≪それゆけ!ノケット部≫Blue Spirits 〜蒼き伝説の幕開け〜



<オープニング>


●ノケット部 誕生!!
「もっと……もっとノケットがしたい!!」
 10月――遠くワイルドファイアと、ランドアースはセイレーン領とで開催された『ザウス大祭2005』。
 そこで行われた、ノケット大会を終え、天真爛漫スポ根娘・デイジー(a29260)が興奮醒めやらぬ様子で叫んだ。
 そして、全く同じ瞬間……立場は違えど似たような台詞…、
「よーし、今度はノケットやるぞぉー」
 と、叫んだ者がいた……ノソリンに咲くランプランサス・ルシア(a35455)である。

 ザウス大祭におけるノケット大会決勝は、延長14回にも及んだ、実力伯仲の大接戦……そして、そこに到達するまでに繰り広げられた熱戦の数々。
 参加した者も、観戦に興じていた者も……これには、少なからず感銘を受けた者たちがいた事だろう。
 そして、そのような感銘を受けた者たちが、いつしかデイジーたちの元に集まり……ココ、『それゆけ!ノケット部』は誕生したのだった。

●紅白戦をやろう!
「スポーツの力って、凄いよね。こんなに順調にメンバーが集まってくれるなんてさ!」
「そうね。これならいつでも試合が組めるわよ」
 試合! その言葉を聞き、幾人かの瞳に、闘志の炎が灯った。

(「ノケットは好きさ。だが……何も皆で集まってキャッチボールをするために集まった訳じゃない。俺たちは試合をしに来たんだ!!」)
 
 そんな心の声が聞こえてくるかのようだった。
「だけど……いきなり試合ってのもなぁ。まだ自分たちチームメンバーですら互いの実力が分かって無いってのに……」
 柳緑花紅・セイガ(a01345)が尤もな指摘を告げた。すると、運命の担い手・ロック(a11077)が、かなりの自信を覗かせながら言葉を続ける。
「なら、まずはお互いの実力のほどを見せ合う事にしましょうか!? ついでに、来たるべき試合に向けて、レギュラーを決める事もできますし……」
「それは良い考えなぁ〜ん。俺も『隠れた』実力を見せてやるなぁ〜ん」
 迫力のそがれるような声で、いけいけノケット一年生・クーリン(a35341)が賛同。他のメンバーも口々に勝手なことを主張し始める。
「シャラップ!! てめぇら、黙れっつってんだろーが!」
 そんな自分勝手な意見の数々を、紅月血影吼高黒狼皇・フィラ(a35198)がブチ切れたかのように叫んだ。
「まぁまぁ…落ち着いて! 今のトコ、紅白戦なんか良いかなぁ、なんて思ってるんだけど……」
 ここはデイジーが、部長らしく皆を纏める。そして更に紅白戦の案を挙げてみると、、
「それは良い考えですね。互いの実力も披露できますし……まずは試合参加者の確定が先決ですが……ま、足りなくても三角ベースっていう手もありますから…」
 と、勝利の願い叶える紅い流れ星・エリス(a37193)がすぐに賛同した。
「よ〜し、じゃ、紅組キャプテンが私で、と白組キャプテンがルシア…そんでもって互いのメンバーは……」
 そこまで来て、不意にデイジーが固まる。メンバーを紅白にどう振り分けるか…たしかにそれは由々しき問題である。
「ドラフトで決めては如何でしょう?」
「エリスってば、ナイスアイディア! それじゃ、早速……」
 ルシアと2人、ゴニョゴニョと相談を始めるデイジー。
 そこへ、遅ればせながら二ノ太刀要らず・アレックス(a35809)がやって来た。
「ドラフト…って事は、逆指名もアリか?」
「………」
 どうやら、何となく言って見たかっただけのようである。

「さぁ! それじゃあ皆、紅白戦の試合に向けて…練習、練習♪ ほら、エリシアも選手なんだから、サボってないでよ!!」
「えっ、ボク!? ボク応援団じゃなかったの?」
 突然、降って湧いたような話に目を丸くする楽しい事だけ考えて居たい・エリシア(a90005)。
 紅白戦とは言え、ノケット部にとっては初の試合……そう、蒼き伝説の幕開けであった。

