令嬢と豪商



<オープニング>


「今日もいい天気ですわね」
 声の主は、さっさと席につき、物珍しそうにこちらを見ている。その後ろには、おじさんが黒のスーツを隙なく着こなて立っている。おじさんの顔には愛想笑いが張り付いている。
「こちらのご令嬢が今回の依頼人バブリーン・マルサさんです」
 ヒトの霊査士・リゼル(a90007)の紹介に、バブリーンは右手を軽く挙げる。ワンピースの緑色と、栗毛色の髪が印象的な女性だった。
「なんでもご体調が優れないということで、西にしばらく行った森にある村へご療養に行かれるそうです。その旅の護衛が今回の依頼です」
 リゼルの言葉が終わるとバブリーンが口を開く。
「冒険者の方々に同行するのは私バブリーンだけになりましたの」
 リゼルの瞳が後ろのおじさんに向けられる。前もっての打ち合わせ内容とは違ったのだろう。
「急に屋敷を離れられない用事が入ってしまいまして……申し訳ございません。はじめてお会いする方々にお嬢様をお預けするのは本来ならば不安なのですが、リゼル様は信頼できる方々をご紹介くださるんですよね?」
 こう言われては、リゼルとしてはうなずくしかない。
「でしたら、さほど心配はしておりません」
 トリス、リゼルのやりとりにバブリーンは無邪気に笑ってみせた。
「トリスがいないとなると、のんびり骨休みできますわね。私ほんとうに今回の旅が楽しみですわ」
 笑い声は、鈴鳴草の花が揺れたかのように澄んだものだった。
「では、当日を楽しみにしておりますわね。リゼルさん、細かいことはこのトリスとしっかりと打ち合わせておいてくださいね」
 バブリーンはワンピースの裾を掴んで、舞踏会を退席するかのように礼をして去っていく。執事トリスは主人をノソリン車に乗せるために一度退席する。

 間もなくトリスは戻ってきた。
「失礼ですが、バブリーンさんはいったいどのような病に?」
 リゼルが先ほどまでの元気な姿を思い出して、眉をひそめて問うた。
「えぇ……とある病といいましょうか」
 トリスは卓上の水を一気に飲み干すと小声で続ける。
「いえ、飾っても仕方ありませんね。バブリーン様はお父上のゴールビ様と喧嘩をされておりまして……」
「喧嘩のほとぼりを冷めるために旅に出られるわけですか」
 リゼルの視線にトリスは力弱くうなずく。
 なお、父親ゴールビ・マルサは付近の幾つかの町で手広く商う商人だそうだ。
「親子喧嘩でこんな無駄遣いができるなんて、うらやましいですわね」
「ややっ、これは手厳しいですが、ご指摘の通り無駄遣いです。
 無論、喧嘩を長引かせるのもなにかと具合がよろしくありませんので、途中の道中宿にゴールビ様をお連れして話し合いの機会を設けようかと思っております」
「その表情ですと、そのことはバブリーンさんにはお伝えされていないのですね。
 つまり、冒険者の皆さんに喧嘩の仲介もお願いしようということわけですね」
「えぇ。最近、主人ゴールビ様は、冒険者の言葉だけは素直に聞き入れるようですので、冒険者に説得をお願いしたいと思ったのですよ」
 トリスは書状を卓上に置いた。
「これは道中宿への手紙です。途中の宿を3日借りる話がまとめてあり、その控えです。宿には期日のうちにゴールビ様を案内しますので、冒険者にはバブリーン様の足止めをお願いします。宿の主人にも足止め策に協力するよう書いておきましたので、力を借りれるはずです」
 部屋構成は、バブリーン用に貴賓室(2人用)1室、冒険者に大部屋(10人)1室の計2部屋だそうだ。
「では、この書状はお預かりして冒険者さんにしっかり渡しておきますね。
 ところで、そもそも喧嘩の理由はなんだったんですか?」
「バブリーン様の見合い話です。なんでも、ゴールビ様組織の自警団の幹部と娶せようという話にご立腹されまして」
「うーん、難しい話ですねぇ」
 当たり障りのない相づちでリゼルは逃げる。
「見合い話への文句の中で、バブリーン様がゴールビ様のご趣味に文句をつけたことから今回の喧嘩は大きくなってしまいました」
「ゴールビさんの趣味……宝剣集めでしたっけ?」
「『自分で扱えないような冒険者向けの宝剣まで集めるなんて無駄遣い!』『私より宝剣の方が大事なのでしょう?』といった有様でした」
「わかりました。バブリーンさんの護衛、バブリーンさんとゴールビさんの仲直りのお手伝い、しかと承りました」
「まだ、なにかございますか?」
 トリスは帰り支度をはじめるが、リゼルは何か思うところがあるらしい。
「余計なことかもしれませんが、ゴールビさんをお連れする際の護衛は手配されてますか?」
「そのことでしたか。知人に心当たりがありますので、ご心配いただかなくても大丈夫ですよ。お心だけありがたく頂戴しておきます」
 トリスは慌ただしく立ち上がる。
「では、よろしくお願いします」
 トリスは上半身を45度に折る礼をしてみせ、立ち去っていった。

