お姫の見たいもの〜ウォークラリー大会〜



<オープニング>


 ユトゥルナの夏は兎角騒がしい。
 そもそもが夏向けの観光地である。砂浜には人が溢れ、その人を目当てに露店が立ち上げられる。
 静かな昼も夜も遠ざかり、街中が活気に満ちる。そんな時期である。
「……ふう」
 無理矢理徴発した誰かの家の居間のソファーにころりと横になったシャナン・アクアーネはその喧騒を耳に心地よく感じながらも、溜息を吐いた。
「気にいってるのよねえ、かなり」
 この街を。この喧騒を。このノリを。少なくともユトゥルナという街と、そこで関わった人々を、シャナンはそこそこに気に入っていた。
 見かけはまとも。内実は破天荒のお姫だが、だからといって自分が『お姫』である事実を放り出してはいない。この土地に自分がいるということの意味も、そしてそれをあの『おかーさま』が黙認していることの意味も、二つながらに正確に把握していた。
 この土地は好きだと思う。恐らく生まれ育ったあの退屈な王宮よりも。
 だからといってシャナンは自分が『お姫』であること――そこそこの責任を持って生まれそれ故に何不自由なく育てられ適度に好き勝手もさせて貰っているということ――から、完全に自由では有り得なかった。少なくともそこまで恥知らずではないということだろう。
 そして何より、気に入っているのは土地に限ってなのだ。この同盟の地を始めて踏んだ時に露骨に向けられた政治的な視線をシャナン個人は根には持っていなかったが、『お姫』として忘れてはいない。
 だから、実のところ困っていた。彼女は。――が。
「うっだああああああっ! 性に合わないのよぐじぐじ考えるのはっ!」
 ソファーに置かれている何の罪もないクッションに幾度かどかどかっと理不尽な攻撃を加え、シャナンはすくっと立ち上がった。
「――試してやるわ」
 決意も、新たに。

「ってわけだから遊んで」
「……待てコラ」
 座りきった目つきでそう言い出したシャナンに、ヒトの霊査士ルーカスは頭を抱えた。
 いや慣れているといえば慣れている。集会所のテーブルに仁王立ちしてこのお姫が訳のわからんことを言い立てたり我侭を言ってくれたりノリで発言したりという事態にはいー加減慣れてしまった。
 しかし行き成り現れて妙に真剣というか深刻な顔で人様の胸倉を引っつかみ『遊べ』と言い出すとなると流石に少し勝手が違ってくる。
「もう少し……なんというか、まともに会話を成立させようという努力は出来んのか?」
「してんでしょだから。遊べ」
 おねだりどころか命令形か。何様だお前は。と突っ込みたかったルーカスだが、それはぐっと耐えた。何様だってお姫様である。そんなことは周知の事実だ。……つまり突っ込んでも負ける。(酷)
 頭を完全に抱えたルーカスを他所に、シャナンはお気に入りのテーブルの上に結局仁王立ちした。
「遊ぶのよ。遊ぶっツーたら遊ぶに決まってんでしょってわけだからこれ企画書!」
「そんなものがあるなら先に出せ」
「物事には順序ってもんがあんのよ」
「それが間違ってるといってるんだ!」
「間違ってないわよ」
 どうどうとルーカスの頭を押し戻し、シャナンは企画書を示して言動からはまるで予測が出来ないほど豊かな胸を張った。
「力いっぱい遊ぶのよ企画も立てて!」

 シャナンが示した企画書には『ユトゥルナ主催、大ウォークラリー大会!』とでかでかと記されていた。

 そしてお姫は困惑する一同を他所に誰にも聞こえないほどに小さな声で呟く。
「……見たいものがあるから」
 と。

 ……そしてそして。
「……どうして私が……」
 今回は子守ではなく参加者に叩き込まれたアナスタシアが、一人渡されたゼッケンを手に涙に暮れている。

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参加者
NPC:エクサントリーク・アナスタシア(a90028)



