【ランドアース迷宮案内】大きな蔵の地下探索



<オープニング>


 ある所に大きな屋敷があった。元々の持ち主は長患いの末に亡くなり、大きな蔵と共に放置されて久しかった。
 その蔵を古物商が中身ごと買い取り、冒険者に『大掃除』を依頼したのが去年の年の瀬。
「……で、もう1回、その蔵に行って欲しいんよ」
 明朗鑑定の霊査士・ララン(a90125)の眼差しは、何故か果てしなく遠かったり。
「正確には、蔵の地下なのですが」
 その隣で、金髪碧眼の青年が頷いている。今回の依頼人、アラン・ウォルナット――古物商ウォルナット商会の若き総帥は、あくまでもにこやかだ。
「実は、前の持ち主の日記から蔵に地下の階層があると判明しまして。どうやら、特に貴重な物はそちらにあるようなのですよ」
 取り出された分厚い目録には、何箇所も付箋が張ってある。
「目録に明記されていて、実際蔵では見当たらなかった品も幾つかありまして……当商会としましては、可及的速やかに全ての物品を確保せねばならない訳です」
 地下への入り口は蔵からと屋敷からの2箇所。何かの遺跡跡を利用したらしく、結構な広さがあるらしい。
「迷宮って言う程でもないけど、迷路になっとるみたいやな。貴重品の眠る地下庫は、その最奥にある」
 問題は――ラランは、溜息混じりに呟いた。
「どうやら、アンデッドが徘徊してるみたいなんよ。多分、地下迷路に忍び込んで果てた盗賊の類やろ。対盗賊のトラップもあったようやしな……まだ生きとる仕掛けもあるかもしれへん」
 蔵の地下についての記載は、元持ち主の日記に簡単に触れられているだけ。その詳細は、ラランもよく判らなかったようだ。何せ、地下迷路というからには灯り1つない訳で。
「皆さんにお願いしたいのは、アンデッドの掃討と地下庫に至るマッピングです。我々が安心して査定に入れるよう、便宜を図って戴けませんでしょうか?」
 恭しく頭を下げるアラン。そんな彼を横目に、ラランはこめかみを揉み解している。
「……地図、ですか?」
 いっそのんびりと手を挙げるひょろりとした人影は、その背に青みがかった白い翼を負っていた。
「でしたら、私も伺いましょうか……マッピングなら、お引き受けしますよ」
 クリップボードを抱えて羽根ペンを弄び、放浪する地図士・ネイネージュ(a90191)は鷹揚に頷く。
「アンデッドにトラップ、そしてお宝の待つ地下迷路ですか……色々、準備しないと大変かもしれないですね」
 皆さん、宜しくお願いしますね――居並ぶ冒険者を見渡して、藤色の髪のエンジェルは穏やかに……そして、何処か楽しそうに微笑みを浮かべたのだった。

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参加者
大樹で遊ぶ曲芸師・タロット(a00134)
氷の魔狼・ハヤテ(a01075)
琥珀の狐月・ミルッヒ(a10018)
流光・ラオ(a10223)
砂糖細工な箱入り子猫・イヴ(a13724)
天巧星・カイエン(a14349)
吹く風の先・リンネ(a14608)
紅輝の珠玉・クウェル(a21988)
NPC:放浪する地図士・ネイネージュ(a90191)



