【グルメなミュリン☆】温泉いちごを守れ!



<オープニング>


 空高く、ノソリン肥ゆる秋。
 いつものように冒険者達が酒場にいると、いつものように霊査士の少女、ミュリンが入ってきた。
「みんな、こんにちは〜……」
 これまたいつものように元気いっぱいかと思いきや、今日は何だか元気が無い。はぁ……と大きな溜め息までついている。
「ミュリン、どうした?」
 何か悩み事でもあるのかと心配になって冒険者達が声をかけると、ミュリンは大真面目に言った。
「あたし……いちごが食べたいの……」
「……ハァ?」
「いちごのショートケーキが食べたいの〜〜!」
 ミュリンの言葉に、今度は冒険者達が深々と溜め息をつく。
 ああ……いつものことだ。いつもの。
 心配して損した……。
「しかし……今は秋だろう。いちごの収穫時期じゃないぞ?」
 微かに痛む頭を押さえながら言う冒険者達。
 そう。いちごの獲れる時期は春だ。今は季節外れもいいところである。
「ところがね〜! 季節を問わずいちごが獲れる村があるんだぁv」
 ミュリンの目がキラリと輝く。
 そして冒険者達は見た。見てしまった。
 ミュリンの手に『ランドアース大陸東方・食い倒れMAP』なる本が握られているのを……。
「……誰だ。コイツにこんなものを渡したのは……」
「俺じゃない、俺じゃないぞ……」
 思わずお互いの行動を確認しあう冒険者達だったが、それを気にする様子もなくミュリンは話を続けた。
 その村には、温泉が沸き出している洞窟がある。
 天井に、窓のように無数の穴が開いているその洞窟は、洞窟内とは思えない程明るく、温泉の地熱で季節を問わず温度が一定に保てる為1年中いちごが栽培できるらしい。
 洞窟内に偶然出来た環境を利用している為、その村でしか作ることが出来ず、『温泉いちご』として名物になっているのだという。
「でもね、わたし、見えちゃったんだ……」
 8体のグドンがたわわに実るいちごを喰い漁り、ちゃっかり温泉にまで浸かっている光景が……。
「このままじゃ、わたしのいちごが1つ残らずグドンに食べられちゃう〜!」
 ミュリンの言い分はアレだが、グドンが現れるとなっては放っておける事態ではない。
 彼女の話によれば、グドン達はいちごを根こそぎ喰い荒らすような勢いらしい。村の収入源であるいちごを喰い荒らされてしまっては、村人は生活に困ることだろう。
 何より村の中にグドンが入り込んでいるとなれば、村人に危害を加えていないとも限らない。
「だからお願い、みんな。グドン達から村人といちごを守って!」
 そう懇願するミュリンがいつもより必死なのは、冒険者達の気のせいだろうか……。
「あ。あとね、いちご、忘れずに沢山持って帰って来てね〜v」
 ……やっぱり気のせいじゃないかもしれない。
 そのいちごで、ショートケーキを作って貰うのだと喜んでいるミュリンを尻目に、冒険者達は自分達を励ましながら出立の準備を始めるのだった。

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参加者
金狐の保護者・ナナカ(a00009)
胡桃の森の双子・タクト(a00050)
水月・ルシール(a00620)
東風士・ミカヅキ(a00678)
鋼鉄の護り手・バルト(a01466)
黒き月の邪竜導士・メルセドア(a02069)
獄炎黒蝶・マオ(a02915)
儚月華・ネフェル(a02933)


