カディスブレイク!〜倒せハンナ北側城砦の誓い



<オープニング>


●カディス城塞破壊
 マルティアスでのソルレオンとの会談。そこで告げられたカディス城塞破壊までの期日は27日。
 だが、カディスは難攻不落で名を成した砦である。そう簡単に破壊出来るモノではない。
 完全破壊にはとても素人だけでは手が足りない。
 そう確信したノルグランドの霊査士・オウカは応援を呼ぶ事とした。
 そう、破壊工事のプロフェッショナル達に……!

●破壊の達人たち
「それで俺等に……?」
「……らしい」
 翔る緋紅の剣・キィルスは翡翠の霊査士・レィズの説明を受けて唖然としていた。
 こんな時こそ、日頃より破壊系依頼に慣れている彼らの出番……らしいのだ。
「でもって、あの御仁も耳が早ぉてな。もう来てはる」
「ブラボーブラボー! 斯様な歴史的な大破壊! 胸が躍るわ!!」
「来たーーーーっ!?」
 破壊を語れば右に出る者はいない、天にそびえるカイゼル髭のナイスミドル。必要以上に熱いこの壮年の御仁こそ唯一無二の破壊マニア貴族ことコーギー・ブレーク卿。通称・ブレイク卿その人であった!!!
「儂も話を聞いたぞ。平和の為、戦の象徴である砦を破壊するとは! 感激してもう涙が止まらんわい!!」
「卿、落ち着きなはれ!」
 大興奮しているのは感激だけでは無い筈だ。受け取ったハンカチで鼻をかむと、卿は大きく咳払いしてドンと胸を叩く。
「名だたるカディス城砦の大破壊となると、その辺の人夫を集めるだけでは話になりますまい。必要な道具に儂自慢の解体技師達をお貸ししましょうぞ!」
「おっ!?」
「平和の礎に必要な事じゃし、斯様な大破壊に関わらぬ手なぞあるまい。勿論儂も自ら陣頭指揮を執らせて貰うつもりじゃよ」
 心強い言葉である。既に卿の後ろにはブレイク卿親衛解体部隊が頼もしそうに並んでいる。
「俺達だけじゃ手が足りないさね。レナとか呼んでくる!」
「よっしゃ。俺もキーゼルとかに人集め手伝って貰ってくるさかい!」
 キィルスとレィズは頷いて、他の冒険者達に協力求めるべく立ち上がったのであった。

●乙女の戦い
 続々と集まる冒険者達の中に、紫色の長髪を二つにまとめた少女と、赤茶色の短髪を風にゆらめかせる少女の姿があった。
「くっくっく、闘技場で優勝した事もあるこのハンナ様に担当者として声をかけるとは、ツキユーのアホも少しは物事をわかってきたようね」
 紫髪の少女……いや、歳からするともう女性と形容すべき人物、立てば癇癪座れば傍観歩く姿は・ハンナ(a90115)は不敵な笑みを浮かべながら空を見上げる。
 背中に自分の身長と同じほどの大きさのしゃもじ型ハンマーを背負っていながら、それを全く感じさせない所作。
「ハンナさん……ようやく、どちらが真のハンマー使いか、わかる日が来たんだよ!」
 ハンナの後ろから声をかける赤茶髪の少女、おひさま笑顔な翔剣士・レナ(a90027)。その手にはおしおきハンマーがしっかり握られていた。
 二人は、共にハンマーを扱う冒険者。レナは、ハンナを密かにハンマー使いとしてライバル視していたのだ。
 ゆっくりと振り返るハンナ。そして、レナに向かってこう言い放った。

