≪フローリア学園≫サバイバルでフライアウェイ、フローリア学園空を飛ぶ!?



<オープニング>


 夏である。今年も盛夏なのである。出逢いとトキメキの夏……になるかどうかは各人各様だが、誰にも夏は平等にやってくるのである。
 ここは麗しのフローリア学園、将来有望な冒険者を育成せんため設立された機関、その業火食堂にはいま、異様な熱気がたちこめている。もう、ムンムンと。それもそのはず本日は、いよいよ日程も定まれり夏の合宿の概要がここで発表される予定なのだ!
「はい、ちゅうもーく!」
 学園長こと我は破滅を断つツルギなり・ルビナス(a57547)がベンベンと机を叩き、特設巨大黒板に視線を集める。
 ゴリガリとチョークが爆走し記された文字は、

『今年は、サ・バ・イ・バ・ル よ!』

「ワイルドファイアでサバイバルな一日! それが本年の夏合宿のテーマです。学園的には、ワイルドファイアの現状視察という名目もありますね」
 うおお! 大きな反応が返ってきた。その中には、はじまりは・プルミエールの姿もある。ルビナスはしばし眼を閉じ、反響が収まるのを待っておもむろにつづけた。
「暑〜い夏、ガンガンのお天道様のもと、ジャングルを目指すポイントまでエイヤアと歩きます。暑いですよ、キビしいですよ、クラクラしちゃうかも、基礎力をつちかい夏バテに負けない体をつくる鍛錬と思って下さい」
 うおお! でもこんどの反応には、いささか怯えの色がうかがえる。
 ただし! ただし辛いだけではない、とルビナスは声を強めた。
「行軍で暑い目を見たあとは、一気に爽快極楽体験と参ります。ゆるやかな昇り道ながら、ジャングルの果てまでたどり着くとそこは、高い高い断崖になっているの♪ そして付近にはブナ科の、とてつもなく巨大な葉っぱがなる木があるんです。この葉は厚くて丈夫、拡げて両手で持てば風に乗って滑空することもできちゃいます」
 つまりこの葉をグライダーのように使って、崖下へ向かって飛ぼうという話なのだ! 上昇することはできないし方向転換も容易ではないが、空を泳ぐような気分が味わえるだろう。風はさわやかに吹きつけ、直前までの暑さも吹きとんでしまうにちがいない!
 うおおおー! プルミーをはじめ、一同大いに盛りあがった。ちょっと怖いかもしれないが、とてつもなく心地の良い体験になるのは事実だ。
「崖下をまっすぐに飛べば美しい湖に着水できるわ。ここには霊峰の雪解け水が流れ込んできているから、ひんやり気持ちいいゴールになるわね。万が一途中で落ちてしまっても、途中は深い密林なので大きな怪我はないでしょう。飛距離を競ってもいいわね。それに、葉っぱは大きくて二人から三人でつかまることもできるので、カップルや仲良し友達と一緒に飛行体験するのもオツじゃない?」
 この提案どうかしら、と学園長は告げる。この日最大となる怒濤の反応が返ってきたことはいうまでもない!

 フローリア学園主催、本年度夏の合宿はワイルドファイアにて開催! 辛くて長いサバイバル体験を耐え抜き、滑空して冷たい湖に飛び込め!
 鍛えつつも親睦を深め、宝石のような想い出として心に残そうではないか。


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参加者
界廻る選定の志・エルス(a01321)
闇夜を舞う影・ヒリュウ(a28973)
絶対拒絶・トーラス(a51761)
手のひらの鼓動・アールコート(a57343)
我は破滅を断つツルギなり・ルビナス(a57547)
瑠璃の太公望・アリア(a57701)
灰色の守護騎士・ヴィクス(a58552)
裂空舞刃・レクレティア(a65264)
紅炎炎舞・エル(a69304)
深緑の癒し手・ラーフ(a70814)
星を集めた音色・チユ(a72290)

NPC:はじまりは・プルミエール(a90091)