<リプレイ>

●『温泉いちご』の村
「みんな、頑張って来てね〜v」
 底抜けに明るいミュリンの声に送り出された冒険者達は、早速問題の村へと急行した。
 その村はここから1日半くらい行ったところにあり、いちごが栽培されていると言う洞窟は村の外れにひっそりと存在していた。
 温泉特有の臭気に溢れてた洞窟は、とても暖かく……そして天窓のように開いた穴から差し込む光が幻想的な雰囲気を醸し出すそこに一面のいちご畑があり、緑色の葉から覗く赤くつややかな実が、何だかとても美しい物に見えた。
「これが『温泉いちご』ですか。素敵ですわねぇ……」
 その光景を紫の瞳に映しながら、静流の紋章術士・ナナカ(a00009)がうっとりと呟く。
「本当に。ここの苺と温泉を楽しもうとするなんて、グドンもなかなかにお目が高いと言ったところですわね」
「ミュリンが来たがったのも、何だか分かる気がするよね」
 長い髪をかきあげながら言うヒトの邪竜導士・メルセドア(a02069)に、うんうん、と頷く胡桃の森の双子・タクト(a00050)。
「そうですね♪」
 そして、雫菫の結晶・ルシール(a00620)も隣に立つ男性を見上げて嬉しそうに微笑んだ。
 今日の彼女はとてもご機嫌だ。
 大切な想い人をずっと見ていられる……女性にとって、それ以上に嬉しい事はないからなのだが……。
「ふむ。まだ畑を荒らされた様子はなさそうだな」
 その彼女に微笑みを向けられた男性、鋼鉄の護り手・バルト(a01466)はそれに気付く様子もなく、辺りを見渡してそう言った。
 いや。さすがのバルトも彼女の機嫌の良さは気付いているのだが、それが自分に起因するとは夢にも思っていないらしい。
「温泉があるのは、畑の奥のようですわ」
 そんな鈍感男に、ストライダーの翔剣士・ミカヅキ(a00678)村人から借りてきた来た洞窟の見取り図を見せた。
「温泉も見てきたが、グドンが入り込んだ形跡はなかったな」
 しなやかに腕を組みながら、エルフの忍び・ネフェル(a02933)が言った。
 冒険者達はもう既にグドン達が入り込んでいるものと思っていたが、どうやらミュリンの霊視は彼らを出し抜いたようだ。
「ミュリンもなかなかやるな……」
「そうですわね……」
 多分、いちごへの執念がそうさせたのだ。きっとそうだ。いや絶対そうだ。
 こんな時しか能力発揮できないらしい……あの天然お気楽ボケ霊査士は。
 少しげんなりした冒険者達の目の前を、いちご同様季節外れの蝶がヒラヒラと舞った。
「……まあ、いい。グドンが現れるのを待つとしようか……」
「ナニいきなり喰ってんだ、お前は……」
 真顔でいちごを1つ頬張りつつ言った、エルフの邪竜導士・マオ(a02915)に、ネフェルは容赦なくツッコミを入れた。

●グドン来襲
 冒険者達がそれに気付いたのは、それから暫くしてだった。
 ……と言うか、気づかない方がおかしい事態だったワケだが。
「野郎どもー! ちょーしはどうにゃー!」
「にゃーー!」
「にゃー! 野郎どもー! これからメシと風呂にゃー!」
「にゃーー!」
「よーし! オレサマについてこいにゃー!!」
「にゃーー!!」
 誰もが言葉を失う光景。
 そりゃまあ、無理もない。8匹の猫グドン達が……リーダーグドンの号令に、7匹のグドンが奇声を発していたりするワケだから。
 洞窟の入口で、しかもやけにノリノリで。
「……何やってんだ。あいつらは」
「……メシと風呂……って言ってますから、いちごと温泉を楽しみに来たんでしょうね」
 あんぐりと口を開けるバルトに、にっこりと微笑んで答えるルシール。
 いや、あの。まあ、その通りなんですけど。
 何というか。
 こんなヤツ等の為に自分達はココに呼ばれたんでしょうか。
 何か、見ていると目が霞んで来そうです……涙で。
「と、とりあえず、止めるか……」
 少し疲れた様子で言うネフェル。
 思わず回れ右して帰りたくなる気持ちをぐっと抑えて、冒険者達はにゃーにゃーと騒ぐ生物を見た。

