最後の一人



<オープニング>


 バレデス少年は、艶やかな黒髪の持ち主で、その先端は渦のように巻いていたが、気質はといえば、随分と真直ぐな子供のようだった。
「ぜ〜〜〜〜ったいに、離れたくないって言ってるんだよ。うちのじいさんときたら、もう、めちゃくちゃ頑固者でさ、ほんっっとに、苦労させられてるんだ、俺だって母さんたちだって」
 熱く身振り手振りで語る少年へ、薄明の霊査士・ベベウは穏やかな眼差しを向けていたが、やがて弁が強張り咳き込んでしまった彼の背を擦りながら、冒険者たちへ言った。
「バレデスさんのご祖父、マーカス氏は御歳八十のご老体です」
 えふえふ、と盛大な咳払いをして、バレデスが戦線に復帰した。
「もう、ずいぶんと弱っちゃっててさ。じいさんとは、いつくだばるんだって、いっつも話してるんだ」
 おおっぴらに本音を語り合う関係のようだ。
 前髪を撫で付けながら、ベベウが言う。
「マーカス氏は、バレデスさんたちご家族とはひとり離れて、とある古い砦にお住まいです」
 自慢気に少年が言った。
「昔、じいさんは兵士だったんだ。ずうっと住んでる砦だって、じいさんが戦友たちと護ったとこだって言うんだぜ!」
 小さく首肯いて、少年の気持ちに応えてやると、ベベウは砦が再び護らねばならぬ訳を皆に伝えた。
「五十……あるいは、百に近い死者の群が、砦の付近を彷徨っているようなのです。戦いの繰り広げられた土地に現われたのですから……もしかすると……」
 霊査士の言葉は終わっていなかったが、少年が声を張り上げた。
「おかげで、もう誰もじいさんのとこへ行けないんだ。危なくってしかたないよな!」
「そこで、皆さんには砦に赴き、内部へ何者をも立ち入らせぬよう、守り抜いていただきたいのです」
 椅子から荒々しく立ち上がって、少年が言った。
「それから、俺を連れってくれ! 母さんも行きたいって言ってたけど、危ないだろ? だから、俺だけでもじいさんを看取ってやりたいんだ」
 
 少年の見送りから帰ると、ベベウは目配せで残るように伝えていた冒険者たちへ、静かな抑揚で語った。
「マーカスというご老人は、死の床にありながらも、愛する家族と別れ、砦に残ることを望まれました。どういう理由があってのことなのでしょう? バレデスさんにも、多くをお話になっておられないようです……。僕には、彼が誰かを待っているような気がしてなりません……ただの郷愁などではない、大切な訳があるのではないのかと……そう思えるのです」

マスターからのコメントを見る

参加者
陽だまりの歌い手・フレル(a00329)
黒百合・シオン(a06641)
白骨夢譚・クララ(a08850)
久遠に遠き予兆・ウィヴ(a12804)
シールディング・シードリン(a14037)
天巧星・カイエン(a14349)
緋氷華の剣士・コスモス(a17136)
綿野の弓姫・ナツミ(a19496)
残響の・ルナシア(a20060)
主無き盾・ヒューベル(a20329)
男爵・クッカード(a21051)
闇夜に虚ろう漆黒・ハルト(a21320)


