温泉へ行こう〜魅惑の尻尾スパ〜



<オープニング>


「ライナスさん、聞きましたよ。5日がお誕生日だったらしいですね?! 私としたことが、すっかり忘れていましたっ」
 酒場で霊査士・リゼルに捕まった護りの黒狼・ライナス(a90050)は、「はぁ」と気の無い返事をした。
 身内に祝ってもらえるのはともかく、外でまでネタにされる歳でもない……というより、リゼルのニヤニヤ笑いがとっても気になった。
「ふふふっ そんなアナタにプレゼントですっ! じゃーんっ!!」
 効果音とともにリゼルが取り出したのは、何かのチケット綴り。
「ドリアッド領の温泉の招待チケットです! 尻尾スパがあるらしいですよ! 抜け毛の季節のお手入れに、つよーい味方っ♪」
「いや、あの……」
 『尻尾スパ』と言うからには、尻尾をあれこれと弄られるに違いない。だが、ライナスは尻尾を触られるのがちょっと苦手だ。
「はいっ!」
 にっこり笑って差し出され、『プレゼント』という手前、受け取らない訳には行かなくなるライナス。
「お店が出来たばかりで、宣伝中らしいです。チケットは沢山ありますから、尻尾仲間を誘って行くと良いですよ。どなたかライナスさんと一緒に行きませんか〜?」
「……」
 そのうち……と逃げをうとうとしたライナスだったが、数人が参加表明してくるに至って、場を離れられなくなった。
(「まあ、要は『尻尾スパ』には行かなきゃ良いだけだよな……」)
 遠い目をしながら、そう考えるのだった。

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参加者
NPC:護りの黒狼・ライナス(a90050)



<リプレイ>

 ドリアッドの森の奥深くにある『尻尾スパ』は、不案内な人にも『お出迎えサービス』付き。
 冒険者達の目の前には、立地からは想像できない湯の楽園が広がる。
「あれがおんせんー? みゅ?」
「そうですよ」
 見た事のない光景に瞳を輝かせるミヨを、ヒカリは撫でながら教えてやる。
 名目はライナスの誕生祝いだが……。
「目的は尻尾スパ! 誕生日祝いはついでだね! ということで、オメデトウ! ライナス」
 断言したエンは、ピシっと決めポーズ。そして湯煙へまっしぐら。
「……いいけど」
 肝心のライナスが気にしていないが、後ろでバーミリオンやジェイ、リュカ達が小さく抗議する。
「私は御祝いが目的ですもんっ 空の皆さんと、う……」
「しぃーっ!」
 ネタばらしをしかけたファオの口元を、カラベルクが慌てて抑える。
「ん……?」
 何か言ったかと振り向いたライナスに、仕方ないので皆で「えへっ」と作り笑い。彼らの後ろで、身もだえするほど笑いを堪えていたレスターがいたとか。
「ささ、どうぞ♪」
 案内の娘さんが示した先には、女中さん達のお出迎え。
「「「いらっしゃいませー」」」
 にこにこにこ。団体様のお越しに、いつもより笑顔のサービス。
「やっと着いたーっ!」
 パークは悲壮感漂う様子で叫ぶ。尻尾ハンター・フォルトゥーナに狙われ続けて尻尾はボロボロ。その上、クロノシンが悪戯でライナスの尻尾にじゃれさせた子犬・チビノシンは……尻尾が多くて、標的を誤る事しばしば。彼にも誤爆したようだ。
「これは酷いですわ」
 女中頭の女性が言うと、パークはどこからともなく現れた黒子達に囲まれる。
「えっ なにっ?!」
「1名様、薬湯へご案内〜♪」
 そんな風に彼が半強制で案内されて行くのに気付いて、フォルトゥーナの赤い瞳がキラリ。
「パーク君見っけっ」
「ひぃーっ」
 辺りにはパークの悲鳴がこだまし、ただならぬ様子にしばし固まった女中頭は、見なかった事にして向き直る。
「ご希望の湯を承ります〜♪ あ、トマトにはプチトマトの湯付きでございます」
「プチトマト付きだってさ!」
 ライガに言うと、ヘリオトロープは控え目に笑う。プチに入っていれば、兄弟水入らずを邪魔しないでいられるかな……とか何とか、ぐるぐる考えているところ。