「お待ちなさい」
 勢い良く洞窟に雪崩れ込もうとした猫グドン達の前に、風のように現れる漆黒の影。
「な、なんにゃ! お前達は!」
「グドンさん達……あなた方に良い目を見せる気は御座いませんわ」
 漆黒の髪をたなびかせ、メルセドアが洞窟の前に立ちはだかった。
「……あなた方、ここのいちごを残らず食べてしまうおつもりでしょう?」
「あまつさえ、風呂に入ろうとか思ってるだろう」
 メルセドアを挟むように、ミカヅキとマオも洞窟の前に立つ。
「な、何で知ってるにゃっ!?」
 その言葉に、ギクリとする猫グドンのリーダー。
 ……そりゃあ、あんなでっかい声で話してりゃ、イヤでも聞こえるわなぁ。
「駄目ですわ、喰い漁ったりしては。何事も程々が一番ですのよ?」
 ひとさし指をぴっと立て、めっと窘めるナナカ。
 そう言う問題じゃあない気もするが……まあ、いっか。
「何にゃ〜! お前ら、オレサマを猫グドンの『アカトラ』と知っての事かぁっ!?」
 邪魔をする冒険者達を前に、グドンのリーダーは大見得を切った。
 ……が。
「知らんな。ネフェル、お前は?」
「俺が知る訳ないだろ、マオ。なあ? ミカヅキ」
「……聞いた事もありませんわね。メルセドアさんは?」
「私も知りませんわよ」
「……私も初耳です。バルトもそうでしょ?」
「うむ。当然知らんよな、タクト」
「うん。知らない。そんな立派な名前があったんだね〜って思ってたとこ」
「……ご丁寧に痛み入ります。わたくしはナナカと申しますわ」
 何か約一名自己紹介してますけど。
 とにかく、『アカトラ』の大見得は失敗に終わったらしい。
 一向に好転しない事態に頭を掻きながら、バルトが仲間達を守るように前に進み出た。
「とにかく。アカトラだかクロトラだか知らんが、ここはお前達の来るところじゃないから。さっさと帰るように」
「お、お前達ムカツクにゃ〜! 野郎ども、やっちまえにゃ〜!!」
「にゃーーー!!」
 冒険者達の態度に腹を立て、地団駄を踏んで暴れ出すグドン達。
 そこへ、いつの間にか後ろに回りこんでいたネフェルが、飛燕刃でグドン達の足元の土を切り裂いた。
 そして、エンブレムシュート奥義を打ち込むべく、力の紋章を描き始めたルシールを見た彼等は、ようやく自分達の命が大ピンチである事を悟った。
 そう。8匹いようと所詮はグドン。鍛錬された冒険者達の敵ではないのである。
「ま、待つにゃ! 分かったにゃ! いちごは半分お前達にやるにゃ!」
 あっさりと降参し、命乞いを始めたグドン達。
「どうする? コイツ等。殺るか?」
 マオが仲間達を振り返って問う。
「まあ、命乞いもしてますしね……どうしましょうか」
 そう、メルセドアが首を捻ったところへ、タクトがグドン達にすっと肉の燻製を差し出した。
「……あのさあ。これ、あげるから。ここから出て行かないか?」
「……にゃ!?」
 突然の申し出に、目を丸くするグドン達。
「……これも差し上げますから。あなた達が来る前に摘んでおいたのよ」
 そして、優しい微笑みと共にいちごを渡すルシール。
 更にナナカは8匹のグドンに正座をさせて、にっこり微笑みながら懇々とお説教をした。
「……と言う訳ですから。グドンさん、もうこんな事をしてはダメですよ。ね?」
 とりあえず、命は助かるだろうと判断したグドン達はコクコクと激しく頷き、その条件を飲み……。
 グドン達は、口々におぼえてるにゃ〜! とか、これで勝ったと思うにゃよ〜! とかありきたりな負け台詞を叫びながら、そそくさと去って行った。

