ヤンの誕生日〜納涼サプライズ記念日〜



<オープニング>


「……と言ってる間に、ヤンさんの誕生日ももうすぐなのよね」

 談笑の続き。互いに軽食など突きつつ顔を突き合わせている、とある夏の日の酒場にて。
 リゼルが思い出した様に、あるいは、今このタイミングで話そうと決めていたかの様に、にこやかに頬杖をつきながらそう言った。初耳だ、という顔で十拍戯剣・グラツィエル(a90144)は、先ほど烈斗酔脚・ヤン(a90106)が去った扉を見遣る。
「マジか。……そうと知ってりゃ、帰る前に一声かけてやったのによー」
 ヤンは自分の事に無頓着な人なのではないかと感じる事は今までにも何度かあったが、やはりそうなのだろう。ともすれば、誕生日など意識せずに生きて来たグラツィエルも、この件に関しては他人の事を言えない身の上であるのだが。
「人の事をとやかく言う以前に、ヤンの奴、自分の誕生日を忘れてるっぽいな」
「かもしれないわね」
「勿体無ェー」
 ぐば、と力一杯立ち上がるグラツィエルの頭上を、リゼルは思わず見上げた。
「せっかくの記念日だ。自分から放棄してる奴ァともかく、忘れてたなんてのが一番勿体無ェ!」
「そうねぇ。どうせ忘れちゃってるなら、盛大に驚かせてあげるのも良いかもしれないわよ」
「おーう、成程!!」
 イャトの話を出した時とは明らかに態度が違うのは、まあ、良いとして。ずれかけた眼鏡をかけ直し、飲み物を口に運ぶリゼル。とにかくまずは座って欲しいなと思った。……恥ずかしいから。

「――と、言う訳だ。てめぇらの知恵と力を貸してくれ。俺は何も思い浮かばねェ!」

 そして、当のグラツィエルは恥ずかしげもなく冒険者達に片っ端から声をかけている。
 当日、ヤンはどこぞの森の稽古場で捉まえられるだろう。グラツィエルが日課の剣稽古で通っている場所だが、そこで彼女と鉢合わせる事も珍しくはないのだという。
 近くには小さな温泉と、少し森の奥まで足を伸ばせば無人の山小屋がある。
「そう。最近見つけたんだが、今にも崩れ落ちそうな朽ちかけた山小屋でよ、小屋ン中まで草ボーボーで居心地悪ィの何のって。……ああ、思い出したら思いついた。どうだろな? 肝試しとか」
 あの辺り、夜中1人で灯りも無しに歩くとなると結構、肝が冷えるんだぜー。
 例えば、ヤンが大事にしている水筒を山小屋にでも安置しておけば、彼女は嫌でもそこに行かざるを得ない。その行く手に脅かし役が潜み、通り掛かった彼女を驚かすという寸法だ。
「散々驚かした後に、温か〜い祝いの1つもあれば、なんつゥかよー。泣けるじゃん?」
 『じゃん』? と言われても……
「もー、大泣きじゃね?」
 純粋にそう信じているらしい、グラツィエルは屈託の無い笑みを浮かべている。
 出来る事があるなら何でも手伝うぜ、と言わんばかりに。

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参加者
NPC:烈斗酔脚・ヤン(a90106)