<リプレイ>

 薄紅の髪が印象的な女性、緋月の剣士・コスモス(a17136)は長い足を無頓着に繰り出して、泥の跳ねる小道を進んでいた。左手をギターのようにくびれた腰にまわし、右手で北風になびく髪を抑えると、彼女は青い瞳で一点を見上げた。
「老人は、何故ここに留まったのだ……」
 陽光に煌めく窪地の刻みがまっすぐに向かった先には、寂寥と荘厳の端境にある古さびれた砦がそびえていた。あそこに、マーカスがいる。ただひとり、死の床にありながら。
「かつての戦友か、あるいは仇敵か……」
 陽射しをかざした手で遮り、細めた瞳で旧き古城を仰ぎ見る。主無き盾・ヒューベル(a20329)はマーカスという老人が、齢八十を越えた人生の最期をおそらくは自覚した男が、家族から離れてまでして、いったい誰を待っているのか、それを知りたかった。
 地面にしゃがみこんでいた白骨夢譚・クララ(a08850)は、泥の中から突き出していたものを見るなり、「……あっ」と声をあげて手袋を脱いだ。白い指先が摘みあげたものは、残念ながら彼が求めたものではなく、他の誰もがそう感じたように、表面に苔のこびりついた小枝であった。
「出来るだけ……骨が多いと、嬉しいのですけれど」
 少年はそう言いながら、路傍に転がる大きめの石を拾い上げて、矢尻の形に整列させた。
 
 白い樹皮で包まれた棒を手にして、バレデス少年は叫んでいた。
「流水撃!」
 男爵・クッカード(a21051)たちは、そんな依頼人の前後を護りながら、仲間たちが水溜まりや苔に残した足跡を追っていた。矢の形に並べられた石も、彼らを誘う目印のひとつである。
「死人の群が居る事を知ってもなお、祖父の元へ向かおうとする小さな勇者に感銘を受けました。このクッカード、トサカに懸けてムシューと彼の祖父を護ってみせましょうぞ」
 再度、放たれた流水撃は、木の棒に滴っていた泥水を周囲に散らした。クッカードは無言で取りだしたハンケチで、上着の汚れをぬぐっていた。
 
 
 砦に近づくにつれ、アンデッドは密に群れて現れた。
 それまでは、三々五々に散っていた死者の群を駆逐するだけであったが、目前に現れたように、朽ち果てて灰に染まった屍衣をまとい、隘路に立ち塞がる死人の波を目にすると、狂月翼・シオン(a06641)の瞳にも戦いに臨む力強さが宿らずにはいられなかった。
 影の双翼のごとき武具を手に彼女は歩み出て、ブンと風を切り、腕を交差させた。長大な三日月形をした影翼は、大きな弧を描いて空を飛び、敵の頭部を刈り取り、胴を半ばまで切り裂いた。
 逃れえぬ、あるいは、掴みとらねばならない瞬秒の間合い。孤高なる漆黒の影・ハルト(a21320)が手にした刃に付けられた名が持つ言霊である。シオンの武具と入れ違いに、仲間たちからひとり突出して前線に駆け出した彼は、斬魔閃を頭上で十ほど旋回させると、首筋に色あせた赤い布地を巻き付けた死者目掛けて、回転する刃の力を放った。右肩ごと頭部を泥水に落とした亡者を、彼は哀れと感じた。
「老兵が古城を自らの墓標として……何を待っている?」夢十夜と呼ばれる太刀が、鞘とこすれてシリリと音をたてている。黒鎖ニ縛サレシ凶狼・ルナシア(a20060)は微笑みを湛えていた口元を、さらに横へ広く裂いて言葉を続けた。「それならば俺たちは……墓守だね」
 少年の呟きを、駆け抜けるなかで、荒涼とした景色が過ぎ去り屍衣の群が近づくさなかで、コスモスは耳にしていた。
「墓守か、上手いな……だが」空に銀の軌跡が描かれ、その輪郭から怒濤の衝撃が死者の群を襲う。「言っている場合か!」
 ルナシアは泥をはねあげ、さらに速度を高めた。
「そうだった! あの世にお帰り願うよ、死人の兵隊さんたち!」
 刀身に刻まれた細かな文字は、光を奇妙な様相としていた。灰色の尾がひるがえされ、ちらつく光が死者の全身を撫で切りとした。
 
