春夢、未だ醒めやらず



   


<オープニング>


 月影さやか、頃は夜。
 春の香りに包まれながら、プルミエールとユウキ、肩を並べて歩いている。
「夜道だから送る、って申し出てくれるなんて、ユウキちゃんも成長したものですね」
「えっ……そう、ですか?」
「そうですよ。それに、気づいてます?」
 プルミエールは、とろんと半分瞳を閉じて、
「私たちが二人っきりになるの、これが初めてだって?」
「ええーっ!? そ、そうでしたっけ!?」
 そのとたん思いっきりうろたえるユウキは、やはりユウキなのであった。
「はい、ここでちょっと寄り道しますよ〜」
 ぐいとその手を引いて、プルミエールは脇道に入っていく。
「な、なんですか?」
「いいからいいから」
 はい、と彼女が彼を連れてきたのは、古式ゆかしき洋館の前だった。
「見てください。ほら、春の花が♪」
 洋館の周囲は春の花園だ。
 満開、花は一種類ではない。白い花がある、紫の花もある。桃色、黄色、真っ赤な薔薇も。踊るように咲くとりどりの花弁、春のおとずれの歓びを、両腕広げ表現しているかのよう。
「良いところでしょう?」
「はい……」
 花々に誘われるように、ユウキは花園に踏み出した。
 胸一杯に甘く温かい空気を吸う。
「この場所では毎年、建物と花園を一晩、貸しきりにする催しがあるんです。今年も、もうじき開催されるんですよ」
「いいですね」
「でも参加するには、条件が一つだあるんですよー。なんだかわかります?」
 首を振るユウキの耳元に唇寄せて、
「それはね、カップルで来る、ってことです」
 彼女は微笑する。
 夫婦でも恋人同士でも、そうなる直前の二人でも、友人同士でもかまわない。ただしペアで参加することが必須だという。
「花を探しながら散歩するのはロマンティックでしょうね〜。とても広い園だから他の人に会うこともなさそうだし、あちこちにベンチや木陰があるしで、いろいろと都合がいいのですよ?」
「な、なんの都合が……いや、いいです」
 ユウキは頬を染めた。
「お屋敷は宿になっているので、そこで一晩、過ごしたっていいんです。カップルごとに一室。おっきなベッドがあって、花々と、これを照らす銀色の月光、その両方を楽しめるんです」
「それは……はい、いいことだと……思います」
 ユウキはうつむくばかりだ。
「ユウキちゃん、一緒に行く人がいないなら、私と来ますか?」
「えーっ!? そ、それは、ご、ご遠慮します!」
 プルミエールはため息して、
「もうちょっとエレガントな断り方を身につけなさい……ま、いいけど」
 ユウキちゃんには、一緒に行ってくれる女の子のアテがありそうですもんねー、と意味深なことをいい、夜空見ながらつぶやくのだった。
「今年も私は案内役ですね……」

 春夢見るは花の宵、いつ醒めるとも知れぬ一夜を、愛する人、親しい人と過ごそう。
 春夜の園で、あるいは、月光の寝室で。
 それでは、佳い夜を。


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参加者
NPC:はじまりは・プルミエール(a90091)



<リプレイ>

 花園を満喫した後は二人、月灯りの部屋で求め合う。
 優しく愛す気だったのに、ミレイラルは荒っぽく彼女の唇を奪っていた。
 それはシュビレが誘うように、薄衣を一枚ずつ剥いでいったから。
「……シュビレ、いつもより綺麗です」
 恋人の舌をたっぷり味わい、蕩けそうな目でミレイラルは告げた。
「いつもにも増して嬉しいですわね」
 甘い吐息漏らしながら、せがむようにシュビレは彼女の首筋を唇でなぞる。
 生まれたままの姿になった二人、一対の魚のようにシーツの海を泳ぐ。