<リプレイ>

「心当たりがない、と?」
「ええ、残念ながら」
 出発の間際。流光・ラオ(a10223)の言葉に、依頼人は愛想よく頭を振った。
「元々の主は、長患いの末に亡くなられましたが……療養の為、もっと気候のよい地方に移られていましてね。敷地ごと、屋敷も蔵も長らく放置されていたのですよ」
 屋敷の管理人がいた事にはいたが、遠縁の相続人は敷地を受け継ぐや否やすぐに暇を出し、そっくり売りに出したという。どうやら金に困っていたらしい。
「勿論、捜せば元使用人も見付かるでしょうが、今すぐという訳には。療養先も遠方ですし」
「そうか……」
 元主の趣味や嗜好から地下迷路のヒントをと考えていたラオだが、どうやら当てが外れた模様。
「お役に立てず、申し訳ありません」
(「おやおや」)
 如才なく頭を下げる青年に、天巧星・カイエン(a14349)は思わずクスリ。
 アラン・ウォルナット――恐らく30手前の若き古物商。屋敷の蔵を中身ごと買い取る財力がありながら、その顔はあくまで笑みを絶やさない。
(「どこぞの御曹司かも知れませんが、少々怪しげな青年ですね」)
 カイエンから見れば、依頼人のアランの方こそ胡散臭い。
「(こういう輩に限って、腹の中は……ま、他人の事は言えませんけどね?)」
「…………はぁ」
(「アラン兄……しっかりばれとるで」)
 ほくそ笑むカイエンの呟きを耳聡く聞き付けたラランは、遥か彼方に視線を泳がせる。深々と溜息を吐いたようだった。

 件の蔵は、とある敷地の一角。人気なく寂れた屋敷の裏手にあった。地下への入り口は2ヶ所との事だが、まずは蔵の入り口に向かう。
「あー、年末に掃除したって言うけど、やっぱり埃とか溜まってるね〜……クシュッ!」
「秘密の地下室〜♪ 迷路で冒険〜♪ 楽しみにゃ〜」
 埃っぽい蔵の空気に思わずクシャミの大樹を駆ける翠風・タロット(a00134)を余所に、雪うさぎのランタン片手に笑顔のお菓子の国のお姫様・イヴ(a13724)。身軽な装いで早々に支度を済ませ、ワクワクと地下への落とし戸を眺めている。
「お仕事なのは、勿論判っていますが……こういうのってちょっぴり楽しいですよね」
 祈石の姫君・クウェル(a21988)も、やはりこれからの冒険に胸を躍らせているようだ。
「油断は禁物だ。気を締めてかかれ」
 そんな2人を窘める蒼眼の銀狼・ハヤテ(a01075)は、あくまで生真面目だ。念頭に先の失敗の教訓がある。迷宮探索は冒険の基本。だからこそ、初心に戻って堅実な仕事を心掛けたいのだろう。
「まあまあ。気負わず侮らず堅実に、でもやるなら楽しくってね♪」
「ふーん? 確かに『面白そう』だけど。まさか、便利そうだからボクを呼んだとかじゃないよね?」
「そんな事ないもーん」
 タロットの疑いの眼差しも何処吹く風。琥珀の狐月・ミルッヒ(a10018)は、少し力の入ったハヤテの肩をポンポン叩く。
「お宝ゲットって訳にはいかないけど、何があるか楽しみかも♪」
「入り組んだ迷路に罠ねぇ……随分大事なものが仕舞われたんでしょうけど。そこらの盗賊が忍び込んでるんだから、もう盗まれてるってのもあり得そうな……」
 吹く風の先・リンネ(a14608)のドライな呟きに、放浪する地図士・ネイネージュ(a90191)は苦笑を浮かべている。
「私は、地図が描けるならそれで」
「確かに依頼はマッピングとアンデッド退治だけだから、地下庫の中身は関係ないけどね」
「俺は見てみたいな。依頼人の口ぶりからして素晴らしいものだろうし。まあ、まずはダンジョンの趣向を楽しむとしようか」
 肩を竦めるリンネを横目に、ラオは落とし戸をグイと引き開けた。

