【命知らずの冒険野郎!】伝説の財宝! トクダネ埋蔵金?



<オープニング>


 あのファンブルが今度はチキンレッグ領に現れた!
 ヤツが狙っているお宝は、チキンレッグ達の間に伝わるトクダネ埋蔵金!
 キッカケはオトク山の川下で、砂金が見つかった事からだ。
 あからさまに胡散臭いから注意しろ。
 信じている奴はファンブルだけだ。
 おそらくチキンレッグ達の冗談を真に受けてしまったのだろう。
 だから途中でファンブルが真実を知っておかしな事をしないようにするため、お前達にヤツを監視していて欲しいんだ。

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参加者
笑劇の伝道師・オメガ(a00366)
湯の瀬遊撃隊旅団長の・ホノカ(a00396)
迷宮の翔剣士・ハツキ(a05208)
炎熱の賭博師・ジョーラム(a05559)
咎狗・ガル(a11201)
れっくすはんたー・ナレカ(a13982)
宵闇の天を寿ぐ者・ルーセス(a18444)
蒼風の剛剣士・エリシア(a18796)
黒き狼の化身・ワイルド(a19876)
うさまんの侍・イザヨイ(a20879)
男爵・クッカード(a21051)
奏でるは悠久の旋律・ククル(a22464)


<リプレイ>

「ふっふっふ……、今回の目的は宝探しか。黄金ゲットで大金持ち。ハーレム万歳だ!!!!!! ……例えファンブルとか言うオッサンをぶちのめしても手に入れてやるぜ」
 瞳をランランと輝かせ、炎熱の賭博師・ジョーラム(a05559)が拳をギュッと握り締める。
 ジョーラムは埋蔵金伝説が偽りである事を知らないため、朝からずっと金塊の使い道を考えているようだ。
「がっははっ……、見つけたら、みんなでモチロン山分けだ! ……ん? 何か言ったか?」
 笑っている途中でジョーラムの言葉に気づき、ファンブルが険しい表情を浮かべて彼を睨む。
「い、いや、今日は天気がいいからさ。山分けな! ……山分け。まぁ、冒険に事故はツキモノだしな」
 不敵な笑みを浮かべながら、ジョーラムが怪しく瞳を輝かせる。
 しかし、ファンブルは全く気づいていないため、楽しそうに鼻歌を歌いながら噂のあった村を目指す。
「今回はファンブルを見張る事かな。……いつもやっているような気がするが、気にしては駄目なんだ」
 いつになくクールな表情を浮かべ、笑劇の伝道師・オメガ(a00366)がファンブルの後をつけていく。
「ファンブルさんの場合、地道に稼いだ方が無難に生きる事が出来ると思うけど……。あえて危険に首を突っ込む宿命を背負っているのかも知れないね」
 ファンブルが悪い意味でフラグを踏む体質である事を理解し、迷宮の翔剣士・ハツキ(a05208)が生暖かい目で彼を見る。
「……尻尾の枝毛が増えなきゃいいなぁ……」
 辺りを浮遊する不幸の女神でも見えたのか、湯の瀬遊撃隊旅団長の・ホノカ(a00396)が心配した様子で尻尾の毛並みを整えた。
「……んあ? お前ら何をやってるんだ? そんなにのんびりしていたら、お宝が逃げちまうぞ!」
 何も知らずに豪快な笑みを浮かべ、ファンブルがホノカの肩をバンバン叩く。
 ホノカはずっと苦笑いを浮かべており、先程からファンブルの頭上ばかりを見つめている。
「なんだかファンプルちゃんっておいしそうなニオイがするなぁ〜ん。不幸の味って蜂蜜みたいに甘いって言うけど本当なのかなぁ〜ん」
 ファンブルの身体をガジガジと甘噛みし、れっくすはんたー・ナレカ(a13982)が幸せそうに微笑んだ。
「……不幸だって? 俺はいま最高に幸せだぞ? 幸せ過ぎて恐いくらいだっ!」
 ジョーラムから放たれる殺意の波動に気づかぬまま、ファンブルが満面の笑みを浮かべて親指を立てる。
 次第に迫りつつある不幸の足音が聞こえぬまま……。

