【ワイルドラリー番外】巨大金魚運びまつり



<オープニング>


 ──荒野縦走ワイルドラリー。
 それは、広大なワイルドファイアの荒野を1ヶ月に渡って走破するという、ヒトノソリンの集落対抗ラリーだという。
 元々は何か緊急を要する事態が発生した時、それを荒野に散らばる各集落に伝えるための伝令や、物資の輸送といった事の演習、という目的があったらしいが……今ではすっかり年に一度のお祭り、楽しい恒例行事として伝わっているそうな。
 今年はそのチームのひとつとして、Gパンポルナの護衛士の面々も加わっていたりするのだが……まあ、それはそれ。
 この年に一度のお祭りのために、普段は気ままに荒野のあちこちに散っているヒトノソリン達が、スタート地点である聖域に集まり、さまざまな露店を開いたり、飲んだり、歌ったり、踊ったりと、大いに盛り上がるのだ。それもまた、この祭りの楽しみのひとつであり、むしろそちらの方を楽しみにしてやってくる者もいるくらいだったりする。
 そして、それらの『楽しみ』の中には、毎年必ず開催されるいくつかの恒例行事も存在するのだ。

「さて、というわけでだな、次に開かれるまつりだが……なんでも金魚すくいを行うらしい」
 冒険者達の前に現れたヴルルガーンが、まつりへの勧誘を行うべく話を始めていた。
「とは言っても、もちろんただの金魚すくいではないぞ。平均の体長が1.5mを越える怪獣金魚すくいだ。これが多数放たれた池に飛び込み、掴まえて、100m程離れた池まで運ぶ競技……というかまつりらしい。なるべく大きいのを、なるべくたくさん運んだ者が優勝だ。個人でもグループでも参加は可であり、冒険者部門なのでアビリティも使用可。他のチームや個人の妨害も許されておる。唯一の禁止事項は、金魚を手にかけることで、必ず生きたまま、離れた池まで運ばねばならん。それさえ守れば、よっぽどの事でない限り、大概の事は許されるようだな。道具の使用も可だが、あんまり大掛かりなものは用意する時間がないので持ち込んだり造ったりはできないぞ」
 ……だそうである。相変わらずというかなんというか、普通のまつりじゃない事は確かなようだ。
「ああ、それとな、金魚の中に一匹、体長3m弱もあるボス金魚がいるそうだ。たくさんの取り巻きを引き連れて、池の中を悠々と泳いでいるという。気性も荒く、例え陸上に上げられても、ひれをばたつかせてぴょんぴょん飛び跳ね、大暴れするとの事だな。こいつを上手く運ぶ事ができたら、まず優勝だろうという話だが……まあ、挑戦するかどうかは皆の判断に任せよう。あと、池の中には金魚だけでなく、体長5〜6mの巨大ナマズと30cm程の巨大タニシもいる。こいつらは運んでも評価はされないぞ。それどころか、巨大ナマズの方はヘタするとぱくっとひと飲みにされる恐れもあるそうだ。気をつけろ」
 ……なんか、ヘタな依頼より危険なんじゃないだろうか。本当にまつりか、これは?
 何人かはそう思ったらしいが、構わずに霊査士は話を締めくくるのであった。
「まあ、運ぶ事に一生懸命になるもよし、見物するもよし、特定の誰かを応援するもよし、回復やフォローに回るもよし、だな。まつりなのだから、その辺は自由にするとよかろう。それと……例によって俺も参加するぞ。もちろん狙うは優勝だな。はっはっは」
 笑うヴルルガーンだったが……今回もたぶん気絶する事になるんじゃないだろうか。
 いや、たぶん、ではなく、絶対そうなるに違いない。
 が、本人はまったくその自覚がないらしく、早速ストレッチを開始していたりするのであった。

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参加者
NPC:酔いどれ霊査士・ヴルルガーン(a90049)



