≪大衆食場 仰天龍≫極悪露天屋を懲らしめろ!



<オープニング>


 ある日、挙動不審・ドラゴ(a02388)は煎餅を食っていた。煎餅を食いながら、明るく元気に動き回る店員の働きぶりに、ふと慰安旅行へ行く事を思いついた。
 だが、店員の数はなかなかに多い。全員連れて行くことは困難を極めた。そこで、ドラゴは涙を飲みながら仁義無きジャンケンバトルで参加者を決定。ノソリン車で出発し半日かけて温泉宿に到着したのだ。
 部屋に通されるなり、置くもの置いて、取るのもとりあえず温泉で軽く浸かり、良い気分になったところで宴会場へと向かう。
 宴会には海の幸山の幸のおいしい料理。それよりも何よりも仲間たちとの慰安旅行という事が雰囲気を盛り上げていた。
 宴会の途中、ドラゴが女中に明日は露店街を見て回ると伝えると女中の顔が曇る。
「いやぁ、今はやめておきなせぇ。ごろつきのダンっちゅう輩が地元のごろつき共率いて出店荒らしやっとって危ないからのぅ」
「ほぅ、ソレは聞き捨てなりませんな」
 顎に手を当て呟いたドラゴは宴会で盛り上がる仲間たちを見た。
「もし、拙者たちが出店荒らしを成敗したあかつきには、お店のおごりで大宴会をしてくれないでござろうか?」
 女中は二つ返事で頷くと、ドラゴとがっちり握手を交わし約束したのだった。
「よぅし。拙者たちが出店荒らしにお仕置きしてやろうZE!」

マスター:桧垣友 紹介ページ
毎度どうも、桧垣です。
旅団シナリオお待たせいたしました!

今回の目的は極悪露天屋ダンを懲らしめて、タダで大宴会にありつこうってー寸法です。
殺さなければ、特に手段は問いません。
ので、びしっと懲らしめてやって下さい!

参加者
邪神・ドラゴ(a02388)
ねこまっしぐら・ユギ(a04644)
紫龍摩天楼・セシム(a08673)
徹夜明け紅茶王子・デュラシア(a09224)
そよ風が草原をなでるように・カヅチ(a10536)
おひさまいろの・サチ(a13963)
艶女・アーカードゥ(a14156)
茜空の舞剣・エンジュ(a15104)
めろんなパティシエ・ミルテフィーナ(a15361)
狼牙の守護神・アールグレイド(a15955)
真昼の月・シュリ(a16737)
ハバネロ・カーレッジ(a19195)
咲き初めの小さな蕾・フォルティナ(a19219)
真昼間のお天気雨・キスケ(a21848)
翠風奏者・ベリル(a25650)
桜舞彩凛・イスズ(a27789)
碧海の聖女・シルフィーナ(a35952)

NPC:美の申し子・トリュース(a90164)