「……ちょっと、甘かったかもしれませんわね?」
 去っていくグドン達を見送りながら、呟くミカヅキ。
「大丈夫でしょう。グドンさん達、反省していたようだし」
「何か、憎めないヤツ等だったしね……」
 微笑みながら言うルシールに、タクトも頷いた。
「まあ、今度同じ事をしたら命はないと念を押したし、ね」
 その脅しがどこまで効くか分からないけれど……と付け加えるメルセドア。
 ヤツ等の場合、反省していると言うよりは目の前の餌に釣られただけだと思うんで……。
「……大丈夫だといいですわね」
 まあ、いちごと温泉は守れたのだから、良しとしましょう、とナナカも微笑んだ。
「さて、残った仕事もしないとな……」
 バルトが洞窟を振り返りながら呟き、冒険者達は嬉しそうに頷いたのだった。

●いちごと温泉ぱらだいす
「この季節に苺が食えるとはな……」
 艶やかないちごの赤い実を、何個も口に運んでいるバルトを見て、ルシールは花のように顔を綻ばせた。
 バルトは何をしていても素敵だけれど、美味しそうに食べているのを見るのも嬉しい。
「なあ、ルシール。このいちご美味いぜ。食うか?」
「え? あ……はい。戴きます」
 彼女の目線に気が付いたバルトは、ルシールの口元にいちごを差し出した。
 突然の出来事に戸惑ったルシールだが、頬を赤らめながら、素直に口に入れてもらう。
「美味しい……♪」
 それは本当に甘く美味しく……今迄食べたいちごの中でも格別に美味しいとルシールには感じられた。
 想い人の手によって運ばれた、特別な物であったせいももちろんあるだろう。
 幸せそうに微笑んだルシールを見て、またバルトも顔を綻ばせた。
「な? 美味いだろ? ほら、もっと食え食え」
 もう1つ、ルシールの口に運びつつ、自分の口にもいちごを放り込んでいるバルトを見て、彼女はくすくすと笑った。
「お腹を壊さないくらいにして下さいね、バルト?」
 何だかいきなり見せ付けられてしまったが、冒険者達は、各々洞窟で依頼後のご褒美を満喫していた。
 見事グドンを追い払った冒険者達は村人達に感謝され、お礼にいちごも温泉も好きなだけどうぞ、と許可を貰ったのだ。
「んん〜。美味しいv」
「本当に美味しいですわね」
 真っ赤に実ったいちごを頬張ったミカヅキとナナカもまた、思わずそう口走った。
「ええ。季節外れのものとは思えませんわね」
 味見、と言いながら1つ口に運んだメルセドアも、赤い唇に微笑みを浮かべる。
 村人から聞いたレシピの話をしつつ、ミカヅキとナナカはせっせと大切な友人の為にいちごを籠に摘んでいった。
 『温泉いちご』は本当に美味しい。これならきっと、旅団の仲間達も、ミュリンも喜ぶだろう。
「私、そろそろ温泉に汗を流しに行きますけど……皆様は如何?」
 お土産用の籠がいっぱいになってきた辺りで、メルセドアが仲間達に声をかける。
「そうですね。そろそろ私達も温泉、戴きましょうか」
 長時間いちごを摘んでいたお陰で、泥だらけになっていた冒険者達は、喜んで彼女の誘いに乗ったのであった。

 かぽーん……。
「いいお湯ですねぇ……」
 ふぅ、と心地よい溜息をつくルシール。
「本当に……いいのかしら、こんなに寛ぐお仕事で」
「いいのよ。それだけの労働はしたと思いましてよ」
 ナナカの言葉に、愛猫のジャオを洗ってやりながらメルセドアが答える。
「湯治という言葉がございますように、温泉は怪我や病気に効くものだそうですね……私の怪我にも効くでしょうか」
「大丈夫にゃ〜。きっと効くにゃ。しっかり入って怪我治すにゃよ! 玉のお肌に傷でも残ったら大変にゃ!」
 先日怪我を負ったミカヅキを、労わるように声をかけるマオだったが、何だか様子がおかしい。マオは村人から振舞われたいちご酒をしこたま飲んでいたのだ。
「マオ。お前、酔ってるだろ……猫口調になってるぞ」
 対照的に変わらぬ顔色でいちご酒を口に運ぶネフェルが、酒の乗ったお盆でマオの頭をドつき……。