 それは春の夜の物語。

「窓辺から見る花園も、なかなかいいもんですね」
 と呼びかけ、クスリの肩をさりげなく抱く。
 そんなジェドがクスリはとても愛おしい。
「えっと、ですね」
 だから彼女は、意を決し告げたのである。
「……今宵、一晩、一緒に過ごさせていただけませんか?」
 意外な彼女の申し出に、ジェドは飛び上がりそうになった。

 アクアリスは海色の着物姿だ。
「新鮮だな。だが、とてもいい」
 グロウスグロウは頷く。
「えへへっ、うれしいぃ〜♪ グロウさん大好きだよ〜☆」
 はしゃぎながら二人、門をくぐる。門番はジースリーだ。

 空気は花の香、甘い夜気。
(「好きな人と付き合うの、彼が初めてで」)
 ダフネは緊張していた。
 ベンチに腰掛ける。エミリオも実は、緊張しているが上手く隠している。
 緊張をほぐすのは、ダフネが用意した桂花陳酒だ。
 やがてエミリオが問うた。
「あの夜の続き、いいかな?」
 ダフネの頬が紅いのは、きっと酒のせいだけじゃない。
「酔ったかな……」
 彼女は目を閉じ、唇を預けた。

 菫の園にベンチがある。
「座っていきませんか?」
 サガンは笑顔で呼びかけた。
 肩を露出した着物のヤチヨは、座る前にお願いする。
「ちょっと膝貸して」
 周囲に人はない。今夜はこれくらい、甘えたっていいだろう。
 初々しい二人、いそいそと膝枕。
「不思議な感じがします。寝心地はいかがですか?」
「あったかい……」
 ヤチヨはとても気に入ったようだ。

 駆け落ちをしている気分だね、とハインリッヒは微笑した。
「此処へ行くと言おうものなら、保護者達に消し炭にされるよ」
「そ、そうかもしれません……」
 大人っぽい雰囲気とハインリッヒの美しさに、ロイナは紅潮してしまう。
 木陰に憩いながら、彼は彼女を背より抱きしめた。
「恥ずかしがり屋な姫、これなら恥ずかしくないだろう?」
 幽かに震えながらも、ロイナは回された手を握る。

「こういう風に手を繋ぐって、ええね」
 指と指を絡ませあい、アスとミハネ、花の小道を行く。
「夜の花、色とりどりで奇麗やね。なあ、うちも昼間と違って見える?」
 恥ずかしげに問うアスに、
「今日のアス、すげー綺麗」
 ミハネは不意打ちのキスを授けるのだった。
 アスからも、お返し。

 淡い色の花に囲まれ、夜のお茶会。
「今日は『まどれーぬ』を作ってきたのじゃ♪」
「コトナさんの手作り……美味しそうです」
 カルロは、コトナの柔らかな表情に目を奪われてしまう。
「えへへ、カルロ殿はまるで物語の王子様じゃのぅ」
 と笑うコトナが、あまりに愛しくて、
「……」
 ぎこちないけれど素敵な、初めての口づけをカルロは捧げていた。

「き、今日は、有難う、御座い、ます」
「こ、こちらこそ」
 金色の閃光・フェイトがユウキを誘った。ユウキは来た。それだけのことなのだが、二人にとってはちょっとした事件だ。並んで歩む。
「前にした約束、覚えていますか? 次の機会にユウキのお話を聞かせてくれるって」
「ええ、でも、つまらない話だと思いますよ」
 いいえ、と少女は首を振る。
「実は楽しみにしてたんですよ?」
 ユウキのことが知りたいから、と付け加えた。
 二人の距離が、少し縮まる。

 部屋に入るなりカイは、妻の体を寝台に横たえた。
 まずはキス。額に、頬に、唇に。
 久々の夫婦水入らず、まったりとした夜は、愛の営みへと変化した。
「あはっ」
 ミリアは切ない声を洩らした。けれど愛おしい、そんな夫のことが。
「あんまし音、立てずにしたいな」
 と巧みに求めてくるカイに、ミリアはたまらず身をよじる。
「もう……♪」
 女に生まれた幸せを、ミリアは体の芯から感じていた。

