キマイラの闇、岩石の巨腕



<オープニング>


「手前ぇ! この俺様に逆らおうってのか!」
 男の声が響き渡る。声の主は青年……いや、まだ少年と言っていい位の年齢だろうか、体格の良い少年が、痩せた少年の胸ぐらを掴んで拳を握り締めていた。
「で、でも……やっぱり人の物を盗むなんて、良くな……」
「うるせぇ!」
 がづん、と怒りの声を上げて殴り付ける。痩せた少年は地面に転がった。
「俺に指図するなってんだよ!」
「で、でも……」
 頬を押さえながらも痩せた少年は辛うじて立ち上がった。だがその目の前には――あまりにも残酷な、圧倒的暴力が待っていた。
「うるせぇうるせぇうるせぇ!」
 ぐぢゃっ!
 太い腕が、痩せた少年の頭を地面に叩き付ける。同時に果物が潰れるような水音が響いた。
「はぁ、はぁ、はぁ……ははははっ!」
 殴った少年の腕が、岩で出来た豪腕へと変じていた。丸太ほどの太さがあるそれは、明らかに異常だった。
 少年――キマイラは血に濡れた腕と体のままで、天高く高笑いを続けるのだった。

「キマイラによる事件が発生しました。急いで向かって下さい」
 真実求む霊査士・ゼロ(a90250)の言葉に冒険者たちも表情を変える。ゼロは自らを落ち着かせるように一つ息を吐き出し、内容について説明を始めた。
「キマイラとなったのは一人の少年で、彼が住む村では乱暴者として噂されていた人物だそうです。気に入らないことがあればすぐに殴る。暴力によって同世代の村人達に言うことを聞かせていたようです」
 その乱暴者がキマイラと変じ、村人を殺害したのだという。
「犠牲者は乱暴者と同世代の少年で、たびたび暴行を受けていたようです。今回は村から離れた森の中に呼び出され……そこでキマイラ化した少年によって殺害されました」
 目を閉じるゼロ。冒険者たちも黙って次の言葉を待った。
「キマイラ化した少年はその豪腕……暴力を持った岩の腕で村人たちを殺害すべく移動を始めています。しかしその腕は重く、まだ村には到達していません」
 冒険者たちが急いで向かえば、キマイラが村に到着する頃に到着できるかもしれない。村へ戻ればキマイラは全ての命を奪おうとするだろう。村が全滅させられる前に倒して欲しいとゼロは言う。
「キマイラは巨大な岩石の右腕を持っており、それは硬く頑丈で、一撃は破壊力抜群です。しかしそれはかなりの重量を持っているようで、キマイラの移動速度や身のこなしはかなり遅いようです」
 それ故に攻撃も叩き付けるような動かし方しかできないだろう。
「キマイラを倒してモンスター化させた場合、胸や顔にも岩の部分が広がり……岩の腕を扱う能力が高くなります。振り回したり、石礫を飛ばしたりする攻撃が可能になるようですね、そして移動速度や身のこなしも高まるでしょう」
 パワーにスピードが加わるのだ、ゼロは用心するようにと呼びかける。
「キマイラとそこから発生するモンスターを倒せば依頼は成功です。しかし村に被害が出来るだけ出ないよう、迅速に進めていただければと思います」
 ゼロはそう言って冒険者たちに一礼を送るのだった。


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参加者
空心・メイノリア(a05919)
業の刻印・ヴァイス(a06493)
黒焔の執行者・レグルス(a20725)
ランドー・ルシュド(a28710)
月にうさぎ月夜に黒猫・タンゴ(a36142)
護法の戦姫・アオイ(a38120)
春風に舞う鈴の音・アンジェリカ(a48991)
重鎧・トビー(a72634)
青の探検隊長・ラグ(a72884)



<リプレイ>

 道を駆けるは三騎のグランスティード、それぞれが二人乗りで六人の冒険者たちが早駆けで移動していた。
(「何がキッカケでキマイラと化してしまったのかは分からないにゃ、でも……」)
 止めねばならない。そう胸中だけで呟く月にうさぎ月夜に黒猫・タンゴ(a36142)。並走するのは春風に舞う鈴の音・アンジェリカ(a48991)とヒトの重騎士・トビー(a72634)だ。
「ここがその村か?」
 トビーの言葉にアンジェリカも頷く。キマイラが接近している村……そこで護法の戦姫・アオイ(a38120)はグランスティードから降りた。
 冒険者たちに気付いた村人たちも何人か歩み寄って来ていた。だが五人の冒険者たちはアオイを残し、そのまま出発していった。村を抜けた先にある森の方向へと。
「この村に危険が迫っている。彼らが止めに向かったが……念のために避難をして貰いたい」
 アオイは堂々とした様子で村人達に呼びかける。それから他の村人にも伝えて欲しいと言いながら、村長を探して歩き始める。

