丈な扉を破って中に踏み込み事件が発覚したのであるが、どの窓も丈夫な雨戸で守られ、固く施錠されていた。扉はひとつしかなく、それも数人掛りでやっと打ち破ったほどの頑強さである。
 どのような獣が屋内に侵入を果たし得たであろうか。
 そう、獣ではない。
 より凶暴で、より凶悪な『何か』が夜毎村を徘徊しているのだ。
 誰が言い出したか、村人はそれを「夜の黒豹」と呼んだ。

*****************

 依頼だと冒険者達を呼び集めた霊査士の瞳は暗く翳りを帯びていた。恐ろしいモンスターがある村に居座って、夜に血の饗宴を謳歌している。隣村に親戚なりがある村人は避難も可能であったが、未だ100人に近い者が依る術も無く村に残っているそうだ。早急に現場へ赴き、モンスターを倒さなければ遠からず次の犠牲者が出るだろう。
 モンスターをおびき寄せる事が可能だと霊査士は言った。先ず、夜歩くこと。室内よりも野外での殺戮を「夜の黒豹」は好む。無防備に野外を歩けば――それは敵に警戒心を抱かせぬというのが絶対の前提であることを含む――獲物と見なされる事は可能であろう。 更に条件がつく。
 ストライダーであること。
 犠牲者は皆、ストライダーであった。霊査でもそれは立証された。
 夜、ストライダーが歩けばモンスターは高い確率で現れる。
 霊査士の視線を受けたエルフォミナは静かに頷いた。彼女は自分が呼ばれた理由を心得ていた。
 次に語られたのはモンスターの姿と能力である。村人の呼び名は皮肉な符合として報われた。それは漆黒の豹の如き姿をしているのだ。大きさは3メートルほど。強靭でしなやかな体躯。敏捷さは言うに及ばず、白刃の如き爪は的確に獲物を捕らえ、一瞬の間に無数の傷を刻み込む。更に意図すれば、数十メートル離れた獲物にすら傷を与える事が可能である。その際、鎧は無駄になるかも知れぬと霊査士が呟いた。
 更に、肉体を黒き霧状の物質に変化させる特殊能力を有する。その姿になられては視認するのも容易ではなく、ほんの僅かな隙間があればどのような場所にでも入り込めるのである。ただ室内に侵入するのをあまり好まぬ習性を持っていた為ドロテーアの犠牲の後7日の空白が訪れたのだ。
 冒険者との戦闘中にあってはその力を使うまい。逃げ去ると決めればその限りではないだろうが……

 そこで霊査士はふと口を噤んだ。迷いが指先に幾度も机を叩かせ、腕に繋がる鎖が音を立てて震える。そうして躊躇った後、彼はポキポキと枝を折るような口調で言った。務めて冷静であろうとする時、こんな口調になるのである。
 エトヴィンを切り裂いた豹の爪はドロテーアを引き裂いた豹の爪と似て異なるものであった。瞳の色も金と銀とがあった。そして――家族を殺戮した影は2つあった、と。
「同じ姿、同じ能力を持つモンスターが2体いる……そう結論せざるを得ないのです」
 それ以上霊査士は語らず、深々と一礼すると、後の判断を冒険者に委ねた。

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参加者
焔銅の凶剣・シン(a02227)
魔戒の疾風・ワスプ(a08884)
金色夜想・トート(a09725)
南風に舞う淡雪・メロディ(a14800)
此岸に咲く緋の華・クスリ(a16757)
迅雷と共に駆ける者・レイファ(a19084)
蒼狼の剣匠・アーサー(a25664)
武士道一直線・モモンガ(a45438)
オーディーンの槍・カミュ(a49200)
揺蕩うモノ・シュン(a53541)
NPC:紅蓮閼伽・エルフォミナ(a90166)



