【ヴィルジニーの天賦の才をさがして】少年たちと膝小僧



<オープニング>


「私に向いてる依頼だって聞いたから来たんだぞ」
 黄金の肌をした少女は、不満を隠そうともせずに言った。天水の清かなる伴侶・ヴィルジニー、エンジェルの医術士である。
「僕はあなたへのそのような伝言を、どなたにも、お願いした覚えがありませんよ」
 首を傾げて、そう少女の告げたのは黒髪の青年だった。薄明の霊査士・ベベウ、それが彼の名である。行き違いか、どなたかの勘違い――そう言いかけたベベウだったが、ふと何事かを閃いたようだ。ヴィルジニーにこう言った。
「いえ……もしかすると、あなたに向いた依頼であるのかもしれません」
 続けて、ベベウはすでに他の冒険者たちには語り終えていた、最も新しい依頼の内容を簡潔に述べた。
 5歳から10歳までの男のたちばかりが11人、その名も『ぐるぐる団』なる仲良しグループを、彼らの暮らす村から、隣町へと引率すること。
 彼らの目的は、隣町で開催される球技大会へと参加し、優勝旗を村へと持ち帰ること。
 しかし、村から町へと通じる街道には、奇妙な出で立ちの集団が出没しているため、怪我を負うような危険はないものの、子供たちが大会へと遅れる、あるいは、心に青あざを生じさせる恐れがあること……。
 まるで、自らの不明を恥じ入るような口調で、ベベウは言った。
「賊の数は20名とも30名とも、正確にはわかりません。その手口……手口と呼ぶにはそぐわない……行為……行為と申し上げるべきでしょうか……。彼らの……そう、目的は、年若い少年からズボンを剥ぎ取り、代わりに丈の短いズボンをはかせるというもので……。ぐるぐる団の皆を、このような辱めから護っていただきたいのです」
 盗賊のくだりでは眉をひそめていたヴィルジニーだったが、実は彼女、男に囲まれて育ったせいか、年下の異性の扱いは手慣れたものである。席を立ちながら、彼女はベベウに笑顔を見せる。
「男子の相手なら私にもできそうだ。行ってくる」

マスター:水原曜 紹介ページ
 水原曜でーございます。
 
 今回の家事は、育児……のつもりです。たくさんの少年たちを相手にしないといけません。ばらばらになったり、突然に逃げだしたりしないように注意してください。やんちゃな子も多いです。
 なお、彼らが参加する球技ですが、サッカーみたいなもののようです。ボールを蹴ったりして遊んであげてもいいでしょう。特訓があってもいいかもしれません。
 
 破廉恥な集団を捕らえ、懲らしめてやってください。
 彼らはみっつほどの班に分かれて、街道沿いに潜んでいるようです。
 構成員は、すべて丈の短いズボンをはいています。
 丈はものすごく短いです。
 
 成功の条件はこちら。
・少年たちの、心身の無事
・ばかげた集団の構成員をすべて捕まえる
 
 エンディングでは子供たちの試合、その後の帰り道を書くつもりでいます。応援したり、褒めてあげたりしてみてはいかがでしょうか。
 
 皆さんの参加をお待ちしております。

参加者
新婚三年目・アテムト(a00130)
ねこまっしぐら・ユギ(a04644)
月無き夜の白光・スルク(a11408)
緋色の炎・ローズウッド(a13735)
無垢いし・ウズラ(a21300)
地上の星・ティーダ(a21932)
銀河に響く希望の歌声・ジーナス(a28981)
天地の連歌・ロキ(a30225)
蒼き風・サイカ(a37845)
死狂鴉・ロヴァキア(a39025)
哉生明・シャオリィ(a39596)
曇終・ドア(a39624)
NPC:天水の清かなる伴侶・ヴィルジニー(a90186)