 砦の麓を囲むまばらな緑のなか、久遠に遠き予兆・ウィヴ(a12804)たちは死者を追っていた。
 木漏れ日が、ウィヴの白い額に斑の紋様を浮かび上がらせる。前髪は駆け抜ける彼を撫で続ける向かい風によって翼のごとく開いている。光り輝く槍弓アパショナートを構え、ウィヴは四角い岩の上に飛び上がった。耳元で指先を弾き、赤い矢羽根の付いたアビリティの嚆矢を射る。
 膨れ上がった魔炎は木々の乾いた表皮をざわつかせた。ぱらぱらと舞い落ちるのは、死者の身体を形作っていた欠片どもである。
「奇麗だ……」
 と散らばる白骨に対して賛美の言葉を贈りながら、満足そうなクララ。アパショナートへ神々しいまでの力を送り込んだのは彼だ。
 シールディング・シードリン(a14037)は髪に降り積もる破片をうとましそうに払いながら、重厚な突撃を繰り出していた。迫り来る黒ずんだ指先を炎獣の盾で交わすと、白くぼんやりと輝く剣で空を薙ぐ、すると、瞳は映らぬ何かが切先から飛びだし、宙を舞っていた欠片に細長い円柱状の空白を作りだした。
 一体の死者を土へと還したシードリンに続き、ヒューベルのアクスが空を――仲間の盾にしがみついていた亡者諸共――切断した。
 彼ら重騎士ふたりの後方から、暗闇を思わせる瞳を伏せ、まとめられた灰の一房をなびかせた武道家が疾風のごとく戦場へと舞い降りた。仲間の肩を失敬して群れる死者の中央に降り立ったのは、天巧星・カイエン(a14349)だった。
 彼は大きな身体を折り曲げ、旋回した。左足を軸とした右足は伸ばされていて、その踵は主の頭よりも遥かに上方を往った。カイエンの蹴りは、死者の後頭部から入り、失われた唇を大きく開かせながら舌のように突き出た。胴だけとなった死者はしばらく立ったままだったが、彼が指先で突いてやると力なく地に伏したのだった。
 
「あわ、あわわ、ひえっ!」
 頭を抱えてしゃがみこみ、バレデスは棒切れを闇雲に振り回していた。
 砦へと続く道を、クッカードたちよりも先行した二班は、道を塞ぐあらかたの死者を葬り去っていた。けれど、古戦場は広く、影を潜めるに苦労のない場所であった。多少の討ち漏らしはいたしかたないところである。
 陽だまりの歌い手・フレル(a00329)は怯える少年が駆け出したりしないよう、その肩をそっと抑えながら、背徳囁き惑わしミトンで包まれた指先を、薄暗闇にひしめく死者らに向けて伸ばした。後方からのつむじ風のように、少女の輝く金の髪を頬にまとわりつかせ、黒い針の群れはアンデッドの身体を貫かんと流れていった。
 背後から現れた死者を、瞳を覆う指の合間から見てしまったバレデスが悲鳴をあげる。だが、その限られた視界には、突然の来訪者へと駆けていく、少女の白いふくらはぎも映っている。
 両足の間隔を広げて立ち、ミスティナイトの狙いを定める。ふんわりと風に膨らんだスカートの裾が、吉兆の虎猫・ナツミ(a19496)の動きに合わせて左右にまわった。放たれた矢は、糸を引くような軌道で宙を滑り、何かを求めるように差し出されていた死者の両手を貫いて、その胸部を深々と穿った。
 胸を大きく膨らませ、全身を覆う甲冑の輪郭をも広げると、クッカードは茶色のつぶらな瞳で死者を睨みつけた。振り抜かれたロッドから放たれた衝撃波は、死者の腰を砕いてその走行をさらに歪なものとした。
 すべての死者が倒されるなり、バレデスは飛び跳ねるように立ち上がって、戦場を駆け巡った。そして、「かっこいい!」と大声を張り上げると、フレルに倒された死者が手にしていた、鉄の剣を手にした。経年のわりには、銀の面を多く保った剣で、刃は鈍くなっていたが、鍔の輪郭はまだしっかりとしたものだった。
 棒切れを捨て、鉄の剣を装備した依頼者は、クッカードの鶏冠を切り裂きそうになりながらも、元気よく隘路を進んでいた。
 まばらであった木立が姿を消し、銅にこびりついた錆のような色をした岩が散乱する、寂しい荒野へと辿り着いたナツミたちは、そこへシオンやウィヴたち、先行していた二班の冒険者たちと合流した。
 暗く色づいた流れる雲を背後に、岩山の頂点に屹立する巨大な石組みは、偉容と呼ぶに相応しい姿を皆に披露していた。正面に閉じられた門が見え、そこからジグザグに蛇行する石段が続いている。
「クッカードさん、ナツミちゃん」こう呼びかけると、フレルは少年の手を引いて言った。「行きましょう」
 後方を仲間たちに任せ、フレルたちは石段を駆け登った。影から現れた死者へは、クッカードが激しい閃光を放つ鶏冠を傾けて注意を惹き、バレデスはフレルに連れられて無事に門のなかへ、ナツミは翼を広げて佇む仲間にたかる死者を、狙い澄ました一矢で崖下に落としていった。
 