「よ〜〜こそ命知らずの者達よ。これより始まるのは血沸き肉踊る冒険の旅。私はガイドを務めるマスク=オブ=チキン。宝を目指すと決めたからには全てが危険を孕んでくる。この村の連中も同様、注意するように」
ファンブル達が村に辿り着くと、アイマスクをつけた男爵・クッカード(a21051)が謎のお宝ガイド『マスク=オブ=チキン』として出迎え、自慢のクチバシをキラリと輝かせる。
 村人達も怪訝そうな表情を浮かべて近づいてきたが、なぞなぞの書かれた看板を掲げて対処した。
「森には危険が溢れているわ。みんなルールを守ってね」
 クッカードと同じアイマスクを装着し、奏でるは悠久の旋律・ククル(a22464)がクスリと笑う。
 さっそくファンブルが怪しげな行動をしているが、他に害は無さそうなので放置する。
「……宝に近づく者は呪われ、身体に『肉』の文字が浮びあがるであろう、か」
 立て札に書かれていた文字を読み、黒き狼の化身・ワイルド(a19876)が腕を組む。
 ワイルドが事前に交渉しておいたのか、村人達の額には『肉』の文字が書かれている。
「何々……、時のトクダネ将軍の命より貧乳守(ひんにゅうのかみ)ホノカが埋めた、と書かれているな。やはりこの地に埋蔵金が……」
 立て札を読みながら険しい表情を浮かべ、オメガが真実を語ろうとしていたチキンレッグの口を塞ぐ。
「……ん? 何か言ったか?」
 チキンレッグの顔をマジマジと見つめ、ファンブルが胡散臭そうな表情を浮かべる。
「な、何でもないよ。はははははっ……」
 オメガと一緒にチキンレッグの口を塞ぎ、ホノカが乾いた笑いを響かせ汗を流す。
 ここで嘘がバレてしまうとファンブルが暴走してチキンレッグ達から袋叩きに遭う可能性が高いため、なるべくチキンレッグ達を遠ざけ村から離れようとする。
「まぁ伝説なんてあちこちで尾ひれが付いて来るもんだ。多少違ったところで問題はないだろ。ま、気にすんなって。火の無い処に煙は立たず、ま、そんなとこだから伝説自体は嘘じゃねぇだろ」
 ファンブルの肩をバンバン叩き、咎狗・ガル(a11201)が話題を逸らす。
「………………はっ!? 俺様のピンク色の脳細胞が名(迷)推理を出したぜ。村人は宝を独占しているな!! やばいやばい。ファンブルも奴らを信用するな」
 自らの中で誤解をさらに深めていき、ジョーラムがファンブルの耳元で囁いた。
 ファンブルもジョーラムの言葉に納得し、辺りを警戒した様子で睨む。
「ところで埋蔵金って一体なんなのかなぁ〜ん。ワイルドファイアでは、食べられないものはあんまり価値がないのなぁ〜ん」
 不思議そうな表情を浮かべ、ナレカがハテナマークをピコピコさせる。
「まぁ、喰えるモノじゃないが、最終的な判断は現物を見てからでも遅くはない。一緒に埋蔵金を探すぞ!」
 ナレカに詳しい説明もせず、ファンブルが豪快な笑みを浮かべて森にむかう。
 その姿を物陰から見つめるふたつの影。
 団子と茶をこよなく愛する侍・イザヨイ(a20879)と、蒼風の剛剣士・エリシア(a18796)のふたりである。
「ふぅ……。危ないところでござったな。これでファンブルも埋蔵金の事を信じてくれたようでござる」
 額に浮かんだ汗を拭い、イザヨイがホッとした様子で溜息をつく。
 何度も心臓に悪い場面があったようだが、何とか森まで誘い出す事が出来たらしい。
「それじゃ、私達も行きましょう。……ファンブルが遠回りをしている間にね」
 そしてエリシアは先回りして遺跡にむかう。
 いかにもそれっぽい雰囲気を作るため……。