<リプレイ>

●ここは露店街
 そこは活気に溢れている……はずだった。
 昔は立ち並ぶ雨除けの古びた布製の簡易なヒサシの下に、木製の移動式商品台列をなし、数多の売り子達の呼び込みの声が満ちていたのだろう。だが、今はその面影はすっかり身を潜めている。
 何度も言うが、ここは露店街。だが、今はまばらに露店があるのみ。
 そんな身ひとつ、腕ひとつで商売をするもの達の中に新参者の姿があった。
「さぁさ、寄ってラッシャイ。見てラッシャイでござるYO!」
 声を張り上げ通りを歩く人々に挙動不審・ドラゴ(a02388)は立て看板を叩き、掲げる。
「世にも珍しい煎餅手裏剣屋でござるよ。欲しい賞品に当てたなら、それをプレゼントしちゃうでござるよ!」
 と、言いながら手裏剣型に焼いた煎餅を振りかざす。ドラゴの後ろにはひな壇になった商品台の上にいろんな賞品が並べられていた。
 欲しい賞品に当てたらあげる、と言われて次々にドラゴの煎餅手裏剣屋には疎らだが、人が集まり始める。
 そんな煎餅手裏剣屋に隣接した屋台で懸命に煎餅を焼く紫龍摩天楼・セシム(a08673)
 手裏剣型の煎餅だけでなく、何故かドラゴの顔が描かれた煎餅を焼いているセシムに一人の子供が興味津々に尋ねた。
「これだれ〜?」
「ドラゴンセンベーと云う正義のヒーローだ……なんてな〜」
 最後はぼそりと言ったセシムの小声の呟きに子供は不思議そうに首を傾げた。
 煎餅とは別の場所では芋の焼ける良い匂いが通行人たちの足を止めている。
 セイレーンの牙狩人・アーカードゥ(a14156)の出店は焼き芋屋。小さな屋台だが、焼きたての魅惑の香りは距離が離れていても女性を惹きつけてやまない。
「やぁ〜きいも〜あっつ熱の焼き芋だよ〜早くしないと喰っちゃうよ〜」
 なんつー客商売にあるまじき呼び込みか。だが、それが逆に効果的だったらしい。食べられては大変と、女性達は駆け寄り我先にと買い求め始めた。
 焼き芋ゲットに目の色替える女性客にあたふたしているアーカードゥを尻目に出店に看板を取り付けている徹夜明け紅茶王子・デュラシア(a09224)
 その看板には「ナイス紅茶屋」の文字。どうやら彼の屋台名らしい。
「グフフ……出店荒しなんて俺たちの手にかかりゃあケチョンケチョの犬顔よー」
 悪い顔で笑うデュラシアは早速トランクを開け、紅茶を淹れ始める。
「まずは、成功を願っての一杯さねー」
 キツネの尻尾が揺れる。きっと、この調子ですべて茶葉を使い切ってしまうのだろう。
「はぁ、どこにでもマナーの悪い方っているものなんですねぇ……困ったものです」
 静謐なる碧き女神・シルフィーナ(a35952)は悩ましげに溜息を吐くが、すぐに笑みを浮かべる。
「きっちりお仕置きしないと、です♪」
 そして鼻歌交じりに準備開始。こちらは金魚掬いのようだ。赤く小さな金魚と大きめの金魚を一緒に大きなたらいに入れる。そして、金魚掬いの幟を立て、シルフィーナは満足そうに頷いた。
 そんな露店街を遠目に見ながら、仰天龍のサクラ組の面々は集まっていた。
「ダン一味か……こういう無粋な輩はギャフンと言わせたいのう〜」
 ニヤニヤと笑いながら真昼間のお天気雨・キスケ(a21848)は顎に手をあて言う。今、キスケの頭の中はどんな悪巧みを仕掛けようかと考え中。
「慰安旅行と言えば温泉、海の幸山の幸、そして露店……その露店街の平和を乱す奴は俺が成敗してくれる! 死なない程度に!」
 くわっと目を見開き、そう力強く宣言する翠風奏者・ベリル(a25650)
「うんうん。せっかくのお祭りなのに、邪魔はよくないなぁ〜ん」
 風渡りの・エンジュ(a15104)はベリルに相槌を打ち頷く。
「よし、目にもの見せてあげよう! ええっと誰だっけ? ダ……ダニさんに!」
「ダニじゃなくて、ダンだよ」
 素で間違える真昼の月・シュリ(a16737)に苦笑を浮かべ訂正をいれるトリュース。
「で、出店班の皆さんの出してる露店に悪い人を誘き寄せればいいんですよね?」
 小さく首を傾げた天翔る勇気の翼・カーレッジ(a19195)に桜舞彩凛・イスズ(a27789)は静かに頷く。
「自分も出店を楽しみつつ、ダン一味の出店荒しを止めさせる……です。怪しまれないように頑張りましょう」
「初めての慰安旅行……大宴会目指して頑張りましょうですー」
「要は、全ては大宴会の為にってことだな! ここは仰天龍の家族ぱわーでぎゃふんと言わせないとね!」
「せっかくだから、一緒に仰天龍の名を世間に広めようぜ」
 めろんなパティシエ・ミルテフィーナ(a15361)の言葉を受け言った砂漠に降りつもる・ユギ(a04644)の言葉に付け加えた狼牙の守護神・アールグレイド(a15955)は笑った。
「出店はみんなで楽しまなくちゃいけません。出店荒らしは由々しき自体ですよ。というわけで成敗です、いくぜみんな!」
 おーと拳を空に突き上げた千羽八振・カヅチ(a10536)に、仲間たちも声を合わせて拳を突き上げ露店街へと歩き始めたのだった。