「……うーん、次から来易いように、燭台を設置するとかした方が良さそうだね」
 タロットの言う通り、地下は闇の空間。迷路ならば尚更、カンテラの灯りだけでは些か不案内かもしれない。
「先に行く」
 罠察知と索敵を兼ねてハヤテが先行すると、忽ちその灯りも見えなくなる。隊列はタロット、イヴ、クウェル、ネイネージュを挟んで、前はラオとカイエン、殿はミルッヒとリンネが固める。
「やはり、綺麗なものだな」
 周囲を照らして、ラオは頷いている。
 遺跡の跡と聞けば、剥き出しの地面にごつい岩壁というイメージだが……主が良い身なりで行き来するなら、それなりに整った通路であろうも道理。しっかりとした石畳が、カンテラの光を弾いている。
 まだこの辺りは通路も比較的広く、ラオと並ぶカイエンは摺り足で慎重に進んでいく。
「ふふふっ……これぞ武道家の足捌き、ってね」
 先行のハヤテが通過した後に作動する罠があるかも知れず、特に落とし穴や倒壊、崩落、矢等が飛び出す罠を警戒しているようだ。タロットも、所謂『引っかけ』の組み合わせである二重トラップの類に注意している。
 同様にクウェルは下手に壁を触ったりせず、確実に足場を確保しながら一歩一歩。今のところ、滑り易い床はないが、注意するに越した事はないだろう。
「ふむ……主が地下庫を利用するのなら、安全な短距離ルートはありそうだが。ネイネージュはどう考える?」
「どうでしょう? 私はあくまで地図から読み取るだけですから」
 ラオの推測に即答を避けたのは、生来の気質からかもしれない。
 今回はマッピングの完遂も仕事の1つ。分岐を確認する度にミルッヒが目印の紐を垂らす間も、リンネの灯りを頼りにネイネージュは黙々とペンを走らせている。
「んと……どんな感じなのかにゃ〜?」
 振り返ったイヴが、ネイネージュの袖を引いた。警戒の分、一行の歩みも遅くなる。小柄なイヴが置いてけぼりになる事もなかったが、代わり映えしない道行にその内飽きも来る。
「うゅ……まだあんまり進んでないにゃ〜?」
「焦りは禁物ですよ」
 描きかけの地図を覗き込んでの感想に、地図士の反応はいっそのんびりしたもの。
「ネイネちゃん、マッピングって難しそうなんだけど……そんなに楽しい?」
「え………ああ、そうですね」
 ミルッヒへの返答は少し遅れた。立ち止まり何度か数え直した後、ホッとした表情で書き込みを加えている。
「出来上がるまではワクワクしますし、完成した時の達成感は何物にも代えがたいですよ」
「ミルッヒー、測ってる最中にネイネージュの邪魔しちゃ駄目だよ〜」
「……僕も、少しは頭使う事覚えた方が良いのかなぁ」
 タロットの突っ込みは黙殺して、ミルッヒはうーんと考え込む。青年はふと笑みを浮かべたようだ。
「そんな難しく考えなくても、ミルッヒさんも好きな事がありますよね?」
「う、うん……お芝居とか」
 流石に、悪戯が好きとは言えないミルッヒである。
「同じですよ。私はマッピングが好きです。『好き』に理由はいらないでしょう?」
「……なるほど」
 背後の会話に、ラオも納得したように頷いていた。

