プルミエールの誕生日 今夜はパジャマパーティ☆



<オープニング>


 驚くなかれ、はじまりは・プルミエール(a90091)はもうじき二十二歳になる! 十二歳じゃなくて二十二歳だ。にわかに信じがたくとも、これはまぎれもなく真実なのだ。

 冒険者の酒場、プルミエールと葵桂の霊査士・アイ(a90289)が向かい合って座っている。
「うーん……」
「なんですか、アイさん、私の顔をまじまじと見たりして?」
「いや、なんというか」
 アイは詠嘆するように言った。
「年月の過ぎるのは早いものだなあ、と思って。そうか、もうプルミーも二十二歳になるのか」
「『強引矢の如し』と言いますから♪」
「いやそれ、『光陰矢の如し』だから」
 実際、年相応には見えないプルミーなのである。今だってプルミーの目の前には、ちっちゃなオムライス&ハンバーグというお子様ランチライクなメニューが並び、食べるプルミーも頬にご飯粒をつけ、手には大きなスプーンという始末、とてもではないが妙齢の女性とは呼び難い。
 まあいいいか、とアイは微笑する。それがプルミーなのである。無理に大人びる必要もなかろう。自然体が一番なのだ。
「それで、今年もプルミーの誕生パーティを開催したいと思うのだが、何かやってみたいイベントとかはあるかな?」
「ありがとうございまーす♪ どんな形式のパーティでもいいんですか?」
「主役はプルミーだからな。希望にはできるだけ応じるぞ」
「だったら、あれいっぺんやってみたかったんですよ! えーと……」
 スプーンを口にくわえてプルミー、言葉を思い出すべく目線を天井に向けていたが、
「思い出した! パジャマパーティ! パジャマパーティがやりたいですっ☆」
 といって手を打った。目がキラキラと輝いている。
「パジャマパーティ? ……っていうとあれか、寝具を敷きつめた部屋に寝間着で集まって、一晩中お喋りしたりお菓子を食べたりするという」
「そうですそれです、女の子の永遠の憧れですっ♪ きっと恋バナしたりしちゃうんですよ〜。キャー♪」
 などと言ってプルミーはうっとりした表情を浮かべる。豪華な舞踏会あたりを想定していたアイは、いささか拍子抜けしたように
「まあ、そういう話なら準備も楽そうだが、本当にそんなのでいいのか?」
「そんなのだからいいんですよ♪」
 プルミーはワクワク感を表現するように、両手をスイングさせつつ言う。
「本来のパジャマパーティは男子禁制らしいけど、男性も女性も関係なしです! みんなにはパジャマ、あるいはそれに近い楽な格好で来てもらって、お菓子やジュースにお酒もふんだんに用意して、ソファとかくつろげる場所も作って、いーっぱい夜更かしして楽しく過ごしましょう! それで翌朝はうんと寝坊するんです。もうね、昼まで寝ちゃう勢いで♪」
 と、立て板に水の如く語るプルミーの話を聞いているうち、アイも楽しそうに思えてきたようだ。なるほどそういうものか、と言って、準備や場所に思いを巡らす。
 
 というわけで今年も、プルミエールの誕生パーティが開催されることとなった。なんと今年は夜通し開催のパジャマパーティだ。プルミーの寝顔も見られるかもしれないぞ?
 プルミーは皆の参加を待っている。面識がなくたって、このパーティで面識を作ればいいだけのこと、気軽にカモンなのである!


