ビキニアーマー、灼熱の太陽編



<オープニング>


 ちゃらりとした金属音。 
「こういうものをご存じか」
 まあ見たことはあると思うが、と葵桂の霊査士・アイ(a90289)が出してきたものに、一同の視線は集まる。
 女性用水着、それもビキニの水着に似ているが明らかに金属製、ブラとパンツのみならず、肩部、腰部、脚部もセットである。メタリックな質感を活かしつつ流線的なデザインで仕上げられており、一風変わった装飾品といえないこともない(?)。
「泳ぐための水着ではない。これは鎧、ビキニアーマーというものだ」
 以前、高名な服飾デザイナーのジャンポール氏からの依頼で、ビキニアーマーの試着と戦闘耐久評価を実施したことがあった。(※リプレイ「ビキニアーマー、冬山突入編」参照)
 これをふまえてアイは話した。
「その後一般発売されたビキニアーマーは好評を博したらしい……。それを受けて第二弾というか、このたび新しいデザインがいくつも出ることになった。それで再び評価を実施してほしい旨、依頼があったわけだ」
 ここまでいってアイは、きょろきょろと前後左右を見やる。ジャンポール氏の気配はない。(氏は暑気あたりで倒れているらしい)。コホンと空咳してつづける。
「あのときは厳寒の冬山での調査となったが、今度は灼熱の乾燥地域で調査してほしいとのことだ。タイミングよく、といってはなんだが、荒野の乾燥帯に出現したモンスターたちを、これらビキニアーマーを着た状態で退治してほしいのだ。なんというか……大変だ」
 敵は三体、鎌首をもたげたコブラが人間より二回りほど巨大化したものに似ている。ただしうち二体は頭が三つ、うち一体は頭が五つもあるという不気味仕様、多頭ゆえ同時に複数の標的を攻撃することが可能だ。いずれも中央の頭は毒牙をもち、それ以外の頭部は相手の鎧を破壊することがあるという。状況が状況だけに、あまり歓迎したくない特徴だ!
「炎天下の日中ばかり出現する怪物なので、自然、ホットなコンディションで戦わねばなるまい。猛烈な陽射しなので金属の鎧はとてつもなく熱くなるかもしれん。いざというときまでマントでも着用しておいたほうがいいだろうか」
 また、全員がビキニアーマーを着用する必要はないそうだ。
「諸君は冒険者ゆえ熱中症で倒れたりはしないだろうが、汗もたちまち干上がってしまうような暑さゆえ、行軍時は水分補給を忘れずにな。男性の参加者なら水の運搬などフォロー的な役割にまわってほしい。もちろん、どうしても、というのであれば男性でもビキニアーマー試着にチャレンジしてかまわないが……」
 付近にはオアシスの存在も確認されている。終了後は木陰で休み、水浴びして涼をとりたいところだ。

 灼熱の太陽のもと、ビキニアーマーを着てバトル、これもまた夏の風物詩といえようか。
 勝ってビキニアーマーの偉大さを示すのだ! 健闘を祈る!


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参加者
紅桜の不老少女・エメロード(a12883)
風弦・アスタ(a36216)
春風に舞う鈴の音・アンジェリカ(a48991)
天地に響く歌声と咆哮・フローラ(a58965)
太陽と大地の狭間に・ミシャエラ(a66246)
筋肉信仰者・アレクセイ(a67151)
白銀煌・レンシア(a67271)
合金紳士・アロイ(a68853)
婀娜華・マルガレーテ(a70142)
太陽の牙・エル(a72117)


