星祭・月と星が綺麗な水辺。



<オープニング>


 むかしむかし。とある男女が星を見上げてこう願った。
 
 ――いつまでも一緒に居たい、あの空に並んで輝く星の様にいつまでも、と。――
 
 その願いの純粋さに感動した星達は、事故で消える寸前だった2人の命を天空へ召上げ、『紅い星』『蒼い星』として寄り添い輝かせた。

 
「っていうのが、その地方に伝わる昔話や」
 回りに集まった子供達に教えて聞かせながら、いそいそと出発の準備をする鳳蝶の霊査士・フロスト(a90095)は、いろいろ使い道のイマイチ解り難い小道具なんかが袋の口から覗いているのを必死に詰めこんでいる。
「あぁ、これ? 1週間後にそっちで『星祭』って名前の祭りがあるンや。そこでちょっと夜店をな♪」
 向けられる視線に気付き、二カッと笑って言うと、今度は「星祭について教えてくれっ」と子供達がせがんでくる。
「しょーがないなー。えー。よく聞けお子ちゃま方。星祭の日は1年で一番その2つの星が綺麗に映える日でな、一番近づいて見える日でもあんねん。
 んで、村のほとりの川と、その流れ込む先の湖に、その星と月の光が映る1年で一番綺麗な日でもある。
 『星祭』ってーのは、その綺麗な川や湖で静かに過ごす人達と、願い事を書いたお守りを村で一番大きな――1番星に近い木に提げて、星たちに叶えてもらおうって人達のお祭りなんやでー」
 へぇー。すげぇー。なんて面白そうに聞いている子供達を笑顔で見回して。
「おっしゃ! 特別大サービス! 今なら、みんなのお願い、俺が木に吊るして来たる! 持ってくんなら今のうちやでー!」
 わぁわぁ騒ぎながら家に走って行く子供達を見おくったフロストは、足を止めて話しを聞いて居た冒険者達にも声をかける。
「俺はあの子達のお守り貰ったら出発するけど……お前さん達も、どうや? 湖も川もきれいやし、祭りも小さいながらも楽しいで?
 願いをかなえてもらうために行くもよし、好きな人とイイ時間過ごすためにいくも良し……」
 
 あーだ、こーだと、適当な会話をしている内に子供達が手に手にお守りを持って帰ってくる。彼らからお守りを預かり「願いが叶う様に一番高い所に引っ掛けてくるからなぁ!」っと指きりをした後、フロストはノリソンの背に跨り、もう1度みんなの方を振り返る。
 そこで思い出した様に、自分の荷物をポンポンと叩き
「……あぁ。あの子達には言わんかったけど、恋人に渡す一対の『紅い星のお守り』と『蒼い星のお守り』ってのもあるしな?」
 くすり、と少し面白そうに笑いながら付け加える。
「ま。俺は一足先に向かうから、気が向いたら来たって。 んじゃ、星祭の会場で!」 

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参加者
疾風の焔・ミユキ(a00324)
金色の疾風・キリー(a01667)
焔抱刃・コテツ(a02120)
野に咲く木春菊・クラリス(a02367)
氷輪の影・サンタナ(a03094)
銀の竪琴・アイシャ(a04915)
無造作紳士・ヒースクリフ(a05907)
悠久の鞘・フレイスフィア(a06524)
NPC:鳳蝶の霊査士・フロスト(a90095)



