やもり。



<オープニング>


 それは夜。
 星の瞬く夜空を滑空する……どでかい怪獣!
「『やもり』が出たんじゃなぁ〜ん」
 差し込む日差しにうとうとと身体を揺らし、或いは、付き添いに強制振動させられながら、ヒトノソリンの長老は言う。
 さてしかし、そのやもりがどうしたのか?
 問われ、長老は……皺に埋れた目をしばたかせ、半瞼になりながら。
「追いかけて欲しいんじゃなぁ〜ん」

 夜盛(やもり)。
 月のない晩を好み、星空の下を素早く飛ぶ、鳥に似た怪獣。
 ごく稀に集落の上に現れては、すぐ帰る。なんとも気紛れな怪獣。
 そのやもり、実は普段は地面を走り回っているとか。滅多に空を飛ぶ事はなく、だが、その『滅多』なときこそ、美味しいものに出会えるチャンス!
 やもりは特定の木の実が成る時期にだけ、興奮して飛び回るのだ。
 そして、その実のありかは……やもりしか知らない。大きなどんぐりのような実をつける植物怪獣が居るのだが、その怪獣がやもりに輪を掛けての気紛れで、数年に一度しか芽を出さないのだ。ちなみに、その植物怪獣も、『野盛(やもり)』である。
 さらに、その植物は人の気配に敏感で、近付くとまるで何事も無かったかのように土に潜ってしまう。見つけることが出来るのは、天敵でもあるやもりだけ、らしい。
 しかしそのやもりがまた、走っている時はともかく、飛び始めると中々素早く、どうしても追いつけない。追いつけないだけならまだしも、やもりには天敵になるもう一回り大きな鳥怪獣がおり、追っている最中にそいつにやられて全て台無し、なんてこともよくあるらしい。なお、そいつもやっぱり『矢盛(やもり)』だった。
 そんなこんなでいつしか旬が終り、木の実を口に出来ず尻尾がしょぼーん、なんてのもしょっちゅう。
 そんな時、とある集落のヒトノソリンは知る。
 同盟にはノソリンよりも物凄く早く走れる四足の獣を操れる、獣使いがいることを!

「わしも時々見かけるなぁ〜ん。ぐ、ぐら……なんじゃったかなぁ〜ん?」
 とにかく、速く走れるなら、やもりに追いつけるかも知れない。
 追いつけるなら、やもりがやもりを探し当てる瞬間に立ち会えるはず。ついでに、やもりを狙うやもりを追い払って、上手く追尾できれば、美味しいやもりの実を手に入れることも……ええいややこしい!
「とにかく、やもりを追い払いながらやもりを追いかけて、やもりの居場所を突き止めて欲しいんじゃなぁ〜ん。あの獣を操れる者じゃったら、きっと上手くいくと思うんじゃなぁ〜ん」
 勿論、他の方法で強引にでも見つけ出せるなら、それはそれでありだ。今迄のヒトノソリン達はそうしてきた。
 主に偶然だが。
「あんまりに見つからんので、探すのに飽きてしまうんじゃなぁ〜ん」
 きっと、探しに出た後、おなかがすいて他の獣を狩っている内に、目的を忘れるに違いない。
「そういうことじゃで、代わりに頼めんかなぁ〜ん」
 折角あるなら、やっぱり食べたい。
 そんなヒトノソリン達のお食事事情。
 幾度目だか、またこっくりこっくり舟をこぎながら、長老は寝言のように言うのだった。

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参加者
隻眸の黒蛇竜・シアーズ(a30789)
弓使い・ユリア(a41874)
ターコイズの護り・フラヒ(a47872)
天魔伏滅・ガイアス(a53625)
マハリクマハ・リタ(a55894)
黒衣の守護騎士・シェリー(a58661)
剣の神に愛されし乙女・ヒカル(a62915)
樹霊・シフィル(a64372)
晴天戴風・マルクドゥ(a66351)
蒼嵐の・アス(a70540)


