【お姉さま天獄】レモンのお姉さま&ライムのお姉さま



<オープニング>


 すっかり本格的な春、時間によっては暑いくらいの昨今だ。例によって例のごとく、本日も冒険者の酒場から物語がはじまる。
「うっひゃー!」
 つんざく悲鳴? それは、はじまりは・プルミエール(a90091)の声だ。
「酸っぱいです〜」
 プルミーはクルクル目を回している。
「当たり前だ」
 葵桂の霊査士・アイ(a90289)はつっこまずにはいられない。なぜってプルミーは、レモンを切ったものをだしぬけにひとつ、丸ごと口に入れたのだから。アイはたしなめる。
「レモンはそのまま食べるものではない。果汁を紅茶に入れてレモンティーにしたり、砂糖と水を加えてレモンスカッシュにしたり、揚げ物にかけてみたりだな……」
 しかしそれを遮り、再度ほとばしるプルミーの叫びなのだ。
「すっぱー!」
 今度は、ライムを切ったやつをガブリとやっている。
「こらこら、ライムもそのまま食べてはいかん。ライムジュースにしたり……」
「だぶるすっぱー!」
 ところがチャンレンジャーなプルミエールは、続けてさらにレモンとライム、両方を口に入れて悶えているのであった!
「プルミー……私の話聞いてないだろ」
「聞いてますよう〜」
 あまりの酸っぱさにプルミーは涙目でこたえる。
「レモンもライムも直接食べず、レモンはレモンチューハイに、ライムはライムチューハイに使いなさい、という話でしたよね」
「……チューハイの話をした覚えはないが、まあ、合っている」
 というわけで本日は、そんなダブル酸っぱい果実が登場!

●ちありーだーなおねえさまたち
 カラっと晴れた暑い地域、レモンやライムが群生するその場所に、「お姉さま」すなわち、女性型のモンスターが出現した。これだけ書くとおなじみのパターンのようだが少し違う。なにせ今回の敵は二体だというのだ!
「ああいう扮装をなんというのだったかな? 応援手?」
 アイによれば、敵は二体とも露出度の高い服装らしい。
「ノースリーブで肩を強調した上着は、胸元も大きく開いている。しかも、丈が強烈に短くてヘソを出しているというではないか。腹を冷やすぞ?
 プリーツタイプのスカートも超ミニ、白いソックスにスニーカー履きということだ」
 鮮やかな黄色の髪をしたお姉さまがおそらく「レモン」で、清々しい緑の髪のほうが「ライム」だろう。レモンは活発なショートカット、ライムは豊かなロングヘア、顔は双子のようにそっくりだが、強いていえばレモンは可愛い系、ライムは綺麗系の表情らしい。いずれも朱色基調の服で統一している。
「ウ……ウッホゥ! きっといい匂いしますよね……」
 プルミーは興味シンシンだ。鼻息荒く、見にいきたーい、などという。
 だがアイは許さないのだ。
「プルミーは先日の依頼で重症中ではないか。養生しておくように」
「みゅう……」
 敵の武器は、両手に持った謎のボンボンだという。一見ただのモサモサだが、これを握った状態で殴られると電撃に似たショックが走るらしい。当たり所が悪ければ麻痺もありえるので注意が必要だ。リズミカルにステップを踏みながら、ボンボンの手を回し、ときに片手、ときに両手で打ちつけてくる。パンチすると見せかけて長い脚で蹴りつけてくることもあるだろう。一撃一撃は軽いが、連続攻撃をしかけてくることもあるようだ。ともかく素速いのでその動きをとらえるのは難しい。
 また、どこに隠しているのかは不明なれど、状況が不利になってくると敵はバトンも使うという。バトンさばきの腕もかなりのもので、回転させて攻撃を防いだり、直接バトンで殴ってきたりする。バトンは理由不明の狂った切れ味を持っているらしい。切りつけられたくないものだ。
 敵は「お姉さま」二体のみ。手下は連れていない。この二体のチームワークは抜群で、連携したり対称系になったり、ときに一方が一方を踏み台にして大きく跳んできたりと、多彩な攻撃方法を見せてくるだろう。甘く見ていればあっという間に大ケガをすることになる。
「ところでアイさん、今回は前回同様の『注意』はないのですか?」
「なんというか……」
 アイは言いにくそうに告げた。
「ここまであきらかに短いスカートに対して、さすがに『その下を見るな』とは言いづらいものがある。見ないように戦うのはまず無理だろうしな」
「ウッフゥ! 話がわかるじゃないですかアイさん。じゃ、がんばってきますので」
「だからプルミーは禁止! 本件に関しては出動禁止!」
「のぉー!」
 ていうか、同性の下着(アンダースコートかも)を見て嬉しいのか? という疑問を素直に抱きつつ、プルミーの分までがんばってきてほしい。


