≪密林の楽園Gパンポルナ≫遊ぶ運ぶきゅーぶ



<オープニング>


 護衛士達は遂に、一つ目の目的を果たした。
 ランドキングボスとの邂逅!
 遭遇直後には危機一髪とも取れる一面もありはしたが、怪獣使い・ラウル(a47393)が携帯していた『謎の八角形』のお陰で、空腹のランドキングボスが護衛士達を襲う事はなかった。
 ……が。
 さりげなく、しかし、地響きのように腹の虫を鳴かせたり、周囲を見回してなんだかひもじそうにしていたため、先行の護衛士達は自身らの夜食の確保の意味も込め、怪獣を何頭か狩ることに。
 その間。
 一足先に早駆けで引き返した、クロカのしっぽに憧れて育った・サーリア(a18537)の報告を受け、霊査士要する本隊は休息返上で進行、ランドキングボスの前にて、無事合流を果たすのであった。

 夜半に野営の陣を張り、仮眠を取って暫し。
 地平線が白む頃に、護衛士達は早々と起き出していた。
 昨晩の強行で余り休めていないはずだが、そんな様子を感じさせないのは……きっと、目の前に居る巨大怪獣のせいであろう。
「おはよう貴様ら」
 今朝も変わらず寝起きの一服を噴かして現れる霊査士。
 ……実は、普段は夜型生活で日中活動が苦手だったりするが、この行軍中はそんなことは忘れているかのようである。
「とにかく、現状は見ての通りだ。一つ目の目標達成だぜなぁ〜ん」
 ニィ、と歪めた口元に牙のような八重歯を覗かせる霊査士。
 そのままくるりと視線を巡らせれば……そこにはランドキングボスが、身体を丸めてお休み中。
「間違いなく、こいつがランドキングボスだ」
 頷く者、小さくガッツポーズする者……様々に改めて目標達成の喜びを噛み締めながら、護衛士達は自分達へ向き直る霊査士を注視する。
「ンで、一応回収された物品の霊査結果だが……あの丸い石な、ランドキングボスの『大きい方』だったんだぜなぁ〜ん……」
 ……固まってたのでセーフ。
 一歩間違えばエンガチョの危機に一瞬遠い眼差しを投げつつ、煙と共に咳払いをして霊査士は再び口を開く。
「ランドキングボスは、この川沿いとプリン山地帯周辺を行ったり来たりしてるみてーだ。この数年は、地図通りの場所をうろついてたっぽいぜなぁ〜ん」
 ただ、遠ざかって居た事を考えると、そろそろプリン山方向へ移動する時期だったのかも知れない。をれを踏まえれば、先行しての行軍は功を奏したと言えよう。

 改めて起こる安堵と達成感。
 そのざわめきが収まるのを待って、霊査士はまた護衛士達を見回す。
「で、ココからはもう一つの目的、『遊びの検証』だなぁ〜ん」
 どうやって遊ぶのか。
 遊びは一体、何を意味するのか……
 細く煙を吹き……荷物の中から、『謎の八角形』を取り出すと、その一個一個を護衛士一人一人に投げて寄越す。
「状況を見るに、コレを持ってる限り、襲って来たりはしねぇ。が、別に追っかけてきたり、話ができる訳でもねぇ。あくまで『落ち着かせる』だけの効果なんじゃねぇかと、俺ァ考えてるなぁ〜ん」
 遊ぶ為には、やはり、何かもう一押しが必要なのだ。
「今ンとこ予測されてるのァ、踊りだな。ただ、踊ってどうなんのか、そこんトコがさっぱりだ。他にも何か試すコトを思いついたら、とにかくやってみやがれなぁ〜ん」
 ただし、やりすぎには注意が必要かも知れない。
 謎の八角形の効力がどの程度か、正確には判っていないのだ。
 幾ら落ち着かせる効果があるとはいえ、あからさまに怒らせるようなことや、興奮させるようなことをしてしまった場合、それを相殺できるかどうかまでは判別がつかない。
 勿論、そんな事をしないに越したことはないが、何をすればどんな反応をするかが、そもそも判っていない以上、注意はして然るべきである。
「っても、とにかくやってみねぇコトにァ、何にも判ンねぇ。まァ、ノリと勢いで何とかなると信じて、色々やってみるっきゃねぇなぁ〜ん」
 言って、笑う霊査士の視線の先。
 ようやっと目を覚ましたランドキングボスが、その巨躯を持ち上げて、うーんと伸びをしていた。