<リプレイ>

 開始の合図と共に、一斉に冒険者達が飛び出した。
「さあ参りましょうか! 狙うはボス金魚のみ! 優勝は頂きましたよ!」
 千変・ギネットの両手には、金魚すくい用のモナカの皮が握られていた。既にアビスフィールドで周囲に不幸を振り撒き、自らは黒炎覚醒で燃えている。
「ふっ、甘いな。そう簡単に栄光は渡さぬぞ!」
 その隣に、悪代官・スケベエがピタリと並ぶ。
「うおおおお! 美味そうなキントトちゃんを唐揚げ! 刺身! 姿焼き〜〜〜!!」
「コケー!?」
 目を光らせ、一直線に池の中へと飛び込んでいったのは、飽食天使・ナスタのようだ。途中で煩悩満載な鳥頭・オーダタを跳ね飛ばしたようだった。
「いっくなぁぁぁ〜〜〜ん!!」
「コケー!?」
 勇猛の誓いで不退転の覚悟を身にまとい、ぽやぽや突撃姫・エフィリフィアも池へと突っ込んでいた。落ちてきたオーダタらしい人影が、また綺麗に跳ね飛ばされる。
「そこっ!! 逃がさないなぁ〜ん!!」
 目標を発見すると、エフィリフィアはすかさず紅蓮の咆哮。そして動きの止まったそれを巨大剣でぶっ飛ばす。空中へと弾き飛ばされたものは……体長5mは優にある巨大ナマズだ。
「よしっ! とりあえずオカズ一丁ゲットなぁ〜ん!」
 拳を握る彼女である。
「やるなぁ〜んね。でも、こっちも負けないなぁ〜ん!」
 それを見たれっくすはんたー・ナレカの手から放たれる投網。ヒトノソリンの皆さんから借りた品だ。自前の武器をウエポン・オーバーロードで網っぽくしたかったのだが、ちょっと無理そうだったので急遽変更した作戦である。狙いはこちらも巨大ナマズその他だ。湯を張った鍋も既に用意してある。
「金魚より、こっちの方が美味なぁ〜ん!」
「スタミナ満点の鍋にするなぁ〜ん!」
 次々にとっ掴まえては、陸上へと放り上げる両者。
「……その見事なナマズさばき、見事です、お嬢さん方」
 そこに、槿花紅沙耀守・シェードも現れた。
「が、私とて伊達や酔狂でヴァサーリから刺客としてやってきたわけではありません。今からそれをご覧に入れましょう!」
 伊達眼鏡をキラリと輝かせると、彼もまた巨大ナマズへと肉薄し、問答無用の破鎧掌を食らわせた。
「ハイ、皆さんこんにちわ。今日のワイルドファイア突撃レポートは『巨大金魚運び祭り』です。この競技にも冒険者枠が準備されて、白熱の戦いが展開されております」
 笑顔で実況を始める、終焉の・テルミエール。
「それでは、行くとです」
 ズボンのポケットに両手を入れ、アンニュイ気味に呟くと、臆病風・ヒロシはスーパースポットライトを発動させた。光を注視した周りの金魚が動きを止める。
 が……不意に水面が盛り上がり、どばぁっと一際大きな金魚が空中に身を躍らせた。他の金魚よりも一回り大きく、やや目つきが鋭い。たぶん、ボスだ。
 巨体を見上げ、剣を抜くヒロシ。ボスへと近づこうとした次の瞬間。
 ──ざっぱーん☆
 背後から近づいて来た巨大ナマズに、ぱっくりひと呑みにされていた。
「ふふ、詰めが甘かったようぎゃ。代わりにこのワチキがあのボスを……獲ってやるぎゃ〜!」
 後方で成り行きを見守っていた影が動いた。赤い風・セナだ。今日も元気にデコが光っている。
「闇雲に突っ込むのは得策じゃないぎゃ! 時代はやっぱり頭脳戦! スーパースポットライt──」
 ヒロシと同じ手順を踏もうとしたが、そのアビリティではなく、ホーリーライトしか活性化していない事に気がつくセナさん23歳。
 スーパースポットライト→スーハースッライト→フゥァーハーッライト→ヌゥァーライト→ヌァーリーライト→ホーリーライト! ホーリーライト!!
 心の中で自己変換をかけ、万歳三唱した。でもって発動。水面にデコだけ出して光を放つ。
「ブゥィボギャ、ボギョァォ、ブォゥバンギョウギョウブゥアブギャオウ!」(訳:見たぎゃ! これぞ、某アンコウチョウチン漁法!)
 沈んでいるので、叫んでも泡が出るばかりだ。おまけに結構水を飲み、ジタバタしている。