「でも、なにか気になるわねぇ」
 リゼルは書状を手に、霊視してみた。
 すると、トリスが十人近いごろつきに囲まれている光景が見えてきた。
 ときどき聞こえてくる声から推測すれば、トリスはこのごろつきたちに借財があるようだ。その借財と引き替えに、今回のバブリーンの旅を教えている……。
「これはすんなりと父娘が会えないかもしれないわねー。
 みんな気をつけてきてね」

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参加者
翡翠色のレスキュー戦乙女・ナタク(a00229)
想いの歌い手・ラジスラヴァ(a00451)
大凶導師・メイム(a09124)
朱い翼・ナミ(a10048)
大海原のお嬢様・ルーコ(a30140)
開放者・エイト(a34504)
笑顔のヒーロー・リュウ(a36407)
仏大将・マレスケ(a38436)


<リプレイ>

●出発進行
 ノソリン車が現れた。バブリーン・マルサに、笑顔の剣士・リュウ(a36407)が早速声をかける。
「はじめまして、僕はリュウ、よろしくね! お近づきの印にリンって呼んでいい?」
 問われたバブリーンは、数瞬、顔に迷いの表情が浮かぶ。だが、ちょっと照れながら肯いた。
「リンと呼ばれたことがなかったので、少し迷ってしまいましたわ。
 ……でも、素敵な響きですね。ありがとう」
 風がバブリーンの栗毛の髪が揺らすたび、石けんの匂いが、リュウたちの鼻をくすぐる。
「いい匂い。私も気をつけてるんだけど、ここまではなかなかできないのよね」
 自らの金の髪を片手でいじりながら、想いの歌い手・ラジスラヴァ(a00451)がため息混じりにこぼす。
「宿についたらお分けしますわ。ラジスラヴァさんは素敵な髪をお持ちですから私よりもお似合いになりますわよ」
「ルーコもその素敵な匂いを感じていたいですわ。お隣よろしいですの?」
 大海原のお嬢様・ルーコ(a30140)がバブリーンに問いかける。光輝ホーリーガーブが、はち切れんばかりの肉体を隠し、嫌みにならない程度の絢爛さをアピールしていた。
「そういいながら、ルーコさんは楽をしたいだけなのだろう?」
 大凶導師・メイム(a09124)がルーコの頬を左右に広げて、問いただす。何か答えているが、いまいちよく聞き取れない。
「そのままじゃ、冒険前に疲れきっちゃうよ。離してあげなきゃ」
 翡翠色のレスキュー戦乙女・ナタク(a00229)がバブリーンの驚いた顔に気づき、そっと声をかけた。
「うむ。私としたことが少々羽目を外しすぎてしまったか」
 メイムの指がルーコの口から抜かれる。その様子に声を荒立てようとするのだが、バブリーンの笑い声に怒る気がなくなる。
「仲がよろしいのですね。うらやましいです」
「隣に乗せてくれて、楽ちんにさせてくれたら、バブリーンさんも仲間ですの〜♪」
「なんとぉっ! リンの隣は僕だよ」
 ルーコの宣言に、リュウが異論を挟む。
「リュウさん、レディファーストという言葉を習いませんでしたの? 殿方は車に乗らずに歩いてくださいませ」
「勝負ございました。では、リュウさんは歩き、ルーコさんは私の隣ということで決まりです」