「綺麗な花ですね、本当に……わっ」
 ベッドの上、エルサイドの華奢な体は、アネモネによって飾り立てられていた。
 たくさんの花で。夜に咲いた春の花で。
「よく似合うぞ」
 エルサイドは戸惑う。アネモネは、自分を飾るためだけに部屋を取ったのだろうか、と。
 だがそれは思い過ごし、アネモネはエルサイドに、軽いキスをくれたからだ。
 エルサイドは花の海から身を起こし、彼の身を抱きしめた。
「やっと捉まえた……もう、放しませんからね」
 アネモネは微笑して、今度はもっと甘いキスをしてくれる。
 そして、エルサイドのシャツのボタンを外しはじめた。

 セルヴィスは内心、くすくすと笑った。
(「ヴェッジの奴、妙にソワソワしているなぁ」)
 何かサプライズがあるはずだが、気づかないふりをしておく。
 やがて突然、ヴェッジは動いた。
「セルヴィスさん、この指輪、受け取っ……あ!」
 途中までは良かったが、せっかくの指輪を彼は落としてしまう。
 青ざめてうろたえる彼を、愛しいと彼女は思った。
「大丈夫。君の気持ちは受け取った。ちゃんと受け止めたよ」
 と微笑した視界の隅に、指輪の光が見えたのだ。
「改めて、貴女に」
「本当にありがとう……愛しているよ」
 指輪は収まるべき場所に収まった。

 二人きりの夜桜を、メイヨウとホノカは楽しんでいる。
 酒をホノカが欲しがるので、
「まだ未成年でござろう?」
 と彼がたしなめると、
「ならば押し倒してでも酒瓶をひったくってくれるぞ」
 と彼女は目を光らせた。
「ホノカさんが押し倒すとか物騒な事を言ってるでござる!? ぁ……でも、そしたら」
 のぼせたメイヨウ、残りの酒を一気に呷ってしまった。

 リノハは笑顔で言う。
「ここまで綺麗に見えるなんて思わなかったなー」
「うん……花弁が風に乗って……月光で輝いて……」
 でも一番嬉しいのは、一緒にいられること、とシェラザードは告げられない。
 桜の下、彼は彼女に微笑みかけた。
「僕はまだまだ未熟だけど、側にいるって事はできるから。だから何かあった時はまた僕を呼んでね?――近くとも遠くとも、僕はいるから」
 その言葉の意味が分からないシェラザードでは、ない。
 彼女の返答は――。 

 また別の桜の大樹、その下にツクモとイクは寄り添う。
 しばしの無言を経て、ツクモは告げた。
「昔、ある恋人達は『天に在っては比翼の鳥と、地に在りては連理の枝となりたい』と誓い合ったと聞きまます。僕も貴女と終生を共にしたい、身が灰となり塵となるまで同じ道を歩んで生きたい」
 それがプロポーズだということを、イクはゆっくりと理解する。
 耳まで真っ赤になる。心臓が、早鐘のように打つ。彼女の答えは、とうに決まっていた。
「はい、喜んで」

 夜の丘でプルミーはお茶を飲んでいる。
「休まります♪」
 エルルモナが小休止に招いてくれたのだ。
「プルミエールさんは、まだステキな人に出会っていないのかしら?」
「素敵な人……ですか」
 プルミーは寂しげな笑顔を見せた。もしかしたら彼女の心にはまだ、失恋の傷が残っているのかもしれない。
「焦っちゃダメよ。それまで、もっとステキになるように頑張るといいわ」
 穏やかな笑顔でエルルモナは言ってくれた。

 二階の瀟洒な一室。横たわり、しとねを共にする。
「すごく、恥ずかしいです……」
 マリンローズの鼓動は高鳴った。
 クロイツは、そんな彼女を包んで囁いてくれるのだ。
「君を腕に抱いて眠れる幸せ、言葉にはできない」
 優しいキス。
「愛してます、クロ……イツ……」
 彼女が彼を呼び捨てにするのは、これが初めて。
「マリン……私だけの花」