 冒険者達は、それぞれ案内されて、家族風呂や露天風呂へ。
「ヒカリさん、綺麗だね。温泉で肌ももっとツルツルになるね」
「ま、キリさんってば♪」
「尻尾はないけど、髪にもいい湯かな?」
「洗ってあげましょうか?」
 広い岩風呂の片隅で、『はぁと』を飛ばしてイチャついているのはヒカリとキリ。「……泳げそうですね」とか言いつつ、ピッタリ寄り添って泳ぐ気配もない。そのうち、『電気ウナギの水風呂』看板を発見して、いそいそと出て行った。
 垣根の向こうからは、「あっ」とか「きゃ♪」とか楽しんでいる声が聞こえてくる。
 それをぼんやり聞いていたタムタムは、ぽっかり湯に浮かんで極楽気分。実は、某占い師弟子入りへの道・『ドリアッド領温泉巡りで身体を清める』課題に挑戦中。
(「これで一歩前進だもん」)
 心に呟きながらぷっかり。居合わせたクレウは、その無防備っぷりにドキドキして、自身の胸元の衣をかき寄せた。
「「……?」」
 ふと視線を感じて2人が首を廻らせると、岩風呂の傍で硬直しているハンゾーを発見。タムタムとクレウは、ちゃんと湯着――肌を露にしない下着のような物――を着ていたけれど……。裾から覗く足元が、水気を吸って微妙に露になる胸元がっ! 気になってしまうハンゾーは、真っ赤になって後退る。
「あ、いや。その……」
 混浴だし、ハンゾーは腰巻型の湯着をちゃんと着ていたし、やましいところは何もないのだが。
「……!」
 途端、霧に包まれる露天風呂。恥ずかしくなったクレウがミストフィールドで退散したのだ。
「おっふろ〜♪ みゅーっ?」
 丁度、湯着の着付けが分からず、素っ裸で「とうっ」と岩風呂に飛び込んできたミヨが巻き込まれ、派手な音を立てて岩風呂の中に落ちた。
「あ……」
 瞬間、何か見えたような見えないような……?
「ぬおっ 煩悩タイサァァンッ!!」
 理性のあるうちに、イケナイ心を清めに打たせ湯へ逃げるハンゾーだった。

 さて。こちらは花橘の湯。
「えへへ。うふふ。ふわふわしっぽ〜♪ ふさふさしっぽ〜♪」
 上機嫌のナオに、尻尾を取られてやや赤面しているのはチッペー。
「チッペーさん、かゆい所はありませんか? 気持ちいいですか?」
 聞きながら、もみもみもみ♪ もみもみもみ♪
「ナ、ナオ……」
 理性の限界に挑戦中な恋人に気付かず、ナオはにこにこと尻尾を揉む。……別のお店みたいだ。

「ハル様? ハル様?」
 鈴蘭の湯からそっと顔を出し、辺りを窺っているアティフ。誘ってくれた義兄のハルトが、途中で居なくなってしまったのだ。
「どこへ行かれたのでしょう……」
 しょぼんとしかけると、廊下から応えが返ってきた。
「ああ。ちょっと『あっち』を見学してたんだ」
 そう指差した方向からは、「ぎゃー」とか「ああっ」とかいう悲鳴が小さく聞こえてくる。足ツボマッサージの部屋らしい。
 ふっと微笑んでアティフを誘い、鈴蘭の湯の戸内に消えるハルト。しばらくすると、「あっ」「ふ……」と艶のある声が聞こえてきた。
「ここは? 気持ちいい?」
「ああっ 今度は私が……」
 覗いてみたくなるやり取りだが、天としては謎のまま放置してみたいトコロ。

 という訳で、お隣の桔梗の湯。
 身体を流し合うフユカとレオニードも、やっぱり、『はぁと』を四方八方に飛ばしている。
 逃げ腰で頬を染めたフユカを捕まえ、狐尻尾を念入りに洗ってやるレオニードは……エロオヤジと紙一重だったりするが、恋する乙女は気づかない。戦になれば刃のごとく厳しい表情も見せる彼が、自分には微笑を手向けてくれるのだから。それだけで嬉しくて。恥ずかしくて。
 マッサージと称して、レオニードの肌に手を滑らせ、感じる鼓動の速さを楽しんでみたのは……ちょっとした報復。

 藤の湯には3人。
 恥ずかしがるルィンフィーネに、不意打ちのキスをして戯れるアスティルに尻尾を洗ってほしくて、ウィスタリアはもじもじしてみる。その様子に、アスティルは微笑んだ。
「何です?」
「えと、あの、ね? 尻尾……にゃ」
「尻尾が何?」
 何となく言いたい事は分かるけれど、そんな風にちょっと意地悪で聞き返し、アスティルは犬尻尾をサワと撫でた。
(「付け根の辺りが弱いんですよね」)
 ついつい、指先は思った場所へ。頬を薔薇色に染めて反応するウィスタリアが可愛い。
 マッサージも体験したいと思っていたはずのウィスタリアは、その愛撫でのぼせてしまったのだった。