<リプレイ>

●夜盛
 矢盛から夜盛を護り。
 夜盛が野盛を見つけたら、夜盛から野盛を護り。
 野盛が隠れる前に果実を頂戴する……
「……ああっもうっややこしいったらありませんわ!!」
 ……なぁん。
 最後に言外で小さく呟き、マハリクマハ・リタ(a55894)が余りのややこしさに騎上で憤慨。
 剣の神に愛されし乙女・ヒカル(a62915)も思わず髪の毛を掻き毟り。
「矢盛、夜盛、野盛って、頭が混乱するにゃ」
 そんな十人中、七人がグランスティードな団体は、夜半過ぎの大地をうろついていた。
 珍しくて美味しいものと出会えるチャンス。必ず成功させたいと手綱を繰る、黒衣の守護騎士・シェリー(a58661)の後ろ、相乗りの、隻眸の黒蛇竜・シアーズ(a30789)はちょっぴり浮かれ気味。
「実は初! 怪獣見物かも〜? 植物怪獣ってどんなのかしらん?」
 全く、怪獣三体相手にしても食いたいってヒトノソの食欲はすげえよなぁ。天魔伏滅・ガイアス(a53625)も青い鎧の召喚獣を繰り思う。
「ここまでするんだから期待していいんだよな? 楽しみだぜぇ」
 意気込む背中、優雅に横座りで相乗りする、樹霊・シフィル(a64372)は、くすりと淡く微笑む。
 先ずは『野盛』が飛んでいないか目を凝らし……やまもりやもりを喰いたい! 迷走大風・マルクドゥ(a66351)もうきうきと、黒い召喚獣の手綱を繰る。
「滅多に食べられないんだろ? 凄ぇ美味いんだろ?」
「美味しいらしいですよね?」
 今はまだ徒歩の、蒼穹の虹飛燕・ユリア(a41874)も、まだ見ぬやもりに思いを馳せてみる。
「ほっぺた落ち草の一種で、ドネルケバブとも親戚らしいという伝説の植物ですよ」
「……あれ、ドネルケバブは植物じゃなくて……」
 気付いた、ターコイズの護り・フラヒ(a47872)の言葉に、ユリアはしれっと。
「嘘です」
 早。
「とにかく、全力で頑張らせて頂きますですよ!」
「そうですね、美味しいもののために頑張ります!」
 私も食べてみたいし! とフラヒ全力同意!
 口には出さなかったが、蒼嵐・アス(a70540)も美味しい物ならゲットして皆で食べるんや、と内心で頷いてみたりして。
 明りはカンテラだけ。
 他に頼れるのは、暗闇に慣らした自分の目のみ……
 覗いても真っ暗な遠眼鏡は諦めて仕舞い……シアーズは、ふと。
 風を切る音を探し、巡らせた視線の先に。
「やもりだわん!」
「『よる』のほうですの!? 『の』のほうですの? 矢……どちらでもないほうですの!?」
 ……なぁん!
 慌てるリタの声。音声だけだと判らない。実に判らない。
「飛んでるやもりだッ!」
「小さいほう小さいほう!」
「『よる』やな、『よる』!」
 三段変形に、皆はそれが『夜盛』であると認識する。
 滑空するように飛ぶ赤茶けた翼。巨体の割にその速度は凄まじく……成る程確かに、これは普通に追いかけてもすぐ見失いそうだ。
「しっかりつかまっててな」
 飛び乗ったユリアの重みを感じ、アスが馬首を巡らせる。
「振り落とさないで下さいませね?」
 背中から聞こえたシフィルの声には短く応じ、ガイアスもすかさず手綱を繰る。シアーズはシェリーの腰に手を回し。
「シェリーさん、願いしますわんっ★」
「ッシャー! 振り落とされんなよ〜〜っ!」
 早速、早駆け爆走を開始するマルクドゥ。
 すーい……と、僅かな風切り音だけを立て、夜盛は地面と水平に飛び続けるその後ろ姿を、皆は一丸となって追いかけた。