●屋台巡りとダン一味
「なぁ〜ん……ろてんにえんかい〜たのしみなぁ〜ん♪」
 のんびりゆったり尻尾を揺らしながら怪獣に育まれし優しき森の花姫・サチ(a13963)は楽しそうに、大好きが溢れて・フォルティナ(a19219)はお小遣いの入った豚さん貯金箱とパンパンに膨れたがま口を首からぶら下げウロウロ。物珍しいのもあるが、大好きな人たちを探してフォルティナは歩いていた。
 いや、サチやフォルティナだけではない。仰天龍の面々が出している屋台のサクラとしてダン一味を誘い出す、という名目だがそれはそれで楽しんでいる。
「色んな出店があるなぁ」
「りんご飴にやきそばにたこ焼♪」
「あれも美味しそうですよー」
 ベリルにカーレッジにミルテフィーナは実に楽しそうに出店へと顔を廻らせる。寂れてるとはいえ露店街。屋台にたつ売り子たちの呼び込みの声は逆境に立たされむしろ熱が篭っているように感じる。
「へぃ、らっしゃい! どうだい、遊んで行くかい?」
 満面の笑顔でカヅチに言うおじさんは、右手に持った木製の輪を見せる。ひな壇状の棚には景品が並べられているこの屋台は輪投げ屋。
「……この班は、とりあえず遊んでいればいいんですよね?」
 己を納得させるかのように呟いたカヅチはおじさんから輪を受取った。
「トリュやん様、おいしいですかー?」
「うん、おいしいよ。あふあふ」
「このやきそばも、いけるな」
 焼きたてのたこ焼とやきそばがてんこ盛りになっている皿を持つトリュースの口へ、たこ焼を一つ放り込んだシュリは頬を染めて、満足そうに更にトリュースへ食べ物をすすめる。その前で、アールグレイドはトリュースの持つ皿からやきそば食いつつ、周囲を見渡した。
「とりあえず、一通り堪能したら仰天龍メンバーの露店に行くか」
『ひゃんせ〜い』
 お行儀悪く口に物入れたまま、シュリとトリュースは賛成と言った。
 そんなサクラ班だが、中には真面目な人もいる。
 浴衣を身に纏い、しゃなりしゃなりと色気振りまきながら歩くユギは微笑みながら露店の間を歩く。彼女の数歩前にはキスケの背中がある。
 キスケはまばらな人の間を歩き、誰かを探している。ふっと、キスケの目が何かを捉え、そして、ユギを振り返り探していたものを指差した。
 そこには、ガラの悪い男達の姿があった。

