柱廊の悪しき右手、H廃虚に棲む魔物



<オープニング>


「周辺に暮らす人々の多くが、その存在を知ることすらなかった……いわば、忘却された遺構で、悪しき存在が確認されました。
 直ちに、彼のものと対峙し、討伐していただきたいのです」
 テーブルに身を乗り出して、薄明の霊査士・ベベウが告げた今回の依頼、その詳細は、以下の通りである。
 通称『H廃虚』と呼ばれる遺跡に立ち入った羊飼いの親方が殺害された。
 発見者は、姿の知れぬ親方を探していた少年、犬を連れて遺跡に近づいた彼が見たものは、白い糸で全身を包まれ、体中の水分を失った親方の亡骸だった。
 端正な眉を険しく潜め、ベベウは言った。
「親方の遺体は、廃虚の建物から、少し離れた地点で見つかっています。おそらく、餌としたの役割を終えて、巣から投棄されたものと思われます。
 羊飼いの少年が、もしも廃虚に入っていれば……きっと彼も親方と同じ運命を辿らされていたことでしょう。
 僕は依頼人である少年の袖口に付着していた糸を霊視することにより、魔物の全景をおぼろげながら掴むことができました」
 霊査士が広げた白いハンカチの上には、怪しく煌めく糸が見られた。手に触れようとした冒険者を、ベベウが制する。
「冒険者にとって、わずかに触れただけではなんの問題もないでしょうが、これには毒が含まれています。
 相手は、全長が約五メートル、全高は三メートルと巨大な蜘蛛の身体を持ったモンスターです。足には鋭い爪があり、頭部には怪しく光る赤い瞳と、強靱な顎が備えられています。
 そして……最も奇怪なのが、背面から生えた、人間の大きな右手です……。
 青黒く腐敗したかのような肌に、血管が隆起して蠢き、鉛色の鋭く伸びた鉤爪が恐ろしい様相を呈していました。
 おそらく、この魔物は、毒性を持った糸による攻撃、爪や顎による打撃を行ってくるのではないでしょうか。
 右手がどのような役割を持つのか……具体的にはわかりません。ですが、計り知れない恐ろしさを感じます。
 こちらをご覧ください」
 そう言うと、ベベウは大きな紙を広げた。少し黄色がかった厚みのある用紙だ。
「ご覧いただければすぐにもおわかりの通り、この建物は『H』の形をしています。縦横がほぼ一〇〇メートルの正方形で、外周は柱の立ち並ぶ柱廊となっています。
 その内側には、石造りの部屋が並んでいます。
 右翼に五室、左翼に五室の計一〇室、魔物はそのいずれかに潜んでいることでしょう。
 両翼を繋ぐ回廊には、部屋はありません。
 地上一階建てで、地下室などはありません。
 石室の屋根は、所々が崩落しているようです。
 また、柱廊の柱ですが、高さが四メートルと非常に立派なものです。これには、何らかの利用価値があるかもしれませんね。
 特異な状況下での戦いが予想されます。十分に注意して挑んでください」

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参加者
闇耀なる翼・バラン(a00202)
終焉を謳う最後の龍皇・ソラ(a00441)
果てぬ闇路・ギル(a01302)
翔竜の戦人・アレスディア(a01677)
鮮血に濡れる華・リリス(a02302)
永久の翠樹・セレスト(a04226)
呪氷と冥影のシ徒・アイレン(a07291)
蒼銀葬華・クロノ(a07763)
双音抱く終焉のウタウタイ・カヲン(a07768)
駆ける旋風・サイ(a07847)
悪辣な獣・ジン(a08625)
虚飾の迷図・リゼルヴァ(a08872)


<リプレイ>

 深い緑の樹木が白く乾燥した土に根を食い込ませるとある森。
 上へと高く伸びた棒状の樹木が多く、所々が白い山肌を露出させていて斑だ。
 ゆるやかな傾斜を下り、ひとつの丘を越えると、その先に往時の威風を忍ばせる巨大な柱に周囲を囲まれた建造物が姿を現した。
 通称『H廃虚』である。
 
