水着を求めてサンゼンリ



<オープニング>


 夏、それは薄着の極みとなる季節。
 夏、それは一部の人にとっては憂鬱な季節。
 夏、それは一部の人にとっては努力を披露する季節。
 夏、それは一部の人にとっては……。
「いや、もういいですから」
 夜闇の霊査士・ミッドナー(a90283)はパタパタ手を振ると、いかにもダルそうに溜息をつく。
 夏でもスーツを着込んでいるのは如何なる理由か。
 ただでさえ基礎体力がゼロに近いミッドナーがそういう事をしていると、ある種の苦行にしか見えはしない。
「うん、つまりね。水着買いに行こうよって言ってるんだよ?」
「普段から着てるじゃないですか」
「こ、これは人気デザイナーのシャチョウのデザインのトレジャースーツなんだよっ!?」
 水着じゃない、と怒るトレジャーハンター・アルカナ(a90042)。しかし、確かにパレオのついた水着に見えない事も無い。
「いいじゃないか。行ってくれば」
「他人事みたいな顔するな、なんだよ」
「……いや、俺は行かなくてもいいだろう」
「駄目」
 休みの日に家族の買い物に付き合わされたお父さんみたいな表情を浮かべる男は、放浪剣士・デスト(a90337)。
 この中では一番暑そうな格好だが、アルカナ曰く「昔の山賊の大将みたいなカッコよりはマシ」なのだそうである。
「実はねー、サンゼンリっていう村で若手の水着デザイナー達が新作の水着を販売するらしいんだよ」
 所謂、素人から職人手前までの人間が集まる市であるのだろう。アルカナも、たまたま聞きつけてきた程度の規模と人気であるようだ。
「別に……私はそんなのいらないですけど」
「俺も無駄な荷物は……」
「二人がそうやって枯れてるから、ボクが一肌脱ごうとしてるんじゃない」
 言われてミッドナーとデストは顔を見合わせると、アルカナに向き直る。
「余計なお世……」
「シャラップ、うるさい、だまらっしゃい。デストはともかく、ミッドナーはそうやって毎年誤魔化すんだから。今年はそーはいかないんだよ」
「別に私が水着着たところで、世界平和には何の影響もないと思いますが……なんでそこまで……?」
「……そういう趣味なのか?」
「水着くらいで世界平和持ち出さないでほしいんだよ……あとデストは黙っててくれる?」
 どうにもこうにも、今年のアルカナは押しが強いようだ。
 1時間ほどの押し問答を続けたあげく、ミッドナーが折れる事となる。
「で、ね。近くに海があるんだって。まだ泳げないらしいんだけど……」
「そーですか」
 気の乗らない様子のミッドナーに、アルカナは含み笑いをしながら告げる。
「それでね、場所柄もあるんだけど。市の性質上、買った水着を着て歩く事がそのデザイナーさんの宣伝になるから、そういう人は安くしてくれるんだって」
「そーですか」
 ここで、ミッドナーにとってはある種の処刑宣告が下される。
「ボク達、誰かの役に立つのが仕事の冒険者だもの。ミッドナーも勿論、着て歩くよね?」
「嫌です」
「うわっ、即答!? 前半聞いてた!?」
「お断りです」
 肌の露出が苦手なミッドナーにとって、それはまさに地獄。
 更に、成長が周りと比べると控えめな事も拍車をかけているだろうか。
 何はともあれ、アルカナには一生判らないであろう問題である。
「楽しみだねー」
「……俺は参加しなくていいんじゃないか?」
「ぶつよ?」
「……」
 何はともあれ、季節は夏。新しい水着と、人の色んな感情を含んだ笑顔が眩しかったり怖かったりする季節である。


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参加者
NPC:夜闇の霊査士・ミッドナー(a90283)