<リプレイ>

 静かな木立の合間に伸びる道を抜けると、目映い光が月無き夜の白光・スルク(a11408)を襲った。湖面が煌めいていた。
 白い息を苛立たしげに吐いて、惰眠の墓守・ロヴァキア(a39025)が呟く。
「愉快犯め。このくそ寒い時期に何故わざわざ丈の短いズボンなぞ履くんだ……」
 スルクは自身の少年時代を思いだした。修行をさぼっては師匠にしかられ、それでも、好奇心が抑えられずに抜けだしたものだった。
 湖畔からさらに伸びた小径は、再び立ち並ぶ樹木の壁をわけいり、清冽な空気と、かすかな木漏れ日、そして、風にさらわれた木の葉たちのざわめきによって覆われた。
 息をひそめて小径の傍らへと退いたスルクは、腰を屈めて地面から小石を拾った。指先が選び出したのは、白い小石ではなく、赤みがかった小石だった。
 
 ロヴァキアとスルクのふたりが、道程の安全を確かめるために出発してから、半燭時ほどの時が過ぎていた。街道の入り口、村の出口には、さわがしく快活な声が響いていた。
 親たちでさえ手を焼く彼らの元へ、異国風の装いでしなやかな身体を飾る、エルフの少女が歩みでた。凛とした双眸があたりを静かに見渡すと、『ぐるぐる団』は黙り込み、蒼き風・サイカ(a37845)を魅入られでもするかのように見た。
「サイカと申します。皆様よろしくお願いしますわね」
 子供相手とはいえ、礼を失することなく名を告げると、サイカは少年たちのなかから、リーダーらしきひとりを見いだした。もっとも、チャックという名の少年は、自らを『主将』と名乗ったのだが。
 仲間の行った挨拶に感銘を受けたのか、願い星叶い星・ウズラ(a21300)が肯いている。「ほえ、ほえ」と音が洩れているのは、感心を彼女なりに表現しているからなのだろう。
「今回、君たちの引率をすることになったウズラです、よろしくっ」
 どういったわけか、ウズラは腰を低くしたままの無理がある姿勢で、子供たちの前に現れた。おそらくは、視点の位置を合わせているのだろう。
 見るからに面白そうな人物の登場に、『ぐるぐる団』の少年たちは、何がそれだけ楽しいのか理解に苦しむほど、盛大に騒ぎ出したのだった。
「あ……」指を差し伸べて、天水の清かなる伴侶・ヴィルジニーはウズラを救おうとしたが、間に合わなかった。「あーあ……」
 そこへ、黒革のブーツの爪先が現れ、次いで、星空を思わせる藍色のスカートが翻り、幾星霜の希望・ティーダ(a21932)の愛らしい顔が現れた。ヴィルジニーの隣へ、彼女はしゃがみこんでいた。 
「あ、ありがとうヴィルジニーさん」頭頂部のくせっ毛を撫でつけてくれた仲間に礼を言うと、ティーダは胸に丸めていた羽の外套を手渡した。「わたしたちが冒険者って知られると困るから、羽根とか隠して下さいね」
「ありがとう。似合う?……って、どうかしたの?」
「えへ」
 汚れを知らぬ黒の瞳に喜びを隠せぬまま、ティーダは口元をわずかに波立たせた。嬉しそうな少女の細い腕に、ヴィルジニーが腕を絡みつける。
「さあ、行こう。ウズラが羽をむしられそうになってる。助けてあげなきゃ」
「いけませんわ」
 天地の連歌・ロキ(a30225)は紫の水晶のように美しい瞳へ、澄んで冷たい光を浮かべ、そう言い放った。美貌を誇る唇は固く閉じられて、微笑みの綻びは見られない。子供たちの顔から、悪ふざけの色がすうっと抜けた。
 予定よりも少し遅れて出発した一行は、緋色の炎・ローズウッド(a13735)の軽やか……とはほど遠い歩みに、まるで引きずられているように見える。彼は意気阻喪していた。
「あー……。これはもう真性の変態だよね。脱がせて穿かせるとかそれ以前に、すごく丈の短いズボンを集団ではいてる時点で駄目じゃん」ズボンのポケットに指を突っこんで、彼は何かを探したが、残念なことに見つからない。寒そうに上着の襟を寄せる。「趣味なら個人の範疇に収めるべきだし……サクッと捕まえちゃおう」
 ヴィルジニーが静かに肯いている。意義なし、のようだった。
 
