グラツィエルの誕生日〜祝宴不要?稽古上等〜



<オープニング>


「誕生日ってのは、めでたいモンなのか?」
「……質問の意図がよく解らん」

 ある日。昼下がりの酒場で、顔を合わせるなり開口一番。
 十拍戯剣・グラツィエル(a90144)の質問に、霊査士は即答と言って良いタイミングで切り返した。
 その淡々と静まり返る眼が言っている。――何故、俺に聞く? と。
 それに気付いた訳ではないのだろうが、グラツィエルは落ち着かない様子で頬を掻いた。
「俺の生まれ育った土地じゃ、誕生日を祝う習慣なんて無かったからよ」
 10月31日に、気付けば迎えていた誕生日。
 どうやら酒場に来るまでの道すがら、すれ違う顔見知り達から祝いの言葉を貰ったようだ。
 それにしたって、先日行われたザウス大祭では秋の10組を率いて毎日の様に、誕生日を迎える仲間達を目の当たりにしていたはずだが。祭の準備に追われてそれどころではなかったと言ってしまえばそれまで。本人、その時は、何か賑やかだなぁ……くらいにしか思っていなかったらしい。
「――で、何やらイャト先輩は今年、盛大に祝ってもらったそうで。色々と話が聞きてェなァと」
「………」
「祝われ先輩に、色々と、その時の思い出話なんぞを」
 言葉の端々が作為的に強調され、イャトの尻尾がぴくぴくと反応している。
 しかし、それに続くのはグラツィエルの純粋な疑問と好奇心。
「やっぱり素直に嬉しいモン? 喜んで良いのか? イャトは嬉しかったか?」
「………」
 無言かつ無表情のイャトがとうとう耐え兼ね、冷え冷えと抑えた声で言い放つ。
「……人に聞くよりその身で味わえ」
 すると、グラツィエルは虚を突かれた様に目を丸くして。
「えー。いいって、今更じゃん。元々何も無ェのが普通だし、良くて『おめでとう』『ありがとう』で終わりだろ?」
「……欲が無いな」
 イャトでさえついそんな言葉を洩らしてしまうほど、彼は至極あっさりとしていた。
 そも誕生日を意識した事がない彼のこと、これと言って何も思い浮かばなかっただけなのだろうが。

 その後は半ば一方通行の他愛ない世間話。
 グラツィエルは話すだけ話して気が済んだのか、やがて揚々と酒場を後にした。
 彼の日課は朝夕二回の剣稽古。今日もこれから、どこぞの森に篭るのだろう。
 やれやれ、と頭を振り、肩をすくめてイャトが言う。
「あいつと縁があるなら、祝ってやるのも良いかもしれんな」
 今更ではあるが。
 皮肉めいたそんな言葉を付け足して、ふと思い出した。
 そういえば、あの稽古場の近くには小さな温泉も湧いていたな。

 そして、冒険者達にその場所を教えるのだった。
 ついでにゆっくりしてくれば良い、と。

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参加者
NPC:十拍戯剣・グラツィエル(a90144)



<リプレイ>

●10beets-Dancing of S
 乾いた木を打つ音が一定のリズムで響く森。
 上弦の弧を描くように迫る丸太を受け、木板を弾く同時打ち。後ろへ半歩、続けて一歩。
 剣を揃えて、呼吸。振り子のように揺れる木版と丸太を見、両者が離れた瞬間に姿勢を低く4半歩で飛び込む大樹の懐に、身体を回転させながら二刀揃えた横薙ぎの胴打ち。
 ず、ん――と鈍く伝わる振動が散らす、木葉舞。
 ヴァイス(a06493)は、稽古中の赤い人影を木々の間から見つけた。
(「やってるな」)
 開眼したグラツィエルが地を蹴り、空を裂く切っ先で木の幹を突き刺す打突。
 それをかわして一枚の紅葉がはらりと落ちた。やはり、そうそう綺麗には決まらないものだ。
 嘆息するグラツィエルの視界が、姿が、霧に煙る。ヴァイスの奇襲紛いの乱入だ。
(「相手がいた方が稽古になるだろう…!」)
 牽制気味に投げつけるドングリにさえ、グラツィエルは過剰反応して剣を振るった。
「あっ。痛ゥ」
 声と間。どこぞに命中したらしい。追いつ追われつ、霧から飛び出した2人。
「てめぇ、ヴァイスかこの野郎!」
 稽古に乱入した気配の正体を視認したグラツィエルは猛りつつ、地面に撒かれたドングリに気が付いた。が、急には止まれない。振り返るヴァイスの眼が光を放った。
「滑って転べ」
「ぅわ。っとーとーとー!」