<リプレイ>

 夏。特に今日は、例年にない位の猛暑だと言えよう。
「イッちまうぐらいにイイ天気だぜ! こりゃ半裸でも風邪引く心配はねぇな」
 冒魂・ハンソー(a22844)は大きく伸びをする。
 この村の「水着を着たまま歩けば」云々というシステムも、案外客の為にもなっているのかもしれない。
 ふと見ると、売り場はこちら、と書かれた立て札をもった漢・アナボリック(a00210)が立っているのが見える。
 無論、いつもの事なので誰もがスルーをする。炎天下に無言でポーズを決めるマッチョというのは、直視するには中々辛いものがある。
「ミッドナー殿こんにちは、今回も宜しくお願いしますね」
「どうぞよろしくお願いしますね〜」
「ええ、どうぞ宜しく」
「おにゅ〜の水着さ探しに来ただよ。ミッドナーさはまたヨロシクお願いいたしますだ♪」
 凪・タケル(a06416)と晴天陽光・メリーナ(a10320)、種をまく人・ウィルカナ(a44130)の3人は一通りの挨拶をすると、早速村の中へと消えていく。
 いつ見ても仲の良い3人を見送ると、ミッドナーもまた村の中へと足を踏み入れる。
 そう、今日は猛暑。こんな所で立ち尽くすよりは幾らかマシなはずである。
「どーれどれ、セクシーなお姉サマの視線を奪う水着はっと。デザイナのにーさん、最高の自信作はどれだ?」
「はっはっは! 冗談はよしてくれよ。俺の作る水着はどれも最高傑作さあ!」
 朱の蛇・アトリ(a29374)にデザイナーの青年は、そういって快活に笑う。
 無論そういう事を聞いているわけではないのだが、青年的に譲れない所だったようだ。
「おっと、ちびは袖付&膝までズボンになってるのにしろよ。谷間みえんのはダメだ」
 近くで水着を選んでいた青涙君・ヘレン(a55495)に、アトリはそう声をかける。
「この水着さん可愛いですー」
「ビキニ? 絶対ぇダメだっっっ! 悪い虫に目ぇつけられちまうじゃねえか!」
「兄さん、固い事言うもんじゃねえよ。大体な……今時セクシーっていったら……これだぜ?」
「おいおい……いいのかこれ。もう紐っていうか……」
「……だろ? だから今時ビキニなんてな地味なんだよ……」
「何見てんの?」
 たゆたう婀娜花・イシュ(a49714)に問われ、ビクリとするアトリと青年。
「……まあ、いいけど。それよりね、キラハデも夏らしくて可愛いけど、今年はちょっぴりシック、でもトロピカルな感じでいこうと思うの。大人の女の魅力全開で世の殿方をノックアウトよ♪」
 何やらビキニを手にして上機嫌のイシュ・ベルテ(23歳・男)。
「……まさかとは思うが女モン買うんじゃねーだろうな? 隠す胸ねーだろ!?」
 幸いにも、男性が女物の水着を着てはいけないという法律は無い。
 何やら騒ぎ始めた彼等を余所に、麗しき剣士・シャルナ(a34468)はウォークディスウェイ・ジャニス(a64948)や圧殺運命・アヤ(a66727)と共に水着を選んでいた。
「やぁっべ! コレカッコイイなぁ〜ん!」
 黒光りするフェイクレザーの鋲がジャラジャラと付いた水着を見て、ジャニスがそう叫ぶ。
 もはや、水着というよりも拘束着かレザーアーマーである。
「で? 彼氏はどういう水着がよいと言うておったのじゃ? ほほほ♪」
「うっ……なぁ〜ん」
 アヤの言葉に「愛しのあのお方」の事を思い出したジャニスは、慌てて別の水着を探し始める。
 今の水着は、水辺で恋人同士の遊びをするには如何にも不向きである。
「こんなのはどうですか?」
 シャルナは水着を差し出しつつ、店の前を歩いていく影を見つける。
「あ、一緒にどうですか?」
「は? 私ですか?」
 いきなり声をかけられたミッドナーは、思わず足を止める。