 足下で軽やかな音をたてて崩れる枯葉の感触は心地よかったが、それでも、砂漠に降りつもる・ユギ(a04644)にはなんだか物足りなさがあったのだった。木立の向こう、小径でにぎやかな行進を続ける子供たちの姿を見守っていると、爪先が勝手にそちら側へと向かおうとする。
 猫のような声を発してユギは伸びをした。革のボールを蹴って騒ぐ子供たちと、今すぐにでも一緒になって、はしゃぎまわりたかった。
 空へ向かって蹴り出されるボール、その落下地点へ殺到する子供たち。背にたくさんの荷物を背負い、旅の商人を思わせる出で立ちとなっていた恋愛獲得者・アテムト(a00130)は、そんな彼らの様子を微笑ましいと感じていた。
「男の子って元気でいいわね、私も子供つくったらあんな元気な男の子がいいわね」
 思わぬ呟きに、彼女は足をしばし留めて考え込んだ。冷静な女を装うアテムトだったが、頬はみるみる赤く染まっていく。
 口元にピンク色の棒つき飴をくわえ、手にはなぜか小魚をさげた少女は、足下にじゃれつく子犬へ指先を伸ばした。鼻歌まじりの愛撫を行うのは、銀河に響く希望の歌声・ジーナス(a28981)だ。房の飾りがついた編み物の帽子には、ゆるやかなウェーブのかかった青い髪が詰め込まれているが、もぞもぞと動いて髪と帽子の間から何かが現れる。ねずみの小さな顔がのぞいていた。
 ジーナスは口元から飴を離し、子供たちに笑顔を向けた。
「こんにちわです〜っ、いい天気ですね」
 軽やかに自分たちを追い越していく、一風変わった装いの少女に、『ぐるぐる団』の面々は手を振って応えていた。
 
 つま先立ちとなって、片方の腕は腰に、もう片方の腕は白鳥の首のように伸ばされて空へと伸びる――。十名ほどの男たちは、その姿勢を崩さぬまま、横一列に並んで街道を塞いでいた。上着も見ているだけで肌寒さを感じるような薄さだったが、下半身はもっと寒かった。……様々な意味で。
「……世の中には面白い人が多いね」口元をもごもごとさせ、砂糖菓子を奥歯で噛み砕くと、エンジェルの少年は言葉を続けた。「寒いのにね」
 無限扉・ドア(a39624)の手には、みっつ赤い小石が握られていた。先行した仲間たちが残した、賊が潜む場所を知らせる記号である。
 舌の上からザラメの甘みが消え去り、彼は道沿いの切り株から腰をあげた。そして、ラインダンスを見せる男たちへ、金平糖への賛美でありながらも、なぜか重たい眠気をもたらす歌を届けた。
「愛あるせっかーーん!!」
 声を響かせ、木立の合間から飛びだしたのはユギだ。眠りこける仲間を助け起こそうとしゃがみ込んだ男の、腰をつきだすような姿に、彼女は口元を覆って唖然としたが、先の台詞を繰り返しながら、指先から放射状の糸を紡ぎ出す。
「悪戯は笑って許せるレベルまでが悪戯ですっ! 誰かの心に傷を残すような悪戯は……許さないですっ!」真摯な怒りを瞳に宿して、ジーナスは賊たちに言った。「いい夢をみてくださいですっ、幸せで甘い夢を〜っ」
 
