【ミュントス乙女組】お嬢様、ヨガで柔らかボディに生まれ変わりましょう



<オープニング>


 彼女はストライダーの霊査士・レピア、手鏡を覗いていたのだが、集まった「お嬢様」たちに気づくと、これを音もなく懐にしまった。
「……ご機嫌いかが、夏バテなんてしてないかしら……。私? まずまずといったところね……」
 蠱惑的な笑みを瞳にたたえ、レピアは告げた。
「先日は岩盤浴、楽しんでくれたようで嬉しいわ」
 レピアは長い指で、つーっ、と一人の顎を撫でる。
「お肌もスベスベになったみたいね……羨ましい。さて今日も、とっておきの、ミュントス観光のおはなし。ギャロが持ってきてくれたの。ぜひ可愛いお嬢様に体験してほしいな……たとえ男子でも、『男の娘(こ)』に変身して味わってくれて良くてよ」
 今回のテーマはヨガだという。ヨガ、ここではこれをフィットネスの一種と考えてもらいたい。ストレッチを行って硬い体をほぐし、正しい呼吸法で脂肪を燃焼させ美しい肉体を作る。瞑想も行うため精神修養にも良いとされている。
「変なところについたお肉を絞れるし、心も落ち着くらしいわ。岩盤浴で肌のお手入れが済んだら、今度は体型、というわけね。今のところ不安はなくても、早いうちから体型維持をこころがけておくのは大切なことよ……」
 つい多弁になってしまうのは、そのあたりをレピアも少なからず意識しているということだろうか。若いようでレピアも三十八歳(!)、他人ごととは思っていないのだろう。
「会場は、ヨガのレッスンのためだけに作られた村、マット敷きの広い部屋に案内されると思うわ。参加にはレオタードが必須だけど。もちろん全員に、希望にそった可愛いレオタードがプレゼントされるから、色やデザインに希望があれば事前に申し出ておいてね。基本的な呼吸法や柔軟体操の指導からはじまって、難しい姿勢や一人でもできるトレーニング法など、丁寧に教えてくれるそうよ」
 体が硬い人にとっては最初は痛いかもしれないが、きっちり時間をかけ曲げていけば、体はほぐれ疲れもとれることだろう。ハードな冒険者生活を乗り切るに、覚えておいて損はない。美容にいいとなればなおさらだ。
 そうそう、と、レピアは付け加えた。
「講師は……覚えているかしら? お花の指導員でもあるカムリさんという方よ。男性なのに大変綺麗な方らしいけど、これがヨガの効用かもしれないわね?」
 先生は病弱なことを気にしてヨガをはじめ、いまでは指導する立場になるまで道をきわめたということである。ご存じかもしれないが、カムリ先生は繊細なので、あまりにも不作法だったり異常なふるまいをすると、喀血して昏倒してしまうそうだからくれぐれも注意だ。でも、ポンポン昏倒したりして、「ヨガで健康になった」といえるのだろうか……? いやいや、倒れてもすぐ回復するらしいから、やはり効いているといっていいかもしれない!
「例によって霊視しておいたけど、この情報に間違いはないし、危険もないことは保証できるわ。体をほぐし心も休めて、もっと綺麗になって帰ってきてね」
 説明を終えると、誰にいうでもなくレピアは呟いた。
「でも手や足を伸ばしたり、火を噴いたりはしないのね……ちょっと、残念かも……?」
 何の話だろう?

 今度の体験テーマはヨガ、体と心をほぐして柔らかく、そして理想的な体型を目指そう。ヨガを会得してもう一歩、理想のお嬢様に近づくのだ……!