<リプレイ>


 その夜は一際闇が濃いような夜であった。空には重く雲が垂れ込めて星も見えない。肌に纏わりつくような不快な風がジットリと滲む汗を冷やしていく。村全体が刺すような静寂に包まれ、何か見えないものに蓋をされているような圧迫感すら覚える。村人誰もが祈るような面持ちで眠れぬ一夜を過ごしているのだろう。どの家も灯りのひとつとして見えず微かな声とて洩れてこない。
 そんな中にあって、ただ一軒の家屋にだけ人の動きが見られた。重厚な造りの平屋建ての農家である。前面に菜園と花壇を構え後方に庭と葡萄園を控えている。庭と葡萄園との間には低い柵が設えられており、農具をしまっておく為の小さな小屋が一角を占めていた。広い庭は整理されたばかりで植え込みも低く刈り込まれているのだが、よくよく見ればそれは家屋と農具小屋とを繋ぐ広い視野を確保するための配慮だと窺い知る事ができたであろう。
 農具小屋の周辺には宵の口から人影が5つあった。掲げたランタンの光にぼんやりと浮かんでいるのは殆どがまだ若い男女で、俊敏な動作や優美な立ち居振る舞いといい、烏珠の闇に飛ばす視線の鋭さにも、村人とは一線を隔する英気と覇気が備わっている。彼らは農具の点検や壊れかけた柵を直すような素振りをしながら時折、低い声で囁き合った。
「モンスターめ、何処をうろついているのやら……大分待たされそうだな」
「案外慎重な様ですね。それとも……」
「それとも?」
 迅雷と共に駆ける者・レイファ(a19084)が剣呑に目を光らせたが、揺蕩うモノ・シュン(a53541)は紅玉の瞳を猫のように細めて飄々と笑ったものだった。
「焦らされているとか?」
「まさか」
「ですよね」
 頬に掛かる黒髪を払い、アッサリと前言を翻す。猫が鼠をいたぶるような殺戮を執拗に繰り返していてもそこに意思はない。モンスターに複雑な思考や感情などは無く、どれ程意味ありげに思える行動をしていたとしても、哀しいかな、それらは『習性』という括りで縛れてしまう。だからこそ、こうして誘き出す策を凝らす余地が此方にあるのだ。
 しかし敵が現れない場合は囮の人数を減らすと決めてあった。仕方がないとレイファが家へ戻り、数刻を置いて後、シュンも立ち去った。何処の闇を闊歩しているかは知らぬが時間が経つほどに、夜の黒豹が現れる可能性は高まるのであろうが……


 夜も相当深まり草木も眠ると謂われる頃。金色夜想・トート(a09725)は夜気の変化を鋭敏に察した。首筋を焦がすようなこの感覚……隠そうともしない純粋な殺気が苦笑すら誘う。
 外套をさり気なく払う仕草で黒白一対の双短剣を両手に滑らせた瞬間、軽いステップで右へ飛ぶと頭上からの襲撃を紙一重で避けていた。一拍を置いて空気が唸り、掠った左肩から噴き出す血潮。だが、彼だからこそこの程度で済んだのだ。凡人であればあの一撃で絶命していただろう。
「先ず1匹……か」
 夜を纏う妖獣が音も無く地に降りた。秋夜に漂う花縮砂の芳香は消え、嗅ぎ慣れた血の匂いが嗅覚を支配する。夜討ちに殺戮……胸の悪くなるような敵を前にトートの瞳は冷え、感覚は細く鋭く研ぎ澄まされていく。
 闇に閃く白い光。魔戒の疾風・ワスプ(a08884)が流れるような動作でアームブレードを抜き放っていた。付き従う召喚獣が背で翻り白刃が虚空を裂く。牽制の一刀を軽々と避けた黒豹の瞳は月のような金色だ。3メートルもの巨躯がしなやかに地を走り闇に溶けてはまた現れる。
 この異形がかつて同じ冒険者であったとしても……此岸に咲く緋の華・クスリ(a16757)の瞳が物憂げに揺れ、だが一瞬後には決意の光を宿していた。これ以上好きにさせる訳にはいかない、と。繋がるミレナリィドールの髪が虹色に煌いて闇夜に舞い、邪竜の黒炎が噴き上がる。
 それから数度の交差。2匹目の出現を待つ為の攻防はしかし相応の犠牲を要求した。この黒豹を相手に少人数で渡り合うのは余りにも無謀であった。夜を裂く爪が刻む傷は聖女ですら癒しきれぬ。目で捉えるより早く肌で感じた危機感に構えた盾ごと吹き飛ばされた。背後から現れた銀目の黒豹がクスリを一撃のもとに引き倒していた。赤く濡れた凶爪が振り下ろされ――意識の途切れる寸前、彼女の胸に浮かんだのは仲間への謝罪だった。