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参加者
翡翠色のレスキュー戦乙女・ナタク(a00229)
柳緑花紅・セイガ(a01345)
青の漣光・タオ(a08546)
七色の尾を引くほうき星・パティ(a09068)
運命の担い手・ロック(a11077)
天雷の剣凰・ライガ(a20728)
銀の輻よ疾く突き進め・デイジー(a29260)
エロき冒険者・カグラ(a34404)
蒼銀の癒手・ジョゼフィーナ(a35028)
月黒狼・フィラ(a35198)
骨を心に抱く・クーリン(a35341)
世界を救う希望のひとしずく・ルシア(a35455)
二ノ太刀要らず・アレックス(a35809)
勝利の願い叶える紅い流れ星・エリス(a37193)
NPC:楽しい事だけ考えて居たい・エリシア(a90005)



<リプレイ>

●プレイボール! 〜伝説の幕開け〜
「さあ、いよいよ待ちに待った紅白戦だね。
創部から今日まで、長いようで短かったねー! よーし、気合い入れてみんなで楽しむよー!」
 勢揃いした面々を前に、天真爛漫スポ根娘・デイジー(a29260)が元気よく宣言。
 いよいよ、我らがノケット部の伝説が幕を開ける日……。
 その紅白戦、両チームのオーダーは、次の通りだった。

【紅組】
 1番エリス(ピッチャー)
 2番デイジー(ショート)
 3番クーリン(サード)
 4番カグラ(キャッチャー)
 5番フィラ(レフト)
 6番エリシア(セカンド)
 7番セイガ(センター)
 8番ナタク(ライト)
 9番肉屋の主人(ファースト)

【白組】
 1番パティ(ライト)
 2番タオ(セカンド)
 3番ライガ(ピッチャー)
 4番アレックス(キャッチャー)
 5番ロック(サード)
 6番ウィリアム(センター)
 7番ユイノ(レフト)
 8番工務店の二代目(ファースト)
 9番ルシア(ショート)

【主審】
 蒼銀の癒手・ジョゼフィーナ(a35028)

 こんなメンバーで始まった初回。
「しまって行こうぜっ!」
 二ノ太刀要らず・アレックス(a35809)が、マウンドの天雷の剣凰・ライガ(a20728)や守備に付いたチームのメンバーに檄を飛ばす。
 ライガは、それに片手を挙げて応えた。
「この風。この匂い……久方ぶりのマウンドだ。アツくなってきた」
 ブルペンでの投球練習などとは違い、本物が少なからず意識を高揚させているらしい。心地よい感触を確かめながらの投球練習。スパーン…と小気味良い音が響く。
「ナイスピー!」

 そして、いよいよ先頭打者の勝利の願い叶える紅い流れ星・エリス(a37193)を迎える。
「速球派か? よしっ」
 37インチの長尺バットを構えるエリス。それを見、アレックスは低めに外すようサイン。
 それを受け、ライガが大きく振りかぶって…第1球。
 風を切る速球がアレックスの構えたミットに1直線に奔る。
「きたっ!!」
 エリスが叫ぶ。ヤマが当たったエリスは、しっかりと感じとった手応えもそのままに思い切って振り切る。ボールは一直線にスタンドのへ……出会い頭の1発であった。
「おめでと〜ございます」
 ホームへと戻ったエリスに、ジョゼフィーナからスコット君が手渡される。
「すまん……俺の読みが甘かった」
 アレックスが駆け寄り言葉を掛ける。
「まだ初回、こっから気を引き締めて行こう」
 と。
 この一言のお陰か、立ち直ったライガは、続くデイジー、いけいけノケット一年生・クーリン(a35341)を速球であっさりと三振に打ち取った。
「よっしゃ、オレっちの番だな! 一撃必殺。エリスちゃんに続いてやるぜ! さぁ、どんな球でもかかってきやがれ!」
 続く打席には4番の太陽までも燃やし尽くす魂・カグラ(a34404)。『確実に点を取る=ホームラン』というシンプルな図式を元に1発を狙う。が、ここはバッテリーの方が1枚上手だったらしく、2球続いたスローボールでタイミングを狂わされてしまう。
 そしてツーナッシングからの3球目。
「来たっ! 喰らえ〜っ!!」
 フルスイングしたバットの先端がボールを捉えた!? …かと思いきや、その瞬間にバットを通して、雷の如く物凄い衝撃が伝わる。
「負けるか〜〜っ!」
 バキッ!!
 負けじとカグラが腕に力を込めた途端、鈍い音と共にバットがへし折れた。
「見たかっ! これが俺の魔球『轟雷』だ」
 バットを叩きつけて悔しがるカグラに、ライガが勝ち誇ったように告げ…長かった初回表が終わりを告げたのだった。