<リプレイ>

●サバイバル!
 カッ、と照りつける真っ赤な太陽、ぐわらぐわら熱を無遠慮に放射し強烈に眩しい。憎らしいほど晴れた空の下、絶妙に陽の射しこむジャングルを一行はゆく。
 絶対拒絶・トーラス(a51761)にはどことなく、普段と違う印象がある。
「軽いイメチェンだな……なんだか落ち着かない」
 黒い服が基本の彼が、今日はめずらしく白いTシャツ姿なのだ。トーラスは虫さされ予防に長袖を選んでいた。
「結構きついな、着く前にバテそうだ」
 汗をぬぐう拳がぐっしょり濡れていた。なかなかきつい行軍だとトーラスは思う。だけど、
「お〜、あっついあっつい♪」
 不殺の天魔・エルス(a01321)はすこぶる元気である。暑ければ暑いほど活力が湧く。重い荷物もなんのその、特大サイズの枝葉を日傘がわりに、エルスはのしのし後方を歩んでいる。
 エルス同様に葉っぱ日傘をするのは、瑠璃の太公望・アリア(a57701)、
「気持ちのいい汗! 新緑の清々しい香りが最高♪ 小人になったみたいで楽しいね」
 アリアの荷物も特大だ。バーベキュー用のコンロなどが詰められているのだ。しかしアリアの軽い足どりは、そのような負荷をまったく感じさせない。
 とはいえ元気なメンバーばかりではない。出発よりすでに数時間、太陽に灼かれ身を隠す場所もなく、手のひらの鼓動・アールコート(a57343)はへばりつつあった。
「あぅ、あーつーいー、ですー。ワイルドファイアって初めて来ましたけど、あーづーいー」
 もうフラフラだ。しきりに手で顔を扇ぐが大した効果はなく、いつでもフワリンを浮かせて少しでも日陰を作る。それでも足は、鎖で分銅を縛りつけられているかのよう。
 はじまりは・プルミエール(a90091)にいたってはもっと悲惨で、
「ああ……ふぅう……頭が、視界が……まっしろ……」
 ぐったり下を向き、うわごとのようにそんな言葉をくりかえすばかりなのだった。一応歩いてはいるがもう思考能力は皆無、足だけが前に出ている状態だ。 
 深緑の癒し手・ラーフ(a70814)はうらめしそうに、空に燃えたぎる太陽を見上げた。
「や、やっぱりこの時期は暑いですわ……!」
 麦藁帽子をかぶってきたのは正解だったと思う。ラーフの髪に咲くクロッカスの花も、この暑さでしおれる寸前、帽子がなかったらどんな悲劇になっていたか知れない。
「エルさんは大丈夫ですの?」
 ラーフが問うと、炎帝の抱擁・エル(a69304)はニカっと笑って、
「ボク? ジャングル育ちだから暑さはへっちゃら〜♪」
 尻尾振り振り元気に応える。愛犬のクレオもついて来たがったのだが、冒険者以外はドラゴンズゲートをくぐれないため、残念ながら留守番をしてもらっている。でもそのほうが良かったかもしれない。毛の長いクレオにはさぞやつらい行程だろうから。
「ヴィクスは〜?」
 というエルの声に、誓いの守護剣士・ヴィクス(a58552)は静かに返答した。
「まあ、それなりにな。暑い中での行軍は慣れているさ」
 着こんだ分厚いロングコートがいささか重い。だがサバイバル状況であれば、陽や虫をさえぎるこういう格好が適切だということをヴィクスは知っている。苦あれば楽あり、待つものを楽しみに歩もう。
 我は破滅を断つツルギなり・ルビナス(a57547)は、さすが学園長だけあって疲労はないようだ。
「昔は色々な戦場を歩き回っていたんですから、この程度なぞまだまだです」
 コレぐらいの体力は持たないとね、と皆を励ますルビナスだ。彼女は日焼けを避けるため裾の長いヴァルキリードレスまで着ている。まったく暑くないらしい。
「さあ、もうすぐ到着のはずですよ!」
 というルビナスの発言を、教師の闇夜を舞う影・ヒリュウ(a28973)が最後尾より生徒たちに伝える。
「聞いたか? そろそろ休憩にするが、これを最後にあとは目的地まで突き進むぞ」
 休憩、の声にほっとした声があがった。日陰を選んで車座になる。プルミーはヘロヘロと倒れ伏した。そういえばプルミーの服装は、虫除け用にヒリュウが着せてくれた学園指定ジャージだ。背中にフローリア学園の紋章と文字が刺繍されている。
 裂空舞刃・レクレティア(a65264)が声をかけた。
「プルミエール、なんだか死にそうだが……あとの行軍は私のグランスティードに乗るか……?」
 レクレティアにとっても過酷な道中だが、プルミーを放置しておくと危ないように思えたのだ。しかしプルミーはしわがれた声で、
「あ、ありがとうございます。でも、もうすぐ終わりですから……最後まで踏破します……」
 と返答したのである。
「良い心がけだ……」
 レクレティアはうなずいた。冒険者たるものかくありたい。
 飲み過ぎない程度に水分を補給し、再開。正午近くの太陽は、意地でも彼らを到達させたくないのか、ますます苛烈な光をそそいでくる。それでも、だんだん前方が開けてきたので星の音色・チユ(a72290)の心は躍った。そしてついにジャングルを抜けたのを知り、チユは思い出す。
「おっと! すっかり忘れていたけど大きい日傘を持ってきていましたぁ〜♪ どなたか一緒に入りませんかぁ〜?」
 ジャングルの外は槍のような直射日光が突き刺してくるが、チユの傘があれば平気だ。
「お、お願いしますー。しーぬー」
 といってアールコートが、そしてプルミーがチユの傘に入り、三人、くっつくようにしながら崖を目指す。
 苦難はそろそろフィナーレだ。ゆくてに見えるあの巨幹は、グライダーの葉を提供してくれる木にちがいない。