 朱い翼・ナミ(a10048)がノソリンの緑の肌を撫でている。
「おまえさん、ノソリン好きかね?」
 車側のバブリーンたちの騒ぎを横目に、ナミは車を引くノソリン側で御者と話しこんでいた。
「うーん、どう見えます?」
「そうだなぁ……」
 と世間話がてら聞き込んだ。ゴールビの旅程について御者は知らないらしく、知ることができたのはバブリーンの旅程のことだけだった。

●街道
 途中、何度かノソリンを取り替えながら、ノソリン車は進んでいく。道は森の端を通り、道端には木が多いが、路面は手入れがされており、乗り心地はひどくなかった。
「この辺りに盗賊が現れるらしいです。気をつけていきましょう」
 とラジスラヴァがバブリーンたちに告げたその前後。
「ややっ、なんですか!」
 ヒトの武人・マレスケ(a38436)の足下に矢が刺さった。
「バブリーンさんは安全なところに」
 ナミ、メイム、リュウたちが車の回りに散開する。車中では、ルーコ、ナタク、ラジスラヴァがバブリーンを囲んで、矢を警戒する。
「やつら、手強いとみて引き上げていったようだな」
 メイムが車周辺の十数本の矢の一つを拾い上げ、呟いた。
「ごろつきっぽかったですね」
「リゼルさんの言ってたごろつきかな」
 ナミ、リュウが周囲の林に目をやる。どうやら木陰で待ち伏せしていたらしい。
「思ったよりならず者さんたら、統率とれてるのね」
 ラジスラヴァが少し残念そうに呟く。バブリーンに気をとられたうえに、不意を打たれたせいか、反撃できずに逃げられたのが悔しそうだ。
「でも、みなさんの素早い対応のおかげで誰も怪我一つなく済んだじゃありませんか。それだけでも十分でしょう? ありがとう」
 バブリーンは笑ってみせた。足を震せながらも。

●ゴールビ邸
 ゴールビ・マルサの乗ったノソリン車が、執事トリスに御されて館を出発する。
(「出発は内緒か、部下たちの見送りもなし……やはり裏があるか」)
 行く道を拓く者・エイト(a34504)が車の底にしがみついていた。麻縄に『粘り蜘蛛糸奥義』で作成した粘着物を併用してるので、簡単に落ちそうではない。
 とはいえ、ノソリンが歩きながら時折こぼす排出物、床の向こうからゴールビのおなら、車輪が巻き起こす土埃、そして整備された道を行くとはいえ油断できない振動……これらがエイトを襲い続ける。
 エイトが疲れを感じ始めた頃、車は止まった。
「街を出ますと物騒ですので、護衛を雇っておきました」
 トリスの声が聞こえる。
「護衛など、うちの若いモンに任せればいいだろうに」
「いえ、若いモンには通常の仕事がありますから」
「まぁ、そうかもしれんがな」
 車輪陰から見ると、護衛はごろつきのような風体だった。

 車は、休みなく西へ進んでいく。エイトは気合で掴まり続ける。
 途中、ゴールビが宿に降りていった際に聞こえた次の言葉が印象に残った。
「予想通り娘の守りは堅い。ここは手筈通り宿で狙うしかない」