 そして変わった白の攻撃。先頭バッターの七色の尾を引くほうき星・パティ(a09068)は、ザウス大祭での優勝経験という看板を引っさげての参加。
 そのネームバリューを活かして、打席に立った途端バットをスタンドに向けるパティ。
「まさか…予告ホームラン!?」
 そのアクションに怯んだか、エリスの初球は微妙に甘いコース…。
「もらったにゃ☆」
 それをパティがセーフティバント。意表を突かれたエリスは反応が遅れ、敢え無く出塁を許してしまった。パティからすれば本領発揮…と言ったところか。
 続く、意志あるところに道はある・タオ(a08546)は、練習不足なんで…などと不安を口にしながらも、2番打者としての職人芸を見せ、確実に送りバント。
「デイジー部長、かつてはチームメイトですが今回はライバル! 負けませんよ!!」
 と、紅白戦ながらも熱く語りながら戻っていった。
 そして1アウトで迎えた打順はクリーンナップ、3番のライガ。 
 エリスの球筋をじっくり見極めんとしているうちフルカウントに。続く6球目…。
(「外れる…」)
 と思ったのも束の間、球は外角から大きく抉るように入ってきた。
「ストラ〜イク!」
 ジョゼフィーナのジャッジが鋭く切る。一夜漬けで読みこなしてきた『ノケット入門』の成果だろうか。
 これにはさすがに白のベンチから、ノソリンに咲くランプランサス・ルシア(a35455)の抗議が入るが、もちろん主審の判定が覆ることはないのだった。
 次に迎えるバッターはアレックス。強打者との前評判もあってかボール球から入り、続くストレートでカウントを稼ぐエリス。
 が、続く3球目…胸元近くに来たストレートを待ってましたとばかりに打ち砕く。
 が、エリスの球は想像以上に重く、思ったより伸びない。
「オーライ、任せとけっ!」
 落下点に素早く駆け込んだ、柳緑花紅・セイガ(a01345)がグラブを上げて合図。難無くキャッチしてのけ、失点を防いだのだった。 

●転機 〜チームワークと根性と〜
 その後、試合は両エースの活躍で、2回、3回…更に4回表とさしたる動きもなく進んだ。
 そして迎えた4回の裏。のっけから制球の乱れたエリスが、先頭打者のタオに四球で塁を許すと、それを皮切りに乱れ始めた。続くライガ、アレックスと立て続けにヒットを打たれ、1点を献上。さらにランナー2塁・3塁のピンチ!
「次こそ! バットをヘシオッテヤル!!」
 ちょっと形相の変わったエリス。デイジーが駆け寄り、もっと楽しくやろうよ…と声を掛けるも、ちょっと効果は見込めそうにない。
 続く運命の担い手・ロック(a11077)。前打席、ネクストバッターズサークルと、余す事なくタイミングを取ることに集中してきた彼は、いつにもまして自信満々。「この速度、見切らせて貰いましたよ?」
 そうやってエリスの動揺を誘うと、言葉どおり初級を叩いてピッチャーの頭越しに二遊間をも抜くセンター前ヒット。
 見事に走者一掃の2点タイムリーを放つも、自らはセイガの好守に阻まれ2塁でアウト。
 一挙3点もの失点に悔しさが収まらないエリスの元に、皆が集まる。
 そして口火を切ったのは勿論、キャプテンのデイジー。
「エリス…ノケットは1人でやるもんじゃないよ♪ 仲間を信じて!」
「それは分かってますけど……」
 頭では分かっているものの、ピッチャーとしての自負が許さないエリス。そこでナタクをクーリンが続く。
「そんなにボク達が信用できない? ボク達にも少しは楽しみを分けて欲しいな♪」
「そうなぁ〜ん。打たれても皆が止めてくれるから、もっと気楽に投げるなぁ〜ん。頑張ろうなぁ〜ん」
「はい……」
 少しシュンとして頷くエリス。その肩にカグラがポンと手を掛け、
「エリスちゃん、元気出せよ。オレっちもちゃんとリードすっからさ……」
 これで少しは気を取り直したらしく、再び前を向く。そして一同はその場で円陣。 
「信用して、なんて言っちゃった以上、無様な真似は出来ないよ? みんな、気合入れて行こう!」
 と、ナタク。それを受けてデイジーが、
「よ〜し、しまって行こ〜〜!!」
「お〜っ!」 