 そして、そこに光に引かれた金魚やらナマズやらザリガニやら他の参加者の攻撃やらが一気に集中。
 ……あんぎゃー、という声と共に、空中に舞うセナであった。
「えらい事になっているが……まあ、今のうちだな」
 黒月釼・クロトが、ロープで背中に巨大金魚をくくりつけ、そそくさと隣の池へ。
「よし、とりあえずチャンスかな!」
 翡翠色のレスキュー戦乙女・ナタクも、適当に目に付いた金魚を引っ張り上げ、隣の池へとデンジャラススイングで放り込む。
「優勝は頂きだ」
 スーパースポットライトは危険と判断した雄風乱舞・ユダも、今ので目を回して浮いている金魚をロープで括ると、運搬作業に精を出す。まさに漁夫の利というやつだ。
 盛り上がる金魚池の片隅に、ふとボコボコと泡が湧き、ぬっ、と手が突き出された。
「コケーーー!!」
 水柱と共に水中から姿を現したのはオーダタだ。競技開始数秒でぶっ飛ばされ、今まで埋もれていたらしい。体中泥だらけで、トサカに水草が絡んでいる。
「……死ぬかと思ったっす。でも、なんのこれしき! チキンレッグの生き様を見せてやるっすー!」
 雄叫びを上げてボス金魚へと突進する漢オーダタ。
「とあーーー!!」
「コケーーー!?」
 そこに、きりもみしながら1人の冒険者がすっ飛んできて、オーダタにドロップキック。
「さあ、金魚はどこですかっ! 金魚掬いとは、言い換えればそれ即ち、金魚救い! 正に金魚様の命運を決める一大イベント! 喰うか喰われるかの戦いに、冒険者としての技能など用いません!」
 オーダタを踏んづけて仁王立ちになるのは、ドリアッドの医術士・カロアだ。体中に非常食をくっつけ、手にはテントを携えている。自らを囮とし、テントを網代わりにして金魚をゲットするつもりなのだ。
「わーい、お姉さんかっこいいなぁ〜ん」
 そこに、ばしゃばしゃと泳ぎながら、お散歩ノソリン紋章術士・ルルノーがやってきた。
「ふっ、これでも昔は、お祭りの度にリンゴ飴屋さんにもう来ないでくれって涙目になって言われたものよ。それとこれとは関係ないですけどね」
「ためになるお話なぁ〜ん」
 過去を見つめる目をするカロアに、ルルノーが憧れの眼差し。どっちも間違っている。
 ──ざっぱーん☆
「あ」
 背後から近寄った大ナマズが、ルルノーをぱくっとひと呑み。
「わーい、真っ暗なぁ〜ん♪」
「コケー!?」
 ナマズのお腹の中から楽しそうな声。同時に、ナマズの動きに合わせてオーダタも宙に舞った。いつの間にか、ルルノーがオーダタの足に命綱を結びつけていたらしい。
「あー、ところで皆さん、ガッチン漁って知ってますか?」
 ひょっこりと、すっごい数の・シシャモが現れる。
「簡単に言うとですね、水面近くにある岩とかに大きな石をぶつけて、その衝撃で目を回して浮かんでくる魚を獲るという原始的な漁法なのですが……今回はそれをやってみようと思うわけですよ」
 淡々と、どこかに向けて解説するシシャモ。
「おおっ。大物なぁ〜んね!」
「いただきなぁ〜ん!」
 ナマズハンターと化したエフィリフィアとナレカも突進してきた。
 が、その目の前で、ナマズが真っ二つに裂け、中から笑顔のルルノーを抱えたヒロシが現れる。
「……脱出したとです」
 どうやら、先にヒロシを飲み込んだナマズだったようだ。ヒロシがゴージャス斬りで中から斬ったのである。
 しかし、すぐに後ろから飛び出して来た別のナマズに、ヒロシとルルノーがぱっくりと……。
「……また飲まれたとです」
「わーい。またまた真っ暗なぁ〜ん♪」
 ルルノーは楽しそうだ。
「大丈夫なぁ〜ん、今ボコボコにするなぁ〜ん!」
「それから三枚に下ろして酢醤油で頂くなぁ〜ん!」
 エフィリフィアとナレカもやる気が充実しまくっている。
 そこに……。
「ですが生憎岩の持ち合わせがないので、ナパームアローで代用したいと思うんですよね。というわけで……そーれ、どっかーん!」
 ど真ん中にシシャモのナパームが炸裂し、みんな燃えた。

