【お姉さま天獄】枇杷のお姉さま



<オープニング>


 三寒四温とはよくいったもので、昨日暖かいと思ったら今日はもう肌寒い。しかし春は確実にやってきている。
「それが嬉しいプルミエールなのだった」
「なんだ、その解説口調は?」
「自分を客観的に見てみました」
「……まあ、いいか」
 というわけで、本日も物語はここ、冒険者の酒場からはじまる。最初の発言はもちろん、脳天気娘ことはじまりは・プルミエール(a90091)で、つっこみ役はご存じ葵桂の霊査士・アイ(a90289)である。
 さて二人が本日いただいているのは、だいだい色したビワの実であった。本格的なシーズンにはやや間があるが、十分きれいな色をしている。果汁もふんだんでおいしそうだ。
「この甘さがいいんですよね〜」
 プルミーは皮をむきながらニコニコしている。
「味は好きだが、私はこの大きな種が邪魔でな」
 アイは種をよけて実をフォークでそぎ落としていた。
「そんな面倒なことしなくても、丸ごと口に入れて種だけ出せばいいんですよ。ほらー」
 といってプルミーはいったとおりのことをした。
「よさんか、嫁入り前の娘がみっともない」
「いいんです。私」するとふと、プルミーは遠い目をする。「お嫁にもらってくれる人なんかいないから……アイさんみたいに彼氏いないし……」
「い、いや、なんていうか、そういうつもりでは……」
「なーんてね☆ ぼわー」
「うわ! だから種を口から出すな!」
 というわけでプルミーはあまり気にしていないようなのでそのつもりで。

●ちょっぷくびちょんぱなおねえさま
 さてそのビワが群生する地に、モンスターがあらわれた。例によって「お姉さま」、すなわち女性型のモンスターである。
「これがまた妙な服装でな。胸にリボンがついた、襟の大きい服のようだ。襟にはストライプが入っているぞ。上着は基本的に白だ。襟やリボン、スカートがビワの色らしい」
「ほほう、かわいい感じ服装ですね。私も着たい♪」
 プルミーはあこがれるような目をした。
 しかも見た目の年齢は十代なかばくらいの美少女のようだ。どこをどう見ても無害に思える。……だがこれで凶暴なモンスターだというのだから世の中は恐ろしい!
「この怪物はとても敏捷だ。茂みから茂みに飛び移り、こちらの懐に飛び込んで強力な手刀で斬りつけてくる。素手と思って油断してはならない。やつの手は鋼鉄すら切り裂くだろう」
「恐怖のチョップですね」
 とりわけ首を狙われないよう注意してほしい。切り裂かれればただでは済むまい。
 この怪物は手下を二体連れている。いずれもビワに手足が生えた外見だが、なぜかお姉さまと同じ服装をしている。なんなのだ、これは。ちなみにこの二体もボスと似た攻撃をしてくるらしくかなり手強いとのことだ。
 集まった冒険者たちを前にして、アイはこほんと咳をした。
「あー、あと、一点、主に男性への注意事項を述べる。この怪物、跳躍したり側転したりが基本動作だ。そしてスカートばき、つまり……」
 アイはいいにくそうに、頬をそめていう。
「非紳士的行為に及ばないように」
「つまり、スカートめくりしちゃダメヨ、ってことですね」
 いいにくいことをズバっというプルミーなのであった。


マスター:桂木京介 紹介ページ
 桂木京介です。よろしくお願いします。
 フルーツ&美女の謎シリーズ、第五回は枇杷です。今回も「お姉さま」というには若すぎる気がしますが、気にせず退治してください。
 今回の敵は敏捷度重視、攻撃力も高めです。その分体力は低めなので、捕まえることができれば有利になります。また、おなじみ「手下」はシリーズ最高の強さですので軽視しないようにしてください。

 それではリプレイでお会いしましょう。桂木京介でした。

参加者
嵐を呼ぶ蒼き雨・レイニー(a35909)
月の姫を抱く者・ミレイラル(a43722)
戦争屋・ヒレン(a47525)
黒百合の魔女・リリム(a50830)
星喰らう蒼き闇・ラス(a52420)
手のひらの鼓動・アールコート(a57343)
荘厳な・オペラ(a60053)
銀之刀匠・クオン(a65674)
碧色重騎・ルシエラ(a66054)
全力狂想曲・ティム(a71002)