<リプレイ>

●開会
 華麗なる一撃隊によるけたたましいファンファーレよ鳴り響け!
 近所迷惑などといってくれるなそもそも冒険者ってー職業からして結構迷惑だったりすることもあるかもしれないとかそういうことも置いておけ。って言うか一番迷惑なのこれ言い立てた姫さんとかそういうことも遥か彼方にすっ飛ばしておいて。
 ウォークラリー大会当日。
 空はアナスタシアの必死の懇願もむなしくすっきり雲一つない。
「……世の中なんて」
 呟くアナスタシアの肩をぽんと叩いたのは蛍の・ヒカリ(a00382)。邪気なく(顔は)微笑んでいる。(中身は不明)
「……これも淑女修行ですよ」
「……本当にそう思いますの?」
「……きっと……たぶん……もしかしたら……」
 本当にそう思うなら視線は逸らさない方が効果的である。視線の先には思い人であるところの蒼夜・キリ(a00339)が無邪気にビーチバレーなどに興じている姿があるので、実は単にそっちに気が惹かれているだけの話かもしれない。
 暗雲背負っている幾人かとは裏腹に、開会宣言がなされ、表向きのルールの説明がされる。表向きというか、一般参加者にとってはそれが真実である。単に冒険者が例外なだけで。
 ルールは至って簡単。四つのチェックポイントを回るウォークラリーである。チェックポイントは全部で四つ、チャレンジできるのは一人二つまでのルール。つまり何人かのチームを組まねばならない。無論反則上等で回ることも可能だが発覚した場合は失格、とりあえず一般参加者は。冒険者の場合はそれだけで済んだらきっと勿怪の幸いだろう。(危険)加えて競技は妨害上等。この妨害の度合いも未知数だ。
 達観しているのか大物なのか、守護者・マージュ(a04820)など何故か木陰で垂れている。
 乞われて楚々とした挨拶を終えたシャナンが壇上から降りる際に見せた不穏な笑みを見逃さない冒険者は居なかった。
「えーと、みんなで楽しめると良いですね」
 本当にそう思うのか想いの歌い手・ラジスラヴァ(a00451)。既に一人完全に諦めて涙に暮れているが誰とは言わんが。
 腹を括っているものも居ないものも諦めているものも最初からわかってねえだろなものも。
 総員強制的に巻き込んで、今! 戦いの(間違いではない)火蓋が切って落とされようとしていた!