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参加者
楽園の大地に生きる・サーリア(a18537)
輪廻の翼・フィード(a35267)
清浄なる茉莉花の風・エルノアーレ(a39852)
異風の叫奏者・ガマレイ(a46694)
怪獣王使い・ラウル(a47393)
三賞太夫・ツァド(a51649)
神術数奇・リューシャ(a57430)
黄色の羽毛・ピヨピヨ(a57902)
樹霊・シフィル(a64372)



<リプレイ>

●ごはん
 まさか、八角形の正体が……!?
 なんて考える、樹霊・シフィル(a64372)の手は、何故か人差し指と中指で環を作っていた。
 ワイルドファイア絶賛探検中・サーリア(a18537)もぐっと拳を握り。
「お早うございますなぁ〜ん。今日は一日遊びましょうなぁ〜んっ」
「オゥゥゥゥゥライトッ!!!」
 応じるように朝一シャウトな、異風の叫奏者・ガマレイ(a46694)の横には、カレー色巡視隊員・スースの姿も。
 一方のランドキングボスは寝ぼけ眼でぼーっとしている、が。
「……全体像が、見えない……」
 神術数奇・リューシャ(a57430)が呟く脇では、三賞太夫・ツァド(a51649)が遠眼鏡でランドキングボスの姿を改めて確認。
「……あの爪、建築物にダメージ2倍といった所でしょうか?」
 それはそれとして、これがボスなら、ランドキングとかいたりするんだろうか。
 何はともあれ貢物を用意せねばと、清浄なる茉莉花の風・エルノアーレ(a39852)は手頃な怪獣の姿がないかを見回す。長老も『沢山のごはん』を持って行ったと言っていたし。
「あなた様に恨みはありませんけれど、これも弱肉強食の掟ですわ。ごめんあそばせ」
 そういって、早速、手近な怪獣へ慈悲の聖槍を仕掛けるエルノアーレであった。