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参加者
碧風の翼・レン(a25007)
嵐を呼ぶ蒼き雨・レイニー(a35909)
月の姫を抱く者・ミレイラル(a43722)
戦争屋・ヒレン(a47525)
黒百合の魔女・リリム(a50830)
手のひらの鼓動・アールコート(a57343)
荘厳な・オペラ(a60053)
青雪の狂花・ローザマリア(a60096)
槍を持って進む者・ベディヴィア(a63439)
銀之刀匠・クオン(a65674)


<リプレイ>

●俺達のほうが『お姉さま』集団って気もしてきたな
 朝から強風だった。日は高く空気はカラカラに乾いている。
 荘厳な・オペラ(a60053)の髪も煽られ踊る。
「この吹き荒れぶりだから、どんなアクシンデントがあろうとおかしくはないのですよん」
 きらりん眼鏡に陽光反射し、オペラはかくいいのけた。はちきれんばかりに豊満なる肢体、磨き上げた大理石のごとき肌、すっくと立つオペラは、目が眩むほどの艶容を誇る。
 そんなオペラの両脇に、侍するは二人の「お姉さま」……?
「ふ、若いっていいですね……私は気分だけでも、若く」
 千紫万紅・ミレイラル(a43722)は遠い目をした。彼女の扮装を見間違うことはなかろう。大きなリボンつけたその服は、前回、枇杷のお姉さまが纏っていたものではないか。「気分だけでも」と謙遜しているがそんなことはない。まだまだこの衣装もいけるミレイラルだ。
「ミ、ミレイラルさん、よくお似合い、です。……ぁ、や、そ、それにしても、短いスカートは落ち着きませんね」
 ぽっと頬を染めるは黒百合の魔女・リリム(a50830)だ。リリムも枇杷のお姉さまの服でこの場に臨んでいた。リリムはいま、強風にはためくスカートを押さえるのに懸命だった。
「ありがとう、リリムさんも素敵ですよ」
 ミレイラルはリリムの両肩に手を乗せ微笑した。色っぽいミレイラルが上級生だとすれば、リリムはフレッシュな新入生といったところ。
 そんな彼女の右隣は、パラソルを手にしたゴスロリ少女。つややかなる黒髪、オレンジ色のアクセントも魅力的だ。それは誰あろう、蜜柑のお姉さま姿を着用した銀の刀匠・クオン(a65674)なのである。
「……本日もこちらで参ります。……良き手合わせとなりますように……」
 もはやクオンのスタンダードといえるほど、ゴシックロリータな黒服は馴染んでいた。
「なんていうか、俺達のほうが『お姉さま』集団って気もしてきたな」
 俺は男だから違うけどよ、と戦争屋・ヒレン(a47525)は苦笑いする。
「ならまあ、どっちの『お姉さま』が上か敵に見せてやろうか」
 これがヒレンの気持ちだ。
「悪くないわね」
 と応じて戦列に並ぶは、緑衣のオーバーオール着た少女だ。しかもそのオーバーオールは、素肌の上に直接着ているというデンジャラスぶり。我々はこの衣装を知っている。いや、服だけではなく、このセクシーダイナマイトな着方を知っている!
「これまで弟子が迷惑をかけてきたわね。今日はそのルシエラから服を巻き上……もとい、押収してきたわ。今日のアタシは、二代目メロンのお姉さまってことで夜露死苦っ」
 ぴっ、と指立てて挨拶、豊かなバディ持て余し気味に見得を切るのは、二代目メロンのお姉さま・ローザマリア(a60096)だ。よくぞ名乗ったりその称号!
 嵐を呼ぶ蒼き雨・レイニー(a35909)は闘志を燃やしている。
「むぅ、今日の不埒者はペアだというではないか」
 しかし! レイニーは眼を見開いた。そしてシャウト!
「二人がかりなら妾の美に勝てると思うたら大間違いなのじゃ!」
 碧風の紡ぎ手・レン(a25007)は諭すようにいう。
「レイニー、なんていうか……敵愾心をつのらせる方向がおかしくない?」
「これでいいのじゃ〜! レンこそ不埒者の下着に惑わされるでないぞ」
 レンはこれに慌て反論する。
「ま、惑わされないよ。そもそも自分、結婚してるし」
「ふむ、しかしその妻との夫婦生活が倦怠期を迎え、ついお姉さまモンスターにフラフラと吸い寄せられるわけじゃな?」
「夫婦仲は大丈夫だって! ていうかレイニー、どこで倦怠期なんて言葉を覚えたのー!?」
 なんという六歳っ。
「あ、あのっ!」
 そんな二人の間に割って入るは、手のひらの鼓動・アールコート(a57343)だ。
「倦怠期はさておいて、お姉さまが!」
 アールコートの指す方向、ツインのお姉さまたち……ライムとレモンの二人が出現していたのである。
「なんだか、だんだん露出が激しくなってきますね☆」
 ヘソ出しユニフォームはノースリーブ、がっつん短いプリーツスカート、アールコートがいうように、確かに過激なお姉さまたち、参上! ホイッスル吹いてポーズ取って、冒険者たちを挑発しているようだ。
 話には聞いていたが、実際目にするとすごい。槍を持って進む者・ベディヴィア(a63439)は純真なので、とてもではないが直視できない!
(「はわわ、何でモンスターなのにお姉さん? でもそんな事よりどーしてあんな姿なんです?」)
 青龍戟をて構えるが、ベディヴィアの心は安定しない。
「……はわわ、みちゃダメ。ダメなのです。だめったらダメ〜。えっちぃ〜のはダメなのですよ。はうう、僕すっごいダメかもしれないですよ……」
 がんばれ、ベディヴィア!