 一方、森に足を踏み入れた冒険者たちは街道を真っ直ぐ進んでいた。見逃して入れ違いになる事態だけは避けなければならない、早駆けを止めて進むうちに、ずず……と何かを引き摺るような音が耳に入った。
「ここから先は行かせねぇぜ、ちょっと俺等と遊んでもらおうか」
 黒焔の執行者・レグルス(a20725)の言葉に人影は視線を上げた。まだ少年と言ってもいい顔にがっしりとした体躯。そして不釣合いな右腕がぶら下がっている。――キマイラだ。
「なんだあんたら?」
 睨み付け足を止めるキマイラを前に、アンジェリカは血の覚醒を発動させる。歪曲無明・メイノリア(a05919)もグランスティードから降り、口を開いた。
「そこな少年……でいいのかな? 私の方が年上だよね?」
「だったら何だってんだよ!」
 地を蹴り、豪快に岩の腕を振りかぶるキマイラ! だがそこにトビーが割り込んだ!
 がきん!
 大型盾『紅蓮』が岩の腕を受け止め、ビリビリと震える。ざざっと地面を踏み締めてトビーはその一撃に耐え切った。キマイラはちぃ、と小さく舌打ちする。
「死にゆく君の名を、私の胸に刻ませておくれ。私はメイノリア。君の名は?」
 トビーのフォローに気付いていたか、それとも最初から引く気など無かったのか、微動だにせず問うメイノリアにキマイラはへっと鼻を鳴らす。
「ジェイ」
 答えとほぼ同時に白い糸がキマイラに降り掛かる。粘り蜘蛛糸を放ったのはタンゴ。敵が絡まって動けなくなるうちにレグルスは黒炎覚醒を発動させていった。
「全く……イヤな感じだ……」
 ぶわりと体から滲み出る黒炎。高まる力を確かめるようにレグルスは両手杖を握り締めた。
「こんな悪い子はお仕置きして、村の人達を守るよ〜」
 アンジェリカもまだ攻撃は仕掛けずに、糸に絡まるキマイラとの間合いを図る。仲間達との合流を果たすまでは足止めに徹するつもりなのである。
「何をして、何を望むのかな? そんな姿になってまで」
 質問をかけるメイノリアに、キマイラは糸の中で口を動かした。声が小さい。メイノリアの接近を誘っているのだろうか。それを承知でメイノリアは仲間達を手で制しながら歩み寄る。
「……あんた、イイ女だな」
 ニヤリと口角を上げてキマイラが呟く。その腕に力がみなぎる! メイノリアは咄嗟に跳び退った!
 ばしゅっ!
 一瞬遅れて振り上げられた岩の腕が蜘蛛糸を引き千切り、メイノリアの胸元を掠める。
「くれよ! あんたの全て!」
 その言葉が終わるより前に、銀の狼がキマイラの喉に喰らい付いていた。メイノリアが引き際に放った気高き銀狼に組み伏せられ、岩の腕と共にキマイラがどすんと倒れる。
「大人しくするにゃ!」
 タンゴも粘り蜘蛛糸を構え、いつでも放てるようにしていた。やれやれと息を吐くメイノリアの前にはトビーが立ち、いつでも防御できるようにと構える。
「恐れるべきは人の心……なのか……」
 小さく呟くトビー。冒険者たちはキマイラの動きを抑えつつ、仲間達の到着を待つのであった。

「一般人のキマイラ化、この原因は……」
 一方では後続の冒険者たちが、そろそろ村が見えるだろうかという所だった。ぞろぞろと歩いてくる人達の姿に気付き、業の刻印・ヴァイス(a06493)はそちらを目指す。
「グランスティードに乗りたかったが、仕方ないな」
 ようやく到着かと言う震角・ルシュド(a28710)はアオイの姿を認めて手を振る。アオイもそれに気付いて歩み寄ってきた。
「こっちに少し行った所に空き地があるそうでな、ひとまずそこに向かってもらうことにした」
 アオイの説明に青の探検隊長・ラグ(a72884)も頷く。程なくしてその空き地に到着し、先行の冒険者たちを追いかける。
「急いで先行組に追いつかないと」
 自分に出来ることを成す為に。ラグをはじめ四人は森を目指すのだった。