「向こう、何だか盛り上がってるね」
「そうだな。女6人集まれば、あんなもんじゃないか?」
 仕切りの向こうの男湯で、タクトとバルト、男2人が背中を流しあっていた。
 こうしている間にも、女湯からは明るい笑い声とお湯を掛け合う音が聞こえて来る。
「……お。メルセったら胸大きいにゃ〜。サイズいくつにゃ?」
「私ですか? 私は……」
 酔っ払いマオの大きな声は、洞窟内に良く響く。
 何だか聞いてはいけないような話に、男性達は何となくだが身を竦めた。
 ……正直、メルセドアの胸のサイズが良く聞き取れなかった事は惜しかったが。
「何気にルシールも胸大きいにゃ。ホラホラっ! 見せてみるにゃ〜!」
「あ、ああっ。そんなっ。あぁんっ! ダメェ」
 そして次のターゲットはルシールであるようだが……何だか、とっても雲行きが怪しい。
「どうした!? ルシール!?」
「ああっ!! バルト、ダメだよっ!!」
 そんな悩ましいルシールの声に、バルトは思わず仕切りを越えてしまい……。
 ……男性陣はその直後、地獄を見た。
「うわあああぁっっ!?」
「ぼ、ボクは覗いてませんからねーーっ!」
 問答無用とばかりに飛ぶ、メルセドアの衝撃派とネフェルの仕込みナイフ。
 バルトとタクトの悲しい叫び声が、洞窟内に木霊した……。

●いちごづくし
「おかえりなさい! みんな! どうだった?」
 冒険者達が戻って来ると、ミュリンは嬉しそうに駆け寄ってきた。
「ミュリン、すまん。あまりにもいちごが美味くてな……。全部俺が食っちまった……」
「ええっ! バルトちゃん、ひどいよお〜っ」
 その言葉にがあああん! と音がしそうな程に破顔するミュリン。
「……バルトったら。冗談ですわ、ミュリンさん。いちごはほら……」
 くすくすと笑いながら、後方を指差すルシール。
「わぁ……☆」
 その手の先に前に広がる数々のいちご料理に、ミュリンは目を輝かせた。
「『いちごのしょーとけーき』とやらは、これで宜しいんですわよね?」
 雪のように白い生クリームの上にたっぷり乗せられた真っ赤ないちご。
 ミカヅキの言葉に、ミュリンは大きく頷いた。
「わたくしもいちごのタルトを作ってみましたのよ。余り上手く出来なかったかもしれないですけど、ごめんなさいね」
 いちごジュースに、いちごジャム……それからそれから、と微笑と共に色々差し出すナナカに、ミュリンは飛び上がって喜んだ。
「いちご酒も貰って来たが……ミュリンは未成年だからな。これは俺が貰っておこう」
「……とか何とか言って、自分が欲しいだけだろう」
 マオの言葉に、容赦なくツッコむネフェル。この2人は立派な漫才コンビになれるだろう、うん。
「さて、ミュリン。次の食材は何だ?」
 目の前のご馳走に機嫌を良くしたミュリンを楽しそうに見ながら、バルトが問いかけた。
「ん〜。次はね……ねえ、ナナカちゃん、メルちゃん。何がいいかなぁ?」
 その問いに、食い倒れMAPを広げながら首を傾げるミュリン。
「ま、また行く気……?」
 その様子にタクトは食べかけていたケーキを取り落とし、でっかい冷や汗を流した……。

 タクトの問いは、果たして現実のものとなってしまうのだろうか?
 例えその日が来たとしても、頑張れ! 負けるな冒険者達! 君たちの未来は明るい!
 ……タブン。


マスター:猫又ものと 紹介ページ
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参加者:8人
作成日:2003/11/03
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