 分岐は幾つかあるものの、大凡通路は大きな螺旋を描きながら下っているようだった。リンネの方位磁石が無ければ、方向を見失っていたかもしれない。
「大丈夫? 少し休もうか?」
「い、いえ。平気です……」
 何時アンデッドとも出くわすかも知れない暗闇の中、その一歩一歩に掛かるプレッシャーはかなりのもの。何処に罠があるか判らないので、気安く壁にもたれて休むというのも憚られる。判らないなりに注意に注意を重ねているクウェルも、疲労の色が隠せない。
 床石、壁、扉……ハヤテは、触れる可能性がある所に目を配る。瓦礫が道を塞ぎ先に進めない所もあったが、時に迂回し、時にカイエンの爆砕拳で強行突破していく。
「よくこんな罠で、地下自体が崩れないものだな」
 恐らく1回こっきりの罠だろうが……そんな崩落を数回目の当たりにして、眉を顰めるハヤテ。まあ、仔細に観察すれば、全体の支えに影響のない仕掛けと判る。どうやら、遺跡の製作者はかなり豪快な性格らしい。
 尤も、今こんな罠を作動させてしまえば全滅も免れない。自然と、ハヤテの歩みも警戒で慎重になる。
「どうだ?」
「ああ、今の所は……少し離れておいてくれ。もし引っ掛かったとして、被害は俺だけで済ませ――っ!!」
 ゴトリと岩の擦れる音に、クウェルの悲鳴がかき消される。
 肩越しにラオに頷いていたハヤテは、思わず目を見開いた。よもや、後続5人がごっそり消え失せようとは。
「うわっ……とと」
 辛うじて、タロットの袖がカイエンに掴まれ、引き戻される。
 次いでズシーンと、腹に響く物音。見れば、両開きになった岩床の片割れが地下に落ち、黒々と四角い穴が口を開けている。
 棒で叩き石を投げ、1人で先行しても発動しない罠はある。限度を超えた重さで開く落とし穴は本来ならばすぐに閉じ、パーティを分断するのが狙いだろう。
「仕掛けが古くて助かった……のかな」
 覗き込んだタロットのカンテラに照らされて、落ちた5人が手を振ってくる。無事なようだ。
「今、ロープを――!?」
 ロープを垂らそうとしたカイエンが気付くより早く、ハヤテから粘り蜘蛛糸が迸る。
 粘つく糸に拘束され、カタカタともがくアンデッド――鉈を振り被るスケルトン。
「ちぃっ!」
 後退しようにも、すぐ後ろには落とし穴が口を開ける。ならばと逆に踏み込み、シルバーソードで斬り付けるラオ。
 すいとスケルトンの懐に潜り込み、カイエンが剛鬼投げで岩床に叩きつける。
「そういえば、戦闘がある依頼って久し振りだ……」
 ぼそりとそんな事を呟いて、タロットの飛燕刃がトドメを刺す。
「どうせなら、お前が罠を探して下さいな♪」
 続けてカイエンの破鎧掌に、後続を巻き込み吹き飛ばされる骸骨。
「ふふふっ、巻き添えですね。これで彼奴にも存在価値が生まれようというもの」
「カイエン……」
 仲間の何か言いたげな視線にも、彼はあくまでにこやかだ。
「いえいえ、楽しんでませんよ? これでも大真面目のつもりです」
「まあ、死んだ後も引っ掛かるなんて、よっぽど鈍かったんだね」
 何かの罠に掛かったのか――吹き飛ばされた骸骨に石筍の雨が降り注ぐに至り、タロットは呆れたように肩を竦めた。
「うわ、こっちも!?」
 ――一方、立ち込める腐臭にミルッヒがホーリーライトを灯せば、果たして腐乱したゾンビが5体程。やはり、落とし穴にはまった盗賊の成れの果てらしい。
「やれやれ、ね」
 落ちた5人の内、戦士は1人。やむを得ず前に出て、掴み掛かってきたゾンビをバックラーで受け流すリンネ。紅蓮の咆哮を叩き付ける。
「まあ、まだマシかも……アンデッドに挟み撃ち、罠で纏めてゴシャリは勘弁だよね」
「イヴ、皆を守るにゅ! アンデッドさん、来ちゃメーなのよぅ」
 溜息を吐いたミルッヒが飛燕連撃で牽制すれば、護りの天使を纏ったイヴのエンブレムシャワーがゾンビに降り注ぐ。
「ネイネさんも支援お願いします!」
「了解」
 ヒーリングウェーブを放つクウェルに頷き、ネイネージュの影縫いの矢が拘束を振り切ったゾンビを再び縫い止める。
 分断されたとは言え、敵はアンデッド。数でも互角ならば遅れを取る事もなく、リンネの儀礼用短剣『蒼刀透月』の衝撃波とミルッヒのカラミティエッジが、ゾンビの頭を吹き飛ばした。