 玲瓏な瞳を遺構へと真っ直ぐに向け、端正な口元が静かに開かれる。
「少々不謹慎ではありますが、この遺跡に興味を持って参加しました。元建築士のベベウさんからの依頼でもありますし。このまま魔物の住処にしておくには忍びないですからね……」
 こう呟いた、闇耀なる翼の・バラン(a00202)に、ドリアッドの少女が応じた。
「そうだな。蜘蛛がいなくなったら何かに使えないか」
 氷魔と陰影を司るシ者・アイレン(a07291)は、細身の身体を黒の服で包んでいる。白い地面に黒いシルエット、そこに緑の髪と白い肌が映えている。
 二人の会話に、くろにゃ〜搭載天然系家出娘・カヲン(a07768)が加わった。
「何に使うにせよ、まずは退治ですね。最近は退治系の依頼に縁があるようで、私が酒場を訪れたとき、丁度、募集をなさっていたのでここに」
 小柄な少女は、枝のように折れそうなしなやかな腕に、奇妙な色彩でありながら可愛らしいぬいぐるみを抱いている。
 アイレンは、カヲンに答えた。
「できれば、説得で戦闘を回避したいのだが、今回はモンスターが相手。そうもいかないな」
 そこへ、木陰に立っていた灰の髪の少年が口を開いた。虚無擁く・クロノ(a07763)である。彼の瞳には、一つのことを追及する者が持つ強い光がある。
「私は強くなりたくてこの依頼を選んだ。戦闘はわりと得意なほうだが、この依頼のようなケースは初めてなので、足を引っ張るような真似はしたくはないなと思っている」
 建造物の前では、藍の鮮やかな衣服を纏った冒険者と、縁が朱文字の刺繍で彩られた黒のマントで身を隠した冒険者が並び立っている。
「Hの神殿? 何に使われていたのかな?」
 大きく見開かれた、蒼天を擁く翠樹・セレスト(a04226)の瞳に、建物の白い石材が映る。
「今では……蜘蛛の巣穴です」
 フードの下からのぞいた薄い唇がわずかに動き、脆弱なる・ギル(a01302)がセレストの言葉に応じる。そして、陽が苦手な彼は、裾を引き摺って柱廊の巨大な柱が作りだした陰へと逃げ込んで言った。
「相手は……足を伸ばしていない状態で全長が五メートル、背部の不気味な腕を伸ばした状態で全高が三メートルだそうです……」
 手にしていた日傘をぱっと開いてギルの上に差し伸べて、セレストが言った。
「柱の間とか蜘蛛のモンスターが出てきそうな場所が多いから気をつけないと」
 遺構から少し離れた地点から、セレストとギルを手招きで呼ぶ者がいる。 
「おーい、内部班と外部班で別れるぞー」
 手と同時に茶の尾が左右に揺れている。森狼の眸闇の双珠・ジン(a08625)が大きな声で二人を呼んだ。
 集った冒険者たちは、二手に分かれた。
 遺跡の内部、柱廊や室内などに立ち入って蜘蛛を探す内部班、そして、遺跡の周囲、あるいは屋根の上から蜘蛛を捜索する外部班である。
 
 遺構の左翼を探っていたバランたちは、中央の回廊を進んでいた。左翼にはモンスターの巣はなかった。残るは右翼にある五つの部屋のみ、そのいずれかに敵はいる。
「広い構内の何処に蜘蛛が潜んでいるか」
 そう呟いたバランは、豊かな知識を活かして、蜘蛛の糸・糞・食べ残しから生態を調査していた。そこから、行動パターンを読むつもりでいる。彼の技能とエルフの夜目が皆の役に立っていた
 寡黙なアイレンが続く。彼女のランタンが、右翼で最も南に位置する部屋の入り口を照らした。わずかに空いた屋根の穴から差す光によって、暗闇に糸が張り巡らされていることが確認できる。
 静かにバランが首肯いた。
 ここに魔物がいるようだ。
 