●おどる
「まずは朝ごはんをどうぞですなぁ〜ん」
 『こんな事もあろうかと』状態で狩りたてを献上するサーリア。
 その間に、シフィルは出立前にヒトノソリン達に習った『踊り』を軽く復習。
「間違いございませんでしょうか」
「ばっちりだ」
 頷く、怪獣王使い見習い・ラウル(a47393)の手には、踊りの手順を墨書きで記した絹布。それとシフィルの踊りを照らし合わせながら、皆も振り付けをしっかりと覚えていく。何故か、真夏の蒼穹・フィード(a35267)だけゴージャスオーラによって異常に溢れ出した優雅さのせいで、背景にダンスホールや絵画やシャンデリアが見えたりと、一人だけ舞踏会場で踊っているような錯覚を覚えるが、間違いなく錯覚だ。
 そんな中、そろそろ食べ終わりそうなランドキングボスの正面に、エルノアーレがしずしずと歩み寄る。とはいえ、ランドキングボスの歩幅で2歩を目安にしているので、相当の距離はあるのだが。
 エルノアーレは貢物の怪獣を追加でそこに置くと、ラウルを呼び寄せる。
「早速お手伝いよろしくて?」
「おう」
 そして、ランドキングボスが食料に気付いてのし、のし……と近付いた所で。
 『くるっくるっ』とその場で回転し。
 『ほわっほわっ』とその場でジャンプ。
 最後に、『たかいたかーい』とラウルの背に飛びつき……肩車!
「……変な所触ったら、グーで殴りますわよ?」
「ええっ!?」
 ひょいっと肩車した頭の上から言われ、エルノアーレを支える掌に汗が。
「……一瞬、反応したように見えますね」
 ふと首をかしげる、ツァド。くるくるほわほわは、習った踊りの要所で行うと効果的だったりするのだろうか?
 黄色の羽毛・ピヨピヨ(a57902)も同じ事を考えつつ、掌サイズの謎の八角形をしっかり握ると、ランドキングボスと向き合う。
「グレスターを動かす時の槍と踊りみたいな関係なら嬉しいな」
「私も一緒に踊って宜しいのでしょうかなぁ〜ん?」
 スースにとってもランドキングボスは昔話の存在。そんな凄い怪獣と遊べるとあって、さっきからカレー色の尻尾が年甲斐もなくぎゅんぎゅん揺れている。
 そんなスースへ、ガマレイは木の枝で作った『ばち』を手渡し、目の前には食後の怪獣の頭蓋骨や肋骨をどーんと置いておく。
「スースさんはコレで踊り用の演奏を手伝ってくれる?」
 つまり、即席のパーカッションだ。
「好きなように叩いてくれたらオゥケイッ! 自分がギターで合わせるわよ〜」
「はい、なぁ〜ん♪」
「それでは始めましょう。お待ちかねのようですし」
 八角形を手したこちらの様子を見下ろしているランドキングボスを見上げるツァド。周囲にはリューシャが召喚した土塊の下僕。ちなみに、踊りを真似させると、ついていけずに毎秒一拍子ずつずれていくので、万が一食われそうになったときの身代わりとして、適当に踊りっぽく動かすことにしておく。
「相互の意志が通じぬ事は万事の悲劇の源です。何としても意思疎通に成功せねば」
 女は度胸、我が魂は不滅!
 だが、リューシャが今日持ってこれた肉体を凌駕する魂は1回だ!
 すかぽこかたかた、スースが骨パーカッションを打ち鳴らす。音に合わせ、ガマレイが愛用のギターを爪弾けば、大自然と絡み合う常夏のビート。
 それを聴いたサーリアの身体が、ほぼ無意識に動き出す。
「わいるどさたでーふぃーばーですなぁ〜んっ」
 腰に手を当て、変身抜きのノソリン変身ダンス。それ皮切りに、周囲でも始まる踊りの輪。
 験担ぎの扇子を手に、フィードもそれはもうゴージャスに踊る。それはもう、踊るというよりは舞うかのような。目立つようにと付けたお守り代わりの貝殻すら、ゴージャスオーラのせいで一級の宝石のようにきらきらして見える。不思議!
 ……すると。
 何だかランドキングボスの様子が……?