 赤い鶏冠と猫の尻尾が扉の向こうへ消え、うねる石段をウィヴたちが駆け上がる姿を見届けてから、シオンたちは砦の周辺に残る死者を駆逐せんと、泥濘んだ土地をひとまとまりとなって進んだ。
 どういう訳か、膝から下を失い、泥水を這ってこちらへと向かってくる死者たちへ、ハルトは掌中に生じさせた赤く透けた矢を、クナイのように投げ放った。わずかな弧を描いて、死者の鼻先に突き刺さった矢は、赤々と灯る小さな火球の姿を一瞬だけ晒していたが、すぐに膨れ上がる魔炎となって爆発した。
 すでに人ではなく、這う虫のようだった。虚ろな眼窩で見上げ、指先の失われた手袋から灰色の爪を伸ばした敵へ、シオンは二翼の武具に蒼い闘気をはべらせ、十文字に切り付けた。
 仲間たちが深く傷つく前に、お天気パパさん・スレイドは確実に癒しの光を広げ援護していく。
「コスモスさん、あっちもだよ!」
 鍔のない刀身は、ルナシアの拳から、まるで彼の尾のように天へと向かって伸びていた。仲間へ現れた死者の位置を叫ぶと、少年は夢十夜を繰り出し、背筋を伸ばして死者の頭部を掠め、体勢を低く落として腹部を撫で切り、一転して胸部を袈裟斬りとした。
「残党狩りだな……」そう呟くなり、コスモスは鈍色の刃を頭上高く掲げた。「敵には凄惨なる死の眠りを与えよう……」
 薄い戸板が踏み抜かれたような音がして、死者は胸元が広く開いた上着のような空白を作りだし、コスモスの視界へ胴体越しの荒野を映すと、バラバラと崩れ落ちていった。
 
 アーチを描いた城壁には、狙撃者にうってつけの弓狭間が残存していた。
 風雨によってか、それとも、ここで身を潜め続けた兵士の肘が磨き続けたのか、滑らかな石材の表面に、ウィヴは指で触れてみた。
 薄暗くなった辺りへ、頭上に煌めかせた光の輪で輝きを送ると、ウィヴはアパショナートに硝子のように透けた赤い気で練られた矢をつがえ、それを放った。
 足元に伸びる蛇行する道の中ほどに、小さな赤いつぶてが落下して、大きな火の玉となって爆ぜた。
 クララは完全な白骨死体が――それも動くのだから素晴らしい!――が粉々に砕ける様も、少しもったいないと感じながら、黒い革手袋を彷徨うように差し出した。夜が深まったせいか、列をなして大挙した死者たちが織り成す灰色の波を、シードリン、カイエン、そして、ヒューベルといった前衛たちが身をもって押しとどめている。そこへ、クララは癒しの光を広げた。
 淡い光に撫でられ焼き付くような痛みは消えていた。シードリンは黒金で包まれた身体を、さらに前方へ押し出し、月光剣を群がる死者の頭部へ打ち降ろした。
 アクスを揮い、邪魔立てするアンデッドを打ち砕くと、ヒューベルはシードリンの隣へ身体を押し込み、ふたりの重騎士による重厚な盾を、古さびれた砦の南門に形成した。
 彼らの頭上を赤い焔を灯した矢が通過して、朽ちかけた身体をさらに崩しかけた死者をヒューベルとシードリンが薙ぎ倒す。
 それでも、盾を乗り越えてきたアンデッドが少数ではあったが、彼や彼女たちはむしろ不幸であったと言っていいだろう。
「こらこら、この先は通行止めですよ……」
 音もなく死者の背後に潜み、くすくすと笑うと、カイエンはその手を躊躇なく死者の胴へとまわした。四肢を投げ出して為す術もなく回転した死者の身体は、城壁の縁に叩き付けられ、急な角度で折れ曲がったまま動かなくなった。
 