<リプレイ>

●灼熱地獄だわ
 暑い。
 なんていうか、暑い。
 ムチャクチャに暑い! 暑い!! コノヤロウ!!
(「ランドアースにこんなに暑い所があるなんて……ぁ、頭の花が燃えそう……」)
 紅桜の不老少女・エメロード(a12883)はもう意識朦朧だ。
 おお、いまエメロードはまさにビキニアーマー着用、ぴったりとその身を飾るは、白から薄桜色のグラデーションカラーもつ美しいデザイン。
 エメロードは冬山でのビキニアーマーモニターにも参加経験があった。そういえば、春風に舞う鈴の音・アンジェリカ(a48991)の姉リリムも、冬山モニターに参加したという。
「マントは必須だってお姉ちゃんがいってたから、二枚持ってきました〜♪」
 戦闘開始まで、マントで隠しておく気のアンジェリカである。蒸し暑さたるやすさまじいが元気で跳ね返す。それに直射日光を浴びない分、肌への負担は少ない。
「アンジェリカ様のお姉様も冬山経験があるのですか、私の妹もです」 
 白銀煌・レンシア(a67271)が話す。彼女の妹トロンも冬山で、あまりの寒さに刻(とき)を見たとか。
「私はジャンポール先生にお会いできなかったのが残念です……。やはりモニターを成功させることが一番のお見舞いでしょうか」
 暑くても頑張らなくては……っ、とマントの合わせ目を押さえるレンシアだった。
 マントの下より金属音がする。通気性最悪なので、両のブラ部分に熱がたまっているのもいただけない。戦士の鎧としてこれはどうなのかと、風弦・アスタ(a36216)は思った。
(「ま、これに実用性を求めることがそもそも間違ってる気もするけど」)
 アスタは苦笑いする。ファンタジックをつきつめるのも楽じゃない。
 一方、天地に響く歌声と咆哮・フローラ(a58965)は初の鎧試着に胸ときめかせていた。
「こういった軽量タイプであれば紋章術士でも着られるのですね。といっても扱いは術士の服扱いのようですが」
 正直、フローラの着ている金色のビキニは、鎧というより水着としての面のほうが強い。それでも金属製だし、レッグガードのインパクトも大だ。あの酔狂なオッサン(ジャンポール)の無駄な着想と技術力に、呆れ半分感心半分のフローラである。麦藁帽子とマントで日焼け対策は万全、あとは敵の前でこれを披露するのみ!
 ゆけどもゆけども乾いた大地とサボテンばかり、風もあるにはあるのだが、息が詰まるような熱風だ。
 何度目かの強い風に帽子を押さえ、太陽と大地の狭間に・ミシャエラ(a66246)はクロスボウを背から下ろした。
「どうかしたか?」
 目深にかぶったフードをあげて、マント姿の婀娜華・マルガレーテ(a70142)が問う。
「悪い予感がするの。近いみたいね」
 ミシャエラはサングラスを外し、紫色の瞳をのぞかせている。
「悪い予感か……準備をしたほうが良さそうだな」
 マルガレーテも仮面を取り、白い肌を不毛の荒野にさらした。

「悪い予感か……準備をしたほうが良さそうだぜー、おい」
 言葉こそグレタことマルガレーテに似せているが、心底うんざりした口調で太陽の牙・エル(a72117)が告げる。
「おじさんな、もう男たちの尻を見続けるのに疲れちゃったんだ……。やっと眼福タイムだよ、うん」
 本日のエルは唯一のビキニ未装着者、グランスティードによる荷物運搬など、メンバーのバックアップをしにきたのだ。なのに動機が不純だなどと言われ、グレタによって彼は、先頭を行く男子二人の背後にずっと立たされていたのである。
「尻などと切り捨ててほしくない。貴殿にはこの鎧の美しさがわからないというのですか? いかなる形状であれど鎧は鎧、謹んで鑑賞したいもの!」
 ふん、といってポーズをとる男性は筋骨隆々、長身にビキニアーマーとフルフェイス兜装備という異様な姿、下半身のくいこみはともかくとして、とんがりブラが目に痛い。これなん轟金紳士・アロイ(a68853)、『巻き起これ鎧ブーム!』が彼の信条、確かにこの現状は鎧ブーム!(か?)
「謹んで鑑賞、か」
 キラリと光る鎧と筋肉あり。アロイに負けぬ長身、頭そびえ立つぜモヒカン、まさしく全身マッソウといった風体の男だ。彼はマントを脱ぐや、きっちきちで破裂しそうなビキニアーマーを誇示するようにポーズを決めた! その名は筋肉信仰者・アレクセイ(a67151)、ぴくぴくのたうつ大胸筋がヤバイ! 
「うれしいこと言ってくれるじゃないの。それじゃあ、とことん悦ばせてやるからな」
 熱い鎧のフィット感に身悶えしつつ、アレクセイは豪快に笑うと、
「さあ、眼福するんだぜ!」
 アロイともども二人がかりしてエルに見せる(魅せる)。
「ウホッ……じゃない! そりゃ犯罪だろ、おい。犯罪発見!」
 地獄の暑さもあってエルはもう錯乱気味だ。
 良いのかそんなことしてて!? 地面の穴から怪物が飛び出してきたぞ!