「不味いもん売ってんじゃねぇよ!!」
 屋台を足で乱暴に蹴り飛ばし、下卑た笑いを浮かべ目が合う者全てに睨み難癖付ける男達をニヤニヤ笑いながら見る、恰幅のいい男。ダンだ。
「なんだ、なんだぁ。金魚だぁ? んな、食えねぇ魚泳がせやがってよぉ」
 シルフィーナの金魚掬いを見つけ、早速適当に因縁つけ始めるダン一味の下っ端A。だが、シルフィーナは笑顔で下っ端に対応する。
「いらっしゃいませ」
「ネェチャン新入りだな。どうせならネェチャンが魚になってくれよ。俺が釣り上げて食ってやるからよぉ」
 下品に笑い、体をいやらしい目で嘗め回すように見る男に、頬を赤くしながらも勝負を持ちかけた。
「では勝負、しませんか?」
 笑顔と共に顔の横に持ってきた黒金色のポイを男に差し出す。男は下品な笑みを浮かべたまま、それを受取ろうとし取り落とす。
 鈍い音をさせ、ポイは地面にめり込んだ。
 口をあんぐり開け、男は地面にめり込んだポイからゆっくり視線を美しく微笑むセイレーンへ向けた。
「かーくせぇ。芋くせぇなぁ」
 アーカードゥの屋台の前まで来て、殊更大きな声で言い鼻をつまむ仕草をする下っ端BとC。
「不味そうな芋だなぁ」
 まるで汚いものでも摘む様に、指先で焼き芋を持ちあげた男の手を強く打ったアーカードゥは睨みつける。
「お客さん困りますね、そんな汚い手で触られてはゴキブリが寄ってくるし、その汚い腕から生えてる毛が入るでしょう?」
「あんだとぉ!?」
「蜥蜴尻尾のストライダーをなめると痛い目にあうぞ。俺かお前が」
 凄みを利かせるアーカードゥに怖気づく所詮は下っ端二人。
「……へっ、そのうち痛い目見るぜ」
「…………お前たちがな」
 捨て台詞を吐き去る男達の背中を見て、ぼそりと言ったアーカードゥはそそくさと屋台を畳みはじめた。
「ん?」
 まるで光のような速さで型抜きに興じていたベリルは周囲の騒々しさに顔を上げた。
「……なんだろう?」
「あ、ベリるん」
 喧騒に気付き、ふとベリルの前に立ち止まったフォルティナにデュラシアの足も止まり、ベリルに気付き小さく手を上げた。
「どーしたの?」
「さぁ? 行ってみっか」
 ベリルとヂュラシアはフォルティナの手をとり、喧騒の元へと歩き出した。
「おじちゃんアレ買って!!」
「このガキ! 離れやがれ」
 足にしがみ付き、ドラゴの店を指差すキスケを振り払おうとするダン。ダンの取り巻きたちにはユギが絡みつくように腕をしっかり掴む。
「わたし、こちらのおにーさんたちと一緒に行きたいな〜」
「おじちゃん、買って買って〜〜!!」
 ユギに腕を絡められてる方は悪い気しない……むしろ、良い気分だが、知らない子供に足にしがみ付かれヒステリックに叫ばれては堪らない。
「五月蝿ぇんだよ、ガキが! さっさと離れやが……アガガっ!?」
 ギリギリと握っている足に力を込めるキスケは満面の笑みを浮かべてダンを見上げた。
「買ってくれなきゃ離さない〜」
「なっ!? ふざけんな、クソガキっ!!」
「あぁ、キスケさんがピンチですー!」
 ダンが拳を振り上げた場面にやって来たシュリが慌てた声を上げる。
「大変です!」
「こ〜ゆ〜ときは〜おおきなこえで〜」
 ミルテフィーナもサチも野次馬に交じり、声をあげる。他の仰天龍の面々も何時の間にか集まっていた。
「さぁ、皆! 声を揃えて彼を呼ぼう!!」
『助けて。ドラゴンセンベー!』
 突如、光が生まれる。
「風に柳が揺れるが如く! 悪風吹けば拙者が動く!」
「だ、誰だ!」
 低い屋根の上に立ち、エンジュのホーリーライトの逆光の中高々と口上を述べるドラゴ。
「拙者の煎餅手裏剣で直してくれよう! その根性! 愛と正義の煎餅の使者。ドラゴンセンベーただいま推参!!」
 決めポーズとタイミングぴったりに七色の光が輝き、エンジュとアールグレイドがホーリーライトでドラゴを照らす。オマケにまるで紙ふぶきのようにアシムが煎餅を飛ばしたり。
「とぅ!」
 見事に着地したドラゴにサクラ班の面々から拍手が上がるが、ダン一味からは罵声が飛ぶ。
「なんだ、テメェ!!」
「煎餅かよ。だっせぇーなぁ」
 投げられる罵声を目を閉じ、ふるふる身を震わせ聞いていたドラゴ。
「はいはい、踊り子さんに触れないでね。お代は見てのお帰りだよ」
 一般のお客さんにそう声をかけ、野次馬整理をするアーカードゥと反対側ではアールグレイドがアシムの焼いた仰天龍の名とドラゴンセンベー似顔絵入りの名刺入り煎餅を配り歩いている。
 罵声と檄と確かに格好悪いとか囁く声と、喧騒の渦の中心で黙っていたドラゴはくわっと目を開け、両手を前に突き出した。
「煎餅教は絶対でござるYO!!」
 蜘蛛の糸はダン一味だけでなく、文句を言っていた野次馬たちへも絡み付いていた。