「お、それはいい考えじゃ」
「いや、私は……ちょ……」
 アヤに引きずられ、店の中へと連れて行かれるミッドナー。
 限りなく平和な光景が繰り広げられている頃、誓約の剣のメンバー達もまた、水着を選んでいた。
「色々あるな……目移りしそうだ。あまり派手ではないのが、いいのだけれど」
 黎旦の背徳者・ディオ(a35238)の言葉に、団長である白狼の傭兵騎士・シーナ(a02280)も頷く。
「まあ……皆、折角の機会だ、沢山試着させて貰うと良いぜ」
「こうしてたまには、皆で買い物もいいわよね。可愛い娘たちの水着って、目の保養にもなるし」
 永遠の想い願う戦姫・イブ(a56222)が近くにあった水着を春夏冬娘・ミヤコ(a70348)に合わせてみる。
「少し大胆な物も……試すだけですわよっ!できればおムネがほんのちょっと大きく見えて……」
 何やら他の女性陣のプロポーションを見て切ない顔をするミヤコに、店の主人が慰めの言葉をかける。
「あら、そんなの大丈夫よぉん。女の価値はね……胸じゃなくてよ?」
 ちなみに店の主人、マッチョな男性である。女性の気持ちになって水着を作るべく女性に成りきって云々らしいが、省略である。
「えへー、同性同士なのでジロジロ見ても、大丈夫なのなぁ〜ん」
 めざせ鉄壁ノソリン・ニノン(a64531)の言葉に、シーナが思わず苦笑する。
「あらぁん。だってさ、お兄さん。で、貴方の好みは何なのかしら?」
「あまり極端な露出は好きじゃない……水着という格好自体が大胆な物かもしれないが、多少の慎みも大事――」
「だ、そうよ。みなさーん♪」
 店主に釣られて店の中に視線を送ると、着替えた女性陣の姿が見えて思わず胸元やふとももに視線がいくシーナ。
「おかーさん、ムッツリスケベー」
「こら、指差しちゃダメでしょ!」
 通りすがりの子供に言われ、思わず咳払い。
 そうすると、店の中からイブが出てくる。何やら水着を持っているが、着替えては居ないようだ。
「試着して欲しいんだったらぁ、可愛く、なあ〜んって、言ってみなさい?」
「シーナさんのは白地に炎のデザインのサーフパンツなんてどうでしょう?とても良く似合うと思うのです……♪」
 続けて、華胥の月・ソウェル(a73093)もまた店の中から出てきて、シーナに派手なデザインの水着を押し付ける。
 一体どういうあれなのか。店の主人やニノン達の視線に囲まれながら、シーナは思わず冷や汗を垂らすのだった。
「あ、これなんか良さそうかも?」
 店先でマリンブルーの水着を見つけた剛拳麗女・クレア(a37112)は、そういって水着を掴む。
「今年こそは、新しい水着で浜辺の視線を……いや、やっぱり一人だけでいいや、釘付けにするのは」
 そんな事を言いながら試着をしてみると、サイズも狙ったようにピッタリである。
「まぁ、ちょっと胸元が大胆な気もするけど……それもまた私のキャラということで、OKにしておきましょう」
 早速水着を購入して歩くと、それなりに視線が集まるのが分かる。
「あの水着、可愛いなあ……僕も一目ぼれできるようなものを……」
 そんなクレアの姿を見て、月夜天炎姫・リア(a46291)は店先の水着に視線を戻す。
 時間は一杯あるのだ。色々見てみるのもいいだろう。
「うーん……」
 悩んでいると、エルフの武道家・ファラント(a68522)と依頼依存症・ノリス(a42975)が歩いていく姿が見える。
 ファラントもノリスも、どちらも肉体を強調するビキニである。
「……やるな、おまえ」
「そちらこそ」
 互いにライバル心剥き出しで歩いていく2人を見送るリア。そういう事もあるだろう。
「え……?この水着は嫌なのか!?」
「セレナードさんはスタイル良いですからどんな水着でも似合いますよ」