●あそぶ!
 ピヨピヨは一緒に踊りながらも、視線だけはランドキングボスから離さずにいた。
 ……最初は、自分達が全力で踊っているから、揺れているように見えるだけなのかと、思っていた。
 でも、動きを止めて見た時に、ピヨピヨは確信する。
 明らかに、ランドキングボスが身体を揺らしている!
「遠くからボス様の様子を確認してみるね!」
「心なしか、ノリノリになっているようにも……」
 早駆けで遠ざかっていくピヨピヨを見送り、シフィルは得意の舞踏で誰よりも完璧な挙動で踊りを再現しつつ、段々立て揺れが激しくなってきたように見えるランドキングボスを見上げる。
 すると、今度はラウルから皆に号令が。
「皆! トライアングルフォーメションだ!」
「マスゲーム開始ですね」
 図形に関してはばっちり監修可能です。といった風情で、リューシャが右が丸で左が四角の非対称眼鏡をキラリと光らせる。
「……あ、私もやるんですかそうですね」
 人手が少ないのでむべなるかな。勿論、不足部位には下僕の配置も忘れない。
「おっ。興味示してるな」
 三角に並んだ一同をなぞるように、くんくんと鼻先を巡らせるランドキングボス。しかし、それ以上の反応が得られないと判ると、ラウルは次の号令を掛ける。
「スクエアフォーメーション!」
 号令一過、四角を描くように並ぶ皆と……同じように鼻先を巡らせるランドキングボス。そんな中にあっても、ラウルは早駆けをしてあくまでランドキングボスの鼻先に位置を取りながら、隙を見て自分も踊る。
「この気持ちを伝える方法はないのでしょうかなぁ〜ん……」
 変わらず揺れ続ける姿を見上げるサーリア。
 それから更に、五角、六角、七角と続き……いよいよ、八角を描くように並んだ時。
 縦揺れしていたランドキングボスが、もう誰が見ても『ノリノリだ!』と判るくらいに、身体を上下左右に大きく揺らし始めた。
 遠方から様子を見ていたピヨピヨは、その様に何か閃きのような物を感じる。
「やっぱり、方位磁石と何か関係があるんだ」
 よくよく考えれば、持ってきた謎の八角形も名前の通り八角形だし、方位磁石を狂わせる程度の磁力を帯びている。何かある気がしてならない。
 と、今度は円。
「あれ、座り込んじゃった」
 更に、直線、矢印へと……
「ボス様が!」
「矢印の方向いた……!」
 その後、8の字と星型に主だった反応は無かったが、V字の時は尖った方向へと数歩進み、渦巻きの時には踊る皆の周囲を暫くくるくると回った。
「これって……意思疎通できてるってことじゃない!?」
 興奮のせいか、ガマレイの奏でる曲調も、段々ヘヴィでメタルな激しいものに変わっていく。無論、他の皆のテンションもうなぎのぼり。振り付けに慣れてきたせいもあるが、踊りは段々大振りに、そして、きびきび激しく!
「ですが、そろそろ、疲れて、参りました」
 なまじ手を抜いていないからこそともいえるが、シフィルに疲労の色が。
 それなら、とばかり。
 今度は、サーリアとフィードのタッグが、くるっくるっ、ほわっほわっ、たかいたかーい!
「うーん? 最初にエルノアーレさん達がやったときより反応鈍く感じるなぁ……」
 はて、と首をかしげるピヨピヨ。
 すると、覗き込んだ遠眼鏡の中で、驚愕の光景が!
「高さが足りないのでしょうかなぁ〜ん?」
「任せろ美形に不可能はない!」
 冒険者の力を。
 グリモガ力を信じ。
 騎乗状態サーリアをグランスティードごと肩車だァー!!
 持ち上げた瞬間、フィードが輝く涙を流していたことは、ここだけの秘密。
 ……とはいえ、流石に『足場が悪い』と判断したか、グランスティードは持ち上げ切った瞬間に置物に変わってしまった。それでも、置物に変わる一瞬の最大高度で、サーリアはランドキングボスに手を伸ばして語りかける。
「一緒に遊んでくれませんかなぁ〜ん?」
 すると。
「立っ……!?」
「ボス様が立ったー!」
「大きすぎますなぁ〜ん!?」
 四足で立っている状態ですら山のようだというのに、後ろ足だけで万歳するように立ち上がったその姿は、最早天にまで届く壁。
 驚愕と感嘆、そして、反応があったことへの嬉しさ。様々な表情で、立ち上がったランドキングボスを見上げる一行。疲労も相まって、一部は動きが止まっている。
 しかし、ツァドは止まらなかった。
「つまりこれはもう一押しということでしょうか」
 もう一度高い高いをすれば、また何か反応があるのかも知れない。
 思い、ランドキングボスに向かって。
「繰るッ来るくるっでほわっほわっで他界たかー胃」
 ……何か間違ってね?
 しかも危ない方向に。