 真紅の光芒がほんの一瞬闇に閃いたのを見逃さずに済んだのは、入念な下準備の賜物であったろう。点灯の短さが最悪の事態を喚起させ、焔銅の凶剣・シン(a02227)は仲間に声を掛けるやいなや窓枠を蹴って飛び降りた。出現した召喚獣に跨り一心に光の消えた地点を目指す。
 同様に夜を駆け抜ける仲間に続きながら、南風に舞う淡雪・メロディ(a14800)も迫る焦燥を感じては打ち消した。杞憂であって欲しいと、祈るような想いで頭上に出現させた光輪が闇を薙ぎ――映し出された光景に唇を噛む。
 血溜りにクスリが倒れ伏していた。彼女を庇う二人は幾度爪に裂かれたのか、血塗れの満身創痍である。だが、後悔をしている暇はない。守ると、救いたいと、強く心に誓うメロディの手に握られた両手杖が鈴を鳴らせば、溢れ出た光の漣が奔流の如く溢れ出て傷だらけの二人を包み込んだ。
「それがしの名はモモンガ・ミロンガ!! そこもとのお命頂戴仕るなぁ〜ん!!」
 刀鍔に指掛け鯉口を切れば金色のグランスティードが大地を鳴らして地を駆ける。武士道一直線・モモンガ(a45438)が駆け抜け様に放った二の太刀要らずの居合い斬り。恐るべき剣閃から辛うじて身を逸らした先で、勇ましい音が空気を響かせたかと思うと銀の輝きに弾かれた黒豹が草叢に飛び退いた。
「この村を貴方達の狩場とするのは今宵が最後です」
 透き通るような刀身を突きつけ凛と言い放つ、蒼狼の剣匠・アーサー(a25664)。サダル・メリクが一閃、その後退を阻んだのである。
「これ以上は……させません!」
 オーディーンの槍・カミュ(a49200)のシュヴァイセフラオ、黒の戦乙女の名を冠された濡羽色の突撃槍が天を突く。不意をついた筈の攻撃が破られ銀目の黒豹は大地を転々と跳ねながら獰猛な唸りを発した。
 二匹の夜の黒豹が闇に咆える。
 ここからは狩りではない。互いの生死を懸けた死闘の始まりであった。