「みんな〜、頑張ろうにゃ〜♪」
 イヴの高らかな凱歌が、闇の静寂に響いた。
 落ちた面々をロープで引っ張り上げ、道を塞ぐスケルトンから粘り蜘蛛糸が失せるまで一休みした冒険者達は、探索を再開する。
 1度罠に掛かってしまったのだから、尚更慎重に慎重に……途中、フラフラとうろついていたアンデッドを葬る事数回。漸く、突き当たりに大きな扉を見付けた時にはホッと安堵の溜息が漏れる。
「ハヤテちゃん、替わろうか?」
「……ああ」
 ちゃん付けには微妙な心境になったハヤテだが、これまでの罠探索に疲労が重なっているのは確か。それで、ミルッヒと交替する。
「……きゃっ!?」
「ミルッヒ!?」
 プシュッと鍵穴から空気を吹き掛けられる。咄嗟にラオが盾で庇うも、何も起こらず。やはり仕掛けが古くて幸いだった。恐らく、毒液の類はなくなっていたのだろう。
「ビックリさせないでよ、もう……あれ、この扉はめ殺しみたい」
「えー?」
 首を傾げるタロットだが、ふと目に付いた扉の獅子飾りにカンテラを近付ける。
「どうかした?」
「うん……」
 暫く仔細に調べていたが、おもむろにクルリと獅子飾りを回す。
 ――ガコンッ!
「ビンゴ♪」
 口を開いた隠し扉に、タロットは満足そうに口笛を吹いた。

「さて。お宝とは如何なる物ですかね?」
 地下庫に足を踏み入れたカイエンは、照らし出された光景に思わず目を細めた。
 陳列された骨董品の数々。何れも小物ばかりだが、精緻な細工やちりばめられた宝石等、その価値は素人目にも高そうだ。
「きれいにゃ〜」
 イヴはホォッと溜息を吐いた。これが本当の宝探しなら、皆で山分けのハッピーエンド♪なのだけど。
「地図、完成させないと……ですね」
 少し残念そうにクウェルはネイネージュに向き直る。
「今度は二手に分かれて、ですよね? もう一頑張りです」
「地図を写したのも、もらわないとね」
「ええ。でも……ここからの出口は2つだけのようですけど」
 リンネには地図を渡しながらも、確かに彼の言う通り。隠し扉の他には陳列棚に埋もれるように上へと伸びる小さな階段だけ。蔵からの迷路は分岐も含めて既に探索済み。わざわざ二手に分ける必要もないだろう。今度はタロットを先頭に、冒険者達は階段を上り始めた。

 分岐も無く延々と続くかと思われる急な階段は、唐突に途切れた。
「……よし」
 行き止まりの壁にタロットが指を走らせる。やがて――。
「ここは……」
 どうやら隠し戸らしい。閉じてしまえば、よくよく見なければ只の岩壁と変わりない。
「すごいにゃ〜」
「はい、こんな仕掛けがあったなんて」
 イヴとクウェルは頻りに感心して隠し戸を開けたり閉めたり。
「でも、ここって何処なんだろう?」
「あそこ、屋敷側の入り口では?」
 首を傾げたミルッヒの肩をカイエンが叩く。ネイネージュがカンテラをかざした先に、木製の落とし戸が見えた。方角的にも、その推測は当たっているだろうか。
「なるほど、これが最短ルートという訳か」
「地下全体がフェイクだったんだな……」
 恐らく屋敷の元主もこの隠し階段を行き来していたのだろう。納得顔のラオの隣では、ハヤテが少しばかり呆れ顔。
「灯台下暗し、かな……でも、これって全部をマッピングしないと意味無いよねぇ」
 屋敷から下へと続く通路を見遣るリンネの呟きに、誰からとも無く溜息が漏れた。

 結局、屋敷から伸びていた迷路は偽装と思しき広間に突き当たる。こちらは見事に荒らされていたが、本命の隠し部屋が無事なのだから問題は無いだろう。
「ふぅ……欲の皮突っ張ってると大変だねぇ。自分の力量はよくよく弁えないと、宝探しは大変っと」
 アンデッドの残党も軽く料理した冒険者達は、地下の地図を完成させて漸く地下迷路を後にしたのだった。


マスター:柊透胡 紹介ページ
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作成日:2005/04/28
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