●トリオ・ザ・蛇の登場よ〜
 敵は三体、鎌首をもたげた巨大な毒蛇だ。ただ大きいばかりではなく、三体横列で迫るその両脇は三つ、中央に至っては五つもの頭部を持つ。ビキニアーマーの猛者たちを食い殺さんと牙をむく。
 前方の漢空間は意識的に排除して、フローラはヘブンズフィールドを発動した。彼女を中心として放射状に力場が拡がり、白骨のごとき荒野を輝けるフィールドへと変えた。
「さぁ、始めますよ」
 フローラが醸すは大人の色気、グラビアモデルのようなビキニである。躍動感のある緑はまぶしく、ぱんと張った金属製ブラジャーも美麗だ。
 ミシャエラはマントを払いのけると、腰を落としボウガンを水平に構えた。
「思ったより膝や肘はよく動くね、ただ、脇のホールド具合が少し甘いかな」
 さすがミシャエラ、素早くフィールドの縁に位置取りすると、鎧の運動性をチェックしている。現れた姿は無論ビキニアーマーだ。白銀のシャープなデザインは冴えわたり、優美な腰のくびれを際立たせている。
 ミシャエラのコンフューズナパームを追うように、エメロードが敵に斬り込んだ。
「まずは防戦重視、鎧の耐性を見ます!」
 閃かす両手持ちの刃は『紅蓮狂桜』、陽光を反射し、腰左右のプロテクターがこれをさらにリフレクトする。まだ幼いがエメロードも、美しく妖しいビキニの戦士だ。
 手足の飾り布が舞った。解放されしアスタのアーマー、その全身像は踊り子のそれを思わせる。白地にアクアブルーが踊るという、目にも涼しいそのデザイン、
「この歌を聴いても平気でいられて?」
 憑かれたように歌い、踊る。狂気の歌は敵を惑わせた。歌い手のアスタ自身もいつしか、恍惚とした表情で身をくねらせている。この歌は諸刃の剣なのだ。
 コンフューズナパームとファナティックソング、この二つで敵は相食む結果となる。これを見て、
「フフ、怪物も私たちの艶姿に酔っているようだな」
 むっちりボディにビキニ装着、顔だけ兜の異形の騎士――アロイは大胆に肉迫した。アロイの目指すは兜割り、挨拶代わりとばかり、烈震の一撃を決める。
 これにつづくはアンジェリカ、
「あ〜つ〜い〜〜、ぜった〜い、今日お風呂に入ったら、ヒリヒリするよ〜♪」
 といいつつも元気全開、マントを捨てるとその下は、艶なるかなヒラヒラした布と、薄く延ばした金属の光沢。限界まで面積をきりつめたデザインであるため、普段より動きやすいかもしれないとアンジェリカは思った。
 レンシアはアンジェリカほど大胆に行動できない。
「わ、私、こんな格好でちゃんと戦えるのでしょうか……」
 大胆に谷間くっきり、こぼれる直前で乳房を食い止めるようなブラのデザインだ。前部まる開きのガーターストッキング、きわきわカットのショーツも大変けしからん。とはいえパレオで可愛らしさもアピールし、腕部脚部は重装甲、と、妙なところでバランスのいいアーマーなのである。
 頬を染めレンシアは前衛に立った。正気を取り戻した大蛇の首が迫るが、すんでのところで避けカウンターを決める。あの首は鎧破壊の効果を持つという。当たったら……想像するとますます頬が赤らんだ。
 エルはガッツソングで味方を支える。ようやく拝めた女性陣の姿に、彼自身大いに士気をあげている模様。
「ま、頑張んなグレタ。おじさんはおめーあれだよ、裏方だし」
 とマルガレーテを応援してくれる。その言葉の裏にある思いやりを察し、
「これもデータ採集のためだ」
 マルガレーテは果敢に敵と対峙し、通常攻撃で牽制するのだ。露出過多のそのアーマーは、紅色の甲を金で縁取りした鮮やかなもの。マルガレーテの見事な体型もあって、その勇姿はまるで夏の女神だ。ただしその女神は、戦う女神なのである。
 そして戦ういい男!
「男は度胸。何でも試してみるものさ」
 大きさを調整しているとはいえ、もともと女性用のビキニアーマーだ。アレクセイのあまりの逞しさに破裂寸前だ。しかしそんなこと気にせず血の覚醒を炸裂させた身で、アレクセイは敵に挑む。肉体とともに波打つ背の僧帽筋がヤバイ!
「ウフフフフ……」
 その背後よりフローラが、含み笑いしながらエンブレムノヴァを降らせていた。