●第一チェックポイント
 配布された地図がまず指し示した場所はビーチの砂浜であった。いい感じの日差しに焼かれた砂浜はそれだけで結構な難所である裸足注意でないとサブマシンガン(何)にでも足元を狙われた人の如くばしばし飛び跳ねて準備運動もせずに海に突っ込む羽目に陥るってか何の話だ。(経験談)
 砂浜にロープが張られ、第一チェックポイントの立て札がされている。その砂から微妙に札らしきものが覗いている。
 第一チェックポイント課題。借り物である。札に書かれているものを用意して、審判員の下へと持ってくる競技だ。――勿論一般用と冒険者用はきっちり別れちゃいるが。
「何もないはずがないんですよね」
 熱砂に微妙に飛び跳ねつつ緑の風と踊る大地の伴い人・トトノモ(a08672)が溜息を吐く。未来の護り手・シェード(a10012)、優雅なる冷酷・カヅチ(a10536)、ヒトの武道家・アストリア(a09506)チーム一番手である。
 熱砂から決死の思いで(大げさ)拾い上げたカードに記されている言葉は『商店街の猛犬』である。まず街へ戻って猛犬と名高い犬を探し当て戦って勝った上で飼い主に承諾とって連れてこなければならないそこそこ難関。
 しかしそれはまだマシな方だった。
「……えーとこれって」
 サイレントシャドウ・ガス(a07813)は絶句中。カードには『ルーカスのへそくり』と記されている。
 ユトゥルナ在住の人間には非常に有名な話だが、コケ霊査士は貧乏である。己の家をかの姫に乗っ取られ借家暮らしを余儀なくされている上に宴会による付けが全部回ってくるそのトドメにシャナンが壊したものの請求書まで引き受けている。そんなもんのへそくり。あるのかそこから疑わしい。ないなら捕獲して今から作らせねばならない。(待て)
 最終防衛機構・リーヴァ(a11346)は、ティアナさん大好き・クーヤ(a09971)、翡翠色のレスキュー戦乙女・ナタク(a00229)組の一番手だが、こちらは血相を変えてアナスタシアに迫っていた。
「大人しくその帽子を渡してください」
 どうやら課題は『アナスタシアの帽子』であるらしい。
「嫌ですわ」
 じりじりと後退しつつきっぱりとアナスタシアは拒絶を口にする。リーヴァは怪訝そうに眉を顰めた。
「痛い思いはしたくないでしょう。たかが帽子一つですよ?」
 本気であるかなり。っていうかそのたかが帽子一つの為に何をする気だあんたは。
「冗談じゃございませんわよ。今痛い思いをしなくてもこの帽子がなかったら私は……」
 きゅっと帽子の端を握り締めアナスタシアは叫んだ。今明かされる帽子の秘密!? 傍観者含めて一望が思わず息を呑む。
「日焼けで痛い思いをしますのよ!」
 ……
 ……………
 ……………………
 ……………………………白。
 何故か空気が純白である。その隙を突いてアナスタシアの頭上に大量の帽子がばら撒かれる。おんなじデザインのが山のように。
 帽子に埋もれたアナスタシアがそのうちの一つをさっさと被り、己の帽子を差し出すまでにさほど時間はかからなかった。(根性ない)
 さて、その根性ナシとチームを組んでいるキリとヒカリ、紅き剣閃・ルティス(a07069)の一番手はルティス。こちらもやはり血相は変えて街中を走り回っている。
「何処に居るのよ!」
 ついあまり上品でない悪態もでる。
 こちらは『ルーカスの髪の毛』等というかなりの外れを引いている。同じくルーカス捜索系は必死で走り回っている。が、何処にもいやしねえ。朽澄楔・ティキ(a02763)、燦井玄徳玩理古淵阿南鴉鳴真君・アナトイス(a05782)と組む氷雪の御前・ルナール(a05781)もやはりルーカス系のくじを引いたようで必死の捜索活動だ。
「のんびり楽しむつもりだったんだけど……」
 無理です基本的に。シャナンを誘うつもりだったがあの暴走お姫が大人しくただ見物になど回っているはずがない。妨害自ら買って出ているらしく、何処に居るのか捕捉することさえ出来なかった。
 決死で探していると見つからないが、何の気なく歩いていたり探していたりすると見つかる。結構世の中そんなもんである。
「……なあ」
「…………ああ」
「俺は一応真面目に・ユトゥルナ〜パンポルナ〜カーネルを結ぶ三点中継貿易の提案しようと思ってきたんだが……」
「私も単に通りかかっただけなんだけどねー」
「…………ああ」
 蒼の閃剣・シュウ(a00014)があきれ返り、見知らぬ旅人・ラファエル(a02286)が溜息を吐く。
 特に隠れても居ない東屋の椅子に括りつけられている妙に大柄な淑女を眺めつつ。このとりあえずまともな神経だと錘つけて沈めたいかな海にというような物体はそれでも程なく発見され、髪の毛むしられた上で連行されていった。
 第一チェックポイント借り物。
 通過後キーワードは『汝は嵐なり』