「誰よアンタ? 何、私のファン?」

 不審者を見る目つき。ハンナは、レナを知らなかった。
「な……! ボクは、レナだよ! ほら、情報局とかで見たことないかな?!」
「見てないわよんなモン」
 そっけない返事に顔が次第に引きつっていくレナ。それでも笑顔を崩さないのは流石冒険者の胆力といったところだろう。
「そ、そっか……ま、まあいいや。ハンナさんは南側城砦の担当者だったよね?」
「ええそうよ、腕に覚えのある野郎どもを束ねなきゃいけないの。それじゃ忙しいから私はこれで……」
「???ボクは北側城砦の担当者なんだよ」
 立ち去ろうとしたハンナの動きが止まる。
「???へえ、だから?」
 挑発的な笑みを見せるハンナ。
「どちらの組が早く、そして完膚無きまでに城砦をブレイクできるか……勝負するんだよっ♪ まさかハンナさんが逃げる……なんてことはないよね?」
 無邪気な笑顔を崩さないレナ。二人の間に火花が散っているのが見えた。
「………良いわよ、やってやろうじゃないのッ!」
 かくして、カディスブレイクとはまた別の次元の、乙女の戦いの幕は切って落とされたのだった。

●北側城砦
「そんな訳でみんな! ハンナさんには絶対負ける訳にはいかないんだよっ!!」
 集まった冒険者達に向かい、開口一番そう力強く宣言するレナ……少し(かなり?)間違っている気がするのだが、気の所為ではないだろう。
 しかし、今回集まった冒険者達に与えられたカディス城砦破壊の依頼は〜例え私情が幾分か入っていたとしても〜カディス地域の平和の為……しいては今や東方の一大勢力となった同盟諸国とランドアースの勇ソルレオンの未来を繋ぐ為の重要かつ重大な任務である事には間違いなかった。
「ハンナさんに負けられないのも事実だけど……ソルレオンの信頼を得られる為にも、約束した砦の破壊は完璧に行わないといけないんだよ」
 ソルレオンは自らの正義に忠実な種族……ソルレオンの信頼を得る為には、有言実行……いや、無言実行が必要とされる。
 ……逆に言えば、一度口にした約束は、完璧以上に行わなくてはならないのだ。
 その為にも……
「いい、砦の大きさはボク達の北側もハンナさんの南側も、作業に当たる人数まで条件はまったく同じなんだよ……後はボク達の壊し方次第、要塞の北側……ソルレオンさん達にもハンナさんにも、ぐぅの音も言わせないぐらいに完璧に更地にしてみせようなんだよっ!」
 何時ものレイピアではなく、『おしおき』と書かれた巨大なハンマーを手にしたレナは、それをおもむろに天高く掲げると冒険者達に向かって叫ぶのであった。
「カディス城砦……れっつ、ぶ・れ・い・く!!」

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参加者
銖煌華婉せし慧護を薫べる蓮風・サユーユ(a00074)
翡翠色のレスキュー戦乙女・ナタク(a00229)
鋼帝・マージュ(a04820)
消す者・ルーテシア(a08298)
色術師・ナオ(a09228)
赤烏・ソルティーク(a10158)
ちょ〜トロい術士・アユム(a14870)
黄金の貴族令嬢・ジェニファー(a18462)
蒼き旅人・デューン(a19559)
狂戦士・コウ(a22393)
NPC:おひさま笑顔な翔剣士・レナ(a90027)