●アッー、なのね
 メンバーは鎧の具合を見つつ戦う。その行動は一見天真爛漫なようだが(特にアレクセイ)、高い空より見下ろすならば、緻密に連絡を取り合い、うまく蛇たちを包囲していることがわかろう。すなわち、冒険者の優勢だ。
「敵は複数攻撃を好む様子、つまりは複数単位で行動しているば攻撃は単発となるわけだ」
 といって仲間の指揮役となっているのは、高露出度&フルフェイスの素敵騎士アロイである。その読みは正しい。蛇たちは本領を発揮しづらいようだ。
「多頭というだけあって、頭の数を減らすのが勝利の鍵と見た!」
 胸の谷間(?)に汗をかきつつ、アロイは短い距離を助走し、跳んだ。
「つまり兜割りの出番! 私の活躍の場と見たり!!」
 振り落としたハルバード、蛇の頭を吹き飛ばす。
「流石に動きやすいですね、これならっ!」
 レンシアも声を上げつづいた。
 マルガレーテから毒を取り除くと、アスタはすぐさま偉大なる衝撃を準備する。
「鎧を砕く頭を優先して狙いたいわね。鎧抑えて戦うのは勘弁だから」
 蛇の頭は減りつつあるが、それでも油断はできない。
 だが直後、アスタの危惧していた状況が起こる。
 マルガレーテの鋭い目が敵の変容を察知した。敵を牽制しながらその動向を追っていたおかげである。
「玉砕を覚悟したか!」
 瀕死の蛇たちは横列を諦めたようだ。狂ったように突っ込んでくる。ために戦いはたちまち乱戦に陥った。ここまでが調子よくいきすぎたのか、たちまち冒険者は圧される。
「わたっ!」
 アンジェリカはもんどりうって転んだ。うまく受身をとれなかったのには理由があった。蛇の横殴りにより胸の金具が外れ、押さえるのを優先したためだ。成熟した躰といえど、彼女はまだ十三歳の少女……危険だ!
 だがぎりぎりで晒される前に防げた。
「あ〜〜! よくも壊したな〜〜! 怒ったぞ〜!」
 砕けた部分を布で留め、アンジェリカは逆襲のレイジングサイクロンを見舞う。
 このとき五本首の蛇から、アレクセイは濃い一撃を食らっていた。
「アッーー!」
「何……ぐほぁー! ひ、ひどい感じに脱げて……」
 エルは直視してしまった。アレクセイのブラが砕けるのを。
 ぐんぐん下がるエルの士気(それでもガッツソングを途切れさせないのは立派だ)。
 だけどぐんぐん上がるは、アレクセイのやる気! 
「ほぅ……そこまでして俺の真の姿が見たいか……」
 力むとパンツも砕け散り、ご開帳のフルモンティ! アレクセイはモヒカンスラッガーで敵をメッタ打ちにする。ぶるんぶるんする上腕二頭筋がヤクイ! 蛇の首がぼとりと落ちた。
 その間隙を縫いミシャエラが攻勢に転ず。
「これでとどめ、ね」
 狙いがぶれないよう片膝を地に付け、ぐっとホールドした状態でガトリングアロー! この鎧は下部に安定感があった。肘や膝に滑り止めが欲しいところだが十分やれる。過たず連撃し、ミシャエラは大蛇を屠ったのである。
 されど敵はまだ二体いる。うち一体は執拗にレンシアを襲った。
「や……駄目っ……壊れちゃいます……っ」
 蛇は死に物狂いだ。レンシアの鎧に亀裂が走っていた。ついに砕けるかと思われたその瞬間、
「らめぇ……っ!」
 大岩斬でレンシアは逆襲していた。加勢にきたエメロードがただちに、
「いい加減にしなさいっ!」
 とパワーブレード、これを食らっては怪物も限界、両断されエメロードの足元に屍を横たえたのである。
 最後の一匹の抵抗もこのあたりが終焉か、耐性を立て直したアロイが
「さあ、ビキニアーマー軍団の勝利をモノに!!」
 と兜割りして首を残り一本にしてしまうと、アンジェリカも追撃を加え、さらにフローラが、
「攻撃手段はまだあるんですよ」
 と覚醒状態からの黒炎で討ち取ったのである。フローラはメガネをすっくと直し胸を張った。
「これにて調査、完了ですね」
 ビキニにメガネという組み合わせは、ミスマッチだが背徳的な感じもあって良い。
 マルガレーテが、
「その……か、隠してくれ……」
 顔を真っ赤にし横を向きながら、アレクセイにマントを手渡していた。