●第二チェックポイント
 地図が示す場所は今度はまんま入り江、海である。
 都合よく浅瀬と深みが入り混じった岩場のその海中に、一般用と冒険者用の二色に塗り分けられ偽造防止の為に通し番号までつけられた貝殻がばら撒かれている。
 第二チェックポイント課題はその貝殻拾い。勿論素潜りだ。一般用はさして深くもないのに冒険者用はやばいだろうという深さである。
「まあ潜るくらいなら危険はなさそうですが……」
 アナトイスが眉を顰める。『が』がついているあたりこの競技の危険性は理解しているらしい。何しろこの大会自体が妨害上等である。
 その危惧もなんのその。リュウカがざぶんと海へと身を躍らせる。泳ぎは得意であるらしい。
 ユトゥルナの海中は観光地となるだけに中々に見ごたえがあったがそれにはわき目もふらず、貝殻を目指す。
 が。
 ぷつんと。海中で音が聞こえたわけではない。そんな感触があったのみだ。途端にふっと胸から圧迫感が消え去る。
 つまり。なんといいますか取られたわけで。切られたといいますか。しかしリュウカはくじけなかった。兎に角も片手で胸をかばいつつ、悪意まで感じられるほど深みに巻いてあった貝殻を一つ取り上げ猛然と海面を目指す。
「ちょっといくらなんでも!」
 怒鳴ってリュウカは沈黙した。せざるを得なかった。
「足元で済ましてやる気はなくなったわね」
 やはり同じくとるもの取られたらしいアストリアが、妨害役の一人を捕まえてたこ殴りにしている。
「単に足引っ張られただけの僕はマシだったのかなあ」
 何とか危なげなく貝を手に入れたキリが小首を傾げると、それを待ち構えていたヒカリがお疲れ様でしたと手をふってくれる。同じくナタクもうんうんと頷いた。こちらも運良く足で済んだらしい。
 第二チェックポイント素潜り勝負。
 通過後キーワードは『汝は猫なり』

●第三チェックポイント
「お約束ですわね」
「お約束だよね〜♪」
「お約束ですね」
「お約束だね」
 船に渡された帆桁の上を、一般参加者がおっかなびっくり渡っている。それに申し訳程度にパイや果物などが投げつけられている光景に、アナスタシア、ラミル、カヅチ、クーヤはそれぞれ同じような感想を吐き出した。約一名何故か浮かれているが。
 第三チェックポイントは帆桁渡り。しかも非常にわかり易い妨害付である。
「お約束だよな……お前が出てくるのも」
「……ほっといてくださいませ」
 ティキがぽんとアナスタシアの肩を叩く。これから生クリームにまみれるのだと思えば気も重くなるというものだ。
「んじゃあたしからいくね〜!」
 浮かれていた約一名であるところのラミルが、嬉々として帆桁へ向かっていく。バランス感覚には自信があるし、楽勝きっと楽しいし。
 ――と、おもいきや。
 ぶん。と妙に重い風の音に、ラミルは耳を疑った。そしてぼっちゃーんとまた妙に重い音が響く。
「い、いまのって……」
 冷や汗が背中を伝った。
「……気のせいでなければ」
「鉄球、ですよね?」
「鉄球、だよね?」
 クーヤが後ずさる。リズム感とバランスで邪魔してくる奴はアビリティ駆使してばったばったとと考えていたのだが。その『奴』が、自分の体重より重い鉄球だとすると大分話は違ってくる。しかも一発や二発ではない。カヅチもアナスタシアも考えることは同じですっかり蒼白だ。
「まあ他のものにも見えなかったが」
「なんでそう落ち着いてるんですのあなたは!?」
 アナスタシアの罵声がティキに飛んだ。