 ――ゲーム再開。
 1アウトで迎えた打者は、緋の護り手・ウィリアム(a00690)。
 一見立ち直ったかに見えたエリスだが、やはりショックを引きずっていたようで、そこを巧みに突き、ピッチャライナーでエラーを誘い出塁。
 続くレア物ハンター・ユイノ(a90198)は、助っ人に呼ばれた責を果たそうと気負い、普段の情熱が影を潜めたために凡フライ。そして工務店のニ代目は、鮮やかなバッティングで3塁方向に返すも、クーリンが体を張って止めチェンジ。なんとか3点に抑えたのだった。

 続く5回表もまた、試合が動いた。
 紅月咆誇高黒狼皇・フィラ(a35198)から始まったこの回、
「ザウスでの悔しさ、ココで晴らさせて貰うぜっ!!」
 気合いの十分に乗った構えから、シャープなスイングでライガの速球を大きく打つ。
 あわや…と思いきや、思い球質と向かい風に煽られた為にレフト脇のシングル止まり。
 続くエリシアが三振に倒れると、打順は7番セイガを迎える。
「うっしゃ、いっちょいくか♪」
 と、決意のポーズと共に打席へ。
 前の打席を犠牲にして、魔球『轟雷』の攻略を狙うも、分かったのは相当困難だということ。そこで諦めた風を装っては、アウトローの速球を流し打ち、1塁線を抜くヒット。打球はパティの更に右へ。
 その間にフィラは果敢に3塁を狙うが、
「レーザーにゃ! ずば〜ん☆」
 と大声で叫んだパティの策に嵌まり、2塁に留まった。
 続くナタクも、巧みなバッティングで繋ぎ、1アウト満塁。白組最大のピンチである。
 しかし巡り合わせの悪さか、続く肉屋の主人が倒れると、初回、先頭打者ホームランを打っているエリス。
 自然、大きな期待が寄せられるが、そうそう僥倖は続かず、ショートのルシア真正面へのゴロとなり、惜しくも三者残塁に終わったのだった。