<リプレイ>

 祭りの囃しの声が聞えてくる。賑やかな太鼓や笛の音、人々の笑い声。

 無造作紳士・ヒースクリフ(a05907)はそんな物とは無縁な表情と仕草で、ひたすら夜店で、食べ物から景品まで手当たり次第に満喫していた。
 そんな彼の目にとまる一件の店。
「あい、らっしゃいらっしゃい! 安くしとくで〜!」
 鳳蝶の霊査士・フロスト(a90095)。霊査士が、何をやっているのか? っと表情で突っ込みが入っているのを察したのか、フロストは手を左右に振りながら自分の店の商品を見せる。お守り以外はガラクタっぽい。
「ちゃうねん。ほら、ボランティアってやつやん、ほら、タダって書いてあるやろ?」
 ヒースの顔が面白そうな……おもちゃを見つけた子供のそれに変わる。
「ほぅ……ボランティア? なら俺にも手伝わせろ!」
「なんでやねん? こんな所におらんと彼女と過ごしてきたらええやん?」
 ぐさり。何かが突き刺さる音がリアルに聞えて来そうなほど落ちこんだ表情を見せる彼に慌ててフォローを入れる。
「俺が呼びたい奴は今頃から夏バテ繰り返してて、今日も出て来れそうも無いんだ……ふっふっふ……わかっちゃいたけれど俺っち以外はみんなラブ
ラブ……」
「あぁぁ、ほら、あれやん? あぁ、忙しい! 誰か手伝ってくれへんかなー」
 過ごす相手の居ない者同士の傷の舐め合い、と言いたい奴には言わしておくさ。俺達はロンリーコンビさ(遠い目) 

●倭
「星祭りの始まり……でござるか」
 夕日が刺しこむ部屋で焔抱刃・コテツ(a02120)と疾風の焔・ミユキ(a00324)が2人、並べた浴衣を見ている。
「星祭、雰囲気に合う物を着ましょうか」
「我のために浴衣を忝いな……」
 持ち上げては、降ろし、降ろしては持ち上げ。浴衣とコテツの姿を見比べると、やがて1つを持ち上げ、こくりと頷く。
「藍染の浴衣がお似合いですね……はい、後ろ向いてくださいね」
 そっと羽織らせ、帯を締める。静静と、手馴れた仕草で。
「ほとんど着替えぬゆえ、こういうものは嬉しいでござる」
 姿見の前に立ち、細かな所を直す彼女に、鏡越しに礼を言う。
「良く、お似合いですよ。さ、次は私の支度、手伝って戴けますか?」
 艶やかな黒髪をかきあげ纏めながら、その手に薄いピンクの下地に朝顔の浴衣を掛け、微笑を浮べねだるミユキに、
 気恥ずかしさに憮然とした顔で、言われた通りに着付けて行く。
 慣れないことに戸惑いながら、静かな時間が過ぎて行く。

「コテツ様は、なんとお書きに成るのですか?」
「願い事……今望むものは何でござろう……」
 カラコロと下駄を鳴らし、夜店が建ち並ぶ賑わう通りを歩いていく。フロストの店に寄った2人の手には、既に願いを書くためのお守り、そして袖の中には相手に渡すための思いをしたためた特別の二つ星のお守り。
 願い。頭に幾つも浮ぶ、取り留めも無い思い。答えがなかなか浮ばない。悩んだ末に隣にいる少女を見やる。
 その視線を何と取ったのか、少女は
「私のは……教えると願いが消えそうですから……叶った時に教えます」
 そう、ふわりと微笑んでみせる。
「(付き合い初めて半年が過ぎ、彼女に対する気持ちは強くなってきておる……だが、この思いはまだ口にするときでは……)」
「コテツ様? どうかされました?」
 問いかけられて、はっとなって気付く。
「いや、なんでも御座らん」
「そうですか? それならば良いのですが……あ! あれではないですか? お守りを掛ける木というのは?」
 目指す先には確かに大きな木が立っている。回りに人が集まり、手に手にお守りを持っているから、間違いないだろう。
 2人は話し合いながら、木の下へ。
 
 着いた先は、祭りらしく人が多く、少しでも高く結ぼうと脚立やハシゴが立て掛けられ、危なくて中々近づけはしない。かと言ってミユキが手を伸ばして届く範囲には既に、お守りが所狭しと掛けられている……
「ちょっとこれでは、上のほうに付けるのは無理ですね」
 それでも、出来るだけ高いところに掛けようと、不安定な下駄で精一杯に背伸びをしている彼女。
 しばらくふらふらと揺れていたその体が、突然ふわりと浮きあがる。
「こうすれば届くでござろう?」
 コテツが、腰を持って高く上げてくれている間に、お守りを掛ける。
 下ろされるその前に、コテツからは見えていない自分のお守りを見て、微笑む。