 月夜の部屋は、新婚の二人だけのもの。
 ミリィはヨウに身体を委ね、熱い口づけを交わす。
「一杯キスして」
 ヨウは応じ、さらに両手で、彼女を脱がしにかかる。
 月の光に照らされた妻の裸身に、ヨウは目を細めた。
「……綺麗だよ……」
 朝まで時間はまだ潤沢、これ以上ないほど愛し合おう。

 カーテンに手をかけたセラをヨハンは止める。
「射し込む光も、照らされた花も、君も綺麗だから」
 と。
 ベッドに並んで座った。セラに請われ、ヨハンは人形を取り出している。
「可愛らしいわね」
 セラは人形を抱き、耳や首筋を軽く噛みながら「おばか」と囁く。
 ヨハンはそっと彼女を抱いた。唇寄せて、
「死ぬかなと思ったら子供が欲しくなった」
 言うなり手を、彼女の胸元に滑り込ませる。
 人形はベッドに落ちた。

 息が荒い。二人の汗が混じり合う。
 裸身のユウリは起き上がることすらできない。
 酷く痛んだ。想像していた以上に。
 いたわろうとするソウビに、いいの、と彼女は告げた。
「痛くして欲しいと、この身に罰を刻み込んで欲しいとお願いしたのは私なのだから」
 だが、とソウビは、彼女の白い背中を抱きしめた。
「自分の幸せを考えてもいいはずだ」
 ユウリは目を閉じた。痛みは退かないが、温もりは嬉しい。
 もっと、と彼女は告げた。

 火照った体冷ますべく、シーナは寝台の縁に腰掛ける。
 手にはワイングラス、よく冷えているのがありがたい。
 エフェメラはシーツにくるまっていた。
 昂ぶりが未だ消えぬようだ。汗ばんだ肌を光が撫でている。
 躰を隠そうとする彼女の、手を押さえてシーナは言う。
「綺麗だ。庭園の花を包むこの月の様にお前を見つめていたい」
 二人は唇を重ねた。
 などてこの身をとどめ得よう、再び互いを求め始める。

 覚悟はしてきたつもりだ。それでも震えを、アイは隠せない。髪を解いてローブ一枚となり、ベッドに腰掛ける。
 緊張しているのはアストも同じ。だけど、いや、だからこそ、焦りたくはない。並んで腰掛け、気持ちを伝えた。
「オレはアイを求めるんじゃなく、アイと求め合いたい。求め求められる形でいたい」
 はっきりと口に出す。
「きっとそれが、オレが抱いた恋心だと思うから」
「ありがとう」
 彼の手を、彼女はしかと握った。
「ずっと、オレと一緒にいてほしい」
「ずっと一緒にいる。だから……」
 二人の影が重なり合った。
 ベッドに倒れ合う、音。

 花々と月、愛でつつの散策は楽し。
 暗黒騎士・フェイトの傍らには、可愛らしいアンジェリカ。
「おじさま、手、つないでいい?」
「な……! ほ、歩幅をあわせるためならば、し、仕方ないか……!」
 今宵は彼女に驚かされっぱなしだ。そのお洒落した美しさに、普段より少し大胆なところにも。
 彼女を恋愛対象として意識したことはない。平気なはずなのに、それでも彼は、頬が熱くなるのを感じていた。
 続くアンジェリカの行動は、ますますフェイトを驚かせる。
「ありがと」
 彼女は彼の頬にキスをしたのだ!

