【グルメなミュリン☆】幽玄の白桃を守れ!



<オープニング>


 長雨が明け、息つく間もなく続く暑い毎日。
「あーーづーーーいーーーー!」
 冒険者の酒場。テーブルの上にくたりと溶けている金狐の霊査士・ミュリン(a90025)。
「夏なんだから、暑いのは仕方ないだろうが」
「暑いの嫌いなんだもーーん!」
 呆れた様子を隠さない白夜の射手・シギル(a90122)に、むーっとした顔を向ける彼女。
自慢の尻尾は垂れ下がり、かなりご機嫌ナナメだ。
「あらあら。それではミュリンちゃんにアイスクリームを差し上げましょうね」
 そんなミュリンに冒険者から差し出される冷たいお菓子。
 それに大喜びで飛びついて……アッサリと機嫌が良くなる。
 ――扱いやすいなあ……。
 そんな呟きが冒険者達とシギルの頭を過ぎったりして。
「あー。そうそう。みんなにお願いがあったんだったー」
 アイスクリームで脳味噌がクールダウンしたのか、思い出したように向き直ったミュリンに、冒険者達が首を傾げる。
「みんな『幽玄の白桃』って知ってる?」
 そう言う彼女の手に握られているのは『ランドアース大陸東方・食い倒れMAP』。
 とある地方に、『幽玄の白桃』と言う名の桃が栽培されている村がある。
 その桃は玉が大きく、薄桃色の柔らかな果肉がみずみずしい香りとこぼれんばかりの果汁を称え、口の中でふわっととろけるような食感で……。
 大変美味なことから、村の名物になっているのだという。
「……その桃がどうしたんだ?」
「うん。それが……ちょっと、2つ……困ったことがあってね」
 ミュリンの言葉に、冒険者達とシギルが顔を見合わせて。
 ……何だか、今回はいつもと違うようだった。

●幽玄の白桃を守れ!
「まず1つめの困ったことなんだけど……」
 続けるミュリンの話を聞くべく、身を乗り出す冒険者達だったが……。
「グドンが桃を奪いに来るの」
 その一言に、ガクッとなる。
「……グドンって、もしかしてもしかしなくてもアレか?」
 冒険者の言葉に、コクコクと頷く彼女。
 ミュリンの話によると、8体のグドンが『幽玄の白桃』を片っ端から持ち去る光景が見えたらしい。
 何と言うか、懲りないグドン達である(ぇ)。
「まー……ボク達も懲りないけどさぁ」
 ふと漏れる冒険者の呟き。
 何にせよ、グドンが現れるとなっては放っておける事態ではないし、村の名物である桃がなくなってしまっては、村の人々はとても困ることだろう。
 ちなみに現在の村の状況は、収穫済みで倉庫にしまわれている桃と、まだ樹になっている桃と半々くらいの割合で、倉庫はともかく広大な桃畑を全て見て回るのは不可能に近い。
 桃を見張るのには、何らかの工夫が必要そうだ……。 
「そう言う訳でー。お願い。グドン達から『幽玄の白桃』を守って!」
 そう言いながらとっても真剣な表情のミュリン。冒険者達の瞳をじーーーっと見つめて……。
「……お土産でございますね。分かっておりますよ」
 そんな彼女の気持ちを察するような彼らの言葉にミュリンが万歳三唱。
 ……つか。言われんでも分かるわな。いつものことだし(ぇ)。
 そんなこんなありつつ。冒険者達も少しだけ『幽玄の白桃』を楽しみに出立の準備を始めるのだった。

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参加者
金狐の保護者・ナナカ(a00009)
胡桃の森の双子・タクト(a00050)
水月・ルシール(a00620)
東風士・ミカヅキ(a00678)
ミュリンの騎士・アルシェンド(a01411)
鋼鉄の護り手・バルト(a01466)
黒き月の邪竜導士・メルセドア(a02069)
冒険導士・サツキ(a05435)


