【アクセリアの憂鬱?】誰かを護る為に……



<オープニング>


「マァスタァァっ!! 大変、大変なのよぉぉぉっ!」
 酒場に大声を上げながら入って来たのは、吟遊詩人のフェンの母親である。入ってくるなり、マスターの身体をぶんぶんと揺すり始めた。
「ますたぁぁ、大変なのよぉぉっ!! フェンが、フェンがぁぁっ!!」
 とりあえず、大変取り乱しているようだ。さすがにマスターもどういう事か判らず、あっけに取られながらその身体を揺すられていた。
「ど、どうしたんですの? あの、とりあえず……落ち着いて下さい……っ」
 マスターの身体を揺する母親を落ち着かせようとした、癒しの曲の歌い手・アクセリア。しかしそんなアクセリアの声を聞いた母親は、マスターから手を振り解き、アクセリアに対してまた同じ事を始める。
「あなたが、あなたがアクセリアぁぁ!? あなたのせいで、あなたのせいでぇぇ……」
 母親の瞳に、何故か一筋の涙が流れ始めていた。

「それで……どういった訳なのですか?」
 とりあえず母親を落ち着かせた、エルフの霊査士・クリアは努めて冷静な声でその状況と尋ねる。
 すると母親は、一枚の羊皮紙を差し出し、これを見て、とだけ話す。
 宛名は母親の名前。勿論この手紙は、幾名かの冒険者の手を渡り歩いてきた物ではあるが。
 そこには、懐かしきフェンの字で数行だけ書かれていた。
【僕はアクセリアさんなど、せっかくの冒険の仲間の方々を傷つけてしまった。
僕は……誰も守ることは出来ないのでしょうか。僕は、誰かを護れる人になりたい。
だから……あえて危険な場所に向かい、苦しめられている人々を護りたい。
ママ、僕の我侭でごめん。もう、僕のことは居ないものとして……忘れて下さい。行ってきます】
 明らかに決意の表明と見られる手紙。その文字も、どことなく未知の恐怖に震えているようだった。
「あの子を助けて欲しいのよっ! 私にとってはかけがえのない、大事な大事な子供だもの、居ないことなんて出来るわけが無いわっ!」
 拳を振るわせる母親に、クリアは落ち着かせるように微笑みながら。
「そうですね……判りました。霊査は私が行いますから……貴方は家で、子供の帰りをお待ち下さい。必ず、フェンさんを連れて帰れるよう精一杯の努力をしますから」
 クリアの言葉に、母親は涙を拭きながら頷いた。

 そしてクリアは、母親から預かった手紙を手に霊査を始める。
 そんな彼女の頭の中に見えてきたのは……仲間達と共に森の中に居るフェンの姿。
 しかし……その光景の先には、リザードマン達の姿が見えている。リザードマンの数は少ないものの、対してフェン達冒険者のほうは、大して経験を積んでいない冒険者達のように見えた。
 更にそのまま霊査を続ける……すると、クリアの頭の中に浮かんだのは、たった一人でリザードマン達と戦うフェンの姿。その周りには、さっきまで彼と一緒に冒険をしていた冒険者達の倒れた姿。
 フェンも肩で息をしながら戦っている……このままでは、彼も周りの者達と共に倒れてしまうだろう、というのは容易に想像できた。
「……皆様、フェンさんを急いで連れ帰ってきてください。彼……このままでは危険です。殆ど猶予もありません。御願いします……」
 見知った顔の仲間。霊査によってその瀕死の姿を見たクリアは、辛そうに顔を伏せた。

マスター:幾夜緋琉 紹介ページ
 こんばんわ、幾夜緋琉です。
 今回の依頼で、一応【アクセリアの憂鬱?】シリーズは、一旦幕を閉じる事になると思います。
 依頼の詳細は上にもあるとおり、あのぼっちゃんのフェンを街に連れ戻してくる事です。リザードマンが出てきてはいますが、全体シナリオではありませんので、グリモアエフェクトは発動しません。ご注意下さいませ。
 又、依頼の成否によっては、皆様も重傷になる可能性は十分にある事をご承知おき下さいませ。フェンが無事に帰られるかどうかは、全て皆様のプレイングに掛かっています。
 依頼の成功条件は、フェンが無事に帰ってくること。逆に失敗条件は、フェンが死亡する事です。
 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。尚、プレイング期間は年末年始を挟むので少々長めです。ご注意下さいませ。