マスターからのコメントを見る

参加者
NPC:はじまりは・プルミエール(a90091)



<リプレイ>

 プルミエール二十二歳の誕生日パーティは、ここ、広大な一室で開催される。部屋は一面、マットレス敷きの布団の海、開始時刻はずばり夜、パジャマパーティの始まりである!
「誕生日おめでとうございますの♪」
 というフェリシアは、淡いラベンダーのパジャマでやってきた。アッシュ辺境伯領の面々とプルミーに挨拶する。
「ありがとうございますー」
 本日のプルミーは、大きめ生地の緋色のパジャマ姿、大人っぽいとはいえないが、彼女らしい格好であるのは確かだ。
「アッシュ辺境伯領の皆でプルミーさんのお祝いに来たなぁ〜ん♪」
 といって手を振るはモイモイである。元気いっぱいのモイモイは、今夜は淡い桃色パジャマだ。抱き心地しっとりなウレタン製ペンギンを抱いている。
「ソフトドリンク入りのピッチャーをご用意しましたわ。焼菓子やフルーツも。おしゃべりの間に何かつまみたくなるでしょうし」
 アリエノールは優雅なナイトドレス姿だ。同伴猫のオセロットが喉を鳴らし、プルミーを喜ばせた。
「プルミーって呼んでいい?」
 とアグリナが問う。プルミーの返事はもちろんオーケーだ。アグリナはオレンジ色のパジャマである。
「今夜は女の子特有の秘密の恋話とかするかなぁ〜ん?」
 モイモイが提案すると、
「いいわよねー。でも、あたしは恋人なんていないから」
 アグリナは肩をすぼめる。
「あら、アグリナさんのお話も詳しくお聞きしたいですわ」
 ふふっ、とフェリシアが話を振る。一転、アグリナは語り側になってアワアワなのである。
 さてアッシュ辺境伯領といえば、クーカはどうしただろう?
「今回は、自然かつインテリアなミカン箱を目指すのです……」
 どこかから声が聞こえるようだが? それはそうとして部屋の中央には変なミカン箱がある。

 たくさんの友達がプルミーに挨拶に来るのだ。
「よく一緒に冒険させてもらってるけど、これからもよろしくね☆」
 サクラは白いネグリジェ、普段よりアダルトな装いだ。サクラはお菓子を持参してくれた。
「ラヴィンス様、お誕生日おめでとうございます。この一年が、実りあるものであるよう祈っておりますわ。果実酒も持って参りました。後で恋バナに加えてくださいね」
 プルミーをファミリーネームで呼んでくれる数少ない一人、それがユリーシャである。
 ネーヴェは、淡い水色の下着に大きめのシャツで登場。とても肉感的だ。
「ちょっとアレンジに手間取っ……いやいや、なんでもないぞ?」
 眼鏡をくいくい直しつつ、「子守歌なら任せてくれ」とネーヴェは請け負った。
「もしかしてその指輪?」
 アムールの薬指を見てプルミーは目を輝かす。
「はい、無事に結婚できました」
 アムールは報告をかねて訪れたというわけだ。
「おめでとうございます! これ、使ってください」
 プルミーがアムールに手渡したのは、「YES」と「NO」が表裏に書かれた枕。新婚さんの必需品とのことだが?
 ダンディな作務衣姿はアーチライトだ。
「私が贔屓にしている菓子屋のものだ。フ、甘味ならば任せておきたまえ」
 というアーチライトだけあって流石、持参したのは有名な老舗のモナカである。トーラスも同行している。
「初めて年上と知ったなんてことはないからな。決して」
 といいながら、ごく自然に目を逸らすトーラスなのだ。黒いパジャマがなんだか可愛い。
 アルトが渡してくれたのは、美しい首飾り。
「これ、プレゼントです」
「ありがとうございます☆」
 プルミーはさっそく身につけてみる。やや年長向きのデザインだが、そろそろこれが似合っても良い年頃だ。
 ブラウス一枚にスパッツで、ホタルがアルトに寄り添っている。
「今日は、いーっぱいお菓子とジュースを持ってきましたよぉ♪」
 寝る前の書物もしっかり装備、今夜もホタルは読みまくる所存。
 淡い水色のネグリジェ&かぼちゃパンツでレイニーが大登場!
「この妾が祝いに来てやったのじゃ。ありがたく思うがよい」
「へへー」
 プルミーもノリノリで平伏する。
「翌朝は妾を着替えさせるがよい」
「へへ〜」
 でも……いいの?
 優雅に一礼するはレティリウス、浴衣姿だが貴公子然としている。
「あら、ネコちゃん♪」
「我の飼い猫であるハツネだ。見知りおき願おう」
 差し入れだ、とレティリウスは重箱を開く。中身は一口サイズのプチシュークリーム。
 ミオがプルミーに挨拶した。これまでのこと、これからのこと、楽しく語り合う。
「これ、ぷるみーちゃんのお誕生日のお花、紫で綺麗なのなぁ〜ん」
 紫一重の花だ。お守りに、と渡してくれる。
「ソフィアさんも近く誕生日ですよね☆」
 とプルミーに声をかけられソフィアは驚いた。ソフィアにも例の枕を進呈するプルミーである。
「サシャクさんと使います? なんてね」
「やっぱりソフィアさんはあたしの憧れだなぁ」
 と微笑するリシルは、水色に水玉模様が入ったパジャマ、下も膝丈までなので生足も拝める。
「プルミーは気になる人とかいないのー?」
 リシルはうりうり、とプルミーを肘で突く。
 