「村人達の噂じゃ、埋蔵金は魔物によって守られているようです。しかも村人達の話では魔物の怒りを鎮めるため、毎年決まった日に生贄を捧げているんだとか……」
 チキンレッグ達からツッコミを入れられないように森に入ってから話を始め、宵闇の天を寿ぐ者・ルーセス(a18444)が何処か悲しげな表情を浮かべる。
「……おかしいな。何か妙に引っかかる」
 ルーセスの顔をジト目で睨み、ファンブルが腕を組んで考え込む。
「実は私の仲間も財宝を探しに行って……そのまま……」
 少し泣きの演技を入れながら、ルーセスがファンブルにしがみつく。
「死んだ仲間の無念を晴らすためにも……財宝を見つけてください」
 瞳をウルウルと潤ませ、ルーセスがボロボロと涙を流す。
「……そうか。それは辛かったな。よし、せめてそいつの亡骸だけでも回収しよう」
 燃えるように熱い涙を垂れ流し、ファンブルが拳をギュッと握り締める。
「あれ? あっちに何かあるようだよ?」
 遠眼鏡を使って川のある方向を指差し、ホノカが木の上から飛び降りた。
「この先の安全、ククルめに確認させて下さいまし♪」
 目印代わりにチョコを地面に置いていき、ククルが軽やかな足取りで一足先に川までむかう。
「おいしそうなチョコがいっぱいあるなぁ〜ん。いっただきます〜、なのなぁ〜ん」
 ククルの置いたチョコをかじり、ナレカがしばらく無言になる。
 どうやらチョコの中にはカラシなどが入っており、ナレカの口の中で不思議な世界を作り出しているらしい。
「これは重要な目印となるが故、決して食べてはなりませぬぞ!」
 落ち込むナレカの頭を撫で、クッカードがククルの後を追う。
 目印のチョコは何処までも続いており、途中で途切れる事なく置かれている。
「なんだかドキドキしてきたな。まぁ、火の無い処に煙は立たずって言うし、意外と期待が出来そうじゃねえか」
 ファンブルの様子を窺いながら、ガルが森の奥に進んでいく。
「なぁ、こりゃなんだ?」
 川に行く途中で妙な看板を発見し、ジョーラムがファンブル達を呼び集める。
「埋蔵金なんてありません。こちら→ ……って書いてあるな?」
 ダラリと汗を流しながら、ワイルドが矢印の書かれた方向を睨む。
 矢印の指している方角にはククルにむかった川があるため、ますます埋蔵金の存在が濃厚になってくる。
「おお、こんな場所にホノカースーツが!? ……ん? これは豊胸パット?」
 スーツの中から豊胸パットを取り出し、オメガが疑いの眼差しをホノカにむけた。
「ご、誤解だよ。ボクはここに来たのも初めてだし……」
 ブンブンと首を横に振り、ホノカが自分の無実を訴える。
「まぁ、いいじゃないか。ホノカだって頑張っているんだから……」
 同情した様子でホノカを見つめ、ジョーラムがウンウンと頷いた。
「ホ、ホノカさん……」
 ホノカの涙ぐましい努力を感じ、ハツキがホロリと涙を流す。
「だから誤解だよ〜。ボクは胸の大きさなんか……気にしていないんだから……」
 激しく否定はしたものの、途中で空しくなったため、ホノカが視線を逸らして溜息をつく。
 確かに努力はしていたが、報われた事など一度も無い。
「それにしても妙だな。ククルのヤツ、何処まで行ったんだ?」
 ピクニック気分で辺りを眺め、ガルがサンドイッチを頬張った。
「た、大変だ! あれを見ろ!」
 慌てた様子で川を指差し、クッカードが悲鳴を上げる。
「た、助けてくださいませ〜」
 川の中でバシャバシャと溺れ、ククルが川下へと流されていく。
 まるでファンブル達を誘うかのようにして……。