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参加者
雲穿銀華・チハヤ(a19827)
月に寄り添う一等星・カーラ(a26268)
黒猫の花嫁・ユリーシャ(a26814)
紫月姫・シュビレ(a31087)
エルフの武道家・チアキ(a49279)
白銀煌・レンシア(a67271)
森林の彷徨者・デルヴィーン(a68935)
蒼嵐の・アス(a70540)
白銀の歌唄い・コレット(a72235)
名も無い平和・ジナ(a73897)


<リプレイ>

●一
 いきなり喀血噴射する美青年、というありえない絵から本日はスタート! 舞う。カムリ先生、水車のように大回転、噴射の勢いでバク転し、クルリ風おこして床にのびる!
「血を吐いた!!」
 声の主は白銀の歌唄い・コレット(a72235)だ。本日の彼女は束ねた髪と、ぴったりした紫色のレオタードで健康的な色気を醸しだしている。見事な技(?)を披露してくれた先生に、コレットは心震わすのである。
「先生、その噴血が噂の『ヨガ炎』なのですね……!」
「違います。ドフゥ!」
「また血を吐いた!」
 助け起こされ、カムリ先生はウフフと遠い目をして笑った。
「今日の生徒が皆さんだったとは……またお目にかかれて光栄です……」
 ガクリ、首が沈んだがよもや死んだわけではあるまい。
「先生、以前は華道の教授ありがとうございます」
 雲穿銀華・チハヤ(a19827)はカムリを抱き起こし礼を述べたのち、
「ヨガをすると手足が伸びたり、ファイアブレスを吐けるようになるって本当ですか?」
 と聞いておく。一度は拭った紅い血が、再度つーっと先生の口の端より流れた。
(「どうやら違うようですね……」)
 チハヤは頬をかいた。
 しかしさすがは先生だ。視線を外して戻すともう復活している。驚くべき立ち直りの早さ、これがヨガの究極奥義……なのか。
 無垢なる茉莉花・ユリーシャ(a26814)はカムリに敬意のまなざしを向けていた。
(「天はニ物を与えるものなのですね……。華道の他、ヨガまで極めるなんて尊敬しますわ」)
 目にとまるは先生の華奢な腕、すらりと伸びた長い脚――そういえばヨガの達人には関節技や締め技が効かないと聞いたことがあるが……かすかに湧き起こる「試してみたい」という感情をユリーシャは抑える。
 ヨガ教室のマットに手をつき、紫月姫・シュビレ(a31087)は星華流華道式の礼をした。
「先生、ご指導のほどよろしくお願いしますわ!」
 着衣は桜色のレオタード。きりり締まったそのフォームはシビアで、優れた体型が伴わなければ着こなせない逸品だ。もちろんシュビレにそのあたりの心配はない。
「こちらこそ、よろしくお願い申し上げます」
 華道の師範代だけあって先生の返礼も流麗だ。そこに本日初参加、白銀煌・レンシア(a67271)が参上。
「折角の機会です。気持ちのいい汗をかきたいですね」
 という彼女の衣装は白のドレスレオタード。ショート丈のスカートは透け布、際どいハイレグカットがデンジャラスだ。しかしてもっと危険なのは、ぎっちり詰まった胸元と、あけっぴろげの背中であろう。バストもヒップもたっぷりで目の毒である。
「ヨガは未経験なのですが……確か格闘技ですよね? テレポートしたりとか……」
 そのとき、ギリギリだったレンシアの肩紐が、ぷち、と音たてて切れた。
「バフゥ!」
 先生の意識だけテレポートした。
「血を吐いた!」
 コレットがすかさず合いの手を入れておく。
 