●はこぶ?
 ――リューシャとしては。
 長老の表現した遊びは、ランドキングボス側の動きではないかと、予測していた。
 つまり、くるっくるっと舌が巻きつき、ほわっほわっと持ち上げられ、たかいたかーいランドキングボスの上に到着する……そんな仮説。
 だが、今は。
 なんか普通にツァドが直立したランドキングボスの前足ににぎにぎされている!
「ど、ど、どういう状況でしょう、これ……」
「一体どのようにお助けすれば宜しいのでございましょう」
「ツァドさーん!」
 急いで粘り蜘蛛糸を投射して安全ネットをこしらえるフィード。
 しかし、持ち上げられたツァドの方は、案外平気そうな声で。
「一応大丈夫ですよー……食べる気配もなさそうです」
「僕が登ってみるね」
 投射した粘り蜘蛛糸を集め、ピヨピヨが立ち尽くしたままのランドキングボスの後ろ足に取り付く。
 ……が。
「ああー!? ピヨピヨさんまで!」
「自分は追加の食料狩ってくるわ!」
「はっ、そういえばもうお昼ですわ」
「手伝いますなぁ〜ん」
 遠りすがる怪獣を認めたガマレイが、一目散にその方向へ走り出す。エルノアーレやスースも急いでその後に続く。
「ギブミー・ミィィィトッ!!!」
 と、シャウトと共にニードルスピアをぶっ放すガマレイの声を背景に、ラウルは残りの人員で次の手を打つ。
「今度は地上絵を試してみるぜ」
 計測用の縄を手に皆に呼びかけ、急いで地面に図形を描き始める。先ほど自分達が並んだ図形の他、大大怪獣や七大怪獣、マリンキングボス、ノソリン、壁画にあった謎の種族……などなど。とにかく思いつく限りを書いていく。
 リューシャも手伝いの一環として、とにかく大きな紋章を描いてみる。描いて……
「描けるかしら」
 ……しかし。
 ランドキングボスが図形に興味を示す様子は無く、二人を両手に握ったままじっと動かない。むしろ、何かを待っているかのような。
 すると、悩む皆の頭上から、ピヨピヨの声が。
「もう一回踊ってみてー!」
 出来れば、八角形に並んで、オーバーな位元気に。
 遠くから観察していると、八角形に並びながら踊っていた時が一番ランドキングボスの反応が大きいように感じた……そんな内容も、一緒に叫んで伝える。
「オゥゥゥゥライトッ!!! スースさん、またお願いね♪」
「はいなぁ〜ん」
 狩り終えた獲物を献上しつつ、二人がまた即席バンドで賑やかな曲を奏でる。
「歌ってもっと盛り上げよう」
 フィードの提案もあって、皆も楽曲に乗せて歌い始める。
 合わせるように、踊りながら八角形になっていく皆。
 その瞬間だった。

 ぐるぅーん、ぐるぅーん。

「回りましたなぁ〜ん!?」

 ふわっ、どしーん。
 ふわっ……どしーん!

「うわぁああ!?」
「ボス様跳ねたー!」
「これっ、はもう、じ、地震、です、わっ!」

 そして。
 二度目の着地の後、ランドキングボスは四足で着地すると、ツァドとピヨピヨを一旦離し……代わりにシフィルを掴まえると、自分の鼻先にひょいっと、座らせた。
「あ、あら……」
 ちょこん、とお嬢様座りしながら、目をぱちくりさせるシフィル。少し高度が上がっただけなのに、舞い上がる風が髪をざわざわと梳いていく。
 ツァドが咄嗟に仕掛けた鎧聖降臨を受け、改めてはっとする。
「……これは、仲良くなったと判断して宜しゅうございますの?」
 呟いて、目の前にある大きな大きな鼻先を、優しく撫でるのであった。

●きゅーぶ!
「つまり……一番元気よく踊っている人から、乗せてくれると」
 平地ではまず見ることのない眺めに、何処と無くうきうきした口調で零すリューシャ。
 ……が。真下を見た途端、きゅーっと心臓が縮むような感覚が!
「も、問題無し。証明終了です」
 ちなみに、よじ登ろうとすると掴まれて地面に返されてしまう為、踊ってお願いするしかランドキングボスに乗る方法はないようだ。
 そんなガクブルリューシャの後ろでは。
 野郎共が大ハッスル!
「鎧聖降臨は行き渡りましたでしょうか」
「有り難うツァドさん」
「一番、ラウル、いっくぜー!」
 言うや、ランドキングボスの背中を滑り降りていくラウル。フィードも周囲の景色をしっかりと目に焼きつけながら、ラウルの後を追って滑り降りる。
 その側では、サーリアとエルノアーレが、フワリンでランドキングボスの背中探索を楽しんでいた。

 それから程なく、日が暮れ。
 シフィルがランドキングボス宛に幸せの運び手をすると、理解されずに普通に頭の上に輸送される一幕もありつつ。
「これで最後かしら」
 暗い景色の中、ガマレイが頭上にホーリーライトを点す。
 一瞬、眩しそうに目を瞬かせるランドキングボス。
 その後、色を次々と変えて見るが……特に反応はない。
「光には反応しないみたいね」
「じゃあ、今日はここまでかな?」
 最後に、夕食用の怪獣をたんまりと献上した後、護衛士達は野営の準備に入る。
 交友の手応えに、次なる冒険を思い描きながら。


マスター:BOSS 紹介ページ
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作成日:2009/05/16
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