<リプレイ>


 キャー!
 絹を裂く様な女の悲鳴が木霊する。
「お、落ち着いてシオン。風の仕業よ」
 きゃあ〜。
「ウィンディアも…大丈夫だから」
 暗い。時間も解らない森の中を姦しく歩いているのは、文字通り三つの人影。
 烈斗酔脚・ヤン(a90106)は、しがみついて来るウィンディア(a00356)の肩を励ますように軽く叩いた。『何故か偶然』ここにいる2人に疑問を挟む余地も無く、辟易しながらも彼女は『進まざるを得なかった』。――くそう。油断した。油断した! あんな手に引っかかってしまうとは!
「ヤンさま顔が紅いですわ〜?」
「ぅう!? そんな馬鹿な!」
 と、ヤンは頬を押さえて否定したつもりだが、顔に出た分は誤魔化しきれていない。とにもかくにも水筒を取り返さねば、と、大股で歩くヤンを笑みを堪えて追い駆けるウィンディアとシオン(a00003)。
「返して欲しければ山小屋まで来い!」
 悪役の笑みでそう言って森の奥に消えたゲイル(a01603)の姿を思い出し、ヤンは闘志を燃やしている。著しいリーチの差で彼に追いつけなかった事も悔しいが、あるべき物があるべき場所にないと落ち着かないのだ。
「…んっ?」
「ど、どうなさいましたの〜…?」
 視界で何か赤いものが光った様な気がする。が、ウィンディアの不安げな声はヤンの義侠心を刺激したらしい。
「何でもな――」
 い、と言いかけた言葉に、重なる音。

 ばしゃっ!

「! …何、これ…」
 いきなり目の前の木に弾けた赤色、頬に跳ねた飛沫を思わず手で拭う。

 ずるり……

「血!!?」
 激しく動揺するシオン、ウィンディアは顔面蒼白で声も出ない。
「ま、まさかそんな訳」
 言いつつ、ヤンの脳は考える事を拒否。ぽたり、ぽたり、と幹を伝う真新しい朱の液体から目を逸らし、木々の間によぎって遠ざかる白い影に心臓を跳ね上げながら、背中に冷たいものを感じ……その人影はゲイルかとも思ったのだが――
「お、おお前さん達!」
 突然、背後から聞こえた声に、この時ばかりは三人揃って悲鳴を上げた。暗がりから覚束ない足取りで現れた老人――腰は曲がり、闇の下でも解るほど顔色が悪かった。そのくせ眼光だけはやけに鋭く、ぎらついている。
「あ、あそこに近寄ってはなんねぇズラ……」
 老人は鬼気迫る様相を湛え、低く擦れた声でそう呻くと、夜と影とが作り出す闇の中へと消えて行く。
「……ぉ、お爺さん!?」
 灯りもなしに、何処へ?――そも何処から現れたのか――応えが返って来る筈もなく、訪れる静寂。暫し無言で顔を見合わせる三人の尻尾娘。

「どうしましょう…」
 先に進むのが躊躇われる、と言いたげなシオンの瞳。
「どうもこうも……ゲイル君はそこに行ってる筈だし」
 行くしかないわよ。ヤンは頑なだ。
「お供しますわ〜」
 と、無理に微笑んでみせたウィンディアは次の瞬間、表情を引きつらせて後ずさる。
「きゃああ、出ましたわ〜!」
「ウィンディア!? 孤立したら危険です!」
 制止するシオンの声も虚しく、我先にと逃げ出すウィンディア。
 進行方向から近付いて来る――上・中・下で不安定な動きをする白くて縦に長い物体。天辺にふさふさした毛を湛えているのがお茶目と言えばお茶目だが、異様といえば異様であった。
「――きゃああ、首が! 首が!!?」
 今度はシオンの大絶叫。前進を続ける白い物体の頭部(?)が木の枝に分断されて『モフッ』と地面に落ちただけなのだが……
「呪いよっ!? もう皆助からないんだわ!!」
「ええー? 今、シーツの裾から土人形が見えたわよ!」
 土塊の下僕では、と指摘するヤン。おまけだが、落下した頭部は単体で蠢き、胴体も変わらぬ様子でうろついている。
「呪いなんだわぁぁ!」
「ちょ、待っ…シオン!?」
 シオンはぶんぶんと大きく頭を振りながら聞く耳持たず、ヤンの手を振りほどいて走り出す。ウィンディアが逃げたとは別の方向に。