●二
 ヨガ教室の開始である。部屋に香を焚くと、外に待機した弦楽団がエキゾチックな旋律を刻む。音楽はまるで空気のように、すっと部屋に流れ込んできた。障子で隔てたここからは見えないが、その指揮をしているのは万能執事のセバスチャンだという。
 名も無い平和・ジナ(a73897)は目を閉じ音と香りを楽しむ。
 カムリが穏やかに言葉を紡いだ。
「まずは柔軟体操と参りましょう。不得手な方は私と一緒に、得意な方は思い思いにして下さって結構ですよ」
「ふむふむ、柔軟体操とかするんだね? 体は柔らかいから、それならお任せだよ!」
 ジナのレオタードは淡い水色、シンプルな柄なれど裾にはひらひらとした装飾があった。初めて着るゆえ不思議な気持ちだが、決して悪いものではない。うんと伸びをすると気持ちよく間接が鳴った。
 エルフの武道家・チアキ(a49279)も柔軟性には自信がある。
「体が柔らかくなくちゃ……己の肉体を武器とする武道家は務まらないよ!」
 ぱっ、と立って片足垂直上げ、つづいて前後開脚、すぱんと決める。吸水性のいいレオタードを選んできたので、派手に活動しても大丈夫だろう。腰周りはスカートで胸・背中はホルターのキャミタイプ、一部シースルーなのがいささか過激だ。そういえば先生は、チアキの服をあまり見ないよう注意しているようであった。
 蒼嵐・アス(a70540)も入念にストレッチする。体を柔らかくするのがヨガであるなら、是非マスターしたいアスだった。体が固いと怪我もしやすい。美容抜きにしても覚えておいて損はないだろう。
「こういう基本を疎かにすると危ないんよね」
 静かに深呼吸し、先生の指導通りゆっくりと体を曲げてみる。そんなアスにチハヤが手を貸してくれた。
「アスさん、私が抑えていますから息を吐きながらゆっくり曲げてくださいね」
「お、サンキュな。終わったら交替するから、もうちょっとだけ押してみて?」
 チアキもレンシアの背を押してあげる。
「硬そうだから手伝ってあげるね。そぅれ、ぐいぐいぐい!」
「体を伸ばすのは心地良いですね……ぁん、背中へのぐいぐい、気持ち……いい……」
 力強いチアキの手つきに、レンシアはうわずった声を上げるのだった。
 体がほぐれてきたところで、まず精神集中しますとカムリはいう。
「それでは一度、座禅を組んでみましょう。私のやるように試してみてください」
 という指示に従い、さっそく森林の彷徨者・デルヴィーン(a68935)も倣ってみた。腰を落とし背筋を伸ばすと、足を組んで大きく息を吸う。両手を膝の骨のあたりに置いて、目を閉じる前に先生の横顔を見た。さっきまで喀血していたとは思えぬ穏やかな表情だ。
(「ヨガというのは精神修養も兼ねているとか……なるほど、カムリ先生の美しさは、内面の美しさがにじみ出たものかもしれませんわね」)
 ゆるやかに息を吐く。内側からも自分を磨きたいデルヴィーンなのだ。それはすべて、いずれ出逢う素敵な人のために。まだ見ぬ彼女の運命の人は、今どこで何をしているだろうか。
 ゴッドお嬢様は遅れて現れる! という感じで登場キャラクターのオオトリをつとめるは、、月に寄り添う一等星・カーラ(a26268)である。
「おーっほっほっほっほっ! 遅くなりましたわ」
 障子を開けて立つその姿は、ゴールデンカラーのレオタード、装飾品もジャラジャラついており、まったくもってヨガ向きではない。
「更衣室の隅で着替えていたから遅れてしまいましたわ。これも胸部のデコレーションに手間取ったため……い、いえ、何でもありませんわ!」
 いざ、とカーラはファイティングポーズを取る。
「さ、先生。いつ宙に浮いたり腕や脚を伸ばしたり火を噴いても構いませんわよ!?」
「血を吐いた!」 コレットが先回りした!
「オフゥ!」 その通り紅い花が咲く。先生は座禅のまま、ぺたりと前のめりに倒れた。
「カーラさん……色々と誤解です……よ……」
 カムリ先生、享年二十五歳。