<リプレイ>

●集結、破壊の戦士達!
「ここがカディス城砦……」
 見るからに堅牢な、難攻不落をまさに地でいくリザードマン領最前線の砦、カディス……その巨壁を眺めながら、男一発馬鹿一代・コウ(a22393)が感涙深く呟く。
「ここの破壊は、ソルレオンの信頼を得る為の重要な………」
 そう、ここの破壊は、拗れてしまったソルレオンからの信頼を得る為には…………
 信頼を得る為には…………
 得る為に………
 得る……
「……いい憂さ晴らしにはなりそうだしな」
 しばらく色々と考えて、そして何だかいろいろと疲れた表情でボソッと呟くコウであったが、ブルブルッと首を振り、パンパンと頬を叩くと気合いを入れ直し拳を固めると改めて城砦を見上げた。
「………とにかく、やるからには南側組には負けられないしな!」
 ……そう、ここは、ソルレオンの侵攻を現在においても許した事も無い難攻不落の最後の砦、カディス城砦。
 その難攻不落の要塞を、ソルレオンとの和平の第一歩として破壊する為に冒険者達は集まったのだ。
 そしてそのカディス城砦であったが、南側と北側、そしてその中央にカディスの聖域があり……一番重要で破壊の難しいカディスの聖域がある中央部は、破壊のスペシャリストであるブレイク卿を始めとする専門家と冒険者達が担当していた。
 そしてその周囲を取り囲む要塞部分……その破壊をコウ達が担当するのだったが、集まった冒険者達、その中の2人……コウ達、カディス城砦北側破壊を請け負ったおひさま笑顔な翔剣士・レナ(a90027)と、その丁度反対側である、まったく同じ作りをした城砦南側破壊を担当する冒険者達を率いる立てば癇癪座れば傍観歩く姿は・ハンナ(a90115)
 この2人は、形は違えどハンマーを使う冒険者……厳密に言えばレナは突っ込み様なのだろうが……レナとハンナ、それぞれの維持とプライドを賭けて、どちらが先に城壁を崩すかで競っていたのだ。
「みんな! ハンナさんには負けられないんだよっ!」
 無駄に気合いを入れるレナの檄を飛ばす声が聞こえるなか……城壁を前にした冒険者達は、その難攻不落の要塞をどう崩し、どう壊すかについて最終確認を行っていた。
「ボクは上から崩す事を提案するよ……乙女の戦いは置いといて、やはり安全が第一だからね?」
 深々と被ったヘルメットの鍔を上げながらそう言う守護者・マージュ(a04820)に対し、銖祷薫粥なるを顕す蓮風の慧剣・サユーユ(a00074)が下から崩すべきだと反論する。
「やはりこれは勝負ですから、やるからには勝ちに持って行きたいですわよね〜……最低でも、きっちりと北側城砦を破壊したいですの、その為には……」
 ……その為には、マージュの推す上部から壊して行く安全策ではなく、落下物の危険もあるが下から崩しその城壁の自重をも利用し壊すべきだと主張したのだ。
 真っ向からぶつかり合った2人の主張であったが……下から壊す方を推した意見が多く、結果、北側組はカディス城砦を下から壊す事で纏まる。
 もっとも、マージュを始めとする上から崩す事を推した者達も、一度方針が決まれば後はそれに向け全力を尽くす事に意義はないのであった。

●破壊者の足音
「此処に楔を……え、もうちょっと右ですか? 今度は行き過ぎ??」
 ブレイク卿と共に来た破壊のスペシャリストをアドバイザーに、どの場所に打撃を与えれば効率的に破壊出来るか慎重に確認している緋燕・ソルティーク(a10158)……その場所に楔を打ち込み、冒険者の力により一気に崩す、それがレナ達北側組が選んだ作戦であった。
 その楔を打ち込む作業を終えると、いよいよ難攻不落の要塞、カディス城砦を破壊すると言う一大作業が始まるのだ。
「それじゃ、みんなの作業が上手く行く様にフォーチュンフィールドを展開するね……怪我したらすぐに回復するし、デバインチャージも掛けるから、必要ならすぐに言ってね」
 そう言った色術師・ナオ(a09228)が、ゆっくりと掲げた賢者四色宝珠が周囲に光を放つと、彼を中心に周囲がぼんやりと光り輝きだした……光に包まれた領域の幸運度を上げるアビリティ、フォーチュンフィールドだ。
「えっと〜…………………」
 次々と城砦を包み込むかの様に広がっていく輝く光の中、とんかちを構えたトロい術士・アユム(a14870)であったが……何を考えたのか、そのまま固まってしまう。
 しばらく固まった後……ゆっくりと何かを思い出す様にゆっくりと動きだし、全員が作業の手を止め見守る中、思い出したのかハッと動きを再開したアユム。
「……あ、頑丈な砦を破壊するんやったなぁ〜ん、うさきちさんは離れて見とってなぁ〜ん」
 そう言うと足下を飛び跳ねていた少し大きめな兎のうさきちさんを安全な所まで連れて行った彼女が、再びとんかちを手に壁の前に戻ると……
「……で、何をするんやったっけなぁ〜ん?」
 ……のんきなアユムの言動に、思わずずっこけてしまう冒険者達なのであった。
「まったく……調子が狂るってしまいますわ、何だか最近イライラするし……あー、もう、無茶苦茶力一杯に発散したい気分ですわ!」
 そう叫ぶと、手にした金色のハートの形をした鎖が連なった、黄金のラブミーチェインを高笑いの声と共に振るいまくる黄金の貴族令嬢・ジェニファー(a18462)……その空気をも引き裂く様な鞭の一振り事に、円盤状の衝撃波が生み出されていく。
 次々と呼び出された衝撃波……リングスラッシャー達は、創造主の敵である、難攻不落の要塞を切裂くべく飛び立つ。
「ドンドン行きますわよ! オ〜〜〜ホホホホホッ♪」
 楽しそうな声を上げるジェニファー……どうやら、よっぽど何か溜まっていた様なのであった。
 ともかく、こうしてカディス城砦破壊の第一声は上がったのであった。