 常軌を逸した力のぶつかり合いは幾度闇を震わせ、幾度閃光を迸らせたであろう。包囲陣を崩そうというのか、はたまた習性故か、黒豹の熾烈な攻撃は近接して戦うストライダーを狙っては確実に凄惨な傷を刻み込んだ。メロディの光波と聖女は絶望的な状況から幾度も仲間を救ったが、戦闘が長引けばやがて綻びも訪れる。
 包囲の一角を担っていたエルフォミナが壮絶な力の応酬の後に倒れ、鬼気迫る怒涛の剣戟で常に敵を翻弄しては仲間の攻勢を支えてきたモモンガにもまた、己を顧みぬ回復不可の剣が仇となる時が来た。
「人の生き血を啜る不埒なケダモノども、お天道様が許してもそれがしが許さぬなぁ〜ん! せめて……いま一太刀っ!」
 翳む視界も武士の気概は妨げられぬ。命を乗せたブラストタックル――この最後の捨て身の一撃が金目の黒豹を突き崩し、数度に渡って黒豹を圧倒していたシンの眼前へ飛び出させた。鼓膜を打つ金属音。抉るように繰り出された強靭な前足の一撃を盾で受け止め、受け止めて尚肉を裂かれる痛みを他人事のように感じていた。
 たとえ、左腕を潰されても。
「右腕があれば、十分だ……!」
 踏み込み、振り切った豪剣が、巨躯を叩き伏せる。数多の血を吸った凶爪が砕け散り、右前足を分断された獣の絶叫が耳朶を打つ。片足を失って踵を返しかけた黒豹の足元に弾ける無形の刃。
「逃がしてたまるか!」
 レイファの放つ衝撃波が手負いの獣に火を点けた。逃げられるなら諸共にとばかり向かってくる漆黒の突風と銀狐が真っ向から衝突する。
「――今、だ、やれ!」
 常に弱者を狙う姑息な牙――そんなものの存在を許せる筈もない。己の半身を食い破られはしたが、レイファとてお返しに鮮烈な雷牙で強かに叩き折ってやった。好機を逃すなと飛ばした声に頷いて、アーサーが駆ける。鞘に収めた長剣が鳴動して紫電が迸り、裂帛の気合と共に放った抜き身の一撃は天穿つ雷撃の闘気を帯びて敵を斬る――これで、恐怖の夜を。
「……終わりにしましょう」
 紫水晶の瞳が伏せられて。雷光が、ひとつの夜を終わらせた。
 残る一体は凄まじい抵抗を見せ、回復力を使い切ったメロディが護りの天使達による防御サポートに回る事になったが、それでも脅威は半減したようなものだった。
 シンとカミュ、それにシュンもまだ、歌声による体力の回復を担える余力を十分に残している。此方とて4人の犠牲を出したが、包囲の輪は確実に狭まって黒豹を圧倒するだろう。となれば……ジワリと闇に滲むように黒豹が溶けて霧散した。
「……ま、そう来るよな」
 ワスプにとってこの局面での敵の逃亡は十分に予想の範疇である。灰の瞳は冷静に闇を見据え、構えた両手から無数の刃が飛翔した。飛燕連撃を穿たれた空間が血の滴るような叫びを上げて放り出すように獣を生む。同時に放たれていた禍々しきカードが体内に溶けたのを見越して、次いで放たれたワスプの蜘蛛糸は夜空に月下美人の如く広がって黒豹の半身を絡め取った。
「――逃げられると思うな」
 霧化を保てずにいる黒豹に紫眼の忍びがゾッと冷水を浴びせるような低い声で告げる。短く端的な宣言はしかし、純然たる事実であった。何処に如何消え去ろうとも逃しはしないと言外に。逃せばまた何処かで無辜の民をその爪で引き裂き、その牙で食い破るのだろう。
「ま、そういうコトらしいです。ですから……もう大人しく倒れて下さいね」
 何かを感じたのか猛然と暴れて糸を振り切った黒豹をシュンの片腕が捕らえた。刹那、反転した巨体が大地に叩きつけられ、首筋に柳葉刀【緋焔】が突き立っている。動きを封じられた黒豹の眼前で、赤眼がひっそりと嗤ったような気がした。
「……あなたも、元は『人』なんでしょう?」
 往生際が悪いですよと、言い掛けた台詞を跳ねた巨躯に遮られ、腹部を貫いた爪をシュンは驚愕を通り越して感心したように見たものだ。どうしてどうして。暴力性どころか『生』への執着も、人より余程あるらしい――だが。
「させないと、言ったはずです!!」
 シュンを噛み砕こうと開いた顎を流星の如く飛来した槍が頭上から貫いた。槍を握る腕は黒髪が翼のように背へ広がった戦乙女のものだ。カミュの大岩斬にグラリと傾いだ闇の名残へ水面に映った月の如く冷厳なる刃が一閃。
「殺戮の代償――無論、覚悟は出来ていただろうな……」
 縫い止めた白の短剣が翻り、黒の短剣が研ぎ澄ませた一刀を放つ――銀の目から虚ろの火が消え、大地を転がる『ソレ』にトートの呟きが零れ堕ちて。

 長い夜が終わった。


 長い夜が終わった。
 夜の黒豹が倒された事を知った村人達の歓喜と歓声は尽きぬほどに村を沸かせた。頭上を覆っていた暗雲が取り除かれ、どの顔にも救われた命に輝く希望の光が差し込んでいた。  
 大袈裟ではなく、ひとつの村と100人以上の命とが冒険者によって救われたのである。
 冒険者達には謝辞を述べたいという村人達が押し寄せて大変だった。
 そうしてひと段落ついた後、慌しく村人達は働きだした。問われると黒豹の脅威に怯え、滞っていた弔いをしたいのだと言った。懇願された冒険者達も帰路につく足を一時止めて、都合のつく者は葬儀に参列した。
 共同墓地に並べられた棺は大小合わせて八つである。乗せられた花輪は今が盛りの三色菫。メロディがひとつひとつ、心を込めて作ったものだ。
 秋晴れの空に鎮魂の鐘が響き渡る。
 これで漸く父も安らかに眠れますと涙で声を震わせて、幾度も冒険者達へ頭を下げたのは、エドウィン・ベルの長子だった。母に代わって心から礼をと涙を零したのはドロテーアの娘だった。ベッテンドルフ家――殺戮された6人家族である――の子供達と仲の良かった数人の幼子達が、メロディの花輪に添えるようにして、一輪、一輪、摘んできた秋桜を置いた。
 8つの棺……モンスターを倒しても、奪われた命は還らないけれど。
 跪いたメロディは指を組み、祈らずにはいられない。
(「……どうか、村で暮らす皆様が心から笑顔を取り戻せる日が、一日も早く訪れますように」)

 生きていれば何れ悲しみは癒される。
 今日響いた鎮魂の鐘は、明日にはきっと鳴り止むだろう。

■END■


マスター:有馬悠 紹介ページ
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