●エピローグかしら
 それからいくらも行かないうちに、一行は待望のオアシスにたどり着いた。たらふく飲む者、水浴びする者、木陰で午睡する者、様々であるが、今日一日のすさまじい体験で昂ぶった心と体を鎮めるという意味では同じである。
 水に素足をひたしつつアスタは深呼吸した。鎧はもう着替えている。
「ビキニアーマー、見栄えはともかく改善点は大ね、報告しなくちゃ」
「そうかい? 俺は、い〜い感じだーと思ったぜ。癖になるかもしれん」
 アレクセイがグッドスマイルを見せている。
「でも砕けてたじゃない」
「だが、それがいい」
 アスタは頭を抱えた。

 エルがいう。
「今日は心が疲れた……。癒されたいからよー、グレタ、日焼け止めオイル塗ってやんよ」
 マルガレーテは最初目を丸くし、ややあって顔を赤らめた。
「そ、それはすまぬな。日火傷になると、後が辛いからな……」
 私にオイルを塗るのが癒しになるのか? と思うが好意はうけとっておくことにする。
 木陰でこっそりエメロードは鎧を脱いでいた。
(「金属部は、直に肌に触れない様設計してもらわないとですねー……熱いですよぅ……」)
 いささか日焼け跡が残っている。ちょっと、恥ずかしいのである。

 楽しそうな笑い声が聞こえる。水辺でアロイとレンシアが水の掛け合いをやっているのだ。これを見てミシャエラは思う。
 シャツに着替えているとはいえ、濡れて透け透けなレンシアはどうしたものだろう。
 でももっと困るのは、まだビキニアーマー&兜のままのアロイだ。暑くないのか?
「あれ? そういえば」
 そういえば今日、彼の素顔を見ていないことにミシャエラは気づいた。

(終)


マスター:桂木京介 紹介ページ
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