「や〜い、のろまな亀さん、手の鳴るほ〜へ」
 どぉん!
 アンジェリカの大挑発に乗って岩の腕を振り下ろすキマイラだが、アンジェリカはしっかりとその動きを見切ってひらりと回避する。ぎりっとキマイラは奥歯を噛み締めた。
 その腕に黒い炎が着弾した。レグルスのブラックフレイムを受けるが、キマイラは揺るがない。
「かゆいな」
 だがそこにトビーが紅蓮の雄叫びを浴びせかけ、びくりとマヒに陥れる。メイノリアもエンブレムシャワーを放ち、光がガガッと岩の腕を叩いて削る。
「ちっ……」
 マヒを払おうと重い腕を引き摺るキマイラの姿をタンゴは見据えていた。
「血に濡れ見境無く殺生をするモノは止めなくちゃいけないにゃ」
 粘り蜘蛛糸を放つが、それを岩の腕で振り払う。マヒから逃れたのか、トビーにそれを振り下ろした!
 どん!
 腕が叩いたのは……地面のみ。大振りの一撃をトビーは僅かに引いて避けたのだ。確かに威力は高そうだが、そのモーションとスピードから回避はそう難しくなかったのである。
「なんだ……ってんだよっ!」
 怒声を上げるキマイラだが、その声ごと白い糸に包まれる。放ったのはヴァイス! 後続の冒険者たちが到着したのである!
「待たせた」
 ペインヴァイパーの力を宿した粘り蜘蛛糸がキマイラを拘束している間にルシュドは鎧聖降臨を発動させ、腕が鳴ると首を鳴らした。
「護るべき民衆がキマイラ化……そして、それを倒さねばならんのか……やりきれんな」
 言いながらアオイは鎧進化を発動させ、蛮刀を構える。
「それでも、僕に出来る事をしっかりやらないと、ね」
 ラグはライクアフェザーの構えを取り、キマイラを目指す。仲間達の合流によって先行の冒険者たちの士気も高まる。
「よし、行くか」
 レグルスの放つブラックフレイムがキマイラの胸に着弾して燃え上がる。アンジェリカもキマイラの左側から巨大剣を叩き付け、腹部に一撃した。
「っ……ボコるって訳か……」
 呻くキマイラにメイノリアがエンブレムシャワーを放ち、タンゴが飛燕連撃を投げ付ける。
「一気に行くにゃ!」
 気の刃がキマイラの頬と肩、脚を切り裂いて過ぎた。
 じゃっ!
 アオイの大岩斬がキマイラの体を薙ぐ。続くラグのサーベルは岩の腕が受け止め、ガキンと振り払われてしまった。
「っ……」
 それでもステップを乱さずに後退り、ラグは体勢を立て直した。咄嗟にルシュドも飛び出しており、岩の腕に番刀を押し付けてギリギリと押し合う。そうして足を止めさせておいて、横に跳んだ。
「お前等っ!」
 キマイラの顔面にレグルスのブラックフレイムが命中し、ぶすぶすと煙を上げた。そこにトビーが大岩斬を繰り出して仰け反らせ、無防備な体に気の刃がめり込む。
 がががっ。
 胸に三発、追撃と共に飛燕連撃が決まった。どさりと仰向けに倒れるキマイラ。だが攻撃したタンゴも、他の冒険者たちも誰一人として構えを解くことは無い。
 ぱき、ぱき……。
 キマイラの体が震え、岩の腕が伸びて体を包んでゆく。胸と顔、腰の辺りまでが岩のモンスターと成り果て……戦いは続くのだ。
『がぁっ!』
 モンスターの腕から放たれる石の礫。それに撃たれて前衛の冒険者たちが押し下がらされた。しかしその中でアオイとラグが攻撃を回避し、留まっている。
 ふっ、と息を吐き出しながら扇状の刃を持つ番刀『湯坐亘理』を振り下ろすアオイ。だが魔物は岩の腕を上げてその一撃をガキンと受け止めた。
「これでも……喰らええぇっ!」
 だが足が止まった瞬間に、ラグがミラージュアタックで突っ込んだ! 残像と共に魔物の脇腹を薙ぎ払い、駆け抜ける! その間にヴァイスが前へと踏み出し、ブラッディエッジを放つ。ずん、と槍に穿たれて岩の胸にびしっと亀裂が走った。
「こっちは大丈夫だ、耐えてくれ!」
 石礫は後衛までは届いていない。レグルスはそれを伝えながらヒーリングウェーブを発動させて仲間達の傷を癒し、前衛陣に発破をかける。
「おいウスノロ! 殴る事しかできないクズ!」
 答えるようにルシュドがタクティカルムーブの動きで相手を誘うように、邪魔するように前線へと戻ってゆく。アンジェリカも腹部に当たった石礫を払いながら、再び前へと踏み出した。
 仲間達を援護すべく、メイノリアが放った気高き銀狼が魔物に喰らい着いて動きを止める。その瞬間にタンゴも気を集中させ、刃を生み出す。