 広々とした庭園の香を、レイは胸一杯に吸いこむ。
「甘い匂いがするんだな、綺麗な花っていうのは」
 アセルスは、
「見て! 満開だよ、何だか踊りたい気分だ♪」
 と軽くステップを踏んだ。それは夜桜、音もなく花弁が舞う。
「気に入ったか?」
 とレイは問う。
「もちろん」
 とアセルスは笑む。
 お礼の印は、桜吹雪の中のキス。

 腕を組んでゆくは、ギルバートとシエラのカップルだ。
「ギンさん、休憩しませんか?」
 シエラに従って、マーガレット咲く場所で、ベンチに寄り添った。
「夜に見る花も、昼とは違う顔で素敵ですよね……」
 と言いながらギルバートは、愛しい彼女にどうキスするか、タイミングを見計らっている。
 ぎこちないところもあるが、ロマンティックな接吻を交わした。

 怪我をしているアルジェンの歩みを、レフィが気遣ってくれる。
「うん、支障ない」
 彼は大丈夫、彼女が隣にいてくれる限りは。
「アルくん、でも無茶はだめだよ。僕、心配で……」
 言い淀むレフィの肩を、アルジェンは抱いた。
「こうして花が見れるって、本当は凄く貴重なんだって思えるよ」
 そっと口づける。

 召喚獣にまたがり、グロウスグロウとアクアリスは花見の最中、
「お姫様になった気分なんだよ〜ぅ♪」
 手綱を彼にとってもらいご機嫌な彼女を、
「世界がどうなっても……俺はお前を守りたい」
 彼は背中から抱きしめた。

 小高い丘でルシフィとフウラン、並んで花の園を見る。
「大分暖かくなったがまだ冷えるな?」
「はぃ……少し。でも大丈夫ですの」
「我慢するな、手が冷たい」
 ルシフィは彼女の手を取り、自分の頬に当てた。
「フゥだけを見てるよ。何処にいても駆けつけて君の盾になる。護り抜くよ、俺の全てに誓って」
「フゥはあなたの闇の落ち着く場所を創る光になりますの」
 言葉はもういらない。彼は彼女の頬に口づけた。 

(「貴女の指は、いつも冷たい。私の熱で雪の様に儚く溶けてしまわないか心配で……。だけど今はもう、跡形もなく蕩かしてしまいたいの」)
 ベッドの中、ヨルは目を閉じる。
 スノーとの交歓は果てなく続いた。それを二人とも望んでいる。
 スノーはヨルを自分に向かせる。
「ねえ、私の目を見て愛してるといって。白い躯も紅い菫も私に差しだすと」
 口に出せば、もう後戻り出来ないとわかっている。それでも、彼女は告げずにいられなかった。
 ――愛してる、スノー。
 その歓びを、スノーは言葉で表現するすべを持たなかった。
 だからもっと、愛するヨルを悦ばすべく、舌と指先で応えた。

「月光に浮ぶ花の庭も綺麗ね」
 灯りを消せば、光源はただ、月があるのみ。
 これをうっとりと眺めながら、ペテネーラは呟いた。
 その眼を手で覆い、シグルドは彼女の肩に顎を埋め囁く。
「まだ……良いのか?」
 くすりと彼女は微笑した。彼の頬を撫で、彼の指先を唇に含む。
 むさぼるようにシグルドは口づけしてくる。それを御しながら、ペテネーラは彼を焦らすように愛撫した。甘い声を上げるがしかし、心には氷がある。
(「愛は届かず、夢は破れた。私には今しかないの」)
 それは彼も、知っている。
(「こんな代替品で満たされる事など無いと、知ってる貴女が求めるならば」)
 それでも、求めあわずにはいられない。

 ホテルのロビー、プルミーはぐったりしていた。
「お客さん、すべて入室されたようですね。お疲れ様」
 執事姿のルーシェンが戻ってくる。手には紅茶を載せた盆。
 礼を述べたものの、何故か彼女は元気がない。ふと告げた。
「ルーシェンさんは、どうしていつも優しいんですか?」
「どうかしました?」
「いえ、ただ……私……」
 そのとき、
「外も閉門だぜ〜」
 エルスが入ってきた。ジースリーも一緒である。
「今日一日がんばったプルミーには、これを進呈ー」
 とエルスは彼女に飴玉をくれた。
 すると、プルミーの曇った表情は晴れて、
「今日もいい夜でしたね」
 と微笑んだのである。


マスター:桂木京介 紹介ページ
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作成日:2009/04/03
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冒険結果:成功!
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