●叩け、砕け、響かせ破壊の音色
 どかーん、ぼかーん、ずどーん……大地斬や大地斬や大地斬による破壊の音色や土煙が上がる度にゆっくりと、しかし確実に崩れて行く難攻不落の要塞、カディス。
 えっちらおっちらと荷押し車で崩れた瓦礫を運ぶヘルメット姿の女性がそのもうもうと上がる土煙で少し咳き込んでいると、薄く明けた目にピカピカと一際光輝く男が1人写り込む。
「ハンナさんにもだけど……レナさんにも負けない様に頑張らないと」
 楽しそうにおしおきハンマーを壁に向け振り下ろすレナを横目で見ながらそう呟くと、光り輝いていた原因……使うと何か貰えそうな雰囲気が漂う金色のハンマー、ごぉるでんはんまぁ♪ でゅーんかすたむっ☆を負けじと振るう蒼翼の剣士・デューン(a19559)だ。
「ハンナさんに負けたら、みんなおしおきなんだよ〜〜!!」
 ごぉるでんはんまぁ♪ に大地斬を加え、どかんぼかーんと壁を壊していた彼だが、破壊音に負けじと響いたレナの声に一瞬ビクッと動きを止める。
「……レナさんのおしおき……ちょっと気になる………はっ! いけないいけない、お仕事お仕事っ、南側には負けたくないし、もうひと頑張りっ!!」
 何かいろいろ想像し……それを振り払い慌てて動きを再開するデューンなのであった。
「ホント……つくづくポールアームにハンマーを付けて正解だったわ、人生何があるか解らないのよね〜」
 一方、その声の発生源であるハンマーを振り下ろしながら檄を飛ばすレナの横で作業していた月夜を駆け抜く抹殺者・ルーテシア(a08298)が、ふと手を休めながら呟く。
 感慨深く思いながら、手にしたイレーザーハルバード『Midnight Viper』に気合いを込めると、亀裂が入った城壁に向かい飛び上がり振り下ろす……武具の魂を掛けた大地斬の一撃、その一撃で放射状に広がって行く亀裂……連鎖的に次々と城壁が崩れ出すが、その一端が隣のレナの方にも広がり、その頭上へと向けて巨大な石の塊が降って来る。
「……レナちゃん!」
 その光景に、最悪の状況を想像し全員が息を飲む……しかし、土煙が収まった時、そこには目をパチクリとさせたレナの姿が。
「よかった……やっぱりビレテ様に安全を祈願したおかげなのかもね? それに……これなら勝てる気がするのね」
 ホッと胸を撫で下ろしながら、出かける前にビレテ様にお願いして来て良かったと思うルーテシア……南側からも激しい破壊の音が響くのであったが、何だか負けない予感をヒシヒシと感じるのであった。
 そして……