<リプレイ>

●『幽玄の白桃』の村
 燦々と照りつける夏の日差し。
 艶やかな深緑の葉の間から覗く薄桃の実。甘い香りが村中に流れて。
「綺麗な実でございますね。水蜜桃のような感じでございましょうか」
「そうですわね。……さて、こんな感じで宜しいかしら」
 うっとりと桃を眺める東風士・ミカヅキ(a00678)に微笑みを向ける金狐の保護者・ナナカ(a00009)。
 そんな2人が立てているのは案山子。
 いくら実がなっていとは言え遠目に人影に見えれば、流石に狙おうとはしないだろうと、そう考えて。
「そこに桃があるかぎり〜♪ ……と言う訳で、鳴り子も準備OKなのら〜!」
 ゴキゲンで謎な歌を歌いつつ、桃仙流道士・サツキ(a05435)が戻って来る。
 樹の外周に等間隔に杭を打ち、グドンがかかりやすい高さに縄を2本張り巡らせ、木片を数枚つづ吊り下げただけのものだが、広大な面積の畑を見張るのに十分役立ってくれそうだ。
「お疲れ様だ。じゃあ俺達も見回りに行くとするか」
 更にグドン達を誘き寄せるためにと、夏の定番バーベキューの支度を終えた鋼鉄の護り手・バルト(a01466)が振り返る。
 かまどから鉄板、食材の準備は怠り無く。
 ミュリンをあらかじめ『桃三昧、桃三昧、もももすももももものうち』とか言う謎の呪文で操り(?)襲来方向を予想させ、風の流れを見て設置場所を決めると言う作戦は見事なものだが。
 しっかり高級な肉が支度されている辺り、絶対趣味も兼ねてますね!(ぇ)
「ああ。ここは私が見ているから、皆は巡回を頼む」
「はい。では私達も行きましょうか」
 誘き寄せ効果増大を狙い、冷たい井戸水が入った桶に桃を入れつつ言うミュリンの騎士・アルシェンド(a01411)に、水月・ルシール(a00620)が微笑んで。
 その言葉に無言で頷く黒き月の邪竜導士・メルセドア(a02069)の目は何だかどんよりと虚ろ……。
 この炎天下に黒い服。そんなコンビネーションが発動すればそりゃ思考も低下しますよね。
「だ、大丈夫……? ホントに最近暑いよねぇ」
 心配そうに彼女に声をかけ、遠い目をする胡桃の森の双子・タクト(a00050)。
 メルセドアが置かれた状況。このまま行くと間違いなく自分にも訪れる未来で。
「……着ぐるみ、着なきゃダメですか?」
「もちろんですわ」
「予告を裏切るおつもりですか?」
 恐る恐る口にした問いに、キッパリと即答するナナカとミカヅキ。
「だって、そこに桃があるから〜♪」
 そして、追い討ちをかけるようなサツキの謎な歌に脱力して……その場にガックリと膝をつくタクトだった(ぇ)。

●もきゅもきゅ・あげいん
 ○っきる〜かな♪ でっ○る〜かな♪ はてさてほほーん♪
 皆様こんにちは。ミカヅキでございます。
 今回も『で○るかな?』のお時間がやって参りました。
「もきゅ」
 はい? 何でございますか? ごん太くん殿。今日は暑いから手短に行く?
 手抜きは宜しくないと存じますが……仕方ありませんね。それでは……。
 本日の工作:大きな桃の書き割り〜……でございますね?
「もきゅもきゅv」
 左様でございますか。では張り切って参りましょう。
 材料:大きな板・ペンキ(桃・緑・黒)・糸のこぎり・接着剤・ハケ……今回はこれを桃に変身させちゃうぞ☆ と言う事でございますね。
「もきゅもきゅv」
 了解致しました。では作り方に参りましょう。
「もきゅもきゅv」
 板を桃の実と葉っぱの形に切り抜き、それぞれに色や葉脈をつけ、接着剤でくっつけて支えをつければ出来上がり!
 ……本当に簡単でございますね。
「もきゅ。もきゅー!!」
 はい? 何て事言うんだね、ミカヅキ君? これからサツキさん達の桃のハリボテとの組み合わせもあるし、放送時間の問題もあるしスピーディーに行わないとならんのだよ!!
 ……なるほど。結局は暑い、と。そう言う事でございますね。
 それでは、本日の『○きるかな?』はこれにて。また来週にございます〜(続くのかなぁ)。