 夜半だが会場は活気で満ちている。
「おめでとう、プルミエール」
 囁くその声にプルミーが振り返ると、そこにはコート姿の仮面の男!
「おばけ!?」
「驚かせたのなら済まない」
 苦笑して仮面を外せば、それはヴィクスなのである。
 白い寝装束がクオンの寝間着だ。凛然として美しい。
「……御守りとしてお使い頂ければ……幸いです……」
 黒呂塗りの合口拵に納めた短刀をクオンはプレゼントしてくれた。
「ひゃん☆」
 プルミーは飛び上がった。
「お誕生日おっめでと〜♪ ん〜、この発展途上のお胸がなんとも」
 背後からノアが、プルミーの膨らみを調査していた!
「くすぐったいですよぅ〜」
 
 初対面でも今日この場所からプルミーの友達だ。
「はじめまして。以前から一度お持ち帰……おほん、お話とかしてみたいなって思ってたのです」
 リリスが笑う。バラード調の歌をアカペラで披露し、夜の彩りとするのである。プルミーは手拍子で華を添えた。
 ステラは紺色のパジャマ、プルミーに挨拶してユウキらとも会話をかわす。
「ハーブティーを淹れてきました。ユウキさんもいかがですか?」
「は、はい……いただきます」
 女性が苦手なユウキには、ステラの健康的なパジャマ姿も目の毒だ。
「ユウキさん」
 フリルレースのベビードールドレス姿、トミィがやってきた。普段着のユウキを見て、
「パジャマパーティといえばこれですよ着替えてください」
 さあさあ、と可愛いパジャマをとって別室に連れていく。
「お、女の人の前で着換えるのは」
「ご安心を。ボク、男ですから」
「えっ!」