●大宴会へ
 あっさりさくりとダン一味は白いネバネバ糸で捕えられた。一部一般人もネバネバしている。
動けないダン一味にこんこんと説教するドラゴ。説教を素直に聞き入れるような奴らなら、露店荒しなどしないだろう。勿論、聞かぬ振りする男達にニヤリとドラゴだけでなく、エンジュとカーレッジ、イスズが近寄った。
「騒がしいですねぇ……ん?」
 頭にお面を被り、片手にヨーヨー。片手にやきそばを持ち、露店を満喫しました〜という格好で遅れてやって来たカヅチは仲間たち男達にお仕置きに耳グリグリしたり、山葵辛子のレインボー煎餅を詰め込んだり、タバスコ振りかけたり、黒い笑顔で何やら怯えている男達に話しかけていたりとしているのを見て、思い出す。
「しまったー、忘れてたー!」
 慌ててダン一味の側に駆け寄り声を張り上げる。
「この世に悪の栄えたためしなし! だがしかぁし、いつ第2第3のドラゴンセンベーが現れるか分からない、負けるなドラゴンセンベーそれいけドラゴンセンベー、世のため人のためが……」
 混乱し慌ててフォローを入れたつもりのカヅチだが、
「……だ、だめ?」
 無言で仲間たちは頷いた。
「よぉーし。自警団に突き出して、大宴会だZE!」
 やって来た自警団がダン一味を連行し始める。ドラゴも連行し始める。
「アレー? 拙者なんでダン一味と一緒に運ばれてるの!?」
『コイツもです!』
 ドラゴを指差し自警団に訴える、蜘蛛の糸の餌食になっていた一般人ズ。
「そげなー!? た、助けてー! 宴会ー!」
「ドラゴ、キミの事は忘れない……さぁ、大宴会だ〜」
 あっさり見捨てて、大宴会へと移動する面々。
「えんかいは〜のんびりたのしむなぁ〜〜ん。おんせんにもはいりたいなぁ〜〜ん」
「あ、温泉いいなぁ〜ん。宴会終わったら温泉にはいるなぁ〜ん♪」
 のんびり言うサチにエンジュも嬉しそうに尻尾をゆっくり振り頷く。
「トリュやん様。宴会といえば歌です! デュエットしましょう♪」
「勿論、喜んで」
 己の音痴など無視し承諾したトリュースの腕に、シュリは嬉しそうに抱きついた。
「ボクね、お料理一杯食べるなの! ぱぁぱの分もい〜っぱいたべるなの〜」
「うんうん。なんてお父さん思いの良い子なんだろうねぇ」
 見上げて一生懸命に言うフォルティナにほろりと感涙するデュラシア。
「ただ飯とただ酒ーウヒョー!」
「きゃはは」
 肩を組み、既にテンション高めのベリルとキスケ。そんな二人を笑顔で見ていたミルテフィーナは背後を振り返った。
 遠く、自警団に連行されるドラゴの姿が見える。
「美味しいお料理と皆さんとの楽しい時間……ドラゴさん、楽しい慰安旅行をありがとうございますです」
 爽やかに吹く風にミルテフィーナは髪を押さえた。

 END


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作成日:2005/12/04
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