黄金の鶏冠



<オープニング>


 チキンレッグ領の辺境で年の一度のレースが行われる事になったらしい。
 レースの舞台になるのはカラアゲ山。
 参加者達はカラアゲ山の頂上を目指して、黄金の鶏冠(王冠)を手に入れる事が目的だ。
 この山には数日ほど前から魔物が暴れているらしく、このままだとレースに支障が出るらしい。
 本来ならレースを中止にすればいいのだが、それだと資金の回収が出来なくなる。
 そこでレースが始まる前に魔物を倒して欲しいと言う事だ。
 魔物を退治し損ねた場合、レースに支障が出るから注意しておけよ。

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参加者
快傑ズガット・マサカズ(a04969)
朱い翼・ナミ(a10048)
驚戦士・ウニクリ(a14146)
春風を想う天壌の黒き翼・ラファエル(a16443)
臆病風・ヒロシ(a24423)
咲う翔剣士・ルルル(a25185)
前進する想い・キュオン(a26505)
巫女さんふぁいたー・チトセ(a30031)
守護者・ガルスタ(a32308)
悪鬼羅刹・テンユウ(a32534)
木漏れ日に舞う舞闘拳士・シャロン(a32664)
嵐を呼ぶ魔砲少女・ルリィ(a33615)
NPC:特定医療食・ラルフ(a90213)



<リプレイ>

●ザックリ
「邪魔なモンスターなんて、ちゃっちゃっと倒して、チキンレッグさん達が、楽しみにしているレースを成功させようね♪」
 満面の笑みを浮かべながら、木漏れ日に舞う舞闘拳士・シャロン(a32664)が山道を登っていく。
 ザックリはテリトリー内に侵入した獲物に襲い掛かってくるため、辺りを警戒しながら山道を進む。
「みんなっ、がんばろ〜っ♪」
 自分に気合を入れるため、特攻暴走巫女・チトセ(a30031)が巨大なおむすびを頬張った。
「こういうお祭り事に水を差すのは感心しませんわね。さくっとやっつけちゃいましょうっ!」
 警戒した様子で辺りを睨み、遊絲の翔剣士・ルルル(a25185)がザックリを探す。
「ルルルさんと、チトセさん、あまり無茶はしないでくださいね」
 心配した様子でふたりを見つめ、シャロンがボソリと呟いた。
「大丈夫♪ 任せてよ!」
 小さな胸をポンと叩き、チトセがニコリと微笑んだ。
「とにかく怪我のないようにしないとね。ザックリに触ったら、大怪我をするらしいから……」
 苦笑いを浮かべながら、前進する想い・キュオン(a26505)が仲間達にむかって声を掛ける。
「その点なら大丈夫。……期待してますわ」
 キュオンの顔を見つめながら、ルルルがニコリと微笑んだ。
「……キュオンさんの活躍。ブラッド団長に、ちゃ〜んと報告しときますね♪」
 期待の眼差しをキュオンに送り、シャロン(a32664)が瞳をランランと輝かせる。
 それと同時に一筋の光が走り、キュオンの服がスパッと切れた。
「て、敵!?」
 驚いた様子で悲鳴を上げ、シャロンがルルルに君を守ると誓うを使う。
「いくら動きが速いって言っても、これならっ!! いっけぇぇぇぇっ、れいじんぐ・砕紅龍っ!!」
 鎧進化を発動させて守りを固め、チトセがレイジングサイクロンを叩き込む。
 ザックリは近くにあった木々を薙ぎ倒し、チトセ達の攻撃を避けていく。
「にゃっ、避けられたっ!! こうなったら当るまで、ぶち込むのみっ!!」
 悔しそうな表情を浮かべ、チトセがザックリの後を追う。
「く、来る!?」
 鎧進化を使って肌を露出しないように変化させ、ルルルがライクアフェザーを発動させる。
「き、気をつけてね」
 ザックリの攻撃をかわし、キュオンがホーミングアローを放つ。
 攻撃はなかなか命中しないが、キュオンは諦めずにザックリを狙う。
「そ、そんな……無理だよ……」
 ザックリの一撃が頬をかすり、シャロンがホロリと涙を流す。
「だ、誰かが囮にならないと……勝てないかもっ!」
 再びレイジングサイクロンを放ち、チトセがザックリと相打ちになってふっ飛んだ。
「チャンスですわ!」
 すぐさまミュラージアタックを叩き込み、ルルルが警戒した様子で後ろに下がる。
「いくよっ!」
 それと同時にキュオンがホーミングアローを放ち、逃げ出そうとしていたザックリにトドメをさした。
「気絶しているだけみたいだね。……良かった」
 チトセを抱き起こして生死を確認した後、シャロンがホッとした様子で溜息をつく。
 何とかザックリを退治する事が出来たが、チトセを治療するため山に下りる必要がありそうだ。