 コテツ様とずっと一緒に……

 星になったふたりと同じ願い。

「願い……叶うと良いですね。それと……これ」
 ミユキは懐から1つのお守りを取り出す。それは、紅い星のお守り。この村に伝わる、恋人といつまでも過ごせる様にとの願いが込められた、秘めた気持ちの証。
「……受け取ってもらえますか?」
 少し上目遣いに自分を見つめる少女に、男は自分の袖の下から同じ形の、しかし色の違う、蒼いお守りを出し、言葉少なに、少女と同じように差し出す。
  

 いまだ続く祭りの囃しを背に、2人は手を繋ぎ他愛もない話しに興じながら、宿へと帰りつく。
 無用心にも、主人すら祭りに出かけている様で。宿には誰の姿もない、二人の他には。
 少し荒く、抱き寄せ。
「今宵はいい思い出になると思う……ミユキにとっても、そうなってもらいたいでござるな……」
 コテツはそっと、ミユキにキスをし。今度は優しく抱きしめる。
 するりと帯を解き、少し肌蹴た少女を寝床に降ろし、二人は、二人だけの夜を過ごす……

●純
「そういや、フロストが屋台も出るとか言ってたっけ」
 金色の疾風・キリー(a01667)と野に咲く木春菊・クラリス(a02367)は並んで賑やかな方へと歩き出す。
 イカ焼き、たこ焼き、リンゴ飴など、他ではみられない、この地方独特のものを売る夜店が並ぶ。2人が物珍しげに買い漁りながら歩く。

「キリーさん、どんなお願い事を書いたんですか?」
「それは……内緒だ、内緒!」
 水辺に2人座り、夜店での戦利品を並べる。
 彼女の質問に、キリーは素っ気無く答えながら心の中で自分のメッセージを思い返す。
「(流石に恥ずかしいな、あの台詞は。渡すまでは絶対見せられねぇ)」
 少し染まった頬を見られないように、イカ焼きに手を伸ばす。
 そんな様子に、くすりと笑い、
「良かったんですか? 夜店の買ったもの、全部奢ってもらって?」
「いいの。たまたま全部、俺が食べたかったものだったんだよ」
 さらに、イカ焼きに齧り付く彼に、一層笑みを深くして。けれどその時、ちょっと気付く。
「ごちそう様です♪ ……あ、キリーさん。ほっぺたにソースが……」
 何気なく、指で拭いて取り、そのまま自分の口へ。何気なく。何気なく。
 気付くととても恥かしくて。真っ赤になって俯いてしまうクラリス。そんな無防備で初心な仕草に同じように赤くなるキリー。
 暫く、2人無言のまま。火照った顔を冷ます様に夜空を見上げる。
 やがて、ぽつりと。
「……亡くなった後も2人でいられる恋人さん達……羨ましい、です」
「羨ましい?」
「冒険者は命の危険も多いから、もしかしたらいつかって……そう、考えてしまう事があるんです」
「……知ってるか? 2人なら、悲しい事は半分に、楽しい事は2倍になるんだぜ」
 そっと手を伸ばし、きつく抱きしめる。
「不安な時、辛い時……俺でよかったら、いつでもこうしてやるから。だから、悲しそうな顔しないでくれよ。俺、笑ってる時のクラリスが1番好きなんだ」
 不器用な愛に、涙が込み上げてくる。だけど、それは目元で停まり、浮ぶのは笑顔。
 そして、どちらからでも無く、顔と顔が近づいて行く。優しいキス。