●夜盛
 どの位走ったか。
「イヤッホーーッ! 待て待て待ちやがれ〜〜っ」
 嬉々として爆走するマルクドゥの後ろで、アスはちょっと苦笑い。
「まぁ、興奮してるんやから、そう悪知恵も働かんと思うけど」
 今の所、夜盛は飛んでいるだけで、こちらには気を配っていない。五月蝿いなぁ、位には思っているかも知れないが。
 そんな後ろをひた駆けながら、リタは周囲の景色を注視する。
 俄に、舞い降りる夜盛。
「やもりかッ?」
「だからどのやもりかと……」
「植物植物」
「休憩かも知れません」
 飛び出してしまいそうなマルクドゥを制止し、フラヒが辺りを見回す。
 暫しの後……飛び上がる夜盛。ただの休憩だったか。
 思ったその時。
 あから様に大きな羽音が、鼓膜を叩く。
 咄嗟にヒカルが見据えた先に――これは、でかい!
「現れたにゃ」
「やもりだッ!」
「天敵の方の矢盛が来たでっ!」
 改めて言い直され、途端に五と五の二組に分かれる十名。
 やらせてなるものか。
 ユリアはすかさず弓を引き絞ると、射程ぎりぎり一杯の矢盛へと、照準を合わせる。
「ふぁいぇぇぇぇぇーるッ!!!」
 掛け声一閃、送り出されたホーミングアローが矢盛の脇へ突き立つ。突然の痛みに、高度を一段引き下げる矢盛。
「前方へ」
「任せろ」
 背面のシフィルの声に、ガイアスが降下する矢盛の前へ早駆けで一直線。
 そして、下馬も優雅に、両足揃えて飛び降りると、シフィルは闇夜の空へ向け頭部を眩く発光させた。
 照射されたスーパースポットライトに、矢盛は一瞬視界を奪われたか急上昇、態勢を整える。
「追跡班の皆様はや……『よる』盛をお願いしますわ!」
「目印をお忘れなく」
 リタのなぁんは、続くシェリーの声に掻き消える。返事もそこそこ、飛び去ろうとする夜盛を追って、フラヒ、ヒカル、マルクドゥ、そして、ユリアを相乗りさせたアスのが、再追跡を開始する。
 それを追うかのように、離脱していた矢盛が夜盛の逃げた方向へと滑空してくる。
 射程に入った!
 途端、夜景よりなお黒く禍々しい無数の鎖が、矢盛の翼を絡め取る。
 鮮やかに弧を描き急停止したシェリーの後ろから飛び降り、シアーズが仕掛ける暗黒縛鎖。
「……先手必勝、邪魔はさせぬのじゃ!」
 縦横無尽に絡みつく鎖に突如失速する矢盛。しかし、その動きを完全に止めることは叶わず。力を放出し、屈み込むシアーズの上を掠め飛ぶ。
 その翼を完全に封じるべく、ガイアスは並走する脇から、粘り蜘蛛糸を投げ上げた。
 張り付く糸。握る糸を引き絞り、矢盛の進行方向とは逆側に、思いっきり力を込める。
 かくん、とさらに落ちる高度。
 次の瞬間、夜空に解き放たれる気合。
 両手に溜め込んだ力を掲げた突撃槍へ伝え、シェリーはその切っ先から一気にワイルドキャノンを撃ち出す。
「邪魔だ。お呼びでない貴様らは生きているうちに立ち去れ」
 突き上げるように叩き付けられた一撃。
 慌て糸を引き千切り、今一度態勢を整えようと舞う矢盛。その嘴と爪は見失った夜盛を追う事をやめ、遂に進路を邪魔する冒険者達へと向けられる。
 ぐん、と。
 風が鈍い音を立てたかと思った時にはもう、シフィルの目の前に巨大な爪が迫っていた。
「あっ、ちょっと、痛うございます。わたくしは美味しくありませんわ!」
 引き裂く勢いもそのまま、力任せに地面に押し付けられ、すかさずヒーリングウェーブしながら脱出を試みる。
 だが、その爪はすぐ、シフィルの上から取り除かれた。
「今のうちですわ!」
 ……なぁん。
 極力小さく零しつつ、リタは踊っていた。
 フールダンス♪で。
 そして、矢盛は。
 巨体がステップを踏み、巨大な翼がわっさわっさと空を掻くたび、草木が風圧でわしゃわしゃ揺れる。
 さらにその巨躯を、ガイアスが掴み上げた。
「おうらぁ!」
 騎上にまで、渾身で持ち上げた矢盛。その巨躯を、重さ勢い全て託した剛毅投げで、暗い大地へと投げ落とす!
 ぎぇえ、と上がる悲鳴。
 更に、踊りを止めたリタが、ぴこはん(槌)を振り上げ……

 ぴこっ!!