 マサトが手を振った。
「寝る前にこういうのをやると聞いたんだが」
 言うなり、プルミエールめがけて枕ストライク!
「やったなー☆」
 プルミーも投げ返す! これを見てシュトーカも枕を投擲!
「お誕生日おめでとうスマーッシュ! 寝床名物まくら投げだっ!」
 こうなると皆、遠慮はない。枕飛びかう戦場となる!
「アイ、危ない!」
 さっとアストがアイをかばってくれる。実は二人、お揃いのパジャマである。
「すまん……」
「状況が状況なので別室に行こう」
 ナイトとしてアイをかばいつつ、アストはじりじり後退した。
 サイは藍色のパジャマの袖をまくって跳び、飛びかう枕を次々キャッチした!
「枕投げだけは負けないよ!」
 強烈シュート! サイの弾、布団の海を駆け抜ける!
 ぽーん! パジャマに着替えてきたユウキは、サイの枕にノックアウトされた。
「ユウ坊、あんたの犠牲は無駄にはしないわ」
 と棒読みしながらローザマリアも立つ。狙うは永遠のライバル(?)ルビナス!
「このエセ狂戦士! 往生しぃや!」
 ルビナスもローザに向かい、
「そっちこそエセ翔剣士じゃないの!」
 全力投球ストレート! 二人の枕は空中で激突し破裂した!
 そこにアクシオン、颯爽と参戦!
「ふははは、ピロー・オーバードライブ! 私だってモアナと一緒に寝たいのだーッ!!」
 いきなり本音シャウトのアクシオン! 格好いいぞ!
 こんな状況でもネレッセは片づけ役としての使命を全うした。戦場のど真ん中をずんこずんこ進んでは、乱れた夜具を整える。
「誕生日おめでとうございます」
 とプルミーに挨拶したはいいが、ネレッセは慌てて目を逸らせた。エキサイト中のプルミーは片肌がもろ脱ぎになっていたのだ! 鼻血……はなんとかこらえた。
「眠気を覚ますにはイイよね〜」
 とエル、着ぐるみ「ブッテちゃん玖号」を着て参上! ブッテちゃんの手は飾り物なので枕を掴めないが、それはそれで楽しんでいた。
「あはは、クレオ、一緒に逃げるぞー」
 あらゆる方向からの枕をすべて紙一重でかわし、エルスはキランと目を輝かす。
「フフフ、上等じゃないか。本気で相手になろう!」
 お菓子の詰め合わせは安全地帯に置いておき、エルスも枕を投げまくる!
 ぽんと頭に枕が当たって、フォンティウスの闘争心にも火が点いた!
「今投げつけたの誰なぁ〜ん!? 剛速球をくらうといいなぁ〜ん!」
 フォンティウスの枕、炎の勢い!
 ジェイクも張り切らずにはいられない。フォンティウスの弾を受けとめて、
「オレ、ジェイク! ヨロシクなっ!」
 と投げ返す。ジェイクのパジャマはクリーム色の生地に、剣や盾が描かれたデザインだ。
 ところでこの枕投げ戦、標的の一つになったのは中央に置かれた謎のミカン箱であった。
「この完璧な潜伏が、何故にバレたのですか!?」
 箱を吹き飛ばされてクーカが逃げていく。
 
 闘争をよそに、部屋の一角は布団をかぶった乙女達の恋バナゾーンとなっていた。討ち死にしたプルミーも引き込まれている。
「ボクはまだ恋ってしたことないからみんなの色んな話いっぱい聞きたいな」
 とアリア、白地に青いミニハートをちりばめたパジャマで言えば、
「まぁ気になる相手はいるけれどね……年上なんだけれど、兎に角危なっかしくって目が離せなくって、でもそんなところが可愛いんだ♪」
 シャルロッテは述べてちらりとプルミーに視線を流す。だけどプルミーは「がんばってくださいね☆」と、シャルロッテのことを理解していない様子だ。
 エルルモナは思いっきりノロけてみた。
「ロペディさんったらね、すっごくカッコイイの! 十歳上だけど、大人の魅力って言うのかしら?」
 ロペディのことを思うだけで胸が熱くなる。思わずプルミーも頬を染めた。
 やや大人のイブには、自分なりの男性観があるようだ。
「あたしは基本的には男に興味ないんだけど、あたしという存在をその心の奥に住まわせて欲しいっていう人なら別かな?」
 大きめのワイシャツ姿で語るイブは色っぽい。
 リトルは淡い気持ちを吐露していた。
「気になる人はいるんです……どうしたらいいんだろう〜!!」
 白地にフリルがついたワンピースタイプの胸を、くしゃっとしてしまうリトルである。
「ふふふ」テルミエールは、プルミーの体に身をすりよせて訊く。「プルミーさんも気になる男の人とかいるのかしら?」
「私はまだ自分の気持ちがはっきりしてなくて……テルミーさんは?」
「私も……まだ分からないけど……多分……」
 テルミーは、滅多に見ないほど赤面して言葉を濁した。
 リリアは聞き役に徹している。
「皆さんのお話、とても興味深いですわ」
 いいながらリリアもふと、気になる人の事を思い浮かべていた。以前、自分をギアから救ってくれた人の事を――。
 