 そっと離れる唇。
「これからもあなたと一緒に笑顔で歩いていければ……それが私にとって1番の幸せです……」
 すっと伸ばされた彼女の小指に指を絡め。
「そうだったよな。ずっと一緒にいようって、約束したもんな」
 涙を笑顔に。その愛おしさに胸を突かれ。ぎゅっと、抱きしめ
「愛しています……キリーさん……」
 何度もキスを浴びせる。
「俺の事しか考えられねえようにしてやるからな……覚悟しろよ?」

●想
 フロストの開く夜店に顔を出し、2人とも何かを受け取り、満足げに願いを下げる木に向かう対照的な服装の2人。
「今日はまた一段とお綺麗ですじゃな」
 微笑を浮かべる一方で手元のカンペでコースを計算している氷輪に仇成す・サンタナ(a03094)は黒の出で立ち。
「…………」
 何も答えず、ただ恥かしそうに嬉しそうに。おろしたての白いふんわりしたドレスを着ているのは碧藍の瞬き・アイシャ(a04915)
「……サンタナ様と出掛けるのは、久しぶりです」
「こうやって二人でのんびり過ごすのは何日ぶりかのぅ……」
 思い更けるのは、戦いの日々。冒険に費やした時間。
「いつも危険な冒険に出られているので、今日はゆっくりとしてくださいね?」
 アイシャの歩調に合わせ、ゆっくりと祭りの喧騒の中を2人は歩いていく。
 願いを吊るす、村一番の大きな木に向いゆっくりと。
 途中「あそこに飴が売っているそうじゃ」「あそこの焼き物は上手いらしいの」と連れ回しながら。サンタナの手が、宙で所在なげに揺れる。
 彼女の肩を抱きたい、が、タイミングが掴めずに……
「こう、人が多くては……離れないようにしませぬとな」
 決心しても、その瞬間に
「あの木ですわ!」
 っと、うまく(?)かわされてしまう。
「サンタナ様?」
「いや、なんでもないですじゃ。それよりも、アイシャ殿はどのような願いを書かれたのかな?」
「願い……ですか……今夜は本当に、星の美しい夜です。手を伸ばせば触れる距離にサンタナ様が居て下さって……これ以上何か望むのが申し訳ないくらいですわ」
 くるりと、無垢な少女の様にドレスの裾を翻して回る彼女に、サンタナは眩しい物を見る様に目を細める。
「我も同じじゃ。我が命尽きるまで、そなたと共に。そなたが望む限り、ずっと共に……」
 
 上を仰ぐ。木は予想以上に高い。スカートをたくし上げたアイシャは、彼の視線に少し照れながら
「こう見えても少女の頃は、木登りだって得意でしたのよ?」
 心配をするサンタナに微笑んで見せ、お守りを付ける為に登って行く。
 そして、ある程度登った所で、願いを書いたお守りを付ける。

 サンタナ様とは、寄り添う星の様に、ごく自然に。どうかこの幸せがひと時でも長く続きますように

「アイシャ殿、大丈夫ですかな?」
「はい。今付け終りましたサンタナさ……きゃっ!」
 短い悲鳴。体勢を崩した彼女は落ちて地面にぶつかる瞬間、ふわりと抱き止められる。
「大丈夫かえ?」
「サンタナ様……はい。もう大丈夫です、降ろして下さいませ」
 彼女を抱きかかえたまま、サンタナは湖に向かって歩き出す。
「ダメじゃ。どこか痛めておるやもしれんからの?」
「……サンタナ様っ!」
 恥かしげに。でも無理やり振り降りずに彼の腕の中で揺られる。


 月の映りこむ湖面に、星が輝く。
 湖に足を浸け、星の映った湖面を手ですくい、彼女は微笑む。嬉しげに楽しげに、愛おし気に。
「こんな形で星に触れられるなんて……」
「……我にとっての星は、そなたじゃ」
 聞こえるか聞こえないくらいの声で呟き、抱き寄せた彼女に短い口付け。
 そっと彼女を離すと、自らの思いを彫り込んだお守りを取り出す。