●繚乱! 秘密の花園たち
 チアリーディング風のダンスによって、敵は攻撃力を高めたらしい。冒険者たちも鎧聖降臨で準備は万端、一斉に攻める! よく見るとこの戦場、ゴスロリ、水夫(セーラー)、素肌オーバーオール、チアリーダーと、なんとも多様なファッションで絢爛たる状況になっている。すげえな!
 漆黒のスティードを駆るはローザマリア、口だけ笑って目で笑わぬ、凄絶なる笑顔で敵陣に突入す。
「で、あんたたちは誰に許可とって『お姉さま』を名乗っているのかしら?」
 狂戦士の真髄は重火力軽装甲! 特性活かして破鎧掌、ローザマリアはレモンのお姉さまを吹き飛ばした。
「二代目メロンのお姉さま、舐めたら甘いぜよ!」
 衝撃の名乗りであった! そんなローザにレイニーは対抗心を燃やす。
「ぬうう、目立っておるな! しかし一番目立つのは妾なのじゃー!」
 回復頼むといい残し、目立つ技ならこれに限るとレイジングサイクロン! レイニーとしては脚光を浴びればそれでよかったのだが、意図せずしてうまい軌道に竜巻を乗せ、両お姉さまにダメージを与えていた。とはいえ反作用でレイニーは麻痺してしまう。
 この展開ならお手のもの、アールコートはすぐ回復に及んだ。
「さすがレイニーさん☆ それでは、今日も元気にいっちゃいましょう♪」
 かく宣言して毒消しの風で癒すのだ。目立つのもいいが、アールコートのようなバイプレイヤーがいてこそ成り立つ行動なのである。もしかしたら無意識のうちにレイニーも、アールコートの貢献に感謝しているかもしれない。
 しかしレモンお姉さまもさすがであった。一回転して着地し無拍で逆襲、突きかかってきたベディヴィアに、長い脚にて旋風の蹴り!
 もちろんスカート捲れまくり! 物理的なダメージはもちろん、ベディヴィアは心にショックも受けつつ、
「はわはわ、僕、みてないです。みてないですよ〜!」
 と断固拒否して反撃する。
 そんなペディヴィアをヒレンがフォローする。
「要はくっつけなけりゃいいんだろ? 力尽くで引っぺがしてやる」
 抜刀、ヒレンの剣、金剛石の如く鋭くブラッディエッジで斬りこんだ。一見大胆に見えるがヒレンの攻めは、その一撃一撃が瞬時かつ緻密に計算された軌道を描いている。
 そのヒレン、ペディヴィアと呼吸を合わせながら、レンも格闘家としての本分を全うする。ボンボン攻撃は麻痺毒を持つというので、とかく触れられれば厄介だ。避ける、烈地蹴で遠ざける、味方に吹き飛ばしを頼む――と手を変え品を変えして対応する。やがてレンは察した。純粋に戦闘面だけで見ればチアリーダーの動きは拳法家のそれに近いということに。呼吸さえ呑み込めば、決してやりにくい相手ではない!
 ほのぼのふにふにな口調なれど、オペラの行動に無駄はない。
「さあてお二人さん、コンビネーションは崩させてもらいますよん」
 といって招く緑の突風。風の強いこの日であるが、そのいずれよりも強力な風の唸りが、ライムのお姉さまを押しのけ、レモンのお姉さまとの合流を阻害した。オペラの読みはほぼ的中だ。  
 はたはたと黒いスカートなびかせ、クオンは無言でライムに斬りつける。
(「……言葉はいらず。己が闘志は、此の剣をもって示しましょう……いざ、推して参ります……!」)
 デュエルアタック、その太刀筋、読むに困難! クオンの剣はライムのお姉さまを痛打し、相手から冷静さを奪った。
 たちまちライムのお姉さま、クオンにボンボンパンチをせんとするが、それを阻害する突風があった。
「ぇ、えい! ふ、吹っ飛んじゃえ!」
 リリムが放ったものである。良いタイミング、お姉さまは転倒し、隠すべき部分をまともに見せた。
「はわ! 見ちゃいま……ぁぅ! 突風の余波で私のスカートも!!」
 めまぐるしい展開のリリムだ。それも理解できよう。敵の秘密の花園を確認後、今度は自分の花園がさらされたわけだから!(花の色は、秘密だ)
 神出鬼没、ミレイラルは遊撃手としての役割を最大限に果たしている。粘り蜘蛛糸で拘束を狙い、間隙を縫うように飛燕連撃、これはお姉さまたちにとって、非常に厄介な存在であるに違いない。
「これでも忍びですから♪」
 すでにミレイラルは枇杷お姉さまの衣装を脱ぎ、忍び装束に戻っていた。
「連携されると厄介みたいですね。合流させませんよ?」
 ミレイラルはお姉さまたちの合流阻害に専心する。けっして大きくは狙わず、かといって臆せず役割を果たさんとしていた。かくて作戦維持することが勝利に繋がると、聡明なミレイラルは知っているのだ。