 ――その頃。
 霧の晴れた露天風呂では、気分が良くなったらしいシドゥが激しく脱力系な歌を歌い始めた。
「おぉぉんせぇぇんんすぅぅぱぁぁすぅぅぱぁぁ〜♪ みぃぃんなぁぁ愛ぃぃあぁぁいぃぃぃあぁぁいぃぃぃだぁぁよぉぉねぇぇ〜♪」
 くつろぐのが温泉ではあるが……。周囲の岩に反響して、歌声はいやに大きく響く。
 初めての温泉を楽しみにしていたマージュは、むむっと不満げな顔。こっそりライナスの湯着を剥ぎ取ろうと機会を待っていたが、ここはシドゥのひよこ湯着へ目標変更すべきか。
 同じく、ケイは、御酒で気の合っていたアヴルとスレインの3人で眉を寄せた。
「煩いですよ、シドゥ。同じ旅団の仲とはいえぇ、酒を邪魔するのはぁ許せませんー」
 ほろ良く酒が回ってきていたアヴルは、ビシィっとシドゥに言う。
「ええ?」
 てへ、と笑うだけのシドゥだったが、脱力歌が止んだ御陰か、マージュがひよこ湯着を剥いだ御陰か、黒子がササッと現れ、シドゥをどこかへ担いで行く。
「さーて。見学ーっ」
 嬉々としてその後を追って行ったマージュだけが、その後のシドゥの運命を知っている。
「ふふん、今頃は足ツボマッサージの刑ですね!」
 酔いの勢いで、何だか普段と違う人になっている気がするアヴル。彼が、スパでツヤツヤにしてもらった狐尻尾を揺らすのを、スレインはじぃーっと見つめる。
「カワイイわぁ♪」
 と酒をゴクリ。イイ男が居るとお酒も美味しい♪ と思っているスレインも腰巻湯着なのは……気にしないでおこう。
 そして、ケイ達は極楽気分でひとしきり酒を飲み続ける。

 静かになってから現れたニューラは、軽くティキを岩風呂に突き落としてしまってから、先にいた3人に気付いて「あら」と声を出す。
 だっぱーん、と波打つ湯は、危うくケイ達の盆をひっくり返すところだった。
「ごめんなさい。おつまみを用意してもらったけれど、いります?」
 ニューラはお詫びに、たたみ鰯の磯辺揚げと豆腐が並ぶ盆を差し出した。
「ニューラ……」
 不穏な空気を背負って、びしょ濡れになったティキが振り返る。
「これだと足りないですね。ティキさん、おつまみ頼んで来て」
「マテこら」
「厨房はあっち」
「……」
 ティキは諦めて厨房に向かったのは……。
(「用があるからだ」)
 と自分に言い聞かせつつ。彼は、忙しいライナスの為に自棄酒でも用意してやろうと思っていたのだ。が、ニューラ用に頼んだ酒にはこっそり砂糖を入れた……かも。

 同じく、騒がしかったのは向日葵の湯と柴の湯。
 レビルフィーダの犬・行軍歌は、お風呂が初めてで、ドタバタと逃げ回った。
「マーチ、そんなに嫌? でも綺麗になれるのよ?」
 宥めすかして抱きしめて。鼻づらにチュッとキスしてやる。そうして、やっとされるがままになった行軍歌と、湯の中でまったり過ごす。
「あとは、毛のお手入れと、あたしはマッサージね」
 にっこり笑むと、「ばうっ」と応えが返るのだった。

 クロノシンとイルガム+犬3匹は更に大暴れしていた。
 子犬達を抱きしめて、クロノシンが湯にざっぱーん! イルガムがゴンスケとだっぱーん!
 最初は逃げるように湯から上がっていた犬達も、仕舞いには慣れたのか、大人しく一緒に湯に浸かるようになった。風呂は毛まみれになったが、尻尾もわんこもツヤツヤになって上がってくる。
「仕上げはやっぱこれだろ!」
 そう言って、風呂上りのイルガムが売店で仕入れたのは、ビン入り山羊乳。栓を抜いてー腰に手を当て、一気飲み!
「「ぷっはぁ〜」」
 期せずして重なった満足の声は、クロノシンではなく、キリと連れ立って来ていたヒカリだった。
「やっぱり、お風呂上りはこれですよね」
「おうっ」
 何やら意気投合する2人を、恋人と友人は複雑な気持ちで「……」と見守っていた。