 気付けば辺りは深い霧。
 シーツオバケも姿を消し、一歩先すら霞む闇の世界にヤンは独り取り残されている。立ち並ぶ木の影がぼんやりと見える程度の不安な視界。だが、立ち止まっていても仕方が無い。
「ヤ゛ン゛ざぁぁん゛!」
「キャー!?」
 藪の中から飛び出して来た影を思わず掌底で弾き飛ばしたヤンは、地面で悶絶しているのがパティ(a09068)だと気付くと、慌てて駆け寄った。
「ぅう゛…」
「ご、ごめんね。大丈…、ぶっ」
 パティの顔を覗き込んだ瞬間、言葉を失い、青ざめる。
「どうしたのその顔は……じゃなくてその格好……こ、声も変よ?」
「あう、顔固めすぎてぢょっと喋りにくい゛にゃ」
 鎧進化で変化させた格好とは明らかにズレがあるブ厚いメイクは、口を開こうとするとひび割れる。
 ひィ。息を飲むヤンの腕の中で身を起こし、パティは大きく息をついた。
 ぼろぼろぼろ。崩れ落ちて行くパティの顔。
 ひィィィ。

 思わず逃げ出した事を、再び独りになってから後悔。引き返そうかと一度は振り返ったものの、既に方向も解らない状況である。
「………」
 肩を落としてとぼとぼ歩きながら、寒気を感じる。風に揺れる藪。樹上の気配。
 ――にゃぁーお。
 警戒して振り返るヤンの耳に、聞こえてくるのは猫の声。
 ――びぃん。
 弓の音まで聞こえる。おかしい、この霧は絶対おかしい(それもその筈この霧も作られたモノだ)。
 自然と早足になるヤンを追い駆けて、弓の音も大きくなって来る様だ。最初はゆっくり、だが徐々に、その間隔が短くなる。とうとう駆け出した彼女の行く手で、大きく藪が蠢いた。
「!!」
 飛び出して来たドリアッドアンデッドに押し倒されて、ヤンは条件反射の動作。
「…ゃ、ヤー!」
『!!!』
 掛け声と共にとんで来た頭突きに怯んだアンデッド(?)の腕の下から必死に這い出し、彼女は後ろも見ずに走る。走る走る。強烈な一発を顎に貰って悶え苦しむアンデッド(?)の元に立ち止まった足音が、ややあって気遣わしげに問うた。
「……大丈夫ですか? クロウディアさん」
 応えて手を挙げたクロウディア(a30431)は、うずくまったまま。喋れない。反撃を予測して固めて来た装備も顎は護ってくれなかった。その代わり、と言うには直後の衝撃が強烈過ぎて記憶も定かでないのだが、ヤンの胸に腕がぶつかるという役得も、あるにはあったらしい。
「『誰』と問われれば、姿を現すつもりだったんですけど……意固地な方なんでしょうか」
 びぃん。ヤンが走り去った方向を見遣りながら、マイト(a12506)が弾いた弓が鳴る。

 物陰に潜んでヤンを待ち構えているナナ(a03991)はその瞬間を前にして、いつになくハイテンション。
(「今だわ! 『高らかな凱歌奥義』で血塗れ美少女に変身よ!」)
 ――って、間違えた!!
 ゴッ!!
 ナナは思わず、自らが身を隠していた木に額を打ち付けた。夜空に黒い鳥が飛び立ち、ヤンがビクンとその場に硬直。ゆらり、と空気が動き――その肩にひんやりと冷たい掌が、そっと置かれた。
「……ヤン…怨めしい……(ほぼ逆恨み)」
「きぁーー」
 総毛立つヤンの背後にぼぉっと立つナナは額から血液を滴らせ、底冷える程の無表情で、長い髪の一房を唇の端に引っかけて半眼。ヤンは尾を巻いて逃げ出した。

 走り続けるヤンの目の前に近付く異臭。追い詰められているヤンは匂いとシルエットでしかそれを判別できない。故に、それがレイチェル(a28432)が鎧聖降臨でそれっぽく変形させただけの贋物である事など――幸か不幸か――露程も疑う事なく、突如として何故か森の中に現れた醜悪な見た目のモンスター『ケイオス・オーガン』に捕まらない様に、飛んで来る腐肉から身をかわすので精一杯。
 絶叫しながら、あっと言う間に駆け抜けて行くヤンは気付く由もない。
 レイチェルが投げる肉の塊にはプレゼントの宝石が埋まっていたのだが――
「…腐肉はやりすぎたか」 取り残されるレイチェルの独り言。