●道中宿1泊後
 翌日。空には雲が垂れこめていた。
 貴賓室からバブリーン、メイムが降りてくると、大部屋メンバーがすでに食堂にいた。
「近くに昨日の仲間が残っていそうだから、安全確保のため、1日かけて壊滅しに行きたいんだけど……いいかな?」
 ナタクが遠慮しがちにバブリーンに尋ねた。卓の様子を見ると、大部屋衆の賛同は得られているようだ。
「急がば回れともいう。焦るのはいかん」
 不満そうなバブリーンだが、メイムの一言で黙って肯く。商人出身という似た境遇のせいか、昨晩は貴賓室でかなり仲良くなっていた。
「昨日のように襲われては、ノソリンをなだめるのに時間がかかってしまいますわね。こんな片田舎に閉じこめられるのも癪ですけれど、仕方ありませんわ」
 バブリーンは食事をとると自室へ戻っていった。

 夕方。
 バブリーンらが食堂へ降りてくる。ラジスラヴァの歌、メイムらとのおしゃべりなどを満喫したのか、いい表情をしている。おしゃべりはゴールビへの愚痴が多かったが、前日までとは違い、メイムらが諭したからか、和解への話題も増えていた。
「明日は進めそうかしら?」
 バブリーンの問いにルーコが頭を振る。
「残念ながら、厳しそうですわね。
 西の街道で土砂崩れがあったとか耳にしましたわ」
 ルーコが宿の親父から聞いた話として報告した。続いてナミが聞き込んでおいた近隣情報を披露する。
「そういえば、西の丘は先日の雨でいつ崩れもおかしくなかったとか」
 そこに全身泥だらけのナタク、リュウが戻ってきた。動くたびに土埃を散布している。
「えへへっ。西の街道で崖崩れがあったって聞いたから、掘り起こしを手伝って来ちゃった。でも、まだ明日一杯はかかりそうだね」
 照れ笑いを浮かべ、ナタクは、階段隣の裏口を抜け、水場に泥の始末へ去っていく。
「盗賊も見つからなかったし、さんざんだったよ」
 リュウは、ため息をつき、少し遅れて水場に向かった。

 リュウは、水場近くで、汚れを落としたナタクとすれ違う。
「あすこで止めてくれて助かったよ〜」
「ナタクさんが本気で起こさなくても、これだけ汚せば、掘り返しの手伝いが本当っぽいから土砂崩れも信じられると思ったんだ。本当に街道が通れなくなったら、ほかの人が困っちゃうしね」
 ナタク、リュウは盗賊退治へ別々に出かけた。リュウは、盗賊を必死に捜すが見つけられない。そこを盗賊探しは名目にすぎなかったナタクに誘われ、足止め作戦「土砂崩れ」実施したのだ。
 さらにルーコらを通して、宿側にも口裏合わせも通してあった。

●道中宿2泊後
 夕方。
 バブリーンたちが食堂に集まり、明日について相談している。
 そこへ、外にノソリン車が着き、男が飛び降り駆け込んできた。
「お父様! なぜ、ここに?」
 バブリーンは父の登場に慌てて、階段へ向かう。ルーコらがそれを追う。
「ゴールビ様、ここはお待ちください。お嬢様が落ち着いてからでも大丈夫かと存じます」
「……ここまで来れば、そう慌てる必要はないか」
 ゴールビは冒険者たちと同じ卓に座る。
「私はお嬢様説得の手伝いをしてきます」
 トリスは一礼して、階段に向かっていった。ゴールビの護衛としてやってきた男たち十数人も続く。