<リプレイ>

●古諺にいわく
 恒例(?)、碧色重騎・ルシエラ(a66054)のトラウマ告白のコーナー(??)から今回はスタート!
「あれは忘れもしません十一年前、種があることも知らず、思いきり枇杷にかじりついたら乳歯の前歯二本がバキッと折れて逝ってしまったのですっ……そして私は前歯がなくなってみんなの笑い者に……以来トラウマなのですっ、なぁん」
 ガクガクブルブルとルシエラは震えた。情熱的な・オペラ(a60053)がさりげなくツッコむ。
「そんなカンタンに逝ってしまうなんて、その乳歯が虫歯だっただけという気がしますけどねん」
「なぁん〜」
「いやそんな……泣かんでもいいのですよん」
 ふにふに、オペラはルシエラの頭をなでなでした。

 千紫万紅・ミレイラル(a43722)は星喰らう蒼き闇・ラス(a52420)に声をかけた。
「ラスさん今回もよろしくお願いします」
「また? 俺は初参加だぜ?」
 ラスは目を丸くする。
「順番的には『ν(ニュー)』かなにか記したほうがよろしいですか?」
 にっこりして問うミレイラル、ようやくラスは、彼女がなにをいっているか理解した。今回欠席の「大親友(ダイシンユー)」の所行を思い、ラスは苦笑いするしかない。

 黒百合の魔女・リリム(a50830)はフードをかぶった上からマントを羽織り、肩から首筋にかけてを目立たないようにしている。
「……リリムさん」
 と呼ばれふりむくと、
「あわわっ!」
 リリムは驚きのあまり尻餅をついてしまった。
 黒を基調にしたブラウスに、同じテーマのミニスカート、いずれもレース、それも、凝ったボルドーレースで飾り付けている……そう、そこに立っていた女性は、
「み、蜜柑のお姉さまっ! ぃ、生きていたのですかっ!」
 逃げ出そうとするリリムに、「お姉さま」のほうこそ慌ててしまって、
「申し訳ありません。私です」
 しゃがんで手をさしのべる。よく見れば、銀の刀匠・クオン(a65674)ではないか。リリムはほっとして手をとった。クオンはいま、前回撃破した「蜜柑のお姉さま」の衣装と黒傘を身につけている。これがまた、クオン用にあつらえたとしか思えないほど見事に似合っていた。
 手のひらの鼓動・アールコート(a57343)が嬉しそうに訊く。
「クオンさん本当に綺麗です☆ 今日はどうしてその格好に?」
 クオンは薄く頬を染めてこたえた。
「厚かましいかもしれませんが、蜜柑のお姉様にお力を分けていただきたく思いまして……『貴女の同胞が、黄泉路に迷わぬ様に』との願いをこめての扮装です」
 その効果のほどや、いかに?

 現地についた。枇杷が実っているその空間だが、ガサガサと茂みがさわがしい。あそこに潜んでいるのだろうか。
 嵐を呼ぶ蒼き雨・レイニー(a35909)が問う。
「あれが……びわ? というやつか。高貴な妾に見合う果物なのであろうな?」
「知らん」
 戦争屋・ヒレン(a47525)の回答は実に素っ気ない。
「びわーん! もっと優しく教えるのじゃー!」
 じたばたじたばた、レイニーは暴れる。古諺にいわく、泣く子とレイニーには勝てない――しょうがねえな、とヒレンはこたえた。
「あー、高貴なお嬢様にはお似合いだと聞いたことがあるぞ」
 もちろん口からでまかせである。さらに、全自動遭難坊主・ティム(a71002)も賛同する
「うん、だから高貴なレイニーには、枇杷お姉さまのスカートをめくる手伝いをしてほしいなー」
 なんか後半が変だが、レイニーは「高貴」というところさえ認められればいいらしく満足げなのである。
「そちらよくわかっておるのう。褒めてつかわす」
 本当にそれでいいのか?