●ごきげんよう、そしてお休みなさい
 アールコートをはじめとして、回復アビリティのストックは充分だったので、冒険者に脱落者はない。とはいえ圧倒的有利というわけでもなかった。ライムのお姉さま、レモンのお姉さま、ともに潜在的な能力は高いためだ。一気に攻め潰せなかったのは、ハートクエイクナパームのような攻撃に効果がなかったからだろう。また、敵が出してきたバトンの殺傷力にも随分苦しめられた。
 大怪我はないとはいえ、戦いが長引きレンはかなりの手傷を負っていた。それに、お姉さまがジャンプしてユニフォームが上下すると、「見えてしまうもの」も大変危険となるのである!
 ちらと視界に不可抗力、かなり問題のあるところまで見えた気がする。それでもレンの想いはひとつ。
(「ヨナは怒らないよ! 泣いちゃうだけ! だから悲しませないように、自分はそんな邪な目で見たりしない!!」)
 女体ではなく大根だとでも思えばなんてことはない。ひどくセクシーな大根ではあるが……いやいやいや!
 そんなレンの思いが勝ったか、ついに
「さすがにこの人数差では挟み撃ちにされることもありませんでしたねん。たららん」
 と発したオペラの突風に、レモンのお姉さまはバランスを失い、ここにベディヴィアが
「はわ……見えちゃったかも、でもいまこそ、チャンスです!」
 迷い振り払い兜割り! 渾身の一撃を決めた。
 だがレモン、ここで宙に飛んだ。背を見せている。逃げるのか。
 ここでレン、さっと前屈した。
「自分を使っていいよ、翔んで!」
 意を汲んでローザマリア、さんくす、と一声、レンの背に駆け上がる。
「あぁ、ダメよ? 逃げたりしては、いけないの」
 跳躍、ローザマリアは敵との距離を一気に詰めている。そして!
「ごきげんよう、そしてお休みなさい――お姉さま!」
 二代目メロンお姉さまからレモンのお姉さまへ! 挨拶にしては激しすぎる雷撃! サンダークラッシュ!
 レモンのお姉さまは金切り声をあげて堕ちた。そこにずぶりと突き刺さる、白銀の太刀がとどめを刺した。
「即席チームを舐めたのが敗因だよ。後は涅槃で仲良くやってくれ」
 ヒレンは刀を抜いた。ヒレンは仲間のことを考え、衣装を避け、脇の空間から敵の心臓を一突きにしていた。衣装だけ残し、レモンのお姉さまは粉末になって消え去った。