●フライアウェイ!
「着いた! 着いたよ〜!」
 巨木の下にてエルはぴょんぴょんと跳ねる。つーっ、と崖まで走って下を見て、
「すっごい高さ!」
 と舌を巻いた。ここから滑空するというのだから胸が高鳴る。
「さすがワイルドファイア、壮大だよな」
 エルと並んで崖下に目をやり、トーラスは目を見張った。高い、本当に高い崖だ。眼下は緑色の森、だが遠くは開けており、青い湖が姿を見せている。雪解け水が流れ込むという湖、さぞや冷たいことだあろう。
 アリアもやってきた。ジャングルで体についた草や葉を落としつつ、
「この光景だけでも来た甲斐があるよね。しかも、ここから飛ぶっていうんだから楽しみ♪」
 エメラルド色の髪をかきあげる。さっきまでの炎暑が嘘のよう、この場所は崖下から風が吹き上がってきてとても涼しい。
 ヒリュウは全員を確認し、
「迷子や脱落者なく到達できてなによりだ」
 よく頑張ったな、と一同をたたえた。教え子たちはやり遂げたのだ。常任の指導者として、引率者として、ヒリュウの満足感はひとしおである。
 レクレティアとルビナスは巨木の葉を調べている。簡単に「葉」と書いたがその大きさは並ではない。厚みもあって頼りになりそうだ。
「持参したロープを葉の両端に括れば即席パラグライダーの完成か……」
「そうですね、できるだけしなる葉を使ったほうがいいかもしれません」
「これならかなり楽しく遊覧飛行ができる……といいんだが、少し不安だ……」
 というレクレティアの前で、ルビナスは葉を強く引いて見せた。
「古かったり穴が開いている葉なら問題ですが、若い葉なら、ほら、この通り」
 にこりと笑うと、振り返って生徒たちに呼びかける。
「さあ、元気な子から葉を選びましょうか? ロープは十分にありますよ♪」
 チユもすっかり元気を取りもどしている。
「葉っぱ葉っぱ、みなさん、行きましょう」
 と呼びかけて巨木から葉をむしり取った。アールコートもつづく。
「はい☆ 私はロープをもらってきます」
 アールコートにはきらびやかな口調が戻っていた。よい兆候である。
 エルスも手早く準備を終えた。一部屋はあろうかという大きな黄緑の葉を、ぴんと張ってロープを結ぶ。
「さて、と……こちらへどうぞ、お姫様方♪」
「わあー! すごい、すごいですよー」
 半死半生(?)だったプルミーもすっかり回復、これをみて頬をツヤツヤと輝かす。ラーフも興味津々といった様子で、
「さすがワイルドファイア、大自然の驚異ですわね♪」
 と葉をもちあげたり裏返したりする。ラーフとエルス、プルミーの三人は一緒に、この葉で空に飛びだすのだ。
 ヴィクスは慎重に葉を選んでいたが、生き生きとした一枚を摘んでこれを加工した。
「荷物が落ちないように気をつけないとな……」
 背を確認しておく。くくりつけたザックが落ちてしまえばずいぶんと、みんなをがっかりさせることになりかねない。
「それじゃ行ってみる? ちょっと緊張するね」
 アリアがやってきた。ヴィクスと一緒に葉をもちあげ、そろそろと崖まで運ぶ。このペアがまず、栄ある一番手としてフライトするのである。
 ヴィクスは優しく告げる。
「大丈夫だよ。それじゃあ、行こうか。アリア」
 ヴィクスの穏やかな声は、人を安心させる効果がある。アリアは心を決めた。
 二人は崖から戻り、いくらか距離をとるや猛然、助走を開始する。
「いざ、大空に向かってジャーンプ!!」