 それはそうとして、目の前でガサガサやっているのに一向にしかけてこない冒険者たちが気に入らないらしく、とうとう「お姉さま」のほうから姿を見せた!

●一騎打ちこそは武士の華
 手下二体、お姉さま一体、敵はそんな三者だ。
 「お姉さま」はセミロングのくりっとした髪型で初々しい。こののち成長が楽しみな雰囲気の美少女である――まあ、モンスターなので成長はせんのだが。
 いっぽう取り巻きの二体は、枇杷に手足が生えたとしか思えないノッペラボウぶりだ。
 この三体とも、どこかの制服のような同じ服装をしている。そして素速い! 茂みより現れては消え、消えては現れ。姿は見せてもまだ様子をうかがっているらしい。
「今回は枇杷ですか……あの動きが、なんとなく忍びっぽいですねぇ」
 といってミレイラル、バッドラックシュートで最初の挨拶だ。しかし手下はこれをかわしてしまう。
 ラスは拳を握りしめた。
「この時を待っていた! ようやく、俺もお姉さまを見る時が……!」
 しかもむっちゃくちゃ可愛いではないか、モンスターだなんて勿体ないと思う。しかし戦いはマジメにいきたい。チキンフォーメーションで反応速度を高め、護りの天使達の発動にかかる。
 ティムは燃えている。
「非紳士的行為がだめだなんて! それはつまり、『普通に』めくるのはダメヨ、という意味の、春生まれプーカに対する挑戦と受け取ったよ!」
 アイの説明をどう聞いたのやら、チャレンジ精神で燃えているのだ!
「だけどレイニー、お姉さまはヒレンと一騎打ちみたいだからまず僕らは手下、便宜上『手下A』にいくよ!」
 これに対してレイニーはむくれるのだ。
「妾が下僕の相手とな! 他の者が妾より目立つことは許せぬ!」
 そこでクオンが助け船をだす。
「……将は……敵は無論のこと、味方の動きも把握して動くものですよ……?」
 この「将」のところにアクセントを入れているのはいうまでもない。
「ふむ、将か。姫将軍というわけじゃな。うむ、敵将とやりあっておっては味方を統率できんからのぅ」
 レイニーは簡単に納得する。ティムは思った。
(「この子、扱いやすぅ……」)

 枇杷の木々が揺れる。しびれを切らしたのだろう。手下AとB、ならびにお姉さまが疾風の勢いで進軍してきた。
「私のトラウマを癒してください、なぁん」
 ルシエラはヒレンに、「君を守ると誓う」を発動する。
「ルシエラのトラウマ?」
 ヒレンはよくわからないままこれを受けた。
 直後お姉さまのチョップが飛ぶ! 可愛いのになんという猛撃、刃のようなその手刀よ! ヒレンはこれを間一髪、刀の鞘で受け流した。
「お互い捻くれた戦いかたは性に合わねぇ。サシで首を狙い合いといこうかよ」
 ヒレンは刀を抜き挑発気味に呼びかける。
「来やがれ、散らしてやる」

 動きが激しいお姉さまたち、したがって、スカートがひらひら危険な状態になるのは仕方ない。
 オペラの眼鏡がきらりと光る。ついでにバストもゆさりと揺れる(!)。
「紳士的に倒せとのことですが、私は女性ですから紳士も何もないのですけどねん。覗き放題ですよん」
 などとすごいことをいうオペラ、射程ギリギリの位置から、エンブレムシュートを手下Bに食らわす。
「私たちは下僕相手に頑張りますよん」
 そのオペラに手下Bが向かわんとする。跳んで恐怖の水平チョップだ! ごうと風切る音がする!
「ちょ、ちょっぷくびちょんぱ、って、あれのことなんでしょうか☆」
 アールコートは手に汗を握った。あれをくらったら首がチョンパと飛びかねない! なるほどそういう意味か……って納得している場合じゃない! オペラの眼前にチョップが迫っている!
 しかしここで一人の剣士、身を低くしその手下の足元に急迫す!
「……不潔ッ……!!」
 いうなり一閃、それは達人の一撃!
「ああっ、クオンさん、その技は☆」
 思わずアールコートは叫んだ。クオンはまるで正拳突きのような攻撃を繰り出し、敵を叩き落としたからである。
「せめて一傷、蜜柑のお姉様の拳をあびせたかった……」
 そしてこのとき、クオンのゴスロリ衣装がはらりと落ちる。下から普段の戦装束が姿を現した。
「……一騎打ちこそは武士の華……露払いは、我等が……」
 すらりと立つクオンは、構え直しながらヒレンに告げた。
「さー、猛攻開始ですねん」
 オペラは元気に呼ばわる。