●三
 というのは嘘で、いつのまにか先生は復帰している。
「簡単なポーズから始めましょう」
 足を揃えて立ち、合掌。その姿勢から両手を真上に、そして上体を背後に反らす。これが三日月のポーズである。二十秒ほど固定する。
 蒼い花が咲いた。それはユリーシャ。レオタードは目に優しい蒼、タイツは純白、結い上げた髪が、ポーズとともに背で揺れた。
(「やはり何事も基本が肝心ですわ」)
 呼吸を整えることに主眼を置く。ユリーシャ自身は気づいていないが、均整の取れた彼女の姿勢は、ひとつの芸術品のように美しい。
 つづいてはウサギのポーズ、正座の状態で背後に手を組み、息を吐きながら上体を倒してマットに頭をつける。頭が床についたらお尻を高く持ち上げ、さらに腕を持ち上げれば完成だ。
 シュビレは自身の筋肉と腱が喜んでいるのを実感する。
「このポーズなら痛くないし、家でも楽に再現できそうですわね」
 うっすらと肌が湿るが、それもまた快いとシュビレは思った。他にも二三ポーズとったが、どれも容易で、にもかかわらず効くのがわかる。
 コレットは汗を拭く。
「思ったより汗をかくのねえ……でも身体の中の余分なものがどんどん出ていく感じがして素敵」
 運動量としては低そうだが、なかなかどうして、燃焼率を高めるのがヨガなのである。吟遊詩人には必須の腹式呼吸鍛錬にもなるだろう。

 少しずつポーズが難しくなってきた。つづいては有名な肩立ちのポーズだ。足先を天井へ伸ばして静止、このバランスが取りづらい。カーラは目下これに挑戦中、はじめ倒れそうになるも意地で持ちこたえる。
「庶民にできてエトワールであるわたくしにできない道理はありませんもの!」
 てえい、と気合いを入れカーラ脚をぴんと固定した。気合いは入れないほうがいいのだが……まあ成功しているからよしとしよう。
 つづいてつま先立ちのポーズ。正座の上体からつま先立ちになり、かかとの上にお尻を乗せる。手を使って右足を左太腿の上に乗せ、左膝をマットから浮かせる。これで合掌すれば完成だ。右のつま先と膝だけで立つのはバランス的にかなり大変、痛くはないが集中のあまり頬を汗が伝う。
 黒地に大きく赤い薔薇の花、これがデルヴィーンのレオタードだ。彼女もこの姿勢には四苦八苦している。
「な、なるほど、これはテクニックが必要ですわね」
 合掌の手も覚束ない。しかし困ったときこそ冷静に、とのカムリからのアドバイスでデルヴィーンのポーズはしっかりと固まった。ぴたりと決まると嬉しい。
(「しばらくこのままでいたいですね……」)
 心が澄んでゆくのをデルヴィーンは感じていた。
 さらにポーズをいくらか試し体が温まったところで、初心者には厳しいツルのポーズを先生が実演する。
「足を揃えて立ち、ゆっくりと息を吐きながら、腰の付け根から上体を前に倒していきます。痛くならない程度でがんばってみてください。余裕があれば、背で組んだ腕を高く上げます。こんな感じで」
「わ! 先生すごいポーズだね! 体があんなに曲がるんだね〜〜」
 ぴったりと前屈を完成させた先生を、ジナは驚嘆の目で見ていた。たしかに鶴のように優雅だ。
「さあ、ジナさんも」
 とうながされ、こわごわ前屈してみる。
「よっと! こんなもんかな……あ、できたできた! すごく曲がるよ!」
 ぴったり前屈とはいかないまでも、これまでこなしてきたポーズが効いているのだろう、ジナは思った以上に体を曲げることができた。両手を上げてみる。ぴんと体が張るがいい気分だ。
 さらに講習は進み、「参考までにやってみますか?」と高難易度のポーズの説明に入った。
 その名は猿王のポーズ、右脚が前、左脚が後ろ、前後に開脚しぺたりと床につけて、ゆっくりと両腕を頭上に伸ばす。かなりの柔軟性がなければ厳しい姿勢だ。さすが先生は難なくこれをこなした。
「ちょっと無理かもしれないけど何事もチャレンジが必要よね」
 チハヤは覚悟を決め果敢に挑んだ。そろそろと真似てみる。途中まではいい感じ、されど、
「せ、先生この格好とっても痛いんですけど!」
 ある程度開いたところで猛烈に間接がきしみはじめた。ギシギシと厳しい。横を見ると、
「極めるとは行かないだろうケド、できるところまでガンガンいこっ! はいっ!」
 チアキが簡単に成功させていた。元々前後開脚ができるチアキには楽なものだ。アスも、
「な、なるほど……これは、厳しいで……」
 と顔を赤らめながら、かなりのところまで来ている。脚はもちろん、湧き腹や背中も引き締まるのをアスは感じていた。厳しいが、効いている。
 ユリーシャも見事、完全開脚に成功していた。
「コツは呼吸法ですわね……武道に通じるものがあるといえましょうか?」
 背を伸ばすと体ばかりではなく、精神もしゃんと締まる心地だ。
 シュビレは程々で止めておく。
「基本は覚えたましたから、鍛錬してこなせるようになりたいですわね」
 息をついて姿勢を戻した。恋人のミレイラルに今度、教えてあげよう。
 そんな中、切ない声がカムリを呼ぶ。
「あの先生……このポーズはちょっと……その、痛くて、戻せません」
 なんとレンシア、ポーズを完成させたはいいが、戻せなくなってしまったのだ。
 カムリは青ざめた顔で、あちこち弾けそうな彼女のボディを見ないようにして直そうとするが、
「先生、そこは……あぁん、らめぇ……」
 どこが触れられたのかは謎だが、レンシアは甘い声を漏らしてしまう。
「モブゥ!」
「やっぱり血を吐いた!! でも、助けにいけませーん!」
 コレットもやはり、厳しいポーズに体が硬直しているのであった。
 先生、享年二十五歳。(うそよ)
 
