<リプレイ>
●浜辺 「海だー! 青いよー!」 全裸のまま海にむかって走り出し、ディザイアーキャット・シャルナディア(a15717)が大きく背伸びする。 魅惑の谷間・ドーラ(a90075)の案内で海に来たのだが、穴場のためか旅団員以外の人はいない。 「これで良しと……。さーて、遊ぶぞー!!」 完成した新兵器の設計図にサインを入れ、紅蓮の純想姫・アヤメ(a02683)がフライド特製潜水メットを頭に被る。 新兵器の名称は『エールケーニッヒ(仮)』。 アヤメの作った狩猟用な槍である。 「ああ、なんという事でしょう。優秀でおりこうさんな私がまさか忘れ物をしてしまうだなんて……。むう、やっぱり私の水着がありません」 自分の巾着袋をガサゴソとやりながら、高機動型・ガチャコ(a13009)がドーラをジロリと睨む。 「誰か可愛いフリル付きのワンピースを知りませんか? ちなみにサイズはSなんですが……」 明らかにドーラを疑っている様子で、ガチャコが自分の水着を説明する。 「知らないわよ〜♪」 妙にぱっつんぱっつんなワンピース姿で胸を張り、ドーラが気まずい様子で視線を逸らして口笛を吹く。 「ううっ……、そんなにぱっつんぱっつんな水着では返してもらっても着れないじゃないですか。ふ、不本意ですが水着をレンタルしてくれませんか? ちなみにレンタル料はおまえのそのロリロリチックな身体だ、とかそういう過激なギャグは却下です」 身の危険を感じたため、ガチャコが素早く胸を隠す。 「大丈夫よ。ギャグじゃないから♪」 悪徳商人のような笑みを浮かべ、ドーラがガチャコを連れて茂みの中へと消えていく。 「何だか嫌な予感がするですよ……」 白のタートルネックのビキニを纏い、眠りの森の眠り姫・シァオリン(a26031)がダラリと汗を流す。 ドーラの用意した更衣室の入り口に『行為室』と書いてあったため、色々な意味で彼女の事を警戒しているらしい。 「そんなに心配する必要はないわ。ドーラだって、そのくらい……分かっているのかしら」 突然ドーラの悲鳴が聞こえたため、白衣の下の欲望・フェリシティ(a22247)が疲れた様子で溜息をつく。 どうやらガチャコを押し倒そうとして返り討ちに遭ったらしい。 「あの、これは水着じゃなくてリボンって言うんじゃないですか? それにこの星型のワッペンみたいなの……水に入ると取れるんじゃ……。でも、それはまだ可愛い方で極め付けはこれです。バンソーコー……ですよね……これ」 絆創膏を前に突き出し、ガチャコがジト目でドーラを睨む。 「それじゃ、裸ね」 いやらしい笑みを浮かべながら、ドーラがガチャコの肩を抱く。 「……やるんですか。やらないと駄目ですか。もうどうなっても知りませんよ? 偉大なるチャレンジャーですね、お互いに……」 星型のワッペンをリボンで胸に巻き、ガチャコがドーラを睨んで絆創膏を貼り付ける。 「オンナは見られて綺麗になるんだよっ! 例えそれが同性にでも、ね」 ガチャコにむかってウインクし、シャルナディアがぽふりと背中を叩く。 「……何だか騙されている気がします」 信じられない様子で彼女を見つめ、ガチャコがボソリと呟いた。 「気のせい、気のせい。それじゃ、茂みでイイコトしよっ!」 満面の笑みを浮かべながら、シャルナディアがガチャコを茂みに連れて行く。 「やっぱり騙されている気が……」 茂みの中に連れ込まれ、ガチャコがいきなり押し倒される。 そして……悲鳴。 「自分で何とかしなさいよー」 浜辺にゴロリと寝転がり、アヤメが面倒臭そうに叫ぶ。 「温かな日差しに、海風が気持ちいいですよ〜」 ほんわかとした表情を浮かべ、シァオリンがウトウトしながら眠りにつく。 「……平和よねぇ。それじゃ、一泳ぎしてくるわね」 白衣をするりと脱ぎ捨て、フェリシティが真っ赤なハイレグビキニを披露する。 それと同時に茂みの中から無数の触手が飛び出し、一瞬にしてフェリシティ達を捕らえていく。 「あぅ……ひゃぁ……中に、中に何かが入ってくるよぅ……!! やば……んっ……」 武器を取りに行こうとした瞬間、無数の触手に襲われてしまったため、アヤメが顔を赤らめ悲鳴をあげた。 「うわぁ! リンに触っちゃ駄目ですよ〜。こ、壊れちゃう……」 まどろみの中で甘い声を漏らしながら、シァオリンの身体がビクンと跳ねる。 