 そして言うまでもない上に今更言うほどのことでもないのだが。
 渡らないという選択肢は有り得ずそして当たらないという軌跡も起こりえず。総員回復アビリティのお世話になることと相成った。で、その中には、
「やっぱばれたか」
「……お手伝いの予定でしたのに……」
 単体で無理矢理参加し頑張って変装までしていたというのにあっさりばれて鉄球送りとなった蒼穹の疾風・ワスプ(a08884)や、手伝いを申し出ても今更妨害以外にすることもなくどーせならと選手に借り出されてしまったラジスラヴァなども居たりした。
「ったくもうちょっと手加減できねえのかよ」
 治療班は別にしっかり確保されているものの飛ぶ冒険者達を見かねてその手伝いに入った侍魂・トト(a09356)が溜息を吐く。同じく百奇繚乱・クウェルタ(a06683)もである。
「楽しくっていいですけど。皆さん痛そうですよ?」
 しかし妨害役(主としてお姫)は何処吹く風だ。
「手加減して何が楽しいのよ!」
「あーはいはい」
 そのあまりの燃えっぷりにトトはもうそう答えるしかなかった。
 第三チェックポイントは帆桁渡り。
 通過後キーワードは『汝はセイレーンなり』

●第四チェックポイント
 疲労困憊屍寸前。
 後もう一分張りだのと言っている一般参加者と冒険者達は完全に異なっている。
 兎に角とばかりに地図の第四チェックポイントの項目を見ればそこには少なくとも場所については何一つ記されては居ない。
「どういうことだろ?」
 というナタクの疑問も最もである。そしてその疑問に答えるように、ゴール地点で大声が張り上げられている。
 チェックポイントは移動して、しかもそのチェックポイントはこれまで通過してきたチェックポイントで伝えられたキーワードから連想されるものだという。
 つまり、嵐で、猫で、セイレーンであるもの、という事だ。
 ざわりと、会場が沸き立った。まあそれから連想されるものは一つしかない。
「覚えてなさいよー!!!!!!」
 と運営本部に捨て台詞を吐いたその『第四チェックポイント』はそのまま脱兎の如くに駆け出す。
「……妨害者側だけじゃあんふぇあーだと思ってたんですよね」
 先陣を切ってシャナンを追いかけだしたのはヒカリ。
「よしっ、捕まえてやるっ! 負けるのは悔しいしなっ!」
 続いてマージュ。そして掌を庇代わりにシェードがほーと息を吐き出した。
「あの方がシャナン様ですか……外見からは想像できない評判ですねぇ」
「聞こえてるわよ!」
 間髪いれずに逃げる背中からどうやら第三チェックポイントの名残らしきパイが飛んでくる。
 そしてそのまま、ユトゥルナの街全域を舞台とする壮絶な鬼ごっこが始まった。

「うわー大変そうですねー」
 砂埃まで巻き上げて去っていくお姫とご一行様(なんか違)を眺めて、本日傍観者に完全に徹していたおかげさまで全ての災厄から逃れ得たストライダーの牙狩人・シェント(a11407)がまるで人事のように呟いた。

●戦い済んで
 大宴会、というのは実にお約束だ。
 それに全く逆らうことなく、参加者達は本日の加害者達と一緒に宴会の席についていた。
 当てが外れたものも楽しんだものも皆、遺恨はなく共にテーブルを囲んでいる。
 慰労会の席上をこっそりとシャナンが抜け出したことに気付いたものは多かったが、それを追ったものは居なかった。追うな、とその背中が拒んでいたということもある。
「……まあ合格、かしらね」
 そう、シャナンは呟いた。

 彼女が見たかったもの、それは――情熱。
 くだらないことに対しても――否、くだらないからこそ何もかも忘れそれに夢中になることでそれは示される。
 一途さ、純粋さ。計算も何もなくただぶつかる、その勇気と覇気。
 情熱。
 陽気でも享楽的に見えたとしても、『あの』母の治めるセイレーン領に最もかけているものがそれだ。
 相手の腹を探ることも、それによって先手を取ることも、確かに有効だろう。しかしそれでは飛翔はない。計算高く揺ぎ無い支配者の下、国は落ち着いている。
 それがシャナンには停滞に見えていた。
 なればこそ、この同盟の可能性が見たかった。

 ――情熱。
 それが彼女の答えだった。


マスター:矢神かほる 紹介ページ
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参加者:24人
作成日:2004/09/06
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