 戦い済んで、夜は更けて。
 やがて参加者達の声は囁きに変わる。寝息も聞こえる。
 エメロードもウトウトしていた。黒猫のヘルを抱き恋バナを聞いていたがそろそろ限界だ。
「……うぅ……寝ちゃう前に……ヘルを連れ戻さないと……無理矢理、寝かせう……ですよ……」
 まだ起きているメンバーはロウソクを手に集まり、フェイのつま弾くギターを聴く。手には杯、真夜中を楽しもう。
「ぷるみーのぷーはぷりんのぷー♪ だからいつもぷ〜るぷるー♪ だけど時にはシャッキリと、することあるよ〜ぷ〜るぷる〜♪」
 そんなフェイの歌を、プルミーはニコニコしながら聴いている。アーチライトやアリエノール、ネーヴェ、クオンらも一緒に車座となっていた。
 アリスがリンゴ酒をグラスに注いでくれた。そんなアリスはネグリジェ姿だ。
「私、二十歳になったばかりなんです。プルミーさんもどうぞ」
「わーい♪ ありがとですー」
 意外と飲めるプルミーは、これをくいっと空けてしまう。
「え? 私の飲んでいるのは何か、って?」
 プルミーに問われ、ビューネはグラスを渡した。
「コニャックです。寝酒に、ね。ちょっとキツいですよ……って、あら」
 ビューネは目を丸くした。言っているそばからプルミーがグラスを空けてしまったからだ。
 ミュントスで得た浴衣着て、マナヤが手を上げた。
「ボク、出会いを祝福する歌をうたうよ」
 軽やかに優しく、紡ぐはこの歌。
「一人一人の力は小さくたって、みんなで力を合わせれば大きくなるよ。手を取り合って共に歩いていこうよ♪」
 心地よい歌声に、プルミーはうつらうつらとしはじめる。
(「おやおや」)
 ルーシェンは内心苦笑した。声をかけようとしたとき、プルミーはルーシェンのダボシャツ風パジャマにもたれかかってきたのである。
 かすかな寝息がプルミーの唇からこぼれていた。ノアが寝顔を見に来て微笑する。シュトーカもルビナスもこっそり挨拶に来た。
「おやすみ、そして誕生日おめでとう。プルミー」
 むにゃ、とプルミーが寝言をいった。
 やがて一人、また一人と眠りに落ちてゆく。
 リシルが気配に顔を上げると、リョウアンが人々に、布団をかけてやって回っているのが見えた。
「起こしましたか?」
「いえいえ、がんばって起きていただけなんで……」
 いいながらリシルは目を擦った。もう寝ようかな。
 一方、部屋の外。
「また遅刻したのか、オレは……」
 がくり、カノンは膝を折った。来てみればもう真っ暗だ。
「カノン殿、こっちだ」
 アイだった。そっとドアを開けてくれる
「せっかくだしプルミーの寝顔に挨拶してはどうかな?」
 これって普通に挨拶に行くよりドキドキしないか!? カノンは緊張しつつ部屋に入った。

 空がうっすらと明るみはじめた。
「奇遇ですね」
 フェイトは微笑した。厨房で作業しているのが自分だけでないと気づいたのだ。相手はジースリーだ。そういえば、裏方仕事をしているとよく出会う。体質が似ているのかもしれない。
 ジースリーは言葉を発しないが同意を示した。手には卵がいっぱいの籠がある。
「朝食づくり、一緒にやりませんか?」
 フェイトが呼びかけると、ジースリーは穏やかに頷いた。
「あの……」
 からりと戸が開く。リトルが立っていた。
「私も手伝って良いですか?」
 リトルは思う。こんな朝があるのなら、たまには不眠症もいいかもしれない。

(おわり)


マスター:桂木京介 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
冒険活劇 戦闘 ミステリー 恋愛
ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:53人
作成日:2008/06/03
得票数:恋愛1  ほのぼの24  えっち2 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
 
我は破滅を断つツルギなり・ルビナス(a57547)  2009年10月03日 10時  通報
プーミンの誕生日なのに、マクラ投げしてただけの私って一体・・・・・・