 傾いだ体が両腕を開いて片足でケンケンと進んで行くのに出くわしたライド(a03082)は、嬉々としてそのステップを真似してみる。
「変わったステップだな」
「それは、さすがに違うだろう」
 10歩も進まず転倒するグラツィエルに視線を向けたまま、ラオ(a10223)は真顔で呟いた。

「誕生日まで稽古かい? がんばるね」
「別に変わった事じゃねェよ、俺にとっちゃコレが普通だ」
 服をはたきながら身を起こしたグラツィエルに、クロエ(a07271)は持参したワインのボトルを掲げて見せる。少し遅い誕生日プレゼントのつもりだったが、それと気付かずグラツィエルは肩で笑った。
 まだ陽も落ちきらない時間帯。
「酒入れるにゃ早ェだろ。もう一汗かいてからにしようぜ」
 それよりてめぇら、雁首揃えて何事だ?
 覗うような視線が交わった瞬間、ティトレット(a11702)は期待に拳を固め、
「稽古、ご一緒しても良いですか?」
 願。グラツィエルは目を丸くして面子を一通り眺め、ティトレットに視線を戻した。
「そりゃ構わねーが、まさかここにいる全員そのつもりか?」
 その通り――と言わんばかりの目、眼、瞳。
「物よりはこっちのが好きだろうと思ってね……手合わせ願えるかい?」
 本当はちゃんとプレゼントも用意しているのだが、それは後でのお楽しみ。シュウ(a00014)は初対面の相手に剣を向けつつ、気さくな笑みで名を名乗る。
「よく解らねェが、剣の相手なら歓迎するぜ。独りじゃどうにも立回りがな」
 独学では限度があることをこの男が理解しているとすれば、本能か。
 触れ合う剣先、浅く頷きシュウは剣気を放つ。交えた剣を払い、後ろに飛んで場所と間合いを確保する両者。
「後が詰まってるんだ、いきなりへばるんじゃないぜ!」
 ワスプ(a08884)が己の得物を馴らしながら飛ばした揶揄。後が詰まっているってか。
 ワスプに、ヴァイス、ライド、ラオ――忍びが2人に翔剣士、同スタイルの武人。
 踏み込むシュウ――狂戦士の重い剣戟を咄嗟に受ける双剣のガードは剣ごと肩口まで圧されそうになる。手加減無しだぜ、この兄さん。
 大地を叩くグラツィエルの爪先が、大地を抉る様に身を捻る剣戯。
「ヤバいぜ……楽しくなってきた」
 ……燃え尽きてェ!!

「グーぱん、終わったら一緒に温泉入ろうねー♪」
 力量の勝る相手を稽古台に、幾度となく沈みかけるグラツィエルの怪我はジーニアス(a02228)が治癒してオーライ。 
「さぁ、体が温まったところで、本気で行くぜ!」
 弾き飛ばした剣を拾わせブレードを突きつけるワスプに、グラツィエルは目を回しながら「押ォ忍!!」と叫んでいる。
(「温泉場の、パーティーの準備はどうなっているかな」)
 そんな事を思いながら、特訓と化しつつある彼らの『稽古』を眺め、クロエは苦笑を禁じ得ない。
 その傍らでティトレットが拳を打ち込む稽古台は、木板と丸太を吊るした大樹。
 不思議と拳に馴染む木の感触。
 よく見れば、新旧様々な刀傷以外にも古い……これは徒手の打撃痕だろうか。幹をすり減らしている疵が、目線より高い位置まで見て取れる。きっと、グラツィエルが使い始める前から、ここは誰かの稽古場だったのだ。剣と拳、並んで稽古には至らなかったが……一打一蹴に込める気合は変わらず。
(「目標、グラさん筋肉!」)
 ……んっ?