参加者
六風の・ソルトムーン(a00180)
天魔の魔女・リュフティ(a00421)
天紫蝶・リゼン(a01291)
幻月陽炎・クローディア(a01878)
天狼の黒魔女・サクヤ(a02328)
流天の護竜・シア(a02373)
月莱馨・エリス(a02805)
紅麗の烈拳姫・アナマリア(a03035)
漆黒の彼岸花・トモコ(a04311)

NPC:癒しの曲の歌い手・アクセリア(a90038)



<リプレイ>

●動揺する心
 依頼を受けた冒険者達は、霊査で見えたリザードマン達のいる森へと急いでいた。
 殆ど猶予が無い……クリアのその言葉に、自然とその気持ちも焦る。
 そんな無言の中、一人深く心に傷を負っているのは勿論……癒しの曲の歌い手・アクセリア(a90038)。
 ただ前を向き、急ぐ彼女。しかしその心には、自分が傷つけてしまった……そんな想いがぐるぐると駆け巡る。
「……アクセリア、大丈夫?」
 幻月の陽炎・クローディア(a01878)が、そんなアクセリアの手をぎゅっと握り、微笑みながら声を掛ける。
 アクセリアは、ただ一言大丈夫、とだけしか呟かない。心の中では分かっていても、やはり動揺してしまう。そんなアクセリアの弱さを、クローディアは知っていた。
「アクセリア、無理はしないでね? 私、頼りにしてるから……あなたしか、真の意味でフェンを助けられない。私はそう思うわ」
 しかしクローディアの言葉にも、アナマリアはこくり、としか頷かない。そんな彼女を元気よく励ますのは、紅麗の烈拳姫・アナマリア(a03035)。
「アクセリア、貴方が気にする必要は無いわ。フェンにガツンと一発言ってあげなよ。そうすればフェンも分かるはずよ♪」
「……ありがとうございます……皆様」
 幾分、二人の言葉に心は楽になった気がする。しかし……アクセリアの心の動揺が解けることは無かった。

 そして冒険者達は、クリアの霊査に指示された森へと辿り着く。
 深い深い、ドリアッド達の住まう森。音一つ聞こえないこの森の中に、あのフェンは居るのだろうか……そんな不安が冒険者達を包む。
「まずはともかく、フェン達のパーティーの足跡を探さねぇとな。もしかしたらそこらに住んでる鳥とかの動物たちが見た事があるかもしれないし、アクセリアと俺で手分けして、獣達の歌で探そうぜ」
 天狼の黒魔女・サクヤ(a02328)の捜索案にアクセリアは頷くと、動物達を探し始める。
 アナマリアが、フェンの最後に立ち寄った村で聞き込みを行った結果……彼らパーティの服装を二人に伝える。そして二人は、その格好を見た事が無いか、と鳥達に聞いて回った。
 勿論、そんな二人の周りに、クローディアとアナマリアの他、流天の護竜・シア(a02373)、月莱馨・エリス(a02805)の計4人が、リザードマンの急襲を警戒していた。
 一方、六風の・ソルトムーン(a00180)と金色に輝く天魔の魔女・リュフティ(a00421)、紫の蝶を纏い愛剣と歩く少女・リゼン(a01291)、そして女神に捧げる鎮魂歌・トモコ(a04311)の4人は、地面に残されたフェン達の足取りを追っていた。
 程なくして、フェン達らしき者達の足跡を発見するリュフティ。その足跡を追っていくと、所々で野営の後が見つかる。あまり時間が経過していない新しい物だ。
 フェン達は、どのような考えでここにやって来たのか……そんなのが朧気に感じ取れるような気がしながら、更にその足跡を追うリュフティ達。
 そこに遥か遠くから聞こえてきた、微かな叫び声。
『くるな……くるなぁぁぁっ!!!』
 その声がフェンの物だというのは、一度フェンに逢った事のある冒険者達ならすぐに分かる。しかしその声は、かなり遠くから聞こえると共に、かなり切羽詰っていた。
「早く行くよっ!」
 愛剣・アマネを振りかざしながら、その声のする方へと走りだすリゼンとトモコ。続けてリュフティとソルトムーンら、次々と冒険者達は声のする方へと走り出していく……が、しかし、アクセリアはその声に足が竦んだように動かなかった。
「アクセリア……あなたは誰の苦しみを救いに行くの? 誰でもない、フェン自身の心を救いたくないの? ……大丈夫、貴方には私達が付いているから!」
 そう言って手を差し出すのはクローディア。
 アクセリアは、そのクローディアの手を取ると、引っ張られるように走っていった。