●巡る思いと巡回と
「んじゃ、あちしとラピスちゃんは桃の中から見張ってるのら!」
「元気……ですわね」
「熱中症にならないようにな」
 うだる暑さの中、ごん太君作の書き割りと共に畑の中央に設置された2つのハリボテ……どデカい桃に入ってゆくサツキとラピス(a00025)を、メルセドアとアルシェンドが苦笑と共に見送って。
 見回りに仲間達が散会し、バーベキューのいい香りが畑に立ち上り始めた頃。
 畑をゆっくりと巡回するバルトの後を追うようにルシールは歩いていた。
「今日持って来た肉は美味いぜ。終わったら食おうな」
「はい。それにしても『幽玄の白桃』なんて、桃の名前にしては変わってますよね」
「そうだな」
 そこで途切れる会話。
 最近、バルトの様子が変だ。
 塞ぎ込んでいるようなのは分かるけれど、何も話してくれなくてどうしたら良いのか分からない。
 私は彼の傍にいていいのかしら。
 ううん、離れたり出来ないし離れない……。
 仕事中に不謹慎だけれど、そんな気持ちが行ったり来たり。
 桃の名前である、全てを言わずとも相手に通じるような世界の幽玄は……とてもとても遠くて。
 ルシールは、ただじっと彼を見る。
 少しでも、バルトの気持ちや態度を感じられるように。
 今はそれしか出来ないから……。
「……ルー? どうした?」
 バルトの言葉に、ギクリとする彼女。
 それを誤魔化すように微笑み返して……。
 ――カランカラン。
 そこに響いた木片の打ち合う乾いた音。
 グドン来訪の合図に、冒険者達は慌ててごん太君(と書いてタクトと読んで下さい今回も(ぇ))達が待つ集合場所へと走るのであった。