 そしてグラツィエルは、ジーニアスが『千本ノック』と称したニードルスピアに追いかけられて雄叫びを上げていたりする。
 賑やかな稽古の後には文字通りボロクズの様になったグラツィエルが転がっていたとか。

●Surprise Party
 稽古終わりは温泉で汗を流す。今日も違わず、その場所へ。
 いつも以上にくたびれて、いつも以上に傷だらけで、いつも以上に大勢で。
「全員いっぺんに入れるほどデカくはねェぞ。元々1人でゆったりって感じだからな」
 ただ、そんな小さな温泉が幾つか湧いているという。
「じゃあ、普通サイズの俺が5人はイケるな。しかしグラ、でかいよな〜」
「俺はそんなにデカくねェ」
 己の頭からその後ろ頭まで距離を測るように掌を動かしつつ、ライドが飛ばしたジョークに、グラツィエルは自覚が有るのか無いのかよく解らない反応。
 あン? と唐突に、彼は素っ頓狂な声を上げた。この辺に、花なんてあったっけか?
 それはティキ(a02763)が運んだ花で彩られた温泉への花道。そして、――

「「「おめでとう!」」」

 ポン! と景気良くシャンパンの栓を開け、アレクサンドラ(a08403)が飛び出した。
 隠れていたシュシュ(a09463)達も一斉に、声を揃えてハピバースデイ。
 飛んだコルクが木に当たって跳ね返り、グラツィエルの頭を直撃したのは偶然だ。
「わ、わざとではないぞ……」
 一応弁解するアレクサンドラの前で、頭を掻く当人は何が起きたか解っていない様子。
「お誕生日おめでとうございます。少し遅れてしまいましたけど」
「グラッチェさんのお腹の中で生きてくパワーになるにゃ!」
「美味しい栗で作ったお菓子です〜」
「……おでこは大事にして下さいね?」
「おっと。やっぱりカブってたね。微妙〜にだけど」
 グリツィーニエ(a14809)が真っ赤なマフラーを。ミルミナ(a10750)が、沢山のお菓子と両手一杯に集めた花を。ティトレットは『正真正銘美味しい栗』で作った栗饅頭や栗羊羹を。シュシュが贈る紅い革帯のついた銀プレートの額当てを見ながら、シュウが金属製のヘルメットを。ニューラ(a00126)は千里を見通す力があると言われる蒼いタイガーアイのチョーカーを、二藍に染めた靴紐と一緒にプレゼント。
 この石、魚に見えるナ。正解です。他愛ない、そんなやり取りも交えつつ。
「千里見えなくてもせめて上が見えたらいいですね」
 噂の彼の頭上をちらりと見ながらニューラが言うと、馬鹿正直にグラツィエルは空を見上げた。そして、もうすっかり夜だなー、とか思っている。
「あー……」
 プレゼントを抱え、上向いたまま言葉を探すグラツィエルの腕に増えて行く品々を見ながらクローディア(a01878)もそこに、こそりと扇を差し込んだ。絵柄は赤犬、黒栗鼠、灰猫で、扇遊び用の台も一緒に。何食わぬ顔で離れて、見上げ、微笑する。
「あのね、誕生日っていいものよ? なんでかは、たぶん今夜寝る前までに解るはずよ」
 冒険者達が頷いて道を空けると、その先に現れるご馳走の数々――
 傍にある温泉に負けじと真っ白な湯気の立つ鍋の中には溢れんばかりの魚介類。丁度焼け上がった鳥の香草焼きをお皿に乗せたアリーシャ(a04067)が穏やかな笑みを浮かべて会釈している。
「――」
 目頭を押さえた彼を、誰もが温かく見守っている。嗚咽を洩らして震える声が小さく呻く。
「……豪華な飯……」
 ――この男、食い気が先だ。
「スゲーご馳走じゃん! 後光が見えるぜ! 輝いてるぜェー!!」
 淡く輝く光の正体はシロウ(a12485)が展開したフォーチュンフィールドなのだが、まぁ、グラツィエルってそんな奴だ。食欲に忠実な男はご馳走に突進しようとして踏み止まり、冒険者達を振り返る。
「ありがとうだ!」
 感謝の言葉は満面の笑みで。きっと彼には冒険者達が一流の料理人に見えているに違いない。