「ああっ……、そこは駄目っ!」 恥ずかしそうに頬を染め、アヤメが武器に手を伸ばす。 次の瞬間、アヤメが自分の身体を捕らえていた触手を切り刻み、鎧進化を使って女帝フルブレステッド・フォルテへと変身した。 「ああっ、ドクドクって何かが……スゴイッ!」 魔物の体液にまみれながら、シァオリンがスヤスヤと寝息を立てる。 「どんな夢を見ているのかしら。こっちも早く終わらせないと……」 アヤメにむかって合図を送り、フェリシティが粘り蜘蛛糸を使って魔物の動きを封じ込めた。 「あのモッコリしているところが急所ね。……逝っちゃいなさい!」 魔物の急所を発見し、アヤメが電刃衝でトドメをさす。 「……大丈夫?」 触手の中からシャルナディアを助け出し、フェリシティがクスリと笑って白衣を着せる。 「せっかくイイトコだったのに……」 残念そうな表情を浮かべ、シャルナディアが溜息をつく。 「楽しみは夜まで取っておきましょう。……ね♪」 そう言ってフェリシティが優しくウインクする。 真夜中の宴を楽しみにしながら……。
●岩場 「はああ〜、此処は一体、何処なんでしょうか? お買い物に行っていたらまた迷子になっちゃいました。ちょっと求刑しますぅ。終身刑または罰金ですね〜、はあ〜……て言うか、それは休憩じゃなくて求刑ですねぇ」 ぽけぇ〜っとした表情を浮かべ、ぼけ・サラ(a08730)が岩場に座って水筒の水を飲む。 先程から浜辺で悲鳴が聞こえているが、サラは全く興味がないのか目をトロンとさせている。 「あら、こんな所にいたんですの?」 首の後ろを通した布を、胸元で交差させつつ布地で乳房を覆い、そのまま脇腹から下半身へと繋がった水着を纏い、叶わぬ愛を貫く森の麗人・エイリーク(a14455)が涼みにやってきた。 少し前までエイリークは砂浜に寝転がっていたのだが、あまりにも日差しが激しかったため岩場まで涼みに来たらしい。 「こんな所というか、途中で迷ってしまっただけです。それよりも何だか変な匂いがしませんか? この匂いに包まれているとなんだか〜……変な気持ちに……なって、きちゃ……う……」 てへっと可愛らしく笑った後、サラが身体をモジモジさせる。 「そう言えば……身体の中が燃え上がってくるような感覚が……んああっ、ドーラさん!?」 いきなり背後から胸を掴まれ、エイリークがペタンと尻餅をつく。 「あうあう、私も仲間に入れて欲しいですね〜。あは〜……」 ウットリとした様子でエイリークに抱きつき、サラが買い物袋をガサゴソさせる。 「あ、そうそう、さっきお買い物してる時に買って来たんですけど、おひとつどうですかぁ? 胡瓜に〜茄子に〜、人参なんかもあるんですけど〜。それとも〜こっちの方が良いでしょうか〜。美味しいですよぉ? うふふ〜」 自分の尻尾をペロリと舐め、サラがエイリークに迫っていく。 「あ、あの……様子が変ですわ。ド、ドーラさんまで一体ナニを……」 あっという間に服を脱がされ、エイリークが恥ずかしそうに頬を染める。 ドーラは一通り準備を終えると、サラに奇妙な道具を渡し、次の目的地へと急ぐ。 「あ、あのそれって……」 火照った様子でサラを見つめ、エイリークがゆっくりと口を開く。 「色々な魔物の触手を加工したものですよぉ〜。イボイボとか、ヌルヌルとかいっぱいですぅ〜。どんな形がお好みですかぁ?」 自分でも試してみたい衝動に駆られ、サラがエイリークに擦り寄った。 「で、出来れば柔らかいものから……」 極太の触手を試されそうになったため、エイリークが恥ずかしそうに視線を逸らす。 「それじゃ、順番に使っていきましょうねぇ〜」 そう言ってサラがエイリークの唇を奪う。 さらなる快楽を貪るために……。