「そこに居てもらいます。動かないように」
 ミレイラルはライムのお姉さまを縛りつけていた。
 さらにダメ押しでリリムの暗黒縛鎖だ! 再び勢いを得て暴れまくる風に、リリムは思わず叫んでいた。
「み、見ちゃだめ〜〜〜!!」
 風が吹き、リリムのスカートがごうと捲れ上がった!(見ちゃダメらしいので、詳細は記述しない)
 さすればクオン、剣を存分に振るう刻がきた。
「……此方の陣、崩される事はなく……敵の陣、立ち直ること適わず……理想的な戦況になりました……」
 デュエルアタックで袈裟懸ける。致命傷といっていい。
 ここでレイニーは気づいた。二体とも自分で倒す予定(!)だったのに、もうレモンは倒されているではないか!
「嫌じゃ嫌じゃ〜! 妾が倒すのじゃ〜!」
 なんて駄々をこね、ぶんぶん剣振りまわしてパワーブレード! ライムのお姉さまもこれには耐えられず、ロングヘア乱し苦悶して、一瞬にして粉となった。
「ふふん、妾にかかればこんなものよ」
 一瞬前の駄々なんてなかったように、レイニーは満足げにうなずいた。これをスルーするのも何なので、クオンは、
「……お見事です……」
 とその肩を揉んでやった。
「うむ、苦しうない。苦しうないぞ」

●お着替えタイム。
 せっかくのチアリーダーユニフォームだが、さて、どうしたものか。

「俺はチューハイで飲み交わしたかったんだが」
 ヒレンは手元の紅茶カップを静かに見おろしている。
「……これもまた、良いものですよ……」
 飲み交わしましょう、そういってクオンはカップを傾けた。もちろんレモンティーである。
「クオンのいうとおりじゃ! いいものなのじゃ!」
 レイニーはライムジュースだ。甘酸っぱくて美味、喉が渇いていただけに嬉しい。
 ローザマリアはオペラを見る。
「今回はオペラが着る事になると思ってたけど?」
「ほにほに。自分は手を下さず手を汚さずとかまったり観賞するのもいいものですよん。まあいずれ、私に合ったものがあれば、選ぶかもしれませんねん」
 我ながらエレガントですねーん、とオペラは謎めいた微笑を浮かべるのだった。レンとミレイラルもお茶組である。とすると着換えるのは……?
 木陰からアールコートが現れた。
「今回の犠牲者☆……じゃなかった、お楽しみは、こちらのお二方でーす♪」
 真っ赤になってリリムが出てきた。
「……ぁ、余るようだったので、は、恥ずかしい……」 
 戦闘前よりスカートが短くなっている。妹にこれを見せたら目を丸くするのではなかろうか。
 そして、もう一人は!
「はわはわ」
 膝はがくがく、ハートはどきどき、もじもじと出てきたのは花も恥じらう美少女……こんな女の子いたっけ? と一瞬思われたがそれはベディヴィアではないか!
「僕ができる事はやるって、いいましたですけど……はわわ……膝がスースーするです……」 
 スースーもするだろう。スカートを試したことがないとはいわないが、ここまで短いのは勿論初めてのベディヴィアなのである。それにしてもよく似合う。少年にしておくのは勿体ない、かも?

 今回は、これまで。


マスター:桂木京介 紹介ページ
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