 とてもいい音。いや、矢盛にとっては『ごすっ!』だったに違いないが。
 投げられ殴られ、余りの痛みにばったばったと慌てて羽ばたき……だがどうやら、この獲物は割に合わないとでも思ったのだろう。
 報復紛いにガイアスとリタををがしがしと嘴でつついた後、矢盛はすぐに上空へと戦線離脱。そのまま、夜盛が去ったとは別の方向へ、飛び去って行った。

●野盛
 再びすーっと低空を飛ぶ夜盛。
 その体が、不意に、ぐるんぐるんと螺旋を描くように宙を舞った。
 また喜んでるのか……?
 思い、召喚獣の脚を止めて待つこと暫し。夜盛は今度は螺旋飛行の真中へ……急降下!
 ぐさっ。
 と、地面に突き刺さる夜盛。
 そして、その穴から……?
「やもりだッ!」
「いくで! ここまで来たら、是が非でも野盛の実を食べんと気がすまんっ!」
 がっ、と、すかさず召喚獣の腹を蹴って加速するマルクドゥとアス。
 一拍遅れて続くヒカル、フラヒとは四角形の陣形で、穴を掘って野盛を掘り返している夜盛の周囲へ、真っ直ぐ突っ込む。
 なんじゃおまえら。
 さっき矢盛から助けられたことも忘れ、そんな雰囲気できょとん、と顔を上げて振り返る夜盛。その隙に引っ張り出された野盛は、いやいやするように茎をしならせて、慌てて土に潜ろうとする。
 が、そうはさせまいと降り注ぐ、粘々の糸!
「さあ、採取しますよ!」
 アスの後ろから飛び降りたユリアが投げつけた粘り蜘蛛糸の下で、さらにうねうねと妙な動きをする野盛。追い討ちをかけるように、マルクドゥも紅蓮の雄叫びを仕掛ける!
「逃がさねぇぜ! 実をよこせーーッ」
 よだれ、よだれが滝!
 が、野盛と一緒に囲い込まれる形になった夜盛は、こう……さっきからずっと、目をぱちくりして固まっている。
 そんな夜盛に、アスは斧で牽制攻撃。
「うちらもこれ食べたいんよ。ちょっと分けてな〜」
 流石に驚き、ぎゃん! と悲鳴をあげて飛び上がる夜盛。どうやらそこでようやく事態を飲みこんだらしく、『横取り、ダメ、ゼッタイ!』と言った素振りで、その巨体を生かし……
 ……むぎゅむぎゅ押してきた。アヒル歩きで。
「ちょっ、と、邪魔、です!?」
 なんともいえない光景だが、邪魔をするなら仕方ない。フラヒは抜き放った長剣に稲妻を纏わせると、そのまま夜盛に向かって電刃衝を繰り出す。
「せっかく見つけた実、たまには人間にも味わわせてください」
 びりっと痺れ、ひっくり返る夜盛。
 ……放っておいてもいいかな!
 思い、五人はそのまま野盛の実の全力採取に取り掛かる。
「こら、大人しく実を落とすにゃ」
 騎上から、うねうねする野盛に、不可思議な光沢の剣を振り落とすヒカル。切り落とした茎から外れた、どんぐりみたいな実――といっても、人の頭くらいあるのだが――が、ぽろりと地面に転がる。マルクドゥに至っては、もう力任せに。
「すぐ食べる分、土産にする分、皆の分、おれの分……長老の分もッ」
 と、もぎもぎされていた野盛が、糸を引き千切り再び地面に潜り始める。
 させない! と、咄嗟にチェインシュートを打ち込むフラヒ。
 野盛の根に打ち込んだ剣を、グランスティードで踏ん張って……怪獣相手に何処までできるか判らないが、人生チャレンジ!
 と、行きたかったが、剣の側がすっぽ抜け、鎖はいつも通り自動で巻き戻し。
「こら、うごくにゃ!」
「ちょっとじっとしててやーっ!」
 慌てて、ヒカルとアスが紅蓮の雄叫びを仕掛ける。更に、ユリアも粘り蜘蛛糸を野盛の引っ込みかけた穴に捻じ込むように投射!
「手伝ってください!」
 よしきた、と一斉に添えられる手。
 そのまま絡み付けた粘り蜘蛛糸ごと、野盛を再び地上へ引き摺り出す。
「まだまだ、収穫足りませんから!」
「取るぜ取るゼーッ!」
 嬉々とした叫びが木霊する中で、夜盛がようやく麻痺から抜け出していた。