 潤む瞳で、受け取る。高鳴る心臓を、押さえつける様にして。

 お互いにお守りを渡しあい、もう1度口付けを交す。

●優
「そっちの人は?」
「フレイの、旦那様……なのです」
 お守りを取りに来た花葬ノ蒼刃・フレイスフィア(a06524)の答えに、2人は顔を見合わせる。
「あー。結婚できる年齢だったんだ?」
「ヒース……それ言うたらあかんやろ?」
 ボソボソと2人で言い合う2人を見上げるように
「フロストさまは、どんな店をされているの、です……か?」
「あぁ。俺は使えそうなガラクタを直して、欲しい人に渡して行くってやってんねん。 2人とも欲しいもんがあったら遠慮無く持って行ってや」
「おぉ! なら、コレなんかいいんじゃないか?」
 っと、ヒースがいろいろと引出してくるのを、フレイと古き銀月の剣・アヴァロンがくすくすと笑いながら見ていた。


 手に持ったお守りを見る。
 家内安全。無病息災。豊作。商売繁盛。
 そんな無難な願いから、1日も早く世界征服ができますように、とか、お母様とおねえちゃんと<以下秘密> なんてものまで。
 城でみんなから集めた願いを書いたお守りを持って、フレイは旦那様を振りかえる。
「えと、少し、登ってきます……」
 一生懸命に、上に上に。下で見る彼の心配をよそに、するすると、決して早くは無いが確実に登って行き、お守りを木に掛ける。
「どうしたんだ?」
 木に掛けた後、動かなくなった妻を見上げて彼が問うと
「……降りられなく、なりました……」
 っと、今にも泣きだしそうな子犬のような表情で。しょうがないな、とそれでも苦笑と微笑みとを同時に浮べて、彼女を助けるために彼は軽やかに登っていく。

 星の明りが映りこむ、川のほとり。フレイは幸せに微笑んでいた。
 見上げれば美しい星明り。そして自分の膝元をみれば、そこには目を閉じて佇む愛する旦那様。
膝の上の彼の頭を優しく撫でながら。
「フレイ、足が痛くは無いか?」
「あなたはいつも急がしそう……なのに、いつもフレイがしていただいていますから……」
 にっこりと、一層愛しそうに、銀の髪を手で梳くように撫ぜ、また星に目を向ける。
「星祭のお話の……星になった二人も、こうしていたりするのでしょうか……?」
「どうだろうか? でも、そうだと良いな…・・・」
「んぅ……ずっと一緒に居たい、と願うのは……フレイも、一緒なのです……」
 星に、月に。心を後押しされる様に、
「でも……口下手で、自分のこころを話すのも、下手なので……いつもこうやって……本当に、傍にいるだけなのです……どうか、許して下さいね……?」
 彼は何も言わずに。ただ、下からそっと手を伸ばし、覗き込むフレイの頭を優しく
撫でる。

「あ、お守り……お渡ししないと……」
 時を忘れた様に、2人静かにいると、フレイは思いだし呟く。
 そっと差し出される紅い星のお守り。
「フレイ、その手は?」
「あぅ……これは、なんでも……ない、のです……」
 彼の見つめる先、上手く隠してはいるけれど、袖から僅かに覗く包帯の巻かれた手。
「今朝は無かったから……この文字を彫る時にきったんだな?」
「あなたが知れば……ご心配、かけてしまい……あぅ……」
 最後まで言えず。言わせず。
 ただ抱きしめて。ただ抱きしめられて。

●夜
 最愛の人と共に過ごす夜。

 空に輝く2つ星。
 それぞれの思いで見上げる。

 







 が、酒場にも同じように見上げているカップル以外の2人がいた。
 ガツガツと夜店の食べ物を肴に酒を飲み交わす。

「来年こそは……来年こそはぁ!!」

 男の友情もまた美しい、かもしれない。  


マスター:仁科ゆう 紹介ページ
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ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:8人
作成日:2004/07/07
得票数:恋愛18  ダーク1  ほのぼの2 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
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