 そして、その先で彼を待ち構えているもう一つのプレゼントは、オルド(a08197)が用意した白い山。運ぶのに苦労した大量の生クリームはヴァーゼ(a16418)も泡立てるのを手伝った代物だ。
 何に使うのだろう。というか、何をする気だろう。一気に空気の色が変わる。ま、まさか。
「と、飛び込みてェ〜〜!!」
「いいわよ、元団長〜♪」
 陽気に手を振るオルド。挑戦意欲に火がついたグラツィエルは上着を脱ぎ捨て跳躍。
「いいんだなッ」
「そのために用意したのよ!」
 そして、そのまさか。即ちダイブ。
 ずしゃしゃしゃー! あがががが!
 きゃー! わー! キャー!?
 勢いがつきすぎて顔面で地面を削りつつ、生クリームで滑る身体はその先の温泉に落ちるまで止まらない。そのまさかはとても痛そうな音を残す、温泉前の珍事であった。
「……なんだこりゃ?」
 ティキは開いた口が塞がらない。

 ただ、その後で登場した立派なマロンケーキ(シュシュ作)や苺のバースデーケーキ(ナナ&ルシール作)で顔拓を取ろうとしなかったのはこの時で懲りたからだろう、と明記しておく。

●Party Hearty
 彼が脱ぎ捨てた上着を丁寧に拾い上げたレネ(a01876)は、アリーシャと共にその紅いコートを繕っている。今日の対人稽古でボロボロになったそれ。一針一針に息災の祈りを込めた。
 その中身はというと……温泉で疲れとクリームを落とし、縁に腕をかけてうつ伏せにぷかぷかと湯に浸かって寛いでいる様子。
 結局この場にイャトがいないのは少し残念だが、交渉してくれたシェード(a10012)には感謝しなくては。顔を上げると、グラツィエルの頭に手を伸ばす湯浴衣姿のルシエラ(a03407)がいた。

「女性の酌じゃなくて残念でしょうけど」
 シェードが苦笑しながら酒を勧めると、グラツィエルの横からジェイ(a00838)も杯を持ち出して来る。
「ま、ひとつといわず、ふたつ〜」
 二つの杯に酒が満たされ、「いただきますっ!」とジェイは一息に呷った。グラツィエルは鼻歌交じりで飲み干してから、一息。
「旨い酒に男も女も関係ないよ〜。シェードもどうだい?」
 すっかり角の取れている彼の口調に面食らいつつ、シェードは慌てて遠慮した。
「またウチの団員が世話になったらよろしくな」
 ワスプがグラツィエルの背中を流す。知り合いが世話になった礼と、労いを込めて。
「ミルもグラッチェさんのお背中流すにゃ〜」
 そこに、ざぶーんと飛び込んでくる少女に仰天した男衆は、それぞれに持ち込みの茶やら酒やら己の身体やら思わず庇いつつ、反射的にミルミナから目を逸らした。
 彼女も勿論タオルは巻いているのだが。何となく。
「おーぅ、ありがとね〜」
 ぷかぷかと答えたグラツィエルの背中をタオルで擦るミルミナはこうなると最早、男衆の事など意に介さず楽しげだ。
 ルシエラは定員オーバーの温泉縁からグラツィエルの頭をかいぐり。
「測らせてね。毛糸の帽子編むの〜♪」
「んー」
 撫でているようにしか見えなかったりするのは、両者の和やかな雰囲気のせいだろうか。
「……温泉で飲む茶は格別だ」
 天を仰ぎ、我関せずを装うヴァイスは湯と茶を堪能する。