●やまもり
「らぁー!」
 またもアヒル歩きで押し込みにきた夜盛の横っ腹に、野獣のような叫びと共にすっ飛んでくるワイルドキャノン。
 騎上のガイアスの放った一撃に、またひっくり返る夜盛。そして、そのガイアスの後ろで、噴き出しそうなのを堪える音が聞こえた。
「なっ何か生えてるわん!」
 折角なので乗り換えしたシアーズが、糸塗れでもぎもぎされている野盛を前に、肩を奮わせる。
 その周りには……どうやら、野盛の茎はうん十mが地中に埋まっているらしく、引きずり出した端からもぎ取りまくった実が、どっさりと詰まれていた。
 シェリーの後ろ、再び横乗りで共に駆けつけたシフィルが、実を乗り出すようにしてその様子を認め。
「豊作でございますね」
 一方のシェリーは。
 積み上げられていた実を一つ二つ手に取ると……なんだかんだで結構ぼろぼろになっている夜盛の前へ転がしてやる。
「案内ご苦労。些少だがこれは礼だ」
 案内して貰ったのだから、多少分けるのはやぶさかではない。それに、もう戦意は喪失しているようだし、これ以上横取りにくることもないだろう。
 ともあれ、丸坊主になった野盛は解放され、しゅるしゅるっと地面の中に退避。
 皆はたっぷりもぎ取った実を籠やら召喚獣に積み込んで、真夜中のワイルドファイアを……キャラバンのように列をなし、緩やかに進む。
「雄大なワイルドファイアには、スティードが似合いますわね。わたくしもスティードに鞍替えしようかしら?」
 長く伸びた影と、仲間の繰る召喚獣の姿に、シフィルはそんなことを呟く。
 ……あら?
「そういえば、わたしくのヴァイパーが見当たりませんわね……まさか迷子に……」
 大丈夫。きっと迷宮でお留守番してる。

 持ち帰られた実を前に、集落のヒトノソリンは大喜び。
「これでヒトノソちゃん達もおなか膨れるかしらん」
「勿論なぁ〜ん!」
 仲良く別けましょう、とユリアが手渡してくる山盛り野盛を一個一個抱え込み、それはもう嬉しそうに踊り出す。
 しかしこの実、どんな味なのか? 首を傾げるアス。
「どんぐりみたいやから、ナッツっぽい味やろか?」
「食べてみ……もう食べてるなぁ〜ん」
「アーモンドとピーナッツのあいのこみたいな食感だなっ」
 うきうきと生齧りしながら言うマルクドゥはともかく。
「本来はどうやって食べるんでしょう?」
「焼いたり炒ったり煮たり色々なぁ〜ん」
 気になるのでお手伝いを。なので、ちょっと食べさせてください!
 そんなフラヒのお願を、ご機嫌ヒトノソリンが断るはずもなく。ヒカルも皆様の為に腕を振るいますと、一緒に調理のお手伝い。
「あらん★ ガイアスちゃん、食べるのん?」
「仲間にもご馳走したいんで、よかったら土産に持ち帰りたい」
「どうぞなぁ〜ん。一個でいいなぁ〜ん?」
「シアーズちゃんもひとつだけならもらおうかしらん」
 とかなんとか雑談してる間に。
「はい。皆様、ヒカル特製の野盛のサラダ料理です」
 言って、ヒカルが振舞うのは、野盛を中心に色々な野菜を盛り付けたサラダ。他にも、焼き野盛、茹で野盛、まんもー肉・ペースト野盛ソース掛け、など、色々な料理が並ぶ。
「あら。これは以外とやめられない止まらない味ですわね? ……なぁん」
「確かに、欲しくなるのも判る気がします」
 そのまま宴会ムードに突入、結局夜明けまで食べて踊ってする様子を、シェリーは少し眠そうに見つめるのであった。


マスター:BOSS 紹介ページ
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