●ドクトバシ
「折角のイベントだし、みんな楽しみにしているよね? だから僕らも頑張らなきゃ」
 ドクトバシを退治するため、朱い翼・ナミ(a10048)がレースの中間地点までむかう。
 中間地点には休憩所が設けられており、作りかけのテントが置かれている。
「この様子だとテントを張っている途中にドクトバシに襲われたみたいなぁ〜ん」
 テントの一部が変色していたため、ひとのそサイズ・ウニクリ(a14146)が手招きする。
 ドクトバシはハイドインシャドウと似た技を使うため、何処かに隠れて様子を窺っている可能性が高い。
「毒物は土壌汚染の原因になりますし、何とかしないといけませんね」
 毒の影響で枯れたしまった植物を見つめ、永遠者・ラファエル(a16443)が辺りを睨む。
 この辺りにいる事は間違いないのだが、警戒しているためかドクトバシは現れない。
「適当に石でも投げてりゃ、そのうち現れるんじゃないのか?」
 苦笑いを浮かべながら、泰然自若とした栗鼠・ガルスタ(a32308)が適当に石を投げる。
 それと同時にドクトバシが姿を現し、ガルスタの近くにあったテントを溶かす。
「お、大当たりみたいだね」
 大粒の汗を浮かべながら、ナミが自ら囮になる。
 ドクトバシは次々と毒を飛ばし、次第にナミを追い詰めていく。
「こ、このままじゃ、ナミさんが毒の餌食なぁ〜ん」
 すぐさまソードラッシュを叩き込み、ウニクリがナミを助け出す。
 それと同時にドクトバシが毒を飛ばしたため、ウニクリが険しい表情を浮かべて膝をつく。
「あんまり無理をするんじゃないぞ。囮ならオレに任せておけ!」
 自分の胸をポンと叩き、サンダース号船長・ラルフ(a90213)が囮になる。
 ドクトバシはラルフを集中して狙い、連続して毒液を飛ばしていく。
「うわっ……、即効でやられているし……」
 あっというのにラルフが倒され、ナミがダラリと汗を流す。
「仮にも希望のグリモアに認められた冒険者。毒を浴びて即行動不能、即死なんて事はないと思ったんですが……」
 大粒の汗を浮かべながら、ラファエルが静謐の祈りを使う。
 ラルフはグッタリとしているが、何とか毒は抜けたようだ。
「……仲間を信じるしかないか」
 今まで装備していた盾を捨て、ガルスタが二刀流に持ち替える。
 ドクトバシは大量の毒を飛ばしながら、触手を伸ばしてガルスタの動きを封じ込めた。
「なぁ〜ん、ななな〜ん」
 マッスルチャージを発動させ、ウニクリが体当たりを喰らわせる。
 それと同時に触手が外れ、ガルスタがゴロリと転がった。
「……動けますか?」
 すぐさまガルスタを抱き起こし、ラファエルが静謐の祈りを使う。
「ああ……、何とかな」
 ふらりとしながら立ち上がり、ガルスタがホーリースマッシュを叩き込む。
 ドクトバシは毒を吐き出す器官が破壊され、ドクドクと血を流しながら逃げていく。
「これで、さよならだよ」
 毒消しの風を使ったあと、ナミがデストロイブレードを炸裂させる。
 大量の血を撒き散らし、ドクトバシが坂道を転がっていく。
 断末魔の叫びをあげて、まわりの植物を腐らせながら……。