●四
 最後は思い思いに、体を休める意味をこめてストレッチを行う。
「今日は大変でしたが、楽しうございました」
 回復した先生は述べる。ヨガは継続が大切なのだと。今日教えた簡単なポーズであれば、冒険の合間や戦闘後でも可能だろう。折を見てやってほしいと述べた。精神の安定、それに美貌は一日にしてならないのだ。
「先生への感謝の意を込めて白桃と梨を持参しました。皆さんも召し上がりませんか?」
 チハヤの申し出を皆、歓迎したのはいうまでもない。
 ところでチハヤは、脚を伸ばしながらそっとメンバーを観察していた。
(「ああ、皆さん本当にプロポーションが良くて羨ましい」)
 でも、とチハヤは思った。
(「彼女なら、同じくらいですね」)
 実はこの瞬間、まったく同じことを考えているお嬢様あり。
(「彼女なら、同じくらいですわね」)
 カーラである。彼女もプロポーション的には自信がないのだ。あとでカムリ先生に、胸を大きくするためのヨガを個人指導してもらいたいと考えていた。そのためには先生に印象を残しておくに限る……ならば!
「先生、ご覧なさい。私の新ヨガポーズ『星(シン)・エトワール・スター・カーラスペシャルDX』ですわっ!」
 乙女座りの姿勢から右手を天へ向け、左手は右わきの下を通し、最後に背を反らす。だが勢いが良すぎたか、カーラはそのまま背後に倒れ込んでしまった。そのとき聞こえた「びっ」という音は、装飾品をつけたうえひっぱりすぎたレオタードが、とうとう耐えきれなくなり派手に裂ける音……。
「大量に血を吐いた!」
 コレットがびっくりして立ち上がる。
「って、あれれ、先生の様子が……お、起きあがらないよ!!」
 ジナが先生を揺さぶるが、哀れカムリは昏絶していた。
 先生、享年二十五歳。

 というのはもちろん嘘。
「先生、本当、驚きましたよ」
 デルヴィーンに助け起こされカムリは、紙のような顔色で微笑んでいた。でも体重が軽くなっているような……?
 気の毒ではあるものの、先生の美しい笑顔に癒された気分になるデルヴィーンなのだった。

 それではこのあたりで、今回の記述は幕としたい。
 次の機会……グランドフィナーレにて、有終の美を貴女と。


マスター:桂木京介 紹介ページ
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参加者:10人
作成日:2008/08/19
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