●もも・モモ・桃
「野郎共〜。何かイイ匂いがするにゃ〜」
「にゃ〜〜」
「野郎共〜。ちょっと寄り道にゃ〜」
「お久しぶりですわね」
「……にゃ?」
 バーベキューの香りに誘われて、フラフラとやってきた猫グドン達。
 頭上から降って来たナナカの挨拶に、目を瞬かせて。
「さて、またやってまいりました。偉大なる猫グドン・アカトラ様の記憶力チェックの時間です」
 そして突然始まるメルセドアの実況。思わず拍手をする仲間達と猫グドン(ぇ)。
「さて! 前回はタまでいきました。今回でタクトと……と思いましたけれど。今日はごん太君なんですのよね」
 ふぅ、とアンニュイな溜息をつく彼女に、総員がコケる。
 そして、それにもきゅっと頷くグドンの着ぐるみ……ごん太君に目を丸くするグドン達。
「なんにゃ!? あのお仲間デッカイにゃ!?」
「にゃーっ!?」
 前回と同じ反応。案の定ごん太君の事はスッパリと抜け落ちているらしい。
 さすがはグドン。あんりみてっど低知能。
「もきゅもきゅ」
 両手を広げて肩を竦め、呆れたと言うジェスチャーをした後、もきゅっと脇を指差すごん太君。グドン達は素直にそれに従って……。
「あ! でっかい桃にゃ!」
 2つの巨大桃を発見し、大喜びで走り寄る。
 すると、パカッと桃が割れて……。
「お〜っす! 桃から生まれたサツキちゃん&ラピスちゃんなり〜よ♪ 桃に代わってお仕置きなのらー!」
 飛び出した2人にフリーズ状態のグドン達。
 言うが早いか、サツキの手からブラックフレイムがびょい〜ん(ぇ)。
「もきゅーー!」
 おおっと! そこにもきゅっとごん太君が立ち塞がったーー!
「待ちたまえ! このグドン達は倒してはイカン! とごん太君殿は申しておられます」
「ほぇ? やっつけちゃダメ? どーして?」
 ミカヅキの通訳に、キョトンとするサツキ。
 まあ、驚くのも無理はないですよねえ。冒険者がグドンを庇うなんて珍事、そうお目にかかれませんから(ぇぇ)。
「もきゅもきゅ!」
「このグドン達の低知能ぶりは天然記念物! いわば宝! いつか飼育するから殺っちゃダメ☆ ……だそうでございますが?」
「……宝なりか?」
「俺に聞くなよ……」
 首を傾げるミカヅキに、サツキのつぶらな瞳がもっと丸くなって。それにバルトがバーベキューの肉をひっくり返しながら答える。
「……それには同意しかねるが、貴様達に聞きたいことがある」
 仏頂面でグドン達を見下ろすアルシェンドに、ナナカがにっこりと微笑んで地面を3回叩き。
 サツキの飛び出す黒い蛇に驚きすっかり萎縮していた彼らは、スゴスゴとそれに従って地面に正座する。
「さて、お前達の犯行動機だが……今回もミケコさんか?」
「そうにゃ! ミケコさんが桃が食べたいって言ったんだにゃ! だから全部寄越すにゃ!」
 お決まりの文句で冒険者達を恫喝するアカトラ達だったが……。
「そうか。そうと分かれば遠慮は要らん!」
 あっさりアルシェンドに迫力負けして黙っちゃいました(ぇ)。
「良いか。よく聞け。白桃は貴様達が思う程甘いものではない!」
「そうですわね。甘いだけではありませんわね。その証拠に、桃には薬理作用があり……」
 おーっと。今回も始まりました! アルシェンド先生とナナカ先生のお説教タッグー!
「……肉、焼けたぞ。サツキもラピスも喰うか?」
「わーい! お肉なのらー!」
「桃も丁度良く冷えてるようですね」
「おお、戴くぞえ。どろり濃厚ピーチミルクもあるゆえ、飲むが良いのじゃ」
 その脇でパーティーモードに入るバルト、サツキ、ルシール、ラピス。
「バーベキュー、季節的にも丁度いいですね。ですけど、日向は暑いですし倒れたら大変ですので……日陰に移動した方が宜しいかと……」
「もきゅ」
 メルセドアとごん太君の提案も虚しく流される。
「……ほら、こんな簡単に潰れるんだ。しかも時間が経つとな……このように、茶色く変色する」
「桃はバラ科サクラ属モモ亜属で、アーモンドの親戚。しかしその実は便秘や高血圧予防に効果があり……」
「……おや。桃に蟻が集って参りましたね。このように放置しておくと、桃は蟻に集られてしまうのでございます」
 まだまだ続くアルシェンド先生とナナカ先生のお説教。
 今回はミカヅキ先生も加わっての攻撃のようです!
 一方で。
「美味しいのら〜♪」
「そうだろう。高級な肉だからなー」
「バーベキューとどろり濃厚も合うのじゃ」
「けほっ……本当に濃厚ですね」
 こちらもまだまだ続いてます。美味しそうです。
「これでビールがあれば最高なんですけど〜……って、ですから日陰に〜……」
 無駄です。コイツ等聞いちゃいません。
「…………」
 ……とか言ってるウチに、ごん太君が倒れましたよ!
 大丈夫かー!? しっかりしろー!
 ……って言うか誰か介抱してやって下さいよ!
「こんなデリケートな果実を片っ端から奪っていったらどうなるか想像してみるといい」
「ミケコ殿の前に、茶色く変色して蟻の集った白桃を並べるおつもりでございますか?」
「葉はあせもや湿疹、種は血行促進、花は利尿に効果があり……」
 ……やっぱり聞いちゃいないようですが(ぇ)。
 炎天下の中、約一名のリタイヤを出しつつも留まるところを知らないお説教タッグ。
 ……前から思ってましたけど、やっぱり鬼ですよね。この人達。
「……と言うことですの。分かりましたわね?」
 暑さにやられてグッタリしているグドン達を反省しているが故の態度と受け取って、ナナカとアルシェンドが満足そうに頷き。
「ふー。喰った喰った」
「ごちそうさまなのらーv」
 そしてその脇で両手を合わせるバルトとサツキ。
 こちらも色々と終わってる……もとい。締めくくりを迎えたようだった(ぇ)。