 湯から上がるといよいよお楽しみ晩御飯。
 ジーニアス・ティトレット・ミルミナに誕生日がいかに大切な日か切々と説教されて。アレクサンドラにも熱く語られ、勧められるままチーズを片手にシャンパン持って。ジェイから贈られた二刀を背負った可愛い赤犬ヌイグルミ(子供サイズ)と並んで正座していたりした、彼。

 友人であるナナ(a00225)やジェイを誘い、ルシール(a00620)が披露するのは、普段彼女が滅多に見せない演舞。その手に先の大祭で秋10組の記念品として配られた『秋葉紅扇』を翻す。
「皆さんも、よければ一緒に踊りませんか?」
 では、とマイト(a12506)が一礼して演舞に加わる。ニューラは、伴奏を提供。クローディアも自前の扇を取り出し、グラツィエルを煽る。
「踊り上手だって聞いたわ」
「俺のは人前でやれるような大層なモンじゃないよ」
 と、彼が浮かべた乾いた笑みを、照れ隠しと思う事にして「じゃあゆっくり見ていてね」と微笑し、踊りの輪の中へ。しっとりと優雅な舞は、人が増えると華やかで、それに合わせてニューラの奏でる曲も変化して行く。賑やかに。

 やがて――
 ツッコミ所満載の格好で、グラツィエルが樹にもたれて座っている。
 貰った物を全部身に着けてみるという、挑戦をしてみたらしい。食べれる物は既に腹の中。
 新しい所で、肩にはまっさらなタオルが。上着の下には金属鎧。丸い護り鏡と塗り薬の容器が腹の上にある。四葉のクローバーがモチーフの儀礼用盾を立掛ける様にして持ち、片手は座布団に座った赤犬ヌイグルミの肩を抱いている。
 本人これで大真面目というのだから、爆笑だ。
 シロウは腹がよじれるのを堪えて、犬の隣に並んでしゃがむ。
「どうだ、祝ってもらった感想は?」
「何て言うか、……賑やかで、楽しくて、もう寝たい」
「はぁ?」
「嬉しくてね」
 少しだけ、解った気がするクローディアの言葉の意味。むしろ、このまま眠ってしまいたい。
 そんな繊細な事を言う奴だったろうか、と呆気に取られかける。――と。
「腹も膨れたし、疲れたし……」
(「――結局、グラはグラか」)
 浮いた話を期待するのも今は無理がありそうな感じだ。シロウは吹き出してから、言ってやる。
「いーんじゃねぇか?」
 言い終わらない内にもう健やかな寝息が聞こえ、今度こそ呆れて肩を竦めた。
「あら。眠ってしまわれたのですか? 食後の鍛錬を見学させていただく約束でしたのに」
 休憩時の差し入れまでしっかり準備していたグリツィーニエが、残念そうな表情で佇んでいる。
「子供みたいな人、ですね」
 苦笑しつつ、彼女は自らが贈った真っ赤なマフラーをグラツィエルの首に巻き直した。

 それを見守っていたナナは無言でルシールと視線と微笑を交わす。
 誕生日を祝う習慣がなくとも、多くの人に祝われ、護られ、祝福されてきたのだろうと感じさせるだけの雰囲気。それは、今日集まった人達を見ても解る事だし――何より、あの体格だ。
 きっとこれまでに身に受けた全てを吸収したに違いないと、ラオも思っている。

 何はともあれ、祝『初祝い』という事。


マスター:宇世真 紹介ページ
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星影・ルシエラ(a03407)  2009年12月14日 21時  通報
グラさんの頭かいぐりー♪で、素敵な毛糸の帽子ができたはず。あれ?毛糸のバンダナになってたかもしれない。
うん。お祝いされてなくても、祝福されてきたろうなーって思えるグラさんだと、ルシも思った。
んだけど、本当のとこ、どうだったんだろうなー。
まっすぐなのは、ずーっと変らなくて。
イャトさん、まっしぐらーなルシだけど、グラさんも、
ルシが駆けよってく大好きな赤いひとでーす♪