「これでどうにゃ!」
 投げ放たれた飛燕連撃が胸と肩に命中し、岩の体に傷を付ける。僅かに揺らいだその隙を見逃さずに、トビーも間合いへ踏み込む。
「はぁっ!」
 長剣『魔獣の牙』を思い切り振り下ろし、魔物の体を袈裟懸けに薙ぐ! 大岩斬の一撃は深々とその体に傷を刻み付けた!
 前衛陣が戻ってきたことでヴァイスはブラッディエッジを突き出し、その直後に弾かれるようにバックステップして下がる。一撃は丁度岩の腕に当たったようで、クリティカルとはいかなかったようだ。だが今の一撃は牽制なので、ヴァイスの目的通りと言えるだろう。
「悪いな……怨め」
 ヴァイスの言葉に続くように、ルシュドが入れ替わりに正面に入っていた。守護天使を生み出し、ホーリースマッシュで脳天をぶち砕く!
 どごっ!
 岩に覆われた頭部を殴り、硬い手ごたえがルシュドに伝わってくる。魔物は僅かに全身を揺らすが……銀狼の束縛を払って腕を突き出してきた!
 がちん!
「その程度かっ!」
 守護天使が砕け散るが、前に出された大型盾が魔物の腕を受け止めていた。威力で体は僅かに押されたようだが、ルシュドは体勢を崩さずに両の足でしっかりと踏ん張ったのである。
「力でモノを言わせてきたようだが、俺等にゃ通用しねぇよ!」
 多少動きは素早くなったようだが、大振りの隙は変わらない。ルシュドに止められたその一瞬を見逃さず、レグルスは両手杖『アポカリプス』を振り下ろす。同時に生まれた虚無の腕が魔物を引き裂く!
 びしっ!
 ヴォイドスクラッチによって魔物の体にびしびしと亀裂が走った。アーマーブレイク状態のそこに、アンジェリカが踏み込む!
「慎重に……でも、遠慮はしないよ♪」
 握り締めるは破壊の力、胸に宿すは信念の炎。思い切り腹部へとパワーブレードをぶち込んだ! ずしんと尻もちをつく魔物。その間にトビーがガッツソングでルシュドのダメージを回復させていった。
「すまない……私は……」
 アオイが走る。魔物は腕を突き出して迎え撃つが、アオイは左に携えた扇状の大型盾『鎮魂磐境』の端でそれを受けた。
 じゃじゃじゃっ!
 そこから払うようにして弾き、自らもその勢いを利用して一回転する。そのまま懐まで入り込み、右の『湯坐亘理』で大岩斬を叩き付けた!
「こうする事でしか貴様を救ってやる事が出来ん」
 ぴしっ、と腕に亀裂が走って落ちる。もがく魔物にラグがミラージュアタックで斬り付けた。
「もう、終わりにしましょう」
 残像と共に駆け抜け、尻もちを着いた体勢から魔物が仰向けに倒れこむ。それでもまだ、魔物は起き上がろうともがいていた。
「月と貴方に花束を、死に逝く君に、一筋の涙を」
 メイノリアは両手に嵌めた術手袋で巨大な紋章を描き出す。そして自らの一部を分け与えるかのように、ミレナリィドールがそこに融合して七色の光を放ち始めた。
「さよなら」
 ごっ!
 両手を突き出すと同時に、巨大な炎が解き放たれる。エンブレムノヴァは魔物を包んで燃え上がり、ばきんっ、とその体を砕いた。
 こうして冒険者たちはキマイラと、そこから生じたモンスターを退治したのであった。

 残った瓦礫はモンスターの残骸。トビーは少し眺めてみるが、特に変わったものは見られない。メイノリアはその欠片を一つ拾い上げた。
「犠牲になった少年を埋葬してあげないとな……二人とも」
 霊査士の話ではキマイラに殺害された少年も居た筈だ。ヴァイスは彼を見つけ出すと、手厚く土に葬った。
「こんな事が……いつまで起こり続けるんでしょうか……」
 依頼は成功したが、手放しには喜べないとラグは拳を握り締める。確かに、キマイラ化の原因は未だに不明とされているのだ。
「やっぱ……あれだよなぁ……」
 レグルスの見上げる空には、黒い太陽が浮かんでいた。
「終わったことを、知らせに行きましょう」
 アオイの言葉に一同は頷き、歩き出す。避難している村人達にもう安全だと伝えねばならない。そして、二人の少年のことを伝えねばならない。冒険者たちは最後まで依頼を全うすべく歩みを進めるのであった。
 (おわり)


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作成日:2009/01/12
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