●決着! カディス北側砦!!
「もう限界だな、仕上げは任せるぜ……上手く崩してくれよっ!」
 ボロボロになったカディス城壁を眺めながら、仲間達にそう言うコウ……すでに難攻不落の要塞は過去の物、今のカディス要塞はいたる所が崩れ、ヒビ割れ、崩壊し、今にも崩壊しそうな状態。
 だが、ここまで来ると近寄る事は大変危険である為、後は遠距離アビリティにより一気に崩そうと言う作戦なのだ。
 狂戦士であるコウは、近接破壊は得意であったが、遠距離攻撃が出来るアビリティは準備していなく、後は仲間達に任せるしか出来ない……しかし、離れて見守る彼のその横顔は、まさに一仕事終えた漢の顔であった。
「城壁の自壊に巻き込まれない様に総員退避! ……最後の一撃ぃ!!」
 ソルティークの号令で、一斉に放たれるエンブレムシャワーにスキュラフレイム、そしてリングスラッシャーが次々と城壁へと命中する……爆炎が巻き起こり、もうもうと土埃が冒険者達の視界を奪う。
 最後に華麗なる衝撃が奏でる派手なファンファーレが鳴り終わった時……冒険者達の眼前には、まだ城壁は健在していた。
「やっぱり腐っても難攻不落の要塞……これぐらいの火力じゃ崩せないか」
 もう少し崩さないとダメかな……だけど、そうすると崩壊に巻き込まれるかも………そう呟き考えるマージュに、アユムが気楽に話しかける。
「まだ南側も壊れてへんやなぁ〜ん、みなで壊せばきっと勝てるんやなぁ〜ん」
「そうですよ、みんなでもうひと頑張りすればきっと勝てますよ」
 やるぞ〜っと気合いを入れるデューン……だが、すでにアビリティは底を付きかけているのが現状であった。
 このままでは……誰もがそう思った時、ふとずっと瓦礫を荷車で運んでいた女性に全員の目が止まった。
「えっ! ボ、ボク!? ぜ、絶対無理だよっ!!」
 そう……破壊作業には加わらず、ずっと荷車で瓦礫を片付けていた翡翠色のレスキュー戦乙女・ナタク(a00229)はまだアビリティに余力を残していたのだ。
 レナに手を引かれ、城壁の前に連れて行かれるナタク……仕方が無いなと言う表情で、構えを取ると気合いと共に爆砕拳を繰り出した。
「ほら、ボクの爆砕拳じゃこれが限界だよっ! か弱い女の子に荒仕事………」
 全然壊せない……そう言い荷運び作業へと戻ろうとした彼女であったが、その背後からメキメキ、ミシミシと言う音が聞こえて来たかと思うと、それは激しい崩壊音へと変化したのだ。
「なんでこんな時に大当たりなの………」
 がっくりと膝を落とすナタク……振り返らずとも背後で何が起こっているのかが、手に取る様に解ってしまったのだ。
「あらあら……何て言いますか、キャッスルクラッシャー? ……それよりもカディスブレイカーの方がよろしいですね?」
 ……その光景を眺めて居たサユーユは、ポンっと手を叩くと、にっこり笑って止めを刺したのである。
「……どうやら、南側より先に壊せた様ね♪ 後は……」
 崩れた大きな破片の影でのの字を書いているナタクを他所に、南側の様子を眺めて居たルーテシアがそう報告する……そう、まだ南側の要塞は健在であったのだ。
 レナとハンナの戦いは、レナの勝利で一応の幕を閉じるが……だが、まだ仕事は残っている。
 そう……この崩壊させたカディス城砦の残骸を綺麗に片付けないとならないのだ。
「壊すのね、壊すのね! オ〜ホホホホホッ!!」
 瓦礫を砕くべく、ラブミーチェインを高笑いと共に繰り出すジェニファー……その砕いた破片を使える物と使えない物とに仕分けしていたナオが、ふとその手を休めると、崩壊したカディスの地に思いを馳せる。
「……カディスの象徴が無くなったこれからが、本当の始まりなんだよね」
 戦いの象徴であるカディス城砦は、冒険者達の手によって地へと帰る……だが、それは絶対的な護りの証でもあったのだ。
 それが無くなったこれからは、カディスやノルグランドの住人達にとって……そして、ソルレオンと同盟諸国の関係も変わって行かざるを得ないのだ。
 だが、とりあえず今は……平和な未来に向けて、ブレイク、アウト!


マスター:瀬和璃羽 紹介ページ
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冒険活劇 戦闘 ミステリー 恋愛
ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:10人
作成日:2005/04/05
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