●極限の恐怖
『いやだぁぁ、来るな、来るなぁぁっ!! 離れろぉぉっ!!』
 リザードマン達に囲まれながら、ただ闇雲に叫ぶのはフェン。その周りには、リザードマン達によって無残にも血だらけで殺された仲間達5人の姿があった。
 叫ぶ吟遊詩人フェンの手にあるものは、小さな短剣。囲まれたリザードマンに比べてあまりに非力な物であった。
 既にフェンは、仲間を目の前で倒されて極限状態に陥っていた。そんなフェンの姿を、最後の悪あがき……とリザードマン達もせせら笑いながら、じりじりと間を詰めていく。嬲り殺すつもりなのだろう。
 急いで駆けつけた冒険者達が見たのは、リザードマン達に囲まれ、身体に酷い怪我を負いながら辛うじて立っている、そんなフェンの姿であった。
「リザードマン領内に潜り込んでいるとは……な」
 ソルトムーンは一言呟くと、先制攻撃とばかりに紅蓮の咆哮改を使い、リザードマン達に襲い掛かる。
 その咆哮に、その動きを止められソルトムーン達の方向を向くリザードマン達。続けてリュフティが気高き銀狼奥義を使うと、魔方陣から現れた狼がリザードマンを組み伏した。
 続けてソルトムーンらは、一気にリザードマン達との間合いを詰める。ソルトムーンが居合い斬り改を放ち、囲まれたリザードマン達の壁の一部を崩して、即座にフェンの所へと潜り込む。
「小僧下がれ、汝には荷が重い!」
 ソルトムーンの言葉……しかしフェンは再び叫び声を上げ、二人に短剣で襲い掛かり始めた!
 しかし吟遊詩人のフェンの剣は……二人の身体すれすれでかわされてしまう。
『来るな、来るなぁぁっつ!!』
「危ないですわ……おとなしくして下さいませ、ですの」
 咄嗟にエリスが、気高き銀狼をフェンに対して使用する。銀の狼に牙を剥かれ、大きな声を上げてその場に倒れるフェン。
「早くこいつを連れて行け! 応急処置を忘れるなっ!」
 ソルトムーンがそう叫び、サクヤがフェンをリザードマン達の中から連れ出す。ある程度離れた所まで連れて行くと、遅れてやって来たアクセリアにフェンを託した。
 戦場は、ソルトムーンの紅蓮の咆哮の効果が次第に薄れ、リザードマン達が麻痺から治り始めていく。
 そんなリザードマン達が、冒険者達に襲い掛かり始めた。