 誇鋼の騎士・セレナード(a65333)が選んだVバックワンピースを、やんわりと断る戦野の露草・ベルジェ(a48010)。
「そうですね、きっとお似合いになりますよ。特にこちらの水着は素材にも拘っていますので、冒険着としても……」
「いや、それは冒険しすぎだろう」
 思わずツッコミを入れるセレナード。デザイナーというのは、こういうズレたのが多いのだろうか。
 2人が水着を選んでいる店の向かい側では、白銀の騎士・ユウヤ(a65340)がやはりズレたデザイナーと会話をしていた。
「こちらの水着はブーメランタイプとなってるのでお客様のご希望とは違うかもしれませんが、お勧めですよ」
「普通のトランクスタイプに見えるんだが……」
「いえ、こちらはですね。投げると戻ってくるので、いざという時にオススメなんです。こういったブーメランタイプは今年は必ずくると……」
「どういう状況で水着投げるんだよ」
「ですから、いざという時に……」
「どういういざか言ってみろ」
「そう仰いますがね、武器になるものが水着しか無い時に従来の水着では……」
「素手で戦ったほうがいいだろ」
 不毛な議論を繰り返すユウヤに、店の中から声がかけられる。
「……ちと此方に来てくりゃれ」
 それは、光纏う白金の刃・プラチナ(a41265)の声だ。どうやら水着が決まったらしい。
 ちょっと緊張しながら店の中へと入っていくユウヤ。
「ほら、これですか?」
 別の場所では、切り開く者・リミュ(a73017)が高い所にある水着を子犬忍者・アイテル(a74017)に取ってあげていた。
「ありがとう、お姉ちゃん!」
 犬のにくきゅうマーク入りの水着を抱えて店の人の所へと向かうアイテル。
 微笑ましいなあ、と思いながらリミュは店の外を見る。
 店の外を見ると、アルカナが白銀の蜃気楼・クレイル(a65067)と話をしているのが見える。
「なぁ、アルカナ。お前はどんなのが似合うと思う?」
「はい、フンドシ」
「適当に掴んだの渡すんじゃねーよ。俺はなるべく露出の少なめなブルー系の水着が似合うと思うが……」
「はい、ブルーのフンドシ」
「……好きなのか? フンドシ」
「全く興味ないけど、東方の神秘を着こなすのも粋なんだよ」」
「……っておい、そもそも男物じゃねぇ? 俺女なんだけど……ってコラ! さらし掴んでないで真面目に考えろ!」
「えー、暑いー。ボク、ジュース買いに行きたいんだよ」
「後にしろ、後!」
「アルカナ、お前が好きなモン選んでくれ」
 丁度、その近くにいたハンソーもアルカナの腕を引く。
「ぶっちゃけ俺は、隠さねぇとやべートコだけ隠れてりゃイイのさ。ソレが海のオトコっつーモンだっ!」
「あ、じゃあこれどうかな」
 アルカナが掴んだ水着を見て、ハンソーはクレイルから見ても分かるほど固まる。
「……んぁ、ああ…悪かねぇな。前衛的に見えて、実は機能美を追求した……してねぇなコレは」
 水着をマジマジと見るハンソー。明らかにヒイている。
「な、何だ…この顔っぽいコレは? て、敵を威嚇スルタメカ……?」
 確かに。ビキニというにはあまりにも紐に近いデザインに、正面には獅子の顔。
 水着というには、あまりに罪深い。これを着てディグガード辺りに出向けば、殴られても文句は言えまい。
「お客さん、きっとお似合いになりますよ。コンテストとかやるみたいですし、良ければパレードなんかも……」
「わー、はんそーすごーい」
 明らかに口先だけでホメるアルカナ。しかし、変なところで律儀なハンソーは、それでパレードを練り歩いて注目を集めたとか何とか。
「えへへ、似合ってますか〜?」
「似合ってるだよー。うーん……オラほうはそんなに派手でなくてええんだども、ほら、そういうのに五月蝿そうなおっさんがいるから」