●コロガリ
「まさか冒険者が参加する事の出来ないレースなんて……」
 ションボリとした表情を浮かべ、臆病風・ヒロシ(a24423)が山道を登っていく。
 コロガリは岩石型のモンスターであるため、逃げ場を確保しながら山道を登る。
「……ヒロシ。何か嫌な予感がしないか? それに……この音……」
 ヒロシの肩をガシッと掴み、快傑ズガット・マサカズ(a04969)が耳を澄ます。
「何かの転がる音のようですね。まるで……岩のような音が! ま、まさか!?」
 ハッとした表情を浮かべ、ヒロシが頂上付近を睨む。
 頂上付近から転がってきたモノ。
 それは……。
「……コロガリか。皆、散開しろっ!! 奴は俺が止めて見せるっ!!」
 それと同時にマサカズが鎧進化を発動させ、怪傑ズガットに変身する。
「よ、避けろ!」
 物凄い勢いでコロガリが転がってきたため、無風之鬼・テンユウ(a32534)が大声で叫ぶ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお……、ぐははははははははははははははははっ!」
 次の瞬間、マサカズがコロガリを止めようとして下敷きになり、骨の折れる音が辺りに響く。
「……やはり駄目か」
 すぐさまコロガリの側面から破鎧掌を叩き込み、テンユウがマサカズを抱えて避難する。
「年に一度のお祭りを妨害するとは、不届き千万!
天に代わって、この仮面(まじかる)ルリリンが成敗してあげるわ!」
「マサカズさんの尊い犠牲は忘れないっ! それに……、年に一度のお祭りを妨害するとは、不届き千万! 天に代わって、この仮面(まじかる)ルリリンが成敗してあげるわ!」
 マントを翻して颯爽とポーズを決め、嵐を呼ぶ魔砲少女・ルリィ(a33615)が胸を揺らす。
 コロガリはルリィの言葉が分からないのか、ゴロゴロと転がりながら彼女を狙う。
「……駄目みたいですね」
 ライクアフェザーを使って攻撃をかわし、ヒロシが幻惑の剣舞を使って反撃に移る。
「まさか……ここまで……やるとは……な……」
 悔しそうな表情を浮かべ、マサカズがヒーリングウェーブを使う。
 しかし、予想以上にダメージを受けたため、コロガリと戦うだけの気力はない。
「正面は危険だっ! 側面を狙え!」
 コロガリの側面にまわり、テンユウがデンジャラススイングを放とうとした。
「だ、駄目か……」
 すぐさまコロガリの反撃を喰らい、テンユウが左腕を負傷する。
 正面から攻撃をくらったわけではないため、マサカズとは違って重傷までは行かないが、かなりダメージを受けているようだ。
「こうなったら魔砲バスタースパークで吹き飛ばしてあげるわ」
 紋章筆記で強化したエンブレムノヴァを放ち、ルリィがヒット&アウェイを繰り返す。
「ここで逃がすわけには行きません! 犠牲になった仲間達の思いに報いるためにも……」
 コロガリの側面を狙い、ヒロシが薔薇の剣戟を叩き込む。
「……ありがとな。だが、俺はまだやれるぜ! くらえ、久しぶりのズガットアタ−−−ックッ!!」
 全身の骨が折れるのも覚悟し、マサカズが旋空脚を炸裂させた。
 それと同時にコロガリが木っ端微塵に吹き飛び、マサカズがニヤリと笑ってその場に倒れる。
「成敗!! ……だ、大丈夫?」
 可愛らしくポーズを決め、ルリィがマサカズを抱き起こす。
「……勝ったのか。良かったな」
 空ろな表情を浮かべながら、マサカズがゆっくりと目を閉じる。
 戦いの勝利を噛み締めながら……。


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