 漆黒の長い髪を背に這わせた、虚飾の迷図・リゼルヴァ(a08872)は、白く細い指で前髪を押さえながら、建物を見上げていた。
「柱や天井に登るのは他の方々にお任せして、私たちはフォローね」
 彼女に話しかけられたのは、セレストだ。
「素早い蜘蛛かもしれませんし、気をつけないと。それにしても、あぢぃ〜っ」
 日は高く昇り、まるで夏のような強い日差しが降り注いでいる。
 所々が崩落して危険な屋根の上には、身軽な冒険者たちが登っていた。
「さ、手を貸してやるから」
 ギルが屋根に上がるのに手を貸したのは、終焉を翔ける漆黒の龍皇・ソラ(a00441)だった。マントの中で足をジタバタとさせるギルを、ソラは軽く引き上げてしまった。遠い目をしているギルの隣で、ソラの紫の瞳は戦いに心躍らせる武闘家らしい興味の光で充ちている。
「さて、頑張るとするか……」
 そう言うとソラは、屋根が落ち、柱だけとなった柱廊の上部を跳ねて移動した。
 そんな彼の足元で、時折見上げる仕草を見せながら、欠けた月・リリス(a02302)が柱廊を進んでいる。蜘蛛は部屋を出入りしている、ならばその痕跡は必ず残される。そう考えた彼女は、壁や床などに糸や移動の跡がないかと観察しているのだ。
 冷淡と誤解されることもある儚げな瞳を壁面に現れた変化に向けていたリリスへ、頭上から声がかかる。ソラだ。
「何かあったのか?」
「いえ……まだよ……。ソラ……あなたも十分気をつけてね?」
「わかっている……リリスは周囲の警戒を頼むぞ」
 リリスは静かに首肯いた。
 冒険者が歩く音以外には、無音の静寂に包まれていた遺構内で、突然に響いたのは屋根の一部が崩落する轟音だった。
「おおっと!」
 崩れ落ちる屋根に巻き込まれぬよう、跳躍する者の影が、白い石材の上で点々としている。神速の閃光・サイ(a07847)、己のスピードに異常な執着すると自らを評する、彼ならばの動きである。
 崩落が起きて広がった屋根の穴を覗き込む、冒険家たち。
「奴さん、おいでなすったぜ〜」
 サイが鋭く合図の口笛を吹く。
 部屋の入り口から、そして、屋根の上から、魔物の巣が確認された。
 バランたち、内部を捜索していた冒険者たちが、次々に蜘蛛が潜む部屋へと突入していく。他の部屋と同様に、すでに扉は朽ちて失われている。あるのは漆黒の闇と、目に見えぬ不愉快な蜘蛛の糸だったが、今は屋根が崩落したために、白い光によって照らし出されている。
 屋根の上、もそもそと躊躇っているギルが、腕を組んで飛び降りようとしないサイに言った。
「……お先にどうぞ……」
 どうしてなのか、ギルはサイに一喝されてしまった。
「ぐずぐず言うなっ、俺の出番は今じゃねぇ! 強敵と戦うときは、後になってこういう役が必ず必要になるんだ」
 制限された室内空間での戦いでは、味方の人数が多すぎることも危険と成りうる。同士打ちの可能性が高まるからだ。だからこそ、サイは外から戦況を見つめる役を買って出たのである。
 足元のリリスへと優しい目を向けてから、口を堅く結んだソラは敵を睨みつけた。
「こいつが今度の敵か……さっさと叩き潰すぞ」
 室内へと飛び降りたソラは、誰よりも速く敵との間合いを詰めた。そして、壁面を巨大な身体で覆うようにしている敵へと、鋭い周り蹴りを連続して放った。