 家族風呂の雰囲気になっていたのは、残るサフランとトマト、桜桃の湯。
 皆をもてなそうと張り切っているハツネに連れられ、アンリとユフキ、サリア達がサフランの湯で過ごしていた。
「ユフキちゃん、サリアちゃん、身体の洗いっこしようにゃ」
「いいわよ。ハツネさん」
 遠慮の気持ちの分、湯着を着ていたサリアは、まずは洗ってあげる方から。そして、サリアに洗ってもらいながら、ハツネがユフキを洗ってあげる。
「姉妹なのに……なんでこうも体型違うかなぁ……」
 お返しで洗ってあげながら、ユフキが呟くと、ハツネは瞳を瞬いた。
「ん? ユフキちゃんは、ハツネちゃんよりずっと可愛いのにゃっ」
「そうかなぁ?」
「そうにゃー」
 言って、ハツネはぎゅーっとユフキを抱きしめる。
 仲良く笑いあう姉妹達に、湯船のアンリは目を細めた。きっちり湯着を着込んでゆったりと湯に浸かっていた彼には、後からハツネが寄り添っていちゃいちゃ。アンリは猫尻尾を丁寧に洗ってやり、上がる時には、棚にあるのを見つけたアロマオイルでツヤツヤに。

 仲良く、兄弟で洗いっこになっていたのはトマトの湯。
 ライガの背中を流すノアが、ちょっと涙ぐんでいたりするのは、やっと出会えたばかりの兄弟だから。
「なんだかホントに懐かしいな。昔は一緒によく入ってたよね……」
「なに泣いてんだよ」
 段々、堪えられなくなってきたらしいノアの頭を、ライガは乱暴にかき混ぜると、腕の中に抱きしめた。そうして、ゆっくり流れる家族の時間を堪能して出てくる頃。
 トマトの湯の戸を潜れず、結局、岩風呂で溜息していたヘリオトロープは……茹っていた。
「そういえばヘリオも来てるはずなんだけど。どこに居るんだ〜?」
「……まさか、あれかな」
 兄弟の目には、黒子達に担架で運ばれていく見慣れた茶色の髪……。

 1番の売り、尻尾スパには入れ替わり立ち代わり、ストライダーの冒険者達が訪れていたが、アニタとホノカ、クレアリウの3人はそこに入り浸って快楽を尽くしていた。
 尻尾のお手入れから、気持ち良いマッサージ付き。
「10代なのに、ハマってしまう自分がちょっと嫌ですけどーっ」
「ああっ 気持ちいいーっ」
「これは癖になるですね。キャーッ」(注・51歳男)
 三者三様の反応で、尻尾エステ満喫。
「回数券って買えるのかな? 尻尾手入れ用品も欲しいよね?」
 ホノカが女の子同士でアニタに話すのに、なぜかクレアリウが輪に入って強く頷いていたり。
「こちらのオイルは、毛並みを艶やかにしてくれますの」
 などと、店員さんに勧められるまま、買い物へと移行していくのだった。

「見つけたにゃーっ! ライナスちゃんっ」
 やっと見つけたライナスの尻尾をむんずと掴み、エリカが引っ張っていくのを、たまたま見かけてしまった2人――ミヤコは、籠一杯のさくらんぼを取り落としそうになり、ティキは壁に隠れて『強く生きろ』と心の中でだけメッセージ。
(「尻尾掴まれとるわ」)
 同情しつつ、ミヤコは皆の待つ桜桃の湯へ。暫くしたらライナスも来るだろうと知らせに。
「エ、エリカっ! 別に風呂からは逃げないって。それに、空の皆も待ってるだろうし」
 ライナスは尻尾弄りさえされなければ良いのだ。
「そこ、エリカもお邪魔していいにゃ?」
「いいよ。エリカも知ってる奴、いると思うし」
「……うん」
 いつもとちょっと違う、恥らったようなエリカの様子に、ライナスは首を傾げる。何となく分からないではないけれど。まさかな、と。
「行こう」
 そうして。エリカの手を引いて入った桜桃の湯で、ライナスはバーミリオンにリュカ、ジェイ、ファオ、ミヤコ達の歌う誕生歌で迎えられる。カラベルクの誘いで始まったそれは、皆の心からの贈り物。1人、低い声のレスターも、控え目ながら混じって。
「いつも頑張っているし苦労もしてるんだ。息を抜くときは抜いて。また、アイギスでも酒場でも頑張ろうな、おめでとう」
 そう、最後に声をかける。
「ああっ 黒髪のお姉さん! イイトコ取りすぎ〜っ」
「……誰が『お姉さん』かな? カラベルク」
「あ。ライナス、尻尾手入れさせて〜」
「洗いっこしよう〜」
 戯れは、そのまま宴に変わり、バーミリオンやリュカがのぼせて倒れそうになったオチがつくのだった。


マスター:北原みなみ 紹介ページ
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作成日:2004/07/06
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