 街道の先で待ち構えていた賊の一派が、まどろみと糸に巻かれて街道脇に捨てられた、ちょうどのその頃。『ぐるぐる団』の面々に、新たな顔が加わっていた。
「あ、駄目だってば、おいたしちゃ。怪我しちゃいけないもの。試合ってどんなことするの? 色々教えて。へえ……ふうん……うわあ凄い! わたしもやりたい! だめ? ねえだめ? いいじゃないやらせてようー。……やっぱりだめ? ちぇー……」
 かすかに唇を尖らせて不満を表明したのは、ティーダだった。爪先で小石を蹴り上げ、少女はふと気付いた。
「わたしったら、子供たちと同化してた……!」
 友人の言葉に、ヴィルジニーは深々と肯き、そして、言った。
「……ちょっと見分けがつかない」
 怒濤のごとき勢いで、子供たちはウズラを担ぎ上げていた。その行為に、どのような楽しさがあるのかはわからなかったが、ローズウッドは好きにさせていた。背丈が足りずに参加できない年少の子には、フワリンを呼びだしてその背に乗せてやった。
 赤毛の少年は目を輝かせて喜んでいたが、その楽しい時間は、すぐに終わってしまった。
 消えた背中から転げ落ちた小さな身体を受け止め、ローズウッドは林から現れた人影を睨みつけた。賊の一派が現れたのだ。
 顎に細くて長い指を束ねたものを這わせ、エルフの紋章術士・シャオリィ(a39596)は感心した様子だ。賊の爪先から頭の先まで、値踏みでもするかのような探求の眼差しを向けている。そんな彼に、「なんで喜んでるんだ?」と険しい顔のヴィルジニーが尋ねた。笑みを含んだ横顔を傾け、彼はこう答えた。
「いや……さ、世の中には変わった趣味のヤツもいるんだな……と思って、そんな奴らの顔が見たかっただけなんだ。でも……ほんとに来たのな」
「暇だったんだな」
 賊たちがわらわらと向かって来るにも関わらず、シャオリィは悠長な言葉を続ける。
「それにさ、この依頼はガキどもの引率をするだけだろ? 相手が女の子だったら少しは気分も盛り上がったんだろうけど……って、言っておくが、俺は幼女に興味はないからね。そこの所を勘違いしないように。賊の様に、少年にも興味はない」
「……来ちゃったぞ!」
「おっと」
 爪先を小径に伸ばして、シャオリィはひとりの賊を転倒させた。
「皆様、ここから先は危険ですから固まって下さいまし」サイカはチャックに目配せして告げる。「頼りにしておりますわ」
 透き通る青い瞳に蔑みの冷ややかな光を浮かべて、サイカは賊たちを睨みつけた。両手を広げて、少年たちを庇うように立つ。おぞましい姿を彼らに、少しでも見せたくはない。
「青あざを作るのは、試合でだけで充分です」
 そう言い放つロキの胸には、子供たちの心に汚れが生じてしまうのではないか、との危惧があった。だが、眠りへと誘う調べを口ずさむ彼女の傍らで、どういうわけか子供たちは嬉しそう。短パンをはいた男たちを指差して、きゃっきゃと笑っている。
「はいはい、あんまり見ちゃ駄目だよー」 
 緑の木の葉を宙に走らせて、ローズウッドが賊を縛り上げる。ウズラは指先から煌めく糸の束をたなびかせて、興味深いポーズのまま立ち尽くす賊を一網打尽とした。
「何がどうして半ズボンなのかとか全然判らないけど、子供達には指一本触れさせない。泣かしたりしたら許さないから!」
 強く言ったティーダだったが、彼女へと賊の注がれた視線が、『ぐるぐる団』へと差し向けられたものと、同質の妄執を帯びていることには気付いていない。
 がさがさと葉の鳴る音がした。
「見ている方が寒くてかなわん」
 自身が対象年齢から外れていることに安堵しつつ、スルクは男たちの側面から蜘蛛糸を浴びせかけた。
 捕らえた男たちのロープを、普段よりも幾分かきつく縛り上げたユギは、ほっと一息ついたが、あることに気付いたのだった。
「あと一回遭遇するのだよね。やだなぁ、こんなの」
 けれど、残された賊の一派が、『ぐるぐる団』の姿を見ることはついぞなかったのである。
 ロヴァキアが頭上から散らした閃光によって、白鳥の首のように伸ばされた腕が一斉に回れ右をし、身体を強張らせる。そこへ、音もなく吹き込む風のようにして姿を現したアテムトが、指先から念の糸を扇状に広げて道端に身を潜める男たちを捕らえ、賊はあっさりと全滅したのだった。
 