●春のスカート狩り
 手下Aとレイニー、丁々発止の切り結び。手下は首狩りにくるが、レイニーはこれを懸命にガードする。
 そしてティムは、レイニーの背に隠れつつ大騒ぎだ。
「いま、時代の流行は戦うおねーさんだよ?」
 そんなティムにレイニーは怒る。
「ええい、妾に隠れるでない! そちこそ妾の盾にならぬかー!」
「僕、レイニーがドレスを翻して剣を振るうカッコイイ姿見たいなぁ」
 地獄耳とは、自分の悪口を聞き逃さない耳をいう。さすればレイニーの耳は天国耳とでもいうべきか。彼女は、自分へのどんな称賛も聞き逃さない!
「そうか、妾はカッコイイか。ドレス姿も艶やかと申すか。さもあろう」
「そこまで言ってないけどそれでいいや。いけーレイニー、レイジングサイクロンだー」
 たちまち機嫌を直したレイニーは、ティムのリクエストに快く応じ、苛烈なレイジングサイクロンを見舞う。
 ここでティム、念願かなえるべく飛びだしてスカートに「風のいたずら」だ!
「ぐばー!」
 そしてお約束! 間違えて手下のやつをめくった! 枇杷っぽいものがよく見えた!
 レイニーの麻痺を治癒しつつアールコートは宣言した。
「はい、それでは、ヒレンさん・ティムさん・ラスさんによる春のスカート狩り、スタートです★」
「いまのは『狩り』に入れないで〜」
 ティムがアールコートに申し立てを行うが、聞こえているかどうか。
 レイジングサイクロンで転んだ手下二体、ここに猛襲するは怒りの形相のルシエラ! 流水撃!
「よくもっ、よくも私の前歯をっ!」
 なぁん! すごい八つ当たりだよルシエラ! 敏捷な手下も竜巻に呑まれた後では分が悪い。思いっきり正面からルシエラのアタックを食らった。
 敏捷な手下も冒険者のパワーに押され気味だ。さらにクオンが追撃し、オペラが
「手下がまとまってくれたから攻撃しやすいですよん」
 とエンブレムシャワーで焼いてみる。
 手下も抵抗したが分が悪い模様、ラスがソニックウェーブで援護しているのも面白いように命中していた。そしてルシエラが
「くらえ! 私の怒りと悲しみのトラウマ流水撃ですっ、なぁん!」
 と、最後まで八つ当たりで二体を綺麗に片づけたのである。

 さて手下を封じたとなれば、ミレイラルにはやっておきたいことがある。
「伝統には倣うべきでしょうし、一騎打ちといってもこれくらいはしてもいいですよね〜♪」
 いざや伝統芸能の華を咲かせん(?)、作りだしましたる土塊の下僕。ミレイラルは用意した紙をその背に貼った。紙には『ラスF91』と書いてある。
「て、待った。何だその土塊の貼ってある……見覚えがある名前は?」
 でもなんだかラスは楽しくなってきた!
 ミレイラルは土塊の下僕に、お姉さまへの進軍を命じる。
「行きなさい、F91! 質量のある残像とか出して(?)で相手を翻弄するのです!」
 などと無茶をいうミレイラルである。さあ、もう一人のラスの運命は?