「やつらをあげちまって大丈夫かね」
 声のほうに目をやれば、エイトが入ってきていた。彼は、食卓から芋をつまみ、口に放り込む。
 ゴールビが旧知のエイトの登場に挨拶するが、無視してエイトは、ごろつきたちが限りなくクロだと告げた。
「バブリーンが襲われたことは家出のせいだ。つまりゴールビの決めた勝手な縁談が原因だな。これに懲りて無理強いはしないことだ」
「リン……、彼女の可能性を見合いで潰すなんて……彼女を愛していることをちゃんと伝えなよ」
 エイト、リュウの言葉がゴールビの眼から涙を呼んだ。
「すまない、わしが浅はかだった……」
 ゴールビは階段へ向かう。その喉からは娘の名が漏れる。冒険者たちはゴールビに続き、裏口隣の階段を昇り、貴賓室へと向かった。貴賓室まで誰も出会わなかった、男たちが昇ったはずのに。

●貴賓室にて
 ナタクたちの目の前で貴賓室の扉は閉じた。バブリーンの弁解の言葉とともに、施錠の音が響く。メイム、ルーコ、ナタクが名前を呼ぶが、帰ってくるのは無言の拒絶のみ。
「父に自分をみてもらいたいなら無茶をするより、きちんと言葉にすべきだよ。見合い話もバブリーンを守りたいという気持ちからでしょ?」
 ルーコが地の口調で呼びかける。しばらくして、中からはすすり泣きが聞こえてきた。
「ごめんなさい。もう少しだけ考えさせて……」
 三人が顔を見合わせる。そこにトリスの抑えた声がかけられた。
「宿の主人から鍵を預かってきました。お嬢様を刺激せぬよう、まずは私一人で入ります」

 数刻後。
 ゴールビを呼ぶ、バブリーンの声が聞こえてきた。
 廊下で合流していた冒険者、ゴールビは互いに顔を見合わせ、肯きあう。
「バブリーン、すまなかった」
 ゴールビを先頭に室内に入る。
 室内の光景に、一瞬言葉が詰まる。
 バブリーンは首に短剣が当てられている。その足下にはトリスが横たわっている。腹部辺りの絨緞が赤く染まっているのが、バブリーンの蒼い顔と対照的だ。
「も、申し訳……私がいたらぬばかりに」
 呟くトリスの腹部をごろつき頭領格が踏みつける。
「月並みで悪いがな。娘の命が惜しければ、アンタの身代をよこしな」
「リンを必ず守るって誓ったんだ!」
 リュウが叫ぶが、ごろつきが短剣を軽く動かし、首筋に赤い線を描くと止まるしかない。
「っと、アンタらも変な動きを見せるんじゃねぇ」

 初冬の冷たい風が吹き込んでいる。ごろつきが侵入に用いた窓が開けっ放しなのだろう。
 その窓から白い糸が飛び込んできた。その糸はごろつきにきれいに絡まっていく。娘の首筋を狙う短剣も糸に絡まれてしまう。
 このエイトの『粘り蜘蛛糸奥義』をきっかけに、ナミの『紅蓮の咆哮奥義』、ラジスラヴァの『眠りの歌奥義』、ルーコの『緑の束縛』が、ごろつきたちを無力化する。リュウが首領格に短刀を突きつけ、バブリーンは救い出された。

 その後、メイムの『ヒーリングウェーブ奥義』で回復したトリスから事の顛末が語られた。
 借金の棒引きを条件に脅され、数ヶ月前から内情を漏らしていたことや、身代を奪う計画を持ちかけられ、強引な見合いや家出を促したこと。
 トリスは罪に問われ、ごろつきとともに宿場町に引き渡された。

「すまなんだ、バブリーン。わしはお前が大事なことがよくわかった。お前を助けられなかった宝剣ももういらん」
 ゴールビは近くにいたナミに愛剣ミランダを押しつける。
「では、バブリーンは見合いをしなくていいのですね。ありがとう、お父様」
「うむっ、わしはお前を一生どこにもやらんっ」
 ゴールビはバブリーンを抱きしめ、その背を優しく撫で続ける。

「えーと、それはそれでまずいんじゃないかなぁって思うんだけど、ねぇ?」
 ラジスラヴァのツッコミに一行は力強く肯くしかなかった。


マスター:珠沙命蓮 紹介ページ
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参加者:8人
作成日:2005/12/08
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