「死になさいっ!」
 リゼンは愛剣アマネを振り回しながら、リザードマン達の群れに突入していく。その背中を預かるのは、彼女と昔からパーティーを組んでいるトモコの姿。
 トモコはその場に舞飛ぶ胡蝶改を幾度と無く放ち、リザードマン達を惑わせる。
 リゼンも木々をもなぎ倒しながら、リザードマン達を倒していく。その顔に笑みを浮かべながら。
 昔からパーティを組んでいるだけあって、二人の息はぴったりである。リゼンが幾度か渾身の一撃のファイヤブレード奥義を放つと、麻痺した彼女にトモコが立ち塞がって。
「リゼンを傷つける者は、誰であろうと許さないから……」
 そう呟くと、エンブレムシャワー改をその場に降り注がせた。
 しかし、リザードマン達の数は決して多くないものの、腐ってもリザードマンである。その戦闘能力はグドンに比べれば桁違いの能力。
 ソルトムーンとシア、エリスの三人もリザードマンと戦っていた。しかし……。
「……くっ……何度もスキュラフレイムを放っているのに、何て硬い奴なのでしょうか」
「エンブレムシュートも、あまり効いていないようです……」
 シアとエリスの言葉の通り、幾度と無くそのリザードマンには、シアのスキュラフレイム奥義とエリスのエンブレムシュートが叩き込まれていた。が、辺りには皮膚の焼ける嫌な匂いがただようだけで、リザードマンには大して効いていないようである。
 そんな戦況の膠着に、ソルトムーンはリザードマンに対し言葉を掛ける。
「汝らに問う。汝ら奉じしは大沼王か? 黒水王か?」
 ソルトムーンの言葉に、リザードマンはふん、と小馬鹿にしたように笑うと。
「てめぇらが知る必要は無い。せっかくの獲物を逃した報い、ちゃんと責任とって貰う」
 リザードマンはそう言うと、ソルトムーンとの間合いを更に詰める。
 武器の重なり合う音がキン、キンと鳴り響く。
 このまま戦況は膠着が続く……かと思われたが、その戦況を傾けさせたのは、先程フェンを離脱させたサクヤである。
 サクヤが眠りの歌を歌う。眠りの奔流がリザードマン達を襲い始め、歌の効果によって周囲を取り囲んでいたリザードマン達は次々とその場に崩れ始めた。
「眠りの歌……やっぱり凄いです、サクヤ団長の歌」
 エリスの言葉に頷くシア。サクヤは曲を奏でながら。
「早く方を付けるんだ!
 と、仲間達に叫ぶ。
 そして眠らなかった敵を一匹一匹、着実に止めを刺していく。
 勿論、傷を負った冒険者達に対しては、ファレアのヒーリングウェーブと癒しの水滴が降り注ぎ、その傷を癒す。
 眠りによって、戦力が激減したリザードマン達。冒険者達はアビリティをフルに使い、戦況は一気に冒険者に有利に傾いていた。
 そして……数十分の戦闘の後。
「……これで、終わり……ですね。あとは……フェンさんを……一刻も早く回復しないと」
 シアの言葉の通り、フェンはアクセリアの腕の中で虫の息になっていた。