 小さな円形の競技場で、『ぐるぐる団』の少年たちはよく戦ったが、スコアは2対0と劣勢に立たされたまま、ハーフタイムを迎えたのだった。
 膝をすりむいた少年に手当を施してやりながら、ロキは用意してきた大きな弁当箱が、あっという間に空になる様子を目にした。
 頬にごはんつぶをくっつけながら、ウズラが熱弁を振るっている。
「がんばれ、やればできる、たいていのことは、それなりに」
「……後は、深呼吸! いつもの如くやればいい」
 と、スルクは子供たちに助言を行った。
「皆様、がんばってくださいまし!」
 そう言って、サイカは皆の手を握りしめる。
「これは俺からの餞別ね。試合、がんばっておいで」
 ドアは全身を淡い泡沫のような光で包み込み、穏やかながらも心を力づける歌を口ずさんだ。勇ましくも愛らしい掛け声を響かせて、少年たちは芝生の上へと駆けていった。
 銀の笛を吹き鳴らし、ユギが椅子の上で跳ねまわっている。はらはらした様子で少年たちを見守るティーダを、ドアが無言のままちらちらと見ているが、ヴィルジニーはあえて理由を尋ねないことにした。その時、スルクの唇から呻きのような歓声があがった。
 スコアは2対1となっていた。
 
 泥まみれになった子供たちを前に、ウズラは鷹揚に構えて立ち、誰の真似かはよくわからない賞賛の言葉を口にした。
「おぉすごいぞ、よくやった、村の誉れじゃ」
「ぎゅーっ」そう口にしながら、ユギは子供たいを抱きしめてやった。悲しそうな顔をしているヴィルジニーに気づき、言う。「……楽しいことも残念なことも半分こ、って結構大事だと思うのっ」
 2対2に追いついたのも束の間、『ぐるぐる団』は惜しくも試合の終了間際に1点を奪われて、準優勝に終わったのだった。
「ほら、もらってきな」
 ローズウッドは少年の涙を拭ってやると、湯気のたつ包みを胸に抱えてやって来るアテムトの方を指差した。彼女が「がんばったご褒美」と言ったのは、黄金の断面を持つ、ほかほかの焼き芋だった。
「……元気だね」ご褒美を頬張りながら駆け回る少年たちに、ドアはそう言って頬杖をつく。不意に背中に何かを感じて振り向くと、そこには小さな笑顔があった。「羽は、触ってもいいけれどむしらないでね」
「次の試合はきっと今日よりも強くなっていますね」
 ロキはそう言って、少年を褒めた。口元には柔らかな笑みが浮かべられている。
 もっとも落ち込んだ様子だったのは、主将のチャックだった。彼に声をかけたのは、サイカだった。「見事な主将振りでしたわ」、と褒められて、少年は俯いていた顔をやっとあげた。
 西からの明るい光が次第に薄れるなか、冒険者たちと『ぐるぐる団』の隊列は、長い影を土に投げかけながら、帰りの道を歩いた。
 踊るように楽しげな影のなかには、背の引く影へと手を伸ばすものが含まれている。少年の頭を撫でながら、ロヴァキアは言った。
「この時期やはり風邪は流行るものだからな……。自分の体調は自分で管理するものだぞ。適度なものを上手く着こなしてこそだ」乱れた上着を直してやりながら言葉を継ぐ。「まぁ、何はともあれよくがんばったな」
 冒険の一日が終わろうとしている。


マスター:水原曜 紹介ページ
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ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:12人
作成日:2006/01/07
得票数:ほのぼの22 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
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