●海 「準備体操はバッチリですの」 きちんと準備体操をした後、撲師・ヘルターニャ(a23253)が海にざぶんと飛び込んだ。 「体操のたびにぷるんぷるんと揺れてたよ……う、羨ましい……」 胸のゼッケンに『せりふぃす』と書かれたスクール水着を身に纏い、夢見る暴走娘・セリフィス(a16675)が自分の胸をペタンと触る。 「何だか空しくなってきた。ううっ……、がんばろ」 いまにも泣きそうな表情を浮かべ、セリフィスが自分の事を慰めた。 「……あれ? ママ遅いなぁ。何か悪い事でもあったのかな?」 浜辺でフェリシティ達が襲われている事に気づかず、愛を唄う舞姫・ミンリーシャン(a22811)が首を傾げて辺りを探す。 「さっき浜辺の方で悲鳴が聞こえたけど……」 すっきりとした表情を浮かべ、邪炎縛鎖・ラフィス(a27883)が拘束具に似た服を身に纏い、頼れる女・ニーケ(a27516)の肩を抱く。 先程までふたりで岩場にいたらしく、何やらイチャイチャしていたようだ。 「やっぱり何かあったのかも……」 妙な胸騒ぎがしたため、ミンリーシャンが浜辺にむかって泳ぎだす。 「わっ私の水着がー!?」 それと同時にミンリーシャンの背後で悲鳴があがり、フィリスキングダム・フィリス(a19654)が胸を隠して頬を染める。 「一体、何があっ……きゃあ! ド、ドーラさん」 フィリスを助けに行く途中で水着を奪われ、ヘルターニャ(a23253)がドーラを睨む。 「水着を着ていたら危険なの! あたしを信じて!」 胡散臭い雰囲気を漂わせ、ドーラが瞳をウルウルさせる。 「そんなに分かりやすい嘘でボク達を騙せると思ったの? そんな事じゃ……あれ? なんかいる……ってええ!?」 自分の水着がドロドロに溶けてしまったため、セリフィスがパニックに陥り胸を隠す。 「ヌルヌルもベトベトもニョロニョロも全部大っ嫌いなのーっ!!」 海中に潜んでいた魔物に気づき、ミンリーシャンが悲鳴をあげる。 魔物はネトネトとした粘液を吐き出し、水着をドロドロに溶かしたようだ。 「穴場と言うのは……こう言う意味だったんですね」 ジト目でドーラを睨みつけ、ラフィスが疲れた様子で溜息をつく。 「ご、誤解よ。あたしは何も知らないわ」 激しく首を横に振り、ドーラが自分の無実を訴える。 「……顔に嘘って書いてありますよ」 ドーラの嘘を瞬時に見破り、ニーケが鋭いツッコミを入れた。 クリティカルヒット。 ドーラはしばらく沈黙した。 「それにしても……、なっ、何ですかこれっ! しょっ触手!? タコ!? イカ!? なっ何ですかー!?」 下着の隙間から無数の触手が入ってきたため、フィリスがパニックに陥り涙を流す。 「しかもこの触手……、物凄くピンポイントで狙ってきます……。一体、どういう事ですか!」 触手を掴んで抵抗しながら、ヘルターニャ(a23253)が文句を言う。 「……知らないわ。利用はさせてもらったけど……」 含みのある笑みを浮かべ、ドーラが水着をチラつかせる。 「それにしても溶けかけてる水着って全裸よりえっちぃよね……」 すぐさまスーパースポットライトを放ち、セリフィスがだんだんとその場に馴染んでいく。 「さぁ、早く逃げて! ……時間がないわ」 襲い掛かってきた魔物を狙い、セリフィスが連撃蹴を炸裂させた。 「いやあああ、ママ〜」 いまにも泣き出しそうな表情を浮かべ、ミンリーシャンがニードルスピアを撃ち込む。 「仕方ないわね。……本気で行くわ」 魔物が海面に出てきた瞬間を狙い、ラフィスがスキュラフレイムを放つ。 それと同時に魔物はぶすぶすと嫌な音を立て海の底へと沈んでいく。 その間にドーラはフィリスに飛び掛り、嬉しそうに耳を噛む。 「……何だか私……体が熱くっ……だっダメですよ? あん、ドーラさん。エッチなのは……いけないと……思うの……ですよー」 何度もドーラに胸を揉まれ、フィリスが身体をビクンとさせる。 「あんっ、ちょっと何処触って……あぁん!」 フィリスを助けようとして巻き添えを喰らい、セリフィスがお尻を触られ悲鳴をあげた。 「あんまりおイタが過ぎるとお仕置きですよ」 ドーラの頭をポカンと殴り、ヘルターニャが大きな溜息をつく。 「はぁ……はぁ……気持ちよか……じゃなかった危なかった……」 ホッとした様子で胸を押さえ、セリフィスが恥ずかしそうに頬を染める。 ぷっかり浮かんだドーラを見つめ……。
|
|
参加者:13人
作成日:2005/07/22
得票数:コメディ2
えっち30
|
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
|
|
あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
|
|
|
シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
|
|
|
|
|