「……さて、では俺も行くか」
 池のど真ん中に燃え上がった炎をやや離れた位置から見つめつつ、ヴルルガーンが立ち上がる。もう、すっかり準備運動は完了だ。
「話は聞いてたけど……こんなのに参加するなんて正気ですか、ヴルルさん!?」
 無垢なる光翼・ウィルが、霊査士に言った。ヴルルガーンは漂ってくる戦いの気配を浴びて、既に足元がふらふらだ。が、彼は力強く親指を立てると、ウィルへと振り返る。
「止めるな。よいか、漢にはやらねばならぬ時と場所が──めきょっ」
 言葉の途中で霊査士の一本毛頭に命中する巨大タニシ。
「……先手必勝」
 物陰で、死星番長・ヒカリがVサインをしていた。
「ああっ! ヴルルさんがーっ!」
「た、大変ですね……で、でも……」
 血相を変えるウィル。側には温・ファオもいたが、霊査士の頭に張り付き、のめーっと頭を出したタニシ君に「……可愛い、かも」と、心をときめかせていたりする。
 が、間髪入れず、
「怪我人だね、ならば我等に任せてもらおうかー!」
 チキンスピードで駆けつけてくる一団がいた。皆胸に『救護班』と書かれた、揃いのオレンジ色のジャケットを着ている。
「おおっ、そこの一本毛の人が特に大変そうだ。すぐに抜かな……ああいや、助けないと」
 とか言いつつ、霊査士へと近づいていく面々。
「待つなぁ〜ん!」
 その者達の前に、唸りを上げて巨大な注射器が突き立った。
「怪しいなぁ〜ん。とってもとっても怪しいなぁ〜ん」
 腕を組んで言うのは、黒衣の天使・ナナだ。
「そんな事はないです。わたし達はただ、一本毛が欲し……じゃなくて、救助がしたいだけですからっ!」
「ソウアルヨー、チェリちゃんの言うトオリネー。我々ハレスキュー隊デス。溺レタヒト助ケルネー」
 なんかどじょう髭をつけた少女が、変な口調で力説する。
「……一本毛を奪うのは私。そして世界を我が手に……」
 ゆらぁっと、ヒカリもやってきた。
「ええい、めんどくさい! およびややこしい! 実力でいくぞ!」
 ばっ、と1人がジャケットを脱ぎ捨てる。現れたのはトーテンクロイツ・ルナシアだ。
「我らの目的はレースの勝利に非ず!」
「一本毛☆略奪リターンズ、見参! その一本毛……今日こそ貰い受けるっ!」
 真昼の月・シュリが、ジャケットとどじょう髭を投げ捨てた。
「ふっ、覚悟してもらおうか、最早我々に死角などない」
「おうよ。やってやるぜ!」
 瞑色灯紋・シェイが眼鏡を光らせ、狼牙の守護神・アールグレイドが拳を鳴らす。
「チェリーまま〜、シュリさ〜ん、ルナシアさん〜、死なないようにふぁいっとぉ〜♪」
 後方では、みつあみ眼鏡の・クラウディットが土塊の下僕達と一緒になって応援をしていた。ルナシアのスーパースポットライトもきらめいている。
「さあぱくっとゆくのです、ゴールデンリリカル(中略)ゴージャスビューティーちゃん達ー!」
 桜守唄・チェリートが指差すと、池の中から水飛沫を上げて無数の金魚が飛び出してくる。既に獣達の歌で仲良くなっていたのだ。
「その挑戦、受けて立つなぁ〜ん! いけ、巨大ナマズのズマナ君’s! 突貫して冒険者達を丸のみなぁ〜ん☆」
 ナナの声にあわせて、こちらは巨大ナマズの集団が水中から現れた。同様に獣達の歌で軍団を結成していたらしい。
「加えて、オフェンスフォーメーションB!」
 シュリもニードルスピアを発射した。
「……戦わなければ、生き残れない」