 ぱっ、と体が浮いた。

 不思議な感覚だ。足が地に着いていないというのは。風に、乗るというのは。
 ごうごうと風が髪をはためかす。それでも不快なことはまったくなかった。
 頭上は空、足元も空、いまならアリアは雲だって、手にできるように思った。
 ヴィクスは舵を取り、ゆったりと蛇行するように葉を操作する。
「空中散歩みたいだね。一人じゃ不安だったけど爽快で気持ちい〜!」
 アリアは笑った。やがて青い湖が迫ってくる。
 着水、ひんやりとした湖に葉は降りた。水は氷のように冷たいが、昂奮した肌には心地よい。
「ふぅ……楽しかったな、アリア」
 濡れた服に構うことなく、浮かんだ葉を筏のようにしてヴィクスは笑った。

●フローリア学園空を飛ぶ!?
 トーラスも空を満喫していた。
「うわ………っ、すっげー! すごいな、ほんとに飛んでる!」
 ドラゴンウォリアーになったときとは感覚がちがう。風を切るのではなく、風と一体化したような感覚をトーラスはおぼえた。
「ひゃ〜、風がとっても気持ちイイねっ! どこまで飛べるかな♪」
 同行のエルも大はしゃぎだ。吸いこむ空気が美味しい。首から提げたバーベキュー道具がカラカラと鳴る。

 つづいて
「それじゃ、行きますわよー♪」
 というラーフの声を合図に、彼女とエルス、プルミーの三人組も翔けた。
「も、もう目をあけていいですか〜?」
 土壇場で尻込みしたプルミーは、ぎゅっと目を閉じていた。そのアドバイスをしてくれたエルスが、
「ああ、景色も最高だぜ。見て驚いてくれ」
 と教える。エルスが巧みに操作して、雄大な光景が見える位置へ葉を向けてくれていた。
「きゃっ! うわ〜、すごいすごーい」
 恐る恐る目をあけたプルミー、最初は怖がったが、すぐに景色に目を奪われる。
「わたくしこの景色、けっして忘れませんわ」
 ラーフも感激に胸を詰まらせていた。三人、身を寄せながらゆっくりと湖を目指す。