 ソラからの強烈な打撃を受け、折り畳まれていた背中の奇妙な右手が伸ばされ、指が蠢いて鋭い爪が揃えられる。そして、壁面に張り巡らされた糸のタペストリーを彩っていた赤い瞳は、地面に下り立った身体の正面に据えられ、冒険者たちと真っ直ぐに対峙した。
 素早くソラに駆け寄ったのはリリスだ。彼だけを孤立させるわけにはいかない。『妖華幻夢』と名づけられた武具を振りかざし、いっきに打ち降ろす。宙をふんわりと漂っていた糸屑ごと、リリスの大地斬は敵の身体を切り裂いた。
 なんとか穴から室内へと降り立っていたギルが、『闇撫で』を構えて意識を集中させると、彼の周囲から無数の針がモンスターへと降り注がれた。
 その針の雨の下、姿勢を低くした、翔竜の戦人・アレスディア(a01677)が突撃をかける。モンスターの側面へと回り込んだ彼女は、『失墜』を大上段に構えた。そして、兜割り奥義が放たれる。アレスディアの狙いは、敵の吐きだす糸による攻撃を回避しながら、まずは胴ではなく足を攻撃、相手の動きに支障を生じさせること。重たい一撃が、モンスターの足を捉え、切断とまではいかなかったが、動きを鈍くさせた。
 『流星』を構えたジンは、首の付け根、胴体との接続部に刃を差し入れた。蜘蛛は蠢いてジンを払い飛ばす。
 敵との間合いを十分に保ちながら、カヲンが『示音』を胸の高さに掲げる。渦巻くように生じた幾多の針が、次々にモンスターの肉体へと突き刺さる。
 赤い瞳が左右に揺れる。強靱な顎から陽光に煌めくしなやかな糸が一斉に吐きだされた。アビリティに似たダメージが、冒険者たちの身を苛める。
 バランがスキュラフレイムを放った。敵の複眼へ向かい、獅子、山羊、蛇の頭部を持った黒炎が空を這う。
「あの蜘蛛には人の右腕が生えていると言っていたが……この強さ、突然変異ではなくモンスターのようだな」
 戦友バランの動きを見て、アイレンが呼応する。手にする『賢者マスターブック』を広げ、その中程の項に指を押し当てながら、アイレンが意識を高めると、蠢く複数の首を持った黒い炎が出現し、敵へと飛来した。
 頭部で爆発する魔炎に横顔を照らされながら、『シシャのナゲキウタ』を逆手に構えたクロノが、空いた腕で空を掴むと、指の間には気で練られた刃が顕在化する。立て続けに三本の刃が、怪しい痙攣を続けている右手に突き刺さった。
 冒険者たちは、気づき始めていた。狭い室内での戦い、相手を確実に捉えることができるが、相手の糸による放射状の攻撃を交わす余地がこちらにもないことを。
 蹴りが瞬き、黒煙が煙をあげ、怒濤のごとき一閃が相手の強靱な身体を砕き、煌めく刃が厚い甲殻を貫きダメージを重ねていく。
 しかし、今や室内を覆わんばかりとなっている糸の層が、相手の強烈な攻撃の威力を物語っていた。
 その時、激しい戦いの衝撃によって緩んでいたのか、モンスターと冒険者たちのほぼ中間にあたる部分の屋根が、崩落した。
 前衛のアレスディアたちは、かろうじて岩の下敷きとなることを避けたが、モンスターは屋根の一部を右手で支えている。
 そして、岩の塊を冒険者に向かって投げつけた。散開して攻撃は交わすことができたが、冒険者たちの連携に乱れが生じたその隙を、モンスターは逃さなかった。
 身体の重心を落とすと、折り曲げていた足をいっきに伸ばして、先ほどの崩落で生じた穴から巨大な身体を外へとはね上げたのだ。
 