 きょとんとするメリーナに、ウィルカナが笑いかける。
 五月蝿そうじゃない方のおっさん……もといタケルは、そんな姿を見てみぬふりをしながら、自分の水着を選んでいた。
「おじさんはどんなのを選びますかねぇ……デスト殿はどう思われます?」
「そうだな……こんなものはどうだろう」
 デストが選んでタケルに渡すと、服の裾を幸福の記憶・ユキノシン(a37388)が掴んでくる。
 そのまま何処かに誘導されるように連れて行かれるデストを見送ると、タケルは水着を買うべく、店の主人に声をかけた。
「でもやっぱり恥ずかしいですね……」
「まったく、私が着たかったわけじゃないんだがな……ま、まぁこういうのもたまには悪くはないかなっ」
 そんな事を言いながら歩いていく水着姿のベルジェとセレナードを見て、瑠璃色の魂抱く大地の守護者・ペルレ(a48825)はほう、と溜息をつく。
 確か、着て歩くなら安くなるという話だった。しかし、最初はやはり大切な人に見てもらいたい。
 この場には居ない恋人の姿を思い浮かべ、手に取った水着をペルレは胸元に寄せた。
「あの人はどんな水着が好きなのでしょう? 可愛いの? カッコイイの? それとも……」
 スタイルが余り良くないと思う自分に少し苦笑しつつ、ペルレは水着選びを楽しんでいた。
「うーん、それではこんなものは如何? お姉さんならきっと着こなせるんじゃないかなー、と」
「えと……それはちょっと……」
「じゃあ、此方は如何?」
「そ、それはちょっと……もっと派手になってますし……」
 どうやら、こういう場所にはありがちな悪質な店のようだ。
 困っている黒百合の魔女・リリム(a50830)の元に、ナイトのごとく十陽炎・ギャリ(a53878)が現れる。
「俺っちのツレに、何か御用かな?」
 凄い笑顔である。笑顔ではあるが、目は笑っていない。
「いや、その……す、すみませんでしたーっ!」
 脱兎の如く逃げ出す店の主人。
「じゃあ、俺っちから離れたらダメだよ?」
「は、はい……」
 そう言って、リリムをエスコートするギャリの横をデストとユキノシンが通り過ぎていく。
「さあ、エントリーナンバー73番のハンソーさん! パレードに出ていた所を参加して頂きましたあ!」
「あれ、参加せんかのう? 景品は地図やで」
「アルカナなら喜ぶだろうが……」
「おおっと、そこのお兄さん参加してみませんかあ!?」
 何やら指名されてしまったデストは、渋々と前に出ようとして。
「忘れモンやで」
 声をかけられ振り向くと、ユキノシンが眉間に手を伸ばし、そのまま眉間の皺を伸ばすように動かす。
「……ああ」
 何とも面食らった顔をしたデストはそのまま向かい、普通に参加賞を貰ったそうである。
「まだ少し、この辺りまで来ると肌寒いな……氷菓子は早くない?」
「夏の先取りってやつだよ」
 ディオの言葉にシーナはそう答えて、氷菓子を口に含む。
「海で遊ぶのが待ち遠しいなぁ〜ん♪」
「そうですわね……」
 ニノンの言葉にミヤコは答えて微笑む。
「本格的な夏も、すぐそこね」
 イブはそう言って、空を見上げる。
 そう、夏はすぐ其処まで来ている。
 暑い夏……今年は特に、気持ちの良い夏になるに違いない。
 そう考えると、手は自然と空を仰いでいた。
 どうか、今日みたいに。明日も楽しい今日になりますように。


マスター:じぇい 紹介ページ
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参加者:33人
作成日:2008/06/29
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