 壁も窓も天井も、そして、床さえも残った一室は、ここだけであった。
 粗末なベッドに横たわる老人と、少年は愉快そうに言葉を交わしている。
 咳き込んだ老人の背へ手をまわすと、フレルはマーカスの身体を少し起こしてやり、隙間へはクッションを詰め込んだ。
 煌々と灯る燭台の赤い光は、隙間風によってちらついて、老人の頬は影によって撫でられているようだった。
 足音が聞こえ、ナツミが霧弓を手に戸口の外へ向かった。けれど、彼女は仲間を連れ立ってすぐに室内へ戻ってきた。踵の泥を払うと、シードリンは皆に報告した。戦いは終わった、と。
「すまんな……」
 そう言う老人へ、シードリンは何事かを伝えようとしたが、嬉しそうに老人の頭を撫でたり、肩口にシーツをかけてやったりする少年の顔を見て、もうその言葉は必要ないと無言のまま踵を返した。
「そうだ! じいさん、これを見てくれ」
 バレデスは言うなり、足元に置いていた剣を取り上げた。そして、鼻をこすると両手で柄を掴み、戦士らしいポーズをとってみた。どことなく冒険者のひとりに似ていたのは、彼が知らぬ間に影響されてしまったからだろう。
「なんじゃ、そのボロい剣は……」
 瞳を細めて、孫を笑っていたマーカス老人……だが、急に目を見開くと、手を伸ばして剣を奪い取った。
「なにすんだよ、じいさん」
 笑顔でバレデスが詰め寄ると、老人は言った。
「いかん、わしの目ではもう見えん。バレデス、鍔の裏側を見てくれんか」少年の手に剣が戻った。「そこに、紋章文字が刻まれとらんか」
 えーとなー、そう漏らしながら少年は剣を検めていた。そして、言った。
「あった、あった。ぼやけちゃってて読めないけどな」
 老人はさめざめと涙を流していた。
 
「ムシュウ・クッカード!」
 老人の部屋から出てきた仲間を呼び止めたのは、ウィヴであった。クッカードの鶏冠が力なくしおれているように見え、彼は悟った。老人が亡くなったことを。
 砦の外で知らせを聞いたルナシアとハルトは、静かに瞳を交わした。ルナシアは折り重なる亡骸を見つめ、ハルトは「安らかに眠れ」と祈りの言葉を口にしていた。
 クララは老人の待ち人を知るなり、笑みを浮べた。そして、マーカス翁が死者の剣を抱いて身罷ったとクッカードから聞かされると、彼はうんうんと喜んだ。
「よもや討って出よう等と思っていませんよね?」
 老人へ言ったのは、カイエンだ。
 その隣では、コスモスとシードリンが黙祷を捧げている。
 ヒューベルは安らかな死者の横顔を見つめながら、彼の言葉を思い起こしていた。
 
 ――奴等が帰ってきよった。
 老人は確かにそう囁いていた。


マスター:水原曜 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
冒険活劇 戦闘 ミステリー 恋愛
ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:12人
作成日:2005/04/01
得票数:冒険活劇3  戦闘12  ほのぼの1 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。