 白日の元に晒される魔物の醜悪な身体、その前にはサイが立っていた。
「……よぉ。やってくれたじゃねーか」
 魔物は跳ねて、柱廊へと降り立つ。しかし、サイから逃れることはできなかった。素早く回り込んだ彼は、柱廊の柱に向かって渾身の爆砕拳を放った。傾いた柱がモンスターの行く手を遮った。
 そこへ、リゼルヴァとセレストが駆けつける。
「あの右手……なんとなく、疑似餌のような印象ね。もしかしたらあれで催眠でもかけるのかしら?」
 『古の書』を開いたリゼルヴァの細くしなやかな指先が書の上を這う。まるで螺旋を描くかのように針が飛散すると、豪雨のごとく敵の身体を貫いた。
 石材の床に、魔物の八つの足が爪を突き立てる音が響く。そこへ、白銀に輝く狼が飛びついた。セレスの気高き銀狼が組み付いている。
「恨むんだったら運命呪え」
 言い放ったサイの足が伸びて旋回する。踵が強打したのは、魔物の頭部だった。
 戦闘区域に、室内に残されていたメンバーが駆けてきた。
 まずは、ソラとリリスの二人が連携した動きを見せる。右手にソラ、左手にリリスと別れた二人は、崩れ落ちた屋根や柱の残骸の上を跳ねて敵に接近すると、右手を狙った攻撃を繰り出した。
「そうは……させるか!!」
 ソラの連撃蹴が捉えたのは、魔物の右手の肘部分、そして、リリスの電刃衝が直撃し青い閃光を放ったのは肩の部分だった。
 ギルの身体から仄かな光が浮かび上がり、周囲へと広がっていく。
「……背中の右腕……あれはいったい、何なのか……」
 警戒しながら接近したアレスディアが、先ほど傷つけた足へ再度の攻撃を試みる。兜割りの重たい一撃が、太い魔物の足を切断した。どろどろとした体液とも血液とも思えるものが、傷口から溢れ出る。堅い毛で覆われていた足は、石材の上でくの字に縮んだ。
 リゼルヴァとカヲンが、ニードルスピアによる針の雨を注ぎ、石柱の上からジンが相手の頭部目がけて飛び降りた。相手の急所を穿つが、魔物はまだ絶命しない。
 左右に顎を大きく開いたモンスターが、首を左右に振る。糸の放射を警戒した冒険者たちだったが、相手の行動は違った。右手が伸びて石柱の一つを掴むと、暴風のような音を立てて旋回させながら、見境なく暴れ回ったのだ。
 遺構の壁面、そして、柱廊と破壊の限りが尽くされる。遺構は崩れ、冒険者たちのダメージも大きかった。柱の直撃を受けた者、倒壊する壁や次々に倒れていく柱に巻き込まれた者、まるで災害に遭った都市のように戦場の様相は一変していた。
 相手の行動を先読みすることで、なんとか直撃を避けていたバランが、ヒーリングウェーブを使い仲間の傷を癒す。
「あんたの存在が害だ。消えよ」
 アイレンのスキュラフレイムが、モンスターの頭部を襲う。
 そして、セレストが相手の足元へ飛び込んだ。彼の身体から巻き込むようにして高く上がった踵が、次々に魔物の顎を抉っていく。
 手にした柱を再び高く掲げたモンスターは、そのままの形で動かなくなった。
 
 戦いを終えて、冒険者たちは夜の帳で覆い隠された遺跡の中央部分に集まっていた。
 彼らは、巨大な炎を囲んでいた。
 アイレンが炎を見つめている。
「この炎の大きさが、あんたの業だ」
「蜘蛛退治も出来たし、このへんな建物を芸の舞台会場とか観光地に再利用出来ないかな?」
 仲間たちにセレストは熱心に自分の構想を語っている。付近の村に、持ちかけてみるつもりでいるのだ。
 柱の陰でちいさくまとまって座っているギルを見つけたリゼルヴァは、優しく声をかけた。
「あんなものを相手に命を落とすのもつまらないわよ、ね」
 ギルは答えた。
「……まったく、おっしゃるとおりです……」
「大丈夫だったか……?」
 ソラが声をかけたのは、空に浮かんだ月を見つめるリリスだ。彼女は小さく首肯いた。
 探索に出ていたバランとジンが、遺跡の中から帰ってきた。
 彼らは精巧な作りの装飾品を抱えていた。


マスター:水原曜 紹介ページ
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作成日:2004/06/28
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