 お姉さまもヒレンを強敵と認めたとみえる。集中的に彼を攻撃した。剣尖を宙返りしてかわす。その瞬間、スカートの下の白いものがヒレンの正面に丸見えとなった。が、
「悪ぃけど、先約が居る身でね。色仕掛けの相手を間違えてんよ」
 恋人ができたヒレンにはそういえる余裕がある!
 このとき、お姉さまの前によちよちと、土塊版ラスが現れた。
「危なーい! 土塊の俺ー!」
 本物ラスが叫んでいる。
 ぐしゃ。
 土塊版ラス死亡。その生涯、一分に満たず。
 ミレイラルの「あー!」という声が聞こえた。
 と、水入りはあれど戦闘は再開される。敵の強烈な横凪ぎに、思わずミレイラルもこう叫んでいた。
「あれが噂の『空中お姉さまチョップ』でしょうかっ、なぁん?」
 力量は敵がやや上だ。ヒレンは喉にはもう三度も手刀を受けており、ダメージの蓄積に体が悲鳴をあげだしていた。
 だがそのことが彼を悦ばす。
「ハッ、良いねぇ! これだよこれ! もっとだ! もっとやろう!」
 この決闘を見守るリリムは気が気でない。
(「い、一騎打ちの邪魔になるかもしれませんが……ゃ、やっぱり、ぁ、危ないと思うので……」)
 自分を押さえられず、リリムはついに
「ぇ、えい!と、止まって〜〜!!」
 暗黒縛鎖を放っていた。リリムの強い念はお姉さまを上回る。ジャンプした敵は、空中でバランスを崩し地面に落ちた。
 このとき、アールコートもディバインヒールを発動していた。
(「こっそり支援はしちゃいます♪」)
 とヒレンを治療している。
 次の瞬間、ヒレンはお姉さまの首を刎ねていた。首は、剣が斬ったと同時に枇杷になっている。落ちた首から下も巨大な枇杷になっていた。
 ヒレンは、リリムとアールコートを見た。
「わ、わざとじゃないですよ☆」
「そ、そうです。つ、ついうっかり、ぉ、お姉さまも攻撃してしまいました……」
 という二人に、彼は閑かな笑みを見せた。
「三千世界の音をも殺し、死線の先へ堕とし合う……そんなつもりになり忘れてたな、俺達はチームだ。礼をいうぜ、リリム、アールコート」

●キュートきゅーと
 使いそこねた土塊の下僕、別名『クロスボーン・ラス』が、敵から例の服をはぎ取ってきた。
「誰が着ましょうかね〜?」
 ミレイラルはいいつつ、レイニーに視線を向けるが彼女は
「う〜む、高貴な妾としては庶民の……まして古着を着るのには抵抗があるのぅ」
 と乗り気でない様子。すると、土塊でないほうのラスは微笑して、
「レイニー、淑女と言うのは何を着ても似合うはずだよ? ミレイラルも着れば良いじゃないか」
 こういうときのラスは、妙に大人っぽい。
 リリムは葉陰から一同のやりとりを見ていた。
(「サイズが合うなら……着てみたいかも……」)
 とん、とリリムの肩に触れる手があった。アールコートだった。
「見てきましたけど、サイズはちょうどいいみたいですよ☆」
「ぇ、ぁ……」
 さあさあ、とアールコートはリリムを連れてゆく。
「ここで着換えられますっ、なぁん」
 とルシエラも手を振っている。
 
 かくてお着替え終了。初々しき三人の少女(少女ったら少女!)を眺めつつオペラはいった。
「やはりあの服装は、男性よりは女性が着るのがいいですよん。キュートきゅーと」
 そういえば、これまで紋章術士流回避術(?)で着替えをかわしてきたオペラである。次回もこんな展開がありそうだが……さてさて。
 三人の服装を見ながら、ふとクオンはいった。
「……そういえば、そろそろ入学式シーズンですね……」
 そうだね、とティムは微笑し、
「なので早速、新入生たちに春風のいたずらを披露してくるよー♪」
 わーい、と駆けていった。

「三人の怒れる女性に追いかけられるのって本当に恐いよ」
 と、のちにティムは真顔で語った。
 特に『私もまだまだイケますよね?』なんていっていたミレイラルが恐かったとか。

 今回は、これまで。


マスター:桂木京介 紹介ページ
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作成日:2008/03/28
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