「はあはあ……、本気で死ぬかと思いましたわ」
 何とかファンブル達に助けられ、ククルがホッとした様子で溜息をつく。
 途中で本当に溺れてしまったため、大量の水を飲み込んでしまったらしい。
「それにしても、ここは……? 何かの遺跡のようにも見えるが……」
 大袈裟に驚きながら、クッカードが辺りを睨む。
 だいぶ予定と違った展開にはなったが、何とか目的の場所には辿り着いているようだ。
「ファ……、ファンブル。う、後ろー!!」
 わざとらしく声を上げ、ガルが紅蓮の咆哮を使う。
「な、何っ!」
 そのためファンブルは後ろを振り向いたまま、まったく身動きが取れなくなった。
「まさかあれって……。埋蔵金を守るモンスター!?」
 それと同時にハツキがスーパースポットライトを使い、遺跡の前で待ち構えていたふたりを照らす。
「ファンブルさん、今回も名前に偽り無しね……。埋蔵金なんて簡単に見つかれば誰も苦労はしないのに……。まぁ、確かに前回は信じて行ってみたけれどね」
 髑髏のマスクを被って全身を青く染め、エリシアが髑髏の形をしたブラに蛇皮で出来たパンツという出で立ちで遺跡の入り口を塞ぐ。 
「ガオー、でござる」
 紅蓮の咆哮を使って再びファンブルの動きを封じ込め、イザヨイがノソリンの着ぐるみ姿で威嚇する。
「出たな! 爆乳怪人! ささっ、仮面ホノカーの出番ですよ」
 驚いた様子でエリシアを睨みつけ、オメガがホノカにスーツを渡す。
「これは絶対にボクのじゃなぁ〜い」
 パットの入ったスーツを握り、ホノカが恥かしそうに頬を染める。
 仲間達から哀れみの目で見られているため、だんだん恥かしくなってきたらしい。
「ふふっ……、怖気づいたの?」
 大きな胸をぷるんと揺らし、エリシアが勝ち誇った様子で胸を張る。
「拙者らを倒さぬと、埋蔵金は手に入らないでござるよ」
 不敵な笑みを浮かべながら、イザヨイがファンブル達の前に立つ。
「ぐぬお……、これは困った」
 あまりの恐怖にその場から動けず、ファンブルが拳をぎゅっと握り締める。
「いいかオッサン、危険だから俺の近くを離れるんじゃねぇ!!」
 シャウトソードを素早く構え、ジョーラムがダラリと汗を流す。
 すでに気持ちはエリシア達の背後にあるため、本気でファンブルを守るつもりはないらしい。
「何処かで見た事のある顔なぁ〜ん?」
 エリシア達の顔を見つめ、ナレカがキョトンとした表情を浮かべる。
「こ、こら……、酒場で打ち合わせをしただろ」
 慌てた様子でナレカを注意し、ワイルドが気まずい様子で汗を流す。
「……ごめん。少し眠っていてね」
 すぐさまルーセスが眠りの歌を発動させ、ナレカを夢の世界へと誘った。
「な、なんだか取り込んでいるようね……。私達はモンスターよ」
 ファンブルの表情がだんだん険しくなったため、エリシアが大粒の汗を浮かべて乾いた笑いを響かせる。
「とっても恐いんでござるよ」
 ファンブルの表情を窺いながら、イザヨイががおーっと両手を挙げる。
「……ちびったぞ」
 絞り出すようにして声を出し、ファンブルが恨めしそうにエリシアを睨む。
「…………えっ?」
 予想もしていない言葉が聞こえたため、エリシアが青ざめた表情を浮かべて後ろに下がる。
「それじゃ、まさか! このニオイは……」
 黄色いオーラを身に纏ったファンブルを見つめ、イザヨイが滝のような汗をダラダラと流す。
「おうっ! そのまさかだ! もう何も恐いものなど存在しない。……何もな」
 空にむかって咆哮を上げ、ファンブルがいっぴきのケモノとなった。
「ファンブル殿の目がヤバイでござる……。あの目は戦場で見た奴らと同じ……」
 カタカタと身体を震わせながら、イザヨイがエリシアの腕を掴む。
 ファンブルが今までに見た事の無いような表情を浮かべているため、このまま戦ったとしても色々な意味でイザヨイ達が不利そうだ。
「……ちょっと脅し過ぎたようね。ははっ、ごめんなさい」
 ファンブルの身体から凄まじい殺気と異臭を感じたため、エリシアが身の危険を感じてダッシュで逃げる。
 捕まったら最後。
 ……黄色い使徒の仲間入りだ。
 その後、しばらくファンブルの噂は聞かなくなった。
 様々な伝説を残したまま……。
 ……彼は人生を見つめ直す旅に出た。


マスター:ゆうきつかさ 紹介ページ
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参加者:12人
作成日:2005/03/12
得票数:コメディ14 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
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