 いよいよチユ、アールコート組の飛ぶ番、ところがチユも尻込みし始めた。みんなが飛ぶころには大喜びして手を叩いていたというのに、いざ自分のこととなると怖くなってきたようだ。
「アールコートさんだけが頼りですぅ〜」
 すがるような目をする。アールコートはしかし胸を張り、
「ぼんやりしていたら平気です☆」
 と根拠のなさげな自信を見せてくれた。なんたって彼女はエンジェル、ぼんやりして飛ばされた経験には事欠かない(?)。
 アールコートのリードで二人も空に舞った。我流ながら上手に葉を操って上昇気流をつかまえる。
「わわっ、とても気持ちいいです♪ チユさんも目を開けてみましょう☆」
「本当ですか? ああ、アールコートさんありがとう、きれいですぅ〜♪」
 いつしかチユも恐怖を忘れていた。
 これを追うようにレクレティアが舞う。
「降りたら拠点設営とバーベキューの準備だな……」
 遊覧飛行を楽しみつつも、
「あのあたりならば湖も近いし、具合が良さそうだ……」
 と、足元の大自然からきっちり地形を把握しておくレクレティアである。
 時間があれば、付近の密林も探索してみたいものだ。レクレティアは空中でシャープに弧を描き、旋回してみる。

 全員を見送って、
「さて、我々の番か」
 ヒリュウはルビナスと顔を見合わせた。
「皆、下でもうテントの準備を始めてくれているようです。機敏ですね、ヒリュウ先生の指導が良いからでしょうか?」
「いやいや、ルビナス学園長の人徳であろうよ」
「そんな、おだてると飛んでしまいますよ♪」
「ああ、飛んでしまおうか」
 行きますか、と微笑をかわしてヒリュウとルビナス、別々の葉でトリを飾るフライトに乗り出した。ここで落ちたりしたら生徒の手前恥ずかしいので、慌てずしっかりと手綱を握る。
「HAHAHA、私は優雅に降りますよ♪」
「それがしも優雅に参ろう!」
 ルビナスは目を細めた。学園運営のデスクワークで溜まった疲れは、全部風に流されていくように思う。

●キャンプファイヤーの夜
 食用動物を狩り野菜も集めて、日が暮れる頃には盛大なキャンプファイヤーが完成していた。
「これで最後かな」
 ヒリュウが大きな肉の塊を積んでいる。
「なんだかすごいお肉、食べられるのでしょうか☆」
 集まった食材を目にアールコートは目を丸くする。ちょっと穫りすぎたかもしれないが、今日の消費エネルギーを考えれば食べ過ぎても大丈夫だろう。
 赤々とした焚き火に照らされ、コップを手にエルスが問う。
「皆! 今日は楽しめたかーっ!?」
 肯定の反応が一斉に返ってきた。
「本当にいい経験ができた。学園長には感謝しないとな」
 とトーラスが言うと、ルビナスをたたえる拍手が鳴り響く。
「皆さんあっての学園ですよ」
 ルビナスもこれにはいささか照れた様子。そそくさと乾杯をコールした。
 グラスが合わされる。といってもキャンプ用品のコップだし、そもそも料理にしたところで荒っぽいもの中心だが、この一日をしめくくるにはこれ以上ないディナーであろう。
「大雑把だけど素朴で美味しいね!」
 アリアがいうと、
「皆が楽しそうでボクも幸せ」
 エルも最高の笑顔を返す。
 あまりに楽しくてレクレティアも童心を起こしたか、するすると木に登って、
「木を駆け上がるは猫の如く、木々の間を縫うは鳥の如く……なんてな……」
 と満足げにつぶやいていた。
「皆で食べるご飯は特別美味しいですわね♪」
「まったくですね〜♪」
 ラーフとプルミーも楽しく会話をかわしている。暑いので二人は素足を湖に浸けていた。それだけで天にも昇るほど気持ちがいい。チユも倣っていたが、
「あの地獄の行軍が嘘みたいです……むにゃむにゃ……」
 疲れが出たのか、素足をひたしたままうとうとしはじめていた。

 空に星がまたたいている。今夜テントで見る夢は、空を飛んだ回想になるだろうか。

(おわり)


マスター:桂木京介 紹介ページ
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参加者:11人
作成日:2008/07/23
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