 嗚呼……彼女の不運は昨年に輪をかけてますます加速しているのだな、と、ティキ(a02763)はちょっとだけ遠い目をした。が、それはそれ。これはこれだ。

 どうにかこうにか山小屋まで辿り着いたヤンの前に聳えるのは、鬱蒼と茂った雑草が半壊の屋根からも生えている様な、小屋と呼べるかどうかも怪しい木の塊。その壁にある赤黒い染みが……人型や顔の様に見えるのは気のせいか。
 突然の照明に驚いて振り返るヤンのただならぬ形相に、照らしたシュシュ(a09463)の方が驚いた。
 慌てて弁解すると、ヤンは警戒しながらも気の抜けた表情を見せる。
「皆さん、趣向を凝らしすぎちゃったかもしれませんけれど…お誕生日、おめでとうございます♪」
「あ……た、誕生日…」
 なのに何故こんな目に遭わされているのか、という抗議が彼女の口から飛び出す前に、シュシュは「水筒がお待ち兼ねですよ」と促した。そして、ヤンが踏み込んだ室内にはずらりと大量に並べられている瓢箪。その奥で待ち構えているワスプ(a08884)とキナ(a10835)が胸を張る。
「良くぞ来た。さぁ、本物を見事当てて見せぃッ!」
「――そういうこと!」
「……1つだけいいかしら?」
「「何なりと!」」
「ワスプ君、その格好は一体…?」
「何っ、忘れたのか? 初対面の思い出じゃないか」
「え、あ……そうだったかしら。覚えてるわよ。うん」
 あからさまに怪しい反応に諸手を振って抗議に代え、ワスプは話を戻す。
「ええいともかく! 四の五の言わずに本物をッ! 当てる気があるのかないのか!」
「やるしかないじゃないっ!」
「よぅーし!」
 お手並み拝見とばかりに腕を組むワスプ。キナもまたそれに倣った。
 水筒の中にはおいしい水が仕込んである。中身が違えばすぐに解る筈だし、何たって愛用している水筒だ。飲み口の感触だって……
 だが、しかし。全ての水筒に口をつけたにも関わらず、その中に彼女の水筒はなかった。
「ど、どういうことかしら?」
 苦しげな吐息の下からヤンが壮絶な眼差しで凄んで来る。思わず視線を逸らす2人。
「いや、実は……」
「本物は奥に……」
「…な!」
 と声を上げたっきり固まるヤンに、悪いと思いつつどうしても笑みが込み上げて来る。
「ヤンがあまりにも健気に頑張ってるもんだから」
「ボク達、つい言い出せなくなっちゃってさ」
 ヤンは、卒倒しそうになった。

 水筒が安置されている台座がやけに暗い所にあるのは、表からすぐには解らなくする為だろう。
 壁に赤黒い手形が無数に這い回っている様に見えるが、表の壁と同じく誰かの悪戯だ。
 全く、手の込んだ事をするんだから。まぁ良いわ、誕生日だし許――
 機嫌を直して水筒に伸ばした手が、いきなり現れた大きな手に捕まれた。
 ――!!
「……ありゃ」
 完全な油断。今度こそ真っ白に燃え尽きたヤンの手首を握ったまま、ゲイルはぷらぷらとその手を仲間達に向けて振って見せたのだった。