●終盤戦 〜勝負の行方〜
 続く5回裏はルシアが死球で出塁するも、仲間の結束を新たにした紅チームの守備の前に後が続かず残塁。そして6回表、デイジーがキャプテンとしての面目躍如とばかりに奮起、『秘打! デイジー・エレガンス打法!』(小さいゴロを転がし、その隙に足でヒットに)で出塁。
「やったね♪」
 続くクーリンの打席の際、ライガのフォームの隙を突いてのスティールを決める。アレックスの送球も決して遅かった訳ではないが、ほんの僅かデイジーの方が上だったということか…。
「さぁ…クーリン、続いて行こ〜っ♪」
 声を掛けながら徐々にリードを広げるデイジー。…と、その瞬間だった。
「ハイ、タッチ♪」
「えっ、えぇぇぇ〜っ!?」
 ルシアが、いきなりデイジーにタッチしたのだ。そう…いわゆる『隠し球』というヤツである。
どうやらピッチャーに返球したのはフェイクだったらしい。
 ショックで茫然とするデイジーに…、
「三塁に行きたいなら、三塁打打つことだね? デイジーさん♪」
 と言い放つルシア。結局、この回は続く2人ともが凡打に終わってしまう。
 その後の裏、そして翌7回とランナーを出す白組の猛攻をギリギリのところで押し止め、辛うじて無得点に抑える紅。しかし自らも7回、ライガから「後は任せたぞ!」とマウンドを託された、クローザー、ロックのアンダースローからの変化球とそれを巧みにリードするアレックスのバッテリーに翻弄され、手も足も出ないまま3人で終わったのだった。
「このままじゃいけないなぁ……」
 続いて8回、何とか起死回生を計りたい紅のバッターはナタク。
 ミート主体のコンパクトなバッティングが持ち味の彼女だが、この状況を打破しようと少しだけ集中が逸れていた。…気にせずモーションに入るロック。
「ナタクっ!」
 それに気付いたフィラの声で我に返り、とにかく思い切り振り回す。
 …!!!
 その思い切りが効を奏したのか、ロックのスライダーを見事に叩き、そのままボールはスタンドの遥か彼方へ。
「……さすが、破壊乙女…」
 ベンチで囁かれたそれが彼女の耳に入ったかは定かではないが…とりあえずは嬉しそうなので、良しとしよう。
 そして次の肉屋の主人は例によって三振、続くエリスが初球バントで出塁すると、再びデイジーの打順。再びエレガンス打法かと思いきや、コンパクトに振り切るバッティングで二遊間を抜きセンターの奥へと転がる深いヒット。見事にエリスを返し同点とした上、自らもルシアに誇る三塁打となった。
 この連打に動揺したロックは、クーリンにもヒットを許したが、辛うじてホームだけは死守し、失点は防いだ。
 しかし、続く4番のカグラ。
「この一打をエリスちゃんに捧げる…」
「喰らえっ! 飛打サンシャイン!!」
 彼女の極端なアッパースイングが、狙い通りに叩いた。
 伸びる、伸びる………、
「オーライ」
 ライトのパティがバック、ついにフェンスに貼りついた。が、上がりすぎた球は風に煽られ失速。ストンとパティのグラブに収まった。
 だが、それが犠牲フライとなってデイジーが返り、ついに紅の逆転を許したのだった。
 その後はフィラをきちっと押さえ、それ以上の失点は免れたロックだったが、精神的なショックは少なくない。次に回った打席にも精彩を欠き、結局8回裏も無得点に終わった。

 最終回…アレックスやライガらと共に一旦ベンチ裏に戻ったロックは、スッキリとした表情で再びマウンドへ。そこからは人が変わったようなピッチングで紅の攻撃をシャットアウト。
 最後は、思いっきり地面を掘っての、更なる低空からの4シームジャイロでナタクを打ち取り、先の雪辱共々、綺麗さっぱりと洗い流したのだった。
 そして泣いても笑っても最後の最後。1点を追う白の攻撃。打順は再びルシア。
「エリス…貴女の弱点はねっ、これよっ」
 と、彼女の速球を上手くバスターで叩いてヒット。続くパティは同じようにバスターと見せかけて普通にバント。俊足を活かしての1、2塁オールセーフとなった。
 そしてタオ。ジョゼフィーナの『マジック・ケトル』で元気付けられると、
「スロー・スターターですが、そろそろ…」
 と言いつつ、打ち気満々の構えで打席に。が、やはり手堅く送りバントを決め、1アウト2、3塁と逆転の可能性を広げた。
 そして迎えるバッターはライガ。神速のスイング『秘打・鳳凰天翔』を以って為すも、レフト、フィラの元へのフライに終わり、犠牲フライでの同点がやっと…。
 このまま引き分けで終わるのか…と思いきや、勝負を諦めないパティが三盗を決め、それに応えるが如く4番アレックスが、意表をつくスクイズ。
 何とも意外な幕切れとなったのだった…。

●ゲームセット! 〜皆で乾杯〜
「ナイスプレー!」
 試合を決めたアレックスらに、デイジーが賞賛の拍手。ジョゼフィーナに、どっちの味方なんです? と問われると「ノケット好きのみんなの味方」と堂々。ある意味、賞賛ものである。

 こうして無事に試合を終えた面々は、お互いに礼と握手を交わすと、互いの健闘を祝っての乾杯…になだれ込む。
「紅白戦ながらアツくいい試合だったな」
 そんな言葉も交わされた初の試合は、こうして、その幕を閉じたのだった……。

【終わり】


マスター:斉藤七海 紹介ページ
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冒険活劇 戦闘 ミステリー 恋愛
ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:14人
作成日:2005/12/27
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冒険結果:成功!
重傷者:なし
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