「お土産以外の桃を盗って食べたりすると、お腹からこの方達のお仲間が生まれてしまいますからね?」
「そうなのなのら。ぼーん! と出ちゃうのらー」
 集光しやすいメルセドアと倒れたタクトを日陰に退避させた後。
 熱射病寸前でフラフラのグドン達に言い聞かせながら白桃を持たせてやるルシールとサツキ。
「これを見て思い出して下さいましね」
 そう言うナナカから渡されるのは桃の薀蓄と冒険者達の名前が書かれた紙。
 いや、あの。グドンは文字読めませんけど。
「ええ、そのオチは判っておりますけれど。変化をつけませんとね!」
 ……ああ。そうですか(ぇ)。
「叶うなら、今度ミケコ殿を連れて来るといい。お前達にその勇気があるならな」
「ええ。そのうちお会いしとうございます」
 アルシェンドとミカヅキの言葉に応えるように、口々にいつもの負け台詞を叫び……猫グドン達はそそくさと去って行った。

●冷たい幸せ
「おかえりなさーい!」
 帰って来た冒険者達を笑顔で迎えるミュリン。
「お待たせ致しました。桃をお持ちしましたよ」
「村の人に頼んで一番美味しい桃を選んで貰って来た」
 ミカヅキとアルシェンドから大喜びで桃を受け取ろうとした彼女の手を、メルセドアが優しく止めて。
「あ。桃のうぶ毛には気をつけてくださいね、触れた場所が痒くなってしまいますわ」
 その言葉に、彼女は素直にはーい、と返事をして手を引っ込める。
「高級な桃ですから、まずはそのまま頂いてみましょうか」
「そうですわね」
 ナナカの言葉に、メルセドアが頷いて。
 2人が手際良く桃を剥き始めると、酒場内いっぱいに甘い香りが立ち上る。
「ボクは……冷たく冷やした桃がいただければそれで幸せです……」
「そんなこと言わずにどろり濃厚を飲むのらー!」
 熱中症から一応復帰。グッタリとしたまま桃に手を伸ばすタクトに、嬉々としてピーチミルクを差し出すサツキ。
「がふぅッ」
 ……タクトさん、何か喉に詰まらせたみたいですが大丈夫でしょうか(ぇ)。
「桃のお菓子はー?」
「はい。こちらに準備してございます」
「暑いですし、冷たいお菓子の方がいいですわね」
 桃を美味しそうに食べながらもドキドキと辺りを伺うミュリンにミカヅキとナナカが微笑んで。
 2人から出される生ジュース、コンポート、ケーキ、ムース、ババロア。
「私もパフェを作りました。バルトもミュリンもどうぞ」
 ルシールの手には生桃やゼリー、シャーベットがふんだんに盛られたパフェ。
「お菓子もいいけど、桃から生まれたあちしを舐めると、桃の味がするなりよ〜♪」
「ホント?!」
「そんな訳ないだろ! ……うむ。美味い」
 サツキの言葉を間に受けるミュリンをすかさずツッコんだバルト。
「あーっ! バルトちゃん全部取っちゃダメー!」
 お菓子が置かれるや否や凄いスピードで奪い取る彼に、ミュリンの猛抗議。
「ほらほら。まだあるから……美味いか?」
「うんv」
 お菓子を盛ってやりながら言うアルシェンドに、幸せそうに微笑む彼女。
 それに安心しつつ、これじゃアカトラと変わらないじゃないか……と、自嘲する彼を他所に繰り広げられるいつもの光景。
 白桃を囲んだ楽しいお茶会は、いつまでも続いていた。

 こうして、冒険者達の活躍により『幽玄の白桃』は無事守られた。
「ところで次回はミケコさんはいらっしゃるんでしょうか?」
 誰に言うでもないナナカの問い。
 ……それは神のみぞ知るー(ぇ)。


マスター:猫又ものと 紹介ページ
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作成日:2004/07/28
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