 木を背にさせ、ファレアが命の抱擁でフェンを戦闘不能状態から回復させる。
 抱きしめている10分間という時間が、とても長く感じられる。しかし、着実にフェンの鼓動が戻りつつあるのを、抱きしめるファレアは気付いていた。
 そして10分後……目を薄く開けるフェン。
『……ぅ……ぅぅ……』
「……フェンさん、気付きましたの?」
 アクセリアの心配そうな瞳。ファレアが続けて癒しの水滴でフェンを癒す。
『……ぅ……ぅぅ……?』
 完全に目を開くフェン。周りを取り囲む、冒険者達の姿。
 しかし……まだフェンの頭の中は混乱していた。咄嗟に手に持っていた短剣を持ち、暴れ始める。
 木に座っているのに気付かず、フェンはその短剣を振り回した……その時。
 フェンの首スレスレに、大剣が突きつけられる。リゼンの愛剣・アマネだ。
 刃物スレスレに当たりかけたフェンは、暴れる事を止めて固まる。そんなフェンの目をリゼンは睨みながら。
「……仲間を護れなかった癖に、何が『誰かを護る』よ……こんな攻撃も避けられない、防げない。そんなんじゃ、立派な冒険者になんてなれはしないわよ」
 リゼンはそのまま睨み続ける。続けてサクヤもフェンを上から見下ろしながら。
「あのなぁ、あまりグダグダ言うと、家まで紐付けて引っ張ってくぞ!」
 リゼンとサクヤ二人に睨まれたフェンは、すっかり大人しくなってしまう。そして、二人に対してこくこく、と頷く。
「……剣、引いて。もう、フェンは大丈夫よ」
 トモコの言葉に、リゼンは木に突きつけられた剣を引く。そして剣を鞘に収めながら。
「護るのは、何も盾になることだけではないわ。アンタの事、心配してたわ、アンタのオカアサン。そういうのを護るのも、強さではないの?」
 何故リゼンがそう言う事を言うか……それは彼女の過去の事。自分の記憶もなく、心配してくれる家族もリゼンには居ないから。だからこそ、家族を自分から突き放すフェンを許せなかった。
 リゼンはそのままフェンの元から下がる。続けてクローディアが微笑みながら、落ち着かせるように話しかけた。
「誰かを護るのは、愛する人たちの身も心も護る事だと思います。生死関わらずに、それに……戦う事だけではなくて」
 慈愛に満ちたクローディアの言葉。
「……私の……私のせい、です……わよね……」
 クローディアの言葉に、今までせき止めてた想いを爆発させるアクセリア。その場にぺたりと座り込んで、まるで子供のように涙を流し始める。
 そんなアクセリアの涙に、一際声を荒げるアナマリア。
「フェン……貴方、自分自身が悲劇のヒロインになったつもり!? 危険に身をおく事が償いだなんて……馬鹿? そんな事、アクセリアが喜ぶ訳無いじゃない! 安っぽい自己陶酔をする前に、本当にすべき事をみつけなさいよ!」
 しかし俯いたまま、黙るフェン。自分自身のした事が、何人もの人を悲しませてしまう……そうフェンは気付いていなかったのだ。
 改めて気付く、自分の愚かさ。声にならない苦しさを、フェンも気付いていた。
「人々を護りたいって心意気は認めるよ。でも、勇気と無謀は違うわよ? 貴方のやっていることは無謀。自分の能力省みず、敵陣に乗り込んでいくなんてね」
「もし強くなりたいなら、まずてめぇの身位をてめぇで守れる程度の力をつけたらどうだ? 俺の親父は、剣術なら教えられるぜ?」
 リュフティとサクヤの言葉に。フェンは俯いていた顔を上げ、サクヤを見つめた。
「……どうだ?」
「……強くなりたい。そして……自分自身の一番大切な人を、守ってあげたい……守って、あげたいんだ」
 フェンは……一言一言を選ぶようにそう話す。そして。
「戻るよ……親の元へ。そして……ママの事を、守ってみせるんだ……」
 冒険者達を見上げながら、確かにそう呟いた。

「無事フェンさんは母親の元に戻りました……よかったですね」
 シアの言葉に、クリアはほっとしたように微笑む。
「皆様もお疲れ様でした。あの……ゆっくり休んでくださいね」
 クリアの微笑みに、酒場を出て行く冒険者達。
 しかし、その中で一人残った冒険者……リュフティだ。
「……? あの、どうしました?」
 小首を傾げるクリアに、リュフティは。
「クリアさん、一つ聞きたい事があったのよね〜♪ ちょっと聞いていいかしら?」
「……? ええ、私に分かる事でしたら……何ですか?」
 クリアは再び微笑みながら、リュフティに話を促す。
「あのね、私の旅団にオーエンって人がいるんだけど、知り合いよね? ウチの団長がしりたがってるんだけど……あなた達って、実際の所どうなの?」
 興味津々の表情のリュフティ。しかしクリアは。
「……え? オーエンさん……ですか?」
 と、きょとんとした顔。そして困惑するのであった。


マスター:幾夜緋琉 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
冒険活劇 戦闘 ミステリー 恋愛
ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:9人
作成日:2004/01/09
得票数:冒険活劇12  戦闘2  ほのぼの1 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。