 ヒカリは紋章筆記付きマキシマムレベルエンブレムノヴァを発射。
「毛を狩りたければまず私と勝負だ!」
 何故かヴァサーリの刺客であるシェードも駆けつけてきた。
「ひっさつ・眼鏡っこぱんちはキョーレツなんだから〜」
 クラウディットも土塊の下僕達と突っ込んでくる。
「皆様、落ち着いて下さいませ〜」
 とか言いながら、月下幻想曲・エィリスが慈悲の聖槍を投擲していた。
「……やはり混沌と化すか……ならば、ここはさらに阿鼻叫喚の渦に……いやさ一時のロマンスを生み出していこうかね。その意味は自分でもわからんが」
 事態を見守っていた朽澄楔・ティキが、ハートクエイクアローを撃つ。
「当たれ……!」
 嫉妬牙狩娘・プレストも、同じアビリティを放っていた。
 命中したのは……。
「スケベエさん……」
「ギネット殿……」
 この2人と、
「お、俺、実は……」
「言うな相棒。わかっている。わかっているさ……」
 キラキラした瞳で、シェイとアールグレイドが見詰め合う。
「わかっているって! 危ない相棒ーっ!」
「あーやっぱりー!!」
 ……当然と言うかなんと言うか、男同士には効果がない。アールグレイドはシェイの首根っこを引っ掴むと、飛んできた大ナマズへと投擲した。ぐしゃ、と悲しい音が響く。
 そのままシェイは水柱を上げて池に落ちたが、ぷかりと浮かんできた所で、
「ややっ! あれは妖怪眼鏡河童様なぁ〜ん!」
「ありがたやありがたや。みんなでキュウリをお供えするなぁ〜ん!」
 その姿を見た周りのヒトノソリン達が、口々に叫んで巨大なキュウリをぶつけ始めた。
 ……妖怪眼鏡河童様とは何か?
 ああ、それは太古のろぉまんす。
 ただ、今はその愛と勇気の伝説を語る場ではないので、残念ながら触れないでおこう。とりあえずシェイは大量のキュウリにまみれて沈んでいったようだ。
 その間にも、各種アビリティがあちこちで弾け、冒険者達が景気良く吹き飛んでいく。
「大変……わたし、思い出しました」
「え? 何を?」
 池の中に飛ばされたチェリートが、シュリに真顔で振り返る。
「わたし……わたし、実はカナヅ──ぶくぶくぶくぶく……」
「うわわっ! チェリーちゃーん!」
 沈んでいく友人に、慌てるシュリ。
「大変! 待ってて! 今救助するから!!」
 救助の血が騒いだナタクもやってきて、鬼神の如き勢いでもって、負傷者を片っ端からデンジャラススイングでふっとばし始めていた。なんか救助っぽくないが、異論を挟む勇者は皆無だ。
「えーと、というわけで今回も大変な事になっていますが、とりあえずインタビューをしてみましょう!」
 テルミエールが、池から顔を出していたナマズに獣達の歌で問い掛ける。
「今日のお祭りに対する意気込みを〜、お願い致〜します〜♪」
 返答は、こうだ。
「……いいかげん出たいとです」
「わーい、真っ暗なぁ〜ん」
「な、なんか身体が溶けてきた気がするっすー!!」
「油断してたら私も食べられちゃいました、てへっ」
「うぉぉぉー! 食べてやる! 中から食べてやるーーー!」
 なにやら……ヒロシ、ルルノー、オーダタ、シシャモ、ナスタの声っぽい。
「……うーん……あー、そのー、というわけで、皆さんも食べすぎには注意しましょうー♪」
 困った顔で、どこかに向けて手を振るテルミエールであった。

■ END ■


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