 小屋の外には、今回のサプライズに携わった面々が集っている。
 口々に述べる謝罪と祝いの言葉、そしてヤンの手に渡される様々なプレゼント。酒類、水筒の為の、或いはヤン自身が身を飾る為のアクセサリー。
「ごめんね……僕のは、すぐバレちゃったけど……」
 と、アルム(a12387)は苦笑交じり。
「脅かし、ごめんなさいでした」
 にゃぁーお。と手招いて見せるティトレット(a11702)の猫真似に。
 ヤンはようやく、今夜、自分の身に何が起きたかを理解した。
「ま、こんな誕生日もあるさ。……怒るなよ」
 顔料で汚れた手を後ろ手に、それとなーく告げるティキ。
 今この時、ヤンの全身を支配しているのは安堵と共に沸いた疲労だ。
「幸せな一年がヤンさんに訪れますように」
 ファオ(a05259)がホーリーライトで明るく周囲を照らしながら、小屋の裏手に誘導する。
 テーブル代わりに使えそうな物を見繕うにも苦労したが、物を置いても崩れない程には原形を留めていた木の箱(元々何に使われていたかは知らない)にクロスをかければ、それなりに見えた。そんなオンボロ小屋で、スポンジを焼く事も叶わず、シュシュは花形に並べたコンポートに生クリームを飾ったデザートを祝いの菓子とした。持ち込みの料理に、トモコ(a04311)が持参したケーキも並べられ――改めて、贈られる笑顔と「おめでとう」。
「気つけに一杯、いかがですか?」
 『何故か』点々と血糊が飛び散った白装束を身に着けているニューラ(a00126)が、何事も無かったように笑顔で果実酒を勧める。
「ヤンは大切な友達だ!! こんな大切な日にお祝いしないわけがないぜ!!」
 グレンデル(a13132)のごくごく普通のそんな祝いの言葉が、今は何よりもありがたい。しかし。
「……まずはお風呂に入らせて……」
 体から漂う腐臭が気になるヤンはやっぱり女性なのである。

 ところで……
「――森の中に出てきた爺さん? さぁて。誰か心当たりはあるか?」
 ゼイム(a11790)はヤンの疑問に応えるポーズ。勿論、誰も心当たりなど無い事を彼は知っていた。肩を竦めて、笑う。
「知らねぇってよ、あまり気にするな。そんなことより……Buon compleanno(誕生日おめでとう)、ま、俺からのプレゼントだ」
 煮るなり焼くなり、とばかりにグラツィエルをヤンの前に突き出すゼイム。
「――て、てめぇら……」
 羽交い絞めにされた男の目が叫ぶ。『裏切り者! ノリノリだった癖に!』。
 全てを察した笑顔満面のヤンの拳が、問答無用でばきりと音を立てる。ご愁傷様Gの人。
 温泉で身体を清めたヤンがパーティー会場に戻ってきた時、彼はその現場にいなかった。

 その後、ボロボロでどこぞに打ち捨てられていた彼を、トモコが白いテディベアのぬいぐるみで慰めたとか何とか。


 余談。温泉での一幕。
 湯に浸かって穢れを清めるヤンに、リリエラ(a09529)が酌をするのはとっておきのカルヴァドス。ヤンは嬉しそうにそれを口に運んだ。
「ボクも8日が誕生日だったから、何かちょうだい!」
 温泉でメイクを落とし、パティが突き出す両手をぱちくり見つめていたヤンは、考える仕草。
「そういえば…キナが、あの偽水筒全部プレゼントだって。好きなだけ持って行って良いわよ」
「それって厄介払……むぐ」
 思わず言いかけたパティ。ヤンににっこり口を塞がれた。
「……私もつい先日まで24歳でしたのに……羨ましいですわね」
 20代もとうとう折り返しですわ〜。としんみり溜息をつくリリエラを見、ヤンもそろそろ誕生日を手放しで喜べない年齢かしらと自覚したり。
「ヤンさん、後で散歩に行こうね。見せたいものがあるんだよー」
 ルシエラ(a03407)が笑顔で誘う場所。本当は肝試しの最中に連れて行きたかった場所なのだが、早々にはぐれてうやむやになってしまった。そのせいで怖い思いをしたヤンへのお詫びもかねて。
 実はその場所を教えてくれたのもGの人だったりするが、それはまあ、余談の余談という事で。


マスター:宇世真 紹介ページ
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星影・ルシエラ(a03407)  2009年12月19日 16時  通報
ヤンさんの誕生日が、怖がらせる肝試しなんてー、
可哀想すぎーっ!て、
ちょっと途中に綺麗で素敵な場所を一緒に見